今日の日本株|2026年6月24日の市場資金フロー|続落2日目もみ合い・内需ディフェンシブ逆行高
今日の日本株は続落2日目。ただ、下げが拡大したというよりは、もみ合いに近い1日でした。日経平均は-0.88%、TOPIXは-0.67%と前日の半導体急落の余韻を引きずったものの、中身を見ると医薬品+1.14%・空運+0.95%・海運+0.80%の内需ディフェンシブが逆行高。一方で保険業-3.97%・銀行業-1.76%の金融が総崩れで、指数を押し下げたという感じですね。
- 日経-0.88%・TOPIX-0.67%で続落2日目。前日の半導体急落の余韻が残るも、下げ幅は限定的でもみ合い色が濃い
- 金融が総崩れ:保険業-3.97%・銀行業-1.76%。非鉄金属-2.43%・石油石炭-2.23%の素材・資源も軟調
- 内需ディフェンシブが逆行高:医薬品+1.14%・空運+0.95%・海運+0.80%・小売+0.39%へ資金が退避
業種別の資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
今日の値上がり上位は、医薬品+1.14%・空運業+0.95%・海運業+0.80%と、見事に内需・ディフェンシブで埋まりました。続いて情報・通信業+0.58%・サービス業+0.51%が並びます。指数が下げる中での逆行高なので、相対騰落で見るとさらにくっきりしていて、医薬品は+1.81ptと市場平均を大きく上回っています。
こういう続落局面で買われる業種は、だいたい「景気に左右されにくい」内需ディフェンシブなんですよね。今日もまさにその典型で、リスクを落としたい資金がいったん安全地帯に逃げ込んだ、という感じでしょうか。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 医薬品 | +1.14% | +1.81pt | ディフェンシブの代表格が逆行高で最強 |
| 空運業 | +0.95% | +1.62pt | 内需・リオープン妙味で資金退避先に |
| 海運業 | +0.80% | +1.47pt | 前日の急伸に続き輸送・物流が継続強 |
| 情報・通信業 | +0.58% | +1.25pt | 大型半導体安の中で内需系ITが下支え |
| サービス業 | +0.51% | +1.18pt | 内需消費テーマの主役として連続流入 |
値下がり業種 TOP5
一方で下げを主導したのは、保険業-3.97%・非鉄金属-2.43%・石油・石炭製品-2.23%でした。さらに銀行業-1.76%・鉱業-1.47%が続きます。金融・素材・エネルギーという、いわゆる景気敏感+金利敏感のグループがまとめて売られた構図ですね。
特に金融の下げは目立ちました。保険業は相対騰落で-3.30ptと、市場平均を大きくアンダーパフォーム。米長期金利がじわり低下したことが、金融の重しになった面がありそうです。ただ、下げているのは少数の重い業種に偏っていて、全面安というより業種選別の売りという印象でした。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 保険業 | -3.97% | -3.30pt | 金利低下を嫌気し金融の中で最弱 |
| 非鉄金属 | -2.43% | -1.76pt | 電線・銅高一服で素材の中心が軟調 |
| 石油・石炭製品 | -2.23% | -1.56pt | WTI原油安でエネルギーに売り |
| 銀行業 | -1.76% | -1.09pt | 金利低下局面で利ザヤ期待が後退 |
| 鉱業 | -1.47% | -0.80pt | 資源安に連れてエネルギー側で流出 |
整理すると、今日は医薬品・空運・海運・内需系IT・サービス業の「内需ディフェンシブ連合」が買われ、保険・銀行・非鉄・石油・鉱業の「金融+素材・資源」が売られた1日でした。きれいなディフェンシブ・ローテーションが起きていた、と言えそうです。
💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
業種フロー詳細と主役交代シグナル
ここが今日の面白いところなんですが、株価そのものは下げたのに、フローの向き(増えているか減っているか)は流入側が優勢でした。2日平均と5日平均を比べる機械判定では、流入21業種に対して流出はわずか7業種。下げているのは少数の重い業種に集中していて、業種の裾野ではむしろ静かに資金が戻り始めている、という二層構造が見えてきます。所感どおり「下げ拡大」ではなく「もみ合い」という性格が、ここにもよく表れていますね。
📌 主役交代シグナルのポイント:空運・化学・食料品・電気ガス・陸運・証券先物が🔥本格流入と、内需ディフェンシブ寄りの業種にフローが集まっています。逆に非鉄金属・金融(銀行・保険)はシグナルが流出側へ転じ、値段でもフローでも弱さが揃いました。
業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日の相対騰落の並びを見ると、6/23の急落で多くの業種がいったん赤に沈んだあと、本日は海運・医薬品・空運・サービス業・小売といった内需系が緑に戻っているのが分かります。逆に非鉄金属・保険業はこの5日でずっと弱く、地合いの足を引っ張る側に回り続けています。
年初来高値・安値更新の業種別分布
