今日の日本株|2026年6月10日の市場資金フロー|反動安で全面安、内需・金融へ資金退避
- 前日の急反発から一転、非鉄金属(-7.50%)・海運(-3.49%)・電気機器(-3.24%)の景気敏感/半導体主導で全面安。値上がり業種は15/33。
- 逆行高は不動産業(+3.59%)・小売業(+1.98%)・空運(+1.52%)の内需・ディフェンシブ。銀行は年初来高値更新30銘柄が突出。
- 米株はナスダック(-0.97%)軟調・VIX21.0へ上昇でリスクオフ。総合判定は弱気(-6/11)、売り優勢で資金集中が続いています。
業種別 資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
全面安の中でも逆行高となったのは、内需・ディフェンシブ・金融周辺に集中しています。トップは不動産業+3.59%(相対騰落+4.84pt)で、住友林業など住宅・不動産株への買いが目立ちました。続く小売業+1.98%、空運業+1.52%、食料品+1.45%、サービス業+1.38%も、景気の波に左右されにくい内需系がそろって市場平均を上回っています。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 不動産業 | +3.59% | +4.84pt | 住宅・不動産へ資金退避、本日の最強 |
| 小売業 | +1.98% | +3.23pt | 内需消費の中核、ディフェンシブ買い |
| 空運業 | +1.52% | +2.77pt | 原油安が追い風、コスト改善期待 |
| 食料品 | +1.45% | +2.70pt | 生活防衛の典型的な逃避先 |
| サービス業 | +1.38% | +2.63pt | 内需サービスへ広く買い |
値下がり業種 TOP5
売られた側は、前日に急騰していた景気敏感・値がさ半導体の反動安に集中しています。最弱は非鉄金属-7.50%(相対騰落-6.25pt)の独歩安で、銅価格の下落と前日急騰の反動が重なりました。その他製品-3.54%、海運業-3.49%、電気機器-3.24%、鉱業-3.05%と、素材・ハイテク・資源が並んで沈んでいます。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 非鉄金属 | -7.50% | -6.25pt | 銅安・反動売りで独歩安、本日の最弱 |
| その他製品 | -3.54% | -2.29pt | 任天堂など値がさ製品が反落 |
| 海運業 | -3.49% | -2.24pt | 前日まで強かった反動が出た |
| 電気機器 | -3.24% | -1.99pt | キオクシア・太陽誘電など半導体安 |
| 鉱業 | -3.05% | -1.80pt | 原油・金の下落で資源株に逆風 |
色分けすると、買われたのは不動産・小売・食料品・サービスの内需/ディフェンシブ+金融、売られたのは非鉄金属を筆頭とした素材+半導体(電気機器)+資源(鉱業)という構図です。景気敏感・ハイテクから内需・ディフェンシブ・金融への資金退避が鮮明な1日でした。
💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
業種フロー詳細と主役交代シグナル
ヒートマップで5日間のptの推移を見たところで、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を続けて掲載します。
短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日地力の5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。
本日は流入11業種(🔥2/🟢9/○0)に対して流出13業種・中立9業種となり、業種数では流出がやや優勢です。ただ流入側は🟢兆しが9業種と厚く、ヒートマップ上の強弱とは別の「方向(増えているか減っているか)」の軸では、内需金融に地力が残っていることが見えてきます。
📌 主役交代シグナルのポイント:不動産・建設と生活防衛が🆙主役化、内需消費・金融が⤴継続強で内需ディフェンシブ側が主役入り。一方で素材・エネルギーは↘継続弱が長引き、景気敏感サイドの流出が地合いとして根強く残っています。
業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日の相対騰落を並べると、6/04・6/08の全面安と6/05・6/09の反発が交互に来る往来相場がよく分かります。下げては戻すものの、戻った翌日にまた売られる、という上値の重さがそのまま色の濃淡に出ています。本日は内需金融が緑、素材ハイテクが赤、という色の二極化が鮮明です。
年初来高値・安値更新の業種別分布
本日は新高値79銘柄に対して新安値72銘柄、差し引き+7とほぼ拮抗しています。全面安だった割に高値更新が安値更新を上回ったのは、銀行の年初来高値更新30銘柄が突出したためです。高値側は銀行・小売・サービス・不動産といった内需金融、安値側は非鉄金属・電気機器・その他製品の素材ハイテクに偏っており、業種別フローの強弱とぴたりと重なります。
