今日の日本株|2026年9月8日の市場資金フロー|円高と中東報道で日経1,130円安、終値は当日の安値

今日の日本株 市場資金フローレポート 2026年9月8日 総合判定は弱気 情報・通信業が最強 ガラス・土石製品が最弱 日経平均は1130円安の6万5269円と3営業日ぶりの大幅反落で高値6万6791円から下げ続けて安値引け ドル円は一時152円台まで円高が進み後場にサウジ南部のエネルギー施設が攻撃を受けたとの報道が出てリスク回避の売りが強まった プライムは値上がり362 値下がり1159 市場体温計はプラス2からマイナス4へ 年初来高値更新は15銘柄 安値更新も15銘柄

今日の日本株|2026年9月8日の市場資金フロー|円高と中東報道で日経1,130円安、終値は当日の安値

📉 日経 -1.70%(3日ぶり大幅反落) 🏆 総合判定 弱気 -4/±11 🌡 体温計 -4 ❄❄低温 🎯 ◎0・○0・△0/継続◎1
今日日経平均は1,130.51円安の65,269.33円で3営業日ぶりの大幅反落。前場は一時66,791.84円までプラス圏に浮上しましたが、終値がそのまま当日の安値という引け方です
中身ドル円が一時152.89円まで円高に振れ、後場に「サウジ南部のエネルギー施設が攻撃を受けた」との報道。プライムは値上がり362・値下がり1,159で、上昇銘柄比率は40.7%→23.3%へ落ちました
明日乗れる新規枠は◎○△すべてゼロ。日本VIは21.86→32.05へ+46.6%跳ね、10日の米PPI・11日の米CPIを控えます

今日の日本株は、前日までの戻りが1日で巻き戻された日でした。日経平均は65,269.33円(-1.70%)、TOPIXは4,050.33(-1.83%)、グロース250は787.06(-0.57%)です。始値65,843.69円から高値66,791.84円まで戻したあと、後場に流れが変わって安値引けとなりました。

9/7 に私が立てたシナリオが、今日どうなったかを最初に振り返ります。「75日線66,798円を試すが裾野が伴わず上値は重い」という上値の見立ては合っていましたが、置いたレンジは日経・TOPIX・値上がり業種の3つとも下限を割りました

自己採点 2.0 / 5.0 🟡 ①高値66,791.84円は75日線66,798円のわずか6円手前で止まり「上値は重い」は的中。ただし終値65,269.33円はレンジ下限65,600円割れ(1.0/2.0) 🔴 ②期待エリアの金属製品は-3.17%・相対-1.34ptで劣後(0/1.0) 🟡 ③継続性試金石は2つとも不成立。半導体の3日目は来ず、海運業も★に転じませんでした(0.5/1.0) 🟡 ④分岐Bの中身は実現したのに、置いたトリガーは両方とも片肺で不成立(0.5/1.0)
  • ⭕ 的中「75日線を試すが上値は重い」は的中しました。前場に付けた高値66,791.84円は、上値抵抗に置いた75日線66,798円のわずか6円手前です。前日に書いた「裾野が伴わない」という理由づけも、上昇銘柄比率が40.7%→23.3%へさらに落ちた形でそのまま出ました。
  • ❌ 外れ置いたレンジは3つとも下限を割りました。日経は65,269.33円で下限65,600円割れ、TOPIXも4,050.33で下限4,090割れ、値上がり業種は9で下限10割れです。読み落としていたのは後場に出た中東報道で、それまでは想定レンジの中で動いていました。上値の重さは当てても、下に来る材料を持っていなかった外し方です。
  • ❌ 外れ期待エリアに挙げた金属製品は劣後しました。業種指数は-3.17%・対TOPIX相対-1.34ptで、33業種の下から8番目です。前日に「実体はSUMCO1銘柄」と書いたとおり、そのSUMCOが-7.00%と下げて業種ごと沈みました。◎最優先でも中身が1銘柄の日は、区分の平均成績を当てにできないということです。
  • ➖ 不発継続性試金石に置いた2つはどちらも不成立でした。「半導体の3日目があるか」はキオクシア-3.56%・アドバンテスト-1.97%・東京エレクトロン-3.30%で3日目は来ず、「海運業が★に転じるか」も本日+0.83ptで○にとどまり★は付いていません。試金石としては、上値側を否定する答えが出たことになります。
  • 🔔 発動(条件は未成立)弱気分岐Bの絵は実現しましたが、置いたトリガーは片肺で不成立でした。条件式は「ドル円152円割れかつ日経VI25超」で、今日は日経VIが32.05で成立、ドル円は安値152.89円で未達。分岐Aも値上がり業種9は成立、キオクシア-3.56%は未達です。中身が起きているのに条件式が反応しないのは設計が厳しすぎたということで、明日からは「かつ」ではなく「または」で置きます。

