今日の日本株|2026年6月12日の市場資金フロー|非鉄金属主導の全面高

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今日の日本株|2026年6月12日の市場資金フロー|非鉄金属・機械主導の全面高で反発

今日の日本株は、昨夜トランプ大統領が「今週末にもイランとの合意がありうる」と発言したことで一気にリスクオンに傾き、日経+2.81%・TOPIX+1.35%の全面高となりました。主役は非鉄金属+6.26%・機械+3.33%といった景気敏感・素材で、調整が続いていた半導体も買い戻しが入っています。値上がり業種は25/33と裾野も広め。ただ、上げの中身は値がさ半導体への資金集中(TOP3で42.1%)が目立ち、サービス業や鉱業などディフェンシブ・内需は逆行安。きっかけが読みにくい発言だけに、素直に買い向かいにくい全面高という気がします。
📌 今日の3行まとめ
  • 🟢 日経+2.81%・TOPIX+1.35%の全面高。非鉄金属+6.26%・機械+3.33%・鉄鋼+2.91%の景気敏感/素材が主導し、三井金属+17.60%・マルマエ+20.89%が急騰。
  • 🟢 調整していた半導体も急反発。キオクシア+7.64%・東京エレクトロン+7.26%・ディスコ+14.09%と米ハイテク高に連動。
  • 🟡 一方でサービス業-1.38%・鉱業-0.99%・食料品-0.84%は逆行安。買い主導率85%と買い優勢ながら、資金は値がさ半導体に集中気味。
主要指標
日経平均
+2.81%
66,019 円
TOPIX
+1.35%
3,881 pt
グロース250
+0.21%
724 pt
セクター・内部相場
最強業種
非鉄金属
+6.26% / フロー +4.91pt
最弱業種
サービス業
-1.38% / フロー -2.73pt
上昇銘柄比率
62.6%
新高値38 / 新安値38(差±0)
為替・米10年
¥160.0 / 4.44%
ドル円 -0.48円 / 米10年 -0.09pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
素材+2.54pt / ⤴継続強・連続+2日
🆙 製造業サイクル+0.79pt / 主役化点灯
🆕 商社+0.13pt / 反転兆候
🆘 エネルギー-1.64pt / 脱落点灯
内需消費-1.61pt / ↘継続弱・連続-2日
🆘 生活防衛-1.60pt / 脱落点灯
継続強:複数日の連続上昇 / 🆙主役化:本日から主役入り / 🆘脱落:本日から下位陥落

今日の日本株:業種別の資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

まず強かった上位5業種から見ていきます。トップは非鉄金属+6.26%(相対騰落+4.91pt)で、市場平均を大きく引き離す独歩高でした。続く機械+3.33%・鉄鋼+2.91%・化学+2.49%も、いずれも素材と製造業の景気敏感どころです。

5位の金属製品+2.15%まで含めて、上位は「資源・景気敏感」でほぼ統一されています。前日まで資源安・調整に振れていた反動で、ここに資金が一気に戻ってきた、という感じですね。

業種騰落率相対騰落コメント
非鉄金属+6.26%+4.91pt三井金属+17.60%・住友鉱+11.67%。電線・銅関連の戻りが鮮明
機械+3.33%+1.98ptマルマエ+20.89%・ディスコ+14.09%。半導体製造装置が牽引
鉄鋼+2.91%+1.56pt大同特殊鋼など景気敏感の物色が継続
化学+2.49%+1.14pt三菱瓦斯化学+9.83%。素材全般に買い戻し
金属製品+2.15%+0.80ptSUMCO+7.19%など装置・素材周辺が堅調

値下がり業種 TOP5

逆に、全面高のなかで売られたのがこの5業種です。最弱はサービス業-1.38%(相対騰落-2.73pt)で、Macbee Planet-15.82%など個別の急落が重しになりました。鉱業-0.99%・陸運業-0.91%・食料品-0.84%と続き、原油-6.26%の急落を受けた鉱業以外は内需・ディフェンシブが並んでいます。

海運業-0.26%まで含めて、本日の負け組は「ディフェンシブ+内需+資源安に弱い鉱業」という色合いでした。景気敏感が買われた裏で、守りのセクターから資金が抜けた、という構図がきれいに出ていますね。

業種騰落率相対騰落コメント
サービス業-1.38%-2.73ptMacbee Planet-15.82%など個別急落。内需サービスが最弱
鉱業-0.99%-2.34ptWTI原油-6.26%の急落が直撃
陸運業-0.91%-2.26pt東京メトロなど内需ディフェンシブから資金流出
食料品-0.84%-2.19pt不二製油-5.22%。リスクオンで守りは劣後
海運業-0.26%-1.61pt市況一服で利益確定が優勢

