今日の日本株|2026年5月12日の市場資金フロー|資源高×円安でバリュー優位の循環相場

今日の日本株|2026年5月12日の市場資金フロー|資源高×円安でバリュー優位の循環相場

今日の日本株は、資源高×円安の同時進行を背景に資源・素材・金融が主役の循環相場となりました。TOPIX+0.83%(3,872.90)で4日続伸、日経平均+0.52%(62,742円)と堅調に推移する一方、グロース250は-2.85%と急落して二極化が鮮明です。値上がり業種20/33で裾野は広めの上昇でした。
📌 本日の3行まとめ
  • その他金融業(+4.78%)・非鉄金属(+4.28%)・石油・石炭製品(+4.01%)のバリュー+資源主導の上昇。WTI原油+2.28%とドル円157円台の円安進行が下支え
  • テーマ別ではエネルギー(連続+2日・継続強)・商社(強流入)・素材(主役化)が上位、内需消費(-2.08pt・強流出)が最弱
  • 11因子総合判定はやや強気(+1/11)。低温シグナルでRSI30以下24.8%が点灯し、内部では底値示唆も残る

マーケットサマリー

指標本日終値前日比
日経平均62,742.50円+0.52%
TOPIX3,872.90+0.83%(4日続伸)
グロース250818.64-2.85%
ドル円157.64円+0.54円(円安)
米10年金利4.435%+0.049pt
VIX18.91+0.70
NYダウ49,708.98+0.19%(最高値圏)
ナスダック総合26,274.13+0.10%(最高値)
WTI原油101.06ドル+2.28%
騰落レシオ25日91.24中立

米株は最高値圏で続伸、VIX18.91とリスクオン環境が続いています。日本株は値がさハイテク売り(グロース-2.85%)とバリュー買いに二極化していて、内訳を1段深く見ていく価値のある1日でした。

今日の日本株:業種別の資金フロー分析

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+0.83%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+0.83%の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

本日はシクリカル+バリュー優位の循環相場です。33業種のうち相対騰落プラスは20業種で、本格的な資金流入を示す「🔥本格流入」が3業種(その他金融業/ガラス・土石製品/建設業)、兆しが見えるのが7業種、本日のみの流入が3業種という分布になっています。一方で本格流出は5業種(鉄鋼/陸運業/空運業/情報・通信業/パルプ・紙)と限定的で、流出側にも極端な投げ売りはありません。

業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は+1.25%と1pt超でシクリカル優位、グロース-バリュー差は-1.58%でバリュー優位どまり。2軸対比だけでみると「リスクオン×バリュー」という珍しい組み合わせで、何が起きているのかが見えにくいんですよね。本ブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ているので、本日の主題は本文後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」セクションで改めて整理してみます。

値上がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1その他金融業+4.78%+3.95pt東京センチュリー+9.33%・オリックス+8.56%が主役。本格流入カテゴリで筆頭
2非鉄金属+4.28%+3.45pt古河電気工業+16.12%・フジクラ+11.59%。半導体周辺の電線・ケーブル銘柄が買われる
3石油・石炭製品+4.01%+3.18ptWTI原油+2.28%急騰の追い風。エネルギーテーマで連続+2日の継続強
4卸売業+3.00%+2.17pt商社テーマの唯一構成業種。連続+2日の強流入で代金主戦場でも買い主率86%
5ガラス・土石製品+2.65%+1.82ptAGC+6.71%・太平洋セメント+4.05%。資源価格上昇との連動が効いた

値下がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1水産・農林業-2.34%-3.17ptUmios-8.02%が重し。ディフェンシブの中でも値持ちせず
2小売業-1.83%-2.66ptファーストリテイリング-3.77%・内需消費テーマの主役不在で連日下落
3食料品-1.29%-2.12pt生活防衛テーマ全体が継続弱。前日の食料品+2.98%急騰の反動が出た格好
4空運業-1.04%-1.87pt輸送・物流テーマで連続-4日の継続弱が長引く
5ゴム製品-0.89%-1.72pt素材テーマだが、非鉄・化学に資金が偏り、こちらは取り残された

下のヒートマップでは、過去5営業日分の対TOPIX相対騰落を10テーマ別に色分けして並べています。直近の流れと本日の入れ替わりが一目でわかるようになっているので、ぜひ確認してみてください。

