今日の日本株|9月18日|半導体製造装置株が30銘柄中29銘柄高、電力株は11銘柄すべて下げた
日銀は金融政策決定会合で政策金利を1.0%から1.25%へ引き上げ、植田総裁は会見で「政策の局面が変化した」と述べました。利上げが決まったあとにドル円は155円62銭から157円51銭へ円安に振れ、前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数が+3.14%と上げていたこともあって、東京市場では半導体と電子部品が買われています。日経平均は+1.38%の6万5,019円と6万5,000円台を回復した一方、TOPIXは-0.07%の4,091ptで小幅に下げ、東証プライムで上げた銘柄は33.0%にとどまりました。この記事では、指数の裏で125のサブ業種がどう並んだかだけを見ていきます。
125群のうちTOPIXに勝ったのは35群です。TOPIXは大型株の比重が大きいので、値がさの半導体が大きく上げた今日はそれだけで指数が支えられ、群を等しい重さで数えると負けた群のほうが多くなりました。前営業日は91群が勝っていたので、1日でちょうど裏返った形です。
この記事の物差しは3つです。「1年の地力」は、その群が過去1年(直近1か月を除く)にTOPIXをどれだけ上回ったかの順位で、月1回だけ更新します。「下げに弱さ」は、直近120営業日のうちTOPIXが下げた日だけを取り出して、その群がどれだけ大きく落ちたかを測った数字です(125群の中央値は0.63。1を超えるとTOPIXより大きく落ちる群)。「◎☆○◇」は、地力上位20%で走り出した群を◎、地力上位20%が当日の値上がり上位5群に入った群を☆、地力上位20%で25日累積が0を上抜けた群を○、地力下位40%なのに直近1か月だけ強い群を◇として、毎日付け直しています。買いの引き金ではなく「銘柄を探す場所」の印です。
① 1年で強かった25群が、そろって買い戻された
地力上位25群の当日平均は+1.05pt、残り100群は-0.47pt。上位25群で当日マイナスだったのは7群だけです。
125群を当日の対TOPIXの大きい順に並べ、オレンジは1年で強かった25群です。
「1年の地力」の順位で上から10群を並べたのが下の表です。表のサブ業種名を押すと、その群の中で値動きが大きかった5銘柄と前日比が開きます。
| 地力 順位 | サブ業種 | 当日 対TOPIX | 25日 累積 | 5日前比 | 上げた銘柄 の割合 | 下げに 弱さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | FPD・プリント基板 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 イビデン +5.85%山一電機 +4.56%ジャパンディスプレイ -3.92%タツモ +3.46%ブイ・テクノロジー +3.36% | +1.7pt | +1.8pt | +9.9pt | 78% | 2.66 |
| 2 | 半導体製造装置 ▾値動きの大きい順に5 / 30銘柄・前日比 レーザーテック +8.70%KOKUSAI ELECTRI +7.24%東京精密 +6.39%日本マイクロニクス +6.10%アドバンテスト +5.99% | +3.8pt | -10.4pt | +5.4pt | 97% | 2.41 |
| 3 | AIインフラ ▾値動きの大きい順に5 / 6銘柄・前日比 レーザーテック +8.70%アドバンテスト +5.99%東京エレクトロン +4.20%さくらインターネット +3.92%フィックスターズ +2.51% | +4.5pt | +0.8pt | +2.1pt | 100% | 2.48 |
| 4 | 地銀 ▾値動きの大きい順に5 / 59銘柄・前日比 福井銀行 +6.04%山口FG +5.74%山形銀行 +5.28%四国銀行 +4.10%秋田銀行 +4.00% | +1.0pt | +7.0pt | -1.2pt | 63% | 0.97 |
| 5 | 金価格・貴金属 ▾値動きの大きい順に5 / 6銘柄・前日比 フルヤ金属 +9.36%松田産業 +4.41%三菱マテリアル +3.49%住友金属鉱山 +3.02%AREHLDG +2.07% | +4.1pt | +8.7pt | -6.1pt | 100% | 2.14 |
