今日の日本株|2026年7月1日の市場資金フロー|半導体・金属製品主導の集中相場、ザラ場は高値から急落

今日の日本株|2026年7月1日の市場資金フロー|半導体・金属製品主導の集中相場、ザラ場は高値から急落

目次

今日の日本株|2026年7月1日の市場資金フロー|半導体・金属製品主導の集中相場、ザラ場は高値から急落

今日の日本株は、日経平均が+0.59%(70,474円)TOPIXも+0.32%(4,011pt)と、そろって上昇して引けました。ただ、引け値の落ち着きとは裏腹に、寄り付き後の高値からザラ場で1,800円級の急落を挟む、かなり荒い1日だったんですよね。引っ張ったのはSUMCO+17.37%・太陽誘電+12.43%・SCREEN+9.46%といった半導体関連で、金属製品+4.99%・電気機器+2.14%が業種の上位を占めました。一方で非鉄金属-4.22%・海運業-2.82%などは逆行安。上昇銘柄比率43.2%・値上がり業種12/33と裾野は薄いままで、値がさ半導体に資金が寄った集中相場が続いています。
📌 今日のポイント(3行まとめ)
  • 日経+0.59%・TOPIX+0.32%と指数は続伸しましたが、上昇銘柄比率43.2%・値上がり業種12/33と裾野は薄く、ザラ場では高値から急落を挟む乱高下でした。方向感の定まらない集中相場が続いています。
  • 主役は半導体・金属製品。SUMCO+17.37%・太陽誘電+12.43%が牽引し、売買代金TOP3集中度は45.0%の極端集中(キオクシア約2.6兆円)。非鉄金属・海運・不動産は逆行安に回りました。
  • 総合判定は+1/±11「やや強気」。C群の勢い(急増銘柄平均+2.49%・RSI健全度)が+2で支える一方、グロース逆行でA群-1・TOP3集中でD群-1と、前日の+3から一段低下しました。

6/30 に私が立てたシナリオが、本日どうなったかを最初に振り返っておきます。方向の大枠は当たりましたが、正直に言うと胸を張れる日ではありません。ザラ場で肝を冷やす急落もありましたし、期待エリアに置いた業種のひとつは完全に外しました。当たった点も外した点も並べますので、私の読み筋の再現性をご自身で検証していただければと思います。

本日の自己採点 4 / 5 ①方向 ⭕ 2 ②個別 △ 0.5 ③トリガー △ 0.5 ④信頼度 ⭕ 1
  • ⭕ 的中メインの大枠「半導体・シクリカル優位の継続、内需・ディフェンシブは押し目形成待ち」のうち、半導体主導の継続はしっかり当たりました。SUMCO+17.37%・太陽誘電+12.43%・SCREEN+9.46%が牽引し、金属製品+4.99%・電気機器+2.14%が業種上位。テクノロジーは本日pt+0.34で⤴継続強、期待どおり主役の座を保ちました。指数は日経・TOPIXそろって続伸し、方向としては読み筋どおりです。
  • ❌ 外れただし期待エリアに並べた3つのうち、「素材(非鉄金属)」は完全に外しました。前日+2.37ptで強かった非鉄が、本日は-4.22%(相対-4.54pt)で本日の最弱業種。古河電工-8.01%・フジクラ-6.60%と主力が急落しました。テクノロジー(電気機器)と製造業サイクル(機械+1.81%・SMC+5.49%)は当たりましたが、非鉄をシクリカルの一角として買い方に据えたのは読み違いでした。素材内でも非鉄と化学(+1.10%)で明暗が割れています。
  • 🔔 発動(部分)弱気分岐A「半導体集中の剥落で指数が失速する」は、ザラ場で部分的に現実化しました。寄り付き後の高値から日経が1,800円級の急落を見せ、集中相場の脆さが場中に一度あらわになっています。もっとも警戒トリガーに置いた「キオクシア・SBG・東エレが寄り付き-2%超」は不発(実際はキオクシア-1.73%・SBG+0.62%・東エレ+2.14%)で、寄り付き基準のトリガーでは場中の急変を捉えきれませんでした。トリガー設計の盲点が残った点は、正直に反省点として置いておきます。
  • ➖ 不発最弱気分岐B「米株反落×円高反転のダブルパンチ」は不発。トリガーの「VIX20超 × ドル円160円割れ」に対し、VIXは16.92へ低下・ドル円は162.65円へ円安・米10年金利も4.46%と4.5%未満。外部環境はむしろリスクオン方向で、全面安の誤警報は出さずに済みました。
  • ⭕ 妥当信頼度は「中」に置いていました。方向を当てつつ、集中相場の脆さ(上昇比率34.0%・集中度47.5%)を警戒して信頼度を上げすぎなかった判断は、ザラ場の乱高下を思えば妥当だったと思います。片側に寄せきらなかったことで、急落局面でも読みが崩れずに済みました。

総括(4/5):方向(半導体主導の継続)を当てた1日ですが、victory lapを決められる日ではありませんでした。期待エリアの非鉄を完全に外し、ザラ場では高値から1,800円級の急落で分岐Aのリスクが一度顔を出しています。救いは、信頼度を「中」に抑えて片張りしなかったこと、そして誤警報を出さなかったことです。物色の主役はハイテク・金属で続く一方、シクリカルの中でも非鉄と機械で明暗が割れる——「シクリカル一括り」で読まず、業種単位で腑分けする必要を改めて突きつけられた1日でした。寄り付き基準の警戒トリガーが場中の急落を拾えなかった点は、明日以降の宿題として残ります。

📅 上で答え合わせした前営業日(6/30)の記事はこちら:今日の日本株|2026年6月30日の市場資金フロー(半導体・シクリカル主導の集中相場、内需は逆行安)

