今日の日本株|2026年7月7日の市場資金フロー|日経-2.12%急落・25日線割れ、それでもTOPIXは崩れず主役はバリュー・ディフェンシブへ

今日の日本株|2026年7月7日の市場資金フロー|日経-2.12%急落・25日線割れ、それでもTOPIXは崩れず主役はバリュー・ディフェンシブへ

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今日の日本株|2026年7月7日の市場資金フロー|日経-2.12%急落・25日線割れ、それでもTOPIXは崩れず主役はバリュー・ディフェンシブへ

今日の日本株は、日経平均が-2.12%(68,256円)と急落し、25日移動平均線を明確に割り込みました。引き金になったのは、韓国サムスンの急落を発端としたAI・半導体株の総崩れです。隣の韓国市場ではKOSPIが一時-8%まで下げてサーキットブレーカーが発動し、そのショックが日本の値がさ半導体へ波及しました。キオクシア-11.26%・村田-10.13%・太陽誘電-11.04%と、代金上位の半導体・電子部品がそろって二桁下落しています。ただ、下げたのはあくまで値がさ半導体で、TOPIXは-0.97%に留まり、指数ほど中身は崩れていません。その裏ではサービス業+1.99%・証券+1.91%・銀行+1.00%とバリュー・ディフェンシブが逆行高し、年初来高値は117本(うち銀行51本)・新高安+115と需給の裾野はむしろ健全でした。「半導体だけが崩れ、資金は内需・金融へ逃げ込んだ」——そんな1日です。どこまで調整が続くかは、私も注目しているところです。
📌 今日のポイント(3行まとめ)
  • 日経平均-2.12%で25日線割れキオクシア-11.26%・村田-10.13%・太陽誘電-11.04%の値がさ半導体急落が指数を押し下げました。韓国サムスン安・KOSPIサーキットブレーカーが発端で、AI・半導体が世界的に売られた1日です。
  • ただしTOPIXは-0.97%と崩れ方は限定的でした。サービス業+1.99%・証券+1.91%・不動産+1.28%・陸運+1.13%・小売+1.01%とバリュー・ディフェンシブが逆行高し、年初来高値117本・新高安+115と需給の裾野は健全。値がさ半導体からバリュー・内需への資金逃避がはっきり出ました。
  • 総合判定は-5/±11「弱気」。値がさ半導体安でA群トレンド-3、騰落レシオ120.30・売買代金TOP3集中45.6%の過熱でD群-3が重石です。一方、新高安+115でB群は+1を確保。前日+2から-7の大幅悪化ですが、下げの中身は「半導体の集中的な調整」に偏っています。

7/6 に私が立てたシナリオが、本日どうなったかを最初に振り返っておきます。今日は正直、メインの読みを外しました。当たった点も外した点も、隠さず並べます。これを毎日続けることで、私の相場の読み筋がどれだけ使えるのかを、ご自身で検証していただけるはずです。

自己採点 2.5 / 5.0 ⭕ 金融の継続強 ❌ 裾野広い上昇の継続 🔔 弱気分岐A・上昇比率50%割れ発動 ⭕ 半導体は拾わず正解 ➖ 弱気分岐B(米再開)は不発
  • ⭕ 的中期待エリアに挙げた金融(銀行・保険・証券)は、下げ相場のなかでも柱として機能しました。証券・商品先物業+1.91%(2位)・銀行業+1.00%(6位)が逆行高し、⑦金融テーマは+1.58ptで連続+5日の継続強。銀行株は年初来高値を51本つけ、金利上昇(米10年4.493%)を追い風に、ここは読み通りでした。
  • ❌ 外れメインシナリオの「景気敏感(機械・海運)を軸にした裾野広い上昇が続く」は、はっきり外しました。機械-3.22%(下から3番目)で⑦製造業サイクルは🆘脱落、海運も-2.01%と失速。期待エリアに置いた製造業サイクル・エネルギー・輸送物流は、いずれも本日は主役になれませんでした。裾野も値上がり12/33・上昇比率48.1%へ急減し、「広い上昇の継続」という読みは崩れています。
  • 🔔 発動弱気分岐Aの警戒トリガー「上昇比率が50%割れ」が、そのまま発動しました。上昇比率は48.1%まで低下し、値がさ半導体安が日経を-2.12%まで押し下げています。ただし、分岐Aが想定した「TOPIXごと崩れる」ところまではいかず、TOPIX-0.97%・新高安+115・高値117本と需給は割れませんでした。半分発動、といった整理です。
  • ⭕ 的中底打ち待機に置いた半導体・電子部品を「無理に拾わない」という判断は正解でした。キオクシア-11.26%・村田-10.13%・太陽誘電-11.04%とさらに急落し、落ちるナイフを拾わずに済んでいます。下ヒゲ・下げ止まりの確認を待つ、という構えが効いた形です。
  • ➖ 不発最弱気分岐B(7/7の米市場再開でリスクオフが波及)は不発でした。むしろ米国株は3連休明けにNYダウ史上最高値・ナスダック+1.12%・S&P500+0.72%と堅調で、VIX15.86・米10年4.493%とトリガー(VIX20超・米10年4.6%超)には触れていません。半導体安の震源は米国ではなく、韓国サムスン発だった点は読み切れていませんでした。

総括:今日はメインシナリオの「景気敏感主導の裾野広い上昇の継続」を外したのが最大の反省点です。機械・海運の失速と、テクノロジー安が指数全体を下押しする流れを読み切れませんでした。ただ、①弱気分岐Aに「上昇比率50%割れ」という観測可能な警戒トリガーを置けていたこと、②底打ち待機で半導体を拾わなかったこと、③金融の継続強を当てられたことは救いです。外れた日ほど、置いておいた警戒トリガーが効くかどうかが問われます。今日はトリガーが先に点灯してくれたぶん、大崩れの構えは取れていました。自己採点は2.5/5.0といったところでしょうか。