まとめると、本日は「非鉄金属・機械・鉄鋼・化学の景気敏感/素材」が買われ、「サービス業・鉱業・内需ディフェンシブ」が売られる、という分かりやすいリスクオン型のローテーションでした。指数の上げ幅のわりに、買われた業種と売られた業種がきっぱり分かれた1日だったように見えます。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+1.35%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+1.35%と大きく上げた局面では、騰落率がプラスでも相対騰落がマイナスの業種が多く、相対騰落までプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率 33業種 2026/06/1233業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 業種別騰落率(33業種)| 2026/06/12 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=+1.35%(基準線) -2% -1% +1% +2% +3% +4% +5% +6% 非鉄金属 +6.26% (+4.91pt) 機械 +3.33% (+1.98pt) 鉄鋼 +2.91% (+1.56pt) 化学 +2.49% (+1.14pt) 金属製品 +2.15% (+0.80pt) 繊維製品 +2.05% (+0.70pt) ガラス・土石製品 +1.96% (+0.61pt) 銀行業 +1.94% (+0.59pt) 電気機器 +1.87% (+0.52pt) ゴム製品 +1.82% (+0.47pt) 卸売業 +1.48% (+0.13pt) 空運業 +1.40% (+0.05pt) 証券・商品先物業 +1.16% (-0.19pt) 不動産業 +1.15% (-0.20pt) 輸送用機器 +0.95% (-0.40pt) パルプ・紙 +0.94% (-0.41pt) 精密機器 +0.90% (-0.45pt) その他金融業 +0.89% (-0.46pt) 小売業 +0.85% (-0.50pt) 建設業 +0.80% (-0.55pt) 医薬品 +0.42% (-0.93pt) 石油・石炭製品 +0.42% (-0.93pt) 水産・農林業 +0.34% (-1.01pt) 電気・ガス業 +0.31% (-1.04pt) その他製品 +0.20% (-1.15pt) 倉庫・運輸関連業 +0.00% (-1.35pt) 保険業 -0.05% (-1.40pt) 情報・通信業 -0.19% (-1.54pt) 海運業 -0.26% (-1.61pt) 食料品 -0.84% (-2.19pt) 陸運業 -0.91% (-2.26pt) 鉱業 -0.99% (-2.34pt) サービス業 -1.38% (-2.73pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(+1.35%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/06/12 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
10 業種
🔥 本格 3 🟢 兆し 6 ○ 本日 1
中立
8 業種
様子見ゾーン
資金流出
15 業種
❄ 本格 3 🔵 兆し 5 ○ 本日 7

ここで面白いのが、本日の強さと「方向」がねじれているところです。ヒートマップ上は全面高でも、5項目シグナルで見た流入は10業種にとどまり、流出が15業種と数のうえでは上回っています。

これは流入シグナルが「直近2日平均 vs 5日平均」で方向を測るため、前週までの弱い地合いをまだ引きずっているからなんですよね。単発の急騰なのか、流れが変わったのかを見分けるには、本日のptの強さ(ヒートマップ)と方向シグナルの両方を重ねて読むのが大事です。

33業種 資金流入シグナル 2026/06/125項目スコアと判定のスナップショット 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 鉄鋼 · 3 4 🟢 兆し ○ 3→4 化学 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 非鉄金属 · · 0 3 テクノロジー 電気機器 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 精密機器 · · · · 4 1 金融 銀行業 · · · 3 2 保険業 · · · 3 2 証券・商品先物業 · · · · 2 1 輸送・物流 海運業 · · 2 3 倉庫・運輸関連業 · · 5 3 🟢 兆し ○ 5→3 空運業 · · · · 3 1 製造業サイクル 機械 · 1 4 ○ 本日 輸送用機器 · · · · · 0 0 不動産・建設 不動産業 · · · · 4 1 建設業 · · · · · 1 0 生活防衛 食料品 · · 5 3 🟢 兆し ○ 5→3 電気・ガス業 · · · 5 2 陸運業 · · · · 2 1 医薬品 · · · · · 3 0 内需消費 サービス業 · · · · 3 1 小売業 · · · · 4 1 商社 卸売業 · · · 1 2 エネルギー 鉱業 · 3 4 🟢 兆し ○ 3→4 石油・石炭製品 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 金属製品 · 3 4 🟢 兆し ○ 3→4 ガラス・土石製品 · 3 4 🟢 兆し ○ 3→4 その他製品 · · 1 3 水産・農林業 · · · 3 2 情報・通信業 · · · 0 2 繊維製品 · · · 5 2 ゴム製品 · · · 1 2 その他金融業 · · · · 3 1 パルプ・紙 · · · · 1 1 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 10業種 (🔥本格 3 / 🟢兆し 6 / ○本日のみ 1) vs ⚠ 流出計 15業種 (❄本格 3 / 🔵兆し 5 / ○本日のみ 7) / 中立 8業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/06/12 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:本日🔥本格流入を維持したのは電気機器・化学・石油石炭製品で、ここが「強さも方向も揃った」中心です。一方、前週まで買われていた輸送用機器・建設業・パルプ紙は❄本格流出に転じており、ディフェンシブから景気敏感への資金のバトンタッチが進み始めているように見えます。

