今日の日本株|2026年6月18日の市場資金フロー|半導体・銀行主導で終値7万円台の最高値

今日の日本株|2026年6月18日の市場資金フロー|半導体・銀行主導で終値7万円台の最高値

今日の日本株|2026年6月18日の市場資金フロー|半導体・銀行主導で終値7万円台の最高値

今日の日本株は、米FOMCのタカ派サプライズを跳ね返して逆行高となった1日でした。明け方のFOMCで政策金利見通しが「年内1回の利下げ」から「1回の利上げ」へ転換し、これがタカ派と受け止められて米3指数はそろって反落。それでも日本株は異常な強さで、日経平均は終値で初めて7万円台に乗せ、71,053円と史上最高値を更新しました。ただ、日経の25日移動平均乖離率は+8.75%まで広がり、過熱感が気になる局面でもあります。

📌 today’s 3 lines(今日の3行まとめ)
  • 日経平均+1.65%・TOPIX+1.37%で、終値で初の7万円台(71,053円)・史上最高値を更新。半導体・機械・銀行が主導しました。
  • 銀行業+3.40%・サービス業+2.83%・電気機器+2.50%が値上がり上位。一方で非鉄金属-1.69%・石油石炭-1.61%など資源は逆行安でした。
  • 米FOMCはタカ派でナスダック-1.34%反落。日本株は逆行高でしたが、25日乖離+8.75%・売買代金11.9兆円と過熱と集中が同居し、総合判定は中立です。
主要指標
日経平均
+1.65%
71,053 円(史上最高値)
TOPIX
+1.37%
4,068 pt
グロース250
+0.47%
716 pt
セクター・内部相場
最強業種
銀行業
+3.40% / フロー +2.03pt
最弱業種
非鉄金属
-1.69% / フロー -3.06pt
上昇銘柄比率
60.3%
新高値87 / 新安値26(差+61)
為替・米10年
¥160.70 / 4.45%
ドル円 +0.49円 / 米10年金利
📡 今日の主役・主役交代シグナル
テクノロジー+0.96pt / 継続強・連続+6日
金融+0.21pt / 銀行業+2.03pt主導
🔄 素材-1.57pt / 底打ち兆候
🆘 製造業サイクル-1.12pt / 脱落点灯
輸送・物流-1.94pt / 継続弱・連続-5日
エネルギー-1.91pt / 継続弱・連続-5日
継続強:5日以上の連続上昇 / 🆙主役化:本日から主役入り / 🔄底打ち兆候:流出中だが3日トレンドが上向き / 🆘脱落:本日から下位陥落

業種別 資金フロー分析

今日の値動きをひと言でいうと、「広い上昇のように見えて、中身は大型に偏った」1日でした。指数こそ最高値ですが、対TOPIX相対騰落で見ると本当に市場平均より強かったのは銀行業・サービス業・電気機器あたりに絞られます。資源・輸送系は指数高のなかでも置いていかれていて、物色の濃淡がはっきり出た格好ですね。

値上がり業種 TOP5

上位は金融(銀行業)+内需サービス+半導体(電気機器・精密機器)という組み合わせでした。なかでも銀行業+3.40%(対TOPIX +2.03pt)が頭ひとつ抜けていて、米長期金利が4.4%台で高止まりするなか、金利上昇メリットを意識した買いが入ったように見えます。サービス業+2.83%・電気機器+2.50%も市場平均を明確に上回り、「金利」と「半導体」の二枚看板が指数を持ち上げた形ですね。

業種騰落率相対騰落コメント
銀行業+3.40%+2.03pt金利高止まりを追い風に金融の主役格へ
サービス業+2.83%+1.46pt内需消費を牽引、リクルート等の値がさ堅調
電気機器+2.50%+1.13pt半導体中心に資金集中、テクノロジー継続強
精密機器+2.16%+0.79ptブイ・テクノロジー急騰など装置関連が強い
食料品+2.07%+0.70pt味の素+8.37%が牽引、ディフェンシブにも資金

値下がり業種 TOP5

逆に弱かったのは資源・輸送系の業種選別売りでした。非鉄金属-1.69%(対TOPIX -3.06pt)が最弱で、フジクラ-5.67%など電線・銅関連の利益確定が目立ちます。原油安を受けた石油・石炭製品-1.61%、海運業-1.23%・空運業-1.12%と輸送・物流まわりがそろって沈んだのが今日の特徴ですね。資源が売られると鉄鋼も連れやすいのですが、今日は鉄鋼が逆に小幅高で踏みとどまったのが少し意外でした。

業種騰落率相対騰落コメント
非鉄金属-1.69%-3.06ptフジクラ等の利益確定、独歩安の最弱
石油・石炭製品-1.61%-2.98ptWTI続落(74ドル)を受け資源安
海運業-1.23%-2.60pt輸送・物流テーマで強流出が継続
空運業-1.12%-2.49pt原油高一服でも買いは戻らず
輸送用機器-0.61%-1.98ptトヨタ等の大型が小安く製造業サイクル脱落