業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は-2.72%とディフェンシブが大きく上回り、グロース-バリュー差も-1.63%でバリュー優位どまりでした。2軸対比でもはっきり「リスクオフ・内需退避」を指しています。本ブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ているので、本日の主題は後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」セクションで改めて整理してみますね。
テーマ別 資金フロー
💡 テーマ別平均騰落率/ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-1.25%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを表しています。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。
最強は不動産・建設+3.55pt、最弱は素材-1.55ptで、上位を内需・ディフェンシブ・金融、下位を素材・エネルギー・テクノロジーが占めるきれいな二極化でした。判定の分布を俯瞰すると、不動産・建設と生活防衛が🆙主役化、内需消費・金融が⤴継続強で内需金融が主役入り、製造業サイクルが🆕反転兆候、商社が🔄底打ち兆候。一方で素材・エネルギーが↘継続弱、テクノロジーが🆖弱含みと、景気敏感・ハイテク側の流出が地合いとして根強く残っています。
不動産業+4.84pt・建設業+2.26pt。住友林業など住宅株が買われ、全面安の中で市場平均を大きく上回りました。連続+1日・短長スプレッド+1.46で🆙主役化判定、新規の主役候補として明日の継続性に注目です。
小売業+3.23pt・サービス業+2.63pt。10日累計+6.99と地力があり、連続+1日ながら安全装置で⤴継続強判定。ディフェンシブ買いの受け皿として粘り強い動きが期待できそうです。
食料品+2.70pt・電気・ガス業+1.62pt。連続+1日・短長スプレッド+1.29で🆙主役化判定。リスクオフ局面の典型的な逃避先で、教科書どおりの動きという感じですね。
保険業+1.65pt・証券・商品先物業+0.50pt。連続+5日・短長スプレッド+0.91で⤴継続強判定。銀行は年初来高値更新30銘柄と地力が強く、金利上昇局面の物色対象として循環の芯になっています。
空運業+2.77pt ↔ 海運業-2.24ptと内部で真っ二つ。空運は原油安が追い風、海運は反動安で、テーマとしては相殺されて◐中立判定です。
輸送用機器+0.53pt ↔ 機械-0.17pt。連続+1日・本日値は弱いものの短長スプレッド+0.19で🆕反転兆候判定。流出基調から上向きへ転じる初動かもしれません。
精密機器+1.34pt ↔ 電気機器-1.99pt。連続-1日・本日値はマイルドながらスプレッド-0.48で🆖弱含みに転落。前日まで主役だった半導体の反動が出ています。
卸売業-0.39ptのみで構成。連続-2日ながら短長スプレッド+0.19で🔄底打ち兆候判定。10日累計-6と弱さは根深いものの、3日トレンドは下げ止まりかけている、という気がします。
石油・石炭製品+0.18pt ↔ 鉱業-1.80pt。連続-2日・本日pt-0.81・スプレッド-0.51で↘継続弱判定。原油-1.86%・金-3.69%の資源安がそのまま重しになっています。
鉄鋼+1.42pt ↔ 非鉄金属-6.25pt。連続-5日・10日累計-7.35と最も弱く、↘継続弱判定。非鉄金属の独歩安がテーマ全体を押し下げており、戻り売り警戒が先に立つ局面です。
全体としては、内需・ディフェンシブ・金融が主役化/継続強でそろって流入、素材・エネルギーが継続弱で流出が根強い、という二極化が鮮明でした。内需金融側は明日以降も粘り強い動きが期待できそうですが、素材・ハイテク側は戻り売り警戒の方が先に立つ、という感じでしょうか。
3対立軸でみるマクロ文脈
💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
本日の主題は「リスクオフ×資源安×金利低下」の3点セットです。3軸がそろってマイナスに振れ、景気敏感・資源・グロースから内需ディフェンシブへ資金が逃げる典型的なリスクオフの形になりました。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | -2.48pt | -0.04pt | +5.14pt | -1日 | 金利低下局面 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 | -2.51pt | -2.07pt | -10.34pt | -5日 | 資源安 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | -2.72pt | -1.98pt | -3.47pt | -1日 | リスクオフ |