本日の市場サマリー

まずは本日の主要指標と、市場全体の温度感をひと目で確認できる形でまとめます。指数・為替・金利から、内部相場の強弱、そして今日資金が向かった主役セクターまでを一望できます。引け値は穏やかでも、中身はかなり荒れた1日でした。

主要指標
日経平均
+0.59%
70,475 円
TOPIX
+0.32%
4,012 pt
グロース250
-0.98%
700 pt
セクター・内部相場
最強業種
金属製品
+4.99% / フロー +4.67pt
最弱業種
非鉄金属
-4.22% / フロー -4.54pt
上昇銘柄比率
43.2%
新高値9 / 新安値7(差+2)
為替・米10年
¥162.65 / 4.46%
ドル円 +0.33円 / 米10年 +0.096pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
金融+0.54pt / 🆙主役化・🔥流入
製造業サイクル+0.45pt / 機械+1.49pt牽引
テクノロジー+0.34pt / ⤴継続強・電機+1.82pt
素材-1.56pt / 🆘脱落・非鉄-4.54pt
不動産・建設-1.65pt / 💧強流出・最弱
生活防衛-1.45pt / 💧売り主導
※テーマ平均のフロー。値がさ半導体(電気機器+1.82pt)とSUMCO(金属製品・テーマ外+4.67pt)が実際の主役で、テクノロジーは精密機器-1.14ptに平均を削られています。金融は証券+1.35pt・銀行+0.79ptでテーマpt首位。

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

値上がり上位は、金属製品+4.99%を先頭に、電気機器+2.14%・機械+1.81%、そして証券・商品先物業+1.67%・その他製品+1.19%と続きました。金属製品はSUMCO+17.37%の独歩高が業種平均を丸ごと押し上げた格好で、電気機器は太陽誘電・SCREEN・イビデンといった半導体が牽引。「半導体+その周辺の製造業」に資金が集中した1日でした。市場平均(TOPIX+0.32%)を1〜4pt超えて買われており、明確に資金を集めた業種です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1金属製品+4.99%+4.67ptSUMCO+17.37%の独歩高が業種を牽引。本日の最強業種
2電気機器+2.14%+1.82pt太陽誘電+12.43%・SCREEN+9.46%・イビデン+8.27%の半導体が主役
3機械+1.81%+1.49ptSMC+5.49%・ディスコ+4.01%など半導体製造装置が高い
4証券・商品先物業+1.67%+1.35pt野村など証券株が買われ、金融がテーマpt首位に
5その他製品+1.19%+0.87pt任天堂+2.42%など個別が支え、市場平均超え

値下がり業種 TOP5

一方で売られたのは、非鉄金属-4.22%・海運業-2.82%・不動産業-2.24%という顔ぶれ。前日まで強かった非鉄が、古河電工-8.01%・フジクラ-6.60%を筆頭に一転して本日の最弱業種へ転落しました。陸運業-2.14%・水産・農林業-1.95%と内需ディフェンシブにも売りが回り、値下がり側は「前日主役の非鉄+内需ディフェンシブ」という性格がはっきり出ています。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属-4.22%-4.54pt古河電工-8.01%・フジクラ-6.60%が急落。前日最強から一転最弱へ
2海運業-2.82%-3.14pt商船三井-3.49%など、資源・市況系に戻り売り
3不動産業-2.24%-2.56pt三菱地所-3.98%。金利上昇局面で不動産に売り
4陸運業-2.14%-2.46ptJR東-3.32%などディフェンシブが逆行安
5水産・農林業-1.95%-2.27pt内需ディフェンシブからの資金流出

こうして並べると、上位は半導体+周辺の製造業(金属製品・電機・機械)、下位は前日主役の非鉄+内需ディフェンシブ(海運・不動産・陸運)という構図です。前日は非鉄金属が最強でしたが、本日はその非鉄が真っ先に投げ売られ、たった1日で最強と最弱が入れ替わったのが今日の骨格なんですよね。物色の振れがこれだけ速いと、片側に張り続けるのはやはり難しい局面、という気がします。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+0.32%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを表しています。本日のようにTOPIXがプラスの局面でも、相対騰落がプラスの業種は「市場平均を超えて買われた業種」、マイナスの業種は「全体が上がるなかでも出遅れた業種」と読めます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
5 業種
🔥 本格 1 🟢 兆し 3 ○ 本日 1
中立
4 業種
様子見ゾーン
資金流出
24 業種
❄ 本格 11 🔵 兆し 9 ○ 本日 4

ここが今日の集中相場らしいところなんですよね。指数は日経・TOPIXそろって上昇したのに、方向シグナルで見ると流入はわずか5業種、流出が24業種と、圧倒的に売りの方が広い「流出優勢」でした。本格流入は電気機器の1業種のみで、機械・金属製品・非鉄金属が🟢兆し、化学が○本日のみ。指数の数字は強いのに、買われている業種の裾野はむしろ極端に狭い——半導体という一点に資金が寄った、集中度の高い相場だと読めます。

ヒートマップで5日間のptの推移が見えたところで、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日地力の5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。ヒートマップが映す「強さのスナップショット」に対して、こちらは「方向(増えているか減っているか)」の軸を映す対の資料になります。

📌 主役交代シグナルのポイント:本日は電気機器が🔥本格流入、機械・金属製品・非鉄金属が🟢兆しと、方向シグナルも半導体・製造業の一部に集中。流入はわずか5業種で、流出24業種の「流出優勢」。指数の強さとは裏腹に、資金が向かう先は極端に狭いのが今日の姿です。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落を並べると、本日は金属製品・電気機器・証券が濃い緑になった一方、非鉄金属が最も濃い赤(-4.54pt)へ沈んだのが見て取れます。前日6/30に緑だった非鉄が、翌日には最深の赤へ——日替わりで色が反転しているのが、ここ数日の物色の落ち着かなさをよく表していますね。緑が続いているのは電気機器くらいで、それ以外は日ごとに主役がめまぐるしく入れ替わっています。

