今日の日本株|2026年7月23日の市場資金フロー|半導体・銀行高で+0.46%反発

今日の日本株|2026年7月23日の市場資金フロー|半導体・銀行高で+0.46%反発

今日の日本株|2026年7月23日の市場資金フロー|半導体・銀行高で+0.46%反発

📈 日経 +0.46%(半導体高で反発・+307円) 🏆 判定 やや強気 +3/±11 🌡 体温計 +3 ☀☀熱気
今日米アルファベットのAI投資引き上げを受けた米半導体株高を手がかりに、日経は+307円(+0.46%・66,422円)と反発しました。アドバンテスト・レーザーテック・ディスコなど半導体装置株が指数を牽引し、TOPIXも+0.51%とそろって上昇。前日の失速から切り返した1日です
中身主役は半導体装置+バリュー(資源・金融)の二枚看板。日銀の早期利上げ観測で銀行+1.81%、中東情勢の原油高(WTI+2.30%)で鉱業+2.19%・非鉄+1.68%が上位。半面、上昇比率は44.5%と過半が下落し、内需・不動産・電子部品(太陽誘電・村田)は置いていかれた選別高でした
明日資源・金融・商社への資金回帰は継続とみます。体温計は+3「熱気」でも高温シグナルは0/4、騰落レシオ25日は111へクールダウンし過熱は後退。鍵はキオクシア(≒市場の約3割)とメモリ・電子部品が下げ止まるかどうかです

今日の日本株は、米アルファベットがAI関連投資(データセンター)の計画を引き上げたことを受けた米半導体株高を手がかりに、アドバンテスト+4.11%・レーザーテック+4.98%・ディスコなど半導体装置株が指数を牽引し、日経平均は+307円(+0.46%・66,422円)と反発しました。TOPIXも+0.51%とそろって上昇。前日の後場失速から切り返しています。牽引役は半導体装置だけではなく、日銀の早期利上げ観測で銀行業+1.81%、中東情勢を映した原油高(WTI+2.30%)で鉱業+2.19%・非鉄金属+1.68%と、金融・資源のバリューもそろって主導しました。ただし相場の裾野は狭く、上昇銘柄比率は44.5%と過半の銘柄はむしろ下落。内需・不動産・食料品、そして前日まで堅かった電子部品(太陽誘電・村田)は置いていかれ、今日は「半導体装置とバリューの二枚看板で反発したが、内部は選別色の濃い」1日だった、と見ています。

7/22 に私が立てたシナリオが、本日どうなったかを最初に振り返っておきます。期待エリアに置いた資源・金融・商社が今日も主役になり、一服警戒の内需・小売も読みどおり流出しました。一方、「指数は上値が重い」というメインの弱気の芯は、半導体装置の反発で外しました。当たりも外れも、隠さず並べます。

自己採点 3.5 / 5.0 🟢 ①期待エリア:資源・金融・商社(鉱業・銀行・非鉄・証券・卸売)が本日も上位を独占。的中(1.5/1.5) 🟢 ②一服警戒:内需・小売・不動産の流出継続。百貨店が急落。的中(1.0/1.0) 🔶 ③メイン方向:「バリュー回帰」は的中も「指数は上値が重い」は外し(日経+0.46%反発・半導体装置が牽引)(1.0/2.5)
  • ⭕ 的中期待エリアに置いた「資源・金融・商社(非鉄・銀行・卸売・石油)の押し目」は的中しました。本日は鉱業+2.19%・銀行業+1.81%・非鉄金属+1.68%・証券+1.36%と資源・金融が上位を独占し、テーマでもエネルギー(+5日)・金融(+3日)・商社(+8日)が🔥流入上位。”攻め=バリュー”への資金回帰は2日続けて当たりました。
  • ⭕ 的中一服警戒に置いた「内需・小売・サービスへの資金流出」も的中しました。本日の最下位は不動産業-1.55%・食料品-1.14%・小売業-1.11%で、百貨店(高島屋-6.14%・Jフロント-5.39%・三越伊勢丹-4.65%)が急落。内需消費・生活防衛テーマは💧流出(-3日)で、資金は内需から流れ続けました。
  • ❌ 外れメインシナリオの「半導体は戻り売り優勢で指数は上値が重い」は外しました。実際は米アルファベットのAI投資拡大でアドバンテスト+4.11%・レーザーテック+4.98%の装置株が上昇し、日経+0.46%・TOPIX+0.51%と反発。バリュー回帰は当てましたが、半導体を一括りに弱気とみたのが誤りで、装置系が指数を押し上げました。
  • ➖ 不発弱気分岐A・最弱気分岐Bの警戒トリガー(キオクシア-5%超/騰落レシオ25日125超/WTI90ドル超/米10年4.7%超/VIX20超)は、いずれも不発でした。本日はキオクシア-3.72%・騰落レシオ25日111.41・WTI89.66・米10年4.675%・VIX17.55と、いずれもトリガー手前。むしろ過熱は騰落レシオが120.97→111.41へクールダウンしました。