需給面では、新高値はわずか14銘柄に対し新安値が51銘柄で、新高安差は-37とやや悪化しました。業種別では情報・通信業が高安差-14と突出して安値超過で、サービス業-6・輸送用機器-5が続きます。一方で化学・小売業が+2、食料品・医薬品・銀行業が+1と、わずかながら高値超過の業種もあります。全体としては需給はまだ弱め、という気がします。
なお、リスクオン/オフの本丸であるシクリカル-ディフェンシブ差は-1.07%と、ディフェンシブが市場平均を上回りました。グロース-バリュー差は+2.09%とグロース優位で、金融(バリュー)が売られた分だけ相対的にグロース側が浮いた形です。スタイルとしてはディフェンシブ+グロースに資金が寄った1日、と読み取れます。
本日の日本株で強かったテーマ
テーマ別に見ると、上位は内需消費+1.12pt・不動産建設+0.94pt・輸送物流+0.93pt・生活防衛+0.85ptと、内需・ディフェンシブ系の4テーマが揃って⤴継続強。下位は金融-1.50pt・エネルギー-1.18pt・素材-0.63ptが↘継続弱で並びました。内需が買われ、金融・資源が売られるという2極化が、テーマ単位でもはっきり出ています。
💡 テーマ別平均騰落率って何?(初めての方向け)
💡 ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)
サービス業+1.18ptが牽引し、小売業も堅調。連続+2日・短長スプレッド+1.21で⤴継続強の判定です。リスクオフ局面の典型的な逃避先として、明日以降も粘り強い動きが期待できそうです。
建設業+1.04pt・不動産業の内需系が買われました。連続+2日で⤴継続強。金利低下が追い風になりやすいテーマで、金融とは対照的な動きでした。
空運業+1.62pt・海運業+1.47ptが主役。連続+2日・短長スプレッド+1.16で⤴継続強です。前日の急伸の勢いがそのまま続いた形ですね。
医薬品+1.81pt・食料品・電気ガスといったディフェンシブの中心が買われました。連続+2日で⤴継続強。守りの資金が一番素直に向かったテーマといえます。
精密機器+0.56pt・電気機器+0.27ptと、相対騰落ではかろうじてプラス。連続+1日で◐中立の判定です。前日の急落から半導体がいったん下げ止まった、という程度の戻りでした。
機械・輸送用機器がほぼ横ばい。連続-5日と弱い流れですが、本日値はほぼゼロで◐中立。方向感の乏しい一服、という感じでしょうか。
卸売業-0.49ptと小幅マイナス。連続-1日で◐中立。資源安の影響を受けやすいテーマで、本日は素材・エネルギーに連れて軟調でした。
非鉄金属-1.76ptが重しで、鉄鋼はわずかにプラス。連続-2日・本日pt-0.63で↘継続弱の判定です。電線・銅高の一服感が続いていて、戻り売り警戒の方が先に立つ局面ですね。
鉱業-0.80pt・石油石炭製品-1.56ptがそろって流出。WTI原油安が直撃した形で、↘継続弱です。資源高が一服すると、まず売られやすいテーマでもあります。
保険業-3.30pt・銀行業-1.09ptの総崩れで、強流出の判定です。連続-1日ながら本日の下げが大きく、安全装置で脱落→継続弱に降格。米長期金利の低下が利ザヤ期待を冷やした、という気がします。
テーマ単位でも内需ディフェンシブ4テーマの継続強と金融・エネルギー・素材の継続弱がきれいに分かれました。明日以降も、内需側の粘りは期待できる一方で、金融・資源は戻り売り警戒の方が先に立つ局面、と言えそうです。
3対立軸でみるマクロ文脈
💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
今日の3対立軸は、ひとことで言うと「リスクオフ×金利低下×資源安」の3点セットでした。守りの内需が買われ、金融・資源が売られた本日のローテーションは、この3軸できれいに説明がつきます。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続日数 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | -2.44pt | +0.06pt | -0.32pt | -1日 | 金利低下局面 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 | -1.79pt | -0.85pt | +2.67pt | -2日 | 資源安 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | -0.95pt | -0.73pt | +6.00pt | -2日 | リスクオフ |
本文③で見た内需消費・生活防衛・輸送物流の⤴継続強が同時に起きているのは、リスク軸-0.95(連続-2日)のリスクオフ局面が背景にあります。守りに資金が向かう地合いなので、ディフェンシブ寄りのテーマがそろって浮いたわけですね。
一方で金融の↘継続弱が長引く理由は、金利軸が-2.44ptと大きく沈んだことに表れています。米長期金利が4.47%へじわり低下したことで、銀行・保険の利ザヤ期待が後退した、というマクロ文脈です。さらに資源軸-1.79(連続-2日)の資源安が、エネルギー・素材の継続弱を裏付けています。3軸すべてが「守り」の方向を指していた、という気がします。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | シャープ | 6753 | 電気機器 | +15.14% | +15.81pt |
