今日の日本株|9月29日|半導体製造装置株が30銘柄中26銘柄上昇、電力株は10社すべて下落
今日は3月期決算企業の中間配当の権利落ち日で、配当落ちの分が指数の重荷になりました。前日の米国株安(ナスダック総合-0.92%・フィラデルフィア半導体株指数-1.61%)も響き、日経平均は一時1,100円を超えて下げたあと、大引けは-0.60%の6万5,481円と下げ幅を縮めました。TOPIXは-1.72%と日経平均より大きく下げ、東証プライムで上げたのは174銘柄だけです。この記事では、指数の裏で124のサブ業種がどう並んだかだけを見ていきます。
日経平均の下げが小さかったのは、東京エレクトロン+2.13%・ディスコ+4.19%など半導体製造装置が買われ、値がさ株の比重が大きい日経平均を支えたためです。群は構成銘柄を等しい重さで数えるので、配当落ちで広く下げた銘柄の多さがそのまま出て、TOPIXに勝った群は124群のうち52群と半分に届きませんでした。
この記事の物差しは3つです。「1年の地力」は、その群が過去1年(直近1か月を除く)にTOPIXをどれだけ上回ったかの順位で、月1回だけ更新します。「下げに弱さ」は、直近120営業日のうちTOPIXが下げた日だけを取り出して、その群がどれだけ大きく落ちたかを測った数字です(中央値は0.63。1を超えるとTOPIXより大きく落ちる群)。「◎☆○◇」は、地力上位20%で走り出した群を◎、地力上位20%が当日の値上がり上位5群に入った群を☆、地力上位20%で25日累積が0を上抜けた群を○、地力下位40%なのに直近1か月だけ強い群を◇として、毎日付け直しています。買いの引き金ではなく「銘柄を探す場所」の印です。
① 半導体製造装置が9割上昇、配当の出る群は軒並み全銘柄安
先頭は半導体製造装置+3.40pt・FA・ロボット・制御+2.09pt・エンタメ・IP+1.86pt、末尾は電力-2.27pt。地力上位25群の当日平均は+0.49pt、残り99群は-0.33ptでした。
124群を当日の対TOPIXの大きい順に並べ、オレンジは1年で強かった25群です。
今日の話に出てくる10群を、当日の対TOPIXの大きい順に並べたのが下の表です。表のサブ業種名を押すと、その群の中で値動きが大きかった5銘柄と前日比が開きます。
| 地力 順位 | サブ業種 | 当日 対TOPIX | 25日 累積 | 5日前比 | 上げた銘柄 の割合 | 下げに 弱さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 半導体製造装置 ▾値動きの大きい順に5 / 30銘柄・前日比 ローツェ +4.58%ディスコ +4.19%SCREEN HLDG +4.08%サムコ +4.01%日本マイクロニクス +3.83% | +3.4pt | +1.8pt | +16.5pt | 87% | 2.41 |
| 15 | FA・ロボット・制御 ▾値動きの大きい順に5 / 19銘柄・前日比 ローツェ +4.58%シンフォニア テクノロジー +4.26%ニデック -3.85%CKD +3.08%IDEC -2.35% | +2.1pt | -0.8pt | +8.3pt | 58% | 1.87 |
| 108 | エンタメ・IP ▾値動きの大きい順に5 / 14銘柄・前日比 ハピネット +12.47%円谷フィールズHLDG -3.37%エイベックス -3.08%第一興商 -3.03%アミューズ -1.86% | +1.9pt | +1.8pt | -6.2pt | 36% | 0.18 |
| 1 | FPD・プリント基板 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 メイコー -2.68%タツモ +2.29%ジャパンディスプレイ +2.04%イビデン -1.21%日本シイエムケイ -0.76% | +1.8pt | +10.4pt | +12.5pt | 67% | 2.66 |
| 6 | 半導体 ▾値動きの大きい順に5 / 11銘柄・前日比 ソニーグループ +1.41%トレックス・セミコンダクター -1.23%ソシオネクスト -1.22%ローム +0.81%キオクシアHLDG +0.56% | +1.8pt | +1.4pt | +7.3pt | 55% | 2.22 |
