今日の日本株|2026年6月30日の市場資金フロー|半導体・シクリカル主導の集中相場、内需は逆行安
- 日経+0.86%・TOPIX+0.32%と指数は上昇したものの、上昇銘柄比率34.0%・値上がり業種12/33と裾野は薄く、典型的な集中相場でした。
- 主役は半導体・電気機器と非鉄金属。太陽誘電+8.28%・東京エレクトロン+3.28%が売買代金上位を占め、TOP3集中度は47.5%の極端集中。内需・ディフェンシブは逆行安に回りました。
- 総合判定は+3/±11「やや強気」。シクリカル逆行高(cd+1.07%)とRSI健全度がC群+2で下支えする一方、TOP3集中でD群は-1と、強さと脆さが同居しています。
6/29 に私が立てたシナリオが、本日どうなったかを最初に振り返っておきます。今日は正直に言って、大きく外しました。当たった点も外した点も隠さず並べますので、私の読み筋がどれだけ使えるのか、ご自身で検証していただければと思います。
- ❌ 外れメインの大枠「内需・ディフェンシブ優位の継続、資源とハイテクは戻り待ち」は、見事に真逆を行かれました。本日の最強テーマはテクノロジー+0.62pt(🔥流入)で、非鉄金属+2.69%のシクリカルも逆行高。逆に期待エリアに据えた内需消費-0.76pt・生活防衛-0.79pt・不動産建設-0.97pt(最弱)が、そろって最弱グループへ転落しました。「主役」と「戻り待ち」を丸ごと取り違えたのが、本日いちばんの反省点です。
- ❌ 外れ個別の期待エリア(小売・サービス/食料品・医薬品/不動産・建設)も、ことごとく逆でした。小売業-1.19%・食料品-0.36%・不動産業-0.71%と、買うと見た業種が軒並み相対安。「戻り待ち」としたテクノロジーが即日で主役に復帰し、様子見の判断が機会損失になりました。
- ➖ 不発弱気分岐A「半導体の戻り売り再燃で上値が重くなる」は不発でした。警戒トリガーに置いた「キオクシア・SBGが寄り付き-3%超」に対し、実際はキオクシア+1.39%・SBG+1.17%とむしろ上昇。半導体の戻り売りは起きず、サブシナリオへの切り替えは不要でした。
- ➖ 不発最弱気分岐B「米株調整×円高反転のダブルパンチ」も不発。トリガーの「VIX22超 × ドル円160円割れ」に対し、VIXは17.61へ低下・ドル円は162.32円へ円安と真逆で、リスクオフの引き金は引かれませんでした。全面安の誤警報を出さずに済んだ点は、リスク管理として機能しています。
- ❌ 外れ信頼度を「中〜やや高」に置いていたのも、今日に関しては高すぎました。方向そのものを反転されたわけですから、本来はもっと割り引いて見るべきだった、というのが正直なところです。前日の「内需へのローテーション」を、私が構造的なものと読みすぎたのが根っこにあります。
総括(1/5):今日は方向を丸ごと外した日でした。前日に見えた「資源→内需」のローテーションを構造的だと読みすぎ、わずか1日でハイテク・シクリカルへ揺り戻されたのを捉えきれませんでした。救いは、警戒トリガーが2つとも不発で全面安の誤警報を出さなかったことくらいです。物色の振れがこれだけ速い局面では、片側の方向に信頼度を寄せすぎないこと——その戒めが残った1日でした。
📅 上で答え合わせした前営業日(6/29)の記事はこちら:今日の日本株|2026年6月29日の市場資金フロー(内需・ディフェンシブ主導の全面高)
本日の市場サマリー
まずは本日の主要指標と、市場全体の温度感をひと目で確認できる形でまとめます。指数・為替・金利から、内部相場の強弱、そして今日資金が向かった主役セクターまでを一望できます。
業種別資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
値上がり上位は、非鉄金属+2.69%を先頭に、電気機器+1.59%・金属製品+0.82%、そして機械+0.77%・情報・通信業+0.41%と続きました。電線・銅の非鉄、半導体製造装置の電気機器、機械という、「シクリカル+ハイテク製造業」がきれいに上位を占めています。市場平均(TOPIX+0.32%)を1〜2pt超えて買われており、明確に資金を集めた業種でした。前日まで最弱だった非鉄が、一晩で最強へ戻ってきた格好です。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 非鉄金属 | +2.69% | +2.37pt | 電線・銅が独歩高。前日最弱から一転して本日の最強業種 |
| 2 | 電気機器 | +1.59% | +1.27pt | 太陽誘電・東京エレクトロンなど半導体が牽引 |
| 3 | 金属製品 | +0.82% | +0.50pt | 素材・中間材へ資金が波及 |
| 4 | 機械 | +0.77% | +0.45pt | ハーモニック・ローツェなど半導体製造装置が高い |
| 5 | 情報・通信業 | +0.41% | +0.09pt | SBG・楽天など個別が支え、辛うじて市場平均超え |
値下がり業種 TOP5