| 2 | サンウェルズ | 9229 | サービス業 | +13.39% | +14.06pt |
| 3 | 大同メタル工業 | 7245 | 輸送用機器 | +8.41% | +9.08pt |
指数は下げても、個別ではシャープ+15.14%のような急騰が出ているのが今日の特徴でした。地合いが弱い中でも材料株には資金が向かっていて、物色意欲そのものは死んでいない、という感じですね。
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| キオクシアホールディングス | 電気機器 | +0.23% | 代金トップも小動き、半導体は様子見 |
| フジクラ | 非鉄金属 | -2.68% | 電線の主役が続落、素材安の象徴 |
| 東京エレクトロン | 電気機器 | -4.19% | 半導体製造装置が大きく下げ指数の重し |
売買代金の主戦場では、東京エレクトロン-4.19%・フジクラ-2.68%と大型の半導体・電線が売られました。一方でキオクシアは小動きで、半導体全体としては前日の急落から様子見に移ったという印象です。資金集中度は44.5%と高く、相変わらず一部の大型株に商いが偏っています。
最強モメンタム上位
💡 過熱スコアって何?(初めての方向け)
RSI60以上・25日乖離率+5%以上・相対騰落+1pt以上の3条件がそろった、トレンドの強い銘柄です。ただし過熱スコアが+5〜+6と高い銘柄が多く、短期的には伸び切った位置にある点には注意しておきたいところです。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大同メタル工業 | 7245 | +8.41% | +9.08pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| J.フロント リテイリング | 3086 | +3.99% | +4.66pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| ブイ・テクノロジー | 7717 | +0.38% | +1.05pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| Orchestra HLDG | 6533 | +0.72% | +1.39pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 大同特殊鋼 | 5471 | +1.65% | +2.32pt | +5 | ⚠ 過熱 |
高値更新×業種強し
本日に年初来高値を更新し、かつ所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属する、最も確度の高いシグナルです。個別と業種の両方が強い、押し目を探しやすい候補といえます。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| パナソニック HLDG | 6752 | 電気機器 | +5.30% | +5.97pt | +5 |
| デクセリアルズ | 4980 | 化学 | +2.54% | +3.21pt | +4 |
| エア・ウォーター | 4088 | 化学 | +1.28% | +1.95pt | +2 |
📉 売られすぎ反転候補(D条件・3銘柄)
RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の逆張り・底値拾い向けの参考情報です。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| アイ・ケイ・ケイHLDG | 2198 | 21.4 | -12.0% | 2.89倍 | -2 |
| SMK | 6798 | 28.5 | -7.0% | 1.67倍 | -2 |
| ディー・エヌ・エー | 2432 | 29.7 | -10.8% | 1.54倍 | +0 |
🚀 踏み上げ候補(E条件・5銘柄)
信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。空売り残が多い中での上昇で、ショートカバーによる急騰に発展しやすいパターンです。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| サッポロHLDG | 2501 | 0.26 | +4.21% | +4.88pt | +3 |
| J.フロント リテイリング | 3086 | 0.71 | +3.99% | +4.66pt | +6 |
| 三越伊勢丹HLDG | 3099 | 0.52 | +2.87% | +3.54pt | +1 |
| エイチ・ツー・オー リテイリング | 8242 | 0.91 | +2.85% | +3.52pt | +3 |
| 積水樹脂 | 4212 | 0.48 | +2.80% | +3.47pt | +3 |