| 4 | 地銀 ▾値動きの大きい順に5 / 59銘柄・前日比 ほくほくFG -4.66%北日本銀行 -4.17%東京きらぼしFG -3.99%CCIグループ -3.60%紀陽銀行 -3.54% | -0.7pt | +10.6pt | +4.3pt | 0% | 0.97 |
| 16 | 総合商社 ▾値動きの大きい順に5 / 8銘柄・前日比 兼松 -4.06%豊田通商 -3.87%三井物産 -3.82%三菱商事 -3.76%伊藤忠商事 -3.05% | -1.6pt | +1.9pt | -5.8pt | 0% | 0.87 |
| 60 | リース ▾値動きの大きい順に5 / 10銘柄・前日比 FPG -6.09%オリックス -4.35%リコーリース -4.22%東京センチュリー -4.07%芙蓉総合リース -3.91% | -2.1pt | -0.5pt | -5.2pt | 0% | 0.44 |
| 37 | ネット証券・中小証券 ▾値動きの大きい順に5 / 13銘柄・前日比 松井証券 -5.36%いちよし証券 -5.08%アイザワ証券グループ -5.07%SBI HLDG -4.61%マネックスグループ -4.56% | -2.2pt | -1.7pt | -8.1pt | 0% | 0.81 |
| 75 | 電力 ▾値動きの大きい順に5 / 10銘柄・前日比 沖縄電力 -5.26%中国電力 -5.03%関西電力 -4.76%中部電力 -4.46%東北電力 -4.28% | -2.3pt | +3.6pt | -13.6pt | 0% | 0.43 |
棒の形は、左端に半導体まわりの群が固まって+1ptを超え、右端に向かって長いマイナスの棒が続く形です。0より上にいるのは52群、下にいるのは72群でした。上げた銘柄が1つもない群が124群のうち58群あり、東証プライムで上げた銘柄が1割しかなかった日の姿がそのまま出ています。オレンジの25群は10群が0より下で、平均は+0.49ptと残りの99群(-0.33pt)を上回りました。
半導体製造装置(半導体製造装置株)は30銘柄のうち26銘柄が上げ、ローツェ+4.58%・ディスコ+4.19%・SCREENホールディングス+4.08%・サムコ+4.01%が先頭です。前日の米国ではフィラデルフィア半導体株指数が-1.61%だったので、米国の流れとは逆の動きでした。FA・ロボット・制御と半導体材料・電子材料も上位に入り、地力上位の群がそろって上側に出ています。エンタメ・IPの+1.86ptは、ハピネット+12.47%の1銘柄が大きく、14銘柄のうち上げたのは5銘柄でした。
末尾の電力(電力株)は10社すべてが下げ、沖縄電力-5.26%・中国電力-5.03%・関西電力-4.76%が並びました。前営業日は11社中10社が上げて124群の先頭だった群が、1日で最下位に入れ替わっています。ネット証券・中小証券・リース・総合商社・地銀も構成銘柄がすべて下げ、配当利回りの高い銘柄の多い群が権利落ちの日に下側へ集まりました。「配当落ちの分だけ下がったのなら、明日には戻るのではないか」という見方が出てきます。配当落ちは権利がなくなった分の値下がりなので、翌日に自然に戻る性質のものではありません。戻るかどうかは、群の25日累積が次の数日でどちらへ動くかで確かめるしかありません。
② 判定の入れ替わり:☆は生保から半導体製造装置へ、地銀の勢いは+0.85ptまで縮小
☆に半導体製造装置が新規。◎は地銀(4日目)とFPD・プリント基板(3日目)のまま、○に半導体材料・電子材料が新規、前営業日の○4群は外れました。◇はサイバーセキュリティの1群のままです。
| サブ業種 | 地力 順位 | 前日 | 今日 | 何が変わったか |
|---|---|---|---|---|
地銀 ▾値動きの大きい順に5 / 59銘柄・前日比 ほくほくFG -4.66%北日本銀行 -4.17%東京きらぼしFG -3.99%CCIグループ -3.60%紀陽銀行 -3.54% | 4 | ◎本命 | ◎本命(4日目) | 25日累積は+10.1→+10.6ptと上がったが、勢い(15日変化)は+5.07→+0.85ptと大きく縮み、◎の条件(プラス)を0.85ptの差で保った。当日は-0.74ptで、59銘柄すべてが下げた(ほくほくフィナンシャルグループ-4.66%・北日本銀行-4.17%) |