年初来高値・安値更新の業種別分布

年初来高値の更新はわずか9銘柄、安値の更新は7銘柄で、新高安差は+2。指数が上がった日にしては高値更新数が極端に低調(前日53→9)で、これはまさに今日の乱高下を映した数字なんですよね。ザラ場高値から1,800円急落したぶん、高値圏で引けられた銘柄がごくわずかしかなかったということです。ネットの高安差で芯が残っているのは電気機器(+5)くらいで、食料品・サービス業・金属製品が各+1。逆に電気・ガス業-2、鉄鋼・医薬品・小売業・卸売業が各-1と、内需・ディフェンシブ側で安値超過が目立ちました。

高安の数字を見ると、高値更新9・安値更新7とどちらも低調で、売り買いのエネルギーが高値圏で拮抗して決着がつかなかったのが今日の需給の姿です。前日は高値53と勢いよく更新していたのに、本日は9まで急減——指数は続伸でも、内部では方向感を失って様子見に傾いた投資家が多かった、と読めます。高安比率56.2%は中立圏で、崩れているわけではないものの、前日の81.5%からは大きく低下しました。ボラティリティが高く、腰の据わらない1日だったと言えそうです。

テーマ別資金フロー

1🆙 金融+0.54pt🆙 +1日
2製造業サイクル+0.45pt◐ +1日
3テクノロジー+0.34pt⤴ +3日
4商社-0.55pt↘ -3日
5輸送・物流-0.96pt↘ -2日
6エネルギー-0.96pt↘ -3日
7内需消費-1.07pt↘ -2日
8生活防衛-1.45pt↘ -2日
9🆘 素材-1.56pt🆘 -1日
10不動産・建設-1.65pt↘ -2日
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+0.32%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

今日のテーマ別は、プラス圏が金融(+0.54pt)・製造業サイクル(+0.45pt)・テクノロジー(+0.34pt)の3つという、上位が僅差でひしめく並びになりました。前日(6/30)の最強はテクノロジー(+0.62pt)でしたが、本日は証券・商品先物業+1.35ptを核にした金融が主役化(🆙)して首位に立っています。一方で下位は、素材-1.56pt・不動産・建設-1.65ptがそろって強流出(💧💧)。とくに素材は、前日まで主役だった非鉄金属が-4.22%へ急反落したことで、テーマ全体が9位まで沈みました。半導体・金属という「値がさシクリカル」に資金が集まる一方、その周辺テーマの内側では強弱がはっきり割れている——それが今日のテーマ表の骨格なんですよね。ちなみに本日急騰したSUMCO(金属製品)は、テーマ区分では「テーマ外」に入るため、素材テーマの数字には反映されていません。この点は誤読しやすいので、あとで個別に触れておきます。

🔥 1位 金融 +0.54pt 🆙 主役化
証券・商品先物業+1.35ptが牽引し、銀行業(三菱UFJ+1.25%)・保険業も底堅く推移しました。代金11銘・買い主導率91%と、大型金融株にしっかり買いが入っています。連続+1日・本日pt+0.5以上で判定は🆙主役化——流出から流入への確実な反転サインが灯りました。米金利上昇(10年4.463%)を追い風に、金利軸の強さがそのままテーマの主役化につながった格好です。
→ 2位 製造業サイクル +0.45pt ◐ 中立
機械+1.49ptが主役で、SMC+5.49%・ディスコ+4.01%など半導体製造装置が広く買われました。一方で輸送用機器は川崎重工-7.66%が重しとなり、テーマ内は装置と自動車で割れています。急増銘柄の平均は-0.53%・買い主導率50%と、代金の中身は必ずしも強気一色ではありません。連続+1日で判定は◐中立、地力はこれから確認したい局面です。
→ 3位 テクノロジー +0.34pt ⤴ 継続強
電気機器+1.82ptが牽引し、太陽誘電+12.43%・SCREEN+9.46%・イビデン+8.27%が急騰。代金シェアは66.5%と市場の主戦場そのものです。ただ精密機器-1.14pt(テルモ-3.47%等)が平均を削り、テーマとしての数字は+0.34ptにとどまりました。連続+3日・短長スプレッド+0.30で判定は⤴継続強。強さは本物ですが、精密機器の弱さで一枚岩ではない点は見ておきたいところです。
💧 4位 商社 -0.55pt ↘ 継続弱
卸売業-0.55pt。三井物産-1.27%・三菱商事-0.07%と大手商社がさえません。連続-3日・10日累計-3.36ptで判定は↘継続弱、出遅れが続いています。資源軸が中立へ押し戻されたこともあり、テーマとしての戻りの初動はまだ確認できていません。
💧 5位 輸送・物流 -0.96pt ↘ 継続弱
海運業-2.82pt(商船三井-3.49%)が最も弱く、空運・倉庫運輸もそろって軟調でした。代金3銘・買い主導率0%と、当日は完全に売り優勢。連続-2日で判定は↘継続弱です。景気敏感の海運が逆行安に回り、内需・シクリカルの巻き戻しがそのまま出た格好です。
💧 6位 エネルギー -0.96pt ↘ 継続弱
石油・石炭製品+0.03pt・鉱業(INPEX-1.84%)と、資源関連が総じて軟調でした。WTIが-2.15%と反落したことも重しです。連続-3日・10日累計-4.66ptと10テーマで最も出遅れが深く、判定は↘継続弱。資源軸の中立化で、戻りの糸口をまだつかめていません。
💧 7位 内需消費 -1.07pt ↘ 継続弱
小売業(J.フロント-7.60%・ニトリ-4.33%)が大きく崩れ、サービス業-0.15ptもさえません。急増10銘の平均は-2.13%・同方向率80%と、内需の中小型まで幅広く売られました。連続-2日で判定は↘継続弱。リスクオンの裏側で、内需の物色がきれいに巻き戻った1日です。
💧 8位 生活防衛 -1.45pt ↘ 継続弱
食料品(サッポロ-7.78%・キッコーマン-3.72%)・医薬品(中外製薬-3.36%)・陸運(JR東-3.32%)と、ディフェンシブ全般が売られました。連続-2日・本日pt-1.45で判定は↘継続弱。守りのテーマから資金が広く抜けており、リスクオンの反作用が最も色濃く出たテーマです。
💧💧 9位 素材 -1.56pt 🆘 脱落
非鉄金属-4.22%(古河電工-8.01%・フジクラ-6.60%)が急反落し、テーマを大きく押し下げました。前日は非鉄が独歩高で素材を2位に押し上げていただけに、わずか1営業日での反転です。化学+0.78ptは踏みとどまったものの相殺しきれず、連続-1日・本日pt-0.5以下で判定は🆘脱落。私が前日に期待エリアへ置いたテーマだけに、この反転は素直に反省点です。
💧💧 10位 不動産・建設 -1.65pt ↘ 継続弱
不動産業(三菱地所-3.98%)・建設業-0.74ptがともに最弱でした。連続-2日・本日pt-1.65で本日最弱テーマ。米金利上昇を嫌気した売りが出やすい局面で、金利軸プラス(金融>不動産)の裏側がそのまま数字に表れています。