総括:資源・金融・商社への資金回帰と、内需・小売の流出は2日続けて的中しました。フレームワークの「期待エリア」「一服警戒」は機能しています。反省ははっきりしていて、「半導体を一括りに戻り売り優勢」と置いたのが誤りでした。装置・テスター(アドバンテスト・レーザーテック)とメモリ・電子部品(キオクシア・太陽誘電)を分けて読めていれば、”装置が指数を牽引して反発”という今日の絵まで描けたはずです。半導体は一枚岩ではない、という教訓の日でした。

本日の市場サマリー

米半導体株高で日経は+307円反発。銀行・資源のバリューもそろって主導し、TOPIXも+0.51%。ただ上昇比率44.5%と、内部は選別色の濃い上げでした。

主要指標
日経平均
+0.46%
66,422 円(+307円・25日乖離 -3.37%)
TOPIX
+0.51%
4,054 pt(25日乖離 +0.72%)
グロース250
+0.43%
700 pt(小型も小幅高)
セクター・内部相場
最強業種
鉱業
+2.19% / 相対 +1.68pt
最弱業種
不動産業
-1.55% / 相対 -2.06pt
上昇銘柄比率
44.5%
新高値56 / 新安値4(差+52)
為替・米10年
¥163.36 / 4.675%
ドル円 +0.40円 / 米10年 +0.049pt

業種別資金フロー分析

上位は資源×金融(鉱業・銀行・非鉄・証券)。下位は不動産・食料品・小売の内需で、金利上昇・原油高を映したバリュー主導の並びです。

値上がり業種 TOP5

値上がりは33業種のうち21。先頭は鉱業+2.19%(相対+1.68pt)で、中東情勢を映したWTI原油+2.30%の資源高が追い風。2位は銀行業+1.81%で、日銀の早期利上げ観測と米10年金利4.675%への上昇を背景に利ざや期待の買いが入りました(三菱UFJ+2.24%・みずほ+2.78%)。3位非鉄金属+1.68%(住友金属鉱山+5.07%・JX金属+4.64%)、4位証券・商品先物業+1.36%、5位パルプ・紙+1.33%(日本製紙+4.74%)と、上位は資源と金融がきれいに並びます。金利上昇と原油高というマクロのドライバーが、そのまま業種の並びに出た1日でした。6位機械+1.31%・8位鉄鋼+1.03%も加わり、景気敏感(シクリカル)に幅広く資金が向かっています。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1鉱業+2.19%+1.68ptINPEX+2.27%・日鉄鉱業+1.35%。WTI原油+2.30%の資源高で最強
2銀行業+1.81%+1.30pt日銀早期利上げ観測+米10年4.675%。三菱UFJ+2.24%・みずほ+2.78%
3非鉄金属+1.68%+1.17pt住友金属鉱山+5.07%・JX金属+4.64%。資源高と半導体材料で物色
4証券・商品先物業+1.36%+0.85pt水戸証券・松井証券など。売買代金の活況(8.6兆円)が追い風
5パルプ・紙+1.33%+0.82pt日本製紙+4.74%・三菱製紙+1.96%。素材・地味株にも資金が波及

