今日の日本株|2026年5月29日の市場資金フロー|日経・TOPIX史上最高値、金属製品+5.68%
今日の日本株は、日経平均が+2.53%、TOPIXが+1.41%とそろって史上最高値を更新する全面高でした。値上がり業種は29/33、東証プライムの売買代金は16.3兆円規模と過去最高水準まで膨らみ、買いの勢いが市場全体に広がった1日です。ただ、グロース250は-1.64%と小型株だけが逆行安で、めぼしい大型株はすでに上がりきった感もあり、ここから上値を追うかは正直迷うところですね。
- 🟢 日経+2.53%・TOPIX+1.41%でそろって史上最高値。値上がり業種29/33の全面高で、上昇銘柄比率も60.7%と裾野は広めです。
- 🟢 金属製品+5.68%・電気機器+2.67%・化学+2.19%が牽引。SUMCO+19.30%など半導体素材・電子部品に資金が一点集中しました。
- 🟡 一方でグロース250は-1.64%と小型株が逆行安、鉱業-2.35%が最弱。売買代金は過去最高でも上位集中度32.3%と大型偏重で、物色は二極化しています。
業種別資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
値上がり上位は、金属製品+5.68%を筆頭に、空運業+3.33%、繊維製品+2.75%、電気機器+2.67%、ガラス・土石製品+2.29%と並びました。金属製品はSUMCO+19.30%、電気機器は太陽誘電+13.87%・村田製作所+12.73%といった半導体素材・電子部品の急騰が、そのまま業種を押し上げたかたちです。今日の上昇は、半導体まわりに資金が一極集中した1日だったという感じですね。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 金属製品 | +5.68% | +4.27pt | SUMCO急騰で独走、半導体素材の主役 |
| 空運業 | +3.33% | +1.92pt | 内需・景気敏感の一角に買い戻し |
| 繊維製品 | +2.75% | +1.34pt | 低PER中小型に出遅れ修正の物色 |
| 電気機器 | +2.67% | +1.26pt | 太陽誘電・村田など電子部品が牽引 |
| ガラス・土石製品 | +2.29% | +0.88pt | 半導体関連の素材として連れ高 |
値下がり業種 TOP5
逆に弱かったのは、鉱業-2.35%(相対-3.76pt)が独歩安で、パルプ・紙、水産・農林業が続きます。建設業と保険業は株価こそ横ばいですが、市場平均が+1.41%上がった中での横ばいなので、相対騰落でみると-1.4pt前後と実質的には売られた部類に入るんですよね。資源の一角への利益確定と、内需・金融の一部が取り残された格好です。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 鉱業 | -2.35% | -3.76pt | WTI軟調で資源の一角に利益確定 |
| パルプ・紙 | -0.70% | -2.11pt | 日本製紙-7.90%が重し |
| 水産・農林業 | -0.23% | -1.64pt | ディフェンシブの出遅れ |
| 建設業 | +0.00% | -1.41pt | 横ばいだが市場平均に対し実質売り |
| 保険業 | +0.05% | -1.36pt | 金融の中でも出遅れが目立つ |
色分けすると、買われたのは「金属製品・電気機器・化学の半導体素材+空運・サービスの内需」、売られたのは「鉱業を筆頭にした資源の一角+金融・不動産の一部バリュー」という構図です。全面高とはいえ、相対騰落でみると物色には濃淡がはっきり出ていて、強い業種と弱い業種がきれいに二極化した1日だったように見えますね。
業種フロー詳細と主役交代シグナル
5項目のシグナルで方向を機械的に数えると、資金が増えている流入は12業種、減っている流出が16業種、中立が5業種でした。数のうえでは流出が上回っているのですが、🔥本格流入と判定された金属製品・小売業・サービス業の勢いが強く、質的にはむしろ流入側に主役が立っているという見方ができそうです。
📌 主役交代シグナルのポイント:金属製品(前日4→本日5)・小売業(5→5)・サービス業(5→4)が🔥本格流入で先頭を走る一方、エネルギー・金融・不動産の一角は流出継続。半導体素材+内需消費が買われ、資源・金融が売られるという物色の軸がはっきりしてきました。
業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日のヒートマップでみると、電気機器・化学が継続して緑(市場平均より強い)を保ち、本日は金属製品が+4.27ptで一気に最上位に飛び込んできました。逆に鉱業・保険業・建設業は赤が続いていて、資源・金融まわりの弱さが地合いとして根強いことが見て取れます。
年初来高値・安値更新の業種別分布