本文③で生活防衛・不動産・建設が🆙主役化したのは、リスク軸-2.72pt(リスクオフ進行)の裏返しとして、景気敏感を避けたお金がディフェンシブ・内需へ集まったためです。素材が↘継続弱(連続-5日)と長引いている背景には、資源軸-2.51pt・10日累計-10.34ptという根深い資源安があります。
一方で金利軸は本日-2.48ptと金融側が弱含みましたが、これは不動産・建設が急騰した反動という色が濃く、10日累計では+5.14ptと金融優位が続いています。金融の⤴継続強(連続+5日)が崩れたわけではない、という読み方ができそうです。本文③が「何が起きているか」、こちらが「なぜ起きているか」を補う関係ですね。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ベステラ | 1433 | 建設業 | +10.13% | +11.38pt |
| 2 | 松風 | 7979 | 精密機器 | +7.80% | +9.05pt |
| 3 | 富士急行 | 9010 | 陸運業 | +7.20% | +8.45pt |
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| キオクシアホールディングス | 電気機器 | -7.78% | 半導体メモリーの反動売り、代金トップ |
| 太陽誘電 | 電気機器 | -12.91% | 電子部品が急落、本日の下げの象徴 |
| 東京エレクトロン | 電気機器 | +3.19% | 半導体製造装置は逆行高で踏ん張る |
売買代金の上位は電気機器(半導体)で独占され、しかも下げ銘柄が中心でした。資金は依然として値がさ半導体に集中しているものの、その向きが売りに傾いた、というのが本日の集中度43.6%・買い主導率25%の中身です。
💡 過熱スコアって何?(初めての方向け)
最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)
全面安の中でも上昇トレンドを維持しているのは、内需・金融・小売周りに偏っています。ただ多くが過熱スコア+5〜+6(⚠過熱)と短期的には伸び切った位置にあり、新規で追いかけるより押し目を待ちたいところです。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 福井銀行 | 8362 | +0.52% | +1.77pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 寿スピリッツ | 2222 | +5.55% | +6.80pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| 松風 | 7979 | +7.80% | +9.05pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| Joshin | 8173 | +2.05% | +3.30pt | +3 | △ やや強 |
| ケイアイスター不動産 | 3465 | +0.52% | +1.77pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| ジンズHLDG | 3046 | +1.56% | +2.81pt | +6 | ⚠ 過熱 |
高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種累積≥+1pt)
個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高い組み合わせです。内需・金融・小売に集中しており、本日のテーマ別フローと完全に一致しています。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 福井銀行 | 8362 | 銀行業 | +0.52% | +1.77pt | +6 ⚠ |
| 寿スピリッツ | 2222 | 食料品 | +5.55% | +6.80pt | +5 ⚠ |
| Joshin | 8173 | 小売業 | +2.05% | +3.30pt | +3 △ |
| ジンズHLDG | 3046 | 小売業 | +1.56% | +2.81pt | +6 ⚠ |
| リクルートHLDG | 6098 | サービス業 | +1.74% | +2.99pt | +4 ⚠ |
📉 売られすぎ反転候補(D条件・3銘柄)
RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の逆張り候補。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京地下鉄 | 9023 | 17.5 | -7.5% | 1.50倍 | +0.37% | -3 |
| タマホーム | 1419 | 26.6 | -10.7% | 1.56倍 | +1.22% | -5 |
| ネットプロテクションズHLDG | 7383 | 32.5 | -8.7% | 1.54倍 | +5.39% | -1 |