まとめると、今日は金融・製造業サイクル・テクノロジーという上位3テーマの僅差の争いと、素材・不動産をはじめとする下位テーマの広範な流出がはっきり分かれた相場でした。前日の主役テクノロジーは⤴継続強を保ちつつも精密機器の弱さで3位へ後退し、代わりに金利上昇を背に金融が主役化しました。ただ、その一方で前日の主役だった非鉄(素材)が一気に脱落しており、テーマの循環がかなり速くなっている点は気になります。上位が僅差でひしめき、主役が日替わりになりつつあるのは、資金が一本に定まらず短期で乗り換えを繰り返している証左という気がします。腰を据えて追うより、当日の強弱を確認しながら対応したい局面です。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

今日の主題を3軸で言い表すと、「金利上昇 × 資源中立 × リスクオン」でした。とりわけ金利軸+2.19ptは、金融が不動産・建設を大きく上回ったことを映していて、10日累計がついにマイナス圏(-0.14pt)を抜けかけるところまで戻ってきました。リスク軸+1.19ptもシクリカルが生活防衛に勝ち、ともに連続+2日と、前日からの反転が2日続いています。一方で資源軸は-0.01ptとほぼゼロの中立。前日は非鉄主導で+0.30ptまで浮上していましたが、その非鉄が今日崩れたことで資源側は再び失速しました。攻めの2軸(金利・リスク)が続伸する一方、資源軸だけが足踏みしている——という少しちぐはぐな並びなんですよね。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+2.19pt+0.66pt-0.14pt+2日金利上昇局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 −
(輸送物流+内需消費)/2
-0.01pt-0.54pt-3.74pt-1日中立
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 −
生活防衛
+1.19pt+0.31pt-1.75pt+2日リスクオン

ここで冷静に見ておきたいのは、攻めの強さが金利軸に偏っている点です。金利軸+2.19ptは金融の主役化と不動産の最弱化が同時に効いた「差」の産物で、いわば両サイドの綱引きが大きく開いた結果なんですよね。リスク軸も+1.19ptと素直に強い一方、資源軸が中立へ逆戻りしたのは、非鉄という1業種の急反落に振り回された面が大きいです。3軸のうち2軸は攻め継続でも、10日累計は金利軸-0.14pt・資源軸-3.74pt・リスク軸-1.75ptと、まだ3軸そろってマイナス圏近辺に残っています。流れが本格的に攻め側へ転換したと言い切るには、あと数日の連続性を確認したい——というのが3軸からの読み筋です。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3(東証プライム)

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1SUMCO3436金属製品+17.37%+17.05pt
2太陽誘電6976電気機器+12.43%+12.11pt
3SCREENホールディングス7735電気機器+9.46%+9.14pt

値上がり率の首位はSUMCO+17.37%。シリコンウエハ大手で、半導体の供給網に関わる中核銘柄です。2位太陽誘電・3位SCREENと、上位は半導体・電子部品でほぼ独占されており、本日の物色方向(半導体・電気機器)とそっくり重なる顔ぶれでした。ここに挙げたのは東証プライムの上昇率上位ですが、集中相場の日でも中核どころが二桁上昇する強さは目を引きます。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHLDG電気機器-1.73%約2.63兆円半導体メモリ主力。単独で市場最大、代金が突出
太陽誘電電気機器+12.43%約6,400億円MLCC関連が急騰。電機の中で独歩高
東京エレクトロン電気機器+2.14%約4,425億円半導体製造装置の代表格。指数を下支え

売買代金の上位も半導体・電子部品でほぼ占められました。とりわけキオクシアは単独で約2.63兆円と突出し、これがTOP3集中度を45.0%(極端集中)まで押し上げています。ただ前日と違うのは、代金最大のキオクシア自身は-1.73%と逆行安で、上げを主導したのは太陽誘電+12.43%・東エレ+2.14%といった周辺の半導体だった点です。買い主導率70%と需給は買い優勢を保ちましたが、上昇比率は43.2%どまりで、「一部の値がさ半導体に資金が集中して指数を押し上げた」構図がはっきり出ています。

