今日の日本株|2026年6月1日の市場資金フロー|指数高・中身安の二極化
今日の日本株は、日経平均+0.91%(66,934円)で史上最高値圏を回復した一方、TOPIX-0.42%・グロース250-4.25%と市場の大半はむしろ下げる、はっきりした二極化の1日でした。上昇したのは値上がり業種7/33・上昇銘柄比率27.0%と裾野はかなり狭く、ソフトバンクG・半導体など値がさ少数が指数を押し上げた格好です。強い銘柄はとことん強く、弱い銘柄はとことん弱い、そんな相場でしたね。
- 🟢 強い側:情報・通信業(SBG+14.02%急騰)と電気機器(キオクシア+10.10%・村田+8.99%)、決算・材料株のテラスカイ+24.24%まで、買われる銘柄は徹底的に買われた。
- 🔴 弱い側:鉱業-4.69%を筆頭に資源安が進み、輸送用機器・医薬品・建設・卸売まで広く売られ、新安値は228銘柄に膨らんだ。
- 🟡 総合:日経は最高値でも中身は脆弱。売買代金TOP3シェア44.1%の一極集中で、総合判定はやや弱気(-3/11)。
今日の日本株:業種別の資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
本日プラスで終えた業種はわずか7つで、その中でも上位は情報・通信業+5.57%(相対騰落+5.99pt)が群を抜きました。ソフトバンクG+14.02%が指数ごと引っ張った格好です。
続く金属製品+2.10%・サービス業+1.36%、そして電気機器+0.96%と、半導体・MLCC関連と一部内需に資金が集まりました。買われた業種は「情報通信+テクノロジー+一部内需」に限られていますね。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 情報・通信業 | +5.57% | +5.99pt | SBG+14.02%・テラスカイ+24.24%が牽引 |
| 金属製品 | +2.10% | +2.52pt | SUMCO+9.46%など半導体素材が堅調 |
| サービス業 | +1.36% | +1.78pt | リクルートHD+3.12%・内需の逃避先 |
| ガラス・土石製品 | +1.11% | +1.53pt | ノリタケ+12.33%が押し上げ |
| 電気機器 | +0.96% | +1.38pt | キオクシア+10.10%・村田+8.99%の半導体・MLCC |
値下がり業種 TOP5
下げ側は広く、鉱業-4.69%(相対騰落-4.27pt)を筆頭に資源・エネルギーが最弱でした。WTIは反発したものの、国内の資源株売りは止まりませんでした。
さらに輸送用機器-3.76%・医薬品-3.66%、建設業-3.35%・卸売業-3.12%と、シクリカルからディフェンシブ、商社まで満遍なく売られています。下げの主役は「資源安+大型バリューの総崩れ」でしたね。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 鉱業 | -4.69% | -4.27pt | INPEX-5.22%など資源安が直撃 |
| 輸送用機器 | -3.76% | -3.34pt | トヨタ-4.49%・三櫻工業を除き総崩れ |
| 医薬品 | -3.66% | -3.24pt | 栄研化学-9.43%などディフェンシブ売り |
| 建設業 | -3.35% | -2.93pt | トーエネック-7.92%・ダイダン-7.55% |
| 卸売業 | -3.12% | -2.70pt | 三菱商事-5.97%・商社株の連続安続く |
まとめると、買われたのは情報通信・半導体・MLCC・一部内需のごく一部で、資源・輸送用機器・医薬品・建設・商社は広く売られました。日経の最高値という見出しとは裏腹に、相場全体でみると正直かなり弱い1日です。
💡 「対TOPIX相対騰落」って何?(初めての方向け)
業種フロー詳細と主役交代シグナル
ヒートマップで5日間のptの推移が見えたところで、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を続けて掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日地力の5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。本日は流入9業種(🔥6/🟢2/○1)に対して流出21業種・中立3業種となり、ヒートマップ上の強弱とは別の「方向(増えているか減っているか)」の軸が見えてきます。
📌 主役交代シグナルのポイント:🔥本格流入は電気機器・金属製品・ガラス土石・サービス業・空運業・証券先物業の6業種で、半導体・MLCC・素材まわりが軸。一方、流出21業種のうち鉱業・卸売業・建設業など11業種が❄本格流出で、資源・商社・建設の弱さが地合いとして根強く残っています。
業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日を並べると、電気機器が連続して緑(プラス)を維持している一方、鉱業・卸売業・建設業は赤が続いていることが分かります。情報・通信業は本日いきなり+5.99ptの濃緑で1位に飛び出しました。