🚀 踏み上げ候補(E条件・5銘柄)
信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。空売り買い戻しによる短期急騰候補。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 富士急行 | 9010 | 0.80 | +7.20% | +8.45pt | 0 |
| 物語コーポレーション | 3097 | 1.00 | +6.46% | +7.71pt | -1 |
| トランザクション | 7818 | 0.77 | +4.71% | +5.96pt | +1 |
| コロワイド | 7616 | 0.72 | +4.28% | +5.53pt | -3 |
| シナネンHLDG | 8132 | 0.56 | +3.73% | +4.98pt | -2 |
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・5銘柄)
業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。トップダウン買い候補。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| ラウンドワン | 4680 | サービス業 | +4.09% | +5.34pt | +4 ⚠ |
| 神奈川中央交通 | 9081 | 陸運業 | +1.01% | +2.26pt | +4 ⚠ |
| SOMPO HLDG | 8630 | 保険業 | -1.14% | +0.11pt | +2 △ |
| 三越伊勢丹HLDG | 3099 | 小売業 | +0.06% | +1.31pt | +1 → |
| インターメスティック | 262A | 小売業 | +0.90% | +2.15pt | +2 △ |
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・5銘柄)
業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。継続売り警戒・空売り候補。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 三井物産 ※関連市況確認要 | 8031 | 卸売業 | -1.66% | -0.41pt | -5 ✕ |
| 三菱商事 ※関連市況確認要 | 8058 | 卸売業 | -3.95% | -2.70pt | -4 ✕ |
| 技研製作所 | 6289 | 機械 | -0.29% | +0.96pt | -4 ✕ |
| デジタルガレージ | 4819 | 情報・通信業 | ±0.00% | +1.25pt | -4 ✕ |
| エーザイ | 4523 | 医薬品 | -0.08% | +1.17pt | -3 △ |
市場体温計
💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
本日の総合体温はLayer 1合計-2「☃涼風(やや弱気)」。高温シグナルは1/4点灯、低温シグナルは0/4点灯で、過熱でも底値でもないニュートラルゾーンにいます。ただ相場の質は「集中・売り優勢で方向感なし」で、温度の数字以上に中身は重い、という感じですね。
Layer 1:日々の体温(合計 -2 / ±5 → ☃涼風)
5項目のうち、上昇銘柄比率・値上がり業種数・新高安スプレッドは中立ゾーン、日経/TOPIX方向とTOP10売買代金上昇数の2項目がマイナスに点灯しました。指数が両方下げ、大型株の上昇が2/10にとどまった点が体温を冷やしています。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 54.6% | ≥55% | ≤35% | 0 |
| 値上がり業種数 | 15 / 33 | ≥20 | ≤11 | 0 |
| 新高値−新安値スプレッド | +7 | ≥+30 | ≤-30 | 0 |
| 日経・TOPIX方向 | 日経- / TOPIX- | 両方+ | 両方- | -1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 2 / 10 | ≥8社 | ≤3社 | -1 |
| Layer 1 合計 | -2 / ±5 | ☃ 涼風 | ||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
点灯したのは④(信用評価損益率)のみです。-0.68%と評価損が浅く、信用の建ち方がやや楽観に傾いていることを示しますが、①RSI70超比率・②日経25日乖離率・③騰落レシオ25日はいずれも未達で、過熱感は乏しい状態です。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 4.9% | ≥25% | 20% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +0.27% | ≥+8% | 3% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 99.39 | ≥125 | 80% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -0.68% | ≥-3% | — | ✅ 点灯 |