総括:上値の見立ては当てました。ただ①下値のシナリオを「値がさ3銘柄の反動」という国内要因だけで組んでいたのが甘く、効いたのは中東報道と円高でした。②試金石は2つとも不成立で、上値側を降りる材料としては機能しています。明日は「5日線65,046円を守れるか」と「原油高組に★が付くか」を軸に置きます。

本日の市場サマリー

日経-1.70%・TOPIX-1.83%で、下げたのは24業種。値上がり業種は9/33、上昇銘柄比率は23.3%まで落ちました。

主要指標
日経平均
-1.70%
65,269 円(-1,131円・25日乖離 -1.42%)
TOPIX
-1.83%
4,050 pt(25日乖離 -1.27%)
グロース250
-0.57%
787 pt(3市場で下げが最も浅い)
セクター・内部相場
最強業種
情報・通信業
+2.20% / 相対 +4.03pt
最弱業種
ガラス・土石製品
-4.44% / 相対 -2.61pt
上昇銘柄比率
23.3%
新高値15 / 新安値15(差 ±0)
為替・米10年
¥154.21 / 4.808%
ドル円 -0.20円(安値152.89円) / 米10年 +0.026pt

1日の中で相場の色が2度変わりました。前日の米国市場はレイバーデーで休場のため手掛かりに乏しく、朝は前日の1,378円高の反動から利益確定売りが先行して556円安で始まり、寄り直後には65,763.11円まで下げています。そこからソフトバンクグループ・アドバンテスト・キオクシアホールディングスがプラスに転じ、韓国KOSPIの堅調と時間外のナスダック100先物が支えになって、前場中盤には66,791.84円(前日比+392円)まで戻しました。

流れが変わったのは後場です。「サウジ南部で複数のエネルギー施設が攻撃を受けた」との報道が伝わってリスク回避の売りが強まり、そのまま下げ幅を広げて安値で引けました。日本VIは21.86から32.05へ+46.6%と急騰しています。もう一つの重荷が円高で、ドル円は一時152.89円まで約1円50銭の円高が進みました。イランとオマーンのホルムズ海峡をめぐる協議報道で「有事のドル買い」が後退したところに、日銀の追加利上げ観測が重なった形です。

中身は前日とちょうど裏返しでした。プライムの値上がりは362・値下がりは1,159で全体の7割超が下落、日経225構成銘柄も値上がり59・値下がり165です。押し下げ側は東京エレクトロン-3.30%が約185円分、アドバンテスト-1.97%が約164円分で、この2銘柄だけで約349円分。TDK-6.89%・村田製作所-7.83%と電子部品の下げも目立ちました。売買代金は8兆4,774億円と前日から4,397億円増えています。

業種別資金フロー分析

上位はソフトバンクGの情報・通信と原油高の石油・鉱業。下位は円高に弱い輸出・機械・電子部品で、上げたのは9業種だけです。

値上がり業種 TOP5

首位は情報・通信業+2.20%(相対+4.03pt)ですが、中身はほぼ1銘柄です。ソフトバンクグループ+5.45%が業種売買代金の86%を占め、大型株主導度は+2.82ptで🏢大型主導、資金判定も〈大型主導〉。同じ業種のKLab-6.52%は年初来安値を更新し、アイル-7.15%も下げています。