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・5銘柄)
業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。業種トレンド・規模・割安度がそろったトップダウン買い候補です。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 荒川化学工業 | 4968 | 化学 | -7.47% | -6.80pt | +6 |
| パナソニック HLDG | 6752 | 電気機器 | +5.30% | +5.97pt | +5 |
| 石原ケミカル | 4462 | 化学 | -0.71% | -0.04pt | +4 |
| JX金属 ※関連市況確認要 | 5016 | 非鉄金属 | -2.11% | -1.44pt | +4 |
| 三井ハイテック | 6966 | 電気機器 | -3.50% | -2.83pt | +4 |
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・5銘柄)
業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。ポジション縮小や空売りの警戒候補です。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 武蔵精密工業 | 7220 | 輸送用機器 | -10.93% | -10.26pt | -4 |
| FIG | 4392 | 情報・通信業 | +6.93% | +7.60pt | -3 |
| スカパーJSAT | 9412 | 情報・通信業 | -2.41% | -1.74pt | -2 |
| ブロードリーフ | 3673 | 情報・通信業 | +2.16% | +2.83pt | -3 |
| ぴあ | 4337 | サービス業 | -0.51% | +0.16pt | -5 |
全体として、買い候補は内需消費+ディフェンシブ+一部の化学・電機に集中し、警戒候補は情報・通信業・輸送用機器に偏りました。物色の濃淡が、業種フローの強弱とよく一致しています。
市場体温計
💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
今日の総合体温はLayer 1が-3(❄寒気・弱気)でした。続落2日目で日々の体温は冷えていますが、高温シグナルが1点・低温シグナルが0点と、過熱でも底値でもないニュートラルな位置にあります。
Layer 1:日々の体温(合計 -3 / ±5 → ❄寒気)
5項目のうち、上昇銘柄比率とTOP10売買代金上昇数は中立圏。値上がり業種数・新高安スプレッド・日経TOPIX方向の3つがマイナスで、全体として-3に沈みました。広がりに欠ける弱い地合いだった、ということですね。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 43.4% | ≥55% | ≤35% | 0 |
| 値上がり業種数 | 10 / 33 | ≥20 | ≤11 | -1 |
| 新高値−新安値スプレッド | -37 | ≥+30 | ≤-30 | -1 |
| 日経・TOPIX方向 | 両方- | 両方+ | 両方- | -1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 4 / 10 | ≥8社 | ≤3社 | 0 |
| Layer 1 合計 | -3 / ±5 | ❄ 寒気 | ||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
高温シグナルは、④(信用評価損益率)が1つだけ点灯しています。これは天井警戒の名残のようなもので、ほかの3項目は未達です。過熱というより、過熱感が抜けきっていない、という段階ですね。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 9.2% | ≥25% | 37% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +3.34% | ≥+8% | 42% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 96.85 | ≥125 | 77% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | +1.47% | ≥-3% | 100% | ✅ 点灯 |
| 1 / 4 点灯(2点以上で過熱警戒) | |||||
Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)
低温シグナルは0点灯で、底値接近のサインはまだ出ていません。Layer 3の3つ目に騰落レシオ6日を使っているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しているわけです。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 6.6% | ≥15% | 44% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +3.34% | ≤-6% | 0% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 91.87 | ≤60 | 65% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | +1.47% | ≤-15% | 0% | 未達 |
