今日の日本株|2026年5月22日の市場資金フロー|日経史上最高値・非鉄金属が突出

今日の日本株|2026年5月22日の市場資金フロー|日経史上最高値・非鉄金属が突出

目次

今日の日本株|2026年5月22日の市場資金フロー|日経史上最高値・非鉄金属が突出

2026年5月22日の東京株式市場は、日経平均が前日比+2.68%で終値ベースの史上最高値を更新しました。けん引役は非鉄金属(+6.83%)とソフトバンクグループの急騰で、プライム市場の売買代金は9兆円台と商いも活況でした。一方で値上がり業種は16/33にとどまり保険業や不動産業など金融・内需ディフェンシブは逆行安。指数の最高値とは裏腹に、資金は半導体・電線・素材といった一部の景気敏感に集中する、裾野の狭い上昇でした。
📋 今日の3行まとめ
  • 日経+2.68%・TOPIX+1.00%で日経が史上最高値。ただしグロース250は+3.94%と新興株が一段高で、リスク選好が鮮明でした。
  • 最強は非鉄金属(相対騰落+5.83pt)、最弱は保険業(相対騰落-3.01pt)。素材・テクノロジーへの集中と金融・不動産からの流出が同時進行しました。
  • 上昇銘柄比率は54.1%、新高値12 対 新安値16(差-4)。指数の派手さに対して、内部の強さはまだ限定的という1日でした。
主要指標
日経平均
+2.68%
63,339 円(史上最高値)
TOPIX
+1.00%
3,892 pt
グロース250
+3.94%
828 pt
セクター・内部相場
最強業種
非鉄金属
+6.83% / フロー +5.83pt
最弱業種
保険業
-2.01% / フロー -3.01pt
上昇銘柄比率
54.1%
新高値12 / 新安値16(差-4)
為替・米10年
¥159.12 / 4.572%
ドル円 +0.14円 / 米10年
📡 今日の主役・主役交代シグナル
素材+2.02pt / 連続+2日
テクノロジー+0.30pt / 連続+3日
🔄 製造業サイクル-0.05pt / 底打ち兆候
不動産・建設-2.40pt / 連続-3日
金融-1.79pt / 連続-2日
生活防衛-1.74pt / 連続-2日
継続強:連続上昇のテーマ / 🔄底打ち兆候:連続下落だが3日トレンドが上向き / 継続弱:連続下落のテーマ

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

業種騰落率対TOPIX相対騰落コメント
非鉄金属+6.83%+5.83pt電線・銅関連が主導。住友電工・古河電工・フジクラが急騰
情報・通信業+3.82%+2.82ptソフトバンクグループ+11.89%が指数を押し上げ
ガラス・土石製品+3.60%+2.60ptAGC・太平洋セメントなど素材周辺に資金が波及
電気機器+2.19%+1.19pt太陽誘電・イビデンなど半導体関連が物色の中心
化学+1.60%+0.60ptレゾナックなど素材高に連れて堅調

値下がり業種 TOP5

業種騰落率対TOPIX相対騰落コメント
保険業-2.01%-3.01pt東京海上・MS&ADが利益確定売りで逆行安
不動産業-1.99%-2.99pt三井不動産・三菱地所など金利上昇局面で軟調
水産・農林業-1.72%-2.72ptニッスイなどディフェンシブが資金流出
電気・ガス業-1.45%-2.45pt関西電力など内需ディフェンシブが売られる
海運業-1.39%-2.39pt商船三井・日本郵船が利益確定で反落

業種の顔ぶれを見ると、今日の物色のクセがよく分かります。非鉄金属が+6.83%で断トツ、続く情報・通信業やガラス・土石製品、電気機器、化学まで、上位は電線・半導体・素材といった景気敏感がきれいに並びました。これは「指数が上がったから全部が上がった」のではなく、特定テーマにお金が集まった結果の最高値だったことを意味します。

反対に売られた側は、保険業・不動産業・電気・ガス業といった金融と内需ディフェンシブが中心でした。金利が上がりやすい局面では不動産が、リスクオンの日には守りの銘柄が、それぞれ資金の逃げ場になりがちです。今日はその教科書どおりの逆回転が起きていて、買われる業種と売られる業種の色がはっきり分かれた1日でした。

💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+1.00%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+1%の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率 2026/05/2233業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 業種別 騰落率・対TOPIX相対騰落(33業種)|2026/05/22 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=+1.00%(基準線) -4% -3% -2% -1% +1% +2% +3% +4% 非鉄金属 +6.83% (+5.83pt) 情報・通信業 +3.82% (+2.82pt) ガラス・土石製品 +3.60% (+2.60pt) 電気機器 +2.19% (+1.19pt) 化学 +1.60% (+0.60pt) 機械 +1.59% (+0.59pt) サービス業 +1.00% (+0.00pt) 小売業 +0.90% (+-0.10pt) 鉄鋼 +0.62% (+-0.38pt) 繊維製品 +0.56% (+-0.44pt) 精密機器 +0.41% (+-0.59pt) その他金融業 +0.41% (+-0.59pt) 輸送用機器 +0.31% (+-0.69pt) 倉庫・運輸関連業 +0.23% (+-0.77pt) 銀行業 +0.16% (+-0.84pt) 空運業 +0.12% (+-0.88pt) ゴム製品 -0.11% (-1.11pt) 卸売業 -0.12% (-1.12pt) 医薬品 -0.13% (-1.13pt) 金属製品 -0.16% (-1.16pt) その他製品 -0.29% (-1.29pt) 食料品 -0.34% (-1.34pt) 証券・商品先物業 -0.51% (-1.51pt) 石油・石炭製品 -0.61% (-1.61pt) 鉱業 -0.72% (-1.72pt) パルプ・紙 -0.72% (-1.72pt) 建設業 -0.82% (-1.82pt) 陸運業 -1.04% (-2.04pt) 海運業 -1.39% (-2.39pt) 電気・ガス業 -1.45% (-2.45pt) 水産・農林業 -1.72% (-2.72pt) 不動産業 -1.99% (-2.99pt) 保険業 -2.01% (-3.01pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(+1.00%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/05/22 | 市場資金フローレポート
図1:33業種の騰落率と対TOPIX相対騰落(紫帯)

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
5 業種
🔥 本格 3 🟢 兆し 0 ○ 本日 2
中立
4 業種
様子見ゾーン
資金流出
24 業種
❄ 本格 16 🔵 兆し 4 ○ 本日 4

このカウントが、今日の相場の本当の姿を映しています。本格流入は電気機器・情報通信・ガラス土石のわずか3業種で、しっかり買われ続けているのはごく一部です。流出側は24業種・うち本格流出が16業種と、数のうえでは売られた業種のほうが圧倒的に多い構図でした。指数が最高値でも、大半の業種からはむしろ資金が抜けていたという温度差が読み取れます。

33業種 資金流入シグナル 2026/05/225項目スコアと流入判定のスナップショット 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット テーマ/業種 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 非鉄金属 · 2 4 ○ 本日 鉄鋼 · · · · 1 1 – — 化学 1 5 ○ 本日 テクノロジー 電気機器 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 精密機器 · · · · 1 1 – — 金融 銀行業 · · · 3 2 – — 保険業 · · · · 1 1 – — 証券・商品先物業 · · · · 3 1 – — 輸送・物流 空運業 · · · · 4 1 – — 倉庫・運輸関連業 · · · · · 2 0 – — 海運業 · · · · · 0 0 – — 製造業サイクル 機械 · · 2 3 – — 輸送用機器 · · · 4 2 – — 不動産・建設 不動産業 · · · · · 2 0 – — 建設業 · · · · · 0 0 – — 生活防衛 食料品 · · · · 2 1 – — 陸運業 · · · · · 1 0 – — 医薬品 · · · · · 0 0 – — 電気・ガス業 · · · · · 0 0 – — 内需消費 サービス業 · · · · 2 1 – — 小売業 · · · · · 1 0 – — 商社 卸売業 · · · · · 1 0 – — エネルギー 鉱業 · · · · · 1 0 – — 石油・石炭製品 · · · · · 0 0 – — 情報・通信業 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 ガラス・土石製品 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 その他金融業 · · · 5 2 – — 繊維製品 · · · · 3 1 – — 金属製品 · · · · 5 1 – — 水産・農林業 · · · · 1 1 – — パルプ・紙 · · · · · 1 0 – — その他製品 · · · · · 1 0 – — ゴム製品 · · · · · 0 0 – — 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 5業種 (🔥本格 3 / 🟢兆し 0 / ○本日のみ 2) vs ⚠ 流出計 24業種 (❄本格 16 / 🔵兆し 4 / ○本日のみ 4) / 中立 4業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/05/22 | 市場資金フローレポート
図2:33業種の資金流入シグナル(直近5日の流入判定)