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+7以上(⚠⚠強過熱)・+4〜+6(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+2〜+3(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。-1〜+1(→中立)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。今日は半導体製造装置・関連(SCREEN・アルバック・TOWA・ローツェ・タツモ)がずらりと並びました。過熱スコアは+3〜+5と総じて高めで、SCREEN(+5)は強過熱の一歩手前。勢いは強いものの、トレンドフォローで乗るなら押し目を待つか、過熱スコアの低いものから選ぶのが無難そうですね。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
SCREEN HLDG7735+9.46%+9.14pt+5⚠ 過熱
RS Technologies3445+10.30%+9.98pt+4⚠ 過熱
アルバック6728+7.59%+7.27pt+4⚠ 過熱
TOWA6315+5.99%+5.67pt+4⚠ 過熱
タツモ6266+7.64%+7.32pt+4⚠ 過熱
ローツェ6323+4.96%+4.64pt+4⚠ 過熱
KOKUSAI ELECTRI6525+5.20%+4.88pt+3△ やや強
味の素2802+5.14%+4.82pt+4⚠ 過熱

売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)

売られすぎの状態にありながら、出来高が急増している銘柄です。底値圏で大口の買いが入り始めているサインとして注目しますが、本日は該当銘柄なしでした。市場全体が買い優勢(買い主導率70%)で、極端に売り込まれて出来高が膨らんだ銘柄が乏しかったことの裏返しです。投げ売りからの反発を狙う逆張り局面は、今日は見当たりませんでした。

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)

空売りが買い残を上回る状態で、株価が上昇している銘柄です。売り方の損切り(ショートカバー)を誘発しやすく、急騰に発展しやすいパターンです。今日は電機・素材・小売・証券系に候補が点在し、地合いに乗った踏み上げがばらけて出ています。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
ウシオ電機69250.85+7.58%+7.26pt+3△ やや強
三陽商会80110.47+6.18%+5.86pt+3△ やや強
信越ポリマー79700.86+5.79%+5.47pt+3△ やや強
アイザワ証券グループ87080.95+2.14%+1.82pt+2△ やや強
日本カーボン53020.93+3.24%+2.92pt+1→ 中立

勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt × 規模 × 割安)

トレンドの強い業種の中から、規模が大きく割安な中核銘柄を抽出しています。中長期の順張り戦略の参考情報です。今日は電気機器・サービス業に候補が集まり、ミネベアミツミ・三菱電機・富士電機・横河電機などが並びました。電機の中核が顔をそろえているのは、本日のテクノロジー優位と整合しています。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
ベイカレント6532サービス業+4.17%+4⚠ 過熱
ミネベアミツミ6479電気機器+5.09%+2△ やや強
三菱電機6503電気機器+2.69%+2△ やや強
富士電機6504電気機器+4.29%+3△ やや強
横河電機6841電気機器+1.40%+4⚠ 過熱

負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt × 規模 × 割高)

トレンドの弱い業種の中から、規模が大きく割高な中核銘柄を抽出しています。ポジション縮小や空売り戦略の参考情報です。今日は海運業・鉱業・卸売業(商社)に候補が偏っており、本文で弱かった輸送・物流/エネルギー/商社の構成業種と重なっています。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
日本郵船9101海運業-2.61%-2△ やや弱
川崎汽船9107海運業-2.68%-3△ やや弱
INPEX ※関連市況確認要1605鉱業-1.84%-3△ やや弱
三井物産 ※関連市況確認要8031卸売業-1.27%-2△ やや弱
出光興産 ※関連市況確認要5019石油・石炭製品-0.96%-2△ やや弱

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1合計が+1で「☀ 微熱(やや強気)」。前日の+2からさらに1段下がりました。相場の質はシステム判定で「中立(集中・方向曖昧)」。指数は続伸でも上昇比率は43.2%と薄く、値がさ半導体だけが強い——という構図が続いています。高温シグナルは0点・低温シグナルも0点で、極端値は灯っていません。ただ、前日に唯一点灯していた信用評価損益率(過熱シグナル)が、+1.47%から-3.09%へ悪化して消灯した点は見逃せません。過熱の灯りが消えたというより、信用の含み損が広がって需給の温度が下がったと読むべき変化なんですよね。

Layer 1:日々の体温(合計 +1 / ±5 → ☀ 微熱)

5項目のうちプラスは日経・TOPIX方向の+1だけで、残り4項目はいずれも0点でした。大型株の方向感はプラスを保ったものの、上昇銘柄比率43.2%・値上がり業種12/33・新高安スプレッド+2はいずれも閾値の内側にとどまり、加点できていません。TOP10売買代金の上昇数も7/10と一歩届かず。「大型は上がったが裾野は広がらなかった」という今日の集中相場が、そのままスコアの薄さに出ています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率43.2%≥55%≤35%0
値上がり業種数12/33≥20≤110
新高値−新安値スプレッド+2≥+30≤-300
日経・TOPIX方向両方+両方+両方- / 値がさ偏重+1
TOP10売買代金上昇数7/10≥8社≤3社0
Layer 1 合計+1 / ±5☀ 微熱

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

点灯はゼロで、数値上の「買われすぎ」は出ていません。注目は④(信用評価損益率)で、-3.09%は点灯ライン(≥-3%)をわずかに下回り、前日灯っていた過熱シグナルが消えました。進捗97%とラインぎりぎりですが、プラス圏だった前日から一転してマイナスへ沈んだ意味は小さくありません。③(騰落レシオ25日)は99.82で進捗80%と高めながら過熱ライン(125)には遠く、①②も未達です。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率12.4%≥25%50%未達
日経225 25日乖離率+3.34%≥+8%42%未達
騰落レシオ25日99.82≥12580%未達
信用評価損益率-3.09%≥-3%97%未達
合計0/4点灯(過熱なし)