年初来高値・安値更新の業種別分布
本日は新高値83銘柄に対して新安値228銘柄と、新高安差は-145まで悪化しました。需給はかなり弱含みです。
高値更新は電気機器(+18)・精密機器・化学・ガラス土石の半導体・素材まわりに集中。一方、安値更新は小売業(-31)・サービス業・建設業・卸売業など内需と素材周辺に広がりました。ここでも二極化がくっきり表れていますね。
スタイル面では、シクリカル-ディフェンシブ差は-0.06%とほぼ中立で、リスクオン・オフの主軸は不在。一方でグロース-バリュー差は+2.05%とグロースが優位で、値がさハイテク偏重の相場だったことが分かります。
本日の日本株で強かったテーマ
💡 「テーマ別平均騰落率」って何?(初めての方向け)
💡 「ローテーション9カテゴリ判定」って何?(初めての方向け)
10テーマの並びを見ると、プラス圏は金融・テクノロジー・内需消費の3テーマだけで、残り7テーマはすべてマイナス。買われるテーマがごく一部に絞られた、典型的な物色細りの局面です。判定の分布でみると、内需消費が⤴継続強、輸送・物流が🔄底打ち兆候、エネルギー・商社・生活防衛・製造業サイクル・不動産建設の5テーマが↘継続弱と、流出側が地合いとして根強く残っています。
テーマ全体としては、金融・テクノロジー・内需に資金が集まる一方、資源・商社・建設・ディフェンシブからの流出が止まらない構図。明日以降も、買われる側と売られる側がはっきり分かれる選別色の強い相場が続きそうですね。
3対立軸でみるマクロ文脈
💡 「3対立軸」って何?(初めての方向け)
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
本日の主題は、3対立軸の符号でみると「リスクオン×資源安×金利上昇」。リスク軸と金利軸はプラス、資源軸だけが大きくマイナス、という組み合わせです。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続日数 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | +3.03pt | +0.70pt | +3.01pt | +2日 | 金利上昇 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 | -1.92pt | -1.38pt | -8.35pt | -5日 | 資源安 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | +0.75pt | +0.54pt | +4.77pt | +4日 | リスクオン |
本文で見たテーマの動きを、このマクロドライバーで裏返してみます。金融が首位に浮上し不動産・建設が沈んだのは、金利軸+3.03pt・連続+2日が示すとおり、米10年4.465%水準の高止まりが金融に追い風、金利敏感の不動産・建設に逆風という構図が背景です。
一方で、エネルギー・商社・素材がそろって弱いのは、資源軸-1.92pt・連続-5日にあるように、WTIが反発しても国内の資源・商社株には買いが戻らない、資源安テーマの根強さがあるためです。リスク軸+0.75ptでテクノロジーは買われましたが、資源安が全体の重しになり、リスクオンが相場全体には波及しなかったのが今日の本質ですね。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | テラスカイ | 3915 | 情報・通信業 | +24.24% | +24.66pt |
| 2 | 日本電波工業 | 6779 | 電気機器 | +19.41% | +19.83pt |
| 3 | 山一電機 | 6941 | 電気機器 | +15.60% | +16.02pt |
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアHD | 電気機器 | +10.10% | 2兆6,289億円 | 本日の売買代金トップ。半導体メモリーの主役 |
| ソフトバンクG | 情報・通信業 | +14.02% | 8,289億円 | 指数を1社で押し上げた値がさの象徴 |
| 村田製作所 | 電気機器 | +8.99% | 6,777億円 | MLCC関連の中核。過熱スコア+7と過熱気味 |
値上がり率も売買代金も、情報通信・電気機器(半導体・MLCC)にきれいに集中しました。テラスカイ+24.24%のように、トレンド銘柄だけでなく決算後のモメンタムで買われた材料株も上位に顔を出しています。資金は「指数を動かせる値がさ」と「短期で跳ねる材料株」の両極に向かい、中間が薄い状態ですね。
💡 「過熱スコア」って何?(初めての方向け)
最強モメンタム上位