📚 ヒートマップの見方ガイド: ヒートマップ左端のテーマ分類について詳しく知りたい方は、33業種セクターマップ|東証分類×代表銘柄×3対立軸の早見表で各テーマの構成業種・代表銘柄・性格を一覧でご確認いただけます。

テーマ別資金フロー

テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+0.83%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

本日はエネルギー(+2.33pt)・商社(+2.17pt)の連続+2日強流入が主役で、最弱は内需消費(-2.08pt)です。ローテーション判定の俯瞰でみると、素材が🆙主役化、エネルギーと不動産・建設が⤴継続強、商社と金融が◐中立、テクノロジー以下4テーマが↘継続弱、内需消費が🔄底打ち兆候という分布。流入側に3テーマ・流出側に4テーマ集中している格好で、流出側がやや厚いものの、上位側の主役交代(前日のグロース系→本日の資源・素材・金融)がはっきり見える展開でした。

🔥🔥 1位 エネルギー +2.33pt ⤴ 継続強

石油・石炭製品+4.01%・鉱業+2.31%が揃って買われ、テーマとして大きく市場平均を上回りました。連続+2日・短長スプレッド+0.77で⤴継続強判定。WTI原油101ドル乗せ(+2.28%)の追い風が継続中で、主役テーマとしての確度が高まっている局面です。

🔥🔥 2位 商社 +2.17pt ◐ 中立

卸売業+3.00%のみで構成されるテーマですが、強流入の連続+2日。3日平均+0.40pt・短長スプレッド-0.04でほぼ均衡しているため◐中立判定になりました。代金TOP100では7銘柄・買い主導率86%と買いに偏った動きで、実態は強いです。

🔥 3位 素材 +0.79pt 🆙 主役化

非鉄金属+4.28%が主役。鉄鋼-0.50%は弱いものの、化学+1.07%と全体としてはプラス。連続+1日・本日pt+0.79で🆙主役化判定です。新規の主役候補が浮上した形で、明日以降の継続性に注目したいところ。

🔥 4位 不動産・建設 +0.57pt ⤴ 継続強

建設業+2.36%・不動産業+0.45%が揃って上昇。連続+2日・短長スプレッド+0.27で⤴継続強判定。清水建設+10.67%・新日本建設+8.90%といった内需建設株が買われていて、円安と金利動向のはざまでバリュー株として評価され始めています。

→ 5位 金融 +0.10pt ◐ 中立

銀行業+1.39%・保険業+1.17%・証券+0.23%とすべてプラスでしたが、テーマ全体の相対騰落は+0.10ptと辛うじてプラス。連続+2日も短長スプレッド-0.01でほぼ均衡なので◐中立判定。米10年金利4.435%の上昇とドル円157円台で金融株は買われやすい地合いです。

💧 6位 テクノロジー -0.70pt ↘ 継続弱

電気機器+0.60%は健闘していますが、精密機器-0.35%が重しで全体としてTOPIX未達。連続-2日・本日pt-0.70で↘継続弱判定。グロース250-2.85%の値がさ売りに連動した格好で、キオクシア+0.35%は横ばい、アドバンテスト-0.26%もさえません。

💧 7位 製造業サイクル -1.02pt ↘ 継続弱

機械-0.25%・輸送用機器-0.13%でテーマ全体は流出。連続-2日・本日pt-1.02・短長スプレッド-0.26で↘継続弱判定。トヨタ-0.94%・本田技研+0.36%・川崎重工+6.97%とまちまちで、テーマとしての方向感は出ていません。

💧 8位 生活防衛 -1.09pt ↘ 継続弱

食料品-1.29%・医薬品-0.08%・陸運業-0.21%が並びました。電気・ガス業+0.52%だけが反発したものの、テーマ全体では流出。連続-1日・本日pt-1.09で↘継続弱判定です。前日の食料品+2.98%急騰の反動が出たのに加えて、リスクオン地合いでディフェンシブが敬遠されました。

💧 9位 輸送・物流 -1.34pt ↘ 継続弱

空運業-1.04%・海運業-0.64%・倉庫運輸+0.16%でテーマとしては流出継続。連続-4日・短長スプレッド-0.42で↘継続弱判定。資源高で利益圧迫が懸念される業種でもあるので、原油100ドル超え環境下では押されやすい局面が続いています。