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

低温シグナルも0点で、底値接近のサインは出ていません。3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。今日はRSI30以下が4.4%・騰落レシオ6日118.49と、底値圏からは遠い水準でした。信用評価損益率-3.09%も、底値ライン(≤-15%)にはまだ距離があります。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率4.4%≥15%29%未達
日経225 25日乖離率+3.34%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日118.49≤6051%未達
信用評価損益率-3.09%≤-15%21%未達
合計0/4点灯(底値感なし)

補助指標と相場の質

同じ体温でも中身の質を見分ける補助線です。本日は資金集中度45.0%(極端集中)と、値がさ半導体(とりわけキオクシア)への代金集中が際立ちました。買い主導率70%は買い優勢の目安ちょうどで、TOPIX25日乖離+1.24%・日経−TOPIX乖離差+2.10ptはいずれも中立圏。相場の質は「中立(集中・方向曖昧)」と判定されています。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)45.0%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)70%買い主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+1.24%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+2.10pt中立≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)118.49中立≤60で超過冷/≤80で過冷

総合すると、体温+1の「微熱」ながら、相場の質は「集中・方向曖昧」という但し書きが付いたのが今日の市場体温計の結論です。買い主導率は70%と辛うじて買い優勢の目安に乗せたものの、上昇比率43.2%・集中度45.0%と裾野は狭いまま。値がさ半導体への一極集中で押し上げられた構図は前日から変わっていません。加えて、信用評価損益率がプラスからマイナスへ転じたのは、ザラ場で急落を挟んだ乱高下のなかで信用の含み損が広がったことを映しています。過熱・底値の極端シグナルはまだ灯っていませんが、強い指数の中身が薄く、需給の温度がじわり下がりつつあるという点は、明日以降に裾野が広がるかどうかで質が変わってきます。この続伸が本物になるには、半導体以外にも買いが広がるかが引き続き鍵になりそうです。

本日のマクロ環境

マクロは外部環境が国内のリスクオンを下支えした1日でした。前日(6/30火)の米株はNYダウ・ナスダック・S&P500がそろって上昇し、とくにナスダックは+1.52%と一段高。VIXは16台へさらに低下し、ドル円も162円台後半へ円安が進みました。半導体・電気機器が買われやすい地合いが整っていたわけです。ただ、米10年金利は4.463%へ上昇し、原油・金は反落。金利上昇と資源安が同居する、やや方向のつかみにくい外部環境でもありました。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+0.59%
70,474円
TOPIX
+0.32%
4,011pt
グロース250
-0.98%
699pt・逆行安
海外株式(前日)
NYダウ
+0.26%
52,324・続伸
ナスダック
+1.52%
26,213・一段高
S&P500
+0.79%
7,499・続伸
為替・金利
ドル円
162.65
+0.33円・円安進行
米10年金利
4.463%
+0.096pt・上昇
VIX恐怖指数
16.92
-0.69・一段と低下
資源・需給
WTI原油
$68.76
-2.15%・反落
騰落25日
99.82
中立ゾーン
信用評価損益率
-3.09%
マイナスへ悪化
集中相場で上昇:日経+0.59%も上昇比率は43.2%
指数は日経+0.59%・TOPIX+0.32%と上昇しましたが、上昇銘柄比率は43.2%・値上がり業種12/33と裾野は狭め。値がさ半導体・金属に資金が集中して指数を押し上げた集中相場で、市場体温計の相場の質は「集中・方向曖昧」と判定されています。
ザラ場は高値から急落:引けの落ち着きの裏で乱高下
引け値は続伸でしたが、寄り付き後の高値からザラ場で1,800円級の急落を挟む荒い値動きでした。年初来高値更新数が前日53→9へ急減したことも、高値圏で上値を追いきれず様子見に傾いた需給を映しています。ボラティリティが高く、方向感の定まらない1日だったと感じています。
テクノロジーが買い主導:先回りアラートで最強シグナル
先回りアラートではテクノロジーが「☀買い基調」(代金26銘柄54,904億・シェア66.5%・買い主導率77%)と最強。太陽誘電・SCREENなどが急増銘柄の上位に並びました。代金シェア66.5%は値がさ半導体への一極集中を映しています。
非鉄・内需ディフェンシブは逆行安:素材が売り主導
非鉄金属-4.22%・海運業-2.82%・不動産業-2.24%・陸運業-2.14%が逆行安。古河電工-8.01%・フジクラ-6.60%と、前日まで独歩高だった非鉄が急反落しました。先回りアラートでも素材は「🌧️流出」で、リスクオンの裏返しで守り・資源系から資金が抜けています。
信用評価損益率がマイナスへ:+1.47%→-3.09%へ悪化
週次の信用評価損益率が前回+1.47%から-3.09%へ悪化し、市場体温計で前日唯一点灯していた過熱シグナルが消灯しました。過熱が冷めたというより、ザラ場の急落を挟む乱高下で信用の含み損が広がり、需給の温度が下がった変化と受け止めています。点灯ライン(-3%)をわずかに割った水準だけに、一段の悪化には注意したいところです。
米マクロ:米株は続伸、VIXは16台へ低下
米株は前日(6/30火)にNYダウ+0.26%・ナスダック+1.52%・S&P500+0.79%とそろって上昇VIXは16.92へ低下しリスク選好が改善しました。一方でWTI原油68.76ドル(-2.15%)・米10年金利4.463%(上昇)という外部環境です。今晩(7/1)の米国市場が続伸を保てるかが、明日の地合いを左右します。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば構造的な動きとして信頼でき、逆に層ごとに食い違っていれば「まだ方向が定まっていない」と読む、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +2.19pt(連続+2日) 金利上昇
  • 資源軸 -0.01pt(連続-1日) 中立へ逆戻り
  • リスク軸 +1.19pt(連続+2日) リスクオン
  • 市場体温計:L1 +1「☀微熱」/ L2 0/4 / L3 0/4(相場の質=集中・方向曖昧)
金利・リスクの攻め2軸は2日連続で強まる一方、資源軸は非鉄崩れで中立へ逆戻り。10日累計はまだ3軸マイナス圏近辺
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:金融+0.54pt(🆙主役化・連続+1日・🔥流入)
  • 次点:製造業サイクル+0.45pt/テクノロジー+0.34pt(機械・電気機器が牽引)
  • 最弱:不動産・建設-1.65pt(↘継続弱・連続-2日)
  • 前日主役の失速:素材-1.56pt(🆘脱落・非鉄金属-4.22%で急反転)
上位3テーマが僅差でひしめく主役日替わり。前日主役の非鉄(素材)が一気に脱落し、循環が速い
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入は 電気機器 が主導、🟢兆しに 機械・金属製品・非鉄金属 が並ぶ(資金集中相場)
  • 年初来高安ネット差は 電気機器+5 が突出も、高値更新は9銘柄と極端に低調(前日53→9)
  • 当日の主役は 半導体・金属製品が独歩高(SUMCO+17.37%・太陽誘電+12.43%)
  • A最強モメンタム上位は 過熱スコア+3〜+5 と、半導体装置がそろって過熱気味
当日値動きはシクリカル・ハイテク主役だが、高値更新の急減(53→9)とA過熱が「上値の重さ」を示唆
3層は「攻め」だが上値に重さ:マクロ層(金利・リスクの攻め2軸が2日連続)とテーマ層(金融主役化・上位シクリカル)はそろって攻め側を指しています。ただ業種・個別層は、高値更新が前日53→9へ急減し、A最強モメンタムが過熱スコア+3〜+5と伸び切り気味。当日はシクリカル・ハイテクへ資金が集まったものの、ザラ場で高値から急落を挟み、高値更新の低調が上値の重さを映しています。加えて資源軸は中立へ逆戻りし、信用評価損益率もマイナスへ悪化。攻めの方向自体は前日から続いていますが、裾野の薄さ・上値の重さ・需給温度の低下という「息切れ気味の攻め」であり、この続伸が本物か集中相場のゆがみかは、明日の連続性を見て判断する局面だと考えています。
📊 メインシナリオ:半導体・金融主導の物色は継続、ただし上値追いは慎重に(内需・素材は押し目形成待ち)