FPD・プリント基板 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 メイコー -2.68%タツモ +2.29%ジャパンディスプレイ +2.04%イビデン -1.21%日本シイエムケイ -0.76% | 1 | ◎本命 | ◎本命(3日目) | 当日+1.81ptで124群の4番目。9銘柄のうち6銘柄が上げた。25日累積は+7.7→+10.4pt、勢いは+5.8→+2.7ptでプラスに残った |
半導体製造装置 ▾値動きの大きい順に5 / 30銘柄・前日比 ローツェ +4.58%ディスコ +4.19%SCREEN HLDG +4.08%サムコ +4.01%日本マイクロニクス +3.83% | 2 | ― | ☆先行 | 当日+3.40ptで124群の首位、30銘柄のうち26銘柄が上げた(ローツェ+4.58%・ディスコ+4.19%)。25日累積も-2.0→+1.8ptと0を上抜けたが、☆を優先して表示 |
半導体材料・電子材料 ▾値動きの大きい順に5 / 33銘柄・前日比 東海カーボン +4.75%デクセリアルズ +4.20%レゾナック・HLDG -4.00%住友精化 -3.88%大阪ソーダ -2.96% | 8 | ― | ○走り出し | 25日累積が-0.5→+0.3ptと0を上抜けた。当日は+1.02ptで、東海カーボン+4.75%・デクセリアルズ+4.20%が先頭 |
生保 ▾構成5銘柄・前日比 第一ライフグループ -3.70%T&D HLDG -3.55%かんぽ生命保険 -3.22%ソニーフィナンシャルグループ -2.67%ライフネット生命保険 -0.42% | 23 | ☆先行 | ― | 当日-0.99ptで上位5群から外れた。5銘柄すべてが下げ(第一ライフグループ-3.70%)、25日累積は+3.9→+3.2pt |
計測・分析機器 ▾値動きの大きい順に5 / 14銘柄・前日比 長野計器 +4.00%東陽テクニカ -3.49%日本電子 -2.32%愛知時計電機 -2.24%堀場製作所 +2.14% 半導体 ▾値動きの大きい順に5 / 11銘柄・前日比 ソニーグループ +1.41%トレックス・セミコンダクター -1.23%ソシオネクスト -1.22%ローム +0.81%キオクシアHLDG +0.56% | 13/6 | ○走り出し | ― | どちらも25日累積は0の上で伸びた(+0.6→+1.3pt/+0.8→+1.5pt)。○は上抜けた日だけの印 |
総合化学 ▾値動きの大きい順に5 / 13銘柄・前日比 レゾナック・HLDG -4.00%UBE -3.24%ダイセル -2.84%デンカ -2.67%三井化学 -2.63% 電力インフラ・送配電 ▾値動きの大きい順に5 / 20銘柄・前日比 トーエネック -3.76%電源開発 -3.74%きんでん -3.50%関電工 -3.36%SWCC -3.13% | 19/11 | ○走り出し | ― | 25日累積が0の下に戻った(+0.0→-0.6pt/+0.9→-0.1pt)。電力インフラ・送配電は20銘柄すべてが下げた |
サイバーセキュリティ ▾値動きの大きい順に5 / 7銘柄・前日比 イー・ガーディアン -6.22%インテリジェント ウェイブ -1.99%GMOグローバルサイン・HLD -1.53%トレンドマイクロ +1.41%ソリトンシステムズ +1.09% | 124 | ◇戻り | ◇戻り | 25日累積は+5.9→+6.0ptで、+5ptの上に残った。当日は+0.69pt |
◎の2群の候補銘柄(25日線の近くにいて売買代金の大きい順・カッコ内は25日線との差)は、地銀(地銀株)が横浜フィナンシャルグループ-2.0%・ほくほくフィナンシャルグループ+1.1%・しずおかフィナンシャルグループ-0.6%・千葉銀行-0.4%・ふくおかフィナンシャルグループ-0.4%・めぶきフィナンシャルグループ-0.6%、FPD・プリント基板(プリント基板株)が日本シイエムケイ+3.4%・図研+3.4%です。地銀は今日の下げで、候補の多くが25日線をわずかに下回りました。