💧💧 10位 内需消費 -2.08pt 🔄 底打ち兆候

小売業-1.83%・サービス業-0.66%が揃って下落でテーマ全体は最弱。ただし連続-2日・短長スプレッド+0.22で🔄底打ち兆候判定。直近3日の平均が長期平均より上向きで、流出の勢いが緩んでいるサインです。LITALICO+25.21%のようなサービス業内の個別急騰もあり、「下げ止まり始めるかもしれない」段階に入っています。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題は「リスクオン × 金利低下 × 資源高」です。リスク軸+0.78pt(連続+1日)と資源軸+3.47pt(連続+2日)が同時にプラスで、金利軸だけが-0.47pt(連続-1日)のマイナス。資源高がはっきりした主役で、リスクオンが添える形のマクロ構造になっています。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続解釈
金利軸 金融 − 不動産・建設 -0.47pt -0.55pt -2.72pt -1日 金利低下局面
資源軸 (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 +3.47pt +1.18pt +8.25pt +2日 資源高
リスク軸 (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 +0.78pt +0.32pt +3.11pt +1日 リスクオン

本文③で素材🆙主役化・エネルギー⤴継続強・不動産・建設⤴継続強という流入側3テーマが同時に並んだのは、資源軸+3.47pt連続+2日の資源高局面がマクロドライバーになっているからです。WTI原油+2.28%急騰(101ドル乗せ)に加えて、ドル円157円台の円安進行が資源輸入企業よりも資源供給側に追い風となる構造で、非鉄金属(古河電工+16%・フジクラ+11%)と石油・石炭製品(+4.01%)に資金が集中しました。

一方でテクノロジー↘継続弱と製造業サイクル↘継続弱が同時発生している背景には、リスク軸+0.78pt連続+1日のリスクオン局面はあるのですが、それを上回るグロース反落の重しがあります。米10年金利4.435%(+0.049pt)と前日比でわずかに上昇していて、値がさハイテクには逆風の金利環境です。グロース250-2.85%の急落がテーマ単位の継続弱を後押ししている格好です。

そして金融が⤴継続強でなく◐中立にとどまったのは、金利軸が-0.47pt連続-1日と金利低下局面寄りに振れたためです。米10年金利は上昇しても国内不動産・建設のほうが買われる(建設業+2.36%・不動産業+0.45%)状態で、本来は金融が買われやすいはずのリスクオン環境でも、不動産・建設に押される構造的弱さが出ています。最後に内需消費が🔄底打ち兆候に到達できたのは、連続-2日でも短長スプレッド+0.22とトレンドが上向きに反転し始めたから。リスクオン環境が広範な裾野買いをもたらしている副次的な効果で、明日以降の反発候補として注目しておきたいテーマです。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1FIG4392情報・通信業+70.92%+70.09pt
2日本トムソン6480機械+26.14%+25.31pt
3LITALICO7366サービス業+25.21%+24.38pt

売買代金集中 TOP3

銘柄名(コード)業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス(285A)電気機器+0.35%1兆3,077億円連日代金首位だが本日は横ばい。半導体メモリーの主役だがグロース反落の影響を受けて伸び悩んだ
フジクラ(5803)非鉄金属+11.59%6,720億円非鉄主役の中核株。電線・ケーブル需要拡大ストーリーが続く
イビデン(4062)電気機器+5.72%3,797億円半導体パッケージ基板。電気機器テーマでは数少ない強い動き

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

RSIが高水準を維持しつつ25日線からの乖離も+5%超え、業種としても市場平均を1pt以上上回っている銘柄を抽出しました。トレンドフォロー型の押し目買い候補です。ただし過熱スコアが+5以上の銘柄は短期的な反落リスクも高いので、ポジションサイズには注意しておきたいところ。

順位銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
1広済堂HLDG7868+5.56%+4.73pt+7⚠⚠ 強過熱
2東海カーボン5301+5.58%+4.75pt+7⚠⚠ 強過熱
3日本トムソン6480+26.14%+25.31pt+7⚠⚠ 強過熱
4テスHLDG5074+5.73%+4.90pt+7⚠⚠ 強過熱
5THK6481+8.05%+7.22pt+6⚠ 過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種累積pt+1pt以上)

本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の累積相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
1東海カーボン5301化学+5.58%+4.75pt+7
2丸文7537卸売業+24.08%+23.25pt+5
3テスHLDG5074機械+5.73%+4.90pt+7
4マクニカHLDG3132卸売業-0.29%-1.12pt+6
5イビデン4062電気機器+5.72%+4.89pt+5

売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)

