今日の日本株|2026年8月12日の市場資金フロー|米金利上昇と原油急騰で銀行・非鉄が主役・TOPIX最高値

今日の日本株|2026年8月12日の市場資金フロー|米金利上昇と原油急騰で銀行・非鉄が主役・TOPIX最高値

今日の日本株|2026年8月12日の市場資金フロー|米金利上昇と原油急騰で銀行・非鉄が主役・TOPIX最高値

📈 日経 +0.83%(続伸・TOPIX最高値) 🏆 総合判定 やや強気 +3/±11 🌡 体温計 +5 🔥🔥灼熱 🎯 優位シグナル ◎1・○1
今日米10年金利が4.681%へ反転上昇し、WTI原油も+6.77%と急騰。非鉄金属+3.12%・銀行業+2.87%・鉱業+2.77%が買われ、TOPIXは4,139.00で最高値を更新しました
中身値上がりは21/33業種・上昇銘柄比率63.9%と幅が戻り、市場体温計は満点の+5。売買代金も9兆4,421億円へ増えています
明日機械判定の◎が非鉄金属に1件点きました。5日前比+19.15ptは33業種で断トツで、8/10の◎ゼロからは明確な改善です

今日の日本株は、2営業日前とちょうど裏返しの1日でした。日経平均は67,524.06円(+0.83%・553円高)と続伸し、TOPIXは4,139.00(+0.94%)で最高値を更新しています。8/10は米金利の低下でグロースが買われた日でしたが、今日は米10年金利が4.656%から4.681%へ反転上昇し、WTI原油も78.45ドルから83.76ドルへ+6.77%の急騰。買われたのは銀行・鉱業・非鉄金属という、前回まさに売られていた側でした。

8/10 に私が立てたシナリオが、今日どうなったかを最初に振り返っておきます。「金利低下を織り込んだ上げは一巡し、指数は高値もみ合いへ」という骨格は当たりましたが、「物色は決算通過のグロース中心」という中身の読みは外しました。同じ金利という材料が、方向を変えて効いた形です。

自己採点 2.7 / 5.0 🟢 ①上げ一巡・レンジ内は的中。値上がり業種21も予想レンジ内(1.5/2.0) 🔴 ②物色はグロース中心という中身は外れ(0/1.0) 🔶 ③機械シグナル3件のうちプラスは鉱業のみ(0.5/1.0) 🔶 ④継続性試金石は3つ中2つ成立(0.7/1.0)
  • ⭕ 的中指数の骨格は読み通りでした。「2%高は米金利への一発回答で、同じ材料は二度効かない」と書いたとおり、日経は+2.08%から+0.83%へ上げ幅を落として67,500円台に着地。予想レンジの上限で止まり、値上がり業種21も「16〜24程度」のレンジ内でした。
  • ❌ 外れ物色の中身はまるごと外しました。「決算を通過したグロース中心に絞られる」と書きましたが、実際の主役は銀行業+2.87%・鉱業+2.77%・非鉄金属+3.12%というバリューと資源。テクノロジーは-0.29ptで4位に後退しています。金利は下がる方向にしか動かないと決めつけていたのが読み違いです。
  • 🔔 一部発動用意しておいた分岐Aの筋が、そのまま現実になりました。「米金利が反転上昇し、今日買われたグロースが丸ごと巻き戻される」と置いた分岐が、金利4.681%への上昇という形で起きています。トリガー水準の4.75%には届かず精密機器-0.99pt程度で済みましたが、メインで外した中身をサブシナリオが拾っていたのは収穫でした。
  • ❌ 外れ機械シグナルは3件中1件だけプラスでした。○監視の鉱業は+1.83ptと当たりましたが、同じ○の海運業は-1.85pt、◎継続2日目のその他製品も-0.55pt。前日は2戦2勝でしたので、ここは素直に負け越しです。なお⏳で外したサービス業は+0.61ptで、除外判断のほうが裏目に出ました。
  • ➖ 不発警戒トリガーはA・Bとも不発です。Aの「米10年4.75%超かつ値上がり業種12未満」は金利4.681%止まりで不成立、値上がり業種はむしろ21へ拡大。Bの「売買代金8兆5,000億円割れ」も9兆4,421億円と増加しています。