| 0 / 4 点灯(2点以上で逆張り検討) | |||||
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)
同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を見分けるための補助線です。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 44.5% | 極端集中 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 25% | 売り主導 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +0.46% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +2.88pt | 中立 | ≥+4ptで値がさ偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 91.87 | 中立 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
総合すると、続落2日目で日々の体温は-3まで冷えたものの、過熱でも底値でもないニュートラルゾーンにあります。物色は内需ディフェンシブへ退避し、相場の質は資金集中度44.5%・買い主導率25%と「集中・売り優勢」。方向感に乏しい中で、少数の重い業種が指数を押し下げた1日だった、と読み取れます。低温シグナルがまだ0点なので、下げ止まりを語るには少し早い、という気がします。
本日のマクロ環境
今日のマクロは、それぞれが別々のシグナルを出していました。前日の米株はハイテク主導で下げた一方、VIXは低下し、ドル円は円安方向。重しと支えが入り混じった環境だった、という感じですね。
日経-0.88%・TOPIX-0.67%で69,174円・3,963pt。前日の半導体急落の余韻が残るなか、保険業-3.97%・銀行業-1.76%の金融が総崩れ。非鉄金属-2.43%・石油石炭-2.23%の素材・資源も軟調でした。ただ医薬品+1.14%・空運+0.95%・海運+0.80%の内需ディフェンシブが逆行高で、下げ幅は限定的。もみ合いに近い続落でした。
値上がり業種は10/33と狭く、上昇銘柄比率も43.4%。資金集中度は44.5%と高水準で、少数の重い業種に商いが偏りました。一方で資金流入シグナルは流入21業種 vs 流出7業種と、フローの向きは静かに流入側へ。値段とフローの二層構造が、もみ合い感を裏付けています。
VIXは19.23へ低下し警戒感はやや後退、ドル円は161.69円へ小幅円安で輸出株の追い風に。一方でWTI原油は71.92ドルへ続落し、資源株には重し。米10年金利は4.47%へ小幅低下し、金融の利ザヤ期待を冷やしました。支えと重しが混在する環境ですね。
6/23(月)の米株はナスダック-2.21%・S&P500-1.44%とハイテク主導で続落しました。この米ハイテク調整が、本日の東京エレクトロン-4.19%など大型半導体安につながった面があります。米株合算は-3.65%で、11因子モデルのE群マイナスの主因になりました。
明日の日本株で注目したいポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。
- 金利軸 -2.44pt(連続-1日) 金利低下局面
- リスク軸 -0.95pt(連続-2日) リスクオフ
- 資源軸 -1.79pt(連続-2日) 資源安
- 市場体温計:L1 -3「寒気」/ L2 1/4 / L3 0/4
- 最強:内需消費+1.12pt(⤴継続強・連続+2日・🔥流入)
- 次点:不動産建設+0.94pt/輸送物流+0.93pt/生活防衛+0.85pt(いずれも⤴継続強)
- 最弱:金融-1.50pt(↘継続弱・💧💧強流出)
- もう1つの敗者:エネルギー-1.18pt/素材-0.63pt(↘継続弱)
- 🔥本格流入6業種に 空運(4→5)・化学・食料品・電気ガス・陸運・証券先物 が並ぶ
- F勝ち組セクター中核に 化学・電気機器 が複数登場
- 非鉄金属・金融はシグナル流出側、L3未点灯で底値接近はまだ先
- A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+6で 短期は伸び切った位置
明日も内需ディフェンシブ優位の地合いが続く公算が高い一方で、金融・半導体の重さが指数の上値を抑える展開を想定します。
- 期待エリア:医薬品・空運業・海運業・小売業(内需消費+生活防衛+輸送物流が⤴継続強)
- 継続性試金石:内需消費(連続+2日が+3日に伸びるか/サービス業の戻りが続くか)
- 底打ち待機:非鉄金属・金融(フロー流出が止まり低温シグナル点灯が出るまで待ち)