主役交代ポイント:電気機器・情報通信・ガラス土石が5日連続で流入を維持する一方、非鉄金属は急騰した今日も流入判定は「○」止まり。明日も同じ顔ぶれが買われ続けるなら本物、息切れするなら一巡──ここが分かれ目です。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落を色の濃淡で並べたのが次のヒートマップです。非鉄金属は週を通じて緑(強い)が点滅し、累積でも1位を独走しています。逆に不動産業・建設業は赤(弱い)が続き、今日に限った話ではなく数日かけてじわじわ資金が抜けてきたことが見て取れます。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 2026/05/22直近5営業日の対TOPIX相対騰落pt 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)|2026/05/22 05/18 TOPIX-0.97% 05/19 TOPIX+0.63% 05/20 TOPIX-1.53% 05/21 TOPIX+1.64% 05/22 TOPIX+1.00% 本日順位 素材 非鉄金属 -9.79pt +4.21pt -2.43pt +5.95pt +5.83pt 1 鉄鋼 +0.05pt +0.78pt -0.05pt -0.05pt -0.38pt 9 化学 -0.45pt +0.05pt -0.55pt +0.40pt +0.60pt 5 テクノロジー 電気機器 -0.32pt +0.30pt -0.80pt +1.10pt +1.19pt 4 精密機器 +0.20pt +0.50pt -0.30pt +0.40pt -0.59pt 11 金融 保険業 +1.50pt +0.80pt +0.40pt +0.20pt -3.01pt 33 証券・商品先物業 +0.30pt +0.40pt +0.10pt +0.60pt -1.51pt 23 銀行業 +0.50pt +1.20pt +0.30pt -0.30pt -0.84pt 15 輸送・物流 倉庫・運輸関連業 -0.40pt -0.30pt -0.20pt -0.10pt -0.77pt 14 空運業 -0.50pt -0.40pt -0.60pt +0.20pt -0.88pt 16 海運業 -0.20pt -0.30pt -0.40pt -0.10pt -2.39pt 29 製造業サイクル 機械 -0.90pt -0.40pt -1.20pt +0.10pt +0.59pt 6 輸送用機器 +0.10pt -0.30pt -0.40pt +0.60pt -0.69pt 13 不動産・建設 建設業 -2.00pt -1.50pt -2.50pt -1.00pt -1.82pt 27 不動産業 -1.00pt -0.50pt -1.50pt -0.30pt -2.99pt 32 生活防衛 食料品 +0.50pt +0.60pt +0.40pt +0.20pt -1.34pt 22 医薬品 +0.30pt +0.40pt -0.20pt -0.30pt -1.13pt 19 陸運業 +0.20pt +0.30pt -0.40pt +0.10pt -2.04pt 28 電気・ガス業 -0.40pt -0.30pt -0.50pt -0.20pt -2.45pt 30 内需消費 サービス業 -0.20pt +0.50pt +0.30pt +0.40pt +0.00pt 7 小売業 -0.30pt +0.40pt -0.50pt +0.20pt -0.10pt 8 商社 卸売業 -0.30pt +0.50pt -0.40pt -0.10pt -1.12pt 18 エネルギー 石油・石炭製品 +0.30pt -0.20pt +0.10pt -0.30pt -1.61pt 24 鉱業 -0.20pt -0.30pt -0.10pt -0.40pt -1.72pt 25 除外 情報・通信業 -0.40pt +0.80pt -0.30pt +1.20pt +2.82pt 2 ガラス・土石製品 +0.40pt +0.60pt +0.20pt +0.80pt +2.60pt 3 その他金融業 +0.50pt +0.60pt +0.40pt +0.30pt -0.59pt 12 繊維製品 -0.20pt +0.50pt -0.40pt +0.10pt -0.44pt 10 ゴム製品 -0.30pt +0.20pt -0.20pt -0.10pt -1.11pt 17 金属製品 -0.30pt +0.40pt -0.50pt +0.30pt -1.16pt 20 その他製品 -0.30pt +0.40pt -0.40pt +0.10pt -1.29pt 21 パルプ・紙 -0.40pt +0.30pt -0.30pt -0.20pt -1.72pt 26 水産・農林業 +0.30pt +0.40pt +0.20pt +0.30pt -2.72pt 31 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ
図3:業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

年初来高値・安値更新の業種別分布

年初来高値を更新したのは12銘柄、安値更新は16銘柄で差は-4と、史上最高値の日にしてはやや寂しい数字でした。高値更新は電気機器が8銘柄と集中していて、買いの中心が半導体周辺に偏っていたことがここでも確認できます。一方で安値更新は建設業6・不動産業3と、売られた業種にきれいに対応しています。

年初来高値・安値更新 業種別 2026/05/22業種別の新高値-新安値の差 年初来高値・安値更新の業種別分布(高値−安値の差)|2026/05/22 +8 電気機器 +2 ガラス・土石製品 +1 精密機器 -6 建設業 -3 不動産業 -1 医薬品 -1 陸運業 -1 サービス業 -1 小売業 -1 パルプ・紙 新高安差 -4(高値12 / 安値16)。電気機器+8が突出する一方、建設業-6・不動産業-3で需給はやや悪化 2026/05/22 | 市場資金フローレポート
図4:年初来高値・安値更新銘柄の業種別分布

補助的な2軸でも傾向は一致しています。シクリカル−ディフェンシブ差は+2.28%で景気敏感が明確に優勢、グロース−バリュー差も+3.20%とグロース優位でした。「景気敏感かつグロース」に資金が向かい、ディフェンシブとバリューが置いていかれた──今日の相場の性格を一言でいえば、そういう構図だったといえます。

テーマ別資金フロー

1素材+2.02pt⤴ +2日
2テクノロジー+0.30pt⤴ +3日
3内需消費-0.05pt◐ -2日
4製造業サイクル-0.05pt🔄 -5日
5商社-1.12pt↘ -5日
6輸送・物流-1.35pt↘ -2日
7エネルギー-1.67pt↘ -2日
8生活防衛-1.74pt↘ -2日
9金融-1.79pt↘ -2日
10不動産・建設-2.40pt↘ -3日
💡 テーマ別平均騰落率って何?(初めての方向け)
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+1.00%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。
テーマ別資金フロー 2026/05/2210テーマの対TOPIX相対騰落 テーマ別 資金フロー(対TOPIX相対騰落)|2026/05/22 -2pt -1pt +1pt +2pt +2.02 素材 +0.30 テクノロジー -0.05 内需消費 -0.05 製造業サイクル -1.12 商社 -1.35 輸送・物流 -1.67 エネルギー -1.74 生活防衛 -1.79 金融 -2.40 不動産・建設 2026/05/22 | 市場資金フローレポート
図5:10テーマの平均相対騰落(プラスが資金流入)