まとめると、本日は金融+内需サービス+半導体が買われ、資源(非鉄・石油石炭)+輸送・物流が売られた、というテーマ選別のはっきりした地合いでした。指数の最高値は半導体と銀行という少数の主役が引き上げた色合いが濃い、という気がします。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+1.37%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+1%超の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率(33業種)2026/06/18 33業種の騰落率と対TOPIX相対騰落📊 業種別 騰落率 + 対TOPIX相対騰落(33業種)値上がり値下がり相対騰落(紫帯)TOPIX=+1.37%(基準線)-3%-2%-1%+1%+2%+3%+4%銀行業+3.40% (+2.03pt)サービス業+2.83% (+1.46pt)電気機器+2.50% (+1.13pt)精密機器+2.16% (+0.79pt)食料品+2.07% (+0.70pt)金属製品+2.03% (+0.66pt)医薬品+1.73% (+0.36pt)情報・通信業+1.60% (+0.23pt)保険業+1.55% (+0.18pt)その他金融業+1.49% (+0.12pt)鉄鋼+1.14% (-0.23pt)建設業+1.14% (-0.23pt)機械+1.11% (-0.26pt)倉庫・運輸関連業+0.65% (-0.72pt)ガラス・土石製品+0.64% (-0.73pt)鉱業+0.53% (-0.84pt)陸運業+0.34% (-1.03pt)繊維製品+0.21% (-1.16pt)小売業-0.01% (-1.38pt)化学-0.04% (-1.41pt)水産・農林業-0.07% (-1.44pt)その他製品-0.10% (-1.47pt)電気・ガス業-0.19% (-1.56pt)証券・商品先物業-0.22% (-1.59pt)卸売業-0.29% (-1.66pt)ゴム製品-0.35% (-1.72pt)不動産業-0.39% (-1.76pt)パルプ・紙-0.56% (-1.93pt)輸送用機器-0.61% (-1.98pt)空運業-1.12% (-2.49pt)海運業-1.23% (-2.60pt)石油・石炭製品-1.61% (-2.98pt)非鉄金属-1.69% (-3.06pt)📐 紫帯(相対騰落):各業種の騰落率からTOPIX(+1.37%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。本日は銀行業 +2.03pt が最強、非鉄金属 -3.06pt が最弱。指数高でも資源・輸送は対TOPIXで沈む。2026/06/18 | 市場資金フローレポート
グラフ① 33業種の騰落率(バー)と対TOPIX相対騰落(紫帯)。右に伸びるほど市場平均より強い。

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
10 業種
🔥 本格 3 🟢 兆し 5 ○ 本日 2
中立
4 業種
様子見ゾーン
資金流出
19 業種
❄ 本格 6 🔵 兆し 10 ○ 本日 3

ここが今日いちばん面白いところなんですよね。指数は最高値なのに、「明日以降のフローの方向」を5項目シグナルで機械判定すると、流入は10業種にとどまり、流出が19業種と、内部はむしろ流出側が優勢でした。つまり広い上昇のように見えて、方向としての資金の裾野はむしろ狭い。これは「広い上昇 × 大型集中」の併存という、今日の相場の質をよく表していると思います。流入で本格点灯したのは精密機器・食料品・医薬品の3業種、銀行業とサービス業は本日のみの点灯でした。

33業種 資金流入シグナル2026/06/18 5項目スコア+判定💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット短2>長5+圏加速連続地力前日本日判定2日連続テーマ / 業種素材鉄鋼····11非鉄金属·····40化学·····20テクノロジー精密機器45🔥本格○ 4→5電気機器··33🟢兆し○ 3→3金融銀行業25○本日保険業·34🟢兆し○ 3→4証券・商品先物業···52輸送・物流倉庫・運輸関連業···22海運業····11空運業····31製造業サイクル機械··33🟢兆し○ 3→3輸送用機器·····00不動産・建設不動産業···12建設業····21生活防衛食料品45🔥本格○ 4→5医薬品45🔥本格○ 4→5電気・ガス業···12陸運業···22内需消費サービス業25○本日小売業··33🟢兆し○ 3→3商社卸売業···02エネルギー鉱業···12石油・石炭製品·····10除外その他金融業··43🟢兆し○ 4→3繊維製品··13水産・農林業···22金属製品···12ガラス・土石製品···52その他製品···32ゴム製品····11パルプ・紙····31情報・通信業·····00🎯 33業種シグナル分布:💰 流入計 10業種 (🔥本格 3 / 🟢兆し 5 / ○本日のみ 2) vs ⚠ 流出計 19業種 (❄本格 6 / 🔵兆し 10 / ○本日のみ 3) / 中立 4業種📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外2026/06/18 | 市場資金フローレポート
グラフ⑤ 5項目シグナル+判定で見る資金の「方向」。ヒートマップの「強さ」とは別軸で読む。

📌 主役交代シグナルのポイント:流入の主役はテクノロジー(半導体)が連続+6日の継続強で揺るがず、ここに金融(銀行業)が単日で合流。一方で製造業サイクルが🆘脱落点灯、輸送・物流とエネルギーは連続-5日の継続弱と、流出側が地合いとして根強い構図です。素材は最弱でも🔄底打ち兆候が出ており、反発候補としては気にしておきたいところです。