2位の石油・石炭製品+1.91%と3位の鉱業+1.08%は、WTI原油が94.59ドル(+3.40%)と3日続伸したことが背景です。出光興産+2.94%・ENEOS・INPEXが買われ、石油・石炭製品は25日累積+8.60pt・5日前比+4.41ptと加速中。4位の陸運業+0.61%は東京地下鉄+3.03%、5位の小売業+0.37%はニトリ+5.47%・サイゼリヤ+2.89%と、内需が広く買われました。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1情報・通信業+2.20%+4.03ptソフトバンクG86%で〈大型主導〉。🔥↑・25日累積+8.51・5日前比+5.66。継続◎2日目
2石油・石炭製品+1.91%+3.74ptWTI94.59ドルの3日続伸。○↑・25日累積+8.60・5日前比+4.41で加速中
3鉱業+1.08%+2.91pt○↑・25日累積+6.87だが5日前比-3.28で失速側。大型主導度+0.94
4陸運業+0.61%+2.44pt東海旅客鉄道30%で〈本物〉。東京地下鉄+3.03%。25日累積-1.48・5日前比+2.94
5小売業+0.37%+2.20ptファーストリテイリング42%で〈本物〉。ニトリ+5.47%。25日累積-5.29とまだ低位

値下がり業種 TOP5

最下位はガラス・土石製品-4.44%(相対-2.61pt)で、日本特殊陶業-7.89%が効きました。大型株主導度は-1.39ptの🐜中小型主導で、指数以上に中小型が売られています。2位の輸送用機器-4.14%は武蔵精密工業-10.83%・豊田合成-7.79%・トヨタ自動車-4.12%と、円高に弱い順にきれいに並びました。

3位の電気機器-3.90%は太陽誘電-7.92%・村田製作所-7.83%・アルプスアルパイン-8.29%と電子部品の下げが深い日でした。4位の機械-3.65%はジェイテクト-8.68%・ソディック-8.92%・CKD-8.51%・オークマ-7.99%と工作機械がまとめて8%以上下げています。5位の精密機器-3.64%は前日+8.28%だったセイコーグループが-15.48%と反落しました。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1ガラス・土石製品-4.44%-2.61pt日本特殊陶業-7.89%。🐜中小型主導-1.39pt。25日累積-9.01で33業種の最下位圏
2輸送用機器-4.14%-2.31ptトヨタ34%で〈本物〉。武蔵精密工業-10.83%。5日前比-6.66で急失速
3電気機器-3.90%-2.07ptキオクシア55%で〈本物〉。太陽誘電-7.92%・村田-7.83%。25日累積-3.08
4機械-3.65%-1.82ptディスコ28%で〈本物〉。工作機械が総崩れ。25日累積-6.79
5精密機器-3.64%-1.81ptHOYA48%で〈本物〉。セイコーGは前日+8.28%から-15.48%へ反落

複数日ベースの方向シグナルは流入10業種 対 流出15業種で、表示上の判定は「🌧️ 全面安」です。★の新規点灯は非鉄金属(🟢↑)の1業種だけで、25日累積+7.35は33業種の3位ながら5日前比が-3.36と失速側にあるため、実践判定は×見送りになりました。当日も-3.29%・相対-1.46ptで、買い越し比率-51.0%・ブレッドス-88.9%と中身も売り方向でそろっています。