業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

続いて、直近5営業日の相対騰落をヒートマップで振り返ります。注目は非鉄金属が06/10の-6.25ptから本日+4.91ptへ急反転したところで、ジェットコースターのような振れ方をしています。累積の強さで見ると銀行業・保険業・海運業が上位を維持しており、今日の派手な反発とは別に、地力のある業種は金融・海運に残っている、という感じですね。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 2026/06/12直近5営業日の対TOPIX相対騰落 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)| 2026/06/12 06/08 TOPIX -2.45% 06/09 TOPIX +1.14% 06/10 TOPIX -1.25% 06/11 TOPIX -0.45% 06/12 TOPIX +1.35% 本日順位 素材 非鉄金属 -4.40pt -1.20pt -6.25pt -1.32pt +4.91pt 33 鉄鋼 +0.60pt -1.08pt +1.42pt -0.23pt +1.56pt 22 化学 -1.28pt -1.18pt +0.18pt +1.67pt +1.14pt 26 テクノロジー 電気機器 -3.43pt +1.99pt -1.99pt +0.65pt +0.52pt 17 精密機器 -0.68pt -0.25pt +1.34pt +0.01pt -0.45pt 24 金融 銀行業 +0.98pt +0.39pt +1.06pt -0.89pt +0.59pt 1 証券・商品先物業 +1.52pt +1.28pt +0.50pt -1.46pt -0.19pt 4 保険業 +4.47pt +1.82pt +1.65pt +0.18pt -1.40pt 2 輸送・物流 空運業 +0.87pt -1.96pt +2.77pt -0.79pt +0.05pt 27 倉庫・運輸関連業 +2.57pt -2.32pt +0.24pt +0.88pt -1.35pt 15 海運業 +2.42pt +0.48pt -2.24pt +1.88pt -1.61pt 3 製造業サイクル 機械 -1.30pt -0.41pt -0.17pt -0.69pt +1.98pt 18 輸送用機器 +1.46pt -0.74pt +0.53pt -1.52pt -0.40pt 32 不動産・建設 不動産業 +1.08pt -0.11pt +4.84pt -0.43pt -0.20pt 6 建設業 +1.45pt -0.18pt +2.26pt -1.20pt -0.55pt 25 生活防衛 医薬品 +3.21pt -2.20pt +1.71pt -0.28pt -0.93pt 29 電気・ガス業 +2.23pt -1.27pt +1.62pt +0.83pt -1.04pt 13 食料品 +3.55pt -1.24pt +2.70pt +2.28pt -2.19pt 8 陸運業 +3.12pt -0.51pt +2.59pt -0.06pt -2.26pt 11 内需消費 小売業 +3.50pt -1.57pt +3.23pt -0.01pt -0.50pt 7 サービス業 +3.23pt +0.90pt +2.63pt -0.29pt -2.73pt 5 商社 卸売業 +0.56pt -1.39pt -0.39pt -0.19pt +0.13pt 31 エネルギー 石油・石炭製品 +0.44pt -2.91pt +0.18pt +1.50pt -0.93pt 28 鉱業 +1.17pt -2.43pt -1.80pt +3.62pt -2.34pt 16 金属製品 -2.39pt -0.41pt -1.51pt +1.42pt +0.80pt 20 繊維製品 +0.46pt -0.85pt +2.13pt +0.40pt +0.70pt 21 ガラス・土石製品 -2.73pt +0.08pt -1.76pt +0.64pt +0.61pt 23 ゴム製品 +2.98pt -0.75pt +0.78pt -0.82pt +0.47pt 14 パルプ・紙 +2.70pt -0.50pt +1.42pt -0.24pt -0.41pt 12 その他金融業 +2.45pt +0.95pt +0.95pt -0.78pt -0.46pt 9 水産・農林業 +3.10pt -0.51pt +1.59pt +0.27pt -1.01pt 10 その他製品 +2.35pt -0.57pt -2.29pt +1.16pt -1.15pt 19 情報・通信業 +0.17pt -1.24pt -1.31pt -0.03pt -1.54pt 30 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

需給面では、新高値38銘柄・新安値38銘柄で差は±0。全面高のわりに高値更新が増えきらず、需給はまだ拮抗しています。業種別の高安差では化学+7・小売業+6・銀行業+5・電気機器+4がプラス上位で、半導体・金融・内需の一角に高値更新が出ています。

逆に目立つのが情報・通信業の高安差-21で、SHIFT-4.92%・Sansan-6.45%などソフト・サービス系の安値更新が際立ちました。指数は大きく上げても、グロース系の一部にはまだ売りが残っている、という点には留意しておきたいところです。

年初来高値・安値更新 業種別 2026/06/12業種別の高安差(高値更新数−安値更新数) 年初来 高値・安値更新 業種別分布(高安差)| 2026/06/12 高安差 = 業種内の高値更新数 − 安値更新数(プラス=高値優勢/マイナス=安値優勢) +7 化学 +6 小売業 +5 銀行業 +4 電気機器 +2 機械 -21 情報・通信業 -4 サービス業 -2 陸運業 -1 医薬品 -1 保険業 全市場 高値更新38銘柄・安値更新38銘柄/新高安差±0で需給は拮抗。情報・通信業の安値偏重が際立つ。 2026/06/12 | 市場資金フローレポート

なお、スタイルの軸で見ると、本日はシクリカルが市場平均を大きく上回り、ディフェンシブを+2.19%上回るリスクオンの並びでした。一方でグロース(IT)はバリュー(金融)を1.80%下回っており、景気敏感・バリュー優位のなかで中小型グロースは出遅れた、という補助的な構図も読み取れます。

本日の日本株で強かったテーマ

1素材+2.54pt⤴ +2日
2製造業サイクル+0.79pt🆙 +1日
3商社+0.13pt🆕 +1日
4テクノロジー+0.04pt◐ +2日
5金融-0.33pt◐ -2日
6不動産・建設-0.38pt🔄 -2日
7輸送・物流-0.97pt🆘 -1日
8生活防衛-1.60pt🆘 -1日
9内需消費-1.61pt↘ -2日
10エネルギー-1.64pt🆘 -1日
テーマ別資金フロー 2026/06/1210テーマの対TOPIX相対騰落 テーマ別資金フロー(10テーマ)| 2026/06/12 -1pt +1pt +2pt +2.54 素材 +0.79 製造業サイクル +0.13 商社 +0.04 テクノロジー -0.33 金融 -0.38 不動産・建設 -0.97 輸送・物流 -1.60 生活防衛 -1.61 内需消費 -1.64 エネルギー 2026/06/12 | 市場資金フローレポート
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+1.35%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマで見ると、最強は素材+2.54pt(⤴継続強)で、非鉄金属を中心に2日連続のプラスです。次いで製造業サイクルが🆙主役化に入り、半導体製造装置の急騰で本日から主役の側に回りました。

