5連休(9月19日から23日)が明けた2026年9月24日、日経平均は495円04銭高の6万5,513円99銭で4日続伸しました。前引けは864円高の6万5,883円で、一時は6万6,000円台に乗せています。
ただ、上がったのは日経平均だけです。TOPIXは0.39%安の4,075.30で続落、東証グロース市場250指数も0.10%安。東証プライムの値上がりは674銘柄、値下がりは839銘柄でした。
時価総額の大きい30社を並べると、上がったのは11社、下がったのは19社。トヨタ自動車、3メガバンク、商社、東京海上がそろって売られ、指数を持ち上げたのは株価の高い半導体株でした。
① 日経平均は0.76%高、TOPIXは0.39%安。日経平均だけが上がってTOPIXが下がる形は、連休前の9月18日に続いて2日連続です。4月13日以降の110営業日で11日あった形ですが、2日続いたのは4月21日・22日以来でした。
② 時価総額上位30社は11社高・19社安で、30社の真ん中の値動きは0.94%安。時価総額で重みをつけた30社の平均は0.83%安、31位以下は0.11%高で、大きい会社ほど売られた一日です。
③ 上げたのはアドバンテスト3.15%高、東京エレクトロン1.53%高、イビデン14.57%高と半導体まわり。下げたのはリクルートホールディングス7.78%安、伊藤忠商事3.73%安、東京海上ホールディングス3.27%安、みずほフィナンシャルグループ2.53%安と、金融・商社・自動車でした。
何が起きたか|連休中の米国の半導体高を受けて始まり、後場に上げ幅を削りました
朝は米国の流れを引き継ぎ、昼からは金利が重石になりました。
東京市場が休んでいた5日間で、米国ではAI関連への期待から主力のハイテク株が買われていました。その流れを受けて、24日の日経平均は457円高の6万5,476円44銭で始まり、半導体と電子部品に買いが広がって前引けは864円高の6万5,883円。一時は6万6,000円台まで上げています。
後場はそこから上げ幅を削り、終値は495円04銭高の6万5,513円99銭でした。重石になったのは金利です。日本の10年国債利回りは3.095%と3%台に乗り、米10年国債利回りは5.138%。米国では10月の追加利上げの見方が強まっていて、連休最終日の23日の米国株はNYダウ0.68%安、ナスダック総合1.13%安、S&P500 0.76%安、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も1.23%安で終わっています。東京の半導体高は、この最終日の下げより前の、連休全体の上げを受けた形です。
ドル円は158円36銭と、連休前の157円51銭からさらに円安の側にあります。WTI原油は94.33ドルで、連休前の100ドル台から下げました。
数字で見る|同じ日を5つの物差しで測ると、上がったのは日経平均だけでした
日経平均とTOPIXは、同じ市場を別の物差しで測っています。
日経平均は225銘柄の平均で、株価の高い銘柄ほど指数に効きます。TOPIXは東証プライムの全銘柄を時価総額の大きさで重みづけした指数で、大きい会社ほど効きます。この2つが逆を向いたということは、株価の高い銘柄が上がり、大きい会社が下がった、ということです。
図1:9月24日の前日比を、日経平均、TOPIX、時価総額上位30社、31位以下、全銘柄の単純平均の5つで測ったものです。下の3つは私が東証プライムの全銘柄から集計したもので、「時価総額で重みづけ」は会社の大きさに応じて値動きを効かせた平均という意味です。
時価総額で重みをつけた上位30社の平均は0.83%安、31位以下の約1,490社は0.11%高、全銘柄を1銘柄1票で単純に平均すると0.02%高。つまり、大きい会社が売られ、それ以外はほぼ横ばいでした。TOPIXが0.39%安になったのは、この上位30社の下げがそのまま出た形です。
東証プライムの値上がりは674銘柄、値下がりは839銘柄。私が毎日数えているスクリーニング基準の上昇比率は43.3%で、連休前の33.0%からは戻しましたが、まだ半分に届いていません。年初来高値の更新は37銘柄、安値の更新は2銘柄でした。売買代金は9兆2,039億円と連休前の10兆3,970億円から減り、首位はキオクシアホールディングスの1兆5,477億円(0.02%高)で、1銘柄で市場全体の16.8%です。
