今日の日本株|2026年6月9日の市場資金フロー|半導体・金融主導で急反発

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今日の日本株|2026年6月9日の市場資金フロー|半導体・金融主導で急反発

今日の日本株は、前日の米雇用統計ショックによる全面安から大きく切り返した1日でした。寄り後はいったん売りに押されましたが、途中から上昇に転じ、後場はさらに値を戻して日経平均+2.17%・TOPIX+1.14%で着地しています。主役は値がさ半導体(太陽誘電+20.03%・村田製作所+11.26%)と、保険・証券・銀行の金融全面高。一方でグロース250は-2.27%と逆行安で、中小型成長株には資金が戻りきっていません。明日に米CPI、金曜にメジャーSQとイベントが控える週だけに、戻りの持続力は慎重にみておきたいところです。
📋 今日の3行まとめ
  • 前日全面安から急反発。値がさ半導体(太陽誘電+20.03%)と金融が牽引し、電気機器+3.13%・保険業+2.96%が業種上位。
  • 値上がり業種は21/33まで回復したものの、売買代金TOP3集中度42.1%・買い主導率85%と資金は値がさ半導体に一極集中。
  • 原油-6.16%でエネルギー・素材は流出継続。グロース250-2.27%と中小型は逆行安で、裾野の広がりはまだ限定的
主要指標
日経平均
+2.17%
65,416 円
TOPIX
+1.14%
3,896 pt
グロース250
-2.27%
740 pt
セクター・内部相場
最強業種
電気機器
+3.13% / フロー +1.99pt
最弱業種
石油・石炭製品
-1.77% / フロー -2.91pt
上昇銘柄比率
54.7%
新高値54 / 新安値39(差+15)
為替・米10年
¥160.20 / 4.55%
ドル円 -0.02円 / 米10年 -0.026pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
金融+1.16pt / 連続+4日・⤴継続強
🆙 テクノロジー+0.87pt / 主役化点灯
保険業+1.82pt / 金融の先導役
🆘 エネルギー-2.67pt / 脱落点灯
素材-1.15pt / 連続-4日
🆘 輸送・物流-1.27pt / 脱落点灯
継続強:連続上昇 / 🆙主役化:本日から主役入り / 🆘脱落:本日から下位陥落

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

上位は電気機器+3.13%を先頭に、保険業+2.96%・証券・商品先物業+2.42%・その他金融業+2.09%と金融が3業種ランクイン。5位のサービス業+2.04%を加えると、今日の買いは「値がさ半導体+金融+一部内需」に集まったことが見えてきます。前日の全面安で売られた景気敏感・金融が、そろって買い戻された格好ですね。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1電気機器+3.13%+1.99pt太陽誘電・村田など値がさ半導体が牽引
2保険業+2.96%+1.82pt金融全面高の先導役
3証券・商品先物業+2.42%+1.28pt売買代金増を追い風に買い
4その他金融業+2.09%+0.95pt金融全般へ資金が回帰
5サービス業+2.04%+0.90pt内需消費の中で気を吐く

値下がり業種 TOP5

逆に弱かったのは石油・石炭製品-1.77%・鉱業-1.29%の資源勢。前夜の原油-6.16%急落がそのまま重しになっています。さらに倉庫・運輸関連業-1.18%・医薬品-1.06%・空運業-0.82%と、ディフェンシブや輸送・物流が下位に並びました。前日に逃避先として買われていた業種が、今日は反動で巻き戻された印象ですね。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1石油・石炭製品-1.77%-2.91pt原油急落で資源に逆風
2鉱業-1.29%-2.43pt同じく資源安が直撃
3倉庫・運輸関連業-1.18%-2.32pt輸送・物流の中で最弱
4医薬品-1.06%-2.20ptディフェンシブの巻き戻し
5空運業-0.82%-1.96pt前日逃避買いの反動

整理すると、今日は金融+テクノロジー(値がさ半導体)+内需サービスに資金が集まり、その裏でエネルギー+資源(素材)+ディフェンシブ・輸送物流が売られる構図でした。前日のリスクオフで強かった守りの業種から、景気敏感・金融へ資金が戻ってきた、という気がします。ただ買われた中身が値がさ半導体に偏っているので、広がりというより「主役だけが派手に戻った」1日だったとも言えそうです。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+1.14%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+1%超の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率33業種 2026/06/0933業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 業種別騰落率 + 対TOPIX相対騰落(33業種) 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=+1.14%(基準線) -2% -1% +1% +2% +3% 電気機器 +3.13% (+1.99pt) 保険業 +2.96% (+1.82pt) 証券・商品先物業 +2.42% (+1.28pt) その他金融業 +2.09% (+0.95pt) サービス業 +2.04% (+0.90pt) 海運業 +1.62% (+0.48pt) 銀行業 +1.53% (+0.39pt) ガラス・土石製品 +1.22% (+0.08pt) 不動産業 +1.03% (-0.11pt) 建設業 +0.96% (-0.18pt) 精密機器 +0.89% (-0.25pt) 機械 +0.73% (-0.41pt) 金属製品 +0.73% (-0.41pt) パルプ・紙 +0.64% (-0.50pt) 陸運業 +0.63% (-0.51pt) 水産・農林業 +0.63% (-0.51pt) その他製品 +0.57% (-0.57pt) 輸送用機器 +0.40% (-0.74pt) ゴム製品 +0.39% (-0.75pt) 繊維製品 +0.29% (-0.85pt) 鉄鋼 +0.06% (-1.08pt) 化学 -0.04% (-1.18pt) 非鉄金属 -0.06% (-1.20pt) 食料品 -0.10% (-1.24pt) 情報・通信業 -0.10% (-1.24pt) 電気・ガス業 -0.13% (-1.27pt) 卸売業 -0.25% (-1.39pt) 小売業 -0.43% (-1.57pt) 空運業 -0.82% (-1.96pt) 医薬品 -1.06% (-2.20pt) 倉庫・運輸関連業 -1.18% (-2.32pt) 鉱業 -1.29% (-2.43pt) 石油・石炭製品 -1.77% (-2.91pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(+1.14%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/06/09 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
20 業種
🔥 本格 10 🟢 兆し 10 ○ 本日 0
中立
0 業種
様子見ゾーンなし
資金流出
13 業種
❄ 本格 7 🔵 兆し 1 ○ 本日 5