一方で売られたのは、その他製品-1.29%・小売業-1.19%・水産・農林業-1.15%という顔ぶれ。ゲーム・玩具のその他製品、内需の小売、そして輸送用機器-1.06%・鉄鋼-1.03%と、内需・ディフェンシブと一部の景気敏感に売りが回りました。前日に主役だった内需・ディフェンシブが、今日は揃って逆行安。値下がり側は「内需・中小型の出遅れ」という性格がはっきり出ています。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | その他製品 | -1.29% | -1.61pt | 任天堂などゲーム・玩具に戻り売り。本日の最弱業種 |
| 2 | 小売業 | -1.19% | -1.51pt | ファストリ-1.86%など内需が逆行安 |
| 3 | 水産・農林業 | -1.15% | -1.47pt | ディフェンシブからの資金流出 |
| 4 | 輸送用機器 | -1.06% | -1.38pt | トヨタ-1.70%など自動車に売り |
| 5 | 鉄鋼 | -1.03% | -1.35pt | 非鉄が買われる横で鉄鋼は逆に売られ、素材内でも選別 |
こうして並べると、上位はシクリカル+ハイテク製造業、下位は内需・ディフェンシブ+一部の景気敏感と、前日とちょうど色が反転しています。前日は「内需・ディフェンシブが主役、資源・ハイテクは戻り待ち」でしたが、本日はその資源(非鉄)とハイテクが真っ先に買われ、物色の主役が一晩で入れ替わったのが今日の骨格なんですよね。これだけ振れが速いと、片側に張り続けるのは難しい局面、という気がします。
業種フロー詳細と主役交代シグナル
ここが今日の面白いところなんですよね。指数は日経・TOPIXそろって上昇したのに、方向シグナルで見ると流入はわずか9業種、流出が15業種と、むしろ売りの方が広い「流出優勢」でした。前日6/29(流入21・流出7)とはちょうど逆の構図です。指数の数字は強いのに、買われている業種の裾野はむしろ狭まっている——これがまさに集中相場の典型で、半導体・非鉄という一部の主役に資金が寄っている状態だと読めます。本格流入は精密機器・医薬品・サービス業・保険業・倉庫運輸の5業種ですが、これらは騰落率としては逆行安の業種も混じっており、方向と当日の値動きが噛み合っていない点も今日らしい歪みです。
もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日地力の5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。ヒートマップが映す「強さのスナップショット」に対して、こちらは「方向(増えているか減っているか)」の軸を映す対の資料になります。
📌 主役交代シグナルのポイント:本日はサービス業・倉庫運輸・医薬品・保険・精密機器が🔥本格流入で方向としては内需・ディフェンシブに地力が残る一方、当日の値動きは半導体・非鉄が独歩高。「方向シグナル(内需に地力)」と「当日の主役(ハイテク・シクリカル)」が食い違う、ねじれた1日でした。
業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日の相対騰落を並べると、本日は非鉄金属・電気機器が緑へ戻ったのが見て取れます。前日まで強かった内需・ディフェンシブ(小売・食料品・サービス)が薄赤へ転じ、代わりに非鉄・電機が上位へ。1日で内需からシクリカル・ハイテクへギアが入れ替わった並びになっていますね。日替わりで色が反転しているのが、ここ数日の物色の落ち着かなさをよく表しています。
年初来高値・安値更新の業種別分布
年初来高値の更新は53銘柄、安値の更新は12銘柄で、新高安差は+41と高値優勢が続いています。ネットの高安差で芯が残っているのは小売業(+9)・銀行業(+9)・電気機器(+5)あたり。ここが今日の面白い点で、小売業は当日の騰落こそ-1.19%と弱かったのに、年初来高値の更新数では+9と内部の物色は続いている——指数の当日値だけでは見えない地力が残っています。逆に安値超過は非鉄金属・輸送用機器の各-1のみと限定的で、需給そのものは健全です。
高安の地肌を見ると、崩れている業種はほとんどなく、市場全体の需給はむしろ良好です。値がさ半導体に資金が集中する一方で、内需・金融の銘柄も静かに年初来高値を更新し続けている——指数の頭の数字(集中相場)の裏で、中身は思ったより傷んでいない、というのが今日の骨格なんですよね。高安比率81.5%という数字も、それを裏づけています。
テーマ別資金フロー
今日のテーマ別は、プラス圏がテクノロジー(+0.62pt)と素材(+0.20pt)の2つだけという、かなり偏った並びになりました。残り8テーマはすべてマイナスで、内需消費-0.76pt・生活防衛-0.79pt・不動産・建設-0.97ptと、内需・ディフェンシブがそろって下位に沈んでいます。前日(6/29)は内需消費が+1.52ptで断トツの最強だったので、わずか1営業日でテーマの強弱が丸ごと裏返ったことになります。物色の主役が半導体・非鉄といったシクリカルへ一気に振れた、というのが今日のテーマ表の骨格なんですよね。