明日も、金利上昇を背にした半導体・金融主導の地合いが続く公算がやや高いとみています。ただし本日ザラ場で高値から急落したように上値は重く、高値追いには慎重でありたい局面です。

  • 期待エリア:テクノロジー(電気機器・半導体製造装置)/金融(証券・商品先物業・銀行)/製造業サイクル(機械)
  • 継続性試金石:上昇比率43.2%が55%超へ広がり、値がさ半導体・金属以外へ買いが波及するか。代金最大のキオクシア(本日-1.73%)が反発に転じるかも鍵
  • 底打ち待機:素材(非鉄金属)・内需。本日急落した非鉄は戻りの下げ止まりを確認できるまで様子見。前日に非鉄を期待エリアへ置いて外しただけに、ここは慎重に置きます
  • マクロ材料注視:今晩(7/1)の米国市場が続伸を保てるか・VIX16台の維持・ドル円162円台・米10年金利4.46%台の安定。信用評価損益率の一段の悪化にも警戒

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体集中の剥落と上値追いの息切れ

本日の上昇を支えたのは値がさ半導体・金属への資金集中(テクノロジー代金シェア66.5%)です。ここが剥落すると、上昇比率43.2%の薄い裾野では指数を支えきれません。高値更新が9まで急減し、ザラ場で高値から急落したことは、すでに上値の重さを示しています。代金最大のキオクシア(-1.73%)がさらに崩れると、集中相場が失速するパターンです。

警戒トリガー:キオクシア・SBG・東京エレクトロンが寄り付き-2%超、または日経先物が夜間-1.5%超

⚡ 最弱気分岐B:米金利急騰×円高反転のダブルパンチ

本日4.463%へ上昇した米10年金利がさらに急騰しVIXが再上昇、これに円高反転が重なると、輸出・半導体株が崩れて全面安リスクが高まります。シクリカル・半導体一本足の上昇だけに、金利と為替が逆風へ転じると下げ足が速くなりやすい局面です。

警戒トリガー:米10年金利4.6%超への急騰、またはVIX20超 × ドル円160円割れ
🎯 シナリオ信頼度:中
マクロ層・テーマ層はそろって攻め(金融主役化・リスクオン継続)を指す一方、業種・個別層は高値更新の急減(53→9)とA最強モメンタムの過熱(+3〜+5)で上値の重さを示しており、方向が一致しきっていないのが弱みです。加えて、本日の上昇は上昇比率43.2%・集中度45.0%と裾野が狭く、ザラ場では高値から急落する乱高下でした。信用評価損益率もマイナスへ悪化しています。前日のメインシナリオ(半導体・シクリカル優位)は方向としては当たったものの、期待エリアに置いた非鉄を外した反省もあり、単日の方向を構造と読みすぎないよう信頼度は「中」に置きました。下支えは金融の主役化と機械・電機の強さです。上昇比率が55%超へ広がれば信頼度を引き上げ、半導体が寄り付きから売られればサブシナリオへ切り替える前提で見ています。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 攻めの金利・リスクは2日連続、ただし資源軸は中立へ逆戻り

