今日の日本株|2026年6月12日の市場資金フロー|非鉄金属・機械主導の全面高で反発
- 🟢 日経+2.81%・TOPIX+1.35%の全面高。非鉄金属+6.26%・機械+3.33%・鉄鋼+2.91%の景気敏感/素材が主導し、三井金属+17.60%・マルマエ+20.89%が急騰。
- 🟢 調整していた半導体も急反発。キオクシア+7.64%・東京エレクトロン+7.26%・ディスコ+14.09%と米ハイテク高に連動。
- 🟡 一方でサービス業-1.38%・鉱業-0.99%・食料品-0.84%は逆行安。買い主導率85%と買い優勢ながら、資金は値がさ半導体に集中気味。
今日の日本株:業種別の資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
まず強かった上位5業種から見ていきます。トップは非鉄金属+6.26%(相対騰落+4.91pt)で、市場平均を大きく引き離す独歩高でした。続く機械+3.33%・鉄鋼+2.91%・化学+2.49%も、いずれも素材と製造業の景気敏感どころです。
5位の金属製品+2.15%まで含めて、上位は「資源・景気敏感」でほぼ統一されています。前日まで資源安・調整に振れていた反動で、ここに資金が一気に戻ってきた、という感じですね。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 非鉄金属 | +6.26% | +4.91pt | 三井金属+17.60%・住友鉱+11.67%。電線・銅関連の戻りが鮮明 |
| 機械 | +3.33% | +1.98pt | マルマエ+20.89%・ディスコ+14.09%。半導体製造装置が牽引 |
| 鉄鋼 | +2.91% | +1.56pt | 大同特殊鋼など景気敏感の物色が継続 |
| 化学 | +2.49% | +1.14pt | 三菱瓦斯化学+9.83%。素材全般に買い戻し |
| 金属製品 | +2.15% | +0.80pt | SUMCO+7.19%など装置・素材周辺が堅調 |
値下がり業種 TOP5
逆に、全面高のなかで売られたのがこの5業種です。最弱はサービス業-1.38%(相対騰落-2.73pt)で、Macbee Planet-15.82%など個別の急落が重しになりました。鉱業-0.99%・陸運業-0.91%・食料品-0.84%と続き、原油-6.26%の急落を受けた鉱業以外は内需・ディフェンシブが並んでいます。
海運業-0.26%まで含めて、本日の負け組は「ディフェンシブ+内需+資源安に弱い鉱業」という色合いでした。景気敏感が買われた裏で、守りのセクターから資金が抜けた、という構図がきれいに出ていますね。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| サービス業 | -1.38% | -2.73pt | Macbee Planet-15.82%など個別急落。内需サービスが最弱 |
| 鉱業 | -0.99% | -2.34pt | WTI原油-6.26%の急落が直撃 |
| 陸運業 | -0.91% | -2.26pt | 東京メトロなど内需ディフェンシブから資金流出 |
| 食料品 | -0.84% | -2.19pt | 不二製油-5.22%。リスクオンで守りは劣後 |
| 海運業 | -0.26% | -1.61pt | 市況一服で利益確定が優勢 |
まとめると、本日は「非鉄金属・機械・鉄鋼・化学の景気敏感/素材」が買われ、「サービス業・鉱業・内需ディフェンシブ」が売られる、という分かりやすいリスクオン型のローテーションでした。指数の上げ幅のわりに、買われた業種と売られた業種がきっぱり分かれた1日だったように見えます。
業種フロー詳細と主役交代シグナル
ここで面白いのが、本日の強さと「方向」がねじれているところです。ヒートマップ上は全面高でも、5項目シグナルで見た流入は10業種にとどまり、流出が15業種と数のうえでは上回っています。
これは流入シグナルが「直近2日平均 vs 5日平均」で方向を測るため、前週までの弱い地合いをまだ引きずっているからなんですよね。単発の急騰なのか、流れが変わったのかを見分けるには、本日のptの強さ(ヒートマップ)と方向シグナルの両方を重ねて読むのが大事です。
📌 主役交代シグナルのポイント:本日🔥本格流入を維持したのは電気機器・化学・石油石炭製品で、ここが「強さも方向も揃った」中心です。一方、前週まで買われていた輸送用機器・建設業・パルプ紙は❄本格流出に転じており、ディフェンシブから景気敏感への資金のバトンタッチが進み始めているように見えます。
