今日の日本株|9月16日|総合商社株が8社そろって上昇、外食株は全銘柄が下げた
前日15日の米国市場は、原油高と米10年債利回りが一時5%を超えたことが重しになって3指数がそろって続落しました。東京市場も前場は小幅安でしたが、後場に韓国KOSPIの上昇を横目に先物主導で買い戻しが入り、日経平均は+0.69%の6万3,923円と高値引け、TOPIXは+0.61%で終えています。売買代金は6兆7,075億円と3週間ぶりの少なさでした。この記事では、指数の裏で125のサブ業種がどう並んだかだけを見ていきます。125群のうちTOPIXに勝ったのは64群とほぼ半分で、指数を押し上げたアドバンテストや東京エレクトロンのような大型株が入る群と、外食やドラッグストアのような内需の群とで差が開いた日は、群を等しい重さで数えると指数と同じくらいに見えます。
この記事の物差しは3つです。「1年の地力」は、その群が過去1年(直近1か月を除く)にTOPIXをどれだけ上回ったかの順位で、月1回だけ更新します。「下げに弱さ」は、直近120営業日のうちTOPIXが下げた日を取り出して、その群がどれだけ大きく落ちたかを測った数字です(125群の中央値は0.63。1を超えるとTOPIXより大きく落ちる群)。「◎○⛔」は、地力上位20%で走り出した群を◎、地力上位20%で25日累積が0を上抜けた群を○、地力下位40%なのに直近1か月だけ強い群を⛔として、毎日付け直しています。買いの引き金ではなく「銘柄を探す場所」の印です。
① 1年で強かった群ほど上がった。上位10群のうち9群がプリント基板株を先頭にプラス
地力上位25群の当日平均は+1.04pt、残り100群は-0.23pt。上位10群で下げたのはAIインフラだけです。
「1年の地力」の順位で上から10群を並べたのが下の表です。表のサブ業種名を押すと、その群の中で値動きが大きかった5銘柄と前日比が開きます。折れ線は25日累積の20日分の推移で、灰色の線が0、橙色の点線が◎の条件の+5ptです。FPD・プリント基板(プリント基板株)が+2.35ptで125群の首位、半導体材料・電子材料+1.64pt、金価格・貴金属+1.63pt、電子部品+1.62pt、半導体製造装置+1.47ptと電機・半導体と素材が並び、地銀も+0.66ptで59銘柄のうち85%が上げました。AIインフラは-0.67ptで、6銘柄のうち上げたのは3銘柄でした。
| 地力 順位 | サブ業種 | 25日累積の推移 (20日・-20〜+35pt) | 当日 対TOPIX | 5日前比 | 上げた銘柄 の割合 | 下げに弱さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | FPD・プリント基板 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 RS Technologies +6.57%メイコー +5.80%山一電機 +4.67%日本シイエムケイ +3.39%ブイ・テクノロジー +3.28% | +2.35pt | +3.9pt | 78% | 2.66 | |
| 2 | 半導体製造装置 ▾値動きの大きい順に5 / 30銘柄・前日比 RS Technologies +6.57%山一電機 +4.67%SCREEN HLDG +4.37%日本マイクロニクス +3.79%日本電子 +3.59% | +1.47pt | +2.5pt | 97% | 2.41 | |
| 3 | AIインフラ ▾値動きの大きい順に5 / 6銘柄・前日比 東京エレクトロン +2.05%アドバンテスト +1.79%さくらインターネット -1.68%ソフトバンクグループ -1.53%フィックスターズ -1.41% | -0.67pt | -3.3pt | 50% | 2.48 | |
| 4 | 地銀 ▾値動きの大きい順に5 / 59銘柄・前日比 四国銀行 +4.28%山形銀行 +3.97%栃木銀行 +3.30%北日本銀行 +3.18%大垣共立銀行 +3.16% | +0.66pt | +3.1pt | 85% | 0.97 | |
| 5 | 金価格・貴金属 ▾値動きの大きい順に5 / 6銘柄・前日比 フルヤ金属 +3.00%松田産業 +2.92%AREHLDG +2.66%住友金属鉱山 +2.53%三菱マテリアル +1.64% | +1.63pt | -22.9pt | 100% | 2.14 | |
| 6 | 半導体 ▾値動きの大きい順に5 / 11銘柄・前日比 大真空 +3.87%トレックス・セミコンダクター +3.20%ルネサスエレクトロニクス +2.69%エンプラス +1.88%キオクシアHLDG -1.87% | +0.91pt | +1.8pt | 82% | 2.22 | |