今日のマクロは、3対立軸のうち攻めの2軸が2日連続で強まった点が特徴です。金利軸+2.19ptは金融が不動産・建設を大きく上回ったことを映し、10日累計は-0.14ptまでマイナス圏を抜けかけています。リスク軸+1.19ptも製造業・テクノロジー・素材という景気敏感グループが生活防衛に勝ち、ともに連続+2日。一方で資源軸は-0.01ptの中立で、前日は非鉄主導で+0.30ptまで浮上していたものの、その非鉄が本日崩れて資源側は再び失速しました。攻めの2軸が続伸する一方、資源軸だけが足踏みしている、ややちぐはぐな並びです。

市場体温計のLayer 1は+1「微熱」で、前日の+2からさらに1段低下。相場の質は「集中・方向曖昧」と判定されています。上昇比率43.2%・集中度45.0%という薄い裾野での上昇で、過熱・底値の稀シグナルはいずれも0点。加えて前日唯一点灯していた信用評価損益率が+1.47%から-3.09%へ悪化して消灯しており、「強い指数の中身が薄く、需給の温度が下がりつつある」という警戒色の付いた1日でした。

層2:テーマ層 ─ 上位3テーマが僅差、前日主役の非鉄が脱落

テーマ層では、主役交代が起きました。プラス圏は金融+0.54pt・製造業サイクル+0.45pt・テクノロジー+0.34ptの3つで、上位が僅差でひしめいています。前日最強のテクノロジー(+0.62pt)は精密機器-1.14ptが平均を削り3位へ後退、代わりに証券・商品先物業+1.35ptを核にした金融が🆙主役化して首位に立ちました。金利上昇を追い風にした金融の浮上です。

対照的に、流出側は素材と内需・ディフェンシブに集中しました。素材-1.56pt(🆘脱落)・不動産・建設-1.65pt(最弱)・生活防衛-1.45ptがそろって強い流出。とくに素材は、前日まで独歩高だった非鉄金属が-4.22%へ急反落したことでテーマ全体が9位まで沈みました。前日に素材(非鉄)を期待エリアへ置いていただけに、この反転は反省点です。なお本日急騰したSUMCO(+17.37%)は金属製品=テーマ外区分のため、素材テーマの数字には含まれていない点は誤読しやすいので改めて補足しておきます。

層3:業種・銘柄層 ─ 当日はシクリカル主役、だが高値更新の急減が上値の重さを映す

ここに今日の含意があります。当日の値動きの主役は半導体・金属製品で、SUMCO+17.37%・太陽誘電+12.43%・SCREEN+9.46%が急騰しました。33業種の資金流入シグナルでも🔥本格流入は電気機器が主導し、🟢兆しに機械・金属製品・非鉄金属が並ぶ資金集中相場です。しかし年初来高値の更新数は前日の53から9へ急減し、ネット高安差は電気機器+5が突出したものの全体は極端に低調。ザラ場で高値から急落したことと合わせ、上値追いのエネルギーが続かなかったことを示しています。

個別では、A最強モメンタム上位がSCREEN(過熱+5)・RS Technologies(+4)・アルバック(+4)と半導体装置がそろって過熱スコア+3〜+5と伸び切り気味の位置。勢いは強いものの、押し目を待ちたい水準です。当日の主役(シクリカル・ハイテク)が高値圏で息切れしつつある——この「攻めているのに上値が重い」ねじれが、明日の見どころになります。

3層統合の読み方

マクロ層の「金利・リスクの攻め2軸が2日連続」、テーマ層の「金融主役化・上位シクリカル」は攻め側を指す一方、業種・個別層は「高値更新の急減とA過熱」で上値の重さを示しています。3層の方向は攻めで概ね揃うものの、その攻めが裾野の薄さ・上値の重さ・需給温度の低下を伴う「息切れ気味の攻め」である点が、今日の骨格です。資源軸が中立へ逆戻りし、信用評価損益率がマイナスへ転じたことも、勢いに陰りが差していることの傍証といえます。

したがって明日のメインシナリオは「半導体・金融主導の物色は継続、ただし上値追いは慎重に」。本日の物色の主役(半導体・金融・機械)が明日も続く公算がやや高いとみる一方、ザラ場の急落と高値更新の急減が示す上値の重さを踏まえ、高値追いには慎重に構えます。前日のメインシナリオ(半導体・シクリカル優位)は方向としては当たりましたが、期待エリアの非鉄を外した反省もあり、信頼度は中に置いています。上昇比率43.2%が55%超へ広がれば全面高への格上げ、半導体が寄り付きから売られればサブシナリオへ切り替える構えです。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+1/+11)

スコア内訳:

  • A トレンド:-1(グロース-TOPIX-1.30ptで中小型グロース逆行が-1。TOPIX+0.32%・日経-TOPIX+0.27ptは±0.5pt圏で各0)
  • B 幅・需給:±0(値上がり12業種・新高安差+2・上昇銘柄比率43.2%がいずれも中立圏で各0)
  • C 内部エネルギー:+2(売買代金急増銘柄の平均+2.49%が+1、RSI健全度〔RSI50+=63.1%・RSI70+=12.4%〕が+1。シクリカル-ディフェンシブ+0.64%は±1.0%圏で0)
  • ⚠ D 過熱調整:-1(TOP3売買代金シェア45.0%で資金集中リスクが点灯)
  • E マクロ:+1(米国株合算〔ナスダック+1.52%+S&P500+0.79%=+2.31%〕が+1。VIX16.92は15-25圏で0)

判定根拠:C群の内部エネルギーが+2と牽引し、急増銘柄の勢い(平均+2.49%)とRSI健全度が効きました。一方でA群は中小型グロースの逆行(グロース250-0.98%)で-1、B群は上昇比率43.2%の薄さで±0、D群は資金集中45.0%で-1。合計+1で「やや強気」に着地しています。前日の+3「やや強気」からは2ポイント低下で、指数は上昇しても裾野が薄く、ザラ場で急落を挟んだ集中相場という性格がスコアの内訳にも表れた1日でした。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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