| 6 | 半導体 ▾値動きの大きい順に5 / 11銘柄・前日比 キオクシアHLDG +9.40%ルネサスエレクトロニクス +4.45%ローム +3.94%エンプラス +3.69%トレックス・セミコンダクター +3.21% | +2.8pt | -4.6pt | +1.4pt | 82% | 2.22 |
| 7 | 非鉄・製錬 ▾値動きの大きい順に5 / 11銘柄・前日比 三井金属 +7.35%三菱マテリアル +3.49%古河機械金属 +3.17%住友金属鉱山 +3.02%JX金属 +2.11% | +2.3pt | -3.0pt | +0.6pt | 100% | 2.14 |
| 8 | 半導体材料・電子材料 ▾値動きの大きい順に5 / 33銘柄・前日比 関東電化工業 +9.64%日東紡績 +7.09%イビデン +5.85%SUMCO +5.60%フジミインコーポレーテッド +4.49% | +1.7pt | -4.1pt | +4.5pt | 70% | 1.89 |
| 9 | 電子部品 ▾値動きの大きい順に5 / 32銘柄・前日比 日本電波工業 +5.57%ヨコオ +4.95%ニデック +4.85%山一電機 +4.56%村田製作所 +4.47% | +1.6pt | +0.9pt | +4.7pt | 75% | 1.89 |
| 10 | 重電・電力機器 ▾値動きの大きい順に5 / 22銘柄・前日比 ダイヘン +4.43%コーセル +3.86%古河電気工業 +3.67%サンケン電気 +2.13%東光高岳 +1.90% | +1.3pt | -3.7pt | +2.0pt | 77% | 1.9 |
棒の形は左端の一角だけが高く、真ん中から右はほぼ平らに0より下へ並んでいます。オレンジの25群は左に寄り、上位5群のうちAIインフラ+4.47pt・金価格・貴金属+4.11pt・半導体製造装置+3.79pt・半導体+2.80pt・非鉄・製錬+2.28ptの5群すべてがオレンジです。上の表の10群はすべて当日プラスで、いちばん低い重電・電力機器でも+1.33ptです。AIインフラは6銘柄すべて、金価格・貴金属も6銘柄すべて、非鉄・製錬も11銘柄すべてが上げ、半導体製造装置(半導体製造装置株)は30銘柄のうち29銘柄が上げています。キオクシアホールディングス+9.40%・レーザーテック+8.70%・アドバンテスト+5.99%・KOKUSAI ELECTRIC+7.24%と、指数の寄与度上位がそのまま群の上位に並びました。
「1年で強かった群がそろって上げたなら、もう遅いのではないか」という見方が出てきます。この10群のうち25日累積が◎の条件(+5pt)に届いているのは地銀+7.0ptと金価格・貴金属+8.7ptの2群で、どちらも勢い(15日変化)がマイナスなので今日は◎が付いていません。半導体製造装置は-10.4pt、半導体は-4.6pt、半導体材料・電子材料は-4.1pt、重電・電力機器は-3.7pt、非鉄・製錬は-3.1ptと、今日の上げを入れてもまだ0の下にいます。10年の検証では、地力が上位20%でも25日累積がマイナスの間は次の20営業日の平均が対TOPIXでほぼ横ばいで、+5ptを超えて◎が付いてから乗るほうが成績が良い形でした。今日1日で25日累積が0を上抜けたのはFPD・プリント基板+1.8pt・AIインフラ+0.8pt・電子部品+0.9pt・電力インフラ・送配電+0.4ptの4群です。
いちばん大きく戻したのは金価格・貴金属です。25日累積は前営業日の+2.3ptから+8.7ptへ、当日は+4.11ptで、6銘柄すべてが上げました(フルヤ金属+9.36%・松田産業+4.41%・三菱マテリアル+3.49%)。前営業日に6銘柄すべてが下げた群が、1日で逆を向いています。ただし勢い(15日変化)は-19.7ptで、20日前の高い位置からの落ち方はまだ止まっていません。下げた側は電力(電力株)-2.29pt(11銘柄すべて下落・東北電力-5.36%・四国電力-4.00%)、大手デベロッパー-1.70pt(7銘柄すべて下落)、ビール・飲料-1.56ptと、金利上昇に弱い公益・不動産と内需が並びました。
② 判定の入れ替わり:◎に石油・資源、☆が3群、◇は19群から9群へ
☆先行に半導体製造装置・AIインフラ・半導体。◎は総合商社(3日目)に石油・資源が加わって2群、○にFPD・プリント基板・電子部品・電力インフラ・送配電が新規、◇は19群から9群へ減りました。