総括:指数の形は当てて、中身を外した日です。ただ前日の反省で「分岐リスクに外部指標の結果別分岐を必ず1つ置く」と決めて分岐Aを米金利の反転上昇に置いたので、読者の手元には今日の展開を説明できる材料が残っていたはずです。一方で機械シグナルは1勝2敗。人の読みと機械判定のどちらも外す日はあるという、正直な記録として置いておきます。

本日の市場サマリー

日経+0.83%・TOPIX+0.94%で総合判定は+3/±11の「やや強気」。値上がり21/33業種・上昇比率63.9%と、指数の伸びより中身の広がりが目立つ1日でした。

主要指標
日経平均
+0.83%
67,524 円(+554円・25日乖離 +2.67%)
TOPIX
+0.94%
4,139 pt(最高値更新・25日乖離 +2.84%)
グロース250
+1.15%
745 pt(中小型も堅調)
セクター・内部相場
最強業種
非鉄金属
+3.12% / 相対 +2.18pt
最弱業種
ゴム製品
-1.25% / 相対 -2.19pt
上昇銘柄比率
63.9%
新高値75 / 新安値5(差+70)
為替・米10年
¥159.35 / 4.681%
ドル円 +0.80円 / 米10年 +0.025pt

東証プライムの売買代金は9兆4,421億円で、前営業日の9兆1,905億円から2,500億円あまり増えました。指数の上げ幅は前回の4割ほどに縮んだのに、商いは増え、値上がり業種は18から21へ、上昇銘柄比率も58.1%から63.9%へ広がっています。派手さは減って、中身は良くなった日です。代金TOP3の集中度は26.9%から27.8%とほぼ横ばい、買い主導率は65%から80%へさらに上昇しました。首位はキオクシアホールディングスの1兆9,253億円(+3.87%)、2位フジクラ4,048億円(+3.94%)。新高安スプレッドは+70で、前回の+107からは縮小しています。

業種別資金フロー分析

今日の日本株は上位が非鉄金属+3.12%と銀行業+2.87%。下位はゴム製品と海運業で、金利上昇と原油高に沿った並びがきれいに出ました。

値上がり業種 TOP5

先頭は非鉄金属+3.12%(相対+2.18pt)です。フジクラ+3.94%(売買代金4,048億円)を筆頭に、古河電気工業+6.83%・住友電気工業+5.04%・三井金属+4.11%・三菱マテリアル+3.48%と、電線と非鉄が横並びで買われました。資金判定も〈本物〉で、上昇している銘柄の側に代金が乗っています。ただしフジクラ1社で業種売買代金の49%を占めるため、大型主導度は+1.98ptと🏢大型主導の判定でした。

2位の銀行業+2.87%は日銀の早期利上げ観測が背景です。三井住友フィナンシャルグループ+3.44%・ふくおかフィナンシャルグループ+3.57%・みずほフィナンシャルグループ+3.13%と主要行がそろって高く、こちらも資金判定は〈本物〉。3位の鉱業+2.77%はWTI原油+6.77%の急騰がそのまま反映された形です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属+3.12%+2.18ptフジクラ+3.94%が業種代金の49%。古河電工+6.83%。資金判定〈本物〉
2銀行業+2.87%+1.93pt三井住友FG+3.44%・ふくおかFG+3.57%。早期利上げ観測
3鉱業+2.77%+1.83ptWTI+6.77%の急騰が支え。INPEX+2.91%
4サービス業+1.55%+0.61ptリクルートHD+3.06%が業種代金の55%。楽天G-13.77%は逆行
5金属製品+1.38%+0.44ptSUMCO+4.59%が代金の96%。実質1銘柄の上げ

値下がり業種 TOP5

最下位はゴム製品-1.25%(相対-2.19pt)でした。ブリヂストン-2.11%が業種代金の56%を占め、横浜ゴム+2.79%が上げても指数を支えきれていません。2位の海運業-0.91%は商船三井-1.80%が中心で、8/10に○監視として挙げた翌営業日にマイナスへ転じました

下位には内需と運輸が並んでいます。小売業-0.65%はニトリ-5.11%(年初来安値圏)とファーストリテイリング-0.85%が重しになりました。金利が上がると金融が買われ内需が売られる、という教科書どおりの並びが今日ははっきり出ています。値下がりは12業種にとどまり、下げ幅も最大で1.25%と浅いのが特徴です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1ゴム製品-1.25%-2.19ptブリヂストン-2.11%が代金の56%。横浜ゴム+2.79%は逆行高
2海運業-0.91%-1.85pt商船三井-1.80%。前日の○監視から一転してマイナス
3空運業-0.74%-1.68pt日本航空-0.59%・ANAHD-0.87%。原油高が逆風
4小売業-0.65%-1.59ptニトリ-5.11%・松屋-9.89%。ファストリ-0.85%も重し
5繊維製品-0.65%-1.59ptワコールHD-5.53%。点灯4日目からの息切れ