- マクロ材料注視:米ハイテク(ナス-2.21%)の下げ止まり、ドル円161円台、WTI原油の戻り
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:金融の下げが波及し全面安再燃
保険・銀行の売りが他業種にも波及すると、もみ合いから下放れに変わる可能性があります。内需ディフェンシブの逆行高だけでは指数を支えきれなくなる展開です。
⚡ 最弱気分岐B:米ハイテク続落が半導体に波及
前日の米ハイテク安がさらに続くと、東京エレクトロンやキオクシアなど大型半導体の下げが指数を主導し、内需の逆行高では吸収しきれなくなります。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ 3軸そろって「守り」
今日のマクロ層は、3対立軸がそろって「守り」の方向を指しました。金利軸-2.44ptは、米長期金利が4.47%へ小幅低下したことを受け、金融(銀行・保険)が不動産・建設に対して大きく劣後したことを示しています。金利が下がると銀行の利ザヤ期待が後退するため、金融が売られやすくなるという教科書的な反応ですね。
リスク軸-0.95pt(連続-2日)は、製造業サイクル・テクノロジー・素材といった景気敏感グループが、生活防衛(ディフェンシブ)に対して弱かったことを示します。つまり市場全体としてリスクを落としにいく地合いでした。資源軸-1.79ptも、WTI原油安を背景にエネルギー・素材が売られたことを映しています。
市場体温計はLayer 1が-3で「寒気」。ただし高温1点・低温0点なので、過熱でも底値でもないニュートラルな位置です。環境としては「守りに資金が向かう、やや冷えた地合い」とまとめられます。
層2:テーマ層 ─ 内需ディフェンシブ4テーマの継続強
テーマ層では、上位4テーマがすべて内需・ディフェンシブ系でした。内需消費+1.12ptはサービス業+1.18ptが牽引し、連続+2日・短長スプレッド+1.21で⤴継続強。生活防衛+0.85ptは医薬品+1.81ptが中心で、守りの資金が最も素直に向かったテーマです。
輸送・物流+0.93ptは空運+1.62pt・海運+1.47ptが主役で、前日の急伸の勢いが継続。不動産・建設+0.94ptは金利低下が追い風で、金融とは対照的な動きでした。これら4テーマが同時に継続強というのは、地合いとして「内需に資金が居座っている」ことを意味します。
逆に下位は金融-1.50pt(強流出)・エネルギー-1.18pt・素材-0.63ptがそろって↘継続弱。安全装置が発動して、エネルギーと金融は脱落から継続弱に降格しています。流出側がまだ地合いとして根強い、という点は明日への警戒材料です。
層3:業種・銘柄層 ─ ディフェンシブに流入シグナル集中
業種・銘柄層では、資金流入シグナルが内需ディフェンシブ寄りに集中しました。🔥本格流入6業種は空運(前日4→本日5)・化学・食料品・電気ガス・陸運・証券先物。空運がスコア5へ伸びたのは、フローの加速を示しています。
F勝ち組セクター中核には化学・電気機器の銘柄が複数並び、業種トレンドの強い銘柄が拾われています。一方で非鉄金属・金融はシグナルが流出側に転じ、低温シグナルもまだ点灯していないため、底値接近を語るのは時期尚早です。
A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+6と高く、短期では伸び切った位置にある銘柄が目立ちました。追いかけるよりは押し目を待ちたい局面、という気がします。
3層統合の読み方
マクロ層の「リスクオフ・金利低下」、テーマ層の「内需ディフェンシブ4テーマの継続強」、業種層の「ディフェンシブ系への流入シグナル集中」が、3層すべてで同じ方向を指しています。これは指数チャートだけ見ていては組み立てられない、構造的なシグナルです。
したがって明日のメインシナリオは「内需ディフェンシブ優位の継続」。ただしテーマ連続日数がまだ浅く、金融の流出が強いため、上値は重いと見ておきたいところです。金融の下げ波及か米ハイテク続落が確認されれば、もみ合いから下放れへ切り替わるリスクがある、という構図です。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-4/11)
スコア内訳:
- A トレンド:+0(TOPIX-0.67%で-1、グロース-TOPIX+0.52ptが+1で相殺)
- B 幅・需給:-2(値上業種10/33・新高安-37がともにマイナス、上昇比率43.4%は中立)
- C 内部エネルギー:+0(シクリカル-ディフェンシブ差-1.07%が-1、RSI健全度+1で相殺)
- D 過熱調整:-1(⚠ 資金集中度44.5%が30%超で-1)
- E マクロ:-1(米株合算-3.65%で-1、VIX19.23は中立)
判定根拠:B群の幅・需給-2が重しで、A・C群は相殺してゼロ、D群の資金集中とE群の米ハイテク調整がマイナスで、合計-4の「弱気」に着地しました。続落2日目で内部需給は弱いものの、内需ディフェンシブの逆行高と流入シグナルの優勢が下支えとなり、前日の-7から+3改善した点は地合いの底ばいを示しています。




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