| サブ業種 | 地力 順位 | 前日 | 今日 | 何が変わったか |
|---|---|---|---|---|
総合商社 ▾値動きの大きい順に5 / 8銘柄・前日比 伊藤忠商事 -2.68%住友商事 -2.63%兼松 -1.63%三井物産 -1.21%豊田通商 -0.96% | 16 | ◎本命 | ◎本命(3日目) | 25日累積は+7.7→+6.8、勢い(15日変化)は+5.5ptを保った。今日は8銘柄すべてが下げ、伊藤忠商事-2.68%・住友商事-2.63%が下位。◎の条件(+5pt以上・勢いプラス)は満たしたまま |
石油・資源 ▾値動きの大きい順に5 / 10銘柄・前日比 日鉄鉱業 +6.41%コスモエネルギーHLDG -3.63%日本コークス工業 -1.98%ENEOS HLDG -1.92%K&Oエナジーグループ -1.78% | 25 | ― | ◎本命(1日目) | 25日累積が+8.3ptで+5ptの上に残り、勢いが+0.8ptとプラスへ戻って◎が付いた。今日は10銘柄のうち上げたのは3銘柄で、日鉄鉱業+6.41%が中心 |
半導体製造装置 ▾値動きの大きい順に5 / 30銘柄・前日比 レーザーテック +8.70%KOKUSAI ELECTRI +7.24%東京精密 +6.39%日本マイクロニクス +6.10%アドバンテスト +5.99% | 2 | ― | ☆先行 | 当日の対TOPIX+3.79ptが125群で3番目。30銘柄のうち29銘柄が上げた。25日累積は-14.7→-10.4ptとまだ0の下 |
AIインフラ ▾値動きの大きい順に5 / 6銘柄・前日比 レーザーテック +8.70%アドバンテスト +5.99%東京エレクトロン +4.20%さくらインターネット +3.92%フィックスターズ +2.51% | 3 | ― | ☆先行 | 当日+4.47ptで125群の首位。6銘柄すべてが上げ、25日累積も-3.2→+0.8ptと0を上抜けた |
半導体 ▾値動きの大きい順に5 / 11銘柄・前日比 キオクシアHLDG +9.40%ルネサスエレクトロニクス +4.45%ローム +3.94%エンプラス +3.69%トレックス・セミコンダクター +3.21% | 6 | ― | ☆先行 | 当日+2.80ptで4番目。25日累積は-5.8→-4.6ptで0の下にいる |
FPD・プリント基板 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 イビデン +5.85%山一電機 +4.56%ジャパンディスプレイ -3.92%タツモ +3.46%ブイ・テクノロジー +3.36% | 1 | ― | ○走り出し | 25日累積が-2.1→+1.8ptと0を上抜けた。勢いは+8.3ptで125群の5番目 |
電子部品 ▾値動きの大きい順に5 / 32銘柄・前日比 日本電波工業 +5.57%ヨコオ +4.95%ニデック +4.85%山一電機 +4.56%村田製作所 +4.47% | 9 | ― | ○走り出し | 25日累積が-0.8→+0.9ptと0を上抜けた。32銘柄のうち75%が上げた |
電力インフラ・送配電 ▾値動きの大きい順に5 / 20銘柄・前日比 古河電気工業 +3.67%関電工 -2.00%東光高岳 +1.90%明電舎 +1.77%フジクラ +1.75% | 11 | ― | ○走り出し | 25日累積が-0.01→+0.4ptとわずかに0を上抜けた。勢いは-2.1ptとマイナスのまま |
サイバーセキュリティ ▾値動きの大きい順に5 / 7銘柄・前日比 インテリジェント ウェイブ +3.94%トレンドマイクロ +2.40%セグエグループ +1.54%GMOグローバルサイン・HLD +1.05%イー・ガーディアン +0.44% | 124 | ― | ◇戻り | 25日累積が+5.0→+6.5ptと+5ptの上へ乗った。地力は125群中124位 |
| ◇から外れた11群(食品卸・完成車・オフィス家具・文具・SIer・システム開発・医薬品卸・通信キャリア・人材サービス・食品スーパー・ゲーム・インターネットサービス・広告・SaaS・クラウド) | 78〜125 | ◇戻り | ― | 25日累積がそろって+5ptを割り込んだ。下げ幅が大きいのはSaaS・クラウド+7.4→+3.8pt、ゲーム+7.8→+4.5pt、インターネットサービス・広告+6.1→+3.2pt |