| 7 | 非鉄・製錬 ▾値動きの大きい順に5 / 11銘柄・前日比 大紀アルミニウム工業所 +4.03%東邦亜鉛 +3.80%古河機械金属 +2.91%日本軽金属HLDG +2.88%住友金属鉱山 +2.53% | +1.12pt | -9.8pt | 73% | 2.14 | |
| 8 | 半導体材料・電子材料 ▾値動きの大きい順に5 / 33銘柄・前日比 RS Technologies +6.57%有沢製作所 +4.32%東海カーボン +4.02%テイカ +3.64%ダブル・スコープ +3.60% | +1.64pt | ±0.0pt | 94% | 1.89 | |
| 9 | 電子部品 ▾値動きの大きい順に5 / 32銘柄・前日比 メイコー +5.80%日清紡HLDG +5.30%山一電機 +4.67%大真空 +3.87%日本電波工業 +3.78% | +1.62pt | +6.2pt | 94% | 1.89 | |
| 10 | 重電・電力機器 ▾値動きの大きい順に5 / 22銘柄・前日比 八洲電機 +4.82%ダイヘン +4.40%ジーエスユアサコーポレーション +4.38%日立製作所 +2.89%富士電機 +2.73% | +1.34pt | -0.9pt | 95% | 1.90 |
「1年で強かった群がそろって上げたなら、ここから乗れるのではないか」という見方が出てきます。この10群のうち25日累積が◎の条件(+5pt)に届いているのは地銀+10.7ptと金価格・貴金属+5.2ptの2群で、金価格・貴金属は勢い(15日変化)が-25.9ptとマイナスのため◎にはなりません。半導体製造装置は-10.8pt、半導体材料・電子材料は-5.1pt、重電・電力機器は-4.2pt、半導体は-3.1ptとまだ0の下にいます。10年の検証では、地力が上位20%でも25日累積がマイナスの間は次の20営業日の平均が対TOPIXでほぼ横ばいで、+5ptを超えて◎が付いてから乗るほうが成績が良い形でした。今日0を上抜けたのはFPD・プリント基板(-0.6→+0.6pt)で、今日から○が付いています。5日前比がプラスなのは10群のうち電子部品+6.2pt・FPD・プリント基板+3.9pt・地銀+3.1pt・半導体製造装置+2.5pt・半導体+1.8ptの5群です。
② 判定の入れ替わり:◎に総合商社が加わり、⛔は半分に減った
◎本命は地銀(5日目)と総合商社(新規)の2群。○走り出しはFPD・プリント基板が新規で、前日の4群は印が消えました。⛔戻りは12群から6群へ減りました。
| サブ業種 | 25日累積の推移 (20日・-15〜+15pt) | 地力 順位 | 前日 | 今日 | 何が変わったか |
|---|---|---|---|---|---|
地銀 ▾値動きの大きい順に5 / 59銘柄・前日比 四国銀行 +4.28%山形銀行 +3.97%栃木銀行 +3.30%北日本銀行 +3.18%大垣共立銀行 +3.16% | 4 | ◎本命 | ◎本命(5日目) | 当日+0.66ptで59銘柄のうち85%が上げた。25日累積は+11.9→+10.7、勢い(15日変化)は+3.1ptのままで、◎の条件(+5pt以上・勢いプラス)は保っている | |
総合商社 ▾値動きの大きい順に5 / 8銘柄・前日比 三井物産 +2.07%兼松 +1.50%住友商事 +0.90%豊田通商 +0.78%丸紅 +0.73% | 16 | ― | ◎本命(1日目) | 25日累積が+4.0→+5.6で+5ptを超えた。8銘柄すべてが上げ、三井物産+2.07%・兼松+1.50%。勢いは+2.2pt。前日は8銘柄すべて下げていた | |
FPD・プリント基板 ▾値動きの大きい順に5 / 9銘柄・前日比 RS Technologies +6.57%メイコー +5.80%山一電機 +4.67%日本シイエムケイ +3.39%ブイ・テクノロジー +3.28% | 1 | ― | ○走り出し | 25日累積が-0.6→+0.6で0を上抜けた。当日+2.35ptは125群の首位で、9銘柄のうち7銘柄が上げた。RS Technologies+6.57%・メイコー+5.80% | |
電子部品 ▾値動きの大きい順に5 / 32銘柄・前日比 メイコー +5.80%日清紡HLDG +5.30%山一電機 +4.67%大真空 +3.87%日本電波工業 +3.78% | 9 | ○走り出し | ―(0の上・2日目) | 25日累積は+0.0→+2.5と伸び、32銘柄のうち94%が上げた。○は0を上抜けた日にだけ付く印なので今日は消えたが、+5ptに向けて進んでいる | |