値下がり・劣後業種 TOP5

指数がそろって上げても、絶対値で下げた業種は12。最下位は不動産業-1.55%(相対-2.06pt)で、三菱地所-3.43%など金利上昇局面で嫌気されました。2位食料品-1.14%(サッポロ-3.12%)、3位小売業-1.11%は百貨店の急落(高島屋-6.14%・Jフロント-5.39%・三越伊勢丹-4.65%)が重し。4位医薬品-0.70%、5位精密機器-0.68%と、下位は金利上昇に弱い内需・ディフェンシブが並びます。金利上昇と円安163円が内需の重しになり、資金が資源・金融のバリューへ移った格好です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1不動産業-1.55%-2.06pt三菱地所-3.43%。金利上昇局面で不動産に売り
2食料品-1.14%-1.65ptサッポロ-3.12%等。ディフェンシブ内需に利益確定
3小売業-1.11%-1.62pt高島屋-6.14%・Jフロント-5.39%。百貨店が急落し業種を押し下げ
4医薬品-0.70%-1.21ptディフェンシブ内需の一角も金利上昇局面で劣後
5精密機器-0.68%-1.19pt半導体周辺の一角。装置株の物色から漏れた銘柄に売り

方向シグナル(5項目スコア)は相対流入10業種 vs 流出22業種で、数の上では流出が優勢。指数はそろってプラスでも、値上がりは21/33・上昇銘柄比率44.5%と裾野は狭く、相対プラスに浮いたのは資源・金融と半導体装置が中心でした。参考までに、リスクオン/オフの本丸であるシクリカル-ディフェンシブ差は+1.35%、グロース-バリュー差は+0.28%。景気敏感(シクリカル)がディフェンシブに勝ち、グロースがバリューにわずかに勝つ——金利上昇・原油高を追い風にした”景気敏感×バリュー”への資金集中が、内部の色として出ています。

テーマ別資金フロー

相対ではエネルギーが首位、金融・商社・素材が続く。内需消費・不動産建設が強流出という、バリュー×資源への資金集中です。

1エネルギー+1.13pt🔥 ⤴ +5日
2金融+0.65pt🔥 ⤴ +3日
3商社+0.43pt→ ⤴ +8日
4素材+0.41pt→ ⤴ +3日
5製造業サイクル+0.31pt→ ◐ +1日
6テクノロジー-0.57pt💧 ↘ -3日
7輸送・物流-0.62pt💧 ↘ -3日
8生活防衛-1.06pt💧 ↘ -3日
9内需消費-1.13pt💧 ↘ -3日
10不動産・建設-1.16pt💧 ↘ -3日

首位のエネルギー+1.13ptは鉱業(INPEX+2.27%)を軸に、🔥流入で5日連続の継続強。2位金融+0.65ptは銀行・保険・証券がそろって買われ、日銀の利上げ観測と金利上昇の追い風です。3位商社+0.43ptは卸売業が8日連続の継続強と、10テーマで最も息の長い主役。4位素材+0.41pt(非鉄+1.17pt)も資源高で継続強となり、上位5テーマはすべてバリュー×資源×景気敏感で占められました。逆に最下位は不動産・建設-1.16pt・内需消費-1.13ptで💧💧強流出。半導体を含むテクノロジーも-0.57ptで6位に沈み、電気機器(+0.06pt)が辛うじてプラスでも精密機器の弱さが響いています。金利上昇・原油高を追い風にした資源・金融への資金集中と、内需・不動産からの流出が一段と鮮明になった——それが今日のテーマ像だと見ています。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸はそろって+3日プラスに拡大。金利上昇・資源高・リスクオンが続き、バリュー優位を裏づけます。