| 1/4点灯 | 過熱なし | ||||
Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)
低温側は4項目すべて未達で、底値接近のサインは出ていません。Layer 2と違って③に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 8.6% | ≥15% | 57% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +0.27% | ≤-6% | 5% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 109.55 | ≤60 | 100% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -0.68% | ≤-15% | 5% | 未達 |
| 0/4点灯 | 底値遠い | ||||
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)
Layerには含めないものの、同じ体温でも中身の質が違う相場を識別する補助線です。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 43.6% | 極端集中 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 25% | 売り主導 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | -1.12% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +1.39pt | 中立 | ≥+4ptで値がさ偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 109.55 | 中立 | ≤60で超過冷、≤80で過冷 |
総合すると、Layer 1は-2の涼風で日経・TOPIXとも陽転できず、Layer 2・Layer 3はそれぞれ1/4・0/4と過熱・底値シグナルは限定的でした。温度計の数字だけ見ればニュートラルゾーンですが、補助指標は資金集中度43.6%(極端集中)・買い主導率25%(売り主導)を示しており、相場の質は「半導体への一極集中+売り優勢で方向感なし」です。Layer 3が点いていない以上、底値接近を語る段階ではなく、戻りは売られやすい上値の重い地合いが続きそう、という気がします。
本日のマクロ環境
外部環境は、米株・為替・商品がそれぞれ別々のシグナルを出した1日でした。米株はナスダックが軟調、為替は円安継続、商品は原油・金そろって下落と、方向はバラバラながら全体としてはリスクオフ寄りに傾いています。
明日の注目ポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。
- 金利軸 -2.48pt(連続-1日) 金利低下局面
- リスク軸 -2.72pt(連続-1日) リスクオフ
- 資源軸 -2.51pt(連続-5日) 資源安
- 市場体温計:L1 -2「涼風」/ L2 1/4 / L3 0/4
- 最強:不動産・建設+3.55pt(🆙主役化/連続+1日/強流入)
- 次点:内需消費+2.93pt・生活防衛+2.15pt(継続強・主役化)
- 金融:+1.07pt(⤴継続強/連続+5日の地力)
- 最弱:素材-1.55pt(連続-5日)・エネルギー-0.81pt(↘継続弱)
- 🟢兆し9業種に 銀行・小売・不動産・保険 が並ぶ(流入計11業種)
- F勝ち組セクター中核に 小売・保険・サービス5社 が登場
- 非鉄金属はL3未点灯で底値接近サインなし・戻り売り警戒
- A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+6で 短期は伸び切った位置
明日も内需・ディフェンシブ・金融が相対的に優位な地合いが続く公算が高い一方、相場全体は戻れば売られる上値の重さが残ると見ています。
- 期待エリア:不動産・小売・食料品・銀行(主役化・継続強で資金の受け皿)
- 継続性試金石:金融(連続+5日、ここで途切れず買われ続けるか)
- 底打ち待機:非鉄金属・素材(L3未点灯、反転を追うのは時期尚早)
- マクロ材料注視:米ナスダックの続落/反発、VIX21の方向、原油の下げ止まり
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:内需金融も売りに巻き込まれる
逃避先だった内需金融まで利益確定売りに押されると、逆行高の支えがなくなり全面安が再来します。往来相場の「戻った翌日に売られる」パターンが強まる展開です。