☆先行は、地力上位の群がその日の値上がり上位5群に出たという印で、今日上がったから明日買うという意味ではありません。半導体製造装置は地力2位で、25日累積も+1.8ptと0を上抜けたところです。○走り出しは25日累積が0を上抜けただけの印で、◎より効きが小さい区分です。半導体材料・電子材料は+0.3ptと0のすぐ上で、◎の条件(+5pt)までは4.7ptあります。前営業日に○が付いた4群のうち、総合化学と電力インフラ・送配電は1日で0の下に戻りました。◇戻りは地力の下位40%なのに直近1か月だけ強い群を数えたもので、買う場所として選びません。
③ 「下げに弱さ」どおりに落ちたか:いちばん弱いはずの段だけがプラス
下げに弱い上位20%の段が+0.50pt、残る4段は-0.17〜-0.47pt。TOPIXが下げた日にいちばん大きく落ちるはずの段が、今日は唯一プラスでした。
ふだんの順番なら、上の段ほど大きく落ちて、下の「粘る側」ほど下げが小さくなります。今日は上位20%に半導体製造装置・FPD・プリント基板・AIインフラ・半導体など半導体まわりの群が集まっていて、それが買われたことで段の平均がプラスになりました。同じ段でも金価格・貴金属-0.50pt・非鉄・製錬-0.24ptは下げています。
下の4段がそろってマイナスだったのは、配当落ちで構成銘柄が広く下げた日だったためで、下から2番目の段には電力・リース・陸運・物流など全銘柄が下げた群が入っています。「下げに弱さ」は過去120営業日の下げた日の平均から作った物差しなので、今日のように1つのテーマだけが逆行する日には順番が崩れます。買い持ちの守りに使うなら、1日の並びではなく、下げた日が続いたときにどの段が落ちるかで確かめる物差しです。
明日、群で見るところ
地銀が◎5日目に残る条件は、25日累積が+5pt以上で勢いがプラスのままであることで、今日は+10.6ptと水準は十分ですが、勢いは+0.85ptしかありません。もう1日下げれば勢いがマイナスに落ちて◎から外れる距離です。FPD・プリント基板は+10.4pt・勢い+2.7ptで、今日の上げで距離が広がりました。◎に近いのは、25日累積が+5ptを超えているのに勢いがマイナスのAIインフラ(+6.4pt・-1.4pt)とエレクトロニクス商社(+8.2pt・-1.0pt)、勢いは強いが水準の足りない生保(+3.2pt・+10.3pt)です。
地力上位20%(25群)で25日累積がまだマイナスの群は前営業日と同じ10群で、非鉄・製錬-9.3pt・中古・リユース-9.1ptなどが残っています。材料は10月2日の米9月雇用統計で、米国の金利が動いたときにいちばん振れやすいのは、今日逆行して上げた半導体製造装置と、権利落ちで全銘柄が下げた地銀です。
▼検証条件
対象は東証プライムの構成銘柄をサブ業種に振り分けた142群のうち、構成銘柄が5以上の124群(等ウェイト)。「当日 対TOPIX」は群の平均騰落率からTOPIX騰落率を引いたpt。「25日累積」は対TOPIXの25営業日の累積pt、「勢い(15日変化)」はその15営業日前との差。「1年の地力」は過去250営業日の対TOPIX累積から直近25営業日分を除いたものの順位で、基準日は2026年9月4日(月1回更新)。「下げに弱さ」は直近120営業日のうちTOPIXが下げた日だけで測った感応度。◎=地力上位20%×25日累積+5pt以上×15日変化プラス、☆=地力上位20%×当日の対TOPIXが上位5群×15日変化プラス、○=地力上位20%×25日累積が0を上抜け、◇=地力下位40%×25日累積+5pt以上。10年(2016〜2026年)の検証では、◎の群は次の20営業日で対TOPIX+0.84pt、構成銘柄が20営業日以内に+8%へ届く確率は18.6%(全銘柄9.3%)、☆のうち◎でないものは20営業日で+1.07pt、◇は10営業日で-0.23pt。10年は上昇相場が長かったため、下落相場での成績は確認できていません。













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