一方、下位はエネルギー-1.64pt・内需消費-1.61pt・生活防衛-1.60ptがほぼ横並びで、🆘脱落・↘継続弱が並びます。整理すると、景気敏感・素材が🆙主役化/⤴継続強で上を取り、内需・ディフェンシブ・エネルギーが💧💧強流出で下に沈むという、はっきりしたリスクオン型の2極化でした。

🔥🔥 ①素材 +2.54pt ⤴ 継続強

鉄鋼・非鉄金属・化学で構成。非鉄金属が市場平均を大きく上回り、化学も堅調でした。連続+2日・短長スプレッド+0.76で⤴継続強の判定。資源・素材への資金回帰がもっとも強く出たテーマです。

🔥 ②製造業サイクル +0.79pt 🆙 主役化

機械・輸送用機器で構成。機械が大きく上振れる一方、輸送用機器はやや出遅れ。連続+1日・本日pt+0.79で🆙主役化の判定で、半導体製造装置を軸に本日から主役入りした候補です。

→ ③商社 +0.13pt 🆕 反転兆候

卸売業のみで構成。本日値は小幅プラスにとどまりますが、連続+1日・短長スプレッド+0.31で🆕反転兆候の判定。流入転換の初動という位置づけで、明日以降の継続が確認できるか次第です。

→ ④テクノロジー +0.04pt ◐ 中立

電気機器・精密機器で構成。電気機器が反発した一方、精密機器は市場平均に届かず方向が割れました。連続+2日でもスプレッド+0.05と小さく◐中立の判定。半導体の急反発ほどテーマ全体の地力は強まっていません。

→ ⑤金融 -0.33pt ◐ 中立

銀行業・保険業・証券で構成。銀行業が買われた半面、保険業が下げて方向が分かれました。連続-2日ながら本日値は-0.33と浅く◐中立の判定。累積では依然上位の地力を保っています。

→ ⑥不動産・建設 -0.38pt 🔄 底打ち兆候

不動産業・建設業で構成。本日は小幅マイナスですが、連続-2日でも短長スプレッド+0.75と上向きで🔄底打ち兆候の判定。流出が続くなかで3日トレンドだけは反転を示し始めています。

💧 ⑦輸送・物流 -0.97pt 🆘 脱落

海運業・空運業・倉庫で構成。空運がわずかにプラスでも海運が大きく沈み、テーマとしては流出側。連続-1日・本日pt-0.97で🆘脱落の判定で、直近まで強かった分の利益確定が出た格好です。

💧💧 ⑧生活防衛 -1.60pt 🆘 脱落

食料品・医薬品・電気ガス・陸運で構成。陸運・食料品が大きく下げ、ディフェンシブ全般から資金が抜けました。連続-1日・本日pt-1.60で🆘脱落の判定。リスクオン局面で守りが嫌われる典型的な動きですね。

💧💧 ⑨内需消費 -1.61pt ↘ 継続弱

小売業・サービス業で構成。サービス業の急落が重く、小売も市場平均には届かず。連続-2日・本日pt-1.61・スプレッド+0.04で↘継続弱の判定で、流出が地合いとして根強く残っています。

💧💧 ⑩エネルギー -1.64pt 🆘 脱落

鉱業・石油石炭製品で構成。WTI原油-6.26%の急落を受け、鉱業を中心に最弱テーマに沈みました。連続-1日・本日pt-1.64で🆘脱落の判定。資源安が直撃した格好です。

テーマ全体としては、素材・製造業サイクルといった景気敏感に明日以降も粘り強い動きが期待できそうな並びです。ただ、🆙主役化や🆕反転兆候はあくまで「本日入った初動」なので、連続日数が伸びて地力が確認できるかがカギになります。逆に内需消費・エネルギーは流出が連続しており、戻りは売られやすい局面という気がします。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題を3対立軸で表すと、「リスクオン×資源高×金利は中立」でした。リスク軸が+2.73pt、資源軸が+1.64ptと大きくプラスに振れ、製造業・テクノロジー・素材といった景気敏感が生活防衛を引き離した格好です。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+0.04pt-0.78pt+6.19pt+2日中立
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2+1.64pt-0.11pt-5.94pt+2日資源高
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛+2.73pt-0.31pt-2.56pt+1日リスクオン

本文③で素材が⤴継続強、製造業サイクルが🆙主役化になった背景には、このリスク軸+2.73pt・資源軸+1.64ptのリスクオン×資源高があります。景気敏感に同時に資金が向かったのは、軸そのものがリスクオンへ傾いたためですね。

一方、内需消費が↘継続弱、生活防衛が🆘脱落と沈んだのは、リスク軸の分母にあたる生活防衛が嫌われたことの裏返しです。金利軸は+0.04ptとほぼ中立で、金融が🆙主役化まで踏み込めず◐中立にとどまったのも、金利面の追い風が弱いことが効いている、という気がします。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