テーマ別資金フロー

エネルギー+3.33ptが首位で、不動産・建設、生活防衛、内需消費が🆙主役化。素材-1.05ptが🆘脱落、テクノロジーと製造業サイクルは↘継続弱です。

1エネルギー+3.33pt🔥🔥 ⤴ +2日
2不動産・建設+1.99pt🔥🔥 🆙 +1日
3生活防衛+1.75pt🔥🔥 🆙 +1日
4輸送・物流+1.39pt🔥 ⤴ +2日
5内需消費+1.25pt🔥 🆙 +1日
6商社+0.98pt🔥 ⤵ +2日
7金融+0.65pt🔥 ⤴ +1日
8素材-1.05pt💧 🆘 -1日
9テクノロジー-1.94pt💧💧 ↘ -1日
10製造業サイクル-2.07pt💧💧 ↘ -1日

10テーマのうち7つがプラスという並びですが、これはTOPIXが-1.83%と大きく下げたので「下げが小さければプラスになる」ためで、絶対値で上げたのは9業種だけです。首位のエネルギー+3.33ptは原油高が素直に効いた本物のプラスで、2日連続の⤴継続強。2位の不動産・建設+1.99pt、3位の生活防衛+1.75pt、5位の内需消費+1.25ptは、円高で買われる内需・ディフェンシブの受け皿です。

下位3つは製造業サイクル-2.07pt・テクノロジー-1.94pt・素材-1.05ptと、いずれも円高に弱い輸出セクターです。④先回りアラートでは、テクノロジーが代金TOP100に25銘柄・シェア55.8%を占めながら買い主導率0%、製造業サイクルも17銘柄で0%と、大型株の主戦場でも売り一色でした。

3対立軸でみるマクロ文脈

リスク軸が-3.44ptと大きくマイナスへ。金利軸-1.34ptは2日連続のマイナス、資源軸は-0.23ptで中立です。

対立軸本日値連続10日累計ひとこと
金利軸-1.34pt-2日+3.86pt金融−不動産建設。金融+0.65ptに対し不動産・建設+1.99ptで、円高局面の受け皿は不動産側
資源軸-0.23pt-1日+2.18ptエネルギー+3.33ptは強いが、素材-1.05ptが足を引いて中立に
リスク軸-3.44pt-1日-4.05pt製サイ・テクノ・素材−生活防衛。3テーマとも下位で、生活防衛+1.75ptとの差が開いた

いちばん動いたのはリスク軸で、前日の+1.48ptから-3.44ptへ4.92pt反転しました。製造業サイクル・テクノロジー・素材の3つがそろってマイナスで、生活防衛+1.75ptとの差がそのまま出ています。10日累計も-4.05ptとマイナス圏です。11因子のシクリカル−ディフェンシブ差も+1.73%→-2.00%へ反転し、C1が+1から-1へ落ちました。

本日の注目銘柄

掲載は3枠。値上がり率は内需株が占め、売買代金は半導体に集中してTOP3集中度は36.9%まで上がりました。

値上がり率 TOP3(東証プライム)

首位はネクセラファーマ+5.65%で、年初来高値を更新しました。2位のニトリホールディングス+5.47%は円高メリットの代表格で、日経寄与も+14.75円とプラス側の2番手です。3位のソフトバンクグループ+5.45%は、4日のオープンAI関連の材料から3営業日で約30%上げており、日経を1銘柄で+272.74円押し上げた唯一の存在でした。

TOP20の顔ぶれは萩原工業+5.10%・小林製薬+4.58%・神戸物産+4.12%・山崎製パン+3.73%・すかいらーくホールディングス+3.11%・サイゼリヤ+2.89%と、食品・小売・サービスの内需株がほとんどを占めます。円高の日に何が買われるかが、そのまま出た並びです。

順位銘柄(コード)業種騰落率コメント
1ネクセラファーマ(4565)医薬品+5.65%代金26億円・予想PER41.83倍。年初来高値を更新
2ニトリホールディングス(9843)小売業+5.47%代金212億円・予想PER21.07倍。円高メリットで日経寄与+14.75円
3ソフトバンクグループ(9984)情報・通信業+5.45%代金7,265億円・予想PER46.70倍。日経寄与+272.74円は本日唯一の大きな支え