複数日ベースの方向シグナル(5項目スコア)は流入7業種 対 流出22業種で、分布判定は「⚡資金集中相場」。★の新規点灯は非鉄金属・精密機器・電気機器の3業種で、前回の7業種からは絞られました。

そのうえで実践判定は◎最優先1件・○監視1件・△0件・×見送り1件です。◎が出たのは8/6以来で、非鉄金属の25日トレンドは5日前比+19.15ptと33業種で断トツ。詳しくは「明日の注目ポイント」の優位シグナル欄で扱います。

テーマ別資金フロー

エネルギー+0.91ptと金融+0.57ptがそろって🆙主役化。2営業日前に主役だった内需消費とテクノロジーは、そろって中立へ落ちました。

1エネルギー+0.91pt🔥 🆙 +1日
2金融+0.57pt🔥 🆙 +1日
3素材+0.42pt→ ◐ +3日
4テクノロジー-0.29pt→ ◐ -1日
5生活防衛-0.47pt→ 🔄 -2日
6内需消費-0.49pt→ ◐ -1日
7不動産・建設-0.69pt💧 ↘ -3日
8製造業サイクル-0.70pt💧 ↘ -3日
9商社-1.13pt💧 ↘ -2日
10輸送・物流-1.47pt💧 ↘ -2日

プラスは上位3テーマだけで、前回と数は同じですが顔ぶれが総入れ替えになりました。首位のエネルギー+0.91ptは🆘脱落からの反転で🆙主役化、2位の金融+0.57ptも2日連続の↘継続弱から1日で主役化へ跳ねています。前回いちばん売られたテーマ2つが、そのまま今日の主役になりました

逆に落ちたのが内需消費-0.49ptとテクノロジー-0.29ptです。どちらも判定は◐中立で、脱落まではしていません。ただし内需消費は3日平均+1.59ptに対して本日-0.49pt、テクノロジーも3日平均+0.60ptに対してマイナスと、短期の勢いがはっきり鈍っています。一方で下位4テーマは前回とほぼ同じ顔ぶれで、不動産・建設と製造業サイクルは3日連続の↘継続弱。ここは今週ずっと資金が戻っていません。

3対立軸でみるマクロ文脈

3軸すべてがプラスに揃うのは珍しい形です。金利軸+1.26pt・資源軸+1.05ptが同時に立ち、金利上昇と資源高が並走しています。

対立軸本日値連続10日累計ひとこと
金利軸+1.26pt+1日+4.85pt金融−不動産建設。判定は「金利上昇局面」
資源軸+1.05pt+1日+2.38ptWTI+6.77%が直撃。判定は「資源高」
リスク軸+0.28pt+2日+9.00pt製サイ・テクノ・素材−生活防衛。判定は中立

今日いちばん動いたのは資源軸です。2営業日前の-2.57ptから+1.05ptへ、一気に3.6pt動きました。前回は原油が上げても資源が売られるねじれが出ていたので、それが解消した形とも読めます。金利軸+1.26ptも同じ話の裏側で、金融が買われて不動産・建設が売られる並びに戻りました。

ただしリスク軸は+0.28ptで判定は中立のままです。攻めの3テーマと生活防衛の差がほとんど開いておらず、全面的なリスクオンというより、金利と商品というマクロ要因で物色の場所が入れ替わっただけの1日だったと見ています。

本日の注目銘柄

掲載は「値上がり率」「売られすぎ反転候補」「最強モメンタム」の3枠。決算に反応した中小型と、年初来安値をつけた大型が同居する日でした。

値上がり率 TOP3(東証プライム)

首位はシナネンホールディングス+15.81%(卸売業)です。信用倍率0.24倍と売り方が積み上がっていたところへ買いが入り、始値6,460円から終値7,180円まで一本調子でした。2位はソリトンシステムズ+11.33%(情報・通信業)で売買代金が前日比+1,349%、3位はミルボン+9.84%(化学)で同+421%です。