業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
続いて、直近5営業日の相対騰落をヒートマップで振り返ります。注目は非鉄金属が06/10の-6.25ptから本日+4.91ptへ急反転したところで、ジェットコースターのような振れ方をしています。累積の強さで見ると銀行業・保険業・海運業が上位を維持しており、今日の派手な反発とは別に、地力のある業種は金融・海運に残っている、という感じですね。
年初来高値・安値更新の業種別分布
需給面では、新高値38銘柄・新安値38銘柄で差は±0。全面高のわりに高値更新が増えきらず、需給はまだ拮抗しています。業種別の高安差では化学+7・小売業+6・銀行業+5・電気機器+4がプラス上位で、半導体・金融・内需の一角に高値更新が出ています。
逆に目立つのが情報・通信業の高安差-21で、SHIFT-4.92%・Sansan-6.45%などソフト・サービス系の安値更新が際立ちました。指数は大きく上げても、グロース系の一部にはまだ売りが残っている、という点には留意しておきたいところです。
なお、スタイルの軸で見ると、本日はシクリカルが市場平均を大きく上回り、ディフェンシブを+2.19%上回るリスクオンの並びでした。一方でグロース(IT)はバリュー(金融)を1.80%下回っており、景気敏感・バリュー優位のなかで中小型グロースは出遅れた、という補助的な構図も読み取れます。
本日の日本株で強かったテーマ
テーマで見ると、最強は素材+2.54pt(⤴継続強)で、非鉄金属を中心に2日連続のプラスです。次いで製造業サイクルが🆙主役化に入り、半導体製造装置の急騰で本日から主役の側に回りました。
一方、下位はエネルギー-1.64pt・内需消費-1.61pt・生活防衛-1.60ptがほぼ横並びで、🆘脱落・↘継続弱が並びます。整理すると、景気敏感・素材が🆙主役化/⤴継続強で上を取り、内需・ディフェンシブ・エネルギーが💧💧強流出で下に沈むという、はっきりしたリスクオン型の2極化でした。
鉄鋼・非鉄金属・化学で構成。非鉄金属が市場平均を大きく上回り、化学も堅調でした。連続+2日・短長スプレッド+0.76で⤴継続強の判定。資源・素材への資金回帰がもっとも強く出たテーマです。
機械・輸送用機器で構成。機械が大きく上振れる一方、輸送用機器はやや出遅れ。連続+1日・本日pt+0.79で🆙主役化の判定で、半導体製造装置を軸に本日から主役入りした候補です。
卸売業のみで構成。本日値は小幅プラスにとどまりますが、連続+1日・短長スプレッド+0.31で🆕反転兆候の判定。流入転換の初動という位置づけで、明日以降の継続が確認できるか次第です。
電気機器・精密機器で構成。電気機器が反発した一方、精密機器は市場平均に届かず方向が割れました。連続+2日でもスプレッド+0.05と小さく◐中立の判定。半導体の急反発ほどテーマ全体の地力は強まっていません。
銀行業・保険業・証券で構成。銀行業が買われた半面、保険業が下げて方向が分かれました。連続-2日ながら本日値は-0.33と浅く◐中立の判定。累積では依然上位の地力を保っています。
不動産業・建設業で構成。本日は小幅マイナスですが、連続-2日でも短長スプレッド+0.75と上向きで🔄底打ち兆候の判定。流出が続くなかで3日トレンドだけは反転を示し始めています。
海運業・空運業・倉庫で構成。空運がわずかにプラスでも海運が大きく沈み、テーマとしては流出側。連続-1日・本日pt-0.97で🆘脱落の判定で、直近まで強かった分の利益確定が出た格好です。
食料品・医薬品・電気ガス・陸運で構成。陸運・食料品が大きく下げ、ディフェンシブ全般から資金が抜けました。連続-1日・本日pt-1.60で🆘脱落の判定。リスクオン局面で守りが嫌われる典型的な動きですね。
小売業・サービス業で構成。サービス業の急落が重く、小売も市場平均には届かず。連続-2日・本日pt-1.61・スプレッド+0.04で↘継続弱の判定で、流出が地合いとして根強く残っています。
鉱業・石油石炭製品で構成。WTI原油-6.26%の急落を受け、鉱業を中心に最弱テーマに沈みました。連続-1日・本日pt-1.64で🆘脱落の判定。資源安が直撃した格好です。
テーマ全体としては、素材・製造業サイクルといった景気敏感に明日以降も粘り強い動きが期待できそうな並びです。ただ、🆙主役化や🆕反転兆候はあくまで「本日入った初動」なので、連続日数が伸びて地力が確認できるかがカギになります。逆に内需消費・エネルギーは流出が連続しており、戻りは売られやすい局面という気がします。
3対立軸でみるマクロ文脈
