今日の日本株|2026年5月8日の市場資金フロー|グロース孤独高で値がさ偏重
- 金属製品+4.71%・サービス業+1.90%・電気機器+1.46%が牽引するも、値上がり業種は9/33の極狭物色
- 銀行業-2.33%・証券-2.16%・保険-1.81%の金融3業種総崩れで、米長期金利上昇でも国内金融は売り
- 11因子モデルの総合判定は-1/11で中立・様子見。グロース孤独高は支えだが、新高安差分-33で需給は弱め
マーケットサマリー
| 指標 | 本日値 | 前日比 | 水準・コメント |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 62,713.60 | -0.19% | 3日続伸後の小反落、史上最高値圏で利確 |
| TOPIX | 3,829.48 | -0.29% | 金融・エネルギー安が重荷 |
| グロース250 | 828.35 | +4.71% | 孤独高、SUMCO・スクロール急騰の波及 |
| ドル円 | 156.79 | +0.52円 | 円安進行、輸出株には追い風 |
| 米10年金利 | 4.382% | +0.048pt | やや上昇、金融株には逆風 |
| VIX | 17.07 | -0.42 | 低位安定、警戒感は限定的 |
| NYダウ | 49,601.95 | -0.62% | 最高値圏で反落、利益確定売り |
| ナスダック | 25,806.20 | -0.13% | 小幅安で底堅さ |
| WTI原油 | 94.75ドル | +1.52% | 反発も国内エネルギー株は連動せず |
| 騰落レシオ25日 | 97.01 | +6.27 | 中立圏、過熱・過冷とも遠い |
業種別資金フロー分析
本日の業種フローは、シクリカルとディフェンシブ・バリューの綱引きが目立つ展開でした。シクリカルからは金属製品(+5.00pt)・電気機器(+1.75pt)・非鉄金属(+1.57pt)・機械(+0.94pt)が市場平均を上回り、SUMCOの急騰を起点とする半導体メモリ系の物色が再加速しています。一方でバリュー陣営の銀行業(-2.04pt)・証券業(-1.87pt)・保険業(-1.52pt)は揃って大きくアンダーパフォーム、米10年金利が4.38%まで上昇しても日本の金融株は売られる、という珍しい逆相関の動きが出ました。
業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は+0.76%で「ややシクリカル優位」、グロース-バリュー差は+1.85%で「グロースが明確に優位」になっています。シクリカル-ディフェンシブだけ見ると軽いリスクオン気味ですが、バリュー金融が大量流出している点を考慮すると、2軸対比だけでは捉えきれない複雑な構造の1日と言えます。本ブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ているので、本日の主題は本文後半の「資金ローテーション分析」セクションで改めて整理してみますね。
今日の日本株:値上がり・値下がり業種 TOP5
値上がり業種 TOP5
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 金属製品 | +4.71% | +5.00pt | SUMCO+17.97%急騰が相場全体を変えた1日。半導体メモリ系再点火の中核 |
| 2 | サービス業 | +1.90% | +2.19pt | スクロール+23.13%が牽引、グロース小型株への資金流入の象徴 |
| 3 | その他製品 | +1.77% | +2.06pt | 任天堂+3.55%が下支え、テクセンドフォトマスク+11.92%なども急騰 |
| 4 | 電気機器 | +1.46% | +1.75pt | キオクシア+2.49%・キーエンス+6.07%・東京エレクトロン+1.41%。半導体軸の地合いが継続 |
| 5 | 非鉄金属 | +1.28% | +1.57pt | 三井金属+4.04%・JX金属+2.65%・住友電気+14.60%。フジクラは小幅高 |
値下がり業種 TOP5
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 銀行業 | -2.33% | -2.04pt | 三菱UFJ-1.97%等の大型銀行株が総崩れ。米長期金利上昇でも上値が重い構図 |
| 2 | 証券・商品先物業 | -2.16% | -1.87pt | 大和証券-4.84%・岡三証券-3.58%。リスクオフ時の典型的な売られ方 |
| 3 | 海運業 | -1.90% | -1.61pt | 飯野海運-8.27%が目立つ下げ。海運市況の弱さが嫌気されています |
| 4 | 保険業 | -1.81% | -1.52pt | 金融3業種総崩れの一角。長期金利上昇のメリットを取れていない展開 |
| 5 | 石油・石炭製品 | -1.51% | -1.22pt | WTI原油+1.52%反発でも国内エネルギー株は連動せず、4営業日連続の流出 |
業種上位は半導体・グロース小型主導、下位は金融・エネルギー集中という構図です。連続流出のテーマと連続流入のテーマがはっきり分かれてきている流れは、下のヒートマップでより立体的に見えてきます。