本日は年初来高値の更新が110銘柄、新安値が34銘柄で、新高安差は+76と需給は良好です。高値更新は電気機器が突出し、化学・小売業・情報通信・卸売業が続きます。一方で新安値側は電気・ガス業や建設業といった内需・ディフェンシブの一角に偏っていて、相場の主役が完全に半導体・グロース寄りに振れていることが分かりますね。
なお、業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は+0.05%とほぼ中立、グロース-バリュー差は+0.94%とややグロース寄りでした。2軸対比だけでは方向感がはっきりしない、混戦気味の数字です。私のブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ているので、本日の主題は後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」で改めて整理してみますね。
テーマ別資金フロー
テーマ別でみると、最強は内需消費の+0.63pt、最弱はエネルギーの-1.51ptでした。全体としては、内需消費とテクノロジーが⤴継続強、生活防衛と商社が🔄底打ち兆候で反発の芽、金融・不動産・製造業サイクル・エネルギーの4テーマが↘継続弱という分布です。指数は史上最高値でも、テーマ単位でみると買われているのは一握りで、流出側のほうが数では優勢という二極化が鮮明ですね。
小売業+2.23%・サービス業+1.85%がそろって買われ、リクルートHD+3.78%など主力にも資金が回りました。買い主導率88%と買いの厚みが際立ちます。連続+4日・短長スプレッド+0.41で⤴継続強の判定で、内需の中では買いの厚みが目立ちます。
化学+2.19%が強い一方で、非鉄金属は相対-0.42ptと出遅れ、テーマ内でばらつきが大きい1日でした。連続+1日で◐中立、まだ方向感は定まっていない印象です。
電気機器+2.67%(相対+1.26pt)が牽引したものの、精密機器-1.12ptが重しになりました。連続+3日・短長スプレッド+0.37で⤴継続強。半導体素材・電子部品が主役で、テーマ内の濃淡が大きいのが特徴です。
空運業+1.92ptが突出した一方、倉庫・運輸-1.25ptが足を引っ張り、テーマとしてはほぼ相殺されました。連続-1日で◐中立です。
医薬品+0.71ptは健闘も、陸運業-1.03pt・電気ガス-0.85ptが重い展開でした。連続-2日でも短長スプレッド+0.28が上向きで🔄底打ち兆候、明日以降の反発候補になりそうです。
証券・商品先物+0.36ptは小幅プラスでしたが、保険業-1.36pt・銀行業-0.84ptが沈み、全体では流出になりました。連続-2日で↘継続弱です。
建設業が相対-1.41pt、不動産業-0.19ptとそろって市場平均を下回りました。連続-1日でも10日累計-5.45ptで、安全装置が働いて↘継続弱に降格しています。
機械-1.09pt・輸送用機器-0.56ptとそろって弱く、半導体周辺ほどの資金は回ってきませんでした。連続-1日でも累積で↘継続弱の判定です。
卸売業-1.16ptのみで構成され、連続-10日と流出が長期化しています。ただ短長スプレッド+0.57が上向きで🔄底打ち兆候、下げ疲れからの反発を試す芽が見えてきました。
鉱業-3.76ptが独歩安、石油・石炭+0.74ptは健闘も、全体は強流出でした。連続-1日でも累積-9ptで↘継続弱。WTI原油の90ドル割れも重しになっています。
まとめると、内需消費・テクノロジーは明日以降も粘り強い動きが期待でき、生活防衛・商社は底打ちの芽が出始めた段階です。一方で金融・不動産・製造業サイクル・エネルギーは戻り売り警戒のほうが先に立つ局面で、資源・金融まわりは無理に拾わず方向確認を待ちたいところですね。
3対立軸でみるマクロ文脈
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
本日の主題は、3軸の符号からみて「リスクオン×資源安×金利中立」です。リスク軸がプラス圏で続く一方、資源軸はマイナスが定着し、金利軸はほぼ中立という3点セットになりました。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | +0.19pt | +0.19pt | +2.41pt | +1日 | 中立 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 −(輸送物流+内需消費)/2 | -1.14pt | -0.80pt | -9.44pt | -4日 | 資源安 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | +0.32pt | +0.33pt | +3.93pt | +3日 | リスクオン |
テクノロジーと内需消費が⤴継続強となったのは、リスク軸が+0.32pt・連続+3日とリスクオンが続いていることが背景にあります。半導体・電子部品に資金が向かいやすい地合いですね。それがテクノロジー・内需の継続強を支えています。