上位20の業種内訳は情報・通信業5銘柄が最多で、サービス業3銘柄・卸売業2銘柄が続きます。ところが情報・通信業は業種としては+0.46%の18位にすぎません。業種指数は時価総額加重なので、ソフトバンクグループ+0.66%といった大型に引っ張られ、決算で跳ねた中小型は指数にほとんど映らないためです。

順位銘柄(コード)業種騰落率コメント
1シナネンホールディングス(8132)卸売業+15.81%信用倍率0.24倍。代金急増+1,017%
2ソリトンシステムズ(3040)情報・通信業+11.33%代金急増+1,349%で年初来高値更新
3ミルボン(4919)化学+9.84%代金急増+421%。予想PER23.8倍

売られすぎ反転候補(RSI35以下 × 25日乖離率-5%以下 × 出来高倍率1.5倍以上)

10銘柄が該当し、先頭は鹿島建設のRSI17.00・25日乖離率-11.2%でした。今日は年初来安値も更新しています。2位のダイキン工業もRSI20.85で-2.95%と、下げ止まる気配がありません。

顔ぶれに意味があるのは、年初来安値を更新した5銘柄のうち鹿島建設と三菱地所という不動産・建設テーマの2社が入っている点です。テーマとしても3日連続の↘継続弱で、個別の売られすぎと業種の弱さが重なっています。反転を待つなら、テーマの判定が変わるのを先に確認したいところです。

銘柄(コード)RSI25日乖離率本日騰落過熱スコア
鹿島建設(1812)17.00-11.2%-0.69%-2 △
ダイキン工業(6367)20.85-9.9%-2.95%-2 △
メンバーズ(2130)23.73-11.2%+1.32%-1 →
愛知時計電機(7723)27.24-5.0%+1.01%-2 △

最強モメンタム(RSI60以上 × 25日乖離率+5%以上 × 対TOPIX+1pt)

15銘柄が該当し、化学・電気機器・建設業・銀行業・サービス業と業種が散らばりました。特定テーマに固まらず幅広く出るのは、相場全体の底が上がっているサインでもあります。ただしRSI80超が7銘柄と、上位は走り切った位置です。

銘柄(コード)RSI25日乖離率本日騰落過熱スコア
日本触媒(4114)88.02+22.1%+2.53%+7 ⚠⚠
ブラザー工業(6448)87.29+17.4%+2.49%+5 ⚠
UTグループ(2146)86.57+23.4%+3.17%+5 ⚠
福田組(1899)86.54+22.0%+4.02%+5 ⚠

市場体温計

日々の体温は+3から満点の+5「灼熱」へ。それでも高温・低温シグナルはどちらも0/4のままで、過熱には入っていません。

Layer 1 日々の体温 +5/±5 🔥🔥灼熱 Layer 2 高温シグナル 0/4 点灯(騰落レシオ25日111.56で125に未達) Layer 3 低温シグナル 0/4 点灯(RSI30以下は1.8%) 相場の質:灼熱|集中度27.8%・買い主導80%

Layer1は5項目すべてが+1で満点でした。上昇銘柄比率63.9%・値上がり業種21・新高安+70・日経とTOPIXがそろってプラス・売買代金TOP10の全10社が上昇、という内訳です。代金上位10銘柄が全部プラスというのは今月に入って初めてで、大型株に素直に買いが入った日でした。

その一方で高温シグナルは0/4のままです。騰落レシオ25日は113.36から111.56へさらに低下し、点灯基準の125までは13.44ポイント。RSI70超の比率も13.7%から13.2%へ下がっています。体温計が満点なのに過熱シグナルがゼロという組み合わせは、上げの幅が広く、かつ個別が買われすぎていない状態を意味します。総合判定+3との差はここから来ています。

本日のマクロ環境

米株は3指数そろって反落しましたが、東京市場は米金利上昇とWTI原油+6.77%という別の材料で動きました。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+0.83%
67,524円・554円高
TOPIX
+0.94%
4,139pt・最高値更新
グロース250
+1.15%
745pt・続伸
海外株式(前日終値)
NYダウ
-0.34%
54,093・反落
ナスダック
-0.60%
26,909・反落
S&P500
-0.32%
7,759・反落
為替・金利
ドル円
159.35
+0.80円・159円台へ
米10年金利
4.681%
+0.025pt・反転上昇
VIX恐怖指数
15.34
-0.14・低位安定
資源・需給
WTI原油
$83.76
+6.77%・急騰
騰落25日
111.56
125で高温点灯。残り13.44
信用評価損益率
-8.44%
通常圏(週次・木曜更新)