本日の日本株で強かったテーマ:テーマ別資金フロー
10テーマの中で本日プラス圏に立てたのは4テーマだけ、残り6テーマがマイナスという「狭い物色」の構造です。最強はテクノロジー+1.22pt、最弱は金融-1.81ptで、中央の差は3pt弱と分散はほどほど。連続日数を見ると、テクノロジー+内需消費が+方向に切り返した直後、金融・エネルギー・商社・生活防衛・不動産建設は揃って3〜4日のマイナス継続中で、流出側の方が地合いとしては強く根を張っている状態でした。
資金ローテーション分析
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
本日の主題は「リスクオン×金利低下×資源安」というやや珍しい組み合わせでした。リスク軸+1.28ptでテクノロジーや製造業サイクル等の「攻め」のテーマが防衛的なディフェンシブを上回っているにもかかわらず、金利軸-1.24ptで金融が不動産・建設を大きく下回り、資源軸も-0.98ptで資源系が内需・輸送に対して劣勢、という構図です。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続日数 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | -1.24pt | -0.17pt | -3.09pt | -1日 | 金利低下局面 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 | -0.98pt | -0.21pt | +2.31pt | -3日 | 資源安 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | +1.28pt | +0.77pt | +5.34pt | +2日 | リスクオン |
3軸の解釈で重要なのは、リスク軸の連続+2日に対して資源軸は連続-3日とちぐはぐな点です。普通の「リスクオン」局面なら資源高(資源軸プラス)も伴うのですが、本日のリスクオンはあくまで半導体テクノロジー軸の局所的な強さに支えられたもので、地合い全体の幅は広くありません。米株は前日反落、米長期金利上昇でも国内金融が売られる、というあたりに「教科書的なリスクオンとは違う」歪みが出ていて、私の見立てではこの矛盾が解消されるまでは中立スタンスが妥当な相場だと考えています。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | スクロール | 8005 | 小売業 | +23.13% | +23.42pt |
| 2 | FIG | 4392 | 情報・通信業 | +22.92% | +23.21pt |
| 3 | SUMCO | 3436 | 金属製品 | +17.97% | +18.26pt |
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアHLDG | 電気機器 | +2.49% | 1兆8,257億円 | SUMCO急騰に連動して半導体メモリ系再加速 |
| ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | -4.56% | 4,944億円 | 急落で売買代金2位、米株反落の影響を一身に |
| フジクラ | 非鉄金属 | +1.29% | 2,781億円 | 非鉄金属テーマ全体の地合いに連動した堅調な動き |
最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)
RSI65以上×乖離率5%以上の最強モメンタム条件で抽出された銘柄群は、短期トレンドフォロー戦略向けです。ただしほとんどが過熱スコア+5以上の警戒水準なので、新規エントリーは押し目を待つ判断が無難な場面が多いと考えています。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| RS Technologies | 3445 | +3.69% | +3.98pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 広済堂HLDG | 7868 | +4.69% | +4.98pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| オーエスジー | 6136 | +1.60% | +1.89pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| オムロン | 6645 | +3.38% | +3.67pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 東海カーボン | 5301 | +1.32% | +1.61pt | +5 | ⚠ 過熱 |
高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種累積pt≥+1pt)
