今日の日本株|2026年5月20日の市場資金フロー|全面安・非鉄金属が独歩安

今日の日本株|2026年5月20日の市場資金フロー|全面安・非鉄金属が独歩安

今日の日本株|2026年5月20日の市場資金フロー|全面安・非鉄金属が独歩安

本日の東証は日経平均-1.23%・TOPIX-1.53%・グロース250-4.47%とそろって下落し、値上がり業種は33業種中わずか3業種、上昇銘柄比率も16.9%にとどまる全面安となりました。前日はTOPIXが相対的に粘っていたのですが、本日はそのTOPIXも崩れ、総崩れの一日という印象です。そのなかでもその他金融業+1.04%が逆行高となり、一方で非鉄金属-3.69%が独歩安と、明暗のはっきりした地合いでした。

  • 🔴 全面安:日経-1.23%・TOPIX-1.53%・グロース250-4.47%とそろって下落、値上がりは3業種のみで上昇銘柄比率16.9%の総崩れでした。
  • 🟢 逆行高:その他金融業が+1.04%と独歩高、内需消費・生活防衛のディフェンシブにも資金がにじみ、リスクオフ色が鮮明でした。
  • 🔴 独歩安:非鉄金属-3.69%・建設業-3.53%が大幅安、なかでもフジクラ-8.52%の急落が指数の重しとなりました。
主要指標
日経平均
-1.23%
59,804 円
TOPIX
-1.53%
3,792 pt
グロース250
-4.47%
786 pt
セクター・内部相場
最強業種
その他金融業
+1.04% / フロー +2.57pt
最弱業種
非鉄金属
-3.69% / フロー -2.16pt
上昇銘柄比率
16.9%
新高値14 / 新安値19(差-5)
為替・米10年
¥159.06 / 4.65%
ドル円 ±0.00円 / 米10年 +0.046pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
内需消費+1.06pt / 連続+6日
輸送・物流+0.85pt / 連続+5日
金融+0.24pt / 連続+8日
素材-0.98pt / 連続-5日
商社-0.56pt / 連続-3日
不動産・建設-1.25pt / 連続-1日
継続強:5日以上の連続上昇 / 🆙主役化:本日から主役入り / 🆘脱落:本日から下位陥落(本日は主役化・脱落の点灯なし)

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

全面安のなかで相対騰落のプラスが目立ったのは、その他金融業(相対+2.57pt)小売業(相対+1.76pt)でした。そのうえ鉱業・医薬品・海運業もTOPIX比ではプラスを確保しています。騰落率そのものはその他金融業の+1.04%だけがプラスで、ほかは下げながらも市場平均より強かった、というのが本日の実態でした。つまり「上がった業種」ではなく「下げ渋った業種」に資金が逃避した一日だったといえます。

業種騰落率相対騰落コメント
その他金融業+1.04%+2.57pt唯一の上昇業種。オリックス+2.33%が牽引
小売業+0.23%+1.76pt良品計画+3.48%など内需ディフェンシブが堅調
鉱業+0.07%+1.60pt資源安のなかで小幅プラスを維持
医薬品-0.15%+1.38pt大塚HD+2.52%などディフェンシブ買い
海運業-0.31%+1.22pt下げながらも市場平均比で底堅い

値下がり業種 TOP5

下落の主役は非鉄金属-3.69%(相対-2.16pt)建設業-3.53%(相対-2.00pt)でした。なかでもフジクラ-8.52%の急落が非鉄金属を押し下げ、半導体・電線関連の値がさ株が指数の重しとなっています。さらに石油・石炭製品、機械、情報・通信業も大きく沈み、景気敏感とハイテクの両面から資金が抜けた形でした。

業種騰落率相対騰落コメント
非鉄金属-3.69%-2.16ptフジクラ-8.52%が直撃、独歩安の最弱業種
建設業-3.53%-2.00pt大成建設・清水建設など軒並み-5%超
石油・石炭製品-2.49%-0.96pt原油の高止まり一服で利益確定
機械-2.35%-0.82ptオークマ-9.99%など設備投資関連が軟調
情報・通信業-2.25%-0.72ptソフトバンクG-6.01%が重し

本日の構図を色分けすると、その他金融+小売+医薬品といったディフェンシブ・内需が買われ、反対に非鉄金属(特に電線)+建設+機械の景気敏感が売られる、はっきりとしたディフェンシブ優位のリスクオフでした。グロース250が-4.47%と最も深く沈んだことからも、高PER・高ベータ銘柄から資金が抜けたことが読み取れます。シクリカル-ディフェンシブ差も後述のとおりマイナス側に振れ、守りに資金が向かった一日でした。

💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(-1.53%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが-1.53%と大きく沈んだ局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率 33業種 2026/05/2033業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 📊 業種別騰落率(33業種)| 2026/05/20 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=-1.53%(基準線) +1% -1% +2% -2% -3% -4% その他金融業 +1.04% (+2.57pt) 小売業 +0.23% (+1.76pt) 鉱業 +0.07% (+1.60pt) 医薬品 -0.15% (+1.38pt) 海運業 -0.31% (+1.22pt) 倉庫・運輸関連業 -0.38% (+1.15pt) 精密機器 -0.63% (+0.90pt) 銀行業 -0.80% (+0.73pt) 金属製品 -0.89% (+0.64pt) 輸送用機器 -0.90% (+0.63pt) その他製品 -0.96% (+0.57pt) 食料品 -1.01% (+0.52pt) 陸運業 -1.05% (+0.48pt) パルプ・紙 -1.13% (+0.40pt) サービス業 -1.17% (+0.36pt) 空運業 -1.35% (+0.18pt) 繊維製品 -1.44% (+0.09pt) 保険業 -1.54% (-0.01pt) 証券・商品先物業 -1.54% (-0.01pt) ゴム製品 -1.74% (-0.21pt) 電気機器 -1.78% (-0.25pt) 鉄鋼 -1.91% (-0.38pt) 化学 -1.94% (-0.41pt) ガラス・土石製品 -1.94% (-0.41pt) 水産・農林業 -1.94% (-0.41pt) 不動産業 -2.02% (-0.49pt) 電気・ガス業 -2.06% (-0.53pt) 卸売業 -2.09% (-0.56pt) 情報・通信業 -2.25% (-0.72pt) 機械 -2.35% (-0.82pt) 石油・石炭製品 -2.49% (-0.96pt) 建設業 -3.53% (-2.00pt) 非鉄金属 -3.69% (-2.16pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(-1.53%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/05/20 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
16 業種
🔥 本格 7 🟢 兆し 6 ○ 本日 3
中立
3 業種
様子見ゾーン
資金流出
14 業種
❄ 本格 5 🔵 兆し 8 ○ 本日 1

ここで面白いのは、絶対値では33業種中30業種が下落したにもかかわらず、対TOPIX相対の方向で見たシグナルは流入16業種に対し流出14業種と、むしろ流入側がやや優勢だったことです。これは「全員が下げた一方で、相対的な強弱の選別は静かに進んでいた」ことを意味します。とりわけその他金融業が🔥本格流入(5段階の最強)へ格上げされ、金融・生活防衛・内需消費が継続して資金を集める構図が崩れていません。