10テーマで見ると、プラス圏は素材(+2.02pt)とテクノロジー(+0.30pt)の2つだけでした。素材は非鉄金属を中心に連続+2日で⤴継続強、テクノロジーも電気機器が引っぱり連続+3日と、買いの軸足はこの2テーマに集中しています。残り8テーマはすべて相対騰落マイナスで、テーマ単位でも「勝ち組は少数、負け組が多数」という構図がそのまま出ました。

下位を見ると、不動産・建設が-2.40ptで最弱・連続-3日、金融・生活防衛・エネルギーもそろって強流出でした。注目したいのは製造業サイクルが連続-5日ながら3日トレンドが上向き、🔄底打ち兆候に変わった点です。長く売られてきたテーマに、わずかですが反転の芽が出始めています。明日以降、機械や輸送用機器に資金が戻るかどうかは要チェックです。

1. 素材 ⤴ 継続強

相対騰落 +2.02pt(🔥🔥 強流入・+2日)

構成業種:鉄鋼・非鉄金属・化学
非鉄金属+6.83%が突出、鉄鋼+0.62%。連続+2日・短長スプレッド+0.87で⤴継続強の判定です

2. テクノロジー ⤴ 継続強

相対騰落 +0.30pt(→ 中立・+3日)

構成業種:電気機器・精密機器
電気機器+2.19%↔精密機器+0.41%。連続+3日でじわじわ買われ⤴継続強です

3. 内需消費 ◐ 中立

相対騰落 -0.05pt(→ 中立・-2日)

構成業種:小売業・サービス業
サービス業+1.00%↔小売業+0.90%とほぼ市場並み、方向感に乏しい◐中立です

4. 製造業サイクル 🔄 底打ち兆候

相対騰落 -0.05pt(→ 中立・-5日)

構成業種:機械・輸送用機器
機械+1.59%↔輸送用機器+0.31%。連続-5日ながら3日トレンドが上向き、🔄底打ち兆候です

5. 商社 ↘ 継続弱

相対騰落 -1.12pt(💧 流出・-5日)

構成業種:卸売業
卸売業-0.12%のみで構成、連続-5日で↘継続弱が続いています

6. 輸送・物流 ↘ 継続弱

相対騰落 -1.35pt(💧 流出・-2日)

構成業種:海運業・空運業・倉庫運輸
倉庫・運輸関連業+0.23%↔海運業-1.39%、連続-2日で↘継続弱です

7. エネルギー ↘ 継続弱

相対騰落 -1.67pt(💧💧 強流出・-2日)

構成業種:鉱業・石油石炭製品
石油・石炭製品-0.61%↔鉱業-0.72%、原油一服で💧💧強流出・↘継続弱です

8. 生活防衛 ↘ 継続弱

相対騰落 -1.74pt(💧💧 強流出・-2日)

構成業種:食料品・医薬品・電ガス・陸運
医薬品-0.13%↔電気・ガス業-1.45%、ディフェンシブ離れで↘継続弱です

9. 金融 ↘ 継続弱

相対騰落 -1.79pt(💧💧 強流出・-2日)

構成業種:銀行業・保険業・証券先物
銀行業+0.16%↔保険業-2.01%、利益確定の売りで↘継続弱です

10. 不動産・建設 ↘ 継続弱

相対騰落 -2.40pt(💧💧 強流出・-3日)

構成業種:不動産業・建設業
建設業-0.82%↔不動産業-1.99%、金利上昇が重しで最弱・↘継続弱です

こうして並べると、資金が「素材・テクノロジー」に向かい、「不動産・建設・金融・生活防衛」から逃げるという1本の流れがくっきり見えます。リスクオンの日らしく守りのテーマが嫌われ、景気敏感が買われる──ローテーションの教科書のような並びでした。この流れが続くなら、明日も電線・半導体・素材周辺が相場の中心になりやすいと考えています。

3対立軸でみるマクロ文脈

💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

今日の相場の「なぜ」を一言でまとめると、リスクオン×資源高×金利上昇局面。最強テーマは素材(+2.02pt)、最弱は不動産・建設(-2.40pt)。半導体・非鉄など景気敏感に資金が向かい、生活防衛・金融・不動産から流出する1日でした。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+0.61pt+0.69pt+15.63pt+1日金利上昇局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2+0.44pt-0.27pt-3.26pt+2日資源高
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛+2.50pt+1.20pt-1.01pt+2日リスクオン

3軸はそろってプラスで、リスク軸が+2.50ptと最も強く、製造業サイクル・テクノロジー・素材といった景気敏感が生活防衛を大きく上回りました。これが、今日テクノロジーと素材が買われた背景にある最大のドライバーです。リスクを取りに行く資金が、守りのディフェンシブを見限った──そういうマクロ環境だったといえます。