個別と業種の両方が強い「最も確度の高い」買い候補。継続上昇を狙う順張り戦略にフィットする銘柄群です。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SUMCO | 3436 | 金属製品 | +17.97% | +18.26pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| RS Technologies | 3445 | 非鉄金属 | +3.69% | +3.98pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 三井金属 | 5706 | 非鉄金属 | +4.04% | +4.33pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| フジクラ | 5803 | 非鉄金属 | +1.29% | +1.58pt | +3 | △ やや強 |
| キオクシアHLDG | 285A | 電気機器 | +2.49% | +2.78pt | +4 | ⚠ 過熱 |
売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)
RSI20%以下の極端な売られすぎ水準で出来高急増。地合い全体ではLayer 3の低温シグナルがまだ1点しか点灯していないので、底打ち確定とは言えませんが、個別の逆張りを試す価値はある水準です。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 共英製鋼 | 5440 | 3.49 | -18.5% | 2.22倍 | -0.05% | -4 |
| ピー・シー・エー | 9629 | 4.65 | -16.4% | 1.84倍 | +0.76% | -4 |
| ライフネット生命保険 | 7157 | 6.63 | -14.9% | 1.73倍 | -1.21% | -3 |
| 合同製鐵 | 5410 | 6.79 | -15.1% | 2.64倍 | +0.17% | -3 |
| 柿安本店 | 2294 | 7.01 | -10.7% | 1.59倍 | -0.23% | -4 |
踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)
本日の値上がり率上位とも重なる銘柄が多く、踏み上げ的な動きが続いている状態です。短期急騰狙いには使いやすい場面ですが、過熱スコアが+4以上の銘柄ばかりなので、エントリータイミングは選びたいところです。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 多木化学 | 4025 | 0.51 | +12.49% | +12.78pt | +1 | → 中立 |
| 武蔵精密工業 | 7220 | 0.70 | +9.49% | +9.78pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| メガチップス | 6875 | 0.77 | +7.14% | +7.43pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| キーエンス | 6861 | 0.58 | +6.07% | +6.36pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| ケーズHLDG | 8282 | 0.45 | +5.69% | +5.98pt | +0 | → 中立 |
勝ち組セクターの中核株(上昇業種×時価総額×割安)
テクノロジー(電気機器)テーマが累積でも+1.34ptと強さを保つ中、業種ど真ん中の中核株が抽出されてきました。短期過熱に巻き込まれにくい、押し目を拾うのに向いた銘柄群です。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| SUMCO ※関連市況確認要 | 3436 | 金属製品 | +17.97% | +18.26pt | +6 |
| RS Technologies ※関連市況確認要 | 3445 | 非鉄金属 | +3.69% | +3.98pt | +7 |
| 住友電気工業 ※関連市況確認要 | 5802 | 非鉄金属 | -0.35% | -0.06pt | +2 |
| 三菱電機 | 6503 | 電気機器 | +0.19% | +0.48pt | +3 |
| 富士電機 | 6504 | 電気機器 | +5.45% | +5.74pt | +6 |
負け組セクターの中核株(下落業種×時価総額×割高)
輸送用機器・医薬品・金融・卸売業など、累積で-2pt以下の業種が中心です。新規買いを避けるエリアとして、また既存ポジションの縮小判断に使える参考情報になります。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 極東開発工業 | 7226 | 輸送用機器 | -0.52% | -0.23pt | -4 |
| マツダ | 7261 | 輸送用機器 | -0.45% | -0.16pt | -4 |
| 武田薬品工業 | 4502 | 医薬品 | -1.83% | -1.54pt | -3 |