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
本日の主題を3対立軸で表すと、「リスクオン×資源高×金利は中立」でした。リスク軸が+2.73pt、資源軸が+1.64ptと大きくプラスに振れ、製造業・テクノロジー・素材といった景気敏感が生活防衛を引き離した格好です。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | +0.04pt | -0.78pt | +6.19pt | +2日 | 中立 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 | +1.64pt | -0.11pt | -5.94pt | +2日 | 資源高 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | +2.73pt | -0.31pt | -2.56pt | +1日 | リスクオン |
本文③で素材が⤴継続強、製造業サイクルが🆙主役化になった背景には、このリスク軸+2.73pt・資源軸+1.64ptのリスクオン×資源高があります。景気敏感に同時に資金が向かったのは、軸そのものがリスクオンへ傾いたためですね。
一方、内需消費が↘継続弱、生活防衛が🆘脱落と沈んだのは、リスク軸の分母にあたる生活防衛が嫌われたことの裏返しです。金利軸は+0.04ptとほぼ中立で、金融が🆙主役化まで踏み込めず◐中立にとどまったのも、金利面の追い風が弱いことが効いている、という気がします。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
値上がり率の上位はマルマエ+20.89%・日本マイクロニクス+18.40%・三井金属+17.60%で、半導体製造装置と非鉄金属が独占しました。本日の物色テーマがそのまま個別の急騰に出ています。
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | マルマエ | 6264 | 機械 | +20.89% | +19.54pt |
| 2 | 日本マイクロニクス | 6871 | 電気機器 | +18.40% | +17.05pt |
| 3 | 三井金属 | 5706 | 非鉄金属 | +17.60% | +16.25pt |
売買代金集中 TOP3
資金が集中したのはキオクシアHD・太陽誘電・村田製作所と電気機器の値がさ3銘柄でした。トップのキオクシアは+7.64%と反発した半面、太陽誘電-5.44%・村田製作所-4.58%は逆行安で、半導体のなかでも明暗が分かれています。
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアHD | 電気機器 | +7.64% | 3.10兆円 | メモリ関連の代表格、本日の最大商い |
| 太陽誘電 | 電気機器 | -5.44% | 7,148億円 | 電子部品は逆行安、高PERの調整 |
| 村田製作所 | 電気機器 | -4.58% | 5,343億円 | 同じく電子部品が利益確定に押される |
最強モメンタム上位
RSIが高く、移動平均からの乖離も大きい強トレンド銘柄です。本日は荒川化学工業・東京エレクトロン・SCREENなど化学・半導体装置に集中しました。ただ上位の多くが過熱スコア+4〜+6の⚠過熱で、トレンドは強い反面、短期では伸び切った位置という点には注意しておきたいところです。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 荒川化学工業 | 4968 | +8.47% | +7.12pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 東京エレクトロン | 8035 | +7.26% | +5.91pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| SCREEN HLDG | 7735 | +7.35% | +6.00pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| 大同特殊鋼 | 5471 | +6.00% | +4.65pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| ディスコ | 6146 | +14.09% | +12.74pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| 石原ケミカル | 4462 | +7.85% | +6.50pt | +4 | ⚠ 過熱 |