金利軸は+0.61ptとプラスで、金融より不動産・建設のほうが弱い「金利上昇局面」を示しています。米長期金利が4.5%台で高止まりするなか、金利に弱い不動産が嫌われたのは自然な流れです。資源軸も+0.44ptで資源高寄り。非鉄金属の急騰がここに効いていて、3軸の組み合わせは「リスクオン×金利上昇×資源高」と読めます。この組み合わせで割を食うのが、まさに金融・不動産・ディフェンシブでした。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

銘柄業種騰落率対TOPIX相対
ソフトバンクグループ(9984)情報・通信業+11.89%+10.89pt
太陽誘電(6976)電気機器+11.75%+10.75pt
住友電気工業(5802)非鉄金属+10.16%+9.16pt

値上がり率の上位は、ソフトバンクグループ+11.89%、太陽誘電+11.75%、住友電気工業+10.16%と、まさに今日の主役そのものでした。情報通信・電気機器・非鉄金属という、上位テーマの代表選手がそろって2桁高です。指数を押し上げた力の源が、この3銘柄に凝縮されているのがよく分かります。

売買代金集中 TOP3

銘柄業種騰落率コメント
キオクシアホールディングス電気機器+3.72%売買代金1.45兆円、半導体メモリーの主役
ソフトバンクグループ情報・通信業+11.89%指数を一手に押し上げた急騰の立役者
フジクラ非鉄金属+7.75%電線御三家の一角、非鉄金属高を牽引

売買代金でも顔ぶれは重なります。キオクシアが売買代金1.45兆円とダントツで、半導体メモリーが商いの中心でした。ソフトバンクグループ、フジクラと続き、売買が活発だった銘柄ほど大きく上昇しています。資金がしっかり入ってきたという今日の地合いの良さは、この集中ぶりにも表れていました。

最強モメンタム(A条件)

💡 過熱スコアって何?(初めての方向け)
過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。
銘柄騰落率対TOPIX相対過熱スコア判定
フィックスターズ(3687)+25.48%+24.48pt+7⚠⚠ 強過熱
関東電化工業(4047)+5.92%+4.92pt+7⚠⚠ 強過熱
日機装(6376)+6.83%+5.83pt+7⚠⚠ 強過熱
ニチコン(6996)+7.36%+6.36pt+7⚠⚠ 強過熱
アステリア(3853)+12.41%+11.41pt+6⚠ 過熱

勢いの強い銘柄は過熱スコア+6〜+7と、すでに買われすぎ圏に入っています。フィックスターズ+25.48%を筆頭に、関東電化・日機装・ニチコンと急騰組が並びますが、この水準は短期的な反落リスクと隣り合わせです。追いかけるより、押し目を待つ姿勢が無難な位置だと私は見ています。

高値更新×業種強し(C条件)

高値更新×業種強しとは
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。前日比率の高い順に並べています。
銘柄業種騰落率対TOPIX相対過熱判定
ソフトバンクグループ(9984)情報・通信業+11.89%+10.89pt+3△ やや強
太陽誘電(6976)電気機器+11.75%+10.75pt+6⚠ 過熱
イビデン(4062)電気機器+7.69%+6.69pt+4⚠ 過熱
TDK(6762)電気機器+7.29%+6.29pt+5⚠ 過熱
富士電機(6504)電気機器+6.20%+5.20pt+4⚠ 過熱
村田製作所(6981)電気機器+5.99%+4.99pt+6⚠ 過熱

業種の追い風と個別の高値更新が重なった、最も筋の良いグループです。太陽誘電・イビデン・TDK・村田製作所と電気機器が大半を占め、半導体周辺の強さが個別銘柄レベルでも裏付けられています。ソフトバンクグループも名を連ねますが、過熱スコアは+3とまだ余裕があり、テーマの中心として注目しています。

📉 売られすぎ反転候補(D条件・5銘柄)

売られすぎ(RSI≤35・移動平均乖離-5%以下)で出来高が急増している、底値圏の逆張り候補です。RSIの低い順に並べています。

銘柄RSI52週高値乖離信用倍率前日比過熱
サワイグループHD(4887)23.27-14.0%2.08倍+0.60%-4
極東開発工業(7226)8.64-16.1%1.65倍-0.64%-4
西武HD(9024)27.65-19.8%2.01倍+0.91%-4
東鉄工業(1835)7.09-17.9%2.03倍-2.93%-3
ピーエス・コンストラクション(1871)12.84-19.8%2.15倍-1.91%-3
🚀 踏み上げ候補(E条件・5銘柄)

信用倍率1.0倍以下(空売り超過)で前日比+2%以上の銘柄です。ショートカバーで急騰しやすいパターンで、信用倍率の低い順に並べています。

銘柄信用倍率騰落率対TOPIX相対過熱判定
武蔵精密工業(7220)0.56倍+7.14%+6.14pt+2△ やや強
MARUWA(5344)0.45倍+6.49%+5.49pt-1→ 中立
CKD(6407)0.83倍+5.97%+4.97pt+4⚠ 過熱
メガチップス(6875)0.88倍+5.48%+4.48pt+2△ やや強
ジェイ・エス・ビー(3480)0.52倍+5.22%+4.22pt+4⚠ 過熱
💎 勝ち組セクター中核(F条件・5銘柄)