まとめると、今日は半導体・非鉄を中心としたシクリカルの独歩高と、内需・ディフェンシブの広範な巻き戻しがはっきり分かれた相場でした。前日まで主役だった内需消費が下位へ落ち、テクノロジーと素材だけがプラス圏に残った——資金がディフェンシブからシクリカルへ一気に乗り換わった動きです。ただ、その主役のテクノロジーが早くも⤵失速判定で、素材も非鉄1業種頼みという点は気になります。主役交代の勢いがどこまで続くかは、半導体の上値追いと非鉄の地力次第、という気がします。
3対立軸でみるマクロ文脈
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
今日の主題を3軸で言い表すと、「金利上昇 × 資源高 × リスクオン」でした。前日(6/29)は「金利低下×資源安×ディフェンシブ優位」だったので、3軸すべてが同時に符号を反転させたことになります。リスク軸+0.91ptはシクリカル(製サイ・テクノ・素材)が生活防衛に大きく勝ったことを映し、資源軸+0.30ptは非鉄主導で資源側が浮上、金利軸+0.72ptは金融が不動産・建設より強かったことを示しています。指数の上昇の中身が、守りから攻めへ一気に振れた1日だったわけです。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続日数 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | +0.72pt | -0.39pt | -2.16pt | +1日 | 金利上昇局面 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 | +0.30pt | -0.48pt | -2.91pt | +1日 | 資源高 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | +0.91pt | -0.73pt | -2.13pt | +1日 | リスクオン |
ただ、ここは冷静に見ておきたいところです。3軸とも連続日数は「+1日」、つまり本日反転したばかりで、3日平均・10日累計はまだ3軸そろってマイナス圏に残っています。流れとしてはまだ「金利低下×資源安×ディフェンシブ優位」が続いてきたところに、本日1日だけ攻め側へ大きく振れた状態なんですよね。本文③で見た「テクノロジーの⤵失速」「主役テーマがわずか2つ」という細さも合わせると、今日の攻め全振りが本物のトレンド転換なのか、それとも1日限りの振れなのかは、明日以降の連続性を確認してから判断したい——というのが3軸からの読み筋です。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | MIRAINIホールディングス | 546A | 卸売業 | +21.72% | +21.40pt |
| 2 | サンケン電気 | 6707 | 電気機器 | +12.85% | +12.53pt |
| 3 | Link−Uグループ | 4446 | 情報・通信業 | +12.57% | +12.25pt |
急騰トップはMIRAINI HD+21.72%。集中相場で指数の裾野が狭い日でも、個別材料のある中小型は大きく跳ねます。2位サンケン電気・3位Link-Uと、上位は半導体・電子部品まわりと中小型グロースが中心で、本日の物色方向(シクリカル・ハイテク)とおおむね重なる顔ぶれでした。
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアHLDG | 電気機器 | +1.39% | 約3.29兆円 | 半導体メモリ主力。単独で市場最大、代金が突出 |
| 太陽誘電 | 電気機器 | +8.28% | 約4,490億円 | MLCC関連が急騰。電機の中で独歩高 |
| 東京エレクトロン | 電気機器 | +3.28% | 約4,018億円 | 半導体製造装置の代表格。指数を押し上げ |
売買代金の上位は半導体・電子部品で完全に占められました。とりわけキオクシアは単独で約3.29兆円と突出し、これがTOP3集中度を47.5%(極端集中)まで押し上げています。前日と違うのは、今日は代金上位の半導体がそろって上昇している点で、太陽誘電+8.28%・東京エレクトロン+3.28%と買われました。買い主導率75%と需給は買い優勢ですが、上昇比率は34.0%にとどまり、「一部の値がさ半導体に資金が集中して指数を押し上げた」構図がはっきり出ています。
最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)
上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。今日は半導体・電子部品(太陽誘電・KOKUSAI)と中小型グロース(Link-U・セレス)が中心。過熱スコアは+1〜+6とまちまちで、J.フロント(+6)・セレス(+6)は過熱気味、太陽誘電(+1)・Link-U(+2)はまだ過熱前です。トレンドフォローで乗るなら、過熱スコアの低いものから選ぶのが無難そうですね。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| Link−Uグループ | 4446 | +12.57% | +12.25pt | +2 | △ やや強 |