高値更新×業種強し
個別と業種の両方が強い、確度の高い候補です。本日は日本郵政・三井住友FG・山形銀行など金融・サービス周辺に集中しました。累積で地力のある銀行業から高値更新が出ているのは、リスクオンの中でも金融が底堅いことの表れですね。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本郵政 | 6178 | サービス業 | +4.91% | +3.56pt | +4 |
| 三越伊勢丹HLDG | 3099 | 小売業 | +4.71% | +3.36pt | +1 |
| 山形銀行 | 8344 | 銀行業 | +3.71% | +2.36pt | +6 |
| 三井住友FG | 8316 | 銀行業 | +3.27% | +1.92pt | +3 |
| キッコーマン | 2801 | 食料品 | +2.39% | +1.04pt | +5 |
売られすぎ反転候補
全面高のなかでも、逆張りの対象になりうる売られすぎ銘柄は4件と少なめでした。ファーマフーズや東京地下鉄など内需・ディフェンシブ寄りが中心で、リスクオン局面で取り残された銘柄に出来高が入っているのが特徴です。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ファーマフーズ | 2929 | 20.6 | -15.5% | 1.59倍 | -1.66% | -3 |
| 東京地下鉄 | 9023 | 17.7 | -7.3% | 1.67倍 | -0.37% | -2 |
| ベース | 4481 | 24.3 | -7.3% | 1.56倍 | -1.56% | -1 |
| アイル | 3854 | 27.4 | -9.8% | 1.54倍 | -5.74% | +0 |
踏み上げ候補
売り方の買い戻しが効きやすい候補です。本日は石原ケミカル・富士急行・ミルボンなど、化学・サービス・小売にまたがって並びました。素材系の石原ケミカルは過熱スコア+4とすでに買われていますが、信用倍率の低い銘柄は急騰が一段伸びやすい点が魅力です。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 石原ケミカル | 4462 | 0.90 | +7.85% | +6.50pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| 富士急行 | 9010 | 0.61 | +5.91% | +4.56pt | +1 | → 中立 |
| ミルボン | 4919 | 0.92 | +5.54% | +4.19pt | +2 | △ やや強 |
| 三越伊勢丹HLDG | 3099 | 0.50 | +4.71% | +3.36pt | +1 | → 中立 |
| セントラルスポーツ | 4801 | 0.66 | +4.45% | +3.10pt | +0 | → 中立 |
勝ち組セクターの中核株
累積で強い業種の中核に位置する買い継続候補です。本日は累積上位の銀行業・保険業から大型金融株が中心に並びました。派手な急騰こそないものの、地力のあるセクターの本命株という位置づけですね。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 三菱UFJ FG | 8306 | 銀行業 | +0.67% | -0.68pt | +3 |
| 三井住友FG | 8316 | 銀行業 | +3.27% | +1.92pt | +3 |
| 三井住友トラスト | 8309 | 銀行業 | +1.45% | +0.10pt | +2 |
| MS&ADインシュアランス | 8725 | 保険業 | +0.99% | -0.36pt | +4 |
| 日本郵船 | 9101 | 海運業 | -0.53% | -1.88pt | +2 |
負け組セクターの中核株
ここは少し読み方に注意が必要です。累積で最弱の非鉄金属が中核株として並びますが、本日は三井金属+17.60%・古河電工+3.21%とむしろ大きく反発しています。累積トレンドは弱いのにRSIが売られすぎ水準にある銘柄が、本日の資源高で逆襲した格好で、ここから戻りが続くか・再び売られるかの見極めが要る局面です。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| フジクラ | 5803 | 非鉄金属 ※関連市況確認要 | +2.75% | +1.40pt | -5 |