業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

5営業日分を並べると、直近の資金の通り道がもう少し立体的に見えてきます。6/15の全面高(TOPIX+3.03%)から6/16でいったん息切れし、6/17・6/18で半導体・機械・銀行に資金が戻ってきた流れが読み取れます。逆に非鉄金属・海運・石油石炭は5日を通して赤が多く、資源・輸送の弱さは一過性ではなさそう、という感じですね。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ2026/06/18 直近5営業日×33業種🔥 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)06/12TOPIX +1.35%06/15TOPIX +3.03%06/16TOPIX -0.21%06/17TOPIX +0.55%06/18TOPIX +1.37%本日順位素材鉄鋼+1.56pt+0.45pt-0.68pt-1.54pt-0.23pt11化学+1.14pt+0.63pt-0.40pt+0.62pt-1.41pt20非鉄金属+4.91pt+1.24pt+7.02pt-0.42pt-3.06pt33テクノロジー電気機器+0.52pt+3.08pt+0.54pt+0.73pt+1.13pt3精密機器-0.45pt-2.00pt+0.79pt+1.03pt+0.79pt4金融銀行業+0.59pt-0.95pt-0.75pt+0.28pt+2.03pt1保険業-1.40pt-2.25pt+0.16pt-1.30pt+0.18pt9証券・商品先物業-0.19pt-0.04pt+0.50pt+0.21pt-1.59pt24輸送・物流倉庫・運輸関連業-1.35pt-2.94pt-0.61pt-0.65pt-0.72pt14空運業+0.05pt+3.65pt+1.10pt-0.97pt-2.49pt30海運業-1.61pt-4.12pt-1.41pt-2.74pt-2.60pt31製造業サイクル機械+1.98pt+2.00pt+0.50pt+1.39pt-0.26pt13輸送用機器-0.40pt+0.91pt-1.03pt-0.74pt-1.98pt29不動産・建設建設業-0.55pt+3.12pt-1.78pt+0.23pt-0.23pt12不動産業-0.20pt-1.43pt-1.68pt-1.12pt-1.76pt27生活防衛食料品-2.19pt-4.25pt+0.58pt-0.20pt+0.70pt5医薬品-0.93pt-2.61pt+0.08pt-0.03pt+0.36pt7陸運業-2.26pt-3.41pt+0.25pt-1.46pt-1.03pt17電気・ガス業-1.04pt-1.97pt-1.51pt-0.54pt-1.56pt23内需消費サービス業-2.73pt-3.65pt+0.24pt-1.44pt+1.46pt2小売業-0.50pt-3.20pt-0.25pt-0.09pt-1.38pt19商社卸売業+0.13pt-1.48pt-1.78pt-0.37pt-1.66pt25エネルギー鉱業-2.34pt-4.24pt-2.88pt+0.27pt-0.84pt16石油・石炭製品-0.93pt-1.89pt-0.81pt-0.30pt-2.98pt32除外金属製品+0.80pt+3.21pt-1.30pt+0.49pt+0.66pt6情報・通信業-1.54pt+0.16pt-0.09pt-1.43pt+0.23pt8その他金融業-0.46pt-1.39pt+1.33pt-0.27pt+0.12pt10ガラス・土石製品+0.61pt+1.64pt+0.92pt+1.71pt-0.73pt15繊維製品+0.70pt-0.90pt-0.92pt+0.69pt-1.16pt18水産・農林業-1.01pt-3.26pt-0.22pt-1.39pt-1.44pt21その他製品-1.15pt-3.09pt+0.58pt-0.18pt-1.47pt22ゴム製品+0.47pt+1.61pt-0.47pt-0.15pt-1.72pt26パルプ・紙-0.41pt-1.64pt-0.11pt-0.09pt-1.93pt28📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ
グラフ③ 直近5営業日の対TOPIX相対騰落。色が濃い緑=市場平均より強い、濃い赤=弱い。

年初来高値・安値更新の業種別分布

需給の裾野は良好でした。年初来高値更新が87銘柄、新安値が26銘柄で、新高安差は+61と大きく改善し、高安比率は77.0%まで上がっています。業種別では機械(高安差+17)・電気機器(+15)・化学(+9)が高値更新を牽引し、半導体と機械が需給面でも主役だと分かります。一方で情報・通信業(-5)・サービス業(-3)は個別の入れ替わりが激しく、高値更新の数では伸び悩んでいます。

年初来高値・安値更新の業種別分布2026/06/18 高値87/安値26🏔️ 年初来 高値・安値更新の業種別分布(差:高値−安値)全体 高値87銘柄 / 安値26銘柄(新高安差 +61) 緑=高値優勢業種 / 赤=安値優勢業種+17機械+15電気機器+9化学+6銀行業+5ガラス・土石製品-5情報・通信業-3サービス業-2医薬品-2卸売業-1海運業機械+17・電気機器+15・化学+9と半導体/機械が高値更新を牽引。新高安差+61・高安比率77%で需給は良好。2026/06/18 | 市場資金フローレポート
グラフ④ 年初来高値・安値更新の業種別分布(差=高値−安値)。緑が高値優勢、赤が安値優勢。

補助的にスタイルの2軸も見ておくと、シクリカル-ディフェンシブ差はほぼ横ばいで、景気敏感とディフェンシブのどちらか一方に大きく振れたわけではありませんでした。一方でグロース-バリュー差は市場平均をやや上回り、半導体を中心としたグロースがわずかに優位だった、という整理になります。ここは深掘りするより、3対立軸(金利軸・資源軸・リスク軸)でマクロ文脈として後ほど見ていきます。

