今日の日本株|2026年7月16日の市場資金フロー|キオクシア-15%・半導体主導で全面安

今日の日本株|2026年7月16日の市場資金フロー|値がさ半導体主導で日経-2.79%全面安、内需・ディフェンシブは逆行高で裾野は底堅い

今日の日本株|2026年7月16日の市場資金フロー|値がさ半導体主導で日経-2.79%全面安、内需・ディフェンシブは逆行高で裾野は底堅い

📉 日経 -2.79%(急反落・全面安) 🏆 判定 ⛈全面安・警戒 -8/±11 🌡 体温計 -3 ❄❄低温
今日前日+5「灼熱」から一転、キオクシア-15.03%を震源に値がさ半導体が総崩れ。日経-2.79%・66,835円、値上がりは10/33の全面安で、体温計は-3「低温」まで急落しました
中身下げは指数寄与の大きい値がさ半導体に集中。非鉄-5.95%・電機-3.22%が最弱。一方で三菱自+6.43%・小売+1.00%・医薬品+0.91%と内需・ディフェンシブは逆行高
明日3対立軸そろってマイナス転換=リスクオフ。ただ新高値75・新安値3で裾野は底堅く、鍵は半導体(キオクシア・東エレク)の下げ止まり

今日の日本株は、日経平均が-2.79%(66,835円)と急反落し、全面安になりました。前日は+3「やや強気」・体温計+5「灼熱」でしたから、わずか1日での急転換です。ただ中身を見ると、下げの震源ははっきりしています。キオクシア-15.03%を筆頭に、東京エレクトロン・太陽誘電・アドバンテストといった値がさ半導体が総崩れになりました。前夜の米国市場でSOX指数が2%超安、マイクロン・サンディスクが8%安と、メモリー株中心に売られた流れがそのまま波及した格好です。一方で、輸送用機器+1.35%(三菱自+6.43%)・小売+1.00%・医薬品+0.91%と内需・ディフェンシブは逆行高。新高値は75本・新安値は3本と、裾野の物色はむしろ底堅いままでした。指数を殺したのは値がさ半導体で、資金はそこから内需へ逃げた——そういう1日だったと見ています。

7/15 に私が立てたシナリオが、本日どうなったかを最初に振り返っておきます。方向は、はっきり外しました。ただ、置いておいた保険がどう効いたかまで、隠さず並べます。

自己採点 3.0 / 5.0 🔶 ①方向:メイン「リスクオンの全面高が続く」は外し(全面安・日経-2.79%)。ただ「過熱の反動に要注意」「TSMC決算が最大の分岐」の警戒は明示していた(1.0/2.0) 🔶 ②個別コール:底打ち確認で半導体を「TSMC通過まで見送り」とした慎重さは震源回避で的中。ただ期待エリアの金融は逆行安で半分外し(0.5/1.0) 🟢 ③警戒トリガー:弱気分岐Aの「上昇比率50%割れ」が発動。過熱の反動を事前に警戒し、置いた保険が機能(1.0/1.0) 🔶 ④信頼度:「中〜やや高」はやや高すぎた。方向を外したので、もう一段抑えておくべきだった(0.5/1.0)
  • ❌ 外れメインシナリオ「リスクオンの全面高は続く」は外しました。前日に3対立軸そろってのリスクオンと書いて方向を強気に置きましたが、本日は日経-2.79%・値上がり10/33の全面安。3対立軸もそろってマイナスへ反転しました。方向観そのものは、はっきり外れです。
  • ⭕ 的中底打ち確認に置いた「半導体はTSMC通過まで逆張り見送り」は、結果的に正解でした。その半導体こそが本日の震源で、キオクシア-15.03%・東エレク-4.51%と総崩れ。前日は「最強の上昇を見送った」と反省した半導体を、今度は「見送っていて助かった」形です。守りの判断は当たりました。
  • 🔔 発動弱気分岐A「過熱の反動でスピード調整」の警戒トリガー(上昇比率50%割れ)は発動しました。本日の上昇比率は28.5%。RSI70超29.6%の過熱が残ったまま、置いておいた保険どおりに需給調整が入りました。
  • ➖ 不発最弱気分岐B「TSMC決算失望×半導体二番底で電機総崩れ」のトリガー(米SOX-3%超・VIX20超)は、厳密には不発でした。米SOXは2%超安にとどまり、VIXは15.96へ低下。半導体は急落しても、全体のリスクオフにまでは至っていません。