売られすぎの状態(RSI≤35・移動平均からの乖離率が-5%以下)にありながら、出来高が急増(25日平均の1.5倍以上)している銘柄を抽出しています。底値圏で大口の買いが入り始めているサインとして注目します。逆張り・底値拾い向けの参考情報なので、トレンドが反転確定するまでは小さく入るのが基本ですね。

順位銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
1ピー・シー・エー96292.27-19.3%1.89倍-2.54%-4
2共英製鋼54404.57-17.2%2.39倍-0.44%-4
3合同製鐵54105.68-15.2%1.90倍+0.11%-3
4ライフネット生命保険71576.12-19.1%1.91倍-0.82%-4
5日本新薬451611.75-17.1%1.56倍+1.16%-2

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)

信用倍率が1.0倍以下(空売りが買い残を上回る)の状態で、株価が前日比+2%以上の上昇となっている銘柄を抽出しています。空売り残高が多い中での株価上昇は、売り方の損切り(ショートカバー)を誘発しやすく、急騰に発展しやすいパターンです。空売り比率が高い順(信用倍率の低い順)に並べています。

順位銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア
1アイネス97420.22+2.97%+2.14pt-2
2帝国繊維33020.29+2.00%+1.17pt+2
3ウシオ電機69250.29+2.52%+1.69pt0
4PALTAC82830.32+15.07%+14.24pt+1
5東邦瓦斯95330.45+2.96%+2.13pt-1

勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt × 時価総額 × 割安)

相場全体のトレンドが強い業種(業種の累積相対騰落が+2pt以上)の中から、時価総額が大きく、個別株の上昇基調も確認でき(RSI≥50・乖離率≥0%)、予想PERが同業種内で割安(中央値以下)の銘柄を抽出しています。業種トレンド・規模・割安度の3条件が揃った、トップダウン方式での買い候補です。中長期の順張り戦略の参考情報になります。

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
1SUMCO ※関連市況確認要3436金属製品+4.07%+3.24pt+7
2大紀アルミニウム工業所 ※関連市況確認要5702非鉄金属-0.56%-1.39pt+1
3SWCC ※関連市況確認要5805非鉄金属+6.44%+5.61pt+5
4住友電気工業 ※関連市況確認要5802非鉄金属+3.93%+3.10pt+2
5三井金属 ※関連市況確認要5706非鉄金属-0.78%-1.61pt+5

負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt × 時価総額 × 割高)

相場全体のトレンドが弱い業種(業種の累積相対騰落が-2pt以下)の中から、時価総額が大きく、個別株の下落基調も確認でき(RSI≤50・乖離率≤0%)、予想PERが同業種内で割高(中央値以上)の銘柄を抽出しています。業種トレンド・規模・割高度の3条件が揃った、トップダウン方式での警戒・売り候補です。ポジション縮小や空売り戦略の参考情報になります。

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
1本田技研工業7267輸送用機器+0.36%-0.47pt-1
2マツダ7261輸送用機器+4.07%+3.24pt-1
3商船三井9104海運業+0.76%-0.07pt-3
4川崎汽船9107海運業+1.71%+0.88pt+1
5Umios ※関連市況確認要1333水産・農林業-8.02%-8.85pt-3

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温は+2/±5(☀微熱・やや強気)で、Layer 1は値上がり業種数20/33と日経・TOPIX両方プラスの2項目が+1点ずつ加算されました。Layer 2の高温シグナルは点灯ゼロ、Layer 3の低温シグナルは1点灯(RSI30以下24.8%)と、表面温度はやや暖かいのに内部では底値接近銘柄も増えている、ミックスした状態です。

Layer 1:日々の体温(合計 +2 / ±5 → ☀微熱)

5項目のうちプラス側に効いたのは「値上がり業種数20/33(≥20で+1)」と「日経・TOPIX両方+方向(+1)」の2項目で、残り3項目(上昇銘柄比率43.2%/新高安スプレッド+0/TOP10売買代金上昇数6/10)は中立圏の0点でした。マイナス点灯はゼロで、全体的にはやや暖かいゾーンです。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率43.2%≥55%≤35%0
値上がり業種数20/33≥20≤11+1
新高値−新安値スプレッド+0≥+30≤-300
日経・TOPIX方向両方+両方+両方- or 値がさ偏重+1
TOP10売買代金上昇数6/10≥8社≤3社0
合計+2 / ±5☀微熱(やや強気)