値上がり率の上位はマルマエ+20.89%・日本マイクロニクス+18.40%・三井金属+17.60%で、半導体製造装置と非鉄金属が独占しました。本日の物色テーマがそのまま個別の急騰に出ています。

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1マルマエ6264機械+20.89%+19.54pt
2日本マイクロニクス6871電気機器+18.40%+17.05pt
3三井金属5706非鉄金属+17.60%+16.25pt

売買代金集中 TOP3

資金が集中したのはキオクシアHD・太陽誘電・村田製作所と電気機器の値がさ3銘柄でした。トップのキオクシアは+7.64%と反発した半面、太陽誘電-5.44%・村田製作所-4.58%は逆行安で、半導体のなかでも明暗が分かれています。

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHD電気機器+7.64%3.10兆円メモリ関連の代表格、本日の最大商い
太陽誘電電気機器-5.44%7,148億円電子部品は逆行安、高PERの調整
村田製作所電気機器-4.58%5,343億円同じく電子部品が利益確定に押される

最強モメンタム上位

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

RSIが高く、移動平均からの乖離も大きい強トレンド銘柄です。本日は荒川化学工業・東京エレクトロン・SCREENなど化学・半導体装置に集中しました。ただ上位の多くが過熱スコア+4〜+6の⚠過熱で、トレンドは強い反面、短期では伸び切った位置という点には注意しておきたいところです。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
荒川化学工業4968+8.47%+7.12pt+6⚠ 過熱
東京エレクトロン8035+7.26%+5.91pt+6⚠ 過熱
SCREEN HLDG7735+7.35%+6.00pt+5⚠ 過熱
大同特殊鋼5471+6.00%+4.65pt+4⚠ 過熱
ディスコ6146+14.09%+12.74pt+4⚠ 過熱
石原ケミカル4462+7.85%+6.50pt+4⚠ 過熱

高値更新×業種強し

高値更新×業種強しとは
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。前日比率の高い順に並べています。

個別と業種の両方が強い、確度の高い候補です。本日は日本郵政・三井住友FG・山形銀行など金融・サービス周辺に集中しました。累積で地力のある銀行業から高値更新が出ているのは、リスクオンの中でも金融が底堅いことの表れですね。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
日本郵政6178サービス業+4.91%+3.56pt+4
三越伊勢丹HLDG3099小売業+4.71%+3.36pt+1
山形銀行8344銀行業+3.71%+2.36pt+6
三井住友FG8316銀行業+3.27%+1.92pt+3
キッコーマン2801食料品+2.39%+1.04pt+5

売られすぎ反転候補

売られすぎ反転候補とは
売られすぎの状態(RSI≤35・移動平均からの乖離率が-5%以下)にありながら、出来高が急増(25日平均の1.5倍以上)している銘柄を抽出しています。底値圏で大口の買いが入り始めているサインとして注目します。RSIの低い順(最も売られすぎ順)に並べています。逆張り・底値拾い向けの参考情報です。

全面高のなかでも、逆張りの対象になりうる売られすぎ銘柄は4件と少なめでした。ファーマフーズや東京地下鉄など内需・ディフェンシブ寄りが中心で、リスクオン局面で取り残された銘柄に出来高が入っているのが特徴です。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
ファーマフーズ292920.6-15.5%1.59倍-1.66%-3
東京地下鉄902317.7-7.3%1.67倍-0.37%-2
ベース448124.3-7.3%1.56倍-1.56%-1
アイル385427.4-9.8%1.54倍-5.74%+0

踏み上げ候補

踏み上げ候補とは
信用倍率が1.0倍以下(空売りが買い残を上回る)の状態で、株価が前日比+2%以上の上昇となっている銘柄を抽出しています。空売り残高が多い中での株価上昇は、売り方の損切り(ショートカバー)を誘発しやすく、急騰に発展しやすいパターンです。信用倍率の低い順(空売り比率が高い順)に並べています。

売り方の買い戻しが効きやすい候補です。本日は石原ケミカル・富士急行・ミルボンなど、化学・サービス・小売にまたがって並びました。素材系の石原ケミカルは過熱スコア+4とすでに買われていますが、信用倍率の低い銘柄は急騰が一段伸びやすい点が魅力です。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
石原ケミカル44620.90+7.85%+6.50pt+4⚠ 過熱
富士急行90100.61+5.91%+4.56pt+1→ 中立
ミルボン49190.92+5.54%+4.19pt+2△ やや強
三越伊勢丹HLDG30990.50+4.71%+3.36pt+1→ 中立
セントラルスポーツ48010.66+4.45%+3.10pt+0→ 中立

勝ち組セクターの中核株

勝ち組セクターの中核株とは
相場全体のトレンドが強い業種(業種の累積相対騰落が+2pt以上)の中から、時価総額が大きく(業種の中核銘柄)、個別株の上昇基調も確認でき(RSI≥50・乖離率≥0%)、予想PERが同業種内で割安(中央値以下)の銘柄を抽出しています。業種トレンド・規模・割安度の3条件が揃った、トップダウン方式での買い候補です。中長期の順張り戦略の参考情報です。