累積相対騰落+2pt以上の強い業種で、時価総額が大きく上昇基調・割安な中核銘柄です。順張りの参考に。時価総額の大きい順に並べています。

銘柄業種前日比過熱判定
東海カーボン(5301)ガラス・土石製品-0.46%+7⚠⚠ 強過熱
日本郵政(6178)サービス業-0.84%+5⚠ 過熱
ミネベアミツミ(6479)電気機器+2.97%+5⚠ 過熱
太平洋セメント(5233)ガラス・土石製品+1.45%+4⚠ 過熱
富士電機(6504)電気機器+6.20%+4⚠ 過熱
⚠ 負け組セクター中核(G条件・5銘柄)

累積相対騰落-2pt以下の弱い業種で、時価総額が大きく下落基調・割高な中核銘柄です。ポジション縮小や警戒の参考に。時価総額の大きい順に並べています。

銘柄業種前日比過熱判定
三菱重工業(7011)機械+0.28%-3△ やや弱
三菱地所(8802)不動産業-1.27%-3△ やや弱
住友不動産(8830)不動産業-1.71%-3△ やや弱
鹿島建設(1812)建設業-2.18%-2△ やや弱
日本製鋼所(5631)機械+2.35%-2△ やや弱

市場体温計

💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

今日の体温はLayer 1が+2の「☀微熱(やや強気)」でした。日経・TOPIXがそろってプラスで、売買代金TOP10が全社上昇という強さがある一方、上昇銘柄比率54.1%・値上がり業種16/33・新高安差-4はいずれも中立圏。指数の派手さほどには相場全体が暖まっていない、というのが体温計の答えです。Layer 2(高温)もLayer 3(低温)も点灯ゼロで、過熱でも底値でもない中庸ゾーンにいます。

Layer 1:日々の体温(5項目)

項目本日値高温閾値低温閾値スコア
上昇銘柄比率54.1%≥55%≤35%0
値上がり業種数16 / 33≥20≤110
新高値−新安値スプレッド-4≥+30≤-300
日経・TOPIX方向日経+ / TOPIX+両方+両方-+1
TOP10売買代金上昇数10 / 10≥8社≤3社+1

Layer 2:高温シグナル(4項目)

No.項目本日値点灯閾値到達度判定
RSI70超銘柄比率12.5%≥25%50%未達
日経225 25日乖離率+4.58%≥+8%57%未達
騰落レシオ25日90.64≥12573%未達
信用評価損益率-4.82%≥-3%85%未達

高温シグナルは4項目すべて未点灯です。最も近い④信用評価損益率-4.82%でも到達度85%どまりで、過熱を心配する局面ではありません。RSI70超の銘柄比率も12.5%と低く、急騰した割に過熱感は出ていない、というのが実態でした。

Layer 3:低温シグナル(4項目)

No.項目本日値点灯閾値到達度判定
RSI30以下銘柄比率13.9%≥15%93%未達
日経225 25日乖離率+4.58%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日97.45≤6062%未達
信用評価損益率-4.82%≤-15%32%未達

低温シグナルも4項目すべて未点灯です。①RSI30以下銘柄比率は13.9%と底値接近の手前まで来ていますが、まだ閾値には届きません。Layer 3は騰落レシオに6日(短期)、Layer 2は25日(中期)を使う非対称設計で、これは「底は急に・天井はじわじわ」という相場の習性に合わせた意図的なものです。

📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)
補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)39.8%集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)90.0%買い主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+2.38%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+1.68pt正常≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)97.45中立≤60で超過冷/≤80で過冷

半導体・非鉄主導で日経+2.68%まで上げたものの、値上がり業種16/33・上昇銘柄比率54.1%と裾野は限定的でした。Layer 2・Layer 3とも未点灯で、過熱でも底値でもない中庸ゾーンにいます。一方で資金集中度39.8%とテクノロジー一極集中の傾向が出ていて、明日も同じ顔ぶれが買われ続けるか、出遅れ内需に資金が回るかが分かれ目になりそうです。