方向の機械判定でみると、本日は流入20業種 vs 流出13業種と、数のうえでは流入側がはっきり優勢でした。中立は0業種で、業種が上下どちらかに振れた点も今日らしい動きですね。流入側には保険・証券・サービス業・小売業など🔥本格流入が10業種並び、ヒートマップ上の「強さ」とは別に「方向(増えているか)」でも金融・内需が支えになっていることが分かります。

33業種 資金流入シグナル 2026/06/095項目スコア+判定 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 鉄鋼 · · · · 4 1 -— 非鉄金属 · · · · · 0 0 -— 化学 · · · · · 0 0 -— テクノロジー 精密機器 · · · 0 2 -— 電気機器 · · · · 1 1 -— 金融 保険業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 証券・商品先物業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 銀行業 · · 3 3 🟢兆し ○ 3→3 輸送・物流 海運業 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 倉庫・運輸関連業 · · 4 3 🟢兆し ○ 4→3 空運業 · · · · 4 1 -— 製造業サイクル 輸送用機器 · · 4 3 🟢兆し ○ 4→3 機械 · · · · · 1 0 -— 不動産・建設 不動産業 · · 4 3 🟢兆し ○ 4→3 建設業 · · · · 4 1 -— 生活防衛 電気・ガス業 · 5 4 🔥本格 ○ 5→4 陸運業 · 5 4 🔥本格 ○ 5→4 食料品 · · 4 3 🟢兆し ○ 4→3 医薬品 · · 4 3 🟢兆し ○ 4→3 内需消費 サービス業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 小売業 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 商社 卸売業 · · · · 4 1 -— エネルギー 鉱業 · · · · 4 1 -— 石油・石炭製品 · · · · · 1 0 -— 除外 水産・農林業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 その他金融業 3 5 🟢兆し ○ 3→5 パルプ・紙 5 5 🔥本格 ○ 5→5 その他製品 5 5 🔥本格 ○ 5→5 ゴム製品 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 情報・通信業 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 金属製品 · · · · 1 1 -— ガラス・土石製品 · · · · 1 1 -— 繊維製品 · · · · 4 1 -— 🎯 33業種シグナル分布: 💰流入計 20業種 (🔥本格10 / 🟢兆し10 / ○本日0) ⚠流出計 13業種 (❄本格7 / 🔵兆し1 / ○本日5) / 中立 0業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/06/09 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:テーマ単位では金融が⤴継続強(連続+4日)、テクノロジーが🆙主役化と、買いの主役がはっきりしています。一方でエネルギー・輸送・物流・生活防衛が🆘脱落、素材が↘継続弱と、資源・ディフェンシブ側は流出が根強い状態です。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の流れを並べると、6/4・6/8の全面安局面で広く赤に沈んだあと、本日6/9で電気機器・保険業・証券が一気に緑へ反転したのが見て取れます。逆にエネルギー(鉱業・石油)は5日を通して赤が続き、資源の弱さが地合いとして居座っているのが分かりますね。