対立軸本日値連続10日累計ひとこと
金利軸+1.81pt+3日+6.93pt金融−不動産建設。日銀利上げ観測+米10年4.675%で銀行・証券買い。10日累計+6.93ptと厚い
資源軸+1.53pt+3日+6.18pt資源高。WTI+2.30%の原油高で鉱業・非鉄・商社が内需・輸送に大差
リスク軸+1.11pt+3日+2.09ptリスクオン。製造・テクノ・素材が生活防衛に勝つ。10日累計もプラス転換

ポイントは3対立軸がそろって+3日=プラス継続を維持し、リスク軸の10日累計も+2.09ptとプラス圏に浮上したことです。とりわけ金利軸+1.81ptは日銀の早期利上げ観測と米10年金利4.675%の上昇を映した金融買い(銀行・保険・証券)、資源軸+1.53ptはWTI原油+2.30%の資源高を映しています。これは前日からの継続で、バリュー×資源×金融という主役が3日続けて資金を集めていることを示します。前日はマイナス圏だったリスク軸の10日累計がプラスに転じており、“守り”から”攻め”へマクロの重心が移りつつある——ただし上昇比率44.5%が示すとおり、その”攻め”はまだ資源・金融・半導体装置に集中した狭いものだ、というのが今日のマクロ文脈です。

本日の注目銘柄

今日シグナルが出たのは「値上がり率」「半導体への売買代金集中」「半導体の二極(装置高×メモリ安)」の3枠。キオクシア1社で市場の約3割という集中は、反発の日でも変わりません。

値上がり率 TOP3(東証プライム)

首位は三井松島ホールディングス+25.76%(その他製品)で、石炭事業への思惑と好業績を材料に急騰しました。2位はテクセンドフォトマスク+13.96%(半導体フォトマスク)、3位は未来工業+8.01%(化学)です。上位には芝浦機械+7.79%・TOWA+5.07%・野村マイクロ・サイエンス+4.88%といった半導体製造装置・関連が並び、アルファベットのAI投資拡大を受けた装置株物色がはっきり出ています。住友金属鉱山+5.07%・JX金属+4.64%の非鉄金属も上位で、原油高・資源高の追い風が個別にも表れました。

順位銘柄(コード)業種騰落率コメント
1三井松島HD(1518)その他製品+25.76%石炭事業の再評価と好業績で急騰。RSI85超の過熱
2テクセンドフォトマスク(429A)その他製品+13.96%半導体フォトマスク。AI投資拡大の装置・材料物色
3未来工業(7931)化学+8.01%信用倍率0.6倍の踏み上げ。中小型の逆行高

売買代金集中 TOP3(キオクシア1社で市場の約3割)

売買代金TOP3はキオクシア-3.72%・太陽誘電-3.03%・村田製作所+2.66%で、いずれも半導体・電子部品の主力。とりわけキオクシア1社で約2兆5,341億円=東証プライム全体(8兆5,664億円)の約3割を占めました。指数を牽引したのは同じ半導体でもアドバンテスト+4.11%・レーザーテック+4.98%・東京エレクトロン-0.02%(横ばい)の装置・テスター勢で、逆にキオクシア・太陽誘電・TDKなどメモリ・電子部品は下落。売買のエネルギーが半導体に極端に集中する構図は、指数が反発した日でも変わっていません。TOP3集中度は35.6%と、前日の38.4%からやや低下しています。

順位銘柄(コード)業種騰落率売買代金
1キオクシア(285A)電気機器-3.72%約2兆5,341億円(市場の約3割)
2太陽誘電(6976)電気機器-3.03%MLCCの主力。約2,644億円
3村田製作所(6981)電気機器+2.66%MLCC最大手。約2,474億円で逆行高

半導体の二極(装置株の反発 × メモリ・電子部品の失速)