テーマ別 資金フロー

1テクノロジー+0.96pt⤴ +6日
2金融+0.21pt◐ +1日
3内需消費+0.04pt◐ +1日
4生活防衛-0.38pt◐ -5日
5不動産・建設-0.99pt↘ -3日
6製造業サイクル-1.12pt🆘 -1日
7素材-1.57pt🔄 -2日
8商社-1.66pt↘ -4日
9エネルギー-1.91pt↘ -5日
10輸送・物流-1.94pt↘ -5日
テーマ別資金フロー2026/06/18 10テーマの対TOPIX相対騰落pt💰 テーマ別 資金フロー(本日pt・対TOPIX相対)プラス=市場平均より資金流入/マイナス=流出 (10テーマ・本日値)-2pt-1pt+1pt+0.96テクノロジー+0.21金融+0.04内需消費-0.38生活防衛-0.99不動産・建設-1.12製造業サイクル-1.57素材-1.66商社-1.91エネルギー-1.94輸送・物流2026/06/18 | 市場資金フローレポート
グラフ② 10テーマの本日pt(対TOPIX相対)。プラス=市場平均より資金流入。
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+1.37%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマで見ると、今日は2極化がかなり鮮明でした。プラス圏はテクノロジー(+0.96pt・連続+6日の継続強)を筆頭に金融・内需消費の3テーマだけ。残り7テーマはマイナス圏で、輸送・物流とエネルギーは連続-5日の継続弱と流出が根強い状態です。ローテーション判定で俯瞰すると、テクノロジーが継続強で主役を維持しつつ、製造業サイクルが🆘脱落、素材が🔄底打ち兆候と、循環の入れ替わりが水面下で進んでいる感じですね。

🔥 1位 テクノロジー +0.96pt ⤴ 継続強

電気機器+1.13pt ↔ 精密機器+0.79pt。村田製作所+8.10%・レーザーテック+7.12%など半導体・電子部品が広く買われました。連続+6日・短長スプレッド+0.74で⤴継続強の判定。今日も最も資金を集めた中心テーマで、明日以降の継続性に注目です。

→ 2位 金融 +0.21pt ◐ 中立

銀行業+2.03pt ↔ 証券・商品先物業-1.59pt。三菱UFJ・三井住友など大手銀が金利高止まりを追い風に大きく上げ、テーマ全体を押し上げました。連続+1日で判定は◐中立ですが、銀行業単独では今日の最強格。反転の入り口として気にしておきたいところです。

→ 3位 内需消費 +0.04pt ◐ 中立

サービス業+1.46pt ↔ 小売業-1.38pt。サービス業は市場平均を上回りましたが、小売が逆に売られてテーマとしてはほぼ横ばい。連続+1日・本日pt+0.04で◐中立の判定です。テーマ内でも明暗が分かれた、という感じですね。

→ 4位 生活防衛 -0.38pt ◐ 中立

食料品+0.70pt ↔ 電気・ガス業-1.56pt。味の素急騰で食料品は強かったものの、公益が重しとなりテーマ全体は小幅マイナス。連続-5日ながら本日値はマイルドで、◐中立の判定にとどまっています。

💧 5位 不動産・建設 -0.99pt ↘ 継続弱

建設業-0.23pt ↔ 不動産業-1.76pt。金利上昇局面では逆風になりやすいテーマで、不動産が重く沈みました。連続-3日・本日pt-0.99で↘継続弱の判定。金利が金融の追い風になる裏で、ここは売られる構図ですね。

💧 6位 製造業サイクル -1.12pt 🆘 脱落

機械-0.26pt ↔ 輸送用機器-1.98pt。機械はほぼ市場並みでしたが、トヨタなど自動車が小安く、テーマ全体では流出側に。連続-1日・本日pt-1.12で🆘脱落の点灯。昨日まで強かっただけに、ここは変化として注目です。

💧💧 7位 素材 -1.57pt 🔄 底打ち兆候

鉄鋼-0.23pt ↔ 非鉄金属-3.06pt。非鉄が独歩安で最弱でしたが、鉄鋼は踏みとどまりました。連続-2日でも短長スプレッドが上向きのため、🔄底打ち兆候の判定。今は最弱でも、3日トレンドは反転の芽が出ている、という気がします。

💧💧 8位 商社 -1.66pt ↘ 継続弱

卸売業-1.66ptのみで構成。総合商社は資源安と連動して売られやすく、連続-4日・本日pt-1.66で↘継続弱の判定。資源軸の弱さがそのまま映っているテーマですね。

💧💧 9位 エネルギー -1.91pt ↘ 継続弱

鉱業-0.84pt ↔ 石油・石炭製品-2.98pt。WTI原油の続落(74ドル)を受けて石油石炭が大きく下げました。連続-5日・本日pt-1.91で↘継続弱。原油安が続く限り、ここは重しが続きそうです。

💧💧 10位 輸送・物流 -1.94pt ↘ 継続弱

倉庫・運輸関連業-0.72pt ↔ 海運業-2.60pt。海運を中心に最弱テーマとなりました。連続-5日・本日pt-1.94で↘継続弱の判定。流出が最も根強いテーマで、買いの戻りはまだ見えてきませんね。

