今日の日本株|9月28日|電力株が11社中10社上昇、プリント基板株は9銘柄すべて下落
前週末の米国株高を受けて買いが先行し、日経平均は朝方に6万7,034円まで上げて約6週間ぶりに6万7,000円台を回復しましたが、その後は利益確定の売りに押されて安値引けとなりました。韓国KOSPIが-2.70%と大きく下げたことも重荷になり、日経平均は-0.73%の6万5,878円と6日ぶりに反落、TOPIXも-0.40%の4,112ptと反落しました。個別では、社長の解任と1兆円規模の減損計上が報じられたニデックがストップ安(-17.61%)、肺がん治療薬の米国での承認申請を取り下げた第一三共が-3.38%と下げています。この記事では、指数の裏で124のサブ業種がどう並んだかだけを見ていきます。
今日は3月期決算企業の中間配当の権利付き最終売買日でしたが、東証プライムでは7割近い銘柄が下げました。TOPIXは時価総額の大きい銘柄の比重が大きく、今日は東京海上ホールディングス+1.04%・みずほフィナンシャルグループ+2.01%など金融の大型株が指数の下げを和らげました。群は構成銘柄を等しい重さで数えるので、下げた銘柄の多さがそのまま出て、TOPIXに勝った群は124群のうち49群と半分に届きませんでした。
この記事の物差しは3つです。「1年の地力」は、その群が過去1年(直近1か月を除く)にTOPIXをどれだけ上回ったかの順位で、月1回だけ更新します。「下げに弱さ」は、直近120営業日のうちTOPIXが下げた日だけを取り出して、その群がどれだけ大きく落ちたかを測った数字です(中央値は0.63。1を超えるとTOPIXより大きく落ちる群)。「◎☆○◇」は、地力上位20%で走り出した群を◎、地力上位20%が当日の値上がり上位5群に入った群を☆、地力上位20%で25日累積が0を上抜けた群を○、地力下位40%なのに直近1か月だけ強い群を◇として、毎日付け直しています。買いの引き金ではなく「銘柄を探す場所」の印です。
① 電力が11社中10社高、1年で強かった群はそろってTOPIXを下回った
先頭は電力+1.55pt・外食(ファストフード・牛丼)+1.25pt・生保+1.09pt、末尾はFPD・プリント基板-1.61pt。地力上位25群の当日平均は-0.20pt、残り99群は-0.07ptでした。
124群を当日の対TOPIXの大きい順に並べ、オレンジは1年で強かった25群です。
今日の話に出てくる10群を、当日の対TOPIXの大きい順に並べたのが下の表です。表のサブ業種名を押すと、その群の中で値動きが大きかった5銘柄と前日比が開きます。
| 地力 順位 | サブ業種 | 当日 対TOPIX | 25日 累積 | 5日前比 | 上げた銘柄 の割合 | 下げに 弱さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 75 | 電力 ▾値動きの大きい順に5 / 11銘柄・前日比 四国電力 +2.29%北海道電力 +2.20%北陸電力 +1.77%九州電力 +1.77%中国電力 +1.33% | +1.6pt | +7.5pt | -9.4pt | 91% | 0.43 |
| 94 | 外食(ファストフード・牛丼) ▾値動きの大きい順に5 / 14銘柄・前日比 FOOD & LIFE COM +2.93%くら寿司 +2.44%サイゼリヤ +1.90%吉野家HLDG +1.84%壱番屋 +1.00% | +1.2pt | -3.6pt | -4.8pt | 71% | -0.11 |
| 23 | 生保 ▾構成5銘柄・前日比 第一ライフグループ +1.91%ライフネット生命保険 +1.41%ソニーフィナンシャルグループ -0.74%T&D HLDG +0.50%かんぽ生命保険 +0.38% | +1.1pt | +3.9pt | +1.8pt | 80% | 0.78 |
| 38 | その他銀行(信託・ネット・新形態) ▾値動きの大きい順に5 / 8銘柄・前日比 ゆうちょ銀行 +2.42%りそなHLDG +0.77%あおぞら銀行 +0.65%楽天銀行 -0.61%三井住友トラストグループ +0.44% | +0.9pt | +4.2pt | -2.2pt | 88% | 0.72 |