本日の市場サマリー

まずは本日の主要指標と、市場全体の温度感をひと目で確認できる形でまとめます。指数・為替・金利から、内部相場の強弱、そして今日資金が向かった主役セクターまでを一望できます。

主要指標
日経平均
-2.12%
68,256 円(25日線割れ)
TOPIX
-0.97%
4,062 pt(崩れ方は限定的)
グロース250
-1.76%
731 pt
セクター・内部相場
最強業種
サービス業
+1.99% / 相対 +2.96pt
最弱業種
非鉄金属
-5.14% / 相対 -4.17pt
上昇銘柄比率
48.1%
新高値117 / 新安値2(差+115)
為替・米10年
¥161.93 / 4.49%
ドル円 -0.36円 / 米10年 +0.03pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
内需消費+2.47pt / ⤴継続強・サービス業+2.96pt
金融+1.58pt / ⤴継続強+5日・証券+2.88pt
不動産・建設+1.20pt / ⤴継続強・不動産+2.25pt
生活防衛+1.04pt / ⤴継続強・陸運+2.10pt
製造業サイクル-0.66pt / 🆘脱落・機械-2.25pt
素材-1.60pt / ↘継続弱・非鉄-4.17pt
※テーマ平均のフロー(対TOPIX相対pt)。本日は内需消費・金融・不動産建設・生活防衛といったバリュー・ディフェンシブ系が上位を独占し、いずれも継続強。半面、これまで主役だった製造業サイクルは🆘脱落(機械-2.25pt)素材は-1.60ptで強流出(非鉄-4.17pt)と景気敏感・素材が急失速。テクノロジー-0.72ptも継続弱で、値がさ半導体・素材・機械から内需・金融へ資金が逃げ込んだ構図です。

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

今日は33業種のうち値上がりは12業種だけでしたが、その顔ぶれがはっきり物語っています。上位はサービス業+1.99%を先頭に、証券・商品先物業+1.91%・不動産業+1.28%、そして陸運業+1.13%・小売業+1.01%と続きました。半導体が総崩れになるなか、内需(サービス・小売)・金融(証券・銀行)・不動産・ディフェンシブ(陸運)という、値がさハイテクの対極にある業種へ資金が逃げ込んでいます。サービス業はジャパンマテリアル+7.71%・エス・エム・エス+4.34%など、証券はマネックス・楽天系が買われ、金利上昇を追い風に金融が広く続伸しました。TOPIXが-0.97%下げたなかで、これらが相対で+2pt前後もプラスに出ているところに、資金の逃げ先がよく表れています。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1サービス業+1.99%+2.96pt本日の最強業種。ジャパンマテリアル+7.71%・エス・エム・エス+4.34%。内需・人材が逆行高
2証券・商品先物業+1.91%+2.88pt金利上昇を追い風に金融が継続。⑦金融テーマは連続+5日の継続強
3不動産業+1.28%+2.25ptトーセイ+3.23%など。⑦不動産・建設テーマも継続強で内需回帰
4陸運業+1.13%+2.10ptディフェンシブの代表格。半導体安の逃避先として買われる
5小売業+1.01%+1.98ptブックオフ+7.39%・ジンズ+5.79%。内需消費が幅広く上昇

値下がり業種 TOP5

下落は21業種にのぼり、下げ幅の大きい順に非鉄金属-5.14%・金属製品-4.22%・機械-3.22%・電気機器-2.92%・ガラス・土石製品-2.88%が並びました。そのほとんどが半導体・電子部品・素材まわりです。電気機器はキオクシア-11.26%・村田-10.13%・太陽誘電-11.04%・日本ケミコン-15.34%とMLCC・メモリ・基板系が総崩れ。金属製品もSUMCO-11.62%、機械もマルマエ-12.44%・ディスコ-7.82%と、半導体製造装置・シリコンウエハーが軒並み急落しています。非鉄金属は古河電工-5.50%・JX金属-4.15%と電線・銅が続落し、⑦素材テーマの強流出(-1.60pt・連続-5日)と整合しています。前日まで最強だった製造業サイクル(機械)が一転して🆘脱落した点にも、今日の逆回転の激しさが表れています。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属-5.14%-4.17pt古河電工-5.50%・JX金属-4.15%。電線・銅の連続-5日の強流出が続く
2金属製品-4.22%-3.25ptSUMCO-11.62%。シリコンウエハーが半導体安に連れ安、相対で2番目に弱い
3機械-3.22%-2.25ptマルマエ-12.44%・ディスコ-7.82%・ハーモニック-10.69%。前日主役から🆘脱落
4電気機器-2.92%-1.95ptキオクシア-11.26%・村田-10.13%・太陽誘電-11.04%。値がさ半導体急落の中心
5ガラス・土石製品-2.88%-1.91ptMARUWA-12.74%。電子部品セラミックの急落が重し