| 太陽誘電 | 6976 | +8.28% | +7.96pt | +1 | → 中立 |
| KOKUSAI ELECTRI | 6525 | +8.80% | +8.48pt | +3 | △ やや強 |
| J.フロント リテイリング | 3086 | +4.03% | +3.71pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| セレス | 3696 | +1.80% | +1.48pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 滋賀銀行 | 8366 | +3.70% | +3.38pt | +3 | △ やや強 |
| ナガイレーベン | 7447 | +6.84% | +6.52pt | +3 | △ やや強 |
| リログループ | 8876 | +3.31% | +2.99pt | +4 | ⚠ 過熱 |
売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)
売られすぎの状態にありながら、出来高が急増している銘柄です。底値圏で大口の買いが入り始めているサインとして注目します。逆張り・底値拾い向けの参考情報ですが、本日は該当銘柄なしでした。市場全体が買い優勢(買い主導率75%)で、極端に売り込まれて出来高が膨らんだ銘柄が乏しかったことの裏返しです。投げ売りからの反発を狙う局面は、今日は見当たりませんでした。
踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)
空売りが買い残を上回る状態で、株価が上昇している銘柄です。売り方の損切り(ショートカバー)を誘発しやすく、急騰に発展しやすいパターンです。今日は建設・電機・小売・サービス系に候補が点在し、地合いに乗った踏み上げがばらけて出ています。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| タマホーム | 1419 | 0.64 | +4.55% | +4.23pt | -2 | △ やや弱 |
| ウシオ電機 | 6925 | 0.86 | +4.47% | +4.15pt | +1 | → 中立 |
| J.フロント リテイリング | 3086 | 0.71 | +4.03% | +3.71pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 三陽商会 | 8011 | 0.93 | +3.38% | +3.06pt | +1 | → 中立 |
| リログループ | 8876 | 1.12 | +3.31% | +2.99pt | +4 | ⚠ 過熱 |
勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt × 規模 × 割安)
トレンドの強い業種の中から、規模が大きく割安な中核銘柄を抽出しています。中長期の順張り戦略の参考情報です。今日はサービス業・電気機器・食料品に候補が集まり、ベクトル・共立メンテナンス・日本電子・フォスター電機などが並びました。電機の中核が顔を出しているのは、本日のテクノロジー優位と整合しています。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ベクトル | 6058 | サービス業 | +0.11% | +6 | ⚠ 過熱 |
| 日本電子 | 6951 | 電気機器 | +1.46% | +4 | ⚠ 過熱 |
| フォスター電機 | 6794 | 電気機器 | +3.69% | +2 | △ やや強 |
| ミツバ | 7280 | 電気機器 | +0.17% | +3 | △ やや強 |
| シャープ | 6753 | 電気機器 | +2.86% | +1 | → 中立 |
負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt × 規模 × 割高)
トレンドの弱い業種の中から、規模が大きく割高な中核銘柄を抽出しています。ポジション縮小や空売り戦略の参考情報です。今日は卸売業(商社)・情報・通信業・輸送用機器に候補が偏っており、本文で弱かった商社・製造業サイクルの構成業種と重なっています。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三井物産 ※関連市況確認要 | 8031 | 卸売業 | -0.35% | -1 | → 中立 |
| 三菱商事 ※関連市況確認要 | 8058 | 卸売業 | -1.52% | +0 | → 中立 |
| ソフトバンクグループ | 9984 | 情報・通信業 | +1.17% | +0 | → 中立 |