| 4 | 地銀 ▾値動きの大きい順に5 / 59銘柄・前日比 あいちFG +3.63%CCIグループ +3.50%三十三FG +3.31%富山第一銀行 +2.46%スルガ銀行 +2.28% | +0.9pt | +10.1pt | -0.6pt | 63% | 0.97 |
| 20 | エレクトロニクス商社 ▾値動きの大きい順に5 / 22銘柄・前日比 トーメンデバイス -10.53%加賀電子 +3.87%東京エレクトロン デバイス -3.04%ダイトロン -2.80%八洲電機 -2.04% | -0.8pt | +7.5pt | +2.5pt | 27% | 1.21 |
| 15 | FA・ロボット・制御 ▾値動きの大きい順に5 / 19銘柄・前日比 ニデック -17.61%ローツェ -2.01%ハーモニック・ドライブ・システ +1.59%シンフォニア テクノロジー +1.57%キーエンス -1.38% | -0.9pt | -3.2pt | +5.1pt | 26% | 1.87 |
| 46 | 大手製薬 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 中外製薬 -3.84%第一三共 -3.38%アステラス製薬 -1.88%小野薬品工業 -1.33%協和キリン -0.93% | -1.2pt | -4.7pt | -1.8pt | 0% | -0.09 |
| 65 | シェアリング・モビリティ ▾構成5銘柄・前日比 パーク24 -3.00%ネクステージ -2.76%オートバックスセブン -1.23%九州旅客鉄道 -1.22%IDOM -0.83% | -1.4pt | -6.5pt | -4.2pt | 0% | 0.65 |
| 1 | FPD・プリント基板 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 イビデン -4.43%ジャパンディスプレイ -3.92%メイコー -2.97%RS Technologies -2.45%ブイ・テクノロジー -1.48% | -1.6pt | +7.7pt | +7.1pt | 0% | 2.66 |
棒の形は、左端の3本だけが+1ptを超え、+0.5pt以上は12群。まん中の64群は±0.3ptの内側に固まり、右端の3本だけが-1pt以下に落ちる形です。0より上にいるのは49群、下にいるのは75群でした。オレンジの25群は16群が0より下で、地力で5段に分けると上位20%が-0.20pt、下位20%が+0.05ptと、1年で強かった段のほうがわずかに弱い並びです。
電力(電力株)は11社のうち10社が上げ、四国電力+2.29%・北海道電力+2.20%・九州電力+1.77%・北陸電力+1.77%が先頭で、下げたのは中部電力-0.12%だけです。外食は2つの群がそろって上位に入り、ファストフード・牛丼ではFOOD & LIFE COMPANIES+2.93%・くら寿司+2.44%、ファミレス・居酒屋ではコロワイド+4.16%が上げました。どちらの外食の群も下げに弱さはマイナスで、TOPIXが下げた日にむしろ上げやすい群です。ただし電力の地力は75位、外食は94位と89位で、1年で見て強かった群ではありません。
末尾のFPD・プリント基板(プリント基板株)は9銘柄すべてが下げ、イビデン-4.43%・ジャパンディスプレイ-3.92%・メイコー-2.97%が並びました。下げに弱さは2.66と124群で最も大きく、TOPIXが下げた日に大きく落ちやすい群が、その性質どおりに落ちた形です。「◎の群が1日で最下位なら、もう外れるのではないか」という見方が出てきます。25日累積は+5.9→+7.7ptと逆に上がっていて、これは25営業日前の-3.3pt前後の日が計算期間から外れたためです。1日の下げで群の流れまでは変わらず、◎の条件は満たしたままです。
表の下側では、FA・ロボット・制御-0.92ptの大半がニデック-17.61%の1銘柄によるもので、キーエンス-1.38%・ファナック-0.70%など残りの下げは小さめでした。大手製薬-1.17ptは9銘柄すべてが下げ、中外製薬-3.84%・第一三共-3.38%が先頭です。