総括:方向を強気に置いたメインシナリオは、はっきり外しました。ただ、①過熱の反動を弱気分岐で警戒し、②震源になる半導体を「見送り」に置いていた慎重さが、結果的に効きました。値動きが強くても過熱が最大級なら、反動の芽を必ず一つ置いておく——前日の「守りに置きすぎ」という反省とは逆に、今日はその守りに助けられた1日でした。外した日でも、置いた保険で大崩れの心構えができていたか。そこまで含めて、明日からの判断材料にしていただければと思います。

本日の市場サマリー

前日+5「灼熱」からの急反落。ただ下げは値がさ半導体に集中し、裾野の物色は内需へ逃げて底堅いままです。

主要指標
日経平均
-2.79%
66,835 円(25日線乖離 -3.34%)
TOPIX
-1.45%
4,029 pt(25日乖離 +0.23%)
グロース250
-2.34%
719 pt
セクター・内部相場
最強業種
輸送用機器
+1.35% / 相対 +2.80pt
最弱業種
非鉄金属
-5.95% / 相対 -4.50pt
上昇銘柄比率
28.5%
新高値75 / 新安値3(差+72)
為替・米10年
¥162.10 / 4.57%
ドル円 -0.22円 / 米10年 -0.033pt

業種別資金フロー分析

下位は半導体・非鉄・素材にきれいに固まり、上位は内需・ディフェンシブ。指数を殺した値がさ半導体と、逃げ場になった内需の二極です。

値上がり業種 TOP5

値上がりは33業種のうち10。全面安の中で逆行高になった先頭は輸送用機器+1.35%(対TOPIX+2.80pt)で、三菱自+6.43%が牽引しました。2位パルプ・紙+1.20%、3位小売+1.00%、4位医薬品+0.91%、5位鉄鋼+0.69%と、上位は内需・ディフェンシブと素材の一角。半導体売りの逃げ場として、景気に左右されにくい業種へ資金が回った並びですね。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1輸送用機器+1.35%+2.80pt三菱自+6.43%が牽引。半導体売りの逃げ場として景気敏感の一角へ資金
2パルプ・紙+1.20%+2.65ptディフェンシブの逆行高。全面安の中で数少ない買われ組
3小売業+1.00%+2.45ptサイゼリヤ+17.30%(決算好感)等。内需消費テーマの中核
4医薬品+0.91%+2.36pt武田薬品+1.08%。ディフェンシブの受け皿
5鉄鋼+0.69%+2.14pt素材の中でも非鉄と明暗。相対的な底堅さ

値下がり業種 TOP5

下落は23業種。最弱は非鉄金属-5.95%(対TOPIX-4.50pt)で、前日は+4.55%の首位だった業種が、一夜で最下位へ真逆に振れました。フジクラ・古河電工など前日急反発した電線が、そろって反落しています。続いて金属製品-3.69%、電気機器-3.22%、ガラス・土石-3.09%と、半導体・半導体材料が下位を独占。前日の主役がそのまま本日の最弱に回った、典型的な反動安の構図です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属-5.95%-4.50pt前日首位から最下位へ真逆。フジクラ・古河電工など電線が総崩れ
2金属製品-3.69%-2.24ptSUMCO-9.07%等。半導体材料の連れ安
3電気機器-3.22%-1.77ptキオクシア-15.03%・東エレク-4.51%・アドバンテストが逆行安の震源
4ガラス・土石製品-3.09%-1.64ptNGK-6.04%等。半導体材料の売り
5化学-2.21%-0.76pt素材テーマの一角として相対劣後