こうして並べると、上位は内需・金融・不動産・ディフェンシブ(サービス・証券・不動産・陸運・小売)、下位は半導体・電子部品・素材(非鉄・金属製品・機械・電気機器・ガラス土石)という、これ以上ないほどきれいな二極化でした。前日7/6も「TOPIX最高値でも半導体は逆行安」という似た構図でしたが、今日はその半導体の下げがさらに深くなり、機械・素材まで巻き込んで指数を-2.12%まで押し下げた点が違います。「このままバリューへのシフトが本格化するのか、それとも半導体のさらなる調整に全体が引きずられるのか」——韓国サムスン発のショックがどこまで尾を引くか、これから数日の見どころになりそうですね。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(-0.97%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを表しています。本日のように21業種が下落した全面安でも、相対で見ると「逆行高した業種」と「指数以上に売られた業種」がはっきり分かれます。サービス業+2.96pt・証券+2.88pt・不動産+2.25ptがプラス側で突出し、非鉄金属-4.17pt・金属製品-3.25pt・機械-2.25ptがマイナス側に沈みました。相対がプラスの業種は、たとえTOPIXが下げていても「資金が逃げ込んだ避難先」、マイナスなら「売りの震源」と読めます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

ヒートマップで5日間のptの推移を見る前に、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を先に掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、直近3日中2日以上+、累積10日の地力という5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。今日のように株価が大きく下げた日でも、方向シグナルは流入22業種(🔥11/🟢9/○2)に対して流出は8業種・中立3業種。株価の下げとは別の「方向(増えているか減っているか)」の軸で見ると、買いの裾野そのものはまだ広いことが分かります。ただし流出側に半導体・電子部品・素材が並んできた点が、前日との違いです。

資金流入
22 業種
🔥 本格 11 🟢 兆し 9 ○ 本日 2
中立
3 業種
様子見ゾーン
資金流出
8 業種
❄ 本格 4 🔵 兆し 2 ○ 本日 2

方向シグナルの分布にも、今日の相場つきが出ています。株価は日経-2.12%と急落しましたが、フローの方向でみると流入22業種・流出8業種と、まだ買い方向に傾いています。🔥本格流入は11業種で、内需(サービス・小売)、金融(銀行・証券)、不動産、生活防衛(陸運・電気ガス・医薬品)と、バリュー・ディフェンシブが幅広く点灯。逆に流出8業種は電気機器・精密機器・ガラス土石・情報通信(❄本格流出)や非鉄・その他製品(🔵兆し)と、半導体・電子部品まわりに集中しています。「半導体・電子部品・素材は流出、内需・金融はほぼ全面流入」という二極構図が、方向シグナルでもはっきり出ました。

📌 主役交代シグナルのポイント:前日まで🔥本格流入だった素材・機械が今日は流出・中立へ後退し、代わって流出側に電気機器・精密機器・ガラス土石が❄本格流出で並びました。方向シグナルの上でも、値がさ半導体・電子部品・素材の失速がはっきり確認できます。一方で内需・金融・不動産・生活防衛は流入を維持——資金は「AI・半導体からバリュー・ディフェンシブへ」向きを変えたまま、この日は下げ相場のなかでも同じ方向を指し続けました。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落を並べると、本日(右端)はサービス業+2.96pt・証券+2.88pt・不動産+2.25pt・陸運+2.10ptが濃い緑で突出した一方、非鉄金属-4.17pt・金属製品-3.25pt・機械-2.25pt・電気機器-1.95ptが濃赤に沈みました。注目は機械・海運の色が前日の緑から一気に赤へ反転したことです。前日7/6は海運+2.28pt・機械+2.10ptと緑で最強級でしたが、本日は機械-2.25pt・海運-1.04ptの赤へ。景気敏感の主役交代と、内需・金融の逆行高が、色の並びでもくっきり見えます。

年初来高値・安値更新の業種別分布

年初来高値の更新数は、前日の100本から117本へさらに増加し、安値更新はわずか2本。新高安差は+115・高安比率98.3%と、超強気ゾーンにあります。日経が-2.12%と急落した日に、これだけ年初来高値が増えているのは、値がさ半導体を除けば内部の需給がむしろ強かったことを物語ります。とりわけ銀行株は51本が年初来高値を更新し、金利上昇(米10年4.493%)を追い風にした金融株の強さが、指数の裏で相場を支えています。

📊 業種別の高安内訳について
本日は業種別の年初来高値・安値の内訳データ(銀行業ネット差など)が日報ワークブックに含まれていないため、業種別分布の棒グラフ(グラフ④)は割愛しています。全体の高値117本・安値2本・新高安+115本、うち銀行51本が高値更新、という集計値までは判明しています。業種別内訳が取得でき次第、グラフ④を追加します。

高安の数字を見ると、高値更新117・安値更新2と高値が圧倒的に優勢で、高安比率98.3%は超強気ゾーンです。前日の100からさらに積み増して117へ——日経が2%超下げても、内部の需給は極めて強いのが今日の姿でした。銀行の年初来高値51本は象徴的で、金利上昇・金融株の強さが、半導体安のなかでも相場の底を支えているという気がします。

テーマ別資金フロー

1内需消費+2.47pt⤴ +4日
2金融+1.58pt⤴ +5日
3不動産・建設+1.20pt⤴ +4日
4商社+1.07pt⤴ +2日
5生活防衛+1.04pt⤴ +2日
6輸送・物流-0.02pt◐ -1日
7エネルギー-0.04pt◐ -1日
8製造業サイクル-0.66pt🆘 -1日
9テクノロジー-0.72pt↘ -2日
10素材-1.60pt↘ -5日
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-0.97%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。本日は内需消費+2.47ptが◎大量流入まで伸びる一方、素材-1.60pt・テクノロジー-0.72ptが流出。前日まで最強だった製造業サイクルが-0.66ptへ沈み、主役がバリュー・ディフェンシブへ入れ替わった1日でした。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。本日は製造業サイクルが🆘脱落と、前日まで主役だったテーマの明確な失速サインが出た点が要注意です。