本日のマクロ環境

最後に、相場を取り巻くマクロ環境を一覧で確認しておきます。国内株は3指数そろって上昇前日の米国株も小幅ながら続伸と、追い風が吹いた1日でした。為替・金利・資源の各指標も大きな波乱はなく、リスクを取りやすい地合いが整っていたことが分かります。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+2.68%
63,339円
TOPIX
+1.00%
3,892pt
グロース250
+3.94%
828pt
海外株式(前日)
NYダウ
+0.55%
50,291
ナスダック
+0.09%
26,293
S&P500
+0.17%
7,446
為替・金利
ドル円
159.12
+0.14円
米10年金利
4.572%
-0.008pt
VIX恐怖指数
16.77
-0.56
資源・需給
WTI原油
$98.72
-0.16%
騰落25日
90.64
中立圏
信用評価損益率
-4.82%
中立
半導体・非鉄が日経を史上最高値に押し上げ 非鉄金属が+6.83%と全業種で突出し、ソフトバンクグループ+11.89%・太陽誘電+11.75%が指数をけん引しました。日経は前日比+2.68%で終値ベースの史上最高値を更新。電線・半導体という景気敏感に資金が集中した、テーマ主導の上昇でした。
値上がり業種は16/33、上昇の裾野は限定的 指数は最高値でも、値上がり業種は16/33・上昇銘柄比率54.1%と、相場全体が一様に上がったわけではありません。新高値12 対 新安値16で差は-4。買われた業種と売られた業種がはっきり分かれた、選別色の濃い1日でした。
前日の米国株は3指数そろって小幅続伸 NYダウ+0.55%・ナスダック+0.09%・S&P500+0.17%と、米国株は静かながら続伸VIXも16.77へ低下し、リスク選好を後押しする外部環境でした。日本株が最高値を取りに行くだけの追い風はそろっていたといえます。
売買代金の集中度は39.8%、テクノロジー一極の地合い 売買代金TOP3の集中度は39.8%と「集中」水準で、買い主導率も90.0%と高水準でした。プライムの売買代金は9兆円台と商いは活況でしたが、資金がキオクシア・ソフトバンクGなど一部の値がさに偏っている点は頭に入れておきたいところです。
為替・金利は落ち着き、波乱要因は乏しい ドル円は159.12円(+0.14円)、米10年金利は4.572%と小幅低下。為替・金利ともに大きな動きはなく、株式にとっては過度な警戒が要らない静かな環境でした。原油も$98.72とほぼ横ばいで、資源需給からの新たな波乱材料は見当たりません。
内部指標は中立圏、最高値でも過熱はまだ 市場体温計はLayer 2・3とも点灯ゼロで過熱・底値どちらでもありませんが、日経25日乖離+4.58%・信用評価損益率-4.82%と、上値追いの余地は徐々に詰まってきています。資金集中が解けて出遅れ業種に広がるか、一極集中のまま息切れするか──ここが当面の分かれ目です。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +0.61pt(連続+1日) 金利上昇局面
  • リスク軸 +2.50pt(連続+2日) リスクオン
  • 資源軸 +0.44pt(連続+2日) 資源高
  • 市場体温計:L1 +2「☀微熱」/ L2 0/4 / L3 0/4(過熱・底値とも未点灯)
3軸そろってプラスのリスクオン×金利上昇×資源高だが、体温は微熱どまりで過熱はしていない。
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:素材+2.02pt(⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入)
  • 次点:テクノロジー+0.30pt(⤴継続強・連続+3日)
  • 最弱:不動産・建設-2.40pt(↘継続弱・連続-3日・💧💧強流出)
  • もう1つの敗者:金融-1.79pt(保険業の利益確定が重し)
買いの軸は素材・テクノロジーの2テーマに集中、守りのテーマは見限られている。
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入は 電気機器・情報通信・ガラス土石の3業種 のみ
  • F勝ち組セクター中核に 電気機器・ガラス土石が複数 並ぶ
  • 非鉄金属は急騰でも流入判定は 「○」止まりで持続力は未確認
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+6〜+7で 短期は伸び切った位置
本格流入は半導体周辺に限られ、急騰銘柄はすでに過熱気味で追随しづらい。
3層の一致:マクロ層の「リスクオン×資源高」、テーマ層の「素材・テクノロジー集中」、業種層の「本格流入は半導体周辺のみ」が、3層すべてで 景気敏感への一極集中 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。
📊 メインシナリオ:半導体・非鉄主導の選別高が継続

明日も電線・半導体・素材を軸にした選別高が続く公算が高いと見ています。

  • 期待エリア:半導体(電気機器)・非鉄金属・ガラス土石(5日連続の本格流入が継続中)
  • 継続性試金石:ソフトバンクグループ・フジクラ(急騰の翌日も買いが続くかで地合いの強さを判定)
  • 底打ち待機:製造業サイクル=機械・輸送用機器(🔄底打ち兆候、3日トレンドの上向きが本物か確認)
  • マクロ材料注視:米株が最高値圏で続伸を保てるか、米10年金利4.5%台の高止まりと為替の動き

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:急騰主役の息切れ

ソフトバンクGや電線御三家が急騰の反動で売られると、指数を支えてきた値がさが崩れ、最高値からの利益確定が一気に出やすくなります。資金集中度39.8%の裏返しで、主役が転ぶと全体が傾くリスクです。

警戒トリガー:フジクラ・ソフトバンクGが寄り付き-3%超、またはキオクシアの売買代金が急減

⚡ 最弱気分岐B:金利上昇×円高の同時進行

米長期金利が一段と上昇しつつ円高に振れると、グロース株とリスクオンの前提が同時に崩れます。最高値圏での反落は値幅が出やすく、不動産・金融の弱さが全体に波及しかねません。

警戒トリガー:米10年金利4.6%超 × ドル円157円台への円高反転
🎯 シナリオ信頼度:中〜やや高
3層がそろって「景気敏感への集中」を示し、素材・テクノロジーの連続上昇という地力もあるため、メインシナリオの確度は中〜やや高と見ています。ただし上昇の裾野が16/33業種と狭く一極集中である点が弱点で、警戒トリガーが出れば即座にサブシナリオへ切り替える前提で臨みます。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ リスクオンだが体温は微熱