方向シグナル(5項目スコア)では相対流入15業種 vs 流出7業種と、対TOPIX相対ではむしろ買いが優勢でした。TOPIXが-1.45%下げたぶん、それより下げ渋った内需・ディフェンシブの多くが相対プラスに浮いた格好です。流出は半導体(電機)・素材に集中し、絶対値の下げは値がさ株に偏っています。新高値75・新安値3(差+72)という需給の底堅さも、この下げが「全面リスクオフ」ではなく「値がさ半導体の需給調整」であることを裏づけていると見ています。

テーマ別資金フロー

相対では内需消費が首位、生活防衛・製造業サイクルが続く。テクノロジー・素材だけが流出という、防御ローテーションの並びです。

1内需消費+2.12pt🔥🔥 ⤴ +1日
2生活防衛+1.45pt🔥 🆙 +1日
3製造業サイクル+1.39pt🔥 ⤴ +2日
4不動産・建設+0.79pt🔥 ⤴ +3日
5エネルギー+0.66pt🔥 ⤴ +1日
6商社+0.55pt🔥 ⤴ +4日
7輸送・物流+0.51pt🔥 🆙 +1日
8金融+0.17pt→ ◐ +4日
9テクノロジー-0.55pt💧 ↘ -4日
10素材-1.04pt💧 🆘 -1日

首位の内需消費+2.12ptは小売+2.45pt(サイゼリヤ決算)が牽引し、🔥🔥強流入で買い主導率100%。2位の生活防衛+1.45ptも医薬品+2.36pt主導で🆙主役化と、ディフェンシブ2テーマがそろって資金の受け皿になりました。逆に流出したのは、テクノロジー-0.55pt(💧連続-4日)と素材-1.04pt(🆘脱落)の2テーマだけ。半導体(テクノロジー)と非鉄(素材)に売りが集中し、残りは相対的に買われたという、きれいな防御ローテーションです。ただし全体は全面安ですから、これは「どこも上がった」ではなく「下げ渋った順」だという点は、押さえておきたいところですね。

3対立軸でみるマクロ文脈

前日そろってプラスだった3対立軸が、本日はそろってマイナスへ反転。マクロは1日でリスクオフへ振れました。

対立軸本日値連続10日累計ひとこと
金利軸-0.62pt-1日+5.71pt金融−不動産建設。連続-1日で金利低下局面。証券・銀行の反落で金融の勢いが一服
資源軸-1.26pt-1日-0.78pt資源安。非鉄の急落で資源全体が失速。前日の主役から真逆へ
リスク軸-1.51pt-1日-2.80pt半導体・素材が生活防衛に負け、リスクオフへ反転

ポイントは前日そろってプラスだった3対立軸が、本日は3軸そろってマイナスへ反転したことです。とりわけリスク軸-1.51ptは、半導体・素材といった景気敏感が生活防衛(ディフェンシブ)に明確に負けたことを映しています。前日は「3軸そろってリスクオン」でしたから、まさに真逆の1日でした。ただ10日累計で見ると金利軸は+5.71ptとまだプラス圏で、金融の地力そのものが崩れたわけではありません。本日の反転は、過熱していた値がさ半導体の需給調整がマクロ全体に波及した色が濃い、と見ています。

本日の注目銘柄

今日シグナルが出たのは「値上がり率」「売買代金集中」「勝ち組と負け組のねじれ」の3枠。キオクシア1社で市場の約3割という、極端な半導体集中が今日の核心です。

値上がり率 TOP3(東証プライム)

首位はオープングループ+17.73%(サービス業)、2位はサイゼリヤ+17.30%(小売業・決算好感でストップ高比例配分)、3位イーレックス+9.22%(電気・ガス業)です。全面安の中でも、決算や個別材料のある中小型・内需株には資金が向かいました。半導体の逃げ場を探した資金の一部が、こうした逆行高組へ回った格好です。