売買代金集中 TOP3(集中度36.9%・前日33.3%)

キオクシア・ソフトバンクグループ・アドバンテストの3銘柄で、東証プライムの売買代金8兆4,774億円のうち36.9%を占めました。キオクシア1銘柄で市場全体の24%です。売買代金の総額は前日から4,397億円増えていますが、増えた分は値がさの売買に吸われています。買い主導率はTOP20のうち上昇が2銘柄だけの10%で、「売り主導」に振れました。

順位銘柄(コード)売買代金騰落率コメント
1キオクシアホールディングス(285A)2兆663億円-3.56%3営業日連続の突出首位。単独で市場全体の24%
2ソフトバンクグループ(9984)7,265億円+5.45%情報・通信業の業種代金の86%を1銘柄で占める
3アドバンテスト(6857)3,372億円-1.97%日経寄与-164.12円。東京エレクトロン-3.30%と2銘柄で約349円分の押し下げ

最強モメンタム(RSI60以上 × 乖離率+5%以上 × 対TOPIX+1pt以上)

該当15銘柄は、エア・ウォーター(RSI91.7・25日乖離+15.2%)・北海道瓦斯・出光興産・四国電力といったガス・電力・資源と、伊藤忠商事・山崎製パン・ニトリの内需が中心です。市場が1.8%下げた日に「対TOPIX+1pt以上」を満たすのは、下げなかった銘柄という意味でもあります。東テクはRSI94.06と伸びきった位置です。

銘柄(コード)業種RSI25日乖離率本日騰落過熱スコア
東テク(9960)卸売業94.06+5.9%-0.12%+6 ⚠過熱
エア・ウォーター(4088)化学91.67+15.2%±0.00%+5 ⚠過熱
伊藤忠商事(8001)卸売業87.59+8.6%+0.55%+5 ⚠過熱
北海道瓦斯(9534)電気・ガス業86.12+13.4%+1.40%+5 ⚠過熱
出光興産(5019)石油・石炭製品80.47+12.6%+2.94%+5 ⚠過熱

サブ業種では、地力(過去1年の対TOPIXの強さ)が上位20%で走り出している◎本命が金価格・貴金属の1群、○走り出しがプラント・エンジニアリングの1群でした。逆に地力が下位40%なのに直近1か月だけ強い⛔戻りはゲーム・ヘルスケアIT・サイバーセキュリティの3群です。②代金レーダーの🔥本物は通信キャリアと食品卸の2群、👀初動候補はM&A仲介、③押し目レーダーの🔄押し目反転は石油・資源でした。★の新規点灯は電気・通信工事と駐車場・不動産サービスの2群です。

市場体温計

日々の体温は+2から-4へ6ポイント低下。5項目のうち4つがマイナスに点き、相場の質は「極寒(広範な売り)」になりました。

Layer 1 日々の体温 -4/±5 ❄❄低温 Layer 2 高温シグナル 0/4 点灯(騰落レシオ25日116.42・閾値125) Layer 3 低温シグナル 0/4 点灯(騰落レシオ6日63.78・閾値60まで3.78) 相場の質:極寒(広範な売り)|集中度36.9%・買い主導10%

Layer1はマイナス点灯が4つです。上昇比率23.3%で-1、値上がり業種9/33で-1、日経・TOPIXが両方マイナスで-1、代金TOP10の上昇数2/10で-1。プラスに点いた項目はゼロで、新高安スプレッドが±0(高値15・安値15)で踏みとどまっているだけです。区分は前日の「☀微熱」から「❄❄低温」へ2段階下がりました。

ただし売られすぎの領域にはまだ距離があります。低温シグナルは0/4で、RSI30以下は7.8%(閾値15%)、日経25日乖離率は-1.42%(閾値-6%)。唯一近いのが騰落レシオ6日の63.78で、閾値60まで3.78ポイントです。高温も0/4で、過熱が冷めたというより、もともと過熱していなかったところに売りが来た形です。