テーマ全体としては、テクノロジーと金融(銀行)の2本柱は明日以降も粘り強い動きが期待できそうです。一方で資源・輸送・物流は戻り売り警戒の方が先に立つ局面で、素材の🔄底打ち兆候が本物の反転につながるかが、次の見どころになりそうかなと思います。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題を3対立軸でひと言にすると、「金利上昇 × 資源安 × リスク中立」でした。金利軸が+1.20ptと明確にプラスで連続+3日、資源軸は-0.76ptの資源安、リスク軸は-0.19ptでほぼ中立。金利上昇局面で金融が買われ、その裏で資源・輸送が売られるという、今日の値動きの背骨がそのまま出ています。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+1.20pt+1.03pt+1.15pt+3日金利上昇局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2-0.76pt-0.11pt-4.58pt-1日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-0.19pt+0.52pt+0.31pt-1日中立

このマクロ環境が、テーマ別の動きの「なぜ」を説明してくれます。テクノロジーの継続強と金融(銀行)の急上昇が同時に起きた背景には、金利軸+1.20pt・連続+3日の金利上昇局面があります。米10年金利が4.4%台で高止まりするなか、銀行の利ざや改善期待が買いを呼んだ一方で、同じ金利上昇が不動産・建設には逆風となって↘継続弱を長引かせています。さらに資源軸-0.76ptの資源安が、エネルギー・素材・商社・輸送物流の流出をまとめて生んでいる構図ですね。リスク軸がほぼ中立にとどまるのは、半導体だけが突出して買われる一方で生活防衛もそこそこ底堅い、選別色の強い相場だからだと読み取れます。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名(コード)業種騰落率相対騰落
1ブイ・テクノロジー(7717)精密機器+14.75%+13.38pt
2マルマエ(6264)機械+12.80%+11.43pt
3荒川化学工業(4968)化学+12.26%+10.89pt

上位は半導体装置・素材まわりの中小型が中心でした。ブイ・テクノロジー+14.75%を筆頭に、装置・部材関連が急騰しています。テーマとしては今日もテクノロジーに資金が向かっていることがよく分かりますね。

売買代金集中 TOP3

銘柄名(コード)業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス(285A)電気機器+0.94%約30,089億円連日の代金首位、大型半導体の資金集中の象徴
太陽誘電(6976)電気機器-4.73%約6,604億円代金2位で逆行安、電子部品の利益確定
ソフトバンクグループ(9984)情報・通信業+4.49%約4,620億円値がさ主力が指数を押し上げ

代金面ではキオクシアを中心に大型株へ資金が集中しました。TOP3の売買代金シェアは42.3%と極端な集中圏で、指数の最高値が少数の主役に支えられていることが、この数字からも見えてきます。太陽誘電が代金2位で逆行安というのも、今日の選別色を象徴しているかなと思います。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 対TOPIX+1pt以上)

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

トレンドが強く維持されている銘柄ですが、上位は過熱スコア+5〜+7と総じて高めです。トレンドフォローには向く一方で、短期的には伸び切った位置にあるものが多く、飛び乗りより押し目を待ちたい顔ぶれという気がします。

銘柄名(コード)騰落率相対騰落過熱スコア判定
日本カーバイド工業(4064)+5.07%+3.70pt+7⚠⚠ 強過熱
荒川化学工業(4968)+12.26%+10.89pt+7⚠⚠ 強過熱
京三製作所(6742)+2.57%+1.20pt+6⚠ 過熱
大同メタル工業(7245)+3.57%+2.20pt+6⚠ 過熱
レーザーテック(6920)+7.12%+5.75pt+5⚠ 過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種累積≥+1pt)

高値更新×業種強しとは
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。前日比率の高い順に並べています。

個別と業種の両方が強い、いちばん確度が高い組み合わせです。今日は銀行業の中核(三菱UFJ・三井住友・みずほ)がそろって顔を出していて、金利上昇局面で金融が買われている流れがここでも確認できますね。

銘柄名(コード)業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
三機工業(1961)建設業+9.30%+7.93pt+3△ やや強
三菱UFJ FG(8306)銀行業+3.12%+1.75pt+5⚠ 過熱
三井住友 FG(8316)銀行業+4.31%+2.94pt+5⚠ 過熱
みずほ FG(8411)銀行業+3.04%+1.67pt+4⚠ 過熱
SOMPO HD(8630)保険業+3.00%+1.63pt+2△ やや強
📂 もっと見る:売られすぎ反転候補(RSI≤35・乖離率≤-5%・出来高倍率≥1.5倍)

売られすぎ(RSI≤35・乖離率-5%以下)でありながら出来高が急増している、逆張り・底値拾い向けの参考情報です。今日は該当数が少なく、地合いとしては売られすぎ圏に沈む銘柄が限られていることが分かります。

銘柄名(コード)RSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
アイ・ケイ・ケイHD(2198)19.07-13.1%2.91倍-3.55%-4
ラクーンHD(3031)24.34-8.7%2.07倍-1.89%-3
ANYCOLOR(5032)19.30-16.5%1.99倍+0.62%-2
ファーマフーズ(2929)22.00-12.8%1.93倍-1.29%-1
📂 もっと見る:踏み上げ候補(信用倍率≤1.0・前日比+2%以上)