RSI≥60・乖離率≥+5%・対TOPIX相対+1pt以上をすべて満たす、トレンドが強く維持されている銘柄です。トレンドフォロー向けの参考情報ですが、上位はほぼ過熱スコア+4〜+7の過熱ゾーンに入っており、追いかけるなら押し目狙いが無難です。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本ケミコン | 6997 | +10.63% | +11.05pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| 村田製作所 | 6981 | +8.99% | +9.41pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 日本電波工業 | 6779 | +19.41% | +19.83pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| 堺化学工業 | 4078 | +14.17% | +14.59pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| ニチコン | 6996 | +5.31% | +5.73pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| テラスカイ | 3915 | +24.24% | +24.66pt | +5 | ⚠ 過熱 |
高値更新×業種強し
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の累積相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別とテーマの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。電気機器・化学・情報通信の銘柄が中心に並びます。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本ケミコン | 6997 | 電気機器 | +10.63% | +5 | ⚠ 過熱 |
| 村田製作所 | 6981 | 電気機器 | +8.99% | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| フィックスターズ | 3687 | 情報・通信業 | -4.96% | +8 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 堺化学工業 | 4078 | 化学 | +14.17% | +6 | ⚠ 過熱 |
| TDK | 6762 | 電気機器 | -0.10% | +5 | ⚠ 過熱 |
📉 売られすぎ反転候補(D条件・15銘柄)
RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の逆張り・底値拾い向け。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| オオバ | 9765 | 9.3 | -8.1% | 1.87倍 | -3.57% | -3 |
| SUMINOE | 3501 | 12.6 | -11.2% | 1.65倍 | -5.18% | -2 |
| タマホーム | 1419 | 13.3 | -17.7% | 1.98倍 | -4.89% | -6 |
| シンクロ・フード | 3963 | 15.4 | -16.9% | 1.78倍 | -3.89% | -3 |
| 日本国土開発 | 1887 | 15.6 | -6.7% | 1.63倍 | -1.85% | -2 |
🚀 踏み上げ候補(E条件・15銘柄)
信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。売り方の踏み上げ(ショートカバー)で急騰しやすいパターン。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 日置電機 | 6866 | 0.75 | +8.03% | +8.45pt | +1 |
| 帝国繊維 | 3302 | 0.25 | +6.85% | +7.27pt | -2 |
| ユーザーローカル | 3984 | 0.92 | +5.35% | +5.77pt | +3 |
| ネクステージ | 3186 | 0.31 | +4.51% | +4.93pt | -1 |
| 四国化成HD | 4099 | 0.77 | +4.48% | +4.90pt | +3 |
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・15銘柄)
業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。トップダウン買い候補。本日は情報・通信業に集中。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|
| TIS | 3626 | 情報・通信業 | +5.00% | +2 |
| 大塚商会 | 4768 | 情報・通信業 | +6.02% | +2 |
| 三菱総合研究所 | 3636 | 情報・通信業 | +4.42% | +2 |