累積で強い業種の中核に位置する買い継続候補です。本日は累積上位の銀行業・保険業から大型金融株が中心に並びました。派手な急騰こそないものの、地力のあるセクターの本命株という位置づけですね。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
三菱UFJ FG8306銀行業+0.67%-0.68pt+3
三井住友FG8316銀行業+3.27%+1.92pt+3
三井住友トラスト8309銀行業+1.45%+0.10pt+2
MS&ADインシュアランス8725保険業+0.99%-0.36pt+4
日本郵船9101海運業-0.53%-1.88pt+2

負け組セクターの中核株

負け組セクターの中核株とは
相場全体のトレンドが弱い業種(業種の累積相対騰落が-2pt以下)の中から、時価総額が大きく(業種の中核銘柄)、個別株の下落基調も確認でき(RSI≤50・乖離率≤0%)、予想PERが同業種内で割高(中央値以上)の銘柄を抽出しています。業種トレンド・規模・割高度の3条件が揃った、トップダウン方式での警戒・売り候補です。ポジション縮小や空売り戦略の参考情報です。

ここは少し読み方に注意が必要です。累積で最弱の非鉄金属が中核株として並びますが、本日は三井金属+17.60%・古河電工+3.21%とむしろ大きく反発しています。累積トレンドは弱いのにRSIが売られすぎ水準にある銘柄が、本日の資源高で逆襲した格好で、ここから戻りが続くか・再び売られるかの見極めが要る局面です。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
フジクラ5803非鉄金属 ※関連市況確認要+2.75%+1.40pt-5
古河電気工業5801非鉄金属 ※関連市況確認要+3.21%+1.86pt-4
三井金属5706非鉄金属 ※関連市況確認要+17.60%+16.25pt-3
JX金属5016非鉄金属 ※関連市況確認要+6.47%+5.12pt-3
三菱マテリアル5711非鉄金属 ※関連市況確認要+4.43%+3.08pt-3

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の体温はLayer 1が+4/±5の「☀☀ 熱気」。前日の全面安(-4)から一気に温まりました。ただし高温シグナルは1/4・低温シグナルは0/4で、過熱でも底値でもないニュートラルなゾーンにとどまっています。

Layer 1:日々の体温(合計 +4 / ±5 → ☀☀ 熱気)

5項目のうち4項目がプラスで、唯一新高値−新安値スプレッドが±0で中立でした。上昇銘柄比率・業種の広がり・指数の方向・大型株の広がりが揃ってプラスと、広く温まった1日です。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率62.6%≥55%≤35%+1
値上がり業種数25 / 33≥20≤11+1
新高値−新安値スプレッド±0≥+30≤-30±0
日経・TOPIX方向両方+両方+両方- / 値がさ偏重+1
TOP10売買代金上昇数8 / 10≥8社≤3社+1
Layer 1 合計+4 / ±5☀☀ 熱気

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

過熱を測る高温シグナルは④信用評価損益率だけが点灯。これは週次の遅行指標なので、過熱そのものというより需給の重さの名残です。①RSI70超は22%・②日経225 25日乖離は36%・③騰落レシオ25日は76%の進捗で、いずれも点灯には距離があります。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率5.5%≥25%22%未達
日経225 25日乖離率+2.84%≥+8%36%未達
騰落レシオ25日95.07≥12576%未達
信用評価損益率-0.68%≥-3%23%点灯
合計1/4(過熱なし)

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

底値を測る低温シグナルは0/4で点灯ゼロ。なお3つ目に騰落レシオ6日(≤60)を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しているものです。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率9.5%≥15%63%未達
日経225 25日乖離率+2.84%≤-6%47%未達
騰落レシオ6日110.17≤60100%未達
信用評価損益率-0.68%≤-15%5%未達
合計0/4(底値感なし)

補助指標と相場の質

同じ体温でも中身の質を見分ける補助線です。本日は資金集中度42.1%(極端集中)・買い主導率85%(買い主導)と、値がさ半導体への一極集中を示す数字が並びました。広く上がったわりに、お金の流れは一部に偏っている、という1日です。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)42.1%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)85%買い主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率-0.28%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+3.12pt中立≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)110.17中立≤60で超過冷/≤80で過冷

総合すると、Layer 1が+4の「熱気」まで上がりつつも、過熱シグナルも底値シグナルも限定的なニュートラルゾーンです。ただ、補助指標が示すとおり中身は値がさ半導体への集中型の戻りで、相場の質としては「中立」。日経−TOPIX乖離差も+3.12ptと値がさ偏重の手前まで来ており、裾野の広がりが続くかどうかが明日以降の確認ポイントになりそうです。