今日のテーマ別は、バリュー・ディフェンシブが上位を独占し、景気敏感・素材・半導体が下位に沈むという、明確な二極化でした。プラス圏は内需消費+2.47pt・金融+1.58pt・不動産建設+1.20pt・商社+1.07pt・生活防衛+1.04ptの5テーマがそろって継続強。マイナスは輸送物流・エネルギーの中立を挟んで、製造業サイクル・テクノロジー・素材の下位3テーマです。とくに前日まで最強だった製造業サイクルが🆘脱落(-0.66pt)へ転落した点に、今日の逆回転の激しさが表れています。「AI・半導体・素材からバリュー・ディフェンシブへ」の資金シフトが、テーマの数字にもくっきり出た1日と言えそうです。

🔥 1位 内需消費 +2.47pt ⤴ 継続強
サービス業+1.99%(本日の最強業種)・小売業+1.01%。ジャパンマテリアル+7.71%・ブックオフ+7.39%・ジンズ+5.79%と個別も急騰。連続+4日の継続強で、半導体安の逃避先として本日の主役に立ちました。
🔥 2位 金融 +1.58pt ⤴ 継続強
証券・商品先物業+1.91%・銀行業+1.00%。米10年4.493%への金利上昇を追い風に、銀行株は年初来高値を51本更新。連続+5日の継続強で、下げ相場でも相場の柱が続いています。
🔥 3位 不動産・建設 +1.20pt ⤴ 継続強
不動産業+1.28%(トーセイ+3.23%など)が牽引。金利上昇局面は本来なら逆風ですが、内需回帰の流れで逆行高。連続+4日の継続強で、しっかり買われました。
🔥 4位 商社 +1.07pt ⤴ 継続強
卸売業+0.10%と株価は小幅高ですが、相対では+1.07ptと市場平均を大きく上回りました。連続+2日の継続強で、資源安のなかでも商社への資金流入が続いているところがあります。
🔥 5位 生活防衛 +1.04pt ⤴ 継続強
陸運業+1.13%・電気ガス+0.09%。半導体安のリスクオフ局面で、ディフェンシブがきっちり買われました。連続+2日の継続強で、守りにも資金が回っています。
◐ 6位 輸送・物流 -0.02pt ◐ 中立
倉庫・運輸関連+0.52%は堅調も、海運業-2.01%が急落し、テーマ全体は相対-0.02ptの中立。前日は最強級だった海運がこの日は失速し、景気敏感の主役交代が表れています。
◐ 7位 エネルギー -0.04pt ◐ 中立
石油・石炭製品+0.03%・鉱業-0.10%と、資源株はほぼ横ばい。原油69ドル台と小反発したものの、テーマとしては方向感の乏しい中立でした。
💧 8位 製造業サイクル -0.66pt 🆘 脱落
機械-3.22%(マルマエ-12.44%・ディスコ-7.82%・ハーモニック-10.69%)が急落。前日まで最強だったテーマが、半導体製造装置の総崩れで🆘脱落へ転落。輸送用機器-0.05%も失速しました。
💧 9位 テクノロジー -0.72pt ↘ 継続弱
電気機器-2.92%(キオクシア-11.26%・村田-10.13%・太陽誘電-11.04%)。韓国サムスン安を発端に半導体・電子部品が総崩れ。連続-2日の継続弱で、値がさ半導体の失速が続いています。
💧💧 10位 素材 -1.60pt ↘ 継続弱
非鉄金属-5.14%(古河電工-5.50%・JX金属-4.15%)が本日の最弱業種。化学-2.09%も下落し、テーマは-1.60ptの強流出。連続-5日と、素材の弱い流れが最も長く続いています。

まとめると、今日は内需消費・金融・不動産建設・商社・生活防衛のバリュー・ディフェンシブ系が上位を独占し、5テーマがそろって継続強。下位は製造業サイクル🆘脱落・テクノロジー・素材の景気敏感/半導体/素材という並びでした。とくに前日まで最強だった製造業サイクルの🆘脱落が象徴的で、「AI・半導体・景気敏感からバリュー・ディフェンシブへ」の資金の向き替えが、テーマの数字にもはっきり出た1日だったと言えそうです。この主役交代が数日続くのか、それとも半導体の下げ止まりとともに元へ戻るのか——ここが当面の見どころですね。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

今日の主題を3軸で言い表すと、「金利上昇 × 資源安 × リスクオフ」でした。前日は「リスク軸がマイナスでも中身は半導体だけの見かけのリスクオフ」でしたが、今日はリスク軸-2.04ptと、中身も伴った本物のリスクオフです。計算式(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛の分子3グループ——製造業サイクル・テクノロジー・素材——がそろってマイナス(機械-3.22%・電気機器-2.92%・非鉄-5.14%)に沈み、分母の生活防衛だけが逆行高したためです。半導体だけでなく機械・素材まで巻き込んだ点が、前日との決定的な違いですね。資源軸-1.41pt(連続-5日)は非鉄・化学の急落で資源安が加速。一方金利軸は+0.39ptと金利上昇局面で、金利上昇を追い風に金融(証券・銀行)が買われたことが表れています。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+0.39pt+0.18pt-0.86pt+2日金利上昇局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 −
(輸送物流+内需消費)/2
-1.41pt-0.78pt-8.74pt-5日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 −
生活防衛
-2.04pt-0.81pt-6.22pt-2日リスクオフ