生保 ▾構成5銘柄・前日比 T&D HLDG +1.24%かんぽ生命保険 +0.74%ライフネット生命保険 -0.69%ソニーフィナンシャルグループ +0.12%第一ライフグループ +0.03% | 23 | ○走り出し | ―(0の上・2日目) | 25日累積は+1.9→+2.1。5銘柄のうち4銘柄が上げたが、TOPIXには0.32pt負けた | |
プラント・エンジ ▾値動きの大きい順に5 / 7銘柄・前日比 レイズネクスト +4.83%三井海洋開発 +1.72%中外炉工業 +1.17%日揮HLDG +1.04%ショーボンドHLDG +0.75% | 21 | ○走り出し | ―(0の上・2日目) | 25日累積は+0.8→+2.7。7銘柄すべてが上げ、当日+0.87pt。勢いは-1.1→+1.4ptとプラスに転じた | |
AIインフラ ▾値動きの大きい順に5 / 6銘柄・前日比 東京エレクトロン +2.05%アドバンテスト +1.79%さくらインターネット -1.68%ソフトバンクグループ -1.53%フィックスターズ -1.41% | 3 | ○走り出し | ―(0を割った) | 25日累積が+0.4→-0.6で0を割った。東京エレクトロン+2.05%・アドバンテスト+1.79%が上げても、ソフトバンクグループ-1.53%・さくらインターネット-1.68%が重く、6銘柄のうち上げたのは3銘柄 | |
| JR・大手私鉄・通信キャリア・インターネットサービス・広告・SIer・システム開発・人材サービス・ゲーム | ― | 81〜120 | ⛔戻り | ― | 6群とも25日累積が+5ptを割った(+4.4〜+5.0pt)。当日は6群すべてがTOPIXに負け、平均-0.88pt |
| ヘルスケアIT・冠婚葬祭・AI活用ソフト・ITコンサル・M&A仲介・SaaS・クラウド | ― | 105〜125 | ⛔戻り | ⛔戻り | 6群とも25日累積は+5.3〜+16.3ptで条件のまま。当日は6群すべてがTOPIXに負け、平均-0.90pt |
地銀は◎5日目です。当日は+0.66ptで、59銘柄のうち上げたのは85%。四国銀行+4.28%・山形銀行+3.97%・栃木銀行+3.30%と地方の中小行が上位に並び、前日の「上げたのは14%」から一転しました。25日累積は+11.9ptから+10.7ptへ少し減りましたが、25日前の大きな上げが集計の期間から外れたためで、勢い(15日変化)は+3.1ptのまま。◎の条件(25日累積+5pt以上・勢いプラス)まで、まだ距離があります。25日線の近くにいて売買代金の大きい順に並べると、横浜フィナンシャルグループ・ふくおかフィナンシャルグループ・しずおかフィナンシャルグループ・千葉銀行・めぶきフィナンシャルグループ・京都フィナンシャルグループです。
総合商社株は今日から◎1日目です。前日は8銘柄すべてが下げてTOPIXに1.19pt負けましたが、今日は8銘柄すべてが上げ、三井物産+2.07%・兼松+1.50%。25日累積は+4.0ptから+5.6ptへ伸びて+5ptを超え、勢いは+2.2ptとプラスで、地力16位の群が条件をそろえました。ただし+5ptを0.6pt超えただけの位置で、当日相対で0.6pt以上負ける日があればそのまま外れます。25日線の近くにいて売買代金の大きい順に並べると、三菱商事・三井物産・丸紅・豊田通商・住友商事・双日です。
○走り出しは、25日累積が0を上抜けた日にだけ付く印で、◎より効きが小さい区分です。今日はFPD・プリント基板の1群で、25日累積が-0.6ptから+0.6ptへ動きました。当日+2.35ptは125群の首位で、RS Technologies+6.57%・メイコー+5.80%・山一電機+4.67%が並んでいます。地力1位の群ですが「下げに弱さ」は2.66と125群でいちばん大きく、TOPIXが下げる日には2倍以上落ちてきた群です。前日に○が付いた4群のうち、電子部品(+2.5pt)・生保(+2.1pt)・プラント・エンジ(+2.7pt)は25日累積が0の上に残ったまま2日目に入り、印が消えただけで条件から外れたわけではありません。AIインフラだけは+0.4ptから-0.6ptへ0を割りました。東京エレクトロン+2.05%・アドバンテスト+1.79%が上げても、ソフトバンクグループ-1.53%が重く、6銘柄のうち上げたのは3銘柄です。
⛔戻りは12群から6群へ減りました。地力が下から40%に入る群なのに、直近1か月だけ25日累積が+5pt以上ある群で、買う場所として選ばない印です。外れた6群(JR・大手私鉄・通信キャリア・インターネットサービス・広告・SIer・システム開発・人材サービス・ゲーム)は25日累積が+4.4〜+5.0ptへ下がって条件を割り、当日は6群すべてがTOPIXに負けて平均-0.88pt。ゲームはコナミグループ-2.87%・バンダイナムコホールディングス-1.73%で-1.48ptでした。続けて⛔のままの6群(ヘルスケアIT・冠婚葬祭・AI活用ソフト・ITコンサル・M&A仲介・SaaS・クラウド)も全部がマイナスで平均-0.90pt。地力105〜125位のITサービスが並んでおり、上げた日に売られた側の中心がここでした。