| 大和証券グループ本社 | 8601 | 証券・商品先物業 | -4.84% | -4.55pt | -1 |
| HOYA | 7741 | 精密機器 | -0.15% | +0.14pt | -2 |
市場体温計
本日の総合体温はLayer 1合計が-3で「❄ 寒気(弱気)」のラベル。Layer 2(高温)は1/4点灯、Layer 3(低温)も1/4点灯と、両端で軽く点灯はあるものの、いずれも警戒水準(2/4)には届いていません。前日(5/7)が+5の灼熱から本日-3まで一気に8ポイント低下した点が目立ちます。
Layer 1:日々の体温(合計 -3 / ±5 → ❄ 寒気・弱気)
Layer 1は5項目中、上昇銘柄比率(45.2%)とTOP10売買代金上昇数(5/10)が中立0、それ以外の3項目(値上がり業種数・新高安スプレッド・日経TOPIX方向)が-1という構成。広がりが足りない弱気バイアスの構造ですが、極寒(-5)には届かない、軽く寒い程度の温度感です。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 45.2% | ≥55% | ≤35% | 0 |
| 値上がり業種数 | 9 / 33 | ≥20 | ≤11 | -1 |
| 新高値−新安値スプレッド | -33 | ≥+30 | ≤-30 | -1 |
| 日経・TOPIX方向 | 両方マイナス | 両方+ | 両方- or 値嵩偏重 | -1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 5 / 10 | ≥8社 | ≤3社 | 0 |
| Layer 1 合計 | -3 / ±5(❄ 寒気・弱気) | |||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
Layer 2では②(日経225 25日乖離率)が点灯しました。+9.01%は本来かなりの過熱水準ですが、騰落レシオ25日97.01も信用評価損益率-5.45%も、RSI70超銘柄比率10.1%も、過熱条件には届いていません。単独点灯のため過熱警戒は出ていない、というのが現在の評価です。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 10.1% | ≥25% | 40% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +9.01% | ≥+8% | 100% | ✅ 点灯 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 97.01 | ≥125 | 78% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -5.45% | ≥-3% | 80% | 未達 |
| 合計 | 1 / 4 点灯(過熱なし) | ||||
Layer 3:低温シグナル(1 / 4 点灯)
Layer 3も①(RSI30以下銘柄比率)が23.7%で点灯しています。ここで注意したいのが、Layer 2と異なり3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計だという点です。「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせており、業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場では事実上ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。本日のRSI30以下23.7%が点灯しているのは、メモリ系・グロース小型に資金集中した裏で売られすぎ銘柄が結構な数残っている、という構造を示しているわけです。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 23.7% | ≥15% | 100% | ✅ 点灯 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +9.01% | ≤-6% | 0% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 113.88 | ≤60 | 0% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -5.45% | ≤-15% | 20% | 未達 |
| 合計 | 1 / 4 点灯(底値感は限定的) | ||||
補助指標と相場の質