33業種資金流入シグナル 2026/05/205項目スコア+判定 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 化学 · · · 2 2 非鉄金属 · · · · · 1 0 鉄鋼 · · · · · 0 0 テクノロジー 精密機器 · · · 2 2 電気機器 · · · · 2 1 金融 銀行業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 保険業 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 証券・商品先物業 · · 2 3 輸送・物流 空運業 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 倉庫・運輸関連業 · 3 4 🟢兆し ○ 3→4 海運業 · · · 3 2 製造業サイクル 機械 · · · 2 2 輸送用機器 · · · 0 2 不動産・建設 不動産業 · · · 2 2 建設業 · · · 2 2 生活防衛 食料品 5 5 🔥本格 ○ 5→5 医薬品 · 0 4 ○本日 電気・ガス業 · · 3 3 🟢兆し ○ 3→3 陸運業 · · 3 3 🟢兆し ○ 3→3 内需消費 小売業 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 サービス業 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 商社 卸売業 · · · · 1 1 エネルギー 鉱業 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 石油・石炭製品 · · · · · 0 0 テーマ外 その他金融業 4 5 🔥本格 ○ 4→5 金属製品 · 2 4 ○本日 繊維製品 · 0 4 ○本日 その他製品 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 水産・農林業 · 3 4 🟢兆し ○ 3→4 パルプ・紙 · · 1 3 ガラス・土石製品 · · · 1 2 情報・通信業 · · · · 4 1 ゴム製品 · · · · 0 1 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 16業種 (🔥本格 7 / 🟢兆し 6 / ○本日のみ 3) vs ⚠ 流出計 14業種 (❄本格 5 / 🔵兆し 8 / ○本日 1) / 中立 3業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/05/20 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:本日は新たな🆙主役化も🆘脱落も点灯せず、内需消費(連続+6日)・金融(連続+8日)・輸送・物流(連続+5日)の継続強と、素材(連続-5日)・商社(連続-3日)・不動産建設の継続弱という既存の強弱関係がそのまま維持されました。物色の骨格は変わっていません。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落の累積を見ると、サービス業・その他金融業・金融が一貫して資金を集める一方、不動産業・建設業・機械は累積で大きくマイナス圏に沈んでいます。本日の全面安でも、この数日来の強弱コントラストは塗り替わっていないことが色の濃淡から見て取れます。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 直近5営業日 2026/05/20直近5営業日の相対騰落pt 🌡️ 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日) 05/14 TOPIX -1.03% 05/15 TOPIX -0.39% 05/18 TOPIX -0.97% 05/19 TOPIX +0.63% 05/20 TOPIX -1.53% 本日順位 素材 鉄鋼 +1.83pt +0.81pt -1.33pt -0.19pt -0.38pt 22 化学 +2.22pt -2.34pt +0.24pt -0.49pt -0.41pt 23 非鉄金属 -8.27pt -6.08pt -0.14pt -8.92pt -2.16pt 33 テクノロジー 精密機器 +0.73pt +0.52pt +2.88pt -1.78pt +0.90pt 7 電気機器 +0.80pt -0.69pt +1.08pt -1.54pt -0.25pt 21 金融 銀行業 -0.44pt +1.00pt +0.85pt +2.84pt +0.73pt 8 保険業 +0.77pt +3.11pt +1.16pt +2.98pt -0.01pt 18 証券・商品先物業 +0.23pt +1.04pt -0.52pt +1.12pt -0.01pt 19 輸送・物流 海運業 +2.06pt +0.34pt +1.33pt -0.01pt +1.22pt 5 倉庫・運輸関連業 +0.35pt +0.76pt -0.56pt +0.91pt +1.15pt 6 空運業 +1.16pt +0.03pt -0.10pt +0.69pt +0.18pt 16 製造業サイクル 輸送用機器 +2.42pt +2.96pt -3.35pt -0.45pt +0.63pt 10 機械 -2.00pt -1.84pt -1.12pt -1.31pt -0.82pt 30 不動産・建設 不動産業 -4.24pt -1.37pt -1.99pt +0.48pt -0.49pt 26 建設業 -3.33pt -1.25pt -1.86pt +0.53pt -2.00pt 32 生活防衛 医薬品 +1.80pt -0.25pt +0.14pt -0.21pt +1.38pt 4 食料品 +1.56pt +0.37pt +0.77pt +1.55pt +0.52pt 12 陸運業 +1.02pt +1.60pt -0.15pt +1.06pt +0.48pt 13 電気・ガス業 +0.96pt +0.36pt -1.30pt +1.61pt -0.53pt 27 内需消費 小売業 -0.13pt +0.97pt -0.54pt +2.58pt +1.76pt 2 サービス業 +0.68pt +1.41pt +7.20pt +4.14pt +0.36pt 15 商社 卸売業 +0.81pt +0.33pt -2.83pt -0.67pt -0.56pt 28 エネルギー 鉱業 +1.01pt +0.20pt +0.64pt +0.69pt +1.60pt 3 石油・石炭製品 -0.14pt +4.11pt -1.58pt -0.27pt -0.96pt 31 テーマ外 その他金融業 -1.35pt -0.40pt -0.12pt +1.69pt +2.57pt 1 金属製品 +0.60pt -1.87pt -1.21pt -0.27pt +0.64pt 9 その他製品 -2.00pt +0.93pt +0.47pt +2.04pt +0.57pt 11 パルプ・紙 +4.05pt +0.66pt -2.24pt -0.28pt +0.40pt 14 繊維製品 +0.21pt -1.13pt -3.14pt +0.42pt +0.09pt 17 ゴム製品 +3.57pt +0.18pt -0.84pt -0.25pt -0.21pt 20 ガラス・土石製品 +2.61pt -2.27pt -0.64pt -1.63pt -0.41pt 24 水産・農林業 +5.96pt +1.00pt +0.81pt +2.68pt -0.41pt 25 情報・通信業 -0.74pt +1.14pt +0.09pt +0.12pt -0.72pt 29 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

本日は新高値14銘柄に対して新安値19銘柄と、差し引き-5で安値側がやや優勢でした。業種別ではサービス業(高値優位+3)・電気機器・銀行業・保険業(各+2)が高値を更新する銘柄を抱える一方、建設業(-4)・機械(-3)では安値更新が目立ちました。全面安のわりに新安値が19にとどまったのは、大半が「下げたが年初来安値までは至らない」押し目水準だったためで、崩落というより調整の範囲に収まっています。

年初来高値安値 業種別 2026/05/20業種別 高値-安値差分 📈 年初来高値・安値 業種別分布(高値−安値の差)| 2026/05/20 +3 サービス業 +2 電気機器 +2 銀行業 +2 保険業 +1 精密機器 -4 建設業 -3 機械 -2 鉄鋼 -2 電気・ガス業 -2 陸運業 ⚠ 新高値14銘柄 / 新安値19銘柄(差-5)|建設・機械で安値優位、内需・金融に高値が点在 2026/05/20 | 市場資金フローレポート