一方で、エネルギーが↘継続弱で資源安が長引いているのは、資源軸が-1.14pt・連続-4日と一貫してマイナス圏にあり、WTI原油の90ドル割れが効いているためと読み取れます。金利軸は+0.19ptとほぼ中立で、金融が買われも売られもしない宙ぶらりんの状態が、金融テーマの継続弱につながっているように見えます。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | フィックスターズ | 3687 | 情報・通信業 | +21.97% | +20.56pt |
| 2 | SUMCO | 3436 | 金属製品 | +19.30% | +17.89pt |
| 3 | 武蔵精密工業 | 7220 | 輸送用機器 | +18.84% | +17.43pt |
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアHD | 電気機器 | +7.46% | 市場最上位 | メモリー市況改善期待で代金首位 |
| 村田製作所 | 電気機器 | +12.73% | 約7,304億 | 電子部品の主役、相対+11.32pt |
| ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | +5.14% | 市場上位 | グロース逆行安の中で大型は堅調 |
最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)
上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。半導体素材・電子部品に集中しており、過熱スコア+7が並ぶ強過熱ゾーン。トレンドフォロー向けですが、短期はかなり伸び切った位置にある点は意識しておきたいところです。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| フィックスターズ | 3687 | +21.97% | +20.56pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 武蔵精密工業 | 7220 | +18.84% | +17.43pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| 村田製作所 | 6981 | +12.73% | +11.32pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 三井ハイテック | 6966 | +15.87% | +14.46pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 日本ケミコン | 6997 | +15.98% | +14.57pt | +4 | ⚠ 過熱 |
高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)
個別とテーマの両方が強い、継続上昇候補です。電気機器に銘柄が集中しているのが、本日の半導体・電子部品物色の象徴ですね。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| イビデン | 4062 | 電気機器 | +16.51% | +15.10pt | +3 |
| ミネベアミツミ | 6479 | 電気機器 | +6.69% | +5.28pt | +5 |
| TDK | 6762 | 電気機器 | +8.22% | +6.81pt | +5 |
| リクルートHLDG | 6098 | サービス業 | +3.78% | +2.37pt | +5 |
| パナソニックHLDG | 6752 | 電気機器 | +4.40% | +2.99pt | +3 |
売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)
全面高の裏で、内需・不動産・サービスの一角に投げ売り銘柄が点在しています。出来高急増が条件なので、底値で大口の動きが出始めているかどうかの確認に使えます。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| オオバ | 9765 | 14.61 | -5.1% | 1.76倍 | -0.52% | -3 |
| シンクロ・フード | 3963 | 15.56 | -14.6% | 1.87倍 | -2.62% | -2 |
| SUMINOE | 3501 | 16.34 | -6.8% | 1.62倍 | +0.09% | -2 |
| 酉島製作所 | 6363 | 17.96 | -10.9% | 1.65倍 | -1.45% | -2 |
| TAKARA&COMPANY | 7921 | 21.14 | -9.9% | 1.63倍 | -2.61% | -2 |
踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)