順位銘柄(コード)業種騰落率コメント
1オープングループ(6572)サービス業+17.73%本日の値上がり率トップ。内需の中小型が急伸
2サイゼリヤ(7581)小売業+17.30%決算好感+値上げ観測でストップ高比例配分
3イーレックス(9517)電気・ガス業+9.22%ディフェンシブの逆行高

売買代金集中 TOP3(キオクシア1社で市場の約3割)

売買代金TOP3はキオクシア-15.03%・東京エレクトロン-4.51%・太陽誘電-0.63%で、いずれも電気機器(半導体)。キオクシア1社で約2兆8,900億円=東証プライム全体の約3割を占め、売買も下げも半導体に極端に集中しました。前日は代金・株価ともに主役へ返り咲いた半導体が、本日は代金トップのまま真逆の急落。震源がどこにあったかが、代金上位の顔ぶれからはっきり読み取れます。

順位銘柄(コード)業種騰落率売買代金
1キオクシア(285A)電気機器-15.03%約2兆8,900億円(市場の約3割)
2東京エレクトロン(8035)電気機器-4.51%半導体製造装置。米SOX安に連動
3太陽誘電(6976)電気機器-0.63%電子部品。相対的に下げ渋り

勝ち組と負け組のねじれ(本日の核心)

いつもは「勝ち組中核(業種累積≥+2pt × 高RSI)」を載せる枠ですが、本日はそのねじれが逆向きに出ました。前日まで過熱ゾーンまで買われていた半導体・非鉄——キオクシア-15.03%・SUMCO-9.07%・NGK-6.04%——が、RSIの高さもろとも一斉に反落。一方、負け組とされてきた内需・ディフェンシブ側の三菱自+6.43%・サイゼリヤ+17.30%・武田薬品+1.08%が逆行高で浮上しました。つまり、過熱していた勝ち組(半導体)が真っ先に売られ、出遅れていた内需が買われた——前日とちょうど裏返しの構図です。過熱の反動がどこから出るかを、今日の相場が教えてくれた形ですね。

市場体温計

日々の体温は-3「低温」まで急落。ただ低温シグナルは0点灯で、底入れを示す段階にはまだ届いていません。

Layer 1 日々の体温 -3/±5 ❄❄低温 Layer 2 高温シグナル 1/4 点灯(RSI70超29.6%) Layer 3 低温シグナル 0/4 点灯(底入れ未確認) 相場の質:極寒(広範な売り)× 半導体集中(集中度37.6%・買い主導15%)

減点はLayer1の5項目がほぼ総崩れで——上昇比率28.5%・値上がり業種10/33・日経TOPIX方向マイナス一致・TOP10売買代金の上昇0社——体温は-3「低温」まで下がりました。前日+5「灼熱」からの急転換です。ただ注目したいのは、高温シグナルがまだ1点灯(RSI70超29.6%)残っている一方で、低温シグナルは0点灯だという点。売られはしたものの、RSI30以下は4.4%どまりで、「売られすぎ」の底入れシグナルにはまだ届いていません。過熱の解消途上、というのが今の体温です。

本日のマクロ環境

前夜の米国株はナスダック+0.62%と続伸、VIXも低下。外部環境はむしろ平静で、今日の下げは日本株の半導体固有要因が中心です。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-2.79%
66,835円・急反落
TOPIX
-1.45%
4,029pt・全面安
グロース250
-2.34%
719pt・新興も安い
海外株式(前日終値)
NYダウ
+0.29%
52,483・小幅高
ナスダック
+0.62%
26,269・続伸
S&P500
+0.38%
7,573・続伸
為替・金利
ドル円
162.10
-0.22円・やや円高
米10年金利
4.569%
-0.033pt・低下
VIX恐怖指数
15.96
-0.27・平静
資源・需給
WTI原油
$79.5
-0.44・80ドル割れ
騰落25日
120.71
過熱ゾーン残存
信用評価損益率
-4.95%
通常圏