ここで押さえておきたいのは、前日は「半導体だけのリスクオフ」だったのが、今日は景気敏感・素材まで含めた広めのリスクオフに広がったという点です。リスク軸-2.04ptは、テクノロジーの急落だけでなく、機械・非鉄の下落も加わって深くなっています。景気敏感が全面的に弱く、逃げ場は生活防衛・内需・金融だけ——これが今日のマクロの中身です。10日累計でも資源軸-8.74pt・リスク軸-6.22ptとマイナス圏が続いており、半導体安を起点にした調整が、景気敏感・素材まで巻き込み始めたのかどうか。ここは、テクノロジー軸と資源軸が数日で戻るかどうかで見えてくるという気がします。私も、この調整がどこまで続くのかは注目しているところです。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3(東証プライム)

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1サッポロビール2501食料品+7.91%+8.88pt
2ジャパンマテリアル6055サービス業+7.71%+8.68pt
3ブックオフグループHLDG9278小売業+7.39%+8.36pt

値上がり率の上位はサッポロビール+7.91%(食料品)を筆頭に、ジャパンマテリアル+7.71%(サービス業)・ブックオフ+7.39%(小売業)と、内需・ディフェンシブ株が並びました。半導体が総崩れになるなか、個別では食料品・サービス・小売といった内需の材料株がしっかり急騰しており、資金の逃避先がそのまま値上がり率上位に表れています。テラスカイ+6.62%・ジンズ+5.79%と、情報通信・小売にも上昇が広がりました。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHLDG電気機器-11.26%約3.44兆円半導体メモリ主力。代金は市場最大で突出、下げ幅も二桁と大きい
村田製作所電気機器-10.13%約4,191億円MLCC最大手。太陽誘電とそろって二桁下落
太陽誘電電気機器-11.04%約3,330億円MLCC関連。本日の電子部品総崩れの中心の一角

売買代金の上位は3銘柄すべて電気機器で、いずれも二桁下落しました。代金最大のキオクシアは約3.44兆円と突出し、これがTOP3集中度を45.6%(極端集中)に押し上げています。前日と違い、キオクシア自身が-11.26%と大きく下げ、村田-10.13%・太陽誘電-11.04%も総崩れ。売買代金の主戦場そのものが半導体・電子部品の売りに染まった1日でした。その裏で、代金上位の外側では内需・金融が逆行高しています。

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+7以上(⚠⚠強過熱)・+4〜+6(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+2〜+3(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。-1〜+1(→中立)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。今日は食料品・サービス・小売・金融といった内需・バリューが並び、半導体安の逃避先の強さがそのまま表れました。過熱スコアは+1〜+6と幅があり、アイル(+6)は過熱圏。勢いは強いものの、飛び乗りは避けて押し目を待つか、過熱スコアの低いものから選びたい水準です。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
サッポロビール2501+7.91%+8.88pt+1→ 中立
ジャパンマテリアル6055+7.71%+8.68pt+2△ やや強
ブックオフグループHLDG9278+7.39%+8.36pt+2△ やや強
ケンコーマヨネーズ2915+5.63%+6.60pt+4⚠ 過熱
滋賀銀行8366+4.72%+5.69pt+5⚠ 過熱

売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)

投げ売り後の反転を狙う逆張り候補ですが、今日は該当ゼロでした。半導体・電子部品は大きく下げたものの、RSI・乖離率・出来高倍率の3条件をそろって満たすほどの「投げ売り一巡」には至っていません。キオクシア(RSI36.69・乖離-16.4%)や太陽誘電(RSI38.97)などは売られすぎ水準に近づきつつありますが、出来高倍率の条件が未達で、まだ底打ちの確度は高くありません。落ちるナイフは無理に拾わず、下ヒゲ・下げ止まりの確認を待つ局面だと読めます。

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)

売り方の買い戻し(踏み上げ)が期待される銘柄です。サッポロビール+7.91%・シンプレクスHLDG+4.51%を筆頭に、内需・情報通信・金融が並びました。信用の売り残が多く上昇した銘柄群なので、短期の需給主導で伸びやすい一方、材料が伴わない場合は戻り売りに押されやすい点には注意しておきたいところです。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
サッポロビール2501+7.91%+8.88pt+1→ 中立
シンプレクス・HLDG4373+4.51%+5.48pt+1→ 中立
インテージHLDG4326+3.48%+4.45pt+2△ やや強
リクルートHLDG6098+3.40%+4.37pt+4⚠ 過熱
マネーフォワード3994+3.38%+4.35pt+2△ やや強

勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt × 規模 × 割安)

業種の累積相対騰落がプラスで、規模・割安さも兼ね備えた「継続買い候補」です。今日はサービス業・不動産業が累積プラスの中核として多く並びました。強い業種の中で相対的に割安・過熱していない銘柄は、テーマの持続性に乗りやすいところがあります。過熱スコアの低いものを中心に、押し目を拾う対象として見ておきたい顔ぶれです。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
キャリアデザインセンター2410サービス業+0.59%+2△ やや強
ナック9788サービス業+1.16%+3△ やや強
ぴあ4337サービス業+3.80%+3△ やや強
アルプス技研4641サービス業+2.43%+2△ やや強
オープンハウスグループ3288不動産業+2.30%+2△ やや強

負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt × 規模 × 割高)

業種の累積相対騰落がマイナスで、割高さも残る「継続売り警戒・空売り候補」です。今日は電気機器(半導体・電子部品)・非鉄金属・ガラス土石が中心で、キオクシア・太陽誘電・MARUWA・古河電工・メイコーといった本日急落した半導体・MLCC・電線が並びました。株価も大きく下げ、業種の累積フローもマイナス——戻りの上値が重い可能性には留意しておきたい顔ぶれです。飛びついての逆張りは避けたいところですね。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
キオクシアHLDG285A電気機器-11.26%-2△ やや弱
太陽誘電6976電気機器-11.04%-3△ やや弱
MARUWA5344ガラス・土石製品-12.74%-2△ やや弱
古河電気工業5801非鉄金属-5.50%-4✕ 売られ
メイコー6787電気機器-3.80%-4✕ 売られ