空売りが買い残を上回る状態で株価が+2%以上上昇した、ショートカバーで急騰に発展しやすいパターンです。短期急騰候補の参考としてご覧ください。

銘柄名(コード)信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
長野計器(7715)0.85+6.64%+5.27pt+5⚠ 過熱
アニコムHD(8715)0.80+5.39%+4.02pt+2△ やや強
CKD(6407)0.90+5.23%+3.86pt+3△ やや強
エスペック(6859)0.84+3.02%+1.65pt+4⚠ 過熱
J.フロント リテイリング(3086)0.98+2.50%+1.13pt+3△ やや強
📂 もっと見る:勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt × 大型 × 割安)

トレンドの強い業種の中から、時価総額が大きく割安な中核銘柄を抽出した中長期の順張り参考です。今日は銀行業・保険業・建設業の中核が並び、金融まわりの厚みが目立ちます。

銘柄名(コード)業種騰落率過熱スコア判定
三菱UFJ FG(8306)銀行業+3.12%+5⚠ 過熱
三井住友トラストグループ(8309)銀行業+2.37%+5⚠ 過熱
ふくおかFG(8354)銀行業+4.02%+4⚠ 過熱
第一ライフグループ(8750)保険業+1.53%+5⚠ 過熱
MS&ADインシュアランスHD(8725)保険業+0.68%+3△ やや強
📂 もっと見る:負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt × 大型 × 割高)

トレンドの弱い業種の中から、割高な大型中核を抽出したポジション縮小・空売りの警戒参考です。卸売業(総合商社)・非鉄金属・海運業が中心で、資源安テーマの弱さがそのまま映っています。なお非鉄金属・卸売業など市況系は※関連市況確認要

銘柄名(コード)業種騰落率過熱スコア判定
三井物産(8031)※関連市況確認要卸売業±0.00%-3△ やや弱
三菱商事(8058)※関連市況確認要卸売業-0.87%-3△ やや弱
古河電気工業(5801)※関連市況確認要非鉄金属-2.28%-2△ やや弱
フジクラ(5803)※関連市況確認要非鉄金属-5.67%-2△ やや弱
出光興産(5019)石油・石炭製品-3.00%-4✕ 売られ

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1が+4「熱気」(強気)でした。日々の体温はしっかり暖かい一方、Layer 2の高温シグナルが1/4点灯(日経25日乖離率+8.75%)と、過熱の入り口に片足を踏み入れています。底値側のLayer 3は0/4で、過熱でも底値でもない、やや熱め寄りのゾーンという整理になりますね。

Layer 1:日々の体温(合計 +4 / ±5 → ☀☀ 熱気)

5項目のうち4項目がプラス方向で、地合いは広く暖かい状態でした。唯一、値上がり業種数だけが18/33で中立判定にとどまっています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率60.3%≥55%≤35%+1
値上がり業種数18/33≥20≤11+0
新高値−新安値スプレッド+61≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向両方+両方+両方-/値がさ偏重+1
TOP10売買代金上昇数8/10≥8社≤3社+1
Layer 1 合計+4 / ±5☀☀ 熱気

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

過熱を測るLayer 2は、②(日経225 25日乖離率)が+8.75%で閾値の+8%を超え、本日から点灯しました。残る①③④は未達ですが、信用評価損益率も-3%閾値に迫っており、過熱方向の目盛りはじわり上がっている感じです。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率6.9%≥25%28%未達
日経225 25日乖離率+8.75%≥+8%100%✅ 点灯
騰落レシオ25日98.30≥12579%未達
信用評価損益率-3.68%≥-3%100%未達
合計1/4点灯(過熱の入り口)

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

底値を測るLayer 3は全項目で未達でした。なお3つ目に騰落レシオ6日(≤60)を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しているものです。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率6.3%≥15%42%未達
日経225 25日乖離率+8.75%≤-6%未達
騰落レシオ6日116.57≤60未達
信用評価損益率-3.68%≤-15%25%未達
合計0/4点灯(底値感なし)
📂 もっと見る:補助指標と相場の質

同じ体温スコアでも中身の質は違います。補助指標は、その質を見分けるための補助線です。本日は資金集中度42.3%・買い主導率80%で、買いの勢いはあるものの大型への集中が極端という、今日の相場の質がここにも出ています。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)42.3%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)80%買い主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+3.91%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+4.84pt値がさ偏重警戒≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)116.57通常≤60で超過冷/≤80で過冷

総合すると、過熱でも底値でもないニュートラルゾーンの、やや熱め寄りというのが今日の体温です。Layer 1は+4の熱気で地合いは暖かいものの、Layer 2の日経25日乖離+8.75%が点灯し、日経−TOPIX乖離差+4.84ptで値がさ偏重も警戒圏。広い上昇に見えて中身は大型集中という相場の質が、体温計の補助指標にもはっきり表れています。Layer 3が0/4なので下げ止まりを警戒するような局面ではありませんが、深追いより一服を待ちたいという気がします。