前夜の米国株は、むしろ堅調でした。ナスダックが+0.62%・S&P500が+0.38%と続伸し、VIXは15.96へ低下。米10年金利も4.569%へ小幅低下し、外部環境そのものはリスクオンのままです。にもかかわらず東京が全面安になったのは、下げの理由が外部ではなく日本株の内部——値がさ半導体の需給調整——にあったからです。米国では前夜、メモリー株(マイクロン・サンディスク)中心に売られ、資金が半導体からアルファベット・アマゾンといったハイパースケーラーへシフトしました。この「メモリー離れ」が、キオクシア中心の東京の半導体売りに直結した格好です。ドル円は162.10円へわずかに円高方向へ振れ、内需株の逆行高を後押しした面もありそうです。

明日の注目ポイント

3対立軸はそろってマイナスへ。ただ裾野は底堅く外部も平静で、鍵は半導体(キオクシア・東エレク)の下げ止まりです。

3層構造でみる明日のシナリオ

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 3対立軸がそろってマイナス反転。金利軸-0.62pt・資源軸-1.26pt・リスク軸-1.51ptで1日にしてリスクオフへ。ただし10日累計は金利軸+5.71ptとプラス圏を維持
  • 外部環境はむしろ平静。米ナス+0.62%・S&P+0.38%続伸、VIX15.96低下、米10年4.569%低下、ドル円162.10へやや円高。体温計は-3「低温」だが低温シグナルは0/4で底入れ未確認
マクロは1日でリスクオフへ振れたが、外部は平静で全体崩壊の色は薄い。震源は日本株内部の半導体
層2:テーマ10テーマの動き
  • 相対では防御ローテーション。内需消費+2.12pt(🔥🔥+買い主導100%)・生活防衛+1.45pt(🆙主役化)・製造業サイクル+1.39ptへ資金が逃げた
  • 流出は2テーマだけ。テクノロジー-0.55pt(💧連続-4日)・素材-1.04pt(🆘脱落)。半導体と非鉄に売りが集中
資金は半導体・素材から内需・ディフェンシブへ回避。「下げ渋った順」に相対プラスが並んだ防御相場
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは相対流入15 > 流出7業種だが、絶対値は値上がり10/33の全面安。新高値75・新安値3(差+72)で需給の底は堅い
  • 本日の核心は値がさ半導体の総崩れ。キオクシア-15.03%(市場の約3割の代金)・東エレク-4.51%が震源で、逆行高は三菱自+6.43%・サイゼリヤ+17.30%
個別の下げは半導体に集中。裾野の物色は内需へ逃げて底堅く、質は玉石混交だが底割れの気配は薄い
3層の見立ては一致:マクロ・テーマ・業種の3層とも「指数を殺したのは値がさ半導体、裾野は内需・ディフェンシブへ逃げて底堅い」という同じ絵を描いています。全体のリスクオフではなく、過熱していた半導体の需給調整——これが私の本日の読み方です。だとすれば、明日以降の最大の分岐は半導体(キオクシア・東エレク)が下げ止まるかどうか。外部が平静なぶん、ここが落ち着けば指数は戻りやすい、という気がします。
📊 メインシナリオ:半導体の需給調整で指数の重さは残るが、全体のリスクオフには至らず。裾野は内需・ディフェンシブ中心に底堅く推移とみる。最大の分岐は半導体の下げ止まり

明日は、値がさ半導体の需給調整が続くうちは指数の戻りは鈍いとみています。ただ、外部環境(米株続伸・VIX低下)は平静で、新高値75・新安値3の需給の底堅さもあり、全体のリスクオフにまで崩れる可能性は低いと見ています。鍵はキオクシア・東エレクといった震源の下げ止まりで、ここが落ち着けば過熱調整が一巡し、指数は戻りに転じやすい局面です。