本日の日本株を動かしたマクロ環境

本日のリスクオンのきっかけは、前夜のトランプ大統領による「今週末にもイランとの合意がありうる」発言と、それを受けた米株の全面高でした。米3指数がそろって上昇し、原油は急落、VIXも低下と、外部環境はそれぞれが同じリスクオンの方向を向いています。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+2.81%
66,019円
TOPIX
+1.35%
3,881pt
グロース250
+0.21%
724pt
海外株式(前日)
NYダウ
+1.86%
50,854
ナスダック
+2.54%
25,810・半導体高
S&P500
+1.75%
7,394
為替・金利
ドル円
160.03
-0.48円・160円台継続
米10年金利
4.443%
-0.09pt・低下
VIX恐怖指数
18.69
-1.88・低下
資源・需給
WTI原油
$83.81
-6.26%・資源株に重し
騰落25日
95.07
中立ゾーン
信用評価損益率
-0.68%
-3%閾値まで余裕
全面高・景気敏感主導:日経+2.81%・TOPIX+1.35% 値上がり業種は25/33と裾野が広く、非鉄金属+6.26%・機械+3.33%・鉄鋼+2.91%の景気敏感が主導しました。三井金属+17.60%・マルマエ+20.89%と素材・装置の急騰が目立ち、前週までの調整からの反発局面に入っています。
半導体も急反発:米ハイテク高に連動 調整が続いていた半導体に買い戻しが入り、キオクシア+7.64%・東京エレクトロン+7.26%・ディスコ+14.09%が上昇しました。アドテスト+8.54%・イビデン+4.91%も堅調で、前日のナスダック+2.54%の流れを引き継いだ格好です。ただ太陽誘電-5.44%・村田製作所-4.58%は逆行安と、半導体内部でも明暗が分かれました。
買い優勢に転換:売買代金12.8兆円 東証プライムの売買代金は12兆7,697億円と活況で、買い主導率85%と買いが優勢でした。ただTOP3集中度は42.1%と値がさ半導体への集中が強く、お金の流れは一部に偏っています。素材・製造業サイクルへ資金が回帰したのは前向きな材料ですね。
一部は逆行安:ディフェンシブ・内需が劣後 全面高のなかでもサービス業-1.38%・鉱業-0.99%・食料品-0.84%・陸運業-0.91%は下落しました。原油-6.26%の急落で鉱業が売られ、内需ディフェンシブはリスクオン局面で相対的に劣後した形です。守りのセクターからは資金が抜けやすい地合いといえます。
反発のきっかけは発言依存:持続性には留意 今回の上昇の引き金がトランプ大統領のイラン合意発言である点は、正直なところ素直に買い向かいにくい材料です。発言の真偽次第ではリスクオンが一巡で剥落する可能性があり、加えてTOP3集中度42.1%の値がさ集中が需給面の不安定さを残しています。きっかけが地政学発言である以上、続伸の持続性は慎重に確認したいところです。

明日の日本株で注目したいポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • リスク軸 +2.73pt(連続+1日) リスクオン
  • 資源軸 +1.64pt(連続+2日) 資源高
  • 金利軸 +0.04pt(連続+2日)中立
  • 市場体温計:L1 +4「熱気」/ L2 1/4 / L3 0/4
リスクオン×資源高だが、過熱シグナルはまだ乏しいニュートラルな環境
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:素材+2.54pt(⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入)
  • 次点:製造業サイクル+0.79pt(🆙主役化・本日から主役入り)
  • 最弱:エネルギー-1.64pt(🆘脱落・💧💧強流出)
  • もう1つの敗者:内需消費-1.61pt(↘継続弱・連続-2日)
景気敏感・素材に資金が集まり、内需ディフェンシブから流出する2極化
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入3業種に 電気機器(前日4→本日5)・化学(4→4) が並ぶ
  • F勝ち組セクター中核に 銀行業・保険業の大型金融 が継続
  • 非鉄金属はG負け組ながら本日急反発、戻りの持続は要確認
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+4〜+6で 短期は伸び切った位置
半導体・素材に物色が戻る一方、急騰銘柄は短期過熱で深追いは禁物
3層の一致:マクロ層の「リスクオン×資源高」、テーマ層の「景気敏感・素材主導」、業種層の「半導体・素材の中核に資金回帰」が、3層すべてで 景気敏感・素材優位 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。ただし金利軸は中立で金融は片肺、内部は集中型である点が留保条件です。
📊 メインシナリオ:景気敏感・素材の優位継続、ただし半導体は深追い禁物

明日も景気敏感・素材を中心としたリスクオンの地合いが続く公算が、ややありそうです。

  • 期待エリア:非鉄金属・機械・鉄鋼・化学(資源回帰・⤴継続強で地合いの中心)
  • 継続性試金石:半導体(製造業サイクル🆙主役化が連続日数を伸ばせるか)
  • 底打ち待機:不動産・建設(🔄底打ち兆候、3日トレンドの上向き継続を確認)
  • マクロ材料注視:米株続伸の持続性、トランプ大統領のイラン合意発言の真偽、原油・ドル円の方向

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:発言の空振りでリスクオン剥落

イラン合意の発言が週末に具体化しなかった場合、本日のリスクオンが一巡で剥落し、景気敏感・素材の戻りが急速にしぼむ展開です。きっかけが発言主導なだけに、巻き戻しも早くなりやすいところです。

警戒トリガー:日経先物が週明けに-1.5%超、または米株が反落

⚡ 最弱気分岐B:半導体集中の巻き戻し+円高反転

TOP3集中度42.1%の値がさ半導体に利益確定が出て、同時に円高が進むと、指数の下げが大きくなる展開です。本日逆行安だった太陽誘電・村田の弱さが他の半導体に波及するかが分かれ目になります。

警戒トリガー:値がさ半導体が寄りで-3%超、かつドル円158円割れ
🎯 シナリオ信頼度:中
マクロ・テーマ・業種の3層が「景気敏感・素材優位」で概ね一致しているため、メインシナリオの軸は1つに絞れます。ただしきっかけがトランプ大統領の発言という不確実性の高い材料で、金利軸も中立、内部は集中型と留保条件が多いため信頼度は中です。警戒トリガーが出れば即座にサブシナリオへ切り替える前提で見ておきたいところです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ リスクオン×資源高だが、過熱はまだ乏しい