| アカツキ | 3932 | 情報・通信業 | +3.80% | +3 |
| 日本電気 | 6701 | 電気機器 | +6.48% | +3 |
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・15銘柄)
業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。継続売り警戒・空売り候補。本日は卸売業(商社)に集中。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 過熱スコア | 注記 |
|---|---|---|---|---|---|
| INPEX | 1605 | 鉱業 | -5.22% | -2 | ※関連市況確認要 |
| 三菱商事 | 8058 | 卸売業 | -2.84% | -2 | ※関連市況確認要 |
| 伊藤忠商事 | 8001 | 卸売業 | -2.89% | -1 | ※関連市況確認要 |
| 丸紅 | 8002 | 卸売業 | -5.35% | -2 | ※関連市況確認要 |
| 三井物産 | 8031 | 卸売業 | -4.86% | -4 | ※関連市況確認要 |
市場体温計
💡 「市場体温計」って何?(初めての方向け)
本日の総合体温はLayer 1 合計 -4/±5「❄ 寒気」。高温シグナルは1点、低温シグナルも1点の点灯にとどまり、過熱でも底値でもないものの、内部は寒気が漂う弱い相場でした。相場の質は「微熱(天井形成パターン)」と判定されています。
Layer 1:日々の体温(合計 -4 / ±5 → ❄ 寒気)
5項目のうち4項目がマイナス。上昇銘柄比率・値上がり業種数・新高安差・指数のねじれが揃ってマイナスで、裾野の狭さがそのまま体温の低さに出ています。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 27.0% | ≥55% | ≤35% | -1 |
| 値上がり業種数 | 7 / 33 | ≥20 | ≤11 | -1 |
| 新高値−新安値スプレッド | -145 | ≥+30 | ≤-30 | -1 |
| 日経・TOPIX方向 | 日経+/TOPIX- | 両方+ | 両方- or 値がさ偏重 | -1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 6 / 10 | ≥8社 | ≤3社 | ±0 |
| Layer 1 合計 | -4 / ±5 | ❄ 寒気 | ||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
高温側は④(信用評価損益率)のみ点灯。信用評価損益率-1.38%は天井警戒ゾーンに入っており、需給の過熱が芽生え始めています。②(日経225 25日乖離率)も進捗95%と点灯目前で、値がさ主導の上昇が指数を押し上げている裏返しといえます。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 9.4% | ≥25% | 38% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +7.61% | ≥+8% | 95% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 88.39 | ≥125 | 71% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -1.38% | ≥-3% | 100% | ✅ 点灯 |
| 合計 | 1 / 4 点灯 | ||||
Layer 3:低温シグナル(1 / 4 点灯)
低温側は①(RSI30以下銘柄比率16.7%)が点灯。売られすぎ銘柄が一定数たまり始めているサインです。なお、Layer 2と違って3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 16.7% | ≥15% | 100% | ✅ 点灯 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +7.61% | ≤-6% | 0% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 86.30 | ≤60 | 70% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -1.38% | ≤-15% | 9% | 未達 |
| 合計 | 1 / 4 点灯 | ||||
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)