同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。本日は資金集中度23.7%・買い主導率50%でいずれも中立、TOPIX 25日乖離率も+2.76%で中立圏。日経-TOPIX乖離率差は+0.76ptで値嵩偏重とまでは言えない範囲、騰落レシオ6日(参考値)が113.88と過熱寄りで、短期はやや過熱気味です。総じて相場の質は「中立」ながら、短期の戻り過ぎ感は意識しておきたい1日でした。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 23.7% | 通常 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 50.0% | 中立 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +2.76% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +0.76pt | 中立 | ≥+4ptで値嵩偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 113.88 | 過熱 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
本日の総合解釈:総合体温-3(❄ 寒気・弱気)/高温シグナル1/4/低温シグナル1/4。日経-0.19%・TOPIX-0.29%でグロース250+4.71%の値がさ偏重相場、上昇銘柄比率45.2%・値上がり業種9/33で広がりが不足という構図です。Layer 1は[+0,-1,-1,-1,+0]で業種広がり・高安差・指数方向が同時にマイナス。Layer 2は②(日経乖離率+9.01%)のみ点灯で過熱条件は単独、Layer 3は①(RSI30以下23.7%)が点灯し売られ過ぎ銘柄は依然残存しています。テーマで見るとテクノロジー+1.22pt・内需消費+1.16ptが流入、金融-1.81pt・エネルギー-1.10pt・商社-1.05ptが強流出。3対立軸は金利-1.24・資源-0.98・リスク+1.28で「リスクオン×金利低下」という構図ですね。米株(ダウ-0.62%・S&P-0.38%)反落でATH後の利確、VIX17.07で警戒感は弱い状態です。中立・様子見の複雑相場で、強業種(電気機器・非鉄・機械)中核の押し目買いに限定するのが妥当だと考えています。なお、Layer 3の点灯はあくまで「下げ止まりを警戒し始めるタイミング」のサインであって、反転確定ではない点はご注意ください。
本日のマクロ環境
明日の日本株で注目したいポイント
翌日のシナリオ分析
- 🟢 最注目セクター(連続流入):テクノロジー(連続+1日・テーマpt+1.22pt)。電気機器+1.46%・精密機器+0.40%が揃って上昇し、TOP100代金シェア46.4%・買主率71%と大型株主導・買い主導が明確
- 🟢 新規流入期待:内需消費(連続+1日・テーマpt+1.16pt)。サービス業+1.90%・スクロール急騰の余熱で、明日もグロース小型物色の継続が期待できます
- 🔴 警戒(流出継続):金融(連続-3日・-1.81pt)/エネルギー(連続-3日・-1.10pt)/商社(連続-2日・-1.05pt)。これらは新規買い回避が無難で、特に金融3業種は当面のヘッジ強化対象です
- 🟡 翌日の注目点:米株の反発有無(反発→リスクオン継続/続落→広範売りへ転換)/米長期金利の動向(4.4%超えで金融以外にも逆風)/グロース小型の急騰反動の有無
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):中立・様子見(スコア:-1/11)
スコア内訳:
- A トレンド:+1/3(A1=0:TOPIX-0.29%で横ばい/A2=0:日経-TOPIX差+0.10pt中立/A3=+1:グロース+5.00pt優位でグロース選好)
- B 幅・需給:-2/3(B1=-1:値上がり9/33業種の極狭物色/B2=-1:新高安スプレッド-33で需給弱/B3=0:上昇銘柄比率45.2%中立)
- C 内部エネルギー:+0/3(C1=0:cd差+0.76%中立/C2=+1:急増銘柄平均+2.09%/C3=-1:RSI50超34.6%で勢い不足)
- D 過熱調整:+0(⚠ 警戒シグナル未点灯:RSI70超10.1%・TOP3集中度23.7%とも閾値未達)
- E マクロ:+0/2(E1=0:VIX17.07中立圏/E2=0:米国株合算-0.51%で±1%圏内)
判定根拠:A群でグロース選好+1の支えはあるものの、B群-2でブレッドスとスプレッドが弱く、市場の幅が取れていない構造です。C・D・E群はゼロサムで、結果として総合-1の中立・様子見領域に着地しました。米株反落・米長期金利上昇という外部環境のニュートラル〜やや逆風の中で、グロース孤独高がギリギリ相場全体をマイナス転落させなかった、というのが私の見立てです。
一言まとめ:SUMCO・スクロールの急騰でメモリ系が再点火し見た目は派手な1日でしたが、業種9/33の極狭物色・新高安差分-33で需給は明らかに弱く、金融3業種総崩れも気になるところです。教科書的な「米長期金利上昇→金融株買い」が効かない場面で、相場の主題が掴みにくい複雑な構造でした。
翌日注目:テクノロジー(電気機器・キオクシア/フジクラ・三井金属の続伸継続か)/ 内需消費(スクロール急騰の波及がサービス業以外に広がるか)/ 金融3業種(連続-3日からの反発か続落か)




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