本日のマクロ環境

今日のマクロは、海外と国内でシグナルが見事に食い違った1日でした。明け方のFOMCがタカ派と受け止められて米株は反落、それでも日本株は逆行高。それぞれが別々の方向を向いているので、ひとつずつ見ていきます。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+1.65%
71,053円・史上最高値
TOPIX
+1.37%
4,068pt
グロース250
+0.47%
716pt
海外株式(前日)
NYダウ
-0.97%
51,498
ナスダック
-1.34%
26,022
S&P500
-1.21%
7,420
為替・金利
ドル円
160.70
+0.49円・円安継続
米10年金利
4.449%
+0.012pt・高止まり
VIX恐怖指数
17.10
+0.66・やや上昇
資源・需給
WTI原油
$74.0
-2.18%・資源安
騰落25日
98.30
中立ゾーン
信用評価損益率
-3.68%
-3%閾値に接近
半導体・機械・銀行主導で日経+1.65%/TOPIX+1.37%、終値で初の7万円台 日経平均は71,053円と史上最高値を更新し、終値で初めて7万円台に乗せました。銀行業+3.40%・電気機器+2.50%・精密機器+2.16%・機械+1.11%が牽引し、半導体と金融の二枚看板が指数を押し上げた格好です。
米FOMCがタカ派、ナスダック-1.34%反落も日本株は逆行高 明け方のFOMCで政策金利見通しが「年内1回の利下げ」から「1回の利上げ」へ転換し、これがタカ派と受け止められました。ナスダック-1.34%・S&P500-1.21%・NYダウ-0.97%とそろって反落し、米株合算は-2.56%。それでも日本株は外部の重しを跳ね返して逆行高となり、円安継続が輸出株を下支えした面もありそうです。
売買代金11.9兆円と高水準、TOP3集中度42.3%の極端集中 東証プライムの売買代金は11.9兆円と活況でした。ただキオクシア中心に大型株へ資金が集中し、TOP3集中度は42.3%と極端集中圏。商いは多いが偏っている、という今日の相場の質がここにも出ています。
年初来高値87・安値26で需給良好、新高安差+61 年初来高値更新が87銘柄、新安値が26銘柄で、新高安差は+61と大きく改善しました。高安比率は77.0%まで上がり、需給の裾野そのものは健全です。指数の集中とは裏腹に、ここは前向きに見ていいところかなと思います。
過熱サイン:日経25日乖離+8.75%が点灯、深追いは禁物 気になるのは過熱です。日経平均の25日移動平均乖離率が+8.75%まで広がり、市場体温計のLayer 2(高温シグナル)が点灯しました。日経−TOPIX乖離率差も+4.84ptで値がさ偏重の警戒圏。底値側のサインは出ていないので急落を警戒する局面ではありませんが、過熱の入り口にいる以上、深追いは控えたいところです。
マクロ指標:ドル円160.70円・米10年4.449%・VIX17.10・WTI74.0ドル 為替はドル円160.70円と円安が継続し、輸出株の下支え要因です。米10年金利は4.449%で高止まりし、銀行には追い風/グロースには中立WTI原油は74.0ドルへ続落し、資源株の重しが続いています。VIXは17.10へ小幅上昇しました。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +1.20pt(連続+3日) 金利上昇
  • 資源軸 -0.76pt(連続-1日) 資源安
  • リスク軸 -0.19pt(連続-1日) 中立
  • 市場体温計:L1 +4「熱気」/ L2 1/4(日経25日乖離点灯)/ L3 0/4
金利上昇×資源安の環境で、過熱は片足点灯も底値感はない
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:テクノロジー+0.96pt(⤴継続強・連続+6日・🔥流入)
  • 次点:金融+0.21pt(銀行業+2.03ptが牽引)
  • 最弱:輸送・物流-1.94pt(↘継続弱・連続-5日・強流出)
  • もう1つの敗者:エネルギー-1.91pt(資源安に連動)
半導体と銀行の2本柱に資金が偏り、資源・輸送は流出が続く
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入3業種に 精密機器・食料品・医薬品 が登場
  • F勝ち組セクター中核に 銀行業6社・保険3社 が並ぶ
  • 素材は 最弱でも🔄底打ち兆候 で反発候補
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+7で 短期は伸び切った位置
買いは金融・半導体に集中、ただ過熱スコアは高く深追いは禁物
3層の一致:マクロ層の「金利上昇×資源安」、テーマ層の「半導体・銀行の2本柱」、業種層の「金融中核に資金集中」が、3層すべてで 内需金融+半導体への選別物色 という同じ方向を示しています。ただし流入は10業種にとどまり裾野は狭いので、構造的シグナルではありつつ「広く買われた」わけではない点には注意したい1日でした。
📊 メインシナリオ:金融・半導体優位の選別高、ただし過熱は警戒

明日も金利上昇を追い風にした金融と、継続強の半導体が優位を保つ公算が高い、という気がします。

  • 期待エリア:銀行業・電気機器・精密機器(金利高止まり+テクノロジー継続強)
  • 継続性試金石:テクノロジー(連続+6日の継続強がどこまで続くか)
  • 底打ち待機:素材(🔄底打ち兆候が本物の反転につながるか)
  • マクロ材料注視:FOMCタカ派後の米株調整・WTI原油・ドル円160円台の行方