今日は「同じ半導体でも、装置は買われ、メモリ・電子部品は売られた」1日でした。アルファベットのAI投資拡大を受けてアドバンテスト+4.11%・レーザーテック+4.98%・ディスコが指数を牽引した一方、キオクシア-3.72%・太陽誘電-3.03%・TDK+0.29%(ほぼ横ばい)はスクリーナーの”負け組セクター中核”に転落し、村田製作所+2.66%も RSI31とテクニカルは売られすぎ圏です。代わって上げ幅を稼いだのが、鉱業・銀行・非鉄・証券のバリューと、住友金属鉱山+5.07%・三菱UFJ+2.24%。前日まで堅かった内需・百貨店(高島屋-6.14%・Jフロント-5.39%)は金利上昇局面で利益確定売りに押されました。AI投資期待の”装置株”と金利・資源の”バリュー”が二枚看板で指数を押し上げ、メモリ・電子部品と内需が置いていかれた——それが今日の物色構図です。

市場体温計

日々の体温は前日の+1「微熱」から+3「熱気」へ上昇。ただ高温シグナルは0/4で、過熱の芯(騰落レシオ・RSI70超)はむしろクールダウンしています。

Layer 1 日々の体温 +3/±5 ☀☀熱気 Layer 2 高温シグナル 0/4 点灯 Layer 3 低温シグナル 0/4 点灯 相場の質:中立(集中度35.6%・買い主導60%)

Layer1は5項目のうち加点が値上がり業種数(21/33)・新高安スプレッド(+52)・日経TOPIX方向(両方プラス)の3つで、上昇比率44.5%・TOP10代金上昇6社は中立止まり。体温は前日の+1「微熱」から+3「熱気」へ上昇しました。ただし過熱を示す高温シグナルは0/4に減灯——前日1/4だったRSI70超は17.5%へ低下(25%閾値未達)、騰落レシオ25日も前日の120.97から111.41へクールダウンし、過熱の芯はむしろ後退しています。低温シグナルも0/4。相場の質は集中度35.6%・買い主導率60%で「中立」です。体温(ブレッドス・方向)は上がったが、過熱(RSI・騰落レシオ)は冷えた——過熱を伴わない健全な反発、というのが今日の体温です。

本日のマクロ環境

前夜の米国株はナスダック-0.57%と小幅安。ただアルファベットのAI投資拡大で半導体は個別に強く、原油高(WTI+2.30%)と金利上昇が国内のバリューを後押ししました。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+0.46%
66,422円・反発
TOPIX
+0.51%
4,054pt・小幅高
グロース250
+0.43%
700pt・小型も高
海外株式(前日終値)
NYダウ
-0.01%
52,449・横ばい
ナスダック
-0.57%
26,054・小幅安
S&P500
-0.14%
7,594・高値圏
為替・金利
ドル円
163.36
+0.40円・円安
米10年金利
4.675%
+0.049pt・上昇
VIX恐怖指数
17.55
+0.17・低位
資源・需給
WTI原油
$89.66
+2.30%・続伸
騰落25日
111.41
中立へ低下
信用評価損益率
-10.45%
警戒圏

前夜の米国株は、ナスダック-0.57%・S&P500-0.14%・ダウ-0.01%と小幅安でしたが、アルファベットがAI関連投資を引き上げたことで半導体株は個別に強く、これが前場の日本の半導体装置買いを誘いました。国内で主役になったのは金利と原油です。日銀の早期利上げ観測で米10年金利4.675%と歩調を合わせて銀行・証券が買われ、中東情勢を映したWTI原油が+2.30%・89.66ドルへ続伸して鉱業・非鉄・商社を支えました。ドル円163.36円の円安も輸出・資源に追い風です。半面、金利上昇は不動産・食料品など内需ディフェンシブの重しとなり、“金利上昇・原油高で買われる側(資源・金融)と売られる側(内需・不動産)”がくっきり分かれた——外部は小動きでも、国内は金利と原油が物色を主導した、と見ています。

明日の注目ポイント

資源・金融・商社への資金回帰は継続とみます。過熱はクールダウンし地合いは堅調。鍵は半導体、とくにキオクシア(≒市場の約3割)とメモリ・電子部品が下げ止まるかです。