③ 地力の高い群ほど上がった
1年で強かった上位20%が+1.04pt、弱かった下位20%が-0.78pt。5段が上から下へ順番どおりに並びました。
TOPIXが0.5%以上上げた日は、「1年の地力」で5段に分けて、地力の高い群に買いが向かったのか、出遅れた群が戻っただけなのかを見ます。今日は上位20%(25群)が+1.04pt、上から2番目が+0.23pt、まん中が+0.18pt、下から2番目が-0.54pt、下位20%が-0.78ptと、5段がそのまま順番に並びました。上位25群のうち当日プラスは22群で、電機・半導体に加えて総合化学+1.95pt・石油・資源+1.84pt・金価格・貴金属+1.63ptの素材・資源が入っています。前日にいちばん売られた総合商社も+0.32ptで、8銘柄すべてが上げました。
下位20%の-0.78ptは、⛔の6群がそろって売られたことによります。SaaS・クラウド-1.11pt、冠婚葬祭-1.04pt、AI活用ソフト-0.94ptと、地力105〜125位で直近1か月だけ強かった群が、上げた日に置いていかれました。下から2番目の段にいる外食(ファストフード・牛丼)は14銘柄すべてが下げて-1.94ptで125群の最下位、下位20%のドラッグストアも-1.69ptです。10年の検証では、地力上位20%の群の銘柄が20営業日以内に+8%へ届く確率は30.2%で、全体の26.2%より高い数字でした。今日はその物差しが働いた日として数えます。ただし上位20%の群は「下げに弱さ」も大きく、FPD・プリント基板2.66、AIインフラ2.48、半導体製造装置2.41と、TOPIXが下げる日には2倍以上落ちてきた群が並びます。買い持ちの量は、地力とあわせてこの数字で決めます。
明日、群で見るところ
地銀が◎6日目を保つ条件は、25日累積が+5pt以上で勢いがプラスのままであることです。今日の時点で+10.7pt・+3.1ptなので、どちらも距離があります。総合商社が◎2日目に残る条件も同じで、現在地は+5.6pt・+2.2pt。+5ptとの差が0.6ptしかないので、当日相対で0.6pt以上負ける日があれば1日で外れます。○のFPD・プリント基板が◎へ進むには25日累積を+5ptまで伸ばす必要があり、現在地は+0.6pt。前日に○が付いた電子部品+2.5pt・プラント・エンジ+2.7pt・生保+2.1ptも同じ道筋にいて、この4群は当日相対がマイナスの日に25日累積が0の上に残るかを見ます。
地力上位20%(25群)で25日累積がまだマイナスの群は、半導体製造装置-10.8pt、FA・ロボット・制御-8.3pt、工作機械-7.9pt、中古・リユース-6.6pt、半導体材料・電子材料-5.1ptと電機・機械に集中していて、ここが0へ戻るかどうかが◎の数が増える道筋になります。日本時間17日午前3時に米FOMCの結果発表、18日に日銀金融政策決定会合と8月の全国消費者物価指数があり、いちばん振れやすいのは米金利に反応する半導体製造装置・AIインフラと、国内金利に反応する地銀・生保です。今日はこの4群のうちAIインフラと生保がTOPIXに負けました。
▼検証条件
対象は東証プライムの構成銘柄をサブ業種に振り分けた142群のうち、構成銘柄が5以上の125群(等ウェイト)。「当日 対TOPIX」は群の平均騰落率からTOPIX騰落率を引いたpt。「25日累積」は対TOPIXの25営業日の累積pt、「勢い(15日変化)」はその15営業日前との差。「1年の地力」は過去250営業日の対TOPIX累積から直近25営業日分を除いたものの順位で、基準日は2026年9月4日(月1回更新)。「下げに弱さ」は直近120営業日のうちTOPIXが下げた日だけで測った感応度。◎=地力上位20%×25日累積+5pt以上×15日変化プラス、○=地力上位20%×25日累積が0を上抜け、⛔=地力下位40%×25日累積+5pt以上。10年(2016〜2026年)の検証では、◎の群は次の20営業日で対TOPIX+0.84pt、構成銘柄が20営業日以内に+8%へ届く確率は18.6%(全銘柄9.3%)、⛔は10営業日で-0.23pt。10年は上昇相場が長かったため、下落相場での成績は確認できていません。










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