最後に相場の質を補助線で確認すると、シクリカル(景気敏感)はディフェンシブに対して市場平均を下回り、グロースもバリューに対して見劣りしました。景気敏感とグロースの両方が同時に弱含むのは典型的なリスクオフのサインで、本日のディフェンシブ・内需への資金逃避と整合的です。

テーマ別資金フロー

1内需消費+1.06pt⤴ +6日
2輸送・物流+0.85pt⤴ +5日
3生活防衛+0.46pt⤴ +2日
4テクノロジー+0.33pt◐ +1日
5エネルギー+0.32pt⤴ +2日
6金融+0.24pt⤴ +8日
7製造業サイクル-0.10pt◐ -3日
8商社-0.56pt↘ -3日
9素材-0.98pt↘ -5日
10不動産・建設-1.25pt↘ -1日
テーマ別資金フロー 2026/05/2010テーマの対TOPIX相対騰落 🎯 テーマ別資金フロー(相対騰落pt)| 2026/05/20 +1pt -1pt +1.06 内需消費 +0.85 輸送・物流 +0.46 生活防衛 +0.33 テクノロジー +0.32 エネルギー +0.24 金融 -0.10 製造業サイクル -0.56 商社 -0.98 素材 -1.25 不動産・建設 2026/05/20 | 市場資金フローレポート
💡 テーマ別平均騰落率って何?(初めての方向け)
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-1.53%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
💡 ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマ別では、内需消費が+1.06ptで6営業日連続の継続強を維持し、輸送・物流(+0.85pt・5日連続)がそれに続きました。生活防衛・エネルギー・金融も相対プラスで、ディフェンシブと内需が資金の受け皿になっています。反対に素材-0.98pt(5日連続弱)・商社-0.56pt・不動産建設-1.25ptが継続弱で、流出側が地合いとして根強く残りました。ローテーション判定では主役化・脱落の点灯はなく、既存の強弱が淡々と継続する展開でした。

🔥 1位 内需消費 (+1.06pt)⤴ 継続強
小売業+0.23%・良品計画+3.48%など内需株が逆行高。連続+6日・本日pt+1.06で⤴継続強判定、リスクオフ局面の逃避先として最も粘っています。
🔥 2位 輸送・物流 (+0.85pt)⤴ 継続強
海運・倉庫運輸が市場平均比で底堅く、連続+5日・本日pt+0.85で⤴継続強判定。物流の堅調が続いています。
→ 3位 生活防衛 (+0.46pt)⤴ 継続強
食料品・医薬品・電力など生活必需が買われ、連続+2日・本日pt+0.46で⤴継続強判定。守りの中核です。
→ 4位 テクノロジー (+0.33pt)◐ 中立
電気機器・精密が下げつつも相対プラスを確保。連続+1日・本日pt+0.33で◐中立判定、方向感は定まっていません。
→ 5位 エネルギー (+0.32pt)⤴ 継続強
鉱業+0.07%が小幅プラス。連続+2日・本日pt+0.32で⤴継続強判定、資源安のなかでも相対的に底堅い動きです。
→ 6位 金融 (+0.24pt)⤴ 継続強
銀行・保険・その他金融が相対プラス。連続+8日・本日pt+0.24で⤴継続強判定、最も長い連続流入が続いています。
→ 7位 製造業サイクル (-0.10pt)◐ 中立
機械-2.35%が重しで本日pt-0.10・連続-3日。判定は◐中立で、強弱どちらにも振れていません。
💧 8位 商社 (-0.56pt)↘ 継続弱
卸売業-2.09%と軟調で本日pt-0.56・連続-3日。💧流出・↘継続弱判定で、戻り売り警戒が先に立ちます。
💧 9位 素材 (-0.98pt)↘ 継続弱
非鉄金属-3.69%・鉄鋼-1.91%が直撃し本日pt-0.98・連続-5日。💧流出・↘継続弱判定で最弱テーマです。
💧 10位 不動産・建設 (-1.25pt)↘ 継続弱
建設業-3.53%・不動産業-2.02%が大幅安で本日pt-1.25・連続-1日。💧流出・↘継続弱判定、金利上昇が逆風です。

総じて本日は、内需消費・金融・生活防衛といった守りのテーマが粘り強く資金を集める一方、素材・不動産建設の景気敏感は戻り売り警戒の方が先に立つ局面でした。明日以降も、このディフェンシブ優位の構図が続くのか、それとも反発局面で景気敏感が買い戻されるのかが分かれ目になりそうです。