3層構造でみる明日のシナリオ

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 3対立軸はそろって+3日でプラスを維持。金利軸+1.81pt・資源軸+1.53pt・リスク軸+1.11ptで金利上昇・資源高・リスクオン。リスク軸の10日累計も+2.09ptとプラス転換
  • 体温計はLayer1が+3「熱気」へ上昇。ただし高温シグナルは0/4に減灯・騰落レシオ25日も111.41へクールダウン。外部は米株小幅安だが半導体は個別に強い
マクロは金利上昇・資源高でバリュー優位。過熱がクールダウンし、過熱を伴わない健全な地合い
層2:テーマ10テーマの動き
  • “バリュー×資源×金融”が主役。エネルギー+1.13pt(+5日)・金融+0.65pt(+3日)・商社+0.43pt(+8日)・素材+0.41ptが🔥流入・継続強で上位を独占
  • “成長と守り”が流出。不動産・建設-1.16pt・内需消費-1.13pt(💧強流出)・テクノロジー-0.57pt。半導体はメモリ・電子部品が流出側
資金は内需(守り)とメモリ・電子部品から、資源・金融・商社・半導体装置(攻め)へ集中。バリューローテーション継続
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは相対流入10 < 流出22業種で数の上では流出優勢。指数はプラスでも値上がり21/33・上昇比率44.5%と裾野は狭い
  • 本日の核心は半導体の二極。装置(アドバン・レーザーテック)が指数を牽引する一方、キオクシア≒市場の約3割は-3.72%。メモリ・電子部品(太陽誘電・TDK)が失速
上げは資源・金融・半導体装置に集中し、内部の裾野は狭い。キオクシア1社集中は指数の振れを大きくする要因
3層の見立ては一致:マクロ・テーマ・業種の3層とも「金利上昇・原油高を追い風にしたバリュー×資源×金融への資金回帰と、半導体装置の指数牽引で反発、ただし内需・不動産・電子部品は置いていかれた選別高」という同じ絵を描いています。バリュー物色の継続は堅そう、過熱もクールダウン。ただ上昇比率44.5%と裾野が狭く、指数の芯は半導体次第——これが私の本日の読み方です。だとすれば明日の最大の分岐は、市場の約3割を占めるキオクシアと、メモリ・電子部品が下げ止まるか。ここが崩れると、装置株の反発だけでは指数を支え切れないリスクが出てきます。
📊 メインシナリオ:金利上昇(日銀利上げ観測・米10年4.675%)・原油高(WTI+2.30%)を追い風に、資源・金融・商社(バリュー)への資金回帰が続く。半導体は装置株が指数を牽引するが、メモリ・電子部品は戻り売り優勢の二極。上昇比率44.5%と裾野は狭く、キオクシア(≒市場3割)と米ハイテク動向が指数の振れを左右

明日は、バリュー×資源×金融の物色が続くとみています。過熱(騰落レシオ25日111.41・高温シグナル0/4)はクールダウンし、地合いは前日より健全です。ただ、指数を動かすのは値がさ半導体で、装置(アドバン・レーザーテック)が牽引を続けられるか、メモリ・電子部品(キオクシア・太陽誘電)が下げ止まるかが鍵。上昇比率44.5%と裾野は狭いままで、市場の約3割を占めるキオクシアの反落が出れば、装置株高だけでは指数を支え切れないリスクに注意しておきたいところです。

  • 期待エリア:資源・金融・商社(鉱業・銀行・非鉄・証券・卸売)。WTI89.66ドルの資源高と日銀利上げ観測・金利上昇が続くうちは主役継続とみます。商社は+8日の継続強で息が長く、押し目を分割で拾いやすい一角です。ただA最強モメンタムは日本製紙RSI88.7・水戸証券など過熱銘柄が多く、深追いは禁物
  • 継続性試金石:半導体メモリ(キオクシア・太陽誘電)が下げ止まるか/装置株(アドバン・レーザーテック)が牽引を続けるか/上昇銘柄比率44.5%が過半へ回復するか/WTI90ドル・米10年4.7%の節目を上抜けるか/新高安+52を保てるか
  • 一服警戒:内需・小売・不動産(高島屋-6.14%・Jフロント-5.39%・三菱地所-3.43%)。金利上昇局面では戻り売り優勢で、反発狙いは小口で。飛びつきは禁物です
  • マクロ材料注視:米大手ハイテク決算とAI投資動向、WTI89.66ドルの中東プレミアム持続、米10年4.675%・ドル円163.36の金利上昇/円安、日銀の利上げ観測、VIX17.55の低位