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

高温シグナルは現在ゼロ点灯で、過熱警戒は出ていません。ただし②(日経225 25日乖離率)が+7.54%で点灯閾値+8%まで進捗94%まで来ていて、もう一段の続伸があれば点灯する位置にあります。乖離率は本ブログのなかでも特に注意したい指標なので、明日の値動きで±0.5%以上日経が上昇するようなら点灯確認が必要になりそうですね。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率10.3%≥25%41%未達
日経225 25日乖離率+7.54%≥+8%94%未達(接近中)
騰落レシオ25日91.24≥12573%未達
信用評価損益率-4.82%≥-3%74%未達
合計0/4 → 過熱なし

Layer 3:低温シグナル(1 / 4 点灯)

低温シグナルは①(RSI30以下銘柄比率)が24.8%で✅点灯です。点灯閾値≥15%を大きく超えていて、相場の見かけはやや強気でも、内部では多くの銘柄が売られすぎ圏まで売り込まれていることを示しています。1点灯では「警戒し始めるタイミング」程度のサインで、反転確定ではない点には注意したいです。残り3項目(②日経乖離率/③騰落レシオ6日/④信用評価損益率)は未達なので、底値確定とは言えない段階です。
ちなみにLayer 2と異なって3つ目に「騰落レシオ6日」を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場では事実上ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しているんですよ。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率24.8%≥15%100%✅ 点灯
日経225 25日乖離率+7.54%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日94.86≤6013%未達
信用評価損益率-4.82%≤-15%32%未達
合計1/4 → 一部底値示唆

補助指標と相場の質

同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を見分けるための補助線です。本日は資金集中度29.7%・買い主導率55.0%・TOPIX乖離率+3.32%とすべて中立圏で、極端な集中・極端な値がさ偏重も出ていません。相場の質としては「中立(集中・方向曖昧)」です。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)29.7%分散≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)55.0%中立≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+3.32%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差-0.31pt正常≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)94.86中立≤60で超過冷/≤80で過冷

本日の総合解釈:資源高×円安が同時進行(資源軸+3.47pt)でTOPIX+0.83%がリーダーシップを取り、日経+0.52%・グロース-2.85%で二極化した1日でした。値上がり業種20/33で広めの上昇、業種別では非鉄+4.28%・石油石炭+4.01%・卸売+3.00%が主役。資金集中度29.7%(中程度)・買い主導率55%と相場の質は中立で、最強テーマはエネルギー+2.33pt・商社+2.17pt・素材+0.79pt。RSI30以下24.8%が点灯して底値示唆も残るものの、過熱は未点灯なのでまだ警戒モードに切り替える段階ではありません。明日に向けては、日経25日乖離率+7.54%が高温シグナル接近中(進捗94%)の位置にいる点と、低温シグナル1点灯の二面性に注意したいところです。

本日のマクロ環境

★★★
米株続伸・最高値圏:ナスダック総合+0.10%(26,274pt)・S&P500+0.19%(7,412pt)・NYダウ+0.19%(49,708ドル)と3指数揃って史上最高値圏で続伸。米国株のリスクオン地合いが日本株の下支えとなっています。
★★★
日本株強含み:日経平均+0.52%(62,742円)・TOPIX+0.83%(3,872pt・4日続伸)と堅調。値上がり業種20/33で裾野は広いものの、グロース250-2.85%急落で二極化がはっきりした1日でした。
★★
資源高×円安が同時進行:WTI原油101.06ドル(+2.28%急騰)で100ドル乗せの高値圏。ドル円157.64円(+0.54円)で円安進行。非鉄金属・石油石炭製品など資源株への追い風が継続しています。
★★
グロース反落:グロース250-2.85%の急落で値がさ・小型株への売り圧力が強まりました。情報・通信業の主要銘柄でも、SBG+4.25%とLINEヤフー-8.62%で銘柄選別が極端に分かれた格好です。
米金利動向:米10年金利4.435%(+0.049pt)で上昇継続。値がさハイテクには逆風、銀行・保険などのバリュー金融株にはプラス材料です。
テクニカル:日経25日乖離率+7.54%で「やや過熱」ゾーン到達。Layer 2の高温シグナル進捗94%まで来ていて、点灯閾値+8%まであと一歩の位置です。騰落レシオ25日91.24は中立圏で、過熱と底打ちのはざまにあります。