Layerには含まないが、同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 44.1% | 極端集中 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 60% | 中立 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +2.62% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +4.99pt | 値がさ偏重 | ≥+4ptで値がさ偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 86.30 | 中立 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
総合すると、本日は体温-4の寒気圏に沈み、上昇比率27.0%・値上がり業種7/33・新高安差-145と内部はかなり弱含み。高温1/4・底値1/4でいずれの極にも振れていませんが、資金集中度44.1%・日経−TOPIX乖離差+4.99ptが示すとおり、大型・値がさに極端に偏重した裾野の狭い相場でした。信用評価損益率の高温点灯(天井警戒)とRSI30以下の低温点灯が同居する「微熱(天井形成パターン)」で、安易な押し目買いより、強い銘柄を確認しながらの選別が向く局面ですね。なお、Layer 3点灯はあくまで下げ止まりを警戒し始めるタイミングのサインで、反転確定ではない点には注意です。
本日の日本株を取り巻くマクロ環境
本日のマクロは、米株の高値圏継続・円安・原油反発と、国内の内部弱さがそれぞれ別々のシグナルを出しています。海外発のリスクオンと、国内の二極化が綱引きする1日でした。
日経66,934円(+0.91%)が史上最高値を更新する一方、TOPIX-0.42%・値上業種7/33・上昇比率27%と裾野は極端に狭い相場でした。指数の見出しと中身が真逆になっており、日経だけ見ていると相場の弱さを見落としやすい点に注意です。
小型・新興株に断続的な売りが出て、グロース250は-4.25%と大きく下げました。情報・通信業+5.57%(SBG主導)の値がさ偏重で指数だけが押し上げられた形で、大型と小型の体力差がくっきり表れています。
売買代金上位TOP3シェアは44.1%と極端集中、買い主導率は60%でした。キオクシア・SBG・村田に資金が偏在しており、この一極集中が崩れると反動が大きくなりやすい点は警戒したいところです。
鉱業-4.69%を中心に資源株が急落しました。WTI原油は$90.78(+2.21%)と反発したものの、資源軸-1.92ptで資源安テーマは継続。国内資源株には買いが戻っていません。
ドル円159.45円の円安が継続し輸出株には追い風、米10年は4.465%で横ばい、VIX15.95と低位安定。外部環境は静かなリスクオンで、悪材料は出ていません。
新高値83・新安値228で新高安差-145と需給は悪化、騰落レシオ25日88.39・6日86.30はともに中立でした。総合判定はやや弱気(-3/11)で、内部の弱さが数字に表れています。
明日の日本株で注目したいポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。
- 金利軸 +3.03pt(連続+2日) 金利上昇
- リスク軸 +0.75pt(連続+4日) リスクオン
- 資源軸 -1.92pt(連続-5日) 資源安
- 市場体温計:L1 -4「寒気」/ L2 1/4 / L3 1/4(信用評価損益率・RSI30以下が点灯)
- 最強:金融+0.38pt(◐中立・連続+1日・首位浮上)
- 次点:テクノロジー+0.30pt(連続+4日・電機主導)
- 地力:内需消費+0.08pt(⤴継続強・連続+5日)
- 最弱:エネルギー-3.40pt(↘継続弱・連続-2日)
- 🔥本格流入6業種に 電気機器(5→5)・金属製品(5→5)・サービス業(4→5) が並ぶ
- F勝ち組セクター中核は 情報・通信業に集中(TIS・大塚商会ほか)
- 鉱業は累積-15.77ptで底が見えず、エネルギー・商社の流出が継続
- A最強モメンタム上位は過熱スコア+4〜+7で 短期は伸び切った位置
明日も、半導体・MLCCと金融に資金が集まる選別高が続く一方、相場全体の裾野は狭いままの公算が高いとみています。
- 期待エリア:電気機器・情報・通信業・金融(半導体/MLCC・SBG・金利軸+3.03ptの追い風)
- 継続性試金石:キオクシア・村田など値がさ半導体(過熱スコア+4〜+7、上値追いが続くか)
- 底打ち待機:エネルギー・商社(資源安の一服とWTI反発の定着を確認できるか)
- マクロ材料注視:米株最高値圏の調整有無・ドル円159円台の維持・原油動向
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:値がさ半導体の利確で指数も崩れる
指数を支えているのは値がさ半導体・SBGのごく一部。ここに利益確定が入ると、薄い裾野では受け皿がなく、日経も一気に崩れやすい状態です。
⚡ 最弱気分岐B:資源安×円高反転で全面安に波及
資源安が続くなか、円高反転や米金利の急騰が重なると、輸出・資源・金融まで一斉に逆風となり、弱い裾野ごと全面安に波及するリスクがあります。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ リスクオンと寒気のねじれ