米国市場はダウ-0.34%・ナスダック-0.60%・S&P500-0.32%と3指数そろって反落しました。合算-0.92%は11因子モデルのE群の閾値±1.0%内に収まったため、点数は±0です。米株安を引き継がずに東京だけが上げたのは、材料が米株ではなく金利と商品だったためだと考えています。

いちばん大きく動いたのはWTI原油で、78.45ドルから83.76ドルへ+6.77%の急騰でした。これが鉱業+2.77%とエネルギーテーマの🆙主役化に直結しています。そのうえドル円も158.55円から159.35円へ0.80円の円安で、輸出企業には追い風です。ただし空運業-0.74%のように、原油高が逆風になる業種もはっきり売られました。

なお日経ボラティリティー指数(日経VI)は24.99から32.06へ+28%と急伸しました。株価が上げた日にボラティリティ指標だけが跳ねるのは、あまり健全な形ではありません。8/14のSQを控えたオプション需給の歪みが出ている可能性があります。

明日の注目ポイント

軸は金利上昇と原油高で始まったバリュー・資源への回帰が、2日目も続くかどうか。8/14のSQも控えています。

本日の優位シグナル(◎○△×)

機械判定の◎は1件、非鉄金属です。5日前比+19.15ptは33業種で断トツで、8/10の◎ゼロからは明確な改善でした。

◎ 最優先 1 ○ 監視 1 △ 単騎 0 × 見送り 1
  • ◎ 最優先:非鉄金属 ── 25日トレンドの5日前比が+19.15ptと33業種で断トツの加速度なのに、25日累積は+2.36ptとまだ低い位置。「上げ切る前の初動」に近い形です。資金判定も〈本物〉。◎区分は検証で翌日+0.19pt・3日後+0.91pt・勝率60%と、○の翌日一発型と違って数日伸びるのが特徴です。ただし大型主導度+1.98ptで、乗るならフジクラ・古河電気工業の2本が軸になります。
  • ○ 監視:精密機器 ── 5日前比+3.60pt・25日累積+4.50ptと、累積が+3ptを超えた「すでに上げ切った過熱局面」の点灯です。検証では○区分は翌日+1.65pt・勝率75%と突出する一方、+3日は-0.10ptと伸びません。乗るなら翌日利確が前提です。
  • ◎ 継続2日目:鉱業 ── 採用条件(5日前比+3.18pt・25日累積+11.17pt)を満たしています。継続2日目は翌日+0.36pt・勝率55%と優位が残る一方、3日目でエッジが消えるため明日中の利確・3日目持ち越しはしません
  • × 見送り:電気機器/⏳ 深追い注意:サービス業(4日目)・その他製品(3日目) ── 電気機器は25日累積-4.23ptで見送り区分(翌日-0.28pt・勝率38.1%)。⏳の2業種は資金判定も〈単騎〉で、いずれも業種として乗る形になっていません。ただし太陽誘電+7.51%のように個別の勢いが強い銘柄はあります。

※◎○の判定は2026/4/23〜8/3の61営業日で事後検証済みです(採用分32件:翌日平均+0.74pt・勝率65.6%)。継続2日目の枠も4/24〜8/3の679業種日で検証し、翌日+0.36pt・勝率55%でした。サンプルはまだ小さく検証は継続中です(次回再検証は2026年11月中旬を予定)。有効射程は翌日〜3日です。