明日の日本株で注目したいポイント

翌日のシナリオ分析

📈 強気シナリオ:資源・素材の継続上昇

資源軸+3.47pt連続+2日が示すように、WTI原油100ドル乗せ+ドル円157円台の追い風は当面続きそうな環境。エネルギー(⤴継続強)・素材(🆙主役化)・不動産・建設(⤴継続強)の3テーマが連続上昇するシナリオが基本線です。米株最高値圏×VIX18.91のリスクオン環境も援護射撃となり、TOPIX5日続伸も視野に入ります。注目銘柄は最強モメンタムTOP5(広済堂HD・東海カーボン・日本トムソン・テスHD・THK)の続伸継続と、勝ち組セクター中核株(SUMCO・SWCC・住友電工など非鉄勢)の機関買い接続です。

📉 弱気シナリオ:過熱調整+グロース崩落

日経25日乖離率+7.54%は高温シグナル進捗94%でいつ点灯してもおかしくない位置。グロース250-2.85%の急落が継続するなら、テクノロジー↘継続弱・製造業サイクル↘継続弱がさらに加速して、値がさ売りが上昇テーマにも波及するシナリオです。米CPI/PPIで金利上昇が再加速するとバリュー金融も上値が重くなり、リスクオフ転換のリスクが出ます。負け組セクター中核株(本田技研・マツダ・商船三井・川崎汽船・任天堂)の下落加速には警戒したいですね。

📌 翌日の注目セクター
  • 🟢 最注目(連続流入):エネルギー(⤴継続強・連続+2日)・素材(🆙主役化・連続+1日)。WTI原油100ドル超え環境と非鉄主役相場が続くかを確認
  • 🟢 新規流入期待:不動産・建設(⤴継続強・連続+2日)。建設業+2.36%・不動産業+0.45%の押し目買いが続くかが鍵
  • 🔴 警戒(流出継続):テクノロジー・製造業サイクル・生活防衛・輸送物流の4テーマが↘継続弱判定。新規エントリーは回避し、保有はポジション縮小を検討
  • 🟡 翌日の注目点:米CPI/PPIなど経済指標の発表動向/WTI原油100ドル維持/日経25日乖離率+8%接近の高温シグナル点灯有無/グロース250の底入れ確認

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+1/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+0/3(TOPIX+0.83%=+1・日経-TOPIX差-0.31=±0・グロース-TOPIX差-3.68=-1。グロース反落で1点相殺)
  • B 幅・需給:+0/3(値上業種20/33=±0・新高安差±0=±0・上昇銘柄率43.2%=±0。中立圏3つで±0)
  • C 内部エネルギー:+1/3(シクリカル-ディフェンシブ差+1.25%=+1・売買代金急増30銘柄平均+4.08%=+1・RSI50+=32.7%/RSI70+=10.3%=-1。健全レンジには届かず1点相殺)
  • D 過熱調整:±0(過熱度ブレーキ・資金集中リスクとも基準未達。警戒シグナル未点灯)
  • E マクロ:+0/2(VIX18.91=±0・米株合算+0.29%=±0。両方とも中立圏)

判定根拠:A・B・E群は中立圏に並び、C群のシクリカル-ディフェンシブ差+1.25%が唯一の加点要因となりました。A3グロース-TOPIX差-3.68ptとC3 RSI健全度の各-1点はリスクオフ要素として認識しつつも、全体としてはバリュー+資源の循環相場が成立している状態です。D群の過熱は未点灯で、まだ警戒モードに切り替える局面ではありません。

一言まとめ:資源高×円安主導の循環相場で、その他金融業+4.78%・非鉄金属+4.28%・石油石炭+4.01%のバリュー+資源勢が主役の1日でした。TOPIX4日続伸でリーダーシップが鮮明な一方、グロース250-2.85%の急落で内訳は二極化。Layer 1体温+2の微熱に対してLayer 3低温シグナル1点灯(RSI30以下24.8%)と、内部では売られすぎ銘柄も増えていて、表面の暖かさと内部の冷えがミックスする状態です。

翌日注目:エネルギー(継続強・WTI原油100ドル維持か)/素材(主役化・非鉄の連続性)/日経25日乖離率(+8%接近の高温シグナル点灯有無)

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※ 本記事は私個人の市場分析の記録として作成した参考情報です。掲載している銘柄・テーマは投資の推奨を意図したものではなく、特定銘柄の売買を勧めるものでもありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。記事内の数値はExcelデータに基づいて算出していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。市場環境は刻々と変化するため、記事公開後に状況が変わる可能性があります。

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