3対立軸でみるマクロ文脈

💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の3対立軸を読み解くと、主題はリスクオフ×資源安×金利上昇局面でした。金利軸は金融が不動産・建設を上回る状態が続き、資源軸とリスク軸はそろってマイナス側に沈んでいます。つまり「金利は高止まり、資源は安く、リスクは取りにくい」という、株式にとって三重の逆風がかかった一日だったといえます。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+1.48pt+1.90pt+14.49pt+6日金利上昇局面が継続
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2-1.36pt-2.51pt-5.05pt-5日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-0.71pt-1.24pt-1.64pt-5日リスクオフ

なぜこの構図になっているのか、マクロドライバーから補足します。米10年金利が4.649%へ上昇したことで高PER・グロースに逆風が吹き、リスク軸のマイナス(リスクオフ)が5日連続で続いています。また原油の高止まり一服と非鉄金属の急落が資源軸を5日連続のマイナスに押し下げました。一方で金利軸が+6日連続のプラスを保つのは、金利上昇局面でも金融が選好され続けているためで、本文③で内需消費・金融が継続強となっている背景には、この金利高・リスクオフ下での消去法的な資金配分があると読み解けます。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1UBE4208化学+20.92%+22.45pt
2良品計画7453小売業+3.48%+5.01pt
3ARCHION543A輸送用機器+3.13%+4.66pt

全面安のなかでUBEが+20.92%の急騰と際立ちました。化学セクターは業種全体では下げているため、これは個別の材料による単独高とみられます。内需の良品計画+3.48%も逆行高で、本日のリスクオフ・内需選好の地合いを象徴する顔ぶれでした。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHD電気機器+3.05%約1.59兆円半導体メモリ・売買代金断トツ首位の逆行高
フジクラ非鉄金属-8.52%約5,023億円急落で非鉄金属安の主因、指数の重し
古河電気工業非鉄金属+1.21%約4,452億円同じ電線でもフジクラと明暗が分かれる

売買代金の上位は半導体・電線関連に集中しました。キオクシアHDが+3.05%と逆行高で資金を集めた一方、フジクラは-8.52%の急落と、同じAI・データセンター物色のなかでも明暗が大きく分かれています。資金集中度は37.4%と集中型で、物色の幅が狭い一日でした。

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

トレンドが強く維持されている銘柄群です。順張り・トレンドフォロー向けですが、過熱スコアが+5以上の銘柄は短期反落リスクも同居している点に注意して、押し目を待つのが安全です。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
横浜冷凍2874+12.12%+13.65pt5⚠ 過熱
PALTAC8283-0.02%+1.51pt7⚠⚠ 強過熱
ニッタ5186+0.54%+2.07pt7⚠⚠ 強過熱
WDB HLDG2475+0.88%+2.41pt6⚠ 過熱
エディオン2730+0.04%+1.57pt6⚠ 過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)

個別の上昇と業種トレンドが両方そろった、最も確度の高いシグナルです。本日はその他金融・電気機器・サービス業の中核株が顔を出しました。全面安のなかでも年初来高値を更新できる地力は、相対的な強さの証といえます。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
オリックス8591その他金融業+2.33%+3.86pt5⚠ 過熱
太陽誘電6976電気機器+1.20%+2.73pt5⚠ 過熱
日本郵政6178サービス業+0.81%+2.34pt5⚠ 過熱
第一ライフグループ8750保険業+0.12%+1.65pt4⚠ 過熱
セコム9735サービス業-0.20%+1.33pt2△ やや強
🩹 売られすぎ反転候補(D条件・5銘柄)

投げ売り後の反転候補です。逆張り・底値拾い向けの参考で、RSIの低い順(最も売られすぎ順)に並べています。建設・機械・化学など本日の弱い業種が多く含まれます。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
イーエムシステムズ48203.14-19.2%2.08倍-1.70%-3
東京都競馬96727.87-10.7%1.62倍-0.70%-2
極東開発工業72269.76-18.2%1.76倍-2.87%-4
大幸薬品457413.46-11.8%1.71倍-1.92%-3
カーリット427516.58-20.9%1.67倍-3.21%-4
🚀 踏み上げ候補(E条件・5銘柄)

信用倍率1.0倍以下(空売りが買い残を上回る)で前日比+2%以上の銘柄です。ショートカバーを誘発しやすく急騰に発展しやすいパターンで、信用倍率の低い順に並べています。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
横浜冷凍28740.54+12.12%+13.65pt5⚠ 過熱
ジェイ・エス・ビー34800.52+11.41%+12.94pt0→ 中立
ニッコンHLDG90720.11+10.34%+11.87pt0→ 中立
ニプロ80860.31+4.29%+5.82pt2△ やや強
PHCHLDG65230.77+3.22%+4.75pt1→ 中立
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・5銘柄)