本日のマクロ環境

米国市場は7日がレイバーデー休場で新しい材料なし。効いたのはドル円の円高、原油高、そして中東報道の3つです。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-1.70%
65,269円・1,131円安・25日線を割れ
TOPIX
-1.83%
4,050pt・日経との差は+0.13pt
グロース250
-0.57%
787pt・3市場で下げが最も浅い
海外株式(前営業日終値)
NYダウ
-0.51%
53,414・7日は休場で4日の値
ナスダック
-0.29%
26,507・同上
S&P500
-0.38%
7,719・レイバーデー明けは9日から
為替・金利
ドル円
154.21
-0.20円・日中安値152.89円
米10年金利
4.808%
+0.026pt・日本10年は2.909%へ上昇
日経VI
32.05
+10.19・前日比+46.6%の急騰
資源・需給
WTI原油
$94.59
+3.40%・3日続伸で95ドルが視野
騰落6日
63.78
80.81から17.03pt低下
空売り比率
42.4%
39.9%から2.5ポイント上昇
後場に出た「サウジ南部のエネルギー施設が攻撃を受けた」報道でリスク回避。終値がそのまま当日の安値に
前場中盤には66,791.84円まで戻していたので、この報道の前後で相場の向きが変わりました。高値からの下げ幅は1,522円です。WTI原油は94.59ドル(+3.40%)と3日続伸し、石油・石炭製品+1.91%・鉱業+1.08%は逆に買われました。10日の米PPI、11日の米CPIを控えて持ち高を落とす動きが重なった形です。
ドル円は一時152.89円まで円高。輸送用機器-4.14%・機械-3.65%・電気機器-3.90%と円高に弱い順に下げた
イランとオマーンのホルムズ海峡をめぐる協議報道で「有事のドル買い」が後退し、円高が進みました。日銀の追加利上げ観測も円を支えており、日本10年国債利回りは2.909%(+0.022pt)へ上昇。7月の毎月勤労統計は現金給与総額が前年比+4.7%(前回+3.4%)でした。
日本VIは21.86→32.05へ+46.6%の急騰。TOP3集中度も36.9%へ上がった
日本VIが1日で10ポイント以上跳ねるのは、市場が翌日以降の値動きを大きく見積もったということです。キオクシア2兆663億円・ソフトバンクグループ7,265億円・アドバンテスト3,372億円で市場の36.9%、買い主導率はTOP20のうち上昇2銘柄の10%でした。空売り比率も39.9%→42.4%へ上がっています。

明日の注目ポイント

軸は5日線65,046円を守れるかと、原油高で買われた石油・鉱業に★が付くかの2点です。10日に米PPI、11日に米CPIが控えます。

本日の優位シグナル(◎○△×)

★は1業種だけで、しかも実践判定は×見送り。新規で乗ってよい枠は本日ゼロです。

◎ 最優先 0 ○ 監視 0 △ 単騎 0 × 見送り 1
  • × 見送り:非鉄金属 ── 🟢↑・25日累積+7.35pt(33業種で3位)ですが、5日前比が-3.36ptで失速側にあるため×見送りです。当日も-3.29%・相対-1.46ptで33業種の27位、買い越し比率-51.0%・トップ1除外-16.3%・ブレッドス-88.9%と3指標すべてマイナス。最大銘柄はフジクラで業種代金の41%です。×は検証で翌日-0.28pt・勝率38.1%と劣後する区分なので、25日累積の高さだけを見て拾いません。
  • ◎ 継続2日目:情報・通信業 ── 🔥↑・25日累積+8.51pt・5日前比+5.66ptで、当日も+4.03ptと33業種の相対トップ。ただしソフトバンクグループが業種売買代金の86%で資金判定は〈大型主導〉、大型株主導度も+2.82ptです。同じ業種のKLabは年初来安値を更新しています。検証では継続は2日目までが優位なので、本日が乗ってよい最終日、翌日は3日目=⏳圏に入るため除外予告とします。
  • × 見送り(継続):空運業/⏳0件/🔻0件 ── 空運業は🟢↓で2日目、25日累積-4.45の↓系です。当日は+2.04ptと相対では上位ですが、区分どおり追いません。🔻空売り候補は⏳が0件のため0件です。