日経平均だけが上がってTOPIXが下がる形は、連休前の9月18日(日経平均1.38%高・TOPIX 0.07%安)に続いて2日連続です。4月13日以降の110営業日でこの形の日は11日ありましたが、2日続いたのは4月21日・22日以来でした。テクニカルでは、日経平均は25日線(6万5,318円)を上回り、TOPIXは25日線(4,086.79)を下回っていて、2つの指数が25日線をはさんで逆の側にいます。
下がった側|時価総額上位30社のうち19社が安く、トヨタ・銀行・商社・保険がそろって売られました
売られたのは、TOPIXの重石になる大型株です。
図2:9月24日の時価総額上位30社の前日比です。左の列が1位から15位、右の列が16位から30位。オレンジの文字は半導体(製造装置・メモリー)で、下げ幅が枠に収まらない銘柄は棒を切って中に数字を書いています。
下げた19社の顔ぶれは、トヨタ自動車1.85%安、三菱UFJフィナンシャル・グループ1.30%安、三井住友フィナンシャルグループ2.21%安、みずほフィナンシャルグループ2.53%安、伊藤忠商事3.73%安、三菱商事2.75%安、三井物産2.48%安、東京海上ホールディングス3.27%安、ゆうちょ銀行1.96%安。自動車、銀行、商社、保険という、TOPIXの上のほうを占める顔ぶれがそろっています。
いちばん下げたのはリクルートホールディングスの7.78%安です。時価総額9位の1社でサービス業を4.61%安の33業種最下位まで押し下げました。大引け時点で、下げの材料として報じられたものは確認できていません。
金融の下げは、9月18日の日銀の利上げの日に続く2日目です。日本の10年国債利回りは3.095%と前の営業日の2.978%から上がったのに、銀行業1.66%安、保険業2.89%安、証券・商品先物業1.73%安。金利が上がっても金融が買われない形が、利上げの日とその次の営業日に2日続いたことになります。「金利が上がれば銀行株」というアノマリーを10年ぶんのデータで数えた結果は、「金利が上がれば銀行株は買い」は本当か?にまとめています。
業種で見ると、値上がりは12業種、値下がりは21業種。下位はサービス業4.61%安、電気・ガス業3.33%安(関西電力4.82%安・東邦瓦斯4.84%安)、保険業2.89%安、海運業2.45%安、鉱業2.21%安、卸売業2.00%安、証券・商品先物業1.73%安、銀行業1.66%安と、金融・商社・資源・公益がまとめて下がりました。連休前の記事で書いた、金利の材料が買う側ではなく電力や不動産という売る側に出る形も続いています。長期金利と業種の関係は金利上昇で上がる株・下がる株はどれ?で数えました。
上がった側|半導体と基板・材料まで買いが広がりました
上げたのは半導体まわりで、そこから外へはあまり広がっていません。
上位30社で上げたのは、アドバンテスト3.15%高、東京エレクトロン1.53%高、パナソニックホールディングス5.16%高、三菱電機2.89%高、三菱重工業1.29%高、信越化学工業1.01%高、キーエンス0.90%高、村田製作所0.77%高、ソフトバンクグループ0.59%高、ファーストリテイリング0.35%高、キオクシアホールディングス0.02%高の11社です。このうち日経平均の上げに効いたのは、株価が3万円台・5万円台のアドバンテストと東京エレクトロンで、日経平均が株価の高い銘柄ほど効く仕組みだからです。指数の仕組みそのものは「日経平均は上位3社で決まる」は本当か?で調べています。
値上がり率の上位には、ソシオネクスト15.00%高、イビデン14.57%高、メイコー7.41%高、レゾナック・ホールディングス6.94%高、住友電気工業5.77%高、ルネサスエレクトロニクス5.47%高が並び、半導体そのものから基板・材料・電線まで買いが広がっています。上げた業種はゴム製品1.74%高、精密機器1.73%高、電気機器1.67%高、ガラス・土石製品1.50%高、機械1.34%高、化学1.15%高と製造業に寄っていました。
ただ、半導体関連の中でも動きは分かれています。売買代金首位のキオクシアホールディングスは0.02%高とほぼ横ばい、太陽誘電は4.69%安でした。
次に見るところ|25日の東京は、今夜の米国と金利で決まります
半導体の上げが続くか、大型株の売りが止まるかを見ます。
- ① 今夜の米国の半導体。この日の上げは連休中の米国の上げを受けたもので、連休最終日の23日はSOXが1.23%安で終わっています。今夜も半導体が戻らなければ、アドバンテストと東京エレクトロンの上げは剥がれやすく、日経平均だけがTOPIXに追いつく形で下がることもあり得ます。