売り方の踏み上げが効きやすい短期急騰候補です。信用倍率が低いほど踏み上げの燃料が多いと読めますが、過熱スコアがマイナスの銘柄は地合い頼みの面もあるので、深追いは禁物ですね。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 武蔵精密工業 | 7220 | 0.58 | +18.84% | +17.43pt | +4 |
| 長野計器 | 7715 | 0.88 | +9.54% | +8.13pt | +0 |
| マネーフォワード | 3994 | 0.22 | +7.23% | +5.82pt | -3 |
| キーエンス | 6861 | 0.99 | +6.56% | +5.15pt | -1 |
| 藤田観光 | 9722 | 0.58 | +5.23% | +3.82pt | -3 |
勝ち組セクターの中核株(上昇業種×時価総額×割安)
本日強かったサービス業・電気機器の中核に買い候補が並びました。半導体・電子部品の中でも、過熱が一巡したところを狙う中長期の押し目向けとして見ておくとよさそうです。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| クオンツ総研HLDG | 9552 | サービス業 | +9.69% | +8.28pt | +5 |
| KOA | 6999 | 電気機器 | +8.46% | +7.05pt | +4 |
| ミネベアミツミ | 6479 | 電気機器 | +6.69% | +5.28pt | +5 |
| EIZO | 6737 | 電気機器 | +1.50% | +0.09pt | +3 |
| ブラザー工業 | 6448 | 電気機器 | +1.54% | +0.13pt | +2 |
負け組セクターの中核株(下落業種×時価総額×割高)
商社(卸売業)の主力が並びました。資源安が続く局面なので、ポジション縮小やヘッジの参考に。商社・資源の銘柄は海外市況に振らされやすいため、判断の前に関連市況を確認しておきたいところです。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 三菱商事 | 8058 | 卸売業 ※関連市況確認要 | +0.54% | -0.87pt | +1 |
| 伊藤忠商事 | 8001 | 卸売業 ※関連市況確認要 | +0.28% | -1.13pt | +1 |
| 丸紅 | 8002 | 卸売業 ※関連市況確認要 | -0.54% | -1.95pt | -1 |
| 三井物産 | 8031 | 卸売業 ※関連市況確認要 | -0.69% | -2.10pt | -3 |
| 日鉄鉱業 | 1515 | 鉱業 | +4.17% | +2.76pt | +1 |
市場体温計
本日の体温は、Layer 1が+5/±5の🔥灼熱(極端強気)でした。高温シグナルは1/4、低温シグナルは0/4の点灯にとどまっています。
Layer 1:日々の体温(合計 +5 / ±5 → 🔥灼熱)
5項目すべてがプラス点灯で、文句なしに強い1日でした。上昇比率も業種の広がりも需給も、どの角度から見ても暖かい体温です。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 60.7% | ≥55% | ≤35% | +1 |
| 値上がり業種数 | 29/33 | ≥20 | ≤11 | +1 |
| 新高値−新安値スプレッド | +76 | ≥+30 | ≤-30 | +1 |
| 日経・TOPIX方向 | 両方+ | 両方+ | 両方− or 値嵩偏重 | +1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 8/10 | ≥8社 | ≤3社 | +1 |
| Layer 1 合計 | +5 / ±5 | 🔥 灼熱 | ||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
④(信用評価損益率)が点灯しましたが、ほかの3項目は未達です。ただ、②(日経225 25日乖離率)は進捗90%と点灯ラインに迫っていて、これ以上指数が伸びると過熱シグナルが増えやすい位置にあります。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 10.4% | ≥25% | 42% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +7.16% | ≥+8% | 90% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 89.29 | ≥125 | 71% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -1.38% | ≥-3% | 100% | 点灯 |