※◎○の判定は2026/4/23〜8/3の61営業日で事後検証済み(採用分32件:翌日+0.74pt・勝率65.6%)。サンプルは小さく検証は継続中で、有効射程は翌日〜3日です。

3層構造でみる明日のシナリオ

🔍 3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • リスク軸-3.44pt・金利軸-1.34ptがマイナス。資源軸-0.23ptは中立で、原油高だけが別系統
  • 体温計は+2→-4へ6ポイント低下、5項目中4つがマイナス点灯。ただし低温シグナルは0/4で売られすぎではありません
  • 外部は日本VI32.05・空売り比率42.4%・WTI94.59ドル、米国株は7日休場で新しい材料なし
下げの理由は国内側(円高+中東報道)。米国発の悪材料ではないぶん、戻る余地も残っています
層2:テーマ10テーマの動き
  • エネルギー+3.33ptが2日連続の⤴継続強。不動産・建設+1.99pt・生活防衛+1.75pt・内需消費+1.25ptが🆙主役化
  • 製造業サイクル-2.07pt・テクノロジー-1.94pt・素材-1.05ptが下位3つ。代金TOP100の買い主導率はテクノロジー0%・製造業サイクル0%
  • 金融+0.65ptは⤴継続強ですが、代金TOP100の9銘柄で買い主導率0%と中身は薄い
円高の受け皿は内需・ディフェンシブと原油高組。輸出セクターに戻りが入るかは為替次第
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは流入10対流出15で「🌧️全面安」。★は非鉄金属1業種のみ、実践判定は×見送り1件だけ
  • 石油・石炭製品が25日累積+8.60pt・5日前比+4.41ptで加速中。ただしシグナルは○で、★はまだ付いていません
  • サブ業種の◎本命は金価格・貴金属(地力4位/124群)、⛔戻りはゲーム・ヘルスケアIT・サイバーセキュリティ
新規で乗れる枠はゼロ。翌日★が付きうるのは原油高組(石油・石炭製品、鉱業)で、そこだけ見ておきます
3層の見立ては「下げの主因は円高と中東報道という国内・地政学の材料で、米国発ではない」です:ただし上昇銘柄比率23.3%・値上がり業種9/33・買い主導率10%と内部は総崩れで、戻るにしても支え役の顔ぶれがまだ見えません。
📊 メインシナリオ:安値引けの翌日は寄り安からの下げ止まりを試す展開。5日線65,046円を守れるかが第一関門で、戻りの上限は割ったばかりの25日線66,210円。日経は64,200〜66,200円、TOPIXは4,000〜4,120、値上がり業種は5〜22のレンジを軸に置く

終値65,269.33円は5日線65,046円のすぐ上、25日線66,210円は1日で割りました。5日線を割ると次の支えは9月2日の安値64,215円まで薄いので、ここを終値で守れるかが分かれ目です。米PPI・米CPIの発表前で、積極的に買い上がる材料は乏しい位置と見ています。