② 判定の入れ替わり:○に4群が新規、◎は地銀とFPD・プリント基板の2群のまま
☆は生保が2日目。◎は地銀(3日目)とFPD・プリント基板(2日目)のまま、○に計測・分析機器・半導体・総合化学・電力インフラ・送配電の4群が新規、総合電機は○から外れました。◇はサイバーセキュリティの1群のままです。
| サブ業種 | 地力 順位 | 前日 | 今日 | 何が変わったか |
|---|---|---|---|---|
地銀 ▾値動きの大きい順に5 / 59銘柄・前日比 あいちFG +3.63%CCIグループ +3.50%三十三FG +3.31%富山第一銀行 +2.46%スルガ銀行 +2.28% | 4 | ◎本命 | ◎本命(3日目) | 25日累積は+7.2→+10.1pt、勢い(15日変化)は+4.3→+5.1ptとどちらも増えた。当日は+0.91ptで59銘柄のうち37銘柄が上げ、あいちフィナンシャルグループ+3.63%・CCIグループ+3.50%・三十三フィナンシャルグループ+3.31%が先頭 |
FPD・プリント基板 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 イビデン -4.43%ジャパンディスプレイ -3.92%メイコー -2.97%RS Technologies -2.45%ブイ・テクノロジー -1.48% | 1 | ◎本命 | ◎本命(2日目) | 当日は-1.61ptで124群の最下位、9銘柄すべてが下げた(イビデン-4.43%・ジャパンディスプレイ-3.92%)。それでも25日累積は+5.9→+7.7ptと上がり、勢いも+9.7→+5.8ptでプラスに残った |
生保 ▾構成5銘柄・前日比 第一ライフグループ +1.91%ライフネット生命保険 +1.41%ソニーフィナンシャルグループ -0.74%T&D HLDG +0.50%かんぽ生命保険 +0.38% | 23 | ☆先行 | ☆先行(2日目) | 当日+1.09ptで124群の3番目。5銘柄のうち4銘柄が上げ、第一ライフグループ+1.91%が先頭。25日累積は+2.6→+3.9pt |
計測・分析機器 ▾値動きの大きい順に5 / 14銘柄・前日比 リガク・HLDG +4.32%オプテックスグループ -2.41%エスペック -1.60%長野計器 -1.55%リオン +1.49% | 13 | ― | ○走り出し | 25日累積が-2.0→+0.6ptと0を上抜けた。当日は+0.23ptで、リガク・ホールディングス+4.32%が先頭 |
半導体 ▾値動きの大きい順に5 / 11銘柄・前日比 ソシオネクスト -5.15%キオクシアHLDG -4.37%大真空 +2.14%日本セラミック -0.95%ローム +0.86% | 6 | ― | ○走り出し | 25日累積が-3.0→+0.8ptと0を上抜けた。当日は-0.33ptで、ソシオネクスト-5.15%・キオクシアホールディングス-4.37%が下げた |
総合化学 ▾値動きの大きい順に5 / 13銘柄・前日比 トクヤマ -2.82%レゾナック・HLDG -1.77%デンカ -1.49%三井化学 -1.44%ダイセル -1.14% | 19 | ― | ○走り出し | 25日累積が-0.8→+0.0ptと0を上抜けた。当日は-0.67ptで、13銘柄すべてが下げた |
電力インフラ・送配電 ▾値動きの大きい順に5 / 20銘柄・前日比 東光高岳 +2.88%大崎電気工業 -1.39%きんでん -1.12%古河電気工業 -1.07%SWCC -1.03% | 11 | ― | ○走り出し | 25日累積が-1.7→+0.9ptと0を上抜けた。当日は+0.21ptで、東光高岳+2.88%が先頭 |
総合電機 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 パナソニック HLDG -2.59%シャープ -1.92%沖電気工業 -1.77%富士通 -1.24%明電舎 +0.87% | 17 | ○走り出し | ― | 25日累積は+0.2→+0.7ptと0の上で伸びた(○は上抜けた日だけの印)。当日は-0.44pt |