業種別相対騰落ヒートマップ 直近5営業日33業種対TOPIX相対騰落 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日) 06/03 TOPIX +1.83% 06/04 TOPIX -1.11% 06/05 TOPIX -0.07% 06/08 TOPIX -2.45% 06/09 TOPIX +1.14% 素材 鉄鋼 -0.23pt +0.05pt +0.64pt +0.60pt -1.08pt 21 化学 +0.67pt -0.23pt -1.30pt -1.28pt -1.18pt 22 非鉄金属 +3.83pt -2.22pt -2.43pt -4.40pt -1.20pt 23 テクノロジー 電気機器 +2.04pt +0.32pt -1.43pt -3.43pt +1.99pt 1 精密機器 +1.45pt -0.64pt -0.55pt -0.68pt -0.25pt 11 金融 保険業 -1.10pt -0.47pt +1.53pt +4.47pt +1.82pt 2 証券・商品先物業 -1.06pt +0.75pt +1.22pt +1.52pt +1.28pt 3 銀行業 +0.91pt +1.85pt +1.22pt +0.98pt +0.39pt 7 輸送・物流 海運業 -1.86pt +2.16pt +4.08pt +2.42pt +0.48pt 6 空運業 -2.94pt +1.46pt +0.94pt +0.87pt -1.96pt 29 倉庫・運輸関連業 -1.38pt +1.36pt +0.66pt +2.57pt -2.32pt 31 製造業サイクル 機械 +1.35pt +1.68pt +0.74pt -1.30pt -0.41pt 12 輸送用機器 -0.10pt +0.01pt -0.26pt +1.46pt -0.74pt 18 不動産・建設 不動産業 -2.67pt -0.21pt +1.50pt +1.08pt -0.11pt 9 建設業 -1.85pt +0.71pt +1.19pt +1.45pt -0.18pt 10 生活防衛 陸運業 -1.69pt +0.36pt +1.21pt +3.12pt -0.51pt 15 食料品 -1.44pt -0.10pt -0.74pt +3.55pt -1.24pt 24 電気・ガス業 -0.30pt -0.66pt +0.44pt +2.23pt -1.27pt 26 医薬品 -3.60pt +0.84pt +1.00pt +3.21pt -2.20pt 30 内需消費 サービス業 -0.99pt -0.50pt +0.19pt +3.23pt +0.90pt 5 小売業 -1.99pt +0.51pt +0.36pt +3.50pt -1.57pt 28 商社 卸売業 -1.09pt +0.31pt +0.40pt +0.56pt -1.39pt 27 エネルギー 鉱業 +1.94pt -0.72pt +1.04pt +1.17pt -2.43pt 32 石油・石炭製品 +1.49pt -1.53pt -0.79pt +0.44pt -2.91pt 33 除外 その他金融業 +0.41pt -0.30pt -1.00pt +2.45pt +0.95pt 4 ガラス・土石製品 +2.49pt +0.45pt -0.52pt -2.73pt +0.08pt 8 金属製品 +1.58pt +0.61pt -1.26pt -2.39pt -0.41pt 13 パルプ・紙 -0.97pt -0.06pt +1.14pt +2.70pt -0.50pt 14 水産・農林業 -1.14pt -0.21pt +1.04pt +3.10pt -0.51pt 16 その他製品 -2.02pt -1.23pt +2.04pt +2.35pt -0.57pt 17 ゴム製品 -0.43pt -0.28pt -0.27pt +2.98pt -0.75pt 19 繊維製品 +0.00pt -1.44pt +1.25pt +0.46pt -0.85pt 20 情報・通信業 -3.73pt -4.56pt +0.81pt +0.17pt -1.24pt 25 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

本日の新高値は54銘柄、新安値は39銘柄で、高安差は+15とプラス圏に戻りました。業種別では銀行業が高安差+15・小売業が+7と突出し、金融と内需に新高値が偏っています。逆に情報・通信業が-8と安値側で目立ち、グロース250-2.27%の弱さと整合的な分布ですね。

年初来高値安値更新 業種別 2026/06/09高安差の業種別分布 年初来 高値・安値更新の業種別分布(高安差) 全体:新高値54銘柄 / 新安値39銘柄 / 高安差 +15(バー=業種別の高値−安値差) +15 銀行業 +7 小売業 +3 電気機器 +3 保険業 +2 精密機器 -8 情報・通信業 -2 非鉄金属 -1 鉄鋼 -1 機械 -1 食料品 銀行業+15・小売業+7が高値更新を牽引、情報・通信業−8が安値側で突出。金融・内需に新高値が偏る構図。 2026/06/09 | 市場資金フローレポート

スタイル軸で補足すると、シクリカル-ディフェンシブ差は+0.98%と景気敏感がわずかに市場平均を上回り、リスクオン寄りの地合いを示しています。一方でグロース-バリュー差は-1.04%と、今日はバリュー(金融)が優位な1日でした。値がさ半導体の派手な戻りに目が行きますが、相場の足腰を支えたのはむしろ金融・バリュー側だった、という見方もできそうです。

テーマ別資金フロー分析

業種をまたいで資金の向き先を10テーマに束ねると、本日の主役は金融+1.16pt(連続+4日)テクノロジー+0.87pt(本日から主役化)でした。この2テーマだけがプラス圏で、3位の不動産・建設-0.14pt以下はすべてマイナス。前日の全面安からの反発とはいえ、買いが入ったテーマは「金融」と「値がさ半導体を抱えるテクノロジー」にかなり絞り込まれていた、という印象です。一方でエネルギー-2.67pt・商社-1.39pt・生活防衛-1.30ptと、資源・ディフェンシブ系は流出が続いています。