| 古河電気工業 | 5801 | 非鉄金属 ※関連市況確認要 | +3.21% | +1.86pt | -4 |
| 三井金属 | 5706 | 非鉄金属 ※関連市況確認要 | +17.60% | +16.25pt | -3 |
| JX金属 | 5016 | 非鉄金属 ※関連市況確認要 | +6.47% | +5.12pt | -3 |
| 三菱マテリアル | 5711 | 非鉄金属 ※関連市況確認要 | +4.43% | +3.08pt | -3 |
市場体温計
本日の体温はLayer 1が+4/±5の「☀☀ 熱気」。前日の全面安(-4)から一気に温まりました。ただし高温シグナルは1/4・低温シグナルは0/4で、過熱でも底値でもないニュートラルなゾーンにとどまっています。
Layer 1:日々の体温(合計 +4 / ±5 → ☀☀ 熱気)
5項目のうち4項目がプラスで、唯一新高値−新安値スプレッドが±0で中立でした。上昇銘柄比率・業種の広がり・指数の方向・大型株の広がりが揃ってプラスと、広く温まった1日です。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 62.6% | ≥55% | ≤35% | +1 |
| 値上がり業種数 | 25 / 33 | ≥20 | ≤11 | +1 |
| 新高値−新安値スプレッド | ±0 | ≥+30 | ≤-30 | ±0 |
| 日経・TOPIX方向 | 両方+ | 両方+ | 両方- / 値がさ偏重 | +1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 8 / 10 | ≥8社 | ≤3社 | +1 |
| Layer 1 合計 | +4 / ±5 | ☀☀ 熱気 | ||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
過熱を測る高温シグナルは④信用評価損益率だけが点灯。これは週次の遅行指標なので、過熱そのものというより需給の重さの名残です。①RSI70超は22%・②日経225 25日乖離は36%・③騰落レシオ25日は76%の進捗で、いずれも点灯には距離があります。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 5.5% | ≥25% | 22% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +2.84% | ≥+8% | 36% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 95.07 | ≥125 | 76% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -0.68% | ≥-3% | 23% | 点灯 |
| 合計 | 1/4(過熱なし) | ||||
Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)
底値を測る低温シグナルは0/4で点灯ゼロ。なお3つ目に騰落レシオ6日(≤60)を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しているものです。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 9.5% | ≥15% | 63% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +2.84% | ≤-6% | 47% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 110.17 | ≤60 | 100% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -0.68% | ≤-15% | 5% | 未達 |
| 合計 | 0/4(底値感なし) | ||||
補助指標と相場の質