  • 期待エリア:内需消費・生活防衛(小売・医薬品・サービス。買い主導率100%/78%で資金が逃げ込んだ受け皿)、逆行高の三菱自など製造業サイクル。半導体売りの逃げ場としての底堅さが続くかに注目です
  • 継続性試金石:内需・ディフェンシブへ逃げた資金が半導体反発時に剥落しないか(相対の強弱を観察)/上昇銘柄比率28.5%が50%へ回復するか/新高安差+72の需給の底堅さが維持されるか
  • 底打ち確認:半導体(キオクシア・東京エレクトロン・アドバンテスト)。米SOX・サンディスク・韓国サムスンの動きに連動しやすく、PTSと寄り付きの気配で下げ止まりの兆しが出るかをまず確かめたいところです
  • マクロ材料注視:米株(ナス+0.62%・VIX15.96)が続伸を保つか、ドル円162.10の円高進行、米10年4.569%の低下、WTI80ドル割れ、騰落レシオ25日120.71の過熱がどこまで解消するか

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体の調整が内需の逃げ場崩しへ波及、下げが深まる

本日は内需・ディフェンシブが逃げ場になりましたが、半導体の下げが続いて地合いが悪化すると、逃げ込んでいた内需からも利益確定が出て、全面安が深まるリスクがあります。低温シグナルは0/4で「売られすぎ」の底入れがまだ確認できていないため、二段下げの余地は残っています。

警戒トリガー:上昇銘柄比率20%割れ or 新安値の急増(新高安差のマイナス転換)or 内需・ディフェンシブの逆行高の消滅

⚡ 最弱気分岐B:半導体固有の調整が全体リスクオフへ波及

半導体の需給調整が、米SOXの一段安や急速な円高と重なると、日本株固有の調整が全体のリスクオフへ変質するリスクがあります。キオクシア1社で市場の約3割という極端な代金集中は、半導体次第で指数全体が振れやすいことの裏返しでもあります。

警戒トリガー:VIX20超 or ドル円160円割れの急速な円高 or 米SOX-3%超の連続安

🎯 シナリオ信頼度:中。半導体の下げは明確でも、外部が平静で裾野の需給が底堅いため、「全体崩壊」か「半導体固有の調整に留まる」かは、震源の下げ止まり次第です。方向を強く置きにくい局面なので、半導体(キオクシア・東エレク)の寄り付き気配を見てから動きたい、という気がします。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):全面安・警戒(スコア:-8/±11)

  • A トレンド:-3 TOPIX-1.45%(≤-0.5%)・日経-TOPIX差-1.34pt・グロース-TOPIX差-0.89pt。3項目そろってマイナスで内部整合が最低
  • B 幅・需給:-1 値上がり10/33・上昇比率28.5%はマイナスだが、新高安+72はプラス。幅の悪化は限定的
  • C 勢い:-2 シクリカル-ディフェンシブ-1.40%でリスクオフ、RSI70超29.6%で過熱も残存
  • ⚠ D 過熱調整:-3 RSI70超29.6%・騰落レシオ25日120.71の過熱が残ったまま、TOP3代金シェア37.6%(キオクシア1社で約3割)の極端な大型集中
  • E マクロ:+1 前夜の米ナス+0.62%・S&P+0.38%続伸、VIX15.96低下と外部は平静。5群で唯一のプラス

判定根拠:内部整合(A-3)が最も重く、過熱と大型集中(D-3)が続いて、総合は-8「全面安・警戒」に着地しました。前日の+3から11ポイントの急落です。ただ新高安+72の需給の底堅さと、外部の平静さ(E+1)は残っており、この下げが全体のリスクオフではなく値がさ半導体の需給調整だという見立てを支えています。過熱の解消が進むか、半導体が下げ止まるか——それが戻りのタイミングを決める、というのが本日の結論です。

11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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