1金融+1.16pt連続+4日 ⤴継続強
2テクノロジー+0.87pt🆙主役化
3不動産・建設-0.14pt◐中立
4内需消費-0.34pt◐中立
5製造業サイクル-0.57pt🆘脱落
6素材-1.15pt連続-4日 ↘継続弱
7輸送・物流-1.27pt🆘脱落
8生活防衛-1.30pt🆘脱落
9商社-1.39pt↘継続弱
10エネルギー-2.67pt💧💧強流出 🆘脱落
テーマ別平均騰落率とは
33業種を「金融」「テクノロジー」「エネルギー」など10テーマに束ね、各テーマに属する業種の対TOPIX相対騰落を平均したものです。個別業種の動きよりも一段大きな「資金の物語」を追うための指標で、プラスが続くテーマは資金が腰を据えて入っている、マイナスが続くテーマは資金が抜け続けている、と読みます。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
テーマ別資金フロー 2026/06/0910テーマ相対騰落 テーマ別資金フロー(対TOPIX相対騰落・10テーマ) -2pt -1pt +1pt +1.16 金融 +0.87 テクノロジー -0.14 不動産・建設 -0.34 内需消費 -0.57 製造業サイクル -1.15 素材 -1.27 輸送・物流 -1.30 生活防衛 -1.39 商社 -2.67 エネルギー 2026/06/09 | 市場資金フローレポート
ローテーション9カテゴリ判定とは
各テーマが「いま相場のどの局面にいるか」を、連続日数とpt水準から9つのカテゴリ(⤴継続強・🆙主役化・◐中立・↘継続弱・🆘脱落 など)に自動分類したものです。⤴継続強は買いが根づいているテーマ、🆙主役化は本日から主役入りしたテーマ、🆘脱落は本日から下位に転落したテーマを示します。
→ もっと詳しく知りたい方は:セクターローテーション3原則を読む

① 金融 ⤴継続強

+1.16pt・連続+4日と本日のトップ。保険・証券・銀行がそろって買われ、🔥本格流入が継続。買いが最も根づいているテーマですね。

② テクノロジー 🆙主役化

+0.87ptで本日から主役入り。太陽誘電・村田など値がさ半導体の派手な戻りが押し上げました。

③ 不動産・建設 ◐中立

-0.14pt とほぼ横ばい。一部建設に買いは入りましたが、テーマ全体では方向感の乏しい1日でした。

④ 内需消費 ◐中立

-0.34pt。サービス業は強かった一方、小売・食品はまちまちで、テーマとしては中立どまりです。

⑤ 製造業サイクル 🆘脱落

-0.57ptで本日から下位に陥落。景気敏感の一角ですが、資源安の重しもあり買いが続きませんでした。

⑥ 素材 ↘継続弱

-1.15pt・連続-4日。原油・市況安が直撃する化学・非鉄が重く、流出が根強いテーマです。

⑦ 輸送・物流 🆘脱落

-1.27pt。倉庫・運輸・空運が下位に並び、前日の逃避買いの反動で売られた印象です。

⑧ 生活防衛 🆘脱落

-1.30pt。医薬品などディフェンシブが巻き戻され、リスクオンの裏で売られました。

⑨ 商社 ↘継続弱

-1.39pt。資源安が逆風で、卸売の大手がそろって弱含み。脱落から継続弱への移行となりました。

⑩ エネルギー 🆘脱落

-2.67pt・💧💧強流出と本日の最下位。原油-6.16%の急落をまともに受け、石油・鉱業が総崩れでした。

テーマ全体を俯瞰すると、本日は「金融×テクノロジー」の2強に資金が集中し、その対極で「エネルギー×素材×商社」の資源系が連日売られる、という構図がより鮮明になりました。前日のリスクオフで買われた生活防衛・輸送物流が巻き戻された点も含め、資金は「守り」から「金融・半導体」へ一気に振り戻した1日だったといえそうです。ただ、その振り戻しがテーマ2つに偏っているぶん、明日のCPI次第では逆回転も起きやすい、という気がします。

3対立軸でみるマクロ文脈

テーマの動きを、より大きな「3つの対立軸」に落とし込むと、本日の地合いはリスクオン × 金利上昇 × 資源安という3つの力で説明できます。金融が買われ(金利軸プラス)、景気敏感が守りを上回り(リスク軸プラス)、原油急落で資源が売られた(資源軸マイナス)──テーマ別でみた「金融・半導体への集中」は、この3軸の組み合わせの表れだと整理できます。

3対立軸とは
相場を動かす力を「金利軸(金融−不動産建設)」「資源軸(資源関連業種の相対強弱)」「リスク軸(景気敏感−ディフェンシブ)」の3つの綱引きとして捉える枠組みです。それぞれの符号(プラス/マイナス)と連続日数をみることで、いま相場全体がどの方向に傾いているかを一目で把握できます。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
対立軸本日3日累積10日累積連続判定
金利軸(金融−不動産建設)+1.31pt+0.78pt+9.12pt連続+2日金利上昇
資源軸-0.94pt-1.65pt-8.02pt連続-4日資源安
リスク軸(景気敏感−ディフェンシブ)+1.02pt-1.43pt-0.64pt連続+1日リスクオン

注目したいのは、金利軸が10日累積+9.12ptと中期でもはっきり上向きな点です。本日の金融全面高は一過性の反発ではなく、ここ2週間ほど続く「金利上昇=金融買い」の流れの延長線上にある、という見方ができます。一方で資源軸は10日累積-8.02pt・連続-4日と、資源安は腰の据わった下落トレンド。リスク軸は本日こそ+1.02ptとリスクオンに振れましたが、3日累積では-1.43ptとまだマイナス圏で、「リスクオンに転じたばかり」の不安定な状態です。テーマ別でみた金融・テクノロジーへの集中は、この「金利上昇は本物・リスクオンは出来たて」という温度差の上に成り立っている、と整理できそうです。