| ◇のまま残った8群(JR・大手私鉄・冠婚葬祭・M&A仲介・ITコンサル・化粧品・ヘルスケアIT・AI活用ソフト・エンタメ・IP) | 81〜124 | ◇戻り | ◇戻り | 25日累積は+5.1〜+9.0ptで+5ptの上に残った |
◎の2群の候補銘柄(25日線の近くにいて売買代金の大きい順)は、総合商社が三菱商事+1.6%・三井物産+2.6%・住友商事+0.4%・双日+2.9%・丸紅-0.4%・豊田通商±0.0%(カッコ内は25日線との差)、石油・資源がENEOSホールディングス+4.3%・INPEX+0.2%・コスモエネルギーホールディングス+2.2%・石油資源開発+1.8%・日鉄鉱業-2.6%です。総合商社は今日8銘柄すべてが下げましたが、25日累積は+6.8ptで+5ptの上に残り、勢いも+5.5ptを保ちました。
☆先行は、地力上位の群がその日の値上がり上位5群に出たという印で、今日上がったから明日買うという意味ではありません。3群とも25日累積は-10.4pt・+0.8pt・-4.6ptで、AIインフラ以外は0の下にいます。○走り出しは25日累積が0を上抜けただけの印で、◎より効きが小さい区分です。◇戻りは地力の下位40%なのに直近1か月だけ強い群を数えたもので、買う場所として選びません。今日は11群が+5ptを割り込んで外れ、代わりにサイバーセキュリティが1群入りました。外れた側で下げ幅が大きいのはSaaS・クラウド+7.4→+3.8pt、ゲーム+7.8→+4.5pt、インターネットサービス・広告+6.1→+3.2ptで、いずれも金利上昇の日に売られる側です。
明日、群で見るところ
総合商社が◎4日目に残る条件は、25日累積が+5pt以上で勢いがプラスのままであることです。今日は+6.8pt・+5.5ptで、25日累積は+5ptまで1.8ptの距離があります。石油・資源は+8.3pt・+0.8ptで、勢いのほうが薄い位置にあります。◎にいちばん近いのは生保で、25日累積+4.5ptと+5ptまで0.5pt、勢いは+9.1ptで125群の3番目です。地銀は25日累積+7.0ptと条件を満たしていて、勢いが-0.08ptとわずかにマイナスなので、ここがプラスへ戻れば◎が付きます。
地力上位20%(25群)で25日累積がまだマイナスの群は、半導体製造装置-10.4pt、工作機械-7.0pt、計測・分析機器-6.9pt、FA・ロボット・制御-6.8pt、中古・リユース-5.9pt、ポンプ・バルブ・流体-5.1pt、総合電機-5.0ptと、電機・機械に集中しています。ここが0へ戻るかどうかが◎の数が増える道筋になります。来週は国内金利と為替が材料になり、金利でいちばん振れやすいのは地銀と生保、為替でいちばん振れやすいのは半導体製造装置と完成車です。今日は地銀+1.00pt、生保-0.96pt、半導体製造装置+3.79pt、完成車-0.72ptでした。
▼検証条件
対象は東証プライムの構成銘柄をサブ業種に振り分けた142群のうち、構成銘柄が5以上の125群(等ウェイト)。「当日 対TOPIX」は群の平均騰落率からTOPIX騰落率を引いたpt。「25日累積」は対TOPIXの25営業日の累積pt、「勢い(15日変化)」はその15営業日前との差。「1年の地力」は過去250営業日の対TOPIX累積から直近25営業日分を除いたものの順位で、基準日は2026年9月4日(月1回更新)。「下げに弱さ」は直近120営業日のうちTOPIXが下げた日だけで測った感応度。◎=地力上位20%×25日累積+5pt以上×15日変化プラス、☆=地力上位20%×当日の対TOPIXが上位5群×15日変化プラス、○=地力上位20%×25日累積が0を上抜け、◇=地力下位40%×25日累積+5pt以上。10年(2016〜2026年)の検証では、◎の群は次の20営業日で対TOPIX+0.84pt、構成銘柄が20営業日以内に+8%へ届く確率は18.6%(全銘柄9.3%)、☆のうち◎でないものは20営業日で+1.07pt、◇は10営業日で-0.23pt。10年は上昇相場が長かったため、下落相場での成績は確認できていません。








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