業種の累積相対騰落が+2pt以上の強い業種から、中核となる銘柄を抽出しています。トップダウン方式での中長期の順張り候補です。本日はサービス業・その他金融・ガラス土石の中核が並びました。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
横浜冷凍2874水産・農林業+12.12%+13.65pt5⚠ 過熱
リクルートHLDG6098サービス業-1.96%-0.43pt5⚠ 過熱
NGK5333ガラス・土石製品-0.67%+0.86pt5⚠ 過熱
太平洋セメント5233ガラス・土石製品+1.40%+2.93pt5⚠ 過熱
日本郵政6178サービス業+0.81%+2.34pt5⚠ 過熱
⚠️ 負け組セクター中核株(G条件・5銘柄)

業種の累積相対騰落が-2pt以下の弱い業種から、中核銘柄を抽出しています。ポジション縮小や空売り戦略の参考です。不動産・機械・非鉄金属の中核が並びました。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
住友不動産8830不動産業-5.23%-3.70pt-4✕ 売られ
日本製鉄 ※関連市況確認要5401鉄鋼-1.69%-0.16pt-3△ やや弱
ディスコ6146機械-0.42%+1.11pt-3△ やや弱
日本製鋼所5631機械+1.20%+2.73pt-3△ やや弱
三菱重工業7011機械-2.47%-0.94pt-3△ やや弱

市場体温計

💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1合計-3/±5で「❄寒気(弱気)」でした。高温シグナル(Layer 2)・低温シグナル(Layer 3)はいずれも0/4で点灯ゼロ。つまり過熱でも底値でもない、寒いがニュートラルなゾーンに位置しています。物色の幅が狭く、方向感が曖昧なまま売りに傾いた一日でした。

Layer 1:日々の体温(合計 -3 / ±5 → ❄寒気)

5項目のうち上昇銘柄比率・値上がり業種数・日経/TOPIX方向の3つがマイナス点灯し、幅・需給・方向のすべてが弱気を示しました。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率16.9%≥55%≤35%-1
値上がり業種数3/33≥20≤11-1
新高値−新安値スプレッド-5≥+30≤-300
日経・TOPIX方向両方-両方+両方--1
TOP10売買代金上昇数4/10≥8社≤3社0
Layer 1 合計-3 / ±5❄ 寒気

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

過熱を示す高温シグナルは1つも点灯していません。本日の弱い地合いを考えれば当然で、過熱からの調整という性格ではないことが分かります。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率12.0%≥25%48%未達
日経225 25日乖離率-0.49%≥+8%0%未達
騰落レシオ25日82.16≥12566%未達
信用評価損益率-4.47%≥-3%100%未達
0/4点灯過熱なし

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

底値を示す低温シグナルも点灯ゼロでした。Layer 2と異なり3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。信用評価損益率が-4.47%まで悪化している点は底値接近の芽ですが、まだ点灯基準には遠い水準です。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率9.9%≥15%66%未達
日経225 25日乖離率-0.49%≤-6%8%未達
騰落レシオ6日86.16≤60100%未達
信用評価損益率-4.47%≤-15%30%未達
0/4点灯底値未接近
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)

同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。本日は資金集中度37.4%の集中型で、買い主導率も30.0%と売り主導でした。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)37.4%集中型≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)30.0%売り主導圏≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+0.02%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差-0.51pt正常≥+4ptで値嵩偏重
騰落レシオ6日(参考値)86.16中立≤60で超過冷/≤80で過冷

総合すると、本日はLayer 1が-3の寒気でありながら、高温も低温も点灯しない過熱でも底値でもないニュートラルゾーンでした。資金集中度37.4%・売り主導という質の悪さはあるものの、買われすぎの反動でも底打ちでもない、いわば方向感の乏しい調整です。日経・TOPIXとも25日線の上で取引を終えており、トレンドそのものが崩れたわけではない点は、明日以降の反発余地として残されています。ただしLayer 3が点灯していない以上、ここからの下げ止まりは確定ではなく、反転を確認してから動くのが無難な局面です。