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1合計が-1で「☃ 涼風(やや弱気)」。相場の質はシステム判定で「中立(値がさ半導体急落×バリュー・ディフェンシブ物色)」新高安スプレッド+115で+1を稼ぐ一方、日経・TOPIX方向(両方マイナス)とTOP10売買代金の上昇1/10が-1ずつ。上昇比率48.1%・値上がり12/33はいずれも中立圏で±0となり、差し引き-1に収まりました。値がさ半導体の急落で指数が下げたぶん、体温はやや冷えた一方、新高安の裾野は健全という、ねじれた1日です。高温・低温シグナルはともに0点で、極端値は灯っていません。

Layer 1:日々の体温(合計 -1 / ±5 → ☃ 涼風)

5項目のうちプラスは新高値−新安値スプレッド(+115)のみで+1点。日経・TOPIX方向(両方マイナス)とTOP10売買代金の上昇数(1/10)が-1ずつで、代金上位を占める値がさ半導体(キオクシア・村田・太陽誘電)の急落がそのまま響きました。上昇銘柄比率48.1%・値上がり業種12/33は、いずれも中立圏(35〜55%/11〜20業種)で±0。裾野は健全でも指数が明確に下げたため、体温はわずかにマイナスへ振れています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率48.1%≥55%≤35%±0
値上がり業種数12/33≥20≤11±0
新高値−新安値スプレッド+115≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向日経-/TOPIX-両方+両方- / 値がさ偏重-1
TOP10売買代金上昇数1/10≥8社≤3社-1
Layer 1 合計-1 / ±5☃ 涼風

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

点灯はゼロで、数値上の「買われすぎ」はまだ出ていません。もっとも近いのは①(RSI70超)で、24.4%は点灯ライン(≥25%)の一歩手前。③騰落レシオ25日120.30も、点灯ライン(≥125)に近づきつつあります。ただし後述の11因子モデルではRSI70超>20%・騰落レシオ>120を過熱と見なすため、体温計は不点灯でも別の物差しでは過熱ブレーキがかかっている点は、あわせて意識しておきたいところです。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率24.4%≥25%98%未達
日経225 25日乖離率-0.60%≥+8%0%未達
騰落レシオ25日120.30≥12596%未達
信用評価損益率-3.09%≥-3%97%未達
合計0/4点灯(過熱なし)

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

低温シグナルも0点で、底値接近のサインは出ていません。今日は日経が-2.12%と下げましたが、RSI30以下はわずか4.7%・騰落レシオ6日153.88と、むしろ短期は過熱寄り。日経25日乖離率も-0.60%と、25日線をわずかに割り込んだ程度で、売られすぎ水準(≤-6%)にはほど遠い状態です。半導体は急落しましたが、市場全体としては「底値」の気配はまだありません。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率4.7%≥15%31%未達
日経225 25日乖離率-0.60%≤-6%10%未達
騰落レシオ6日153.88≤6039%未達
信用評価損益率-3.09%≤-15%21%未達
合計0/4点灯(底値感なし)

補助指標と相場の質

同じ体温でも中身の質を見分ける補助線です。本日は資金集中度45.6%(極端集中)と、キオクシアへの集中が際立ちました。さらに買い主導率は30%(売り主導)で、代金上位が売られる展開だったことがはっきり出ています。裾野(新高安+115)は広い一方、代金は半導体に極端集中し、その半導体が売られた——このねじれが「値がさ半導体急落×バリュー・ディフェンシブ物色」という相場の質につながっています。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)45.6%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)30%売り主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+1.98%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差-2.58pt中立≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)153.88超過熱≤60で超過冷/≤80で過冷

総合すると、体温-1の「涼風」で、相場の質は「値がさ半導体急落×バリュー・ディフェンシブ物色」。新高安+115・高値117本と裾野は健全で、需給そのものは崩れていません。ただ資金集中度45.6%・買い主導率30%(売り主導)と、代金の主戦場では半導体の売りが優勢でした。過熱・底値の極端シグナルはいずれも0点ですが、騰落レシオ25日120.30・6日153.88・RSI70超24.4%と短期の過熱感はなお残っています。日経が25日線を割り込んだこの局面で、騰落レシオがまだ高い水準にある点は、目先の下値余地として少し注意しておきたいところですね。