⚡ 最弱気分岐B:半導体連鎖安+円高反転
値がさ半導体の下げが止まらず、加えて円高に振れると輸出株の支えも外れます。集中度43.6%の一極集中が裏目に出て、指数が大きく崩れるリスクシナリオです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ リスクオフと資源安の同時進行
本日の3対立軸は、金利軸-2.48pt・資源軸-2.51pt・リスク軸-2.72ptと、3つすべてがマイナス側に振れました。リスク軸のマイナスは「景気敏感・ハイテクよりディフェンシブが買われた」ことを、資源軸のマイナスは「資源株より内需が買われた」ことを意味します。原油-1.86%・金-3.69%の商品安がそのまま資源軸の重しになっており、10日累計でも-10.34ptと根深い流れです。
金利軸の-2.48ptは一見すると金融が弱いように見えますが、これは不動産・建設が急騰した反動という側面が強く、10日累計では+5.14ptと金融優位が維持されています。市場体温計はLayer 1が-2「涼風」、Layer 2が1/4、Layer 3が0/4で、過熱でも底値でもないニュートラルゾーン。ただし補助指標の資金集中度43.6%・買い主導率25%が示すとおり、温度の数字以上に中身は売り優勢で重い、というのがマクロ層の結論です。
層2:テーマ層 ─ 内需ディフェンシブ金融の主役化
10テーマのランキングは、上位を不動産・建設(+3.55pt・🆙主役化)、内需消費(+2.93pt・⤴継続強)、生活防衛(+2.15pt・🆙主役化)、金融(+1.07pt・⤴継続強)が占め、下位に素材(-1.55pt・↘継続弱)、エネルギー(-0.81pt・↘継続弱)、テクノロジー(-0.32pt・🆖弱含み)が沈む、きれいな二極化になりました。
特に金融は連続+5日と日数の地力があり、銀行の年初来高値更新30銘柄がそれを裏づけています。不動産・建設と生活防衛の主役化は、リスクオフ局面で景気敏感を避けた資金がディフェンシブへ集まった結果で、層1のリスク軸マイナスと論理的に直結しています。一方で素材の連続-5日・10日累計-7.35ptは、資源安が長引くなかでの構造的な弱さを表しており、こちらも層1の資源軸マイナスと整合します。
層3:業種・銘柄層 ─ 買い候補は内需金融に集中
33業種の資金流入シグナルでは、🟢兆し9業種に銀行・保険・小売・不動産といった内需金融が並び、流入計11業種を形成しました。スクリーナーでも、F勝ち組セクター中核株にラウンドワン・神奈川中央交通・三越伊勢丹・SOMPO・インターメスティックと内需サービス・小売・保険が顔をそろえ、C高値更新×業種強しも福井銀行・寿スピリッツ・Joshinなど内需金融に偏っています。
逆に非鉄金属はLayer 3の低温シグナルが未点灯で、まだ底値接近のサインは出ていません。G負け組セクター中核には三井物産・三菱商事(卸売業)が並び、戻り売り警戒が先に立つ状況です。なお、A最強モメンタム上位の多くが過熱スコア+5〜+6と短期的には伸び切った位置にある点には注意で、追いかけ買いより押し目待ちが無難という読みになります。
3層統合の読み方
マクロ層が「リスクオフ・資源安」、テーマ層が「内需ディフェンシブ・金融の主役化」、業種・銘柄層が「買い候補の内需金融への集中」と、3層すべてが内需金融優位×景気敏感回避という同じ方向を指しています。3層が一致しているため、明日も内需金融が相対的に優位という見立ては構造的なシグナルとして信頼度が高めです。
ただし、これはあくまで「相対的に強い/弱い」の話であり、相場全体が上を向くという話ではありません。A群トレンド-3・売り主導率25%・集中度43.6%という売り優勢の質と、6/05・6/09の反発が続かなかった往来相場の事実を踏まえると、内需金融に絞った押し目狙いで小さく拾い、戻りは利を伸ばさず堅実に、という構えが本日の3層から導かれる結論です。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-6/11)
スコア内訳:
- A トレンド:-3(TOPIX-1.25%・日経-TOPIX-0.64pt・グロース-TOPIX-1.20ptの全面安)
- B 幅・需給:+0(値上がり業種15/33・新高安差+7・上昇銘柄比率54.6%といずれも中立)
- C 内部エネルギー:-1(シ-デ差-2.72%で-1、急増top30+0.16%・RSI健全度は中立)
- ⚠ D 過熱調整:-1(TOP3集中度43.6%で30%超→資金集中リスク点灯。過熱ブレーキは未点灯)
- E マクロ:-1(米株合算-1.23%で-1、VIX21.0は15-25レンジで中立)
判定根拠:A群トレンド-3が重しとなり、B群が中立、C・D・E群がそれぞれ-1で合計-6の弱気領域に着地しました。非鉄金属-7.50%独歩安と集中度43.6%・買い主導率25%の売り優勢が、内需金融の逆行高を打ち消す形です。







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