本日のマクロ環境

本日のマクロ材料は、米株3指数の前日反落米10年金利の上昇円安の横ばいと、それぞれが別々のシグナルを発しながらも、総じて日本株には逆風として作用しました。以下、12指標のスナップショットと個別の注目点を整理します。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-1.23%
59,804円
TOPIX
-1.53%
3,792pt
グロース250
-4.47%
786pt
海外株式(前日)
NYダウ
-0.65%
49,369
ナスダック
-0.84%
25,871
S&P500
-0.67%
7,354
為替・金利
ドル円
159.06
±0.00円
米10年金利
4.649%
+0.046pt
VIX恐怖指数
18.02
+0.02
資源・需給
WTI原油
$102.91
-$0.30
騰落25日
82.16
中立圏
信用評価損益率
-4.47%
やや悪化
日本株が全面安:指数そろって下落、値上がりは3業種のみ
日経-1.23%(59,804円)・TOPIX-1.53%(3,792pt)・グロース250-4.47%(786pt)とそろって下落しました。値上がり業種は33業種中3業種のみ、上昇銘柄比率も16.9%と、前日にTOPIXが見せた粘りが消え、総崩れの一日となっています。
米株3指数が前日に反落、続落の流れ
前日の米国市場はNYダウ-0.65%・ナスダック-0.84%・S&P500-0.67%と3指数そろって反落しました。いずれも最高値圏からの調整で、本日の日本株安に直結した格好です。明日の早朝にはエヌビディアの決算も控えており、ハイテク全体の地合いを左右しそうです。
非鉄金属-3.69%・建設業-3.53%が大幅安、フジクラ急落が直撃
景気敏感の二本柱が大きく崩れ、非鉄金属-3.69%ではフジクラ-8.52%の急落が主因となりました。建設業-3.53%も大成建設・清水建設が-5%超と総崩れで、金利上昇とAI関連の利益確定が同時に効いています。
逆行高はわずか3業種、その他金融・小売・鉱業のみ上昇
上昇できたのはその他金融業+1.04%小売業+0.23%鉱業+0.07%の3業種だけでした。いずれもディフェンシブ・内需寄りの逃避先で、本日のリスクオフ色を象徴しています。
円安横ばい・米10年金利上昇、グロースに逆風
ドル円は159.06円(±0.00)で横ばいの一方、米10年金利が4.649%(+0.046pt)へ上昇しました。金利上昇は高PER・割高株への逆風で、グロース250-4.47%の深い下げと整合しています。
内部指標も弱気、上昇比率16.9%・新高安差-5
市場内部は上昇銘柄比率16.9%新高値14/新安値19(差-5)高安比率42.4%と、いずれも売り優勢を示しました。ただし新安値が19にとどまったことから、崩落というより押し目水準での調整と読めます。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

明日の相場を、マクロ(環境・体温)・テーマ(10テーマの動き)・業種銘柄(33業種シグナル)の3層に分けて整理します。3つの層が同じ方向を示すほど、シナリオの確度は高まります。本日のスナップショットを確認してみましょう。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 米株3指数が前日反落、最高値圏から調整
  • 米10年金利4.649%へ上昇、グロースに逆風
  • 市場体温計はLayer 1-3の寒気、高温・低温とも点灯ゼロ
  • 日経・TOPIXとも25日線の上で終了
寒いが過熱でも底値でもないニュートラル、トレンドは未崩壊
層2:テーマ10テーマ
  • 内需消費+1.06pt(連続+6日)が継続強の筆頭
  • 金融+0.24pt(連続+8日)が最長の連続流入
  • 素材-0.98pt(連続-5日)が最弱、商社・不動産建設も継続弱
  • 主役化・脱落の点灯はなし、既存の強弱が継続
ディフェンシブ・内需が受け皿、景気敏感は戻り売り警戒
層3:業種・銘柄33業種
  • 絶対値では30業種下落も、相対方向は流入16・流出14
  • その他金融が🔥本格流入へ格上げ
  • 非鉄金属・建設が独歩安、フジクラ-8.52%が象徴
  • 新高値14/新安値19と安値やや優勢だが崩落ではない
選別は静かに継続、強い業種と弱い業種の二極化が鮮明
3層を重ねると、「全面安だが過熱・底値どちらでもなく、トレンドは25日線の上で維持」という構図が浮かびます。物色の骨格(内需・金融優位/景気敏感劣後)は崩れておらず、明日は反発が入れば内需・金融が先導しやすい地合いと読めます。
📊 メインシナリオ

内需・金融優位を保ったままの自律反発を主軸に置きます。

  • 🟢 期待エリア:その他金融・内需消費・生活防衛。リスクオフ下でも資金が残り、反発局面でも先導しやすい。
  • 🟡 継続性の試金石:非鉄金属・建設が下げ止まるか。フジクラの値動きが素材セクター全体の地合いを左右する。
  • 🔵 底打ち待機:市場体温計Layer 3は点灯ゼロ。下げ止まりの確証はまだなく、反転確認後の押し目狙いが無難。
  • 🟡 マクロ材料注視:明日早朝のエヌビディア決算。結果次第で半導体・ハイテク全体、ひいては日経の方向が大きく振れる。

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:ハイテク主導の続落

エヌビディア決算が市場予想を下回り、米半導体株が時間外で売られる展開。キオクシア・アドバンテストなど値がさ半導体が連れ安し、日経が再び25日線を割り込むケースです。

トリガー:エヌビディア決算が予想を下回り、米半導体ETFが時間外-2%超

⚡ 最弱気分岐B:金利上昇×素材総崩れ

米10年金利が4.7%台へ一段と上昇し、グロースに加えて非鉄・建設の景気敏感がさらに崩れる展開。フジクラの下げが止まらず、素材セクターの累積流出が加速するケースです。