本日のマクロ環境

今日のポイントは、外部環境はむしろ良好だったのに、日本株だけが半導体主導で急落したという点です。前日の私のシナリオでは「7/7の米市場再開でリスクオフが波及する」ことを警戒していましたが、実際の米国株は独立記念日をはさむ休場明けに反発し、NYダウが史上最高値を更新、ナスダック+1.12%・S&P500+0.72%と堅調でした。VIXも15.86へ低下しています。つまり今日の半導体急落の震源は米国ではなく、韓国のサムスン安・KOSPIサーキットブレーカーという隣国発のショックです。国内ではドル円が161.93円へ小幅に円高、米10年金利は4.493%へ上昇(銀行株には追い風)。外部環境が凪〜良好ななかで、アジア発の半導体ショックだけが日本の値がさを直撃した、という整理になります。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-2.12%
68,256円・25日線割れ
TOPIX
-0.97%
4,062pt・崩れは限定
グロース250
-1.76%
731pt
海外株式(前日終値)
NYダウ
+0.29%
53,061・史上最高値
ナスダック
+1.12%
26,121・堅調
S&P500
+0.72%
7,537・最高値更新
為替・金利
ドル円
161.93
-0.36円・小幅円高
米10年金利
4.493%
+0.032pt・上昇
VIX恐怖指数
15.86
-0.52・低下
資源・需給
WTI原油
$69.24
+0.87%・小反発
騰落25日
120.30
高止まり・過熱寄り
信用評価損益率
-3.09%
マイナス圏
値がさ半導体が急落:キオクシア-11.26%・村田-10.13%・太陽誘電-11.04%で日経-2.12%
韓国サムスン安・KOSPIサーキットブレーカーを発端に、キオクシア-11.26%・村田-10.13%・太陽誘電-11.04%・日本ケミコン-15.34%とAI半導体・電子部品が総崩れ。電気機器-2.92%・機械-3.22%・非鉄-5.14%が急落し、日経は-2.12%で25日線を明確に割り込みました。売買代金TOP10の上昇はわずか1/10で、値がさ半導体が指数の主犯となっています。
バリュー・ディフェンシブが逆行高:サービス+1.99%・証券+1.91%・銀行+1.00%
半導体安の裏で、サービス業+1.99%・証券+1.91%・不動産+1.28%・陸運+1.13%・小売+1.01%と内需・金融・ディフェンシブが逆行高。⑦では内需消費+2.47pt・金融+1.58pt(連続+5日)が上位を独占し、AI・半導体からバリュー・ディフェンシブへの資金避難がテーマの数字にもはっきり出ました。TOPIXが-0.97%に留まったのは、この逆行物色が支えたためです。
需給は健全:年初来高値117本(うち銀行51本)・安値2本、新高安+115・高安比率98.3%
年初来高値117・安値わずか2、新高安差+115、高安比率98.3%と、需給指標は超強気ゾーンです。日経が2%超下げた日にこれだけ高値更新が出ているのは、値がさ半導体を除けば内部がむしろ強かったことの表れ。とくに銀行株は51本が年初来高値を更新し、金利上昇を追い風にした金融株の強さが、半導体安のなかでも相場の底を支えています。
資金は半導体に極端集中:TOP3集中度45.6%、買い主導率30%(売り主導)
売買代金TOP3の集中度は45.6%(極端集中)で、キオクシアが突出。しかも買い主導率は30%(売り主導)と、代金上位が売られる展開でした。物色の裾野は広い(新高安+115)一方、代金は半導体に極端集中し、その半導体が売られた——この「裾野は健全だが代金の主戦場は半導体の売り」というねじれが今日の相場の質です。
マクロ:米国株は休場明けに史上最高値、震源は韓国。ドル円161円台・米10年4.49%
米国株は休場明けに反発し、NYダウ史上最高値・ナスダック+1.12%・S&P500+0.72%と堅調、VIX15.86へ低下。今日の半導体急落は米国発ではなく、韓国サムスン安・KOSPIサーキットブレーカーが震源です。ドル円は161.93円へ小幅円高、米10年は4.493%へ上昇。翌日は韓国・アジア市場の落ち着きと、米SOX指数・米ハイテクの動向が、半導体の下げ止まりを占う材料になりそうです。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから、明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +0.39pt(連続+2日) 金利上昇局面(金融が金利上昇を追い風に逆行高)
  • 資源軸 -1.41pt(連続-5日) 資源安(非鉄・化学の急落で加速)
  • リスク軸 -2.04pt(連続-2日) リスクオフ(半導体だけでなく機械・素材まで巻き込んだ本物の下げ)
  • 市場体温計:L1 -1「☃涼風」/ L2 0/4 / L3 0/4(相場の質=値がさ半導体急落×バリュー・ディフェンシブ物色)
  • 日経225 25日乖離率 -0.60% = 25日線をわずかに割れ/ドル円161.93円/米10年4.493%/米株は史上最高値と堅調
半導体・素材・機械はリスクオフ、資金は内需・金融・ディフェンシブへ避難。ただし米株は堅調で、震源は韓国
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:内需消費+2.47pt(⤴継続強+4日・サービス業+2.96pt)
  • 柱:金融+1.58pt(⤴+5日)・不動産建設+1.20pt(⤴+4日)・商社+1.07pt(⤴+2日)・生活防衛+1.04pt(⤴+2日)
  • 失速:製造業サイクル-0.66pt(🆘脱落) 前日まで最強からの転落
  • 最弱:素材-1.60pt(↘継続弱-5日)・テクノロジー-0.72pt(↘-2日)
バリュー・ディフェンシブへ資金が集中し、半導体・素材・機械が流出。景気敏感の主役交代が鮮明
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは 流入22業種>流出8業種だが、流出側に 電気機器・精密機器・ガラス土石・情報通信が❄本格流出
  • 年初来高値は 117本(うち銀行51本)・新高安+115 と需給の裾野は健全
  • A最強モメンタムは サッポロビール・ジャパンマテリアル・ブックオフ と内需・ディフェンシブが中心
  • G負け組中核は キオクシア・太陽誘電・MARUWA・古河電工 と半導体・電子部品・素材
内需・金融の年初来高値ラッシュが裾野を裏づけ、半導体・電子部品・素材だけが流出
3層の一致:マクロ層の「半導体・素材はリスクオフ×金融は金利上昇で強い」、テーマ層の「バリュー・ディフェンシブの継続強×半導体・素材の流出」、業種・個別層の「内需・金融の年初来高値ラッシュ×電気機器の本格流出」が、3層すべてで 「AI・半導体からバリュー・ディフェンシブへの資金避難」 という同じ方向を示しています。1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。ただし前日と違い、今日はその下げが景気敏感・素材まで広がり、指数を明確に押し下げた点が重要です。
📊 メインシナリオ:バリュー・ディフェンシブ主導の逆行物色が続く公算、ただし最大の焦点は半導体が下げ止まるかどうか