本日の注目銘柄

個別株では、本日の主役だった値がさ半導体が値上がり率・売買代金の両方で上位を独占しました。値上がり率は太陽誘電+20.03%・ジャパンディスプレイ+14.81%・大真空+11.28%、売買代金はキオクシア・村田製作所・太陽誘電と、いずれも電気機器が並んでいます。資金がいかに半導体に集中したかが、銘柄レベルでもくっきり出ていますね。

値上がり率・売買代金 TOP3

区分1位2位3位
値上がり率太陽誘電 +20.03%ジャパンディスプレイ +14.81%大真空 +11.28%
売買代金キオクシア +6.36%村田製作所 +11.26%太陽誘電 +20.03%
過熱スコアとは
RSI・サイコロジカル・移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で評価し、合算した-10〜+10のスコアです。+7以上で⚠⚠強過熱、+4〜+6で⚠過熱、+2〜+3でやや強△、-1〜+1で中立→、-4以下で✕売られすぎ、と読みます。スコアが高いほど短期的な過熱・反落リスク、低いほど売られすぎ・反発余地を示す目安です。
→ もっと詳しく知りたい方は:過熱スコア5指標の読み方を読む

A. 最強モメンタム銘柄

本日もっとも勢いがあったのは、やはり値がさ半導体・電子部品。ただし過熱スコアも軒並み高く、短期的にはかなり加熱した状態です。勢いと過熱は表裏一体なので、追いかけるなら反落リスクも併せてみておきたいところですね。

銘柄(コード)業種騰落率過熱スコア
太陽誘電(6976)電気機器+20.03%+6 ⚠
日本電波工業(6779)電気機器+11.03%+7 ⚠⚠
大真空(6962)電気機器+11.28%+5 ⚠
村田製作所(6981)電気機器+11.26%+6 ⚠
関東電化工業(4047)化学+7.30%+5 ⚠

C. 高値更新 × 業種も強い銘柄

勢いだけでなく業種そのものが強い中で高値を更新した銘柄群です。本日は金融全面高を背景に、地銀・保険にこのタイプが集中しました。テーマ(金融⤴継続強)と個別の強さが噛み合っている点で、相対的に安心感のあるグループです。

銘柄(コード)業種騰落率過熱スコア
滋賀銀行(8366)銀行+6.32%△〜⚠
T&D ホールディングス(8795)保険+5.98%△〜⚠
福井銀行(8362)銀行+3.99%+7 ⚠⚠
池田泉州ホールディングス(8714)銀行高値更新
千葉興業銀行(8337)銀行高値更新

D. 売られすぎからの反転候補

過熱スコアがマイナス圏(売られすぎ)から本日プラスに切り返した銘柄です。地合い全体が反発したため数は限られますが、出遅れの修正が入りやすいゾーンとして頭の隅に置いておきたいところです。

銘柄(コード)業種騰落率過熱スコア
タマホーム(1419)建設+3.61%-5 ✕(売られすぎ)
スミノエ(3501)繊維製品反発✕→改善
ネットプロテクションズHD(7383)その他金融反発✕→改善

E. 踏み上げ警戒銘柄

信用の売り方の買い戻し(踏み上げ)が効いて、ファンダ以上に値が伸びやすい銘柄です。勢いは強いものの、需給要因が一巡すると反落も速くなりがちなので、過熱スコアと併せてみておきたいタイプです。

銘柄(コード)業種騰落率過熱スコア
石原ケミカル(4462)化学+7.92%+4 ⚠
早稲田アカデミー(4718)サービス+5.29%+4 ⚠

F. 勝ち組セクターの中核銘柄

本日強かった金融・サービス・海運など、勝ち組セクターの中心にいる銘柄です。テーマの追い風を最も受けやすいグループで、相場の主役を確認するうえでの目印になります。

銘柄(コード)業種騰落率過熱スコア
カナモト(9678)サービス+3.73%+6 ⚠
野村ホールディングス(8604)証券+2.91%+5 ⚠
三井住友フィナンシャルG(8316)銀行上昇△〜⚠
MS&ADインシュアランス(8725)保険上昇△〜⚠
日本郵船(9101)海運上昇

G. 負け組セクターの中核銘柄

反対に、本日売られた資源・非鉄・卸売(商社)・一部建設の中核銘柄です。資源安・市況安が重しとなり、過熱スコアもマイナス(売られすぎ)に振れているものが目立ちます。

銘柄(コード)業種騰落率過熱スコア
テスホールディングス(5074)建設-5.73%-5 ✕
三井金属鉱業(5706)非鉄金属-4.57%
三菱商事(8058)卸売-0.58%-4 ✕
三井物産(8031)卸売-0.02%-5 ✕
JX金属(5016)非鉄金属下落