3層構造でみる明日のシナリオ

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 3対立軸は金利軸+1.26pt・資源軸+1.05pt・リスク軸+0.28ptが全てプラス
  • 体温計は+5で満点。高温0/4・低温0/4、騰落レシオ25日は111.56へ低下
  • 外部は米国株の合算-0.92%。ただし米10年+0.025pt・WTI+6.77%が主役
動かしたのは米株ではなく金利と原油。方向が2営業日前と反転した
層2:テーマ10テーマの動き
  • エネルギー+0.91pt・金融+0.57ptが🆙主役化。前回の最下位2つがそのまま浮上
  • 内需消費-0.49pt・テクノロジー-0.29ptは◐中立へ後退。前回の主役が失速
  • 不動産・建設-0.69pt、製造業サイクル-0.70ptは3日連続の↘継続弱
グロース一極からバリュー・資源への振り替え。ただし脱落まではしていない
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは流入7業種 対 流出22業種で分布判定は⚡資金集中相場
  • ★新規点灯3業種の実践判定は◎1・○1・△0・×1。◎は8/6以来
  • 買い主導率は65%→80%へ上昇、代金TOP10は10社すべてが上昇
大型株に素直な買い。買える枠は非鉄金属を軸に2〜3業種
3層の見立ては「主役交代の初日」です:マクロ層で金利と原油が同時に動き、テーマ層でエネルギー・金融が主役化、業種層でも非鉄金属に◎が点きました。3層とも同じ方向を指しています。ただし焦点は主役交代がまだ1日目で、前回のグロース優位も1日で終わったこと。同じ速さで戻る可能性も残っています。
📊 メインシナリオ:金利上昇と原油高を受けたバリュー・資源への回帰が2日目も続き、指数は67,000〜68,500円のレンジで底堅く推移

体温計が満点で高温シグナルがゼロという組み合わせは、まだ上値に余地がある形です。値上がり業種は18〜25程度のレンジをメインに置きます。ただし日経VIの急伸は値動きを荒くする材料です。

  • 期待エリア:◎最優先の非鉄金属(フジクラ・古河電気工業)。◎継続2日目の鉱業と、○監視の精密機器はどちらも翌日利確前提
  • 継続性試金石:エネルギー・金融の🆙主役化が2日目に入るか/買い主導率80%が続くか/代金TOP10の全社上昇が2日続くか
  • 底打ち待機:3日連続↘継続弱の不動産・建設(鹿島建設RSI17.00・三菱地所が年初来安値)。反転はテーマ判定の変化を確認してから
  • マクロ材料注視:WTI83.76ドルの定着/米10年4.681%がさらに上昇するか/ドル円159円台の維持/8/14のSQ

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:原油が急騰の反動で戻し、資源・エネルギーの根拠が1日で消える

WTIの+6.77%は1日の上げ幅として大きく、反動が出やすい水準です。鉱業+2.77%とエネルギーテーマの主役化は、この原油高だけで説明できます。原油が戻せば、今日買われた資源関連の根拠もそのまま消えます。

警戒トリガー:WTI原油が80ドル割れ、かつ鉱業・非鉄金属がそろって寄り付きマイナス

⚡ 最弱気分岐B:SQ前のボラティリティ上昇が売りに転び、指数だけが振らされる

日経VIが24.99から32.06へ+28%跳ねています。株価が上げた日にボラティリティだけが上がるのは、需給の歪みを示すことが多い形です。8/14のSQに向けて、指数が中身と関係なく振らされる展開は警戒しておきます。

警戒トリガー:日経VIが35超へ上昇、かつ上昇銘柄比率が50%割れへ低下
🎯 シナリオ信頼度
中。3層は同じ方向に揃っていますが、主役交代がまだ1日目で連続日数の裏づけがありません。前回のグロース優位も1日で終わったので、同じことが起きる可能性は同じだけあります。WTI80ドル割れか日経VI35超で分岐A・Bへ切り替えます。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+3/±11)

  • A トレンド:+1 TOPIX+0.94%が+1、日経-TOPIX差-0.11pt・グロース-TOPIX差+0.21ptはどちらも±0.5pt内で±0
  • B 幅・需給:+1 新高安差+70が+1、値上がり業種21/33は22に1業種届かず±0、上昇銘柄比率63.9%も65%未満で±0
  • C 勢い:+1 RSI健全度(50超64.6%・70超13.2%)が+1、代金急増30銘柄の平均+1.67%は±2.0%内で±0
  • D 過熱調整:±0 過熱ブレーキ非該当、代金TOP3集中度27.8%も30%以下で減点なし
  • E マクロ:±0 米国株合算-0.92%は±1%内、VIX15.34も中立圏

判定根拠:前日の+7から+3へ4ノッチの低下ですが、相場が悪くなったわけではありません。前回はA群の3因子が同時に満点になっていたのに対し、今日は指数間の差がほぼゼロで、値がさにも中小型にも偏らない素直な全面高だったためA群が+1にとどまりました。B・C群はどちらも閾値のすぐ下で止まっており、実態は「広いが突出しない上げ」です。総合判定はあくまで今日の要約であって、明日の予測ではありません。

11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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