トリガー:米10年金利4.7%超 & フジクラが続落して非鉄金属が再び-3%超
🎯 シナリオ信頼度

メインシナリオの信頼度は中程度です。物色の骨格が崩れていない点とトレンド未崩壊は反発に有利ですが、最大の不確実性は明日早朝のエヌビディア決算で、この結果が出るまで方向感は読みにくいのが実情です。切り替え条件は、決算後の米半導体株の反応と、米10年金利が4.7%を超えるかどうかです。

📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ・体温の論理

本日のマクロは、米株3指数の前日反落から始まりました。NYダウ-0.65%・ナスダック-0.84%・S&P500-0.67%はいずれも最高値圏からの調整で、過熱の反動という性格が強いものです。これを受けた日本株は全面安となりましたが、市場体温計のLayer 1は-3の寒気にとどまり、高温シグナル・低温シグナルはいずれも0/4で点灯していません。これは「相場が冷えてはいるが、過熱の反動でも底値圏の投げ売りでもない」というニュートラルな状態を意味します。加えて日経・TOPIXとも25日移動平均線の上で取引を終えており、中期トレンドそのものは崩れていません。米10年金利が4.649%へ上昇したことはグロースへの逆風として残りますが、VIXは18.02と低位で、パニック的な売りには発展していない点も押さえておきたいところです。

層2:テーマの論理

テーマ別では、内需消費(連続+6日)・金融(連続+8日)・輸送物流(連続+5日)の継続強が崩れず、リスクオフ下でも守りのテーマに資金が残り続けています。反対に素材(連続-5日)・商社(連続-3日)・不動産建設は継続弱で、景気敏感からの資金流出が地合いとして根強い状態です。ローテーション判定では主役化・脱落の新規点灯がなく、数日来の強弱関係がそのまま維持されました。これは「物色テーマの地図が書き換わっていない」ことを示し、反発局面が来た場合も主役は内需・金融になりやすいと推測できます。3対立軸では金利軸が+6日連続のプラス、資源軸・リスク軸が5日連続のマイナスで、「金利高・資源安・リスクオフ」という三重の逆風がテーマの強弱を方向づけていました。

層3:業種・銘柄の論理

業種・銘柄レベルでは、絶対値で30業種が下落したにもかかわらず、対TOPIX相対の方向シグナルは流入16・流出14と拮抗しました。これは「全員が下げたが、相対的な選別は静かに続いていた」ことを意味します。その他金融業が🔥本格流入へ格上げされ、金融・内需・生活防衛の中核株は年初来高値を更新する地力を見せました。一方で非鉄金属・建設は独歩安で、特にフジクラ-8.52%の急落が素材セクター全体の地合いを象徴しています。新高値14/新安値19と安値がやや優勢でしたが、差は-5にとどまり、崩落というより押し目水準での調整でした。

3層統合:明日への含意

3層を統合すると、「全面安だが過熱・底値どちらでもなく、トレンドは25日線の上で維持され、物色の骨格は内需・金融優位のまま」という像が浮かび上がります。したがって明日のメインシナリオは、内需・金融優位を保ったままの自律反発です。ただし最大の変数は明日早朝のエヌビディア決算で、これがハイテク全体の地合いを左右します。決算が好感されれば半導体主導で反発が広がり、逆に失望なら弱気分岐Aの続落リスクが高まります。市場体温計のLayer 3が点灯していない以上、ここからの下げ止まりは確定ではありません。反転を確認してから内需・金融の押し目を拾うのが、現時点でもっとも無難な戦略だと考えます。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-6/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:-2(TOPIX-1.53%・日経-TOPIX差0・グロース-TOPIX-2.94pt)
  • B 幅・需給:-2(値上がり業種3/33・新高安差-5・上昇銘柄比率16.9%)
  • C 内部エネルギー:+0(シ-デ差・急増勢い・RSI健全度いずれも中立)
  • D 過熱調整:-1 ⚠(資金集中度TOP3=37.4%で集中リスク点灯)
  • E マクロ:-1(米株合算-2.16%で-1、VIX18.02は中立)

判定根拠:A群トレンドとB群幅・需給がそろって-2と全面安を映し、D群の資金集中リスクとE群の米株安が重なって合計-6の弱気に着地しました。一方で市場体温計の高温・低温シグナルは点灯ゼロで、日経・TOPIXとも25日線の上を維持しており、過熱反動でも底値投げでもないニュートラルな調整という性格です。明日のエヌビディア決算が方向を左右する点には警戒が必要です。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
免責事項:本記事は市場のデータを基にした情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘や特定銘柄の推奨を行うものではありません。記載されている内容は私独自の分析に基づくものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任において行ってください。株式投資にはリスクが伴い、元本を毀損する可能性があります。

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