※ 非鉄金属・卸売(商社)は原油・金属市況の影響が大きい業種です。個別の判断にあたっては関連市況(原油・銅・LME等)の動向も併せてご確認ください。

市場体温計

最後に、相場全体の「温度」を3層で確認しておきます。本日のLayer1(基礎体温)は合計+3で「☀☀熱気・強気」。値上がり業種21/33や日経・TOPIX両方プラスが効いて、表面上はしっかり強い状態です。ただし相場の質は「中立(半導体集中型の戻り)」と出ており、強さの中身が値がさ半導体に偏っている点は割り引いてみる必要があります。

市場体温計とは
相場の過熱・冷え込みを3つの層で測る仕組みです。Layer1(基礎体温)は上昇比率や新高安など5項目で日々の強弱を、Layer2(高温警戒)は過熱の兆候を、Layer3(低温警戒)は底値圏の兆候を、それぞれ複数の条件で点灯チェックします。高温・低温が多く点灯するほど、相場が「行き過ぎ」に近いことを示します。
→ もっと詳しく知りたい方は:上昇比率・底値/天井スコアの読み方を読む

Layer 1:基礎体温(合計 +3 ☀☀熱気・強気)

No.項目本日の値判定
1上昇銘柄比率54.7%0(中立)
2値上がり業種数21 / 33+1
3新高値−新安値+150(中立)
4日経・TOPIX両方プラス+1
5売買代金TOP10集中10 / 10+1

Layer 2:高温警戒(1 / 4 点灯)

No.項目本日の値進捗点灯
1RSI70超の銘柄比率6.7%27%未達
2日経25日線乖離+2.50%31%未達
3騰落レシオ25日97.7678%未達
4信用評価損益率-0.36%12%✅点灯

Layer 3:低温警戒(0 / 4 点灯)

No.項目本日の値進捗点灯
1RSI30以下の銘柄比率9.4%63%未達
2日経25日線乖離+2.50%42%未達
3騰落レシオ6日92.09100%未達
4信用評価損益率-0.36%2%未達

補助指標

指標本日の値判定
売買代金TOP3集中度42.1%極端集中
買い主導率85%買い主導
TOPIX25日線乖離+0.25%中立
日経−TOPIX乖離差+1.03pt中立
騰落レシオ6日92.09中立

総合すると、本日の体温計は「基礎体温は高め(+3)・過熱は1点灯だけ・低温は0点灯」という、いわば「強いが、まだ加熱しきってはいない」状態でした。RSI70超は6.7%にとどまり、騰落レシオも25日97.76・6日92.09と過熱圏には遠い水準です。一方で気になるのは売買代金TOP3集中度42.1%という極端な集中買い主導率85%。指標上の余熱はまだあるものの、その熱源が値がさ半導体一極に偏っているため、半導体が息切れすると体温計の見た目以上に地合いが冷える可能性もある、という気がします。

マクロ環境と本日のトピック

相場を取り巻く外部環境を一通り確認しておきます。本日の急反発は国内要因(前日下げの反動+半導体・金融買い)が主導で、外部環境はむしろ原油-6.16%の急落・米株まちまち・VIX低下と、強烈な追い風が吹いたわけではありません。それでも日経が+2.17%戻したのは、前日の下げがそれだけ急だった裏返し、という気がします。

📊 主要マクロ指標(2026/06/09)
国内株
日経平均
+2.17%
65,416 円
TOPIX
+1.14%
3,896 pt
グロース250
-2.27%
740 pt
内部・金利
NT倍率
16.79
+0.17
ドル円
¥160.20
-0.02 円
米10年債
4.550%
-0.026pt
米国株
NYダウ
-0.16%
50,791
ナスダック
+0.86%
25,929
S&P500
+0.30%
7,405
商品・恐怖
WTI原油
-6.16%
$89.15
金(COMEX)
+0.92%
$4,358
VIX指数
18.09
-1.81

本日のトピック

全面安から急反発、値がさ半導体+金融が主導 前日の米雇用統計ショックによる全面安から、本日は日経平均+2.17%・TOPIX+1.14%と大きく切り返しました。寄り後はいったん売りに押されたものの、後場にかけて値がさ半導体(太陽誘電+20.03%・村田製作所+11.26%)と金融が買い直され、上げ幅を拡大。前日の下げが急だったぶん、反発も力強い1日となりました。ただグロース250は-2.27%と逆行安で、戻りの恩恵は大型株に偏っています。
金融が全面高、銀行は年初来高値が続出 本日とくに目立ったのが金融の全面高です。保険業+2.96%・証券+2.42%・銀行業+1.53%とそろって買われ、銀行業では年初来高値の更新が15銘柄と突出しました。米10年債利回りは4.550%とわずかに低下したものの、金利上昇基調を背景にした金融買いの流れは根強く、テーマ別でも金融は連続+4日の継続強。「金利上昇=金融買い」の中期トレンドが改めて確認された格好です。
資金集中が極端、売買代金は半導体に一極集中 本日の東証プライム売買代金は10兆9,342億円と高水準でしたが、その中身は売買代金上位3銘柄への集中度が42.1%と極端な水準。買い主導率も85%と買いが強い一方、資金は明確に値がさ半導体へ偏りました。広く買われたというより、「一部の主役に資金が殺到した」反発である点は、戻りの持続力を考えるうえで割り引いてみておきたいところです。
テーマは金融・テクノロジー2強、資源系は流出継続 テーマ別では金融+1.16pt・テクノロジー+0.87ptの2強がプラス圏を独占し、テクノロジーは本日から主役化シグナルが点灯しました。反対にエネルギー-2.67pt・素材-1.15ptは流出が続き、エネルギーは強流出(💧💧)。原油急落が資源系に重くのしかかる構図が鮮明で、買いと売りのテーマがくっきり分かれた1日でした。
外部環境は原油急落・米株まちまち・VIX低下 外部ではWTI原油が-6.16%と急落し、これが国内の資源・エネルギー安に直結しました。金は+0.92%と底堅く、米株はNYダウ-0.16%・ナスダック+0.86%・S&P500+0.30%とまちまち。恐怖指数VIXは18.09へ-1.81低下し、投資家心理はいったん落ち着きを取り戻しています。ドル円は¥160.20とほぼ横ばいでした。
内部指標は過熱・冷え込みとも中立圏 相場の内部状態は、RSI50以上が46.3%・RSI30以下が9.4%と過熱にも冷え込みにも寄っていない中立圏。騰落レシオは25日97.76・6日92.09と、どちらも過熱圏(120超)からは距離があります。急反発のわりに指標面はまだ落ち着いているため、テクニカルには上下どちらにも振れる余地が残っている状態です。