同じ体温でも中身の質を見分ける補助線です。本日は資金集中度42.1%(極端集中)・買い主導率85%(買い主導)と、値がさ半導体への一極集中を示す数字が並びました。広く上がったわりに、お金の流れは一部に偏っている、という1日です。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 42.1% | 極端集中 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 85% | 買い主導 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | -0.28% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +3.12pt | 中立 | ≥+4ptで値がさ偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 110.17 | 中立 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
総合すると、Layer 1が+4の「熱気」まで上がりつつも、過熱シグナルも底値シグナルも限定的なニュートラルゾーンです。ただ、補助指標が示すとおり中身は値がさ半導体への集中型の戻りで、相場の質としては「中立」。日経−TOPIX乖離差も+3.12ptと値がさ偏重の手前まで来ており、裾野の広がりが続くかどうかが明日以降の確認ポイントになりそうです。
本日の日本株を動かしたマクロ環境
本日のリスクオンのきっかけは、前夜のトランプ大統領による「今週末にもイランとの合意がありうる」発言と、それを受けた米株の全面高でした。米3指数がそろって上昇し、原油は急落、VIXも低下と、外部環境はそれぞれが同じリスクオンの方向を向いています。
明日の日本株で注目したいポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。
- リスク軸 +2.73pt(連続+1日) リスクオン
- 資源軸 +1.64pt(連続+2日) 資源高
- 金利軸 +0.04pt(連続+2日)中立
- 市場体温計:L1 +4「熱気」/ L2 1/4 / L3 0/4
- 最強:素材+2.54pt(⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入)
- 次点:製造業サイクル+0.79pt(🆙主役化・本日から主役入り)
- 最弱:エネルギー-1.64pt(🆘脱落・💧💧強流出)
- もう1つの敗者:内需消費-1.61pt(↘継続弱・連続-2日)
- 🔥本格流入3業種に 電気機器(前日4→本日5)・化学(4→4) が並ぶ
- F勝ち組セクター中核に 銀行業・保険業の大型金融 が継続
- 非鉄金属はG負け組ながら本日急反発、戻りの持続は要確認
- A最強モメンタム上位は過熱スコア+4〜+6で 短期は伸び切った位置
明日も景気敏感・素材を中心としたリスクオンの地合いが続く公算が、ややありそうです。
- 期待エリア:非鉄金属・機械・鉄鋼・化学(資源回帰・⤴継続強で地合いの中心)
- 継続性試金石:半導体(製造業サイクル🆙主役化が連続日数を伸ばせるか)
- 底打ち待機:不動産・建設(🔄底打ち兆候、3日トレンドの上向き継続を確認)
- マクロ材料注視:米株続伸の持続性、トランプ大統領のイラン合意発言の真偽、原油・ドル円の方向
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:発言の空振りでリスクオン剥落
イラン合意の発言が週末に具体化しなかった場合、本日のリスクオンが一巡で剥落し、景気敏感・素材の戻りが急速にしぼむ展開です。きっかけが発言主導なだけに、巻き戻しも早くなりやすいところです。
⚡ 最弱気分岐B:半導体集中の巻き戻し+円高反転
TOP3集中度42.1%の値がさ半導体に利益確定が出て、同時に円高が進むと、指数の下げが大きくなる展開です。本日逆行安だった太陽誘電・村田の弱さが他の半導体に波及するかが分かれ目になります。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ リスクオン×資源高だが、過熱はまだ乏しい
本日のマクロ環境は、前夜のトランプ大統領のイラン合意発言を起点に、米3指数がそろって上昇(ナスダック+2.54%・S&P500+1.75%・NYダウ+1.86%)し、VIXが18.69へ低下、米10年金利も4.443%へ低下と、典型的なリスクオンの並びでした。原油はWTI-6.26%と急落しましたが、これは資源株には重しでも、市場全体としてはインフレ・金利面の安心材料として働きやすい局面です。
3対立軸では、リスク軸+2.73pt(連続+1日)・資源軸+1.64pt(連続+2日)が大きくプラスに振れ、金利軸は+0.04ptとほぼ中立でした。リスクオンと資源高は明確ですが、金利の追い風が乏しいぶん、金融セクターは主役になりきれない構図です。