| 豊田通商 ※関連市況確認要 | 8015 | 卸売業 | +0.23% | +0 | → 中立 |
| 日本製鉄 | 5401 | 鉄鋼 | -1.83% | +0 | → 中立 |
市場体温計
本日の総合体温はLayer 1合計が+2で「☀ 微熱(やや強気)」。前日の+3からは1段階下がりました。注目したいのは相場の質で、システムの判定は「微熱(市場弱×大型強×集中=天井形成パターン)」。指数は上がっているのに上昇比率は34.0%と薄く、大型・値がさだけが強い——という、過熱の一歩手前で警戒したくなる組み合わせなんですよね。高温シグナルは信用評価損益率の1点のみ、低温シグナルは0点で、極端値そのものはまだ灯っていませんが、「強い指数 × 狭い裾野」の天井形成パターンという但し書きは、正直に受け止めておきたいところです。
Layer 1:日々の体温(合計 +2 / ±5 → ☀ 微熱)
5項目のうちプラスは3つ。新高安スプレッド・日経TOPIX方向・TOP10売買代金上昇数が+1で、大型株はしっかり上昇しました。一方で上昇銘柄比率34.0%は-1、値上がり業種数12/33は閾値ぎりぎりの0点。「大型は強いが裾野は薄い」という今日の集中相場が、そのままスコアの内訳に出ています。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 34.0% | ≥55% | ≤35% | -1 |
| 値上がり業種数 | 12/33 | ≥20 | ≤11 | 0 |
| 新高値−新安値スプレッド | +41 | ≥+30 | ≤-30 | +1 |
| 日経・TOPIX方向 | 両方+ | 両方+ | 両方- / 値がさ偏重 | +1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 9/10 | ≥8社 | ≤3社 | +1 |
| Layer 1 合計 | +2 / ±5 | ☀ 微熱 | ||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
点灯は④(信用評価損益率)の1つだけです。+1.47%というプラス水準は需給の良好さを映しています。③(騰落レシオ25日)は100.26で進捗80%とやや高めですが、まだ過熱ライン(125)には届いていません。①②も未達で、数値上の「買われすぎ」はまだ出ていない状況です。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 10.7% | ≥25% | 43% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +3.06% | ≥+8% | 38% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 100.26 | ≥125 | 80% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | +1.47% | ≥-3% | 100% | ✅ 点灯 |
| 合計 | 1/4点灯(過熱なし) | ||||
Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)
低温シグナルは0点で、底値接近のサインは出ていません。3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。今日はRSI30以下が5.0%・騰落レシオ6日103.01と、底値圏からは遠い水準でした。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 5.0% | ≥15% | 33% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +3.06% | ≤-6% | 0% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 103.01 | ≤60 | 58% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | +1.47% | ≤-15% | 0% | 未達 |
| 合計 | 0/4点灯(底値感なし) | ||||
補助指標と相場の質
同じ体温でも中身の質を見分ける補助線です。本日は資金集中度47.5%(極端集中)と、値がさ半導体(とりわけキオクシア)への代金集中が際立ちました。買い主導率75%は買い優勢を示しますが、TOPIX25日乖離+0.91%・日経−TOPIX乖離差+2.15ptは中立圏。相場の質は「微熱(市場弱×大型強×集中=天井形成パターン)」と判定されています。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 47.5% | 極端集中 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 75% | 買い主導 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +0.91% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +2.15pt | 中立 | ≥+4ptで値がさ偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 103.01 | 中立 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