明日も、内需・金融・不動産といったバリュー・ディフェンシブへの資金避難が続く公算がやや高いとみています。ただし本日急落した半導体・電子部品が下げ止まるか、それとも機械・素材まで巻き込んだ調整がさらに深まるかで、地合いは大きく振れかねません。韓国サムスン発のショックがどこで底入れするかが、当面の最大の焦点です。

  • 期待エリア:内需消費(サービス・小売)/金融(銀行・証券)/不動産・建設/生活防衛(陸運・医薬品)
  • 継続性試金石:「バリューシフト」が続くか(半導体安が内需・金融まで波及せず、逆行物色が保たれるか)。上昇比率48.1%が戻るか、それとも半導体安が全体に広がるか。新高安+115・高値117本のペースが続くか
  • 底打ち待機:半導体・電子部品・素材(電気機器・機械・非鉄)。キオクシア(RSI36.7・乖離-16.4%)・太陽誘電は売られすぎ水準に接近しつつも出来高条件は未達。落ちるナイフは無理に拾わず、下ヒゲ・下げ止まりの確認まで様子見。「バリューシフトの本格化か、半導体の一時的な急落か」の見極めどころ
  • マクロ材料注視:韓国KOSPI・アジア市場の落ち着き、米SOX指数・米ハイテクの動向、ドル円161円台、米10年4.493%、騰落レシオ25日120.30・6日153.88の短期過熱の反動

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体安が内需・金融まで波及し、TOPIXも本格的に崩れる

本日は半導体・素材・機械の下げに留まり、内需・金融の逆行高がTOPIXを-0.97%で支えました。ただ、キオクシア・太陽誘電クラスの急落が続き、売りが景気敏感を越えて内需・金融まで広がると、逆行物色の支えが外れ、TOPIXごと崩れる展開もあり得ます。日経が25日線を割り込んだ地合いの悪さも、下押しが波及しやすい状況です。

警戒トリガー:キオクシアが寄り付き-3%超の続落 or TOPIXが寄りから-1.5%超、または上昇比率が35%割れ

⚡ 最弱気分岐B:韓国・アジア発のリスクオフが継続し、全面安2日目に

今日の震源は韓国サムスン安・KOSPIサーキットブレーカーでした。翌日も韓国・アジア市場が売られ続け、AI・半導体の世界的な調整が2日目に入ると、本日逆行高した内需・金融まで巻き込む全面安に発展する可能性があります。米SOX指数が大きく下げて始まる場合も、値がさ半導体の下げが加速しやすい局面です。

警戒トリガー:KOSPIが寄りから-3%超 or 日経先物が寄り前-1.5%超、またはVIX20超へ急騰
🎯 シナリオ信頼度:中
3層が「AI・半導体からバリュー・ディフェンシブへの資金避難」で一致し、金融の継続強+5日・内需消費+4日・年初来高値117本と地力も伴っています。これがメインシナリオの支えです。一方で信頼度を中どまりにする理由が3つあります。ひとつは本日急落した半導体の下げがどこで止まるか不透明で、震源が韓国という外部要因であること。ふたつめは騰落レシオ25日120.30・6日153.88という短期過熱の反動リスク。みっつめは日経が25日線を割り込み、地合いそのものが悪化したことです。半導体が下げ止まれば逆行物色が続きバリューシフト継続、半導体安が内需・金融まで波及すればサブシナリオへ切り替える構えです。私自身、この調整がどこまで続くのかは注目しているところです。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-5/+11)

スコア内訳:

  • ⚠ A トレンド:-3(TOPIX-0.97%が≤-0.5%で-1、日経-TOPIX-1.15ptが≤-0.5で-1、グロース-TOPIX-0.79ptが≤-0.5で-1。値がさ半導体主導の下落で3指数そろって弱い)
  • B 幅・需給:+1(新高安スプレッド+115で+1。値上がり12業種は11〜21で0、上昇銘柄比率48.1%は35〜64%で0。裾野の健全さが下支え)
  • C 内部エネルギー:-1(シクリカル-ディフェンシブ-2.17%が≤-1.0%で-1。売買代金急増top30の平均-0.20%は±2.0%圏で0、RSI健全度〔RSI50+=73.2%・RSI70+=24.4%〕は70超が20%超で0)
  • ⚠ D 過熱調整:-3(騰落レシオ25日120.30が>120で-2、TOP3売買代金シェア45.6%で資金集中リスク-1)
  • E マクロ:+1(VIX15.86は15-25圏で0。ナスダック+1.12%+S&P500+0.72%=+1.84%が≥+1%で+1)

判定根拠:A群のトレンドが-3とフルにマイナスで、値がさ半導体主導の下落により3指数(TOPIX・日経-TOPIX差・グロース)がそろって弱含んだのが最大の重石です。加えてD群も騰落レシオ120.30・資金集中45.6%の過熱で-3と重く、合計-5で「弱気」に着地しています。一方でB群は新高安+115で+1を確保し、E群も米株堅調で+1と、需給の裾野と外部環境が下支え。前日の+2から-7の大幅悪化ですが、前日はA群+1・B群+3だったのが、本日は半導体・機械・素材まで巻き込んだ下落でA群-3・B群+1へ悪化したのが差の中身です。需給(新高安)は健全なまま、値がさ半導体の急落と過熱が総合スコアを弱気圏まで押し下げた1日と読めます。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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