マクロ環境だけを見れば、決して悪くありません。前日の米国株はNYダウ+0.72%・ナスダック+0.21%・S&P500+0.22%と高値圏で堅調、VIXは15.95と低位安定でした。為替もドル円159.45円の円安が続き、輸出株には追い風が吹いています。
3対立軸でも、リスク軸+0.75pt(連続+4日)でリスクオン、金利軸+3.03pt(連続+2日)で金利上昇が確認できます。米10年4.465%の高止まりは金融に追い風、金利敏感の不動産・建設には逆風という、教科書どおりの動きです。
ところが、市場体温計はLayer 1=-4の「寒気」。上昇比率27.0%・値上がり業種7/33・新高安差-145と、内部の体温はむしろ冷えています。海外発のリスクオンと、国内の裾野の弱さがねじれているのが層1の結論です。資源軸-1.92pt(連続-5日)の資源安が、このリスクオンを相場全体に波及させない重しになっています。
層2:テーマ層 ─ 3テーマだけに絞られた物色
10テーマのうち、プラスは金融・テクノロジー・内需消費の3つだけ。残り7テーマはすべてマイナスで、買われるテーマが極端に絞られています。
最強の金融は+0.38ptで首位に浮上したものの、判定は◐中立・連続+1日とまだ地力は浅い段階。証券・商品先物業+0.66pt、銀行業+0.24ptと金利上昇の恩恵を受けつつあります。次点のテクノロジーは+0.30pt・連続+4日で、電気機器+1.38ptが牽引役です。
地力という意味で注目は内需消費。+0.08ptと小幅ながら連続+5日・⤴継続強で、サービス業+1.78ptが軸。地味でも粘り強い物色が続いています。
一方、最弱はエネルギー-3.40pt(↘継続弱)、次いで商社-2.70pt(連続-10日)、不動産・建設-2.65pt。資源・商社・建設・ディフェンシブからの流出が長期化しており、テーマ層も「買われる側と売られる側がはっきり分かれている」のが結論です。
層3:業種・銘柄層 ─ 強弱の二極化が個別まで貫通
33業種の資金流入シグナルでは、🔥本格流入が6業種。電気機器(前日5→本日5)、金属製品(5→5)、サービス業(4→5)、ガラス・土石製品(4→5)、空運業(4→4)、証券・商品先物業(4→4)と、半導体・MLCC・素材まわりが軸です。情報・通信業も本日いきなりスコア5に跳ね、○本日のみ流入に登場しました。
逆に流出は21業種で、うち11業種が❄本格流出。鉱業・建設業・卸売業・医薬品など、テーマ層の弱い側がそのまま個別シグナルでも流出側に並んでいます。鉱業の累積相対騰落は-15.77ptと底が見えません。
個別では、F勝ち組セクター中核株が情報・通信業(TIS・大塚商会・三菱総研・アカツキほか)に集中する一方、G負け組中核は卸売業(三菱商事・伊藤忠・丸紅・三井物産)にずらりと並びました。業種から個別まで、強い側と弱い側がきれいに分かれているのが層3の結論です。
ただし、A最強モメンタム上位は村田+7・ニチコン+7など過熱スコア+4〜+7の過熱ゾーン。短期では伸び切った位置にある銘柄も多く、追いかけ買いには注意が要ります。
3層統合の読み方
層1の「裾野は寒気」、層2の「3テーマへの集中」、層3の「強弱の二極化」は、いずれも同じ方向を指しています。すなわち、資金が一部の強い業種・銘柄に極端に集中し、それ以外は広く売られる「二極化」相場です。
これは指数チャートだけを見ていては組み立てられない読み方です。日経は史上最高値圏ですが、3層を重ねると相場の体力はむしろ落ちていることが分かります。明日も、テクノロジー・金融への選別高が続く一方で裾野は狭いまま、というメインシナリオが最も自然です。
ただし、集中の対象が値がさ半導体・SBGに偏っているため、ここが崩れると受け皿がなく指数ごと崩れやすい。これが信頼度を「中」にとどめている理由であり、警戒トリガーを置いている根拠でもあります。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや弱気(スコア:-3/11)
スコア内訳:
- A トレンド:+0/3(TOPIX-0.42%は中立、日経-TOPIX+1.33ptで大型主導+1、グロース-TOPIX-3.83ptで小型劣後-1)
- B 幅・需給:-3/3(値上がり7業種・新高安-145・上昇比率27.0%、3項目すべて-1)
- C 内部エネルギー:+1/3(売買代金急増30銘柄平均+3.2%で+1、シ-デ差-0.06%は中立)
- D 過熱調整:-1(⚠ 売買代金TOP3集中度44.1%で-1、過熱ブレーキは未点灯)
- E マクロ:+0/2(VIX15.95は中立、米株合算+0.43%も±1%内で中立)
判定根拠:A群中立・C群とE群が下支えするものの、B群-3の需給の弱さが重しとなり合計-3でやや弱気に着地しました。日経は史上最高値圏でも、上昇比率27.0%・値上がり7業種と中身は脆弱で、売買代金TOP3集中度44.1%の一極集中が崩れた際の反動には警戒が必要です。






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