- ② 日本の長期金利と金融株。10年国債利回りは3.095%まで上がりました。銀行・保険が金利上昇でも売られる形が3日目に入るのか、それとも止まるのかを見ます。米国は10年国債利回りが5%台で、10月の利上げの見方が強まっています。
- ③ 幅が戻るかどうか。上昇比率は33.0%から43.3%まで戻しましたが、まだ半分に届いていません。値上がり業種が12から増えるか、TOPIXが25日線(4,086.79)を取り戻すかで、上げが大型株に広がったかどうかが分かります。
まとめ
9月24日のマーケット・3行まとめ
5連休明けの日経平均は495円04銭高の6万5,513円99銭で4日続伸。TOPIXは0.39%安、東証グロース市場250指数は0.10%安で、日経平均だけが上がる形は9月18日に続いて2日連続でした。
時価総額上位30社は11社高・19社安で、時価総額で重みをつけた平均は0.83%安。31位以下は0.11%高で、大きい会社ほど売られた一日です。東証プライムの値上がりは674銘柄、値下がりは839銘柄でした。
上げたのはアドバンテスト3.15%高、東京エレクトロン1.53%高、イビデン14.57%高と半導体まわり。下げたのはリクルートホールディングス7.78%安、伊藤忠商事3.73%安、東京海上ホールディングス3.27%安、みずほフィナンシャルグループ2.53%安で、10年国債利回りが3.095%へ上がった日に金融は2日続けて売られました。
日経平均の4日続伸は、株価の高い半導体株が作ったものです。TOPIXの側から見ると、大型株が売られた続落の一日でした。
連休中に米国のSOXとナスダックが強かったので、今日は大きく上がると思っていました。結果は495円高で、指数としては物足りないものです。朝の864円高から後場に上げ幅を削り、TOPIXはマイナスで終わっています。
直近の米国は、NYダウが弱く、ナスダックなどのハイテクが金利高の中でも強い展開になってきています。金利が上がる場面で買われるのはハイテクだけ、という形が米国でも続いていて、東京の半導体高もその流れの上に乗っているものです。
半導体の勢いが戻るには、米国のSOXと半導体銘柄の上昇が欠かせないと思っています。東京だけで火がつくことはないでしょう。米国相場には頑張ってほしいところです。
指数と業種:日経平均・TOPIX・東証グロース市場250指数・33業種の値上がり率・個別銘柄の騰落率・売買代金は、大引け後に公表された市場データにもとづきます。前引けの6万5,883円と寄り付きの6万5,476円44銭、一時6万6,000円台は日本経済新聞と財経新聞の報道によるものです。
図1の下の3つと図2:東証プライムの全銘柄について、大引け後のスクリーニングデータの前日比と時価総額から私が集計したものです。時価総額の順位は9月24日の終値ベースで、スクリーニングの絞り込みから外れていたキオクシアホールディングスは売買代金ランキングの値で補いました。「時価総額で重みづけ」は各銘柄の前日比に時価総額を掛けて合計し、時価総額の合計で割ったもので、TOPIXと同じ考え方ですが、浮動株の調整はしていないためTOPIXの値とは一致しません。
「2日連続」の数え方:私が毎日記録している日次レポートのデータで、2026年4月13日以降の110営業日について、日経平均がプラスでTOPIXがマイナスだった日を数えたものです。11日あり、2日続けて出たのは4月21日・22日と、9月18日・24日の2回でした。
金利・為替・米国株:日本の10年国債利回り、米10年国債利回り、ドル円、WTI原油、米国株の前日比は日次レポートの入力時点(大引け後の17時ごろ)の値です。米国の10月の利上げの見方と、連休中の米国市場の動きは報道にもとづきます。
日経平均とTOPIXが逆を向いた日をサブ業種で分けた回は日経518円安でTOPIXは上昇|AIを作る側と使う側が逆を向いた日、1銘柄で指数が動いた日は日経128円高の中身(アドバンテスト1社で+261円)、指数の仕組みは「日経平均は上位3社で決まる」は本当か?にまとめています。連休前の日銀の利上げの日は日銀が利上げした日に円は1円89銭安く、毎日の数字は日次レポートで追っています。















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