| 1/4点灯 | 過熱なし(2点以上で警戒) | ||||
Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)
底値側は0/4で、過熱でも底値でもないニュートラルな位置です。Layer 2が騰落レシオ25日を使うのに対し、Layer 3が3項目めに騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場ではほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しているわけですね。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 12.1% | ≥15% | 81% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +7.16% | ≤-6% | 0% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 104.60 | ≤60 | 57% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -1.38% | ≤-15% | 9% | 未達 |
| 0/4点灯 | 底値接近なし(2点以上で逆張り検討) | ||||
補助指標と相場の質
同じ体温スコアでも、中身の質が違う相場を識別する補助線です。本日は買い主導率75%と買いの厚みがある一方、資金集中度32.3%と大型偏重の色も出ていて、質としては「中立(資金やや集中)」と読めます。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 32.3% | 集中 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 75% | 買い主導 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +3.23% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +3.93pt | 正常 | ≥+4ptで値嵩偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 104.60 | 中立 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
本日の体温はLayer 1が+5/±5の灼熱で、上昇比率60.7%・値上がり業種29/33・新高安差+76と内部の数字は文句なしに強い1日でした。ただ、高温シグナルは1/4点灯にとどまり、過熱の極端値にはまだ達していません。買い主導率75%と買いの厚みはあるものの、資金集中度32.3%・日経-TOPIX乖離率差+3.93ptと大型偏重の色も出ていて、過熱でも底値でもないなかで上だけが伸びている、やや高所恐怖症が出やすい局面なのかなと思います。
本日のマクロ環境
今日のマクロ環境は、米国・為替・金利・資源がそれぞれ別々のシグナルを出しています。米株とVIXはリスクオン、金利は低下で株式支援、為替は円安維持、資源だけが軟調という、株式市場にとっては追い風の多い組み合わせでした。
明日の注目ポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。
- 金利軸 +0.19pt(連続+1日) 中立
- リスク軸 +0.32pt(連続+3日) リスクオン
- 資源軸 -1.14pt(連続-4日) 資源安
- 市場体温計:L1 +5「灼熱」/ L2 1/4 / L3 0/4(信用評価のみ点灯)
- 最強:内需消費+0.63pt(⤴継続強・連続+4日・🔥流入)
- 次点:テクノロジー+0.07pt(⤴継続強・電気機器が主役)
- 最弱:エネルギー-1.51pt(↘継続弱・資源軸連続-4日)
- もう1つの敗者:商社-1.16pt(🔄底打ち兆候・連続-10日)
- 🔥本格流入3業種に 金属製品(4→5)・小売業(5→5)・サービス業(5→4) が並ぶ
- F勝ち組セクター中核に 電気機器3社・サービス業2社 が集中
- A最強モメンタム上位は 過熱スコア+4〜+7で短期は伸び切った位置
- 売られすぎ反転候補はRSI15前後の内需・不動産の一角に点在
明日も半導体・内需を軸にした選別高が続く公算が高い、と見ています。
- 期待エリア:電気機器・化学・小売業・サービス業(半導体素材+内需の継続強)
- 継続性試金石:金属製品・SUMCOなど半導体素材(過熱スコア高、5MA上抜けキープなら押し目狙い)
- 底打ち待機:商社(卸売業)・生活防衛(連続マイナスだが短期トレンドは上向き)
- マクロ材料注視:米ナス・S&P最高値圏の調整有無、WTI原油の90ドル割れ、ドル円159円台の維持
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:半導体の利益確定で指数失速