総合すると、体温+2の「微熱」ながら、相場の質は「天井形成パターン」という但し書きが付いたのが今日の市場体温計の結論です。指数は強く買い主導率も75%と高い一方、上昇比率34.0%・集中度47.5%と裾野は狭く、値がさ半導体への一極集中で押し上げられた構図——いわゆる「市場弱×大型強×集中」の組み合わせですね。過熱・底値の極端シグナルはまだ灯っていませんが、強い指数の中身が薄いという点は、明日以降に裾野が広がるかどうかで質が変わってきます。この上昇が本物になるには、半導体以外にも買いが広がるかが鍵になりそうです。
本日のマクロ環境
マクロは外部環境が国内のリスクオンを後押しした1日でした。前日(6/29月)の米株はNYダウ・ナスダック・S&P500がそろって上昇し、とくにナスダックは+2.07%と大きく反発。VIXは17台へ一段と低下し、ドル円も162円台へ円安が進みました。半導体・電気機器が買われやすい地合いが整っていたわけです。
明日の注目ポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば構造的な動きとして信頼でき、逆に層ごとに食い違っていれば「まだ方向が定まっていない」と読む、という考え方です。
- 金利軸 +0.72pt(連続+1日) 金利上昇
- 資源軸 +0.30pt(連続+1日) 資源高
- リスク軸 +0.91pt(連続+1日) リスクオン
- 市場体温計:L1 +2「☀微熱」/ L2 1/4 / L3 0/4(相場の質=天井形成パターン)
- 最強:テクノロジー+0.62pt(⤵失速・連続+2日・🔥流入)
- 次点:素材+0.20pt(◐中立・非鉄金属+2.37pt頼み)
- 最弱:不動産・建設-0.97pt(🆘脱落・連続-1日)
- そのほかの敗者:生活防衛-0.79pt/内需消費-0.76pt(ともに🆘脱落)
- 🔥本格流入5業種に サービス業・倉庫運輸・医薬品・保険・精密機器 が残存(方向は内需・ディフェンシブ)
- 年初来高安ネット差で 小売業+9・銀行業+9・電気機器+5 が高値超過
- 当日の主役は 半導体・非鉄が独歩高(テーマ層・3軸とは別方向)
- A最強モメンタム上位は 過熱スコア+1〜+6 でまちまち、伸び切り前の銘柄も残る
明日も、内需・ディフェンシブへの本格的な揺り戻しが確認できるまでは、半導体・シクリカル優位の地合いが続く公算がやや高いとみています。
- 期待エリア:テクノロジー(電気機器・半導体製造装置)/素材(非鉄金属)/製造業サイクル(半導体製造装置の継続物色)
- 継続性試金石:上昇比率34.0%が55%超へ広がり、値がさ半導体以外へ買いが波及するか(広がれば集中相場→全面高へ格上げ)
- 底打ち待機:内需・金融(小売・銀行)。本格流入シグナルと年初来高安ネット(小売+9・銀行+9)で地力は残るが、巻き戻しの下げ止まりを確認できるまでは様子見
- マクロ材料注視:今晩(6/30)の米国市場が連騰を保てるか・VIX17台の維持・ドル円162円台・米10年金利4.36%台の安定
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:半導体集中の剥落で指数が失速する
本日の上昇を支えたのは値がさ半導体への資金集中(テクノロジー代金シェア67%)です。ここが剥落すると、上昇比率34.0%の薄い裾野では指数を支えきれず、集中相場が一気に失速します。「天井形成パターン」の但し書きが現実化するパターンです。
⚡ 最弱気分岐B:米株反落×円高反転のダブルパンチ
連騰してきた米株が今晩反落しVIXが再上昇、これに円高反転が重なると、輸出・半導体株が崩れて全面安リスクが高まります。シクリカル一本足の上昇だけに、外部環境が逆風へ転じると下げ足が速くなりやすい局面です。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ 3軸そろって攻めへ反転、ただし足場は本日できたばかり
今日のマクロは、3対立軸がそろって攻め側へ符号を反転させた点が最大の特徴です。リスク軸+0.91ptは製造業・テクノロジー・素材という景気敏感グループが生活防衛(ディフェンシブ)に勝ったことを示し、資源軸+0.30ptは非鉄主導で資源側が浮上、金利軸+0.72ptは金融が不動産・建設より強かったことを映します。前日(6/29)は3軸とも逆向き(金利低下・資源安・ディフェンシブ優位)だったので、わずか1日での全軸反転です。