本日のマクロ環境は、前夜のトランプ大統領のイラン合意発言を起点に、米3指数がそろって上昇(ナスダック+2.54%・S&P500+1.75%・NYダウ+1.86%)し、VIXが18.69へ低下、米10年金利も4.443%へ低下と、典型的なリスクオンの並びでした。原油はWTI-6.26%と急落しましたが、これは資源株には重しでも、市場全体としてはインフレ・金利面の安心材料として働きやすい局面です。

3対立軸では、リスク軸+2.73pt(連続+1日)・資源軸+1.64pt(連続+2日)が大きくプラスに振れ、金利軸は+0.04ptとほぼ中立でした。リスクオンと資源高は明確ですが、金利の追い風が乏しいぶん、金融セクターは主役になりきれない構図です。

市場体温計はLayer 1が+4の「熱気」まで上がった一方で、Layer 2の高温シグナルは1/4(信用評価損益率のみ)、Layer 3の低温シグナルは0/4でした。つまり温度は高いが、過熱でも底値でもないニュートラルゾーン。まだ上値余地を消し込んだ状態ではない、と読めます。

層2:テーマ層 ─ 景気敏感・素材へのはっきりした資金回帰

テーマランキングでは、素材が+2.54ptで首位、⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入と三拍子そろった強さでした。非鉄金属を中心に、前週まで売られていた素材へ資金が戻ってきています。

次点の製造業サイクル+0.79ptは🆙主役化の判定で、半導体製造装置(マルマエ・ディスコなど)の急騰を背景に、本日から主役の側に回りました。ただし連続+1日の初動なので、明日以降に連続日数を伸ばせるかが地力の確認ポイントです。

反対に、エネルギー-1.64pt・内需消費-1.61pt・生活防衛-1.60ptは💧💧強流出でほぼ横並びの最弱でした。エネルギーは原油急落、内需・生活防衛はリスクオン局面での資金流出が効いています。金融は-0.33ptの◐中立で、累積の地力は残しつつも本日は様子見でした。

整理すると、テーマ層は「景気敏感・素材が買われ、内需ディフェンシブ・エネルギーが売られる」という分かりやすいリスクオン型の2極化です。マクロ層のリスクオン×資源高と、向きがきれいに一致しています。

層3:業種・銘柄層 ─ 半導体・素材中核に資金、ただし急騰は過熱

33業種の資金流入シグナルでは、本日🔥本格流入を維持したのが電気機器(前日4→本日5)・化学(4→4)・石油石炭製品(4→4)でした。電気機器が満点の5へ伸びたのは、半導体の戻りが「強さ」だけでなく「方向」としても確認できたことを意味します。

スクリーニングでは、F勝ち組セクターの中核に三菱UFJ・三井住友FGなど大型金融が並び、累積で地力のある金融が引き続き買い継続候補に挙がっています。一方、G負け組セクター中核には累積最弱の非鉄金属が並びますが、本日は三井金属+17.60%・古河電工+3.21%とむしろ急反発しました。これは累積トレンドが弱くRSIが売られすぎ水準の銘柄が、資源高で逆襲した格好で、戻りが続くか再び売られるかの見極めが必要です。

注意したいのは、A最強モメンタム上位(荒川化学・東京エレクトロン・SCREENなど)が過熱スコア+4〜+6の⚠過熱に達している点です。トレンドは強い反面、短期では伸び切った位置にあり、ここからの深追いはリスクが高い局面といえます。

3層統合の読み方

マクロ層の「リスクオン×資源高」、テーマ層の「景気敏感・素材主導の2極化」、業種層の「半導体・素材の中核に資金回帰」は、3層すべてが景気敏感・素材優位という同じ方向を指しています。指数チャートだけでは見えない、構造的なシグナルが揃った1日だったと読めます。

ただし、この一致には留保条件が3つあります。第一に、きっかけがトランプ大統領のイラン合意発言という不確実性の高い材料であること。第二に、金利軸が中立で金融が主役になりきれず、上昇の一角が片肺であること。第三に、TOP3集中度42.1%の値がさ集中型で、内部の質に偏りがあることです。

したがってメインシナリオは「景気敏感・素材優位の継続」を主軸としつつ、信頼度は中。発言の空振りや半導体の巻き戻しという観測可能なトリガーが出れば、サブシナリオへ機動的に切り替える前提で臨むのが妥当だと考えています。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+3/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+1/3(TOPIX+1.35%・日経-TOPIX+1.46ptで+2、ただしグロース-TOPIX-1.14ptが-1)
  • B 幅・需給:+1/3(値上がり業種25/33で+1、新高安差±0・上昇銘柄比率62.6%は中位で±0)
  • C 内部エネルギー:+1/3(シクリカル-ディフェンシブ差+2.19%で+1、急増銘柄の勢い・RSI健全度は±0)
  • D 過熱調整:-1(⚠ TOP3集中度42.1%で資金集中リスク点灯)
  • E マクロ:+1/2(米国株合算+4.30%で+1、VIX18.69は中立で±0)

判定根拠:A〜C・Eの4群がプラスで合計+3、景気敏感・素材主導の反発局面として「やや強気」に着地しました。一方でD群はTOP3集中度42.1%の値がさ集中リスクが点灯しており、上昇の中身が一部に偏っている点は警戒要因として残ります。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は市場データの分析・記録を目的とした個人の見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いします。データは各種公開情報をもとにしていますが、正確性・完全性を保証するものではありません。

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