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体の利益確定で大型集中が剥落

TOP3集中42.3%・過熱スコア高めの状態は、主役が崩れると指数全体が一気に重くなりやすい構図です。半導体の利益確定が広がると、指数高を支えていた柱が抜けてしまいます。

警戒トリガー:太陽誘電・キオクシアが寄り付き-3%超、レーザーテック反落

⚡ 最弱気分岐B:FOMCタカ派の調整が波及+円高反転

今日は逆行高で踏みとどまりましたが、米株のタカ派調整が続き、さらに円高に振れると、輸出株の下支えが外れてリスクオフが波及するシナリオです。

警戒トリガー:米10年4.5%超 × ドル円159円割れ、ナスダック続落
🎯 シナリオ信頼度:中
3層が「金融・半導体」で方向一致している点は地力があり、テクノロジーの連続+6日も支えになります。ただ流入10業種に対し流出19業種という裾野の狭さと、過熱スコアの高さがリスク要因です。警戒トリガーが出れば即座にサブシナリオへ切り替える前提で見ておきたいところです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 金利上昇が金融を押し上げ、資源安が周縁を削る

今日のマクロの背骨は金利軸+1.20pt・連続+3日です。米10年金利が4.4%台で高止まりするなか、銀行の利ざや改善期待が金融を押し上げました。これは金利軸=金融−不動産・建設という計算式そのままで、金融が買われる裏で不動産・建設が売られる、という対の動きとして表れています。

一方の資源軸-0.76ptは、WTI原油の続落(74ドル)を映した資源安です。エネルギー・素材・商社・輸送物流という資源軸のマイナス側がまとめて流出しており、これが今日の「弱い業種」の共通項になっています。リスク軸-0.19ptはほぼ中立で、半導体だけが突出する一方で生活防衛も底堅い、選別色の強さを示しています。

市場体温計はLayer 1が+4「熱気」で地合いは暖かいものの、Layer 2の日経25日乖離+8.75%が点灯し、過熱の入り口に差しかかっています。底値側のLayer 3は0/4なので、下げを警戒する局面ではありません。

層2:テーマ層 ─ 半導体と銀行の2本柱、資源・輸送の流出継続

テーマで見ると、プラス圏はテクノロジー(+0.96pt・連続+6日の継続強)、金融(+0.21pt)、内需消費(+0.04pt)の3つだけでした。なかでもテクノロジーは🔥流入が続く中心テーマで、半導体・電子部品が広く買われています。金融は銀行業+2.03ptが牽引役で、判定こそ◐中立ですが単独セクターとしては今日の最強格でした。

残り7テーマはマイナス圏で、輸送・物流(-1.94pt・連続-5日)とエネルギー(-1.91pt・連続-5日)が継続弱、商社(-1.66pt・連続-4日)も流出が根強い状態です。製造業サイクルは🆘脱落点灯と、昨日までの強さからの変化が出ました。一方で素材は最弱でも🔄底打ち兆候が出ており、3日トレンドは反転の芽を見せています。

層3:業種・銘柄層 ─ 金融中核に資金、ただし過熱スコアは高い

33業種の資金流入シグナルでは、本格流入が精密機器・食料品・医薬品の3業種、銀行業とサービス業が本日のみ点灯でした。F勝ち組セクター中核には銀行業6社・保険3社が並び、金融まわりの厚みが目立ちます。高値更新×業種強しでも三菱UFJ・三井住友・みずほの3メガバンクがそろって顔を出しました。

ただし、A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+7と総じて高めで、短期的には伸び切った位置にあります。飛び乗りより押し目を待ちたい顔ぶれです。素材は売られすぎ圏ではないものの🔄底打ち兆候が出ており、反発候補として気にしておきたいところです。

3層統合の読み方

マクロの「金利上昇×資源安」、テーマの「半導体・銀行の2本柱」、業種の「金融中核への資金集中」は、3層すべてで内需金融+半導体への選別物色という同じ方向を指しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。

ただ、流入は10業種にとどまり流出が19業種という裾野の狭さは見逃せません。構造はしっかりしているが、買われている範囲は狭い。だからこそ、主役の半導体・金融が崩れると指数全体が重くなりやすい、という脆さも同居しているのが今日の特徴です。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):中立・様子見(スコア:+0/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+0(TOPIX+1.37%は強いが、グロース−TOPIX-0.90ptで中小型グロースが劣後)
  • B 幅・需給:+1(新高安差+61・高値87/安値26で需給良好)
  • C 内部エネルギー:+1(売買代金急増30銘柄の平均+3.10%で勢いあり)
  • ⚠ D 過熱調整:-1(TOP3売買代金集中42.3%で資金集中リスクが点灯)
  • ⚠ E マクロ:-1(米株合算-2.56%、FOMCタカ派でナスダック反落)

判定根拠:B群の需給とC群の勢いがプラスで支える一方、D群の資金集中とE群の米株反落が重しとなり、合計+0の中立・様子見に着地しました。指数は史上最高値圏ですが、TOP3集中42.3%・日経25日乖離+8.75%という大型集中と過熱が併存しており、広い上昇に見えて中身は偏った相場です。深追いより、押し目と裾野の広がりを待ちたい局面という気がします。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は市場データの分析・記録を目的とした個人的な見解であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。記載のデータは作成時点のもので、正確性を保証するものではありません。

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