ただ、ここは割り引いて見る必要があります。3軸とも連続日数は+1日、つまり本日反転したばかりで、3日平均・10日累計はまだ3軸そろってマイナス圏に残っています。市場体温計のLayer 1は+2「微熱」まで上がりましたが、相場の質は「微熱(市場弱×大型強×集中=天井形成パターン)」。上昇比率34.0%・集中度47.5%という薄い裾野での上昇で、過熱・底値の稀シグナルはほとんど灯っていないものの、「強い指数の中身が薄い」という警戒色の付いた1日でした。
層2:テーマ層 ─ プラスは2テーマのみ、内需・ディフェンシブが総崩れ
テーマ層では、前日からの明確な主役交代が起きました。プラス圏はテクノロジー+0.62ptと素材+0.20ptの2つだけ。テクノロジーは電気機器+1.27ptが牽引し、太陽誘電・KOKUSAI・村田製作所など半導体・電子部品が広く買われました。ただ連続+2日ながら短長スプレッド-0.25で判定は⤵失速——勢いそのものはピークを過ぎつつある、という機械サインも同時に出ています。素材は非鉄金属+2.37ptの独歩高頼みで、テーマ内は割れています。
対照的に、流出側は内需・ディフェンシブに集中しました。不動産・建設-0.97pt(最弱)・生活防衛-0.79pt・内需消費-0.76ptがそろって🆘脱落。前日に最強だった内需消費(+1.52pt)が下位へ転落し、資金がディフェンシブからシクリカルへ乗り換わった象徴的な動きです。先回りアラートでも不動産・建設は「💧売り主導」(買い主導率25%)で、内需からの資金流出が裏付けられています。
層3:業種・銘柄層 ─ 当日はシクリカル主役、だが資金シグナルは内需に地力
ここに今日の「ねじれ」があります。当日の値動きの主役は半導体・非鉄でしたが、33業種の資金流入シグナル(増減トレンド)を見ると、🔥本格流入5業種にサービス業・倉庫運輸・医薬品・保険・精密機器という内需・ディフェンシブ系が残っています。年初来高安のネット差でも小売業+9・銀行業+9・電気機器+5と、内需・金融に高値超過が集中。小売業は当日-1.19%と弱かったのに、年初来高値の更新数では+9と内部の物色が続いており、指数の当日値だけでは見えない地力が残っています。
個別では、A最強モメンタム上位が太陽誘電(過熱+1)・Link-U(+2)・KOKUSAI(+3)と過熱スコアまちまちで、伸び切り前の銘柄も残る位置。J.フロント(+6)・セレス(+6)は過熱気味です。当日の主役(テーマ層・3軸)と、資金の増減シグナル(業種・個別層)が逆を向いている——この食い違いが解消する方向(攻めが続くか、内需が再浮上するか)が、明日の見どころになります。
3層統合の読み方
マクロ層の「3軸プラス転換=リスクオン」、テーマ層の「テクノロジー・素材のみプラス=シクリカル優位」は攻め側を指す一方、業種・個別層の「資金増減シグナルは内需・ディフェンシブに地力」は守り側を指しています。3層が一致していないため、これは構造的なトレンド転換と断定できる段階ではなく、「集中相場の一時的なゆがみ」か「本物の主役交代の初日」かを見極める局面と読むのが妥当です。
したがって明日のメインシナリオは「半導体・シクリカル優位の継続、内需・ディフェンシブは押し目形成待ち」。本日の物色の主役(シクリカル・ハイテク)が明日も続く公算がやや高いとみる一方、業種・個別層では内需・金融に資金シグナルの地力が残るため、これを底打ち待機の候補に置きます。ただし3層が一致しておらず、前日のメインシナリオが1日で裏返った直後でもあるため、信頼度は中に置いています。上昇比率34.0%が55%超へ広がれば全面高への格上げ、半導体が寄り付きから売られればサブシナリオへ切り替える構えです。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+3/+11)
スコア内訳:
- A トレンド:+1(日経-TOPIX+0.54ptで大型主導が+1。TOPIX+0.32%・グロース-TOPIX+0.23ptは±0.5pt圏で各0)
- B 幅・需給:±0(新高安差+41が+1も、上昇銘柄比率34.0%が-1、値上がり12業種が0で相殺)
- C 内部エネルギー:+2(シクリカル-ディフェンシブ+1.07%が+1、RSI健全度〔RSI50+=61.0%・RSI70+=10.7%〕が+1)
- ⚠ D 過熱調整:-1(TOP3売買代金シェア47.5%で資金集中リスクが点灯)
- E マクロ:+1(米国株合算〔ナスダック+2.07%+S&P500+1.18%=+3.25%〕が+1。VIX17.61は15-25圏で0)
判定根拠:C群の内部エネルギーが+2と牽引し、シクリカル逆行高とRSI健全度が効きました。A群は大型主導で+1。一方でB群は上昇比率34.0%の薄さが新高安差のプラスを打ち消して±0、D群は資金集中47.5%で-1。合計+3で「やや強気」に着地しています。前日の+4「強気」からは1ポイント低下で、指数は上昇しても裾野が薄い集中相場という性格がスコアの内訳にも表れた1日でした。








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