過熱スコア+7が並ぶ半導体素材・電子部品で利益確定が出ると、代金シェアが高いぶん指数全体が一気に重くなります。資金集中32.3%の裏返しのリスクです。
⚡ 最弱気分岐B:米株高値圏の調整が波及
米ナス・S&Pが最高値圏での調整に入ると、リスクオンの前提が崩れ、グロース逆行安が全面安に拡大する恐れがあります。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ リスクオン継続だが体温は灼熱圏
まずマクロ環境から確認します。3対立軸ではリスク軸が+0.32pt・連続+3日とリスクオンが継続し、製造業サイクル・テクノロジー・素材といった景気敏感が生活防衛より買われる地合いが続いています。金利軸は+0.19ptとほぼ中立で、金融が買われも売られもしない宙ぶらりんの状態。資源軸は-1.14pt・連続-4日と資源安が定着していて、WTI原油の90ドル割れがそのまま効いています。
市場体温計はLayer 1が+5/±5の灼熱で、上昇比率・業種の広がり・需給のすべてがプラス点灯。ただ、Layer 2の高温シグナルは1/4にとどまり、過熱の極端値にはまだ届いていません。「リスクオンは続いているが、体温は灼熱圏で過熱一歩手前」というのが、層1から読める明日の環境認識です。
層2:テーマ層 ─ 内需・半導体の継続強 vs 資源・金融の継続弱
テーマ別では、内需消費が+0.63ptで最強、連続+4日の⤴継続強です。小売・サービスへの資金流入が続き、買い主導率88%と買いの厚みも目立ちます。次点のテクノロジーは+0.07ptと数字こそ小さいものの、電気機器+1.26ptが牽引する連続+3日の⤴継続強で、半導体・電子部品が主役という構図は崩れていません。
一方で、エネルギーは-1.51ptで最弱、鉱業-3.76ptの独歩安が効いた↘継続弱です。商社は卸売業-1.16ptのみで構成され連続-10日と流出が長期化していますが、短長スプレッド+0.57が上向きで🔄底打ち兆候。生活防衛も同じく🔄底打ち兆候で、流出組の中から反発の芽がぽつぽつ出始めています。テーマ層は「内需・半導体優位、資源・金融劣後」の二極構造がはっきりしています。
層3:業種・銘柄層 ─ 本格流入は半導体・内需、個別は過熱
33業種の資金流入シグナルでは、🔥本格流入が金属製品(前日4→本日5)・小売業(5→5)・サービス業(5→4)の3業種。いずれも半導体素材か内需で、テーマ層の判定と整合しています。F勝ち組セクター中核には電気機器とサービス業の銘柄が集中し、業種トレンド・規模・割安度の3条件が揃った買い候補が半導体・内需に偏りました。
ただ、A最強モメンタム上位はフィックスターズ+7、村田製作所+7、三井ハイテック+7と過熱スコアが軒並み高く、短期では伸び切った位置にあります。逆に売られすぎ反転候補はRSI15前後の内需・不動産・サービスの一角に点在していて、全面高の裏側で投げ売りされている銘柄もある格好です。層3は「主役は半導体・内需だが、その主役の個別はすでに過熱」という二面性を映しています。
3層統合の読み方
マクロ層の「リスクオン×資源安」、テーマ層の「内需・半導体優位」、業種層の「半導体・内需に本格流入」が、3層すべてで半導体・内需主導の選別高という同じ方向を指しています。指数チャートだけ見れば「史上最高値の全面高」ですが、中身を3層に分解すると、買われているのは半導体・内需に限られ、資源・金融は売られ続けているという選別相場であることが分かります。
したがってメインシナリオは「半導体・内需主導の選別高が継続」。ただし、その主役である半導体の個別が過熱スコア+7まで買われている点と、資金集中32.3%という偏りが弱点です。半導体に利益確定が出れば指数全体が重くなりやすく、ここが崩れたときに初めてサブシナリオへ切り替える、という構えで明日を迎えるのがよさそうです。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):強気(スコア:+4/11)
スコア内訳:
- A トレンド:+1/3(TOPIX+1.41%・日経-TOPIX+1.12ptはプラスも、グロース-TOPIX-3.05ptが足を引く)
- B 幅・需給:+2/3(値上がり業種29/33・新高安+76が強く、上昇比率60.7%は中立)
- C 内部エネルギー:+1/3(売買代金急増30銘柄が平均+2.83%、シ−デ差+0.05%・RSI健全度は中立)
- D 過熱調整:-1(⚠資金集中32.3%で30%超、大型偏重リスク)
- E マクロ:+1/2(米国株合算+1.48%でプラス、VIX15.81は中立)
判定根拠:A〜C・E群がそろってプラスの全面高で、幅・需給(B群+2)が相場を支える形の合計+4で強気領域に着地しました。ただD群の資金集中32.3%とグロース劣後が重しで、上値追いには過熱と二極化のリスクが残ります。






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