分岐リスクと警戒トリガー

🌡️ 弱気分岐A:半導体メモリの失速が指数全体に波及

今日の指数はアドバンテスト・レーザーテックなど装置株が牽引しましたが、売買代金の約3割を占めるキオクシアは-3.72%と逆行安。メモリ・電子部品(太陽誘電・TDK)が”負け組”に転じており、ここにアドバンテストなど装置株の失速が重なると、半導体全体が崩れて指数を大きく押し下げるリスクがあります。とくにキオクシア1社の値動きが指数を振らす点に注意です。

警戒トリガー:キオクシアの続落(-5%超)or 米大手ハイテク決算が失望 or アドバンテスト・レーザーテックの失速

⚡ 最弱気分岐B:原油・金利の上げ過ぎでインフレ・金利懸念

今日の追い風だった原油高(WTI+2.30%・89.66ドル)と米金利上昇(4.675%)は、ここから行き過ぎると諸刃の剣です。WTIが90ドルを大きく超え、米10年が4.7%を上抜けると、資源・金融にはプラスでも、インフレ再燃・金利上昇懸念からハイテク・グロースが売られ、指数全体がリスクオフに傾くリスクがあります。

警戒トリガー:WTI92ドル超 or 米10年4.75%超 or VIX20超
🎯 シナリオ信頼度
中〜やや高。金利上昇・原油高を追い風にしたバリュー×資源×金融への資金回帰は3日連続で明確、過熱もクールダウンして地合いは健全です。この物色の継続自体は読みやすい局面といえます。ただ、指数を動かす半導体が装置高・メモリ安の二極にあり、上昇比率44.5%と裾野も狭いまま。市場の約3割を占めるキオクシア次第で指数が振れる余地は残るため、バリューの押し目は狙いつつ、半導体メモリの下げ止まりを確認したい、という気がします。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+3/±11)

  • A トレンド:+1 TOPIX+0.51%・日経+0.46%と主要指数がそろって上昇。ただ日経-TOPIX-0.05pt・グロース-TOPIX-0.08ptで、大型・小型ともTOPIX並み
  • B 幅・需給:+1 新高安+52(高値56/安値4)がプラス。ただ値上がり21/33・上昇比率44.5%は中立で、裾野は狭い
  • C 勢い:+2 シクリカル-ディフェンシブ+1.35%・RSI健全度(RSI50+68.2%/RSI70+17.5%)がプラス。循環物色の勢いを反映
  • D 過熱調整:-1 過熱ブレーキは非該当(RSI70超17.5%・騰落レシオ111.41へクールダウン)だが、TOP3集中度35.6%で-1
  • E マクロ:+0 前夜の米株はナスダック-0.57%・S&P-0.14%と小幅安で中立。VIX17.55は中立レンジ

判定根拠:トレンド(A+1)・需給(B+1)・勢い(C+2)が地合いを押し上げ、過熱がクールダウン(D-1は集中のみ)、マクロ(E0)は中立で、総合は+3「やや強気」に着地しました。前日の-3から6ポイントの大幅改善です。中身は米アルファベットのAI投資拡大→半導体装置高と、日銀利上げ観測・原油高でバリュー(資源・金融)が主導した反発。過熱を伴わない健全な上げですが、上昇比率44.5%と裾野は狭く、キオクシア≒市場3割の集中と半導体の二極が残る選別高——それが本日の結論です。

11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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