明日の注目ポイント

ここからは明日以降の見立てを、事実→力学→構造の3層で整理します。最大の注目は、明日(6/10)に米CPI、金曜(6/12)にメジャーSQという2つの重要イベントが控えていること。本日の急反発が「本物の底打ち」なのか「イベント前の一時的な戻り」なのかは、このCPIとSQを通過してみないと判断しづらい、という気がします。イベントが連続する週だけに、ここは慎重に構えておきたいところです。

▼ 3層で整理する明日の地合い
Layer 1今日の事実
  • 日経+2.17%・TOPIX+1.14%と前日全面安から急反発
  • 主役は値がさ半導体+金融に集中(TOP3集中度42.1%)
  • グロース250-2.27%と中小型は逆行安、裾野は限定的
Layer 2明日の力学
  • 明日は米CPI──結果次第で金利・為替が大きく振れる可能性
  • 金曜はメジャーSQ──週末にかけ先物絡みの需給で値動きが荒くなりやすい
  • 本日の戻りは半導体一極集中ゆえ、主役の息切れに弱い構造
→ イベント通過まで、戻りの持続力は試され続ける
Layer 3中期の構造
  • 金利軸は10日累積+9.12ptと中期で金融買いが継続
  • 資源軸は10日累積-8.02pt・連続-4日と資源安が居座る
  • リスク軸は本日+1.02ptだが3日累積では-1.43ptと転換したて
3層の結論:今日の急反発は事実として強いものの(Layer1)、明日のCPI・金曜SQという2大イベントを前に持続力が試される局面(Layer2)です。中期では「金利上昇=金融買い」が支えである一方、リスクオンへの転換はまだ出来たて(Layer3)。「強いが、イベント通過までは慎重に」という見立てが基本になりそうです。
▼ メインシナリオ(明日の基本想定)
  • 金融・半導体の物色は継続しやすい:金利上昇トレンドと本日の主役交代を踏まえると、金融・テクノロジーへの資金集中は当面続きやすいとみています。
  • ただしCPI待ちで上値は重い展開も:明日の米CPIを前に、積極的に上値を追う動きは限られ、半導体主導の戻りも一服しやすい局面です。
  • 中小型・グロースは様子見継続:グロース250の逆行安が示すとおり、裾野の広がりが確認できるまでは中小型成長株は様子見が無難という気がします。
  • 資源・エネルギーは反発の鈍さに注意:原油急落の影響が続くなら、エネルギー・素材・商社の戻りは鈍く、ここを拾うのは市況の落ち着き待ちが安全です。

⚠ 弱気シナリオ:CPI上振れで金利急騰

明日の米CPIが市場予想を上回ると、米金利の再上昇・ドル高が進み、本日買われた値がさ半導体(金利に弱いグロース性格)が反落するリスクがあります。指数は本日の戻りを一部吐き出す展開も。

警戒トリガー:米CPIが市場予想を明確に上振れ/米10年債が4.7%台へ再上昇

⚠⚠ 強い弱気シナリオ:SQ絡みの需給急変

金曜のメジャーSQに向け、先物・オプション絡みの需給で値動きが急変する可能性があります。本日の急反発が薄商いの戻りだった場合、SQ通過で買いが続かず、半導体一極集中ゆえに下げも速くなりかねません。

警戒トリガー:SQ前後の先物の急変動/売買代金TOP3集中度のさらなる上昇+買い主導率の急低下
▼ シナリオの確信度
メインシナリオ(金融・半導体物色の継続+上値は重い)の確信度は中程度とみています。金利上昇トレンドという中期の支えは明確な一方、明日のCPIと金曜SQという2つの不確実性が大きく、イベント結果次第ではシナリオが上下どちらにも振れやすい状況です。イベント week ゆえ、ポジションは軽め・利益確定は早めを意識したいところです。
📖 もっと深く:今日の急反発をどう解釈するか(詳細解説)