サイバーセキュリティ ▾値動きの大きい順に5 / 7銘柄・前日比 ソリトンシステムズ -2.57%GMOグローバルサイン・HLD -1.80%インテリジェント ウェイブ -1.69%トレンドマイクロ -1.56%セグエグループ -1.51% | 124 | ◇戻り | ◇戻り | 25日累積は+9.0→+5.9ptと下がったが、+5ptの上に残った。当日は-0.87pt |
◎の2群の候補銘柄(25日線の近くにいて売買代金の大きい順・カッコ内は25日線との差)は、地銀(地銀株)が横浜フィナンシャルグループ+0.5%・千葉銀行+2.5%・しずおかフィナンシャルグループ+2.2%・ふくおかフィナンシャルグループ+2.9%・めぶきフィナンシャルグループ+3.1%・京都フィナンシャルグループ+1.1%、FPD・プリント基板が図研+3.3%・ジャパンディスプレイ+3.3%・日本シイエムケイ+4.5%です。今日の下げで、FPD・プリント基板の候補は前営業日の1銘柄から3銘柄に増えました。
○走り出しは25日累積が0を上抜けただけの印で、◎より効きが小さい区分です。今日の4群は、総合化学が13銘柄すべて下げた日に-0.8→+0.0ptとなったように、当日の上げではなく25営業日前の下げた日(総合化学は-1.5pt、半導体は-4.0pt)が計算期間から外れたことで0を上抜けています。4群とも0のすぐ上で、◎の条件(+5pt)までは4pt以上あります。☆先行は、地力上位の群がその日の値上がり上位5群に出たという印で、今日上がったから明日買うという意味ではありません。生保は2日続けて上位5群に入り、25日累積は+3.9ptと◎の条件まで1.1ptです。◇戻りは地力の下位40%なのに直近1か月だけ強い群を数えたもので、買う場所として選びません。
明日、群で見るところ
地銀が◎4日目に残る条件は、25日累積が+5pt以上で勢いがプラスのままであることで、今日は+10.1pt・+5.1ptと+5ptまで5.1ptの距離があります。FPD・プリント基板は+7.7pt・+5.8ptで距離は2.7pt、勢いは前営業日の+9.7ptから縮んでいます。◎に近いのは、勢いは強いが水準の足りない生保(+3.9pt・勢い+9.7pt)と、25日累積が+5ptを超えているのに勢いがマイナスのエレクトロニクス商社(+7.5pt・-1.8pt)です。
地力上位20%(25群)で25日累積がまだマイナスの群は、前営業日の14群から10群に減り、中古・リユース-7.7pt・非鉄・製錬-5.8pt・FA・ロボット・制御-3.2ptなどが残っています。材料は29日の中間配当の権利落ちと、10月2日の米9月雇用統計です。権利落ちで配当分の値下がりが出やすいのは配当利回りの高い地銀・生保で、雇用統計で金利が動いたときにいちばん振れやすいのも、この2群です。
▼検証条件
対象は東証プライムの構成銘柄をサブ業種に振り分けた142群のうち、構成銘柄が5以上の124群(等ウェイト)。「当日 対TOPIX」は群の平均騰落率からTOPIX騰落率を引いたpt。「25日累積」は対TOPIXの25営業日の累積pt、「勢い(15日変化)」はその15営業日前との差。「1年の地力」は過去250営業日の対TOPIX累積から直近25営業日分を除いたものの順位で、基準日は2026年9月4日(月1回更新)。「下げに弱さ」は直近120営業日のうちTOPIXが下げた日だけで測った感応度。◎=地力上位20%×25日累積+5pt以上×15日変化プラス、☆=地力上位20%×当日の対TOPIXが上位5群×15日変化プラス、○=地力上位20%×25日累積が0を上抜け、◇=地力下位40%×25日累積+5pt以上。10年(2016〜2026年)の検証では、◎の群は次の20営業日で対TOPIX+0.84pt、構成銘柄が20営業日以内に+8%へ届く確率は18.6%(全銘柄9.3%)、☆のうち◎でないものは20営業日で+1.07pt、◇は10営業日で-0.23pt。10年は上昇相場が長かったため、下落相場での成績は確認できていません。










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