市場体温計はLayer 1が+4の「熱気」まで上がった一方で、Layer 2の高温シグナルは1/4(信用評価損益率のみ)、Layer 3の低温シグナルは0/4でした。つまり温度は高いが、過熱でも底値でもないニュートラルゾーン。まだ上値余地を消し込んだ状態ではない、と読めます。
層2:テーマ層 ─ 景気敏感・素材へのはっきりした資金回帰
テーマランキングでは、素材が+2.54ptで首位、⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入と三拍子そろった強さでした。非鉄金属を中心に、前週まで売られていた素材へ資金が戻ってきています。
次点の製造業サイクル+0.79ptは🆙主役化の判定で、半導体製造装置(マルマエ・ディスコなど)の急騰を背景に、本日から主役の側に回りました。ただし連続+1日の初動なので、明日以降に連続日数を伸ばせるかが地力の確認ポイントです。
反対に、エネルギー-1.64pt・内需消費-1.61pt・生活防衛-1.60ptは💧💧強流出でほぼ横並びの最弱でした。エネルギーは原油急落、内需・生活防衛はリスクオン局面での資金流出が効いています。金融は-0.33ptの◐中立で、累積の地力は残しつつも本日は様子見でした。
整理すると、テーマ層は「景気敏感・素材が買われ、内需ディフェンシブ・エネルギーが売られる」という分かりやすいリスクオン型の2極化です。マクロ層のリスクオン×資源高と、向きがきれいに一致しています。
層3:業種・銘柄層 ─ 半導体・素材中核に資金、ただし急騰は過熱
33業種の資金流入シグナルでは、本日🔥本格流入を維持したのが電気機器(前日4→本日5)・化学(4→4)・石油石炭製品(4→4)でした。電気機器が満点の5へ伸びたのは、半導体の戻りが「強さ」だけでなく「方向」としても確認できたことを意味します。
スクリーニングでは、F勝ち組セクターの中核に三菱UFJ・三井住友FGなど大型金融が並び、累積で地力のある金融が引き続き買い継続候補に挙がっています。一方、G負け組セクター中核には累積最弱の非鉄金属が並びますが、本日は三井金属+17.60%・古河電工+3.21%とむしろ急反発しました。これは累積トレンドが弱くRSIが売られすぎ水準の銘柄が、資源高で逆襲した格好で、戻りが続くか再び売られるかの見極めが必要です。
注意したいのは、A最強モメンタム上位(荒川化学・東京エレクトロン・SCREENなど)が過熱スコア+4〜+6の⚠過熱に達している点です。トレンドは強い反面、短期では伸び切った位置にあり、ここからの深追いはリスクが高い局面といえます。
3層統合の読み方
マクロ層の「リスクオン×資源高」、テーマ層の「景気敏感・素材主導の2極化」、業種層の「半導体・素材の中核に資金回帰」は、3層すべてが景気敏感・素材優位という同じ方向を指しています。指数チャートだけでは見えない、構造的なシグナルが揃った1日だったと読めます。
ただし、この一致には留保条件が3つあります。第一に、きっかけがトランプ大統領のイラン合意発言という不確実性の高い材料であること。第二に、金利軸が中立で金融が主役になりきれず、上昇の一角が片肺であること。第三に、TOP3集中度42.1%の値がさ集中型で、内部の質に偏りがあることです。
したがってメインシナリオは「景気敏感・素材優位の継続」を主軸としつつ、信頼度は中。発言の空振りや半導体の巻き戻しという観測可能なトリガーが出れば、サブシナリオへ機動的に切り替える前提で臨むのが妥当だと考えています。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+3/11)
スコア内訳:
- A トレンド:+1/3(TOPIX+1.35%・日経-TOPIX+1.46ptで+2、ただしグロース-TOPIX-1.14ptが-1)
- B 幅・需給:+1/3(値上がり業種25/33で+1、新高安差±0・上昇銘柄比率62.6%は中位で±0)
- C 内部エネルギー:+1/3(シクリカル-ディフェンシブ差+2.19%で+1、急増銘柄の勢い・RSI健全度は±0)
- D 過熱調整:-1(⚠ TOP3集中度42.1%で資金集中リスク点灯)
- E マクロ:+1/2(米国株合算+4.30%で+1、VIX18.69は中立で±0)
判定根拠:A〜C・Eの4群がプラスで合計+3、景気敏感・素材主導の反発局面として「やや強気」に着地しました。一方でD群はTOP3集中度42.1%の値がさ集中リスクが点灯しており、上昇の中身が一部に偏っている点は警戒要因として残ります。





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