「全面安の翌日の急反発」をどう受け止めるか

前日の米雇用統計ショックで日経は-3.85%(前々日)、KOSPIはサーキットブレーカー発動という強烈な下げを経て、本日は+2.17%の急反発となりました。こうした「急落の翌日の急反発」は、相場では珍しくありません。売られすぎた反動で自律的に戻る「テクニカルリバウンド」の側面が強く、それ自体は健全な値動きです。ただ問題は、その反発が「広く戻ったのか」「一部だけ戻ったのか」という中身です。本日のデータをみると、売買代金TOP3集中度42.1%・グロース250-2.27%という数字が示すとおり、戻りはかなり値がさ半導体に偏っていました。これは「相場全体の底打ち」というより「主役だけが派手に戻った」反発と読むのが妥当だと考えています。

なぜ金融がここまで強いのか

本日のもう一つの主役が金融です。保険+2.96%・証券+2.42%・銀行+1.53%とそろって買われ、銀行の年初来高値更新が15銘柄に達しました。背景にあるのは、3対立軸でみた金利軸の中期的な上昇(10日累積+9.12pt)です。金利が上昇局面にあると、銀行は貸出利ざやの改善、保険は運用利回りの改善が期待され、金融セクター全体が買われやすくなります。本日は米10年債利回りこそ小幅低下しましたが、ここ2週間の流れとしては「金利上昇=金融買い」がはっきりと効いており、これは一過性ではなく腰の据わったトレンドだとみています。半導体の派手な戻りに目を奪われがちですが、相場の足腰を支えていたのはむしろこの金融・バリュー側だった、という見方もできます。

明日のCPIと金曜SQ──なぜ慎重にみるのか

明日(6/10)に控える米CPIは、米金融政策の方向性を左右する最重要指標の一つです。本日買われた値がさ半導体は、PER(株価収益率)の高いグロース性格を持つ銘柄が多く、金利上昇に対して株価が下がりやすいという弱点があります。もしCPIが市場予想を上回れば、米金利の再上昇を通じて、本日の主役が真っ先に反落するリスクがあります。さらに金曜(6/12)のメジャーSQ(先物・オプションの特別清算)に向けては、需給要因で値動きが荒くなりやすく、本日の戻りが薄商いだった場合はSQ通過後に買いが続かない展開も考えられます。「急反発した翌日」という強気になりやすい局面だからこそ、2つのイベントを冷静に通過するまでは、戻りの持続力を慎重にみておきたいというのが正直なところです。

私ならどう動くか

私自身は、こうした「強いが不確実性も高い」局面では、無理にポジションを増やさず、利益確定は早めを意識します。今日のような急反発の翌日は、つい「乗り遅れたくない」という気持ちが先に立ちますが、イベント week では一歩引いて、CPI・SQを通過して地合いが落ち着いてから改めて判断する、というスタンスが性に合っています。買うにしても、本日大きく上げた値がさ半導体を高値で追うのではなく、押し目を待つか、金利上昇の支えがある金融の中で出遅れているものを選ぶ、という気がします。いずれにせよ、ここは「待てる人が有利」な局面だと考えています。

総合判定

最後に、11因子モデルによる本日の総合判定をまとめます。本日のスコアは+2 / ±11で「やや強気」前日(6/8)の-9から大きく改善し、急反発を素直に反映した形です。ただし内訳をみると、買いの集中(D群)が足を引っ張っており、手放しで強気とは言いにくい中身でもあります。

▼ 11因子モデル 総合判定:+2 / ±11(やや強気 ☀)
因子群スコア主な内訳
A群(指数・相対)+1TOPIX+1.14%→+1/日経-TOPIX+1.03pt→+1/グロース-TOPIX-3.41pt→-1
B群(裾野・広がり)0値上業種21/33→0/新高安+15→0/上昇比率54.7%→0
C群(質・モメンタム)+1シクリカル-ディフェンシブ+0.98%→0/急増TOP30+3.38%→+1/RSI健全度→0
D群(集中・過熱)-1売買代金TOP3集中度42.1%→-1(極端集中)/過熱→0
E群(外部環境)+1VIX18.09→0/米株合算+1.16%→+1
合計+2やや強気
判定根拠:指数は日経・TOPIXともプラスで相対面(A群)が加点、景気敏感への資金回帰(C群)と米株・VIXの落ち着き(E群)も追い風となり、合計+2の「やや強気」となりました。ただしD群が-1(売買代金TOP3集中度42.1%の極端集中)と明確なマイナス要因で、買いが値がさ半導体に偏っている点が上値の重さにつながっています。B群(裾野)が0にとどまったことも、戻りの広がりがまだ限定的であることを示しています。スコアは強気方向ながら、中身は「主役集中型の戻り」である点に留意したい1日でした。
📈 直近スコア推移:6/03 +3 → 6/04 -7 → 6/05 +3 → 6/08 -9 → 6/09 +2(乱高下が続く展開)
→ スコアの算出方法を詳しく知りたい方は:11因子モデルの読み方を読む
免責事項:本記事は私個人が市場データを整理・分析したものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載した数値・分析は作成時点の情報に基づくもので、正確性・完全性を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、私は一切の責任を負いません。

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