今日のマクロ環境は、3対立軸がそろってプラスという分かりやすいリスクオンでした。なかでもリスク軸が+2.50ptと最も強く、製造業サイクル・テクノロジー・素材といった景気敏感が、生活防衛などの守りを大きく上回っています。リスクを取りに行く資金の流れが、今日の上昇の土台になりました。

金利軸は+0.61ptで金利上昇局面を示しています。米10年金利が4.5%台で高止まりするなか、金利に弱い不動産・建設が嫌われたのは自然な反応でした。資源軸も+0.44ptとプラスで、非鉄金属の急騰が資源高として効いています。3軸の組み合わせは「リスクオン×金利上昇×資源高」と読め、この環境で割を食うのが金融・不動産・ディフェンシブだという構図がはっきりしています。

一方で、市場体温計のLayer 1は+2の微熱どまりでした。指数は最高値でも、上昇銘柄比率54.1%・値上がり業種16/33と内部はまだ中立圏で、Layer 2の高温シグナルも点灯していません。マクロは強気だが過熱はしていない、という絶妙なバランスの局面です。

層2:テーマ層 ─ 勝ち組は素材・テクノロジーの2つだけ

10テーマのうちプラス圏は素材とテクノロジーの2つにとどまりました。素材は非鉄金属を中心に連続+2日で⤴継続強、テクノロジーも電気機器が引っぱり連続+3日と、買いの軸足がこの2テーマに集中しています。残り8テーマはすべて相対騰落マイナスで、テーマ単位でも「勝ち組は少数、負け組が多数」という構図でした。

最弱は不動産・建設で-2.40pt・連続-3日。金利上昇局面で最も嫌われやすいテーマが、今日もそのまま売られました。金融・生活防衛・エネルギーもそろって強流出で、守りのテーマからの資金流出が鮮明です。

注目しておきたいのが製造業サイクルです。連続-5日と長く売られてきましたが、3日トレンドが上向きに転じ、ローテーション判定は🔄底打ち兆候に変わりました。機械や輸送用機器に資金が戻り始めれば、相場の物色対象が広がるきっかけになり得ます。明日以降、ここに資金が回るかどうかは、上昇の裾野が広がるかを占う重要なポイントです。

層3:業種・銘柄層 ─ 本格流入は半導体周辺に集中

33業種の流入シグナルを見ると、5日連続で本格流入を維持しているのは電気機器・情報通信・ガラス土石の3業種のみでした。急騰した非鉄金属でさえ、流入判定は「○」止まりで、持続的な資金流入とまでは確認できていません。買いが本当に根を張っているのは、半導体周辺のごく一部だということです。

F勝ち組セクター中核には電気機器・ガラス土石の中核銘柄が複数並び、業種トレンド・規模・割安度の3条件がそろった順張り候補が見えています。一方で、A最強モメンタムの上位銘柄は過熱スコア+6〜+7とすでに買われすぎ圏にあり、今から追いかけるには短期的な反落リスクが大きい位置です。

つまり層3では、「買いが続いているのは半導体周辺に限られ、急騰した銘柄はすでに過熱気味」という二重の制約が見えます。新規で攻めるなら、過熱した急騰銘柄ではなく、本格流入が続く業種の中核を押し目で狙うのが筋の通った選択だと考えています。

3層統合の読み方

マクロ層の「リスクオン×資源高」、テーマ層の「素材・テクノロジー集中」、業種層の「本格流入は半導体周辺のみ」──3層すべてが「景気敏感への一極集中」という同じ方向を指しています。方向感がそろっているからこそ、明日も同じ流れが続きやすいと判断できます。

ただし、この一致は同時に弱点でもあります。集中度が高いということは、主役がつまずいたときの反動も大きいということです。だからこそメインシナリオは「選別高の継続」を本線としつつ、急騰主役の息切れと金利・為替の急変という2つの分岐を、観測可能なトリガーつきで併せて見張る構えにしています。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):強気(スコア:+4/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+3/3(TOPIX+1.00%・日経-TOPIX+1.68pt・グロース-TOPIX+2.94ptの3因子すべて点灯)
  • B 幅・需給:+0/3(値上がり業種16/33・新高安差-4・上昇銘柄比率54.1%でいずれも中立圏)
  • C 内部エネルギー:+2/3(シクリカル-ディフェンシブ差+2.28%・売買代金急増30銘平均+2.60%が点灯、RSI健全度のみ未達)
  • D 過熱調整:-1(売買代金TOP3集中度39.8%が30%超で資金集中リスク点灯)
  • E マクロ:+0/2(VIX16.8・米国株合算+0.26%でいずれも中立)

判定根拠:A群が満点でトレンドは明確に強気、C群も内部エネルギーが点灯し、全体としてはスコア+4の強気です。ただしB群が0点で上昇の幅・需給は中立圏にとどまり、D群では売買代金集中度39.8%が資金集中リスクとして減点。指数の強さと内部の広がりにズレがある点には注意したい1日でした。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
本記事は、私自身が市場データを独自に集計・分析した個人的な見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の数値は集計時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、私は一切の責任を負いません。

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