  • 期待エリア:該当なし。実践判定は◎○△がすべてゼロで、新規で乗る枠はありません。強いて挙げるなら石油・石炭製品(○↑・25日累積+8.60・5日前比+4.41)と鉱業(○↑・+6.87)で、あと1日この状態が続けば★が付く位置にいます。ただし★が付いてから判断します
  • 継続性試金石:①日経が5日線65,046円を終値で守れるか ②値上がり業種が9から15以上へ戻るか ③原油高組(石油・石炭製品、鉱業)に★が付くか。この3つのうち2つ以上が成立すれば、今日の下げは1日の調整として扱えます
  • 底打ち待機:サブ業種の◎本命=金価格・貴金属(地力4位・25日累積+24.44pt)は、当日相対-0.94pt・ブレッドス0%で買い手はまだです。○走り出しのプラント・エンジは代金比1.72倍で②代金レーダーにも顔を出しました。逆に⛔戻り(地力下位40%×直近1か月だけ強い)はゲーム・ヘルスケアIT・サイバーセキュリティの3群で、こちらは戻りを売られやすい側です
  • マクロ材料注視:10日の米PPIと11日の米CPI(上振れれば金利上昇でハイテクに逆風)/中東情勢の続報(サウジのエネルギー施設攻撃が広がればWTIは95ドル超へ)/日銀9月会合をにらんだドル円152〜154円の攻防/9日から再開する米国市場のフロー

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:5日線を割って9月2日の安値64,215円を試しに行く

終値がそのまま当日の安値という引け方なので、翌日は寄り安になりやすい形です。5日線65,046円を終値で割ると、次の支えは9月2日の安値64,215円まで831円ぶん空いています。上昇銘柄比率23.3%・買い主導率10%という内部の状態では、押し目買いの厚みも期待しにくい位置です。

警戒トリガー:日経が終値で65,046円(5日線)を割る/または値上がり業種が5以下(本日9)。今回は「または」で置きます(本日、2条件の「かつ」で不発だった反省から)

⚡ 最弱気分岐B:中東情勢の悪化で原油とボラティリティが同時に跳ね、円高も進む

日本VIはすでに32.05まで上がっており、ここからさらに跳ねると値幅が出ます。サウジのエネルギー施設への攻撃が事実として広がればWTIは95ドル超へ向かい、原油高は石油・鉱業には追い風でも、指数全体には重荷です。日銀会合をにらんだ円買いが重なると輸出セクターが二重に売られます。

警戒トリガー:日経VIが35超(本日32.05)/またはドル円が152円割れ(本日安値152.89円)
🎯 シナリオ信頼度
やや低め。下げの主因が中東報道という続報次第で振れる材料で、しかも米PPI・米CPIの発表前という位置だからです。安値引け・日本VI+46.6%・買い主導率10%はどれも弱気側の材料ですが、低温シグナルは0/4で売られすぎには至っておらず、下も上も決め打ちしにくい形と見ています。5日線割れまたは値上がり業種5以下なら分岐Aへ、日経VI35超またはドル円152円割れなら分岐Bへ切り替えます。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-4/±11)

  • A トレンド:±0 TOPIX-1.83%が-0.5%以下で-1、日経-TOPIX差+0.13ptは±0、グロース-TOPIX差+1.26ptで+1
  • B 幅・需給:-2 値上がり業種9/33が10以下で-1、新高安差±0(高値15・安値15)は±0、上昇銘柄比率23.3%が35%以下で-1
  • C 勢い:-1 シクリカル−ディフェンシブ-2.00%が-1.0%以下で-1、急増top30平均-1.65%は±0、RSI50超46.4%・RSI70超5.3%は±0
  • D 過熱調整:-1 RSI70超5.3%・騰落レシオ25日116.42でブレーキなし、代金TOP3集中度36.9%が30%超で-1
  • E マクロ:±0 米国株合算-0.67%は±1%内で±0、VIX15.85は15-25レンジで±0

判定根拠:前営業日の+1(やや強気)から5ポイント低下し、判定区分は2段階下がりました。いちばん悪化したのはB群で、値上がり業種17→9、上昇銘柄比率40.7%→23.3%と、幅がまとめて失われています。C1のシクリカル−ディフェンシブ差も+1.73%→-2.00%へ反転しました。一方でE群は±0のまま動いていません。前日の米国市場が休場で新しい材料がなく、VIXも15-25レンジのままだからです。つまり今日の下げは外部要因ではなく、円高と中東報道という国内・地政学の材料で起きたものだと数字が示しています。総合判定は今日の日本株を要約した数字であり、明日の予測ではありません。

11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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