今日の日本株|2026年4月24日の市場資金フロー|日経史上最高値も中身は弱気

今日の日本株 市場資金フローレポート 2026/04/24 やや弱気 鉱業最強 サービス業最弱

今日の日本株|2026年4月24日の市場資金フロー|日経史上最高値も中身は弱気

今日の日本株は、日経平均が終値ベースで史上最高値を更新する一方、TOPIXはほぼ変わらずという、いびつな1日でした。アドバンテストやソフトバンクグループといったAI・半導体関連が日経をけん引する構図が続いていますが、中身は安値更新199銘柄と内部軟調。日経平均の「見た目」と相場全体の「体温」がすれ違う、典型的な値がさ偏重の相場でした。
📝 本日の3行まとめ
  • 日経平均+0.97%で終値ベース史上最高値更新。ただしTOPIX+0.01%・グロース250-1.26%で指数間の温度差が鮮明
  • 鉱業+2.00%・海運+1.39%が資源関連を主導。WTI原油+2.79%続伸(米イラン協議進展なし)が追い風
  • 値上がり業種は6→16/33に倍増で反発局面。一方で年初来安値更新は199銘柄と多く、内部の軟調は継続

マーケットサマリー

指標本日値前日比コメント
日経平均59,716.00+0.97%終値ベース史上最高値更新
TOPIX3,716.59+0.01%ほぼ横ばい、幅広い買いは入らず
グロース250768.10-1.26%中小型グロースから資金流出
NT倍率16.07+0.16値がさ偏重が一段と鮮明に
ドル円159.70円+0.01%横ばい、円売りも一服
米10年金利4.326%+0.7bp4.3%台定着
VIX18.91-4.16%19割れで恐怖後退、中立圏下方へ
NYダウ49,310.32-0.36%前日の強気ムードから反落
ナスダック24,438.50-0.89%前日+1.64%の反動でハイテク売り
WTI原油97.65+2.79%2日連騰、米イラン協議進展なし
騰落レシオ(25日)94.87中立下限

業種別資金フロー分析

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+0.01%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXがほぼゼロの局面では、相対騰落がそのまま騰落率と同じ意味を持ち、「どの業種に資金が向かったか」が純粋に見えてくる1日といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

今日の業種別の流れは、資源・インフラ関連の強さ内需・ディフェンシブの弱さというコントラストがはっきり出ました。WTI原油が+2.79%と2日連続で上昇し、90ドル台に定着したことが大きく効いていて、鉱業+2.00%・海運業+1.39%・ガラス土石+1.22%・卸売業(商社)+1.12%・非鉄金属+0.67%と、コモディティ関連が上位を占める構図になりました。ご存じのとおり米イラン協議は今のところ進展に乏しく、原油の上昇傾向には警戒が必要です。

一方で、サービス業-1.83%・その他製品-1.74%・医薬品-1.50%・輸送用機器-1.45%といった内需・ディフェンシブ勢は足を引っ張り、第一三共-10.43%や任天堂-3.25%の個別急落も重くのしかかりました。シクリカル-ディフェンシブ差は+0.35%と、ちょうど閾値付近でややリスクオン寄り。ただ値上がり業種は前日6→16/33と倍増したものの、年初来安値199銘柄という重い数字が示すように、相場全体の地合いは依然として軟調が続いているんですよね。

業種別騰落率・相対騰落 33業種 2026/04/24 鉱業最強サービス業最弱 紫帯で相対騰落表示

値上がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1鉱業+2.00%+1.99ptWTI97.65ドル・2日連続上昇が直接追い風に。INPEX中心に資源関連が堅調
2海運業+1.39%+1.38pt原油高に伴う資源輸送期待。地政学リスクの持続性を織り込む動き
3ガラス・土石製品+1.22%+1.21pt日東紡績+7.16%が牽引。半導体材料・設備周辺への物色が続伸
4卸売業(商社)+1.12%+1.11pt資源高・円安基調で総合商社に再評価の動き。買主率86%と中身良好
5非鉄金属+0.67%+0.66ptフジクラ+2.44%など電線・銅関連が続伸。AI需要の裾野拡大

値下がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1サービス業-1.83%-1.84pt個別急落の連鎖。ストライクG-15.66%が警戒感を広げる
2その他製品-1.74%-1.75pt任天堂-3.25%・ヤマハ-6.41%の主力2銘柄が大幅安
3医薬品-1.50%-1.51pt第一三共-10.43%の急落が業種全体を押し下げ。グロース系へ波及
4輸送用機器-1.45%-1.46ptトヨタ・アイシン・スズキなど主力自動車が軒並み下落
5ゴム製品-1.03%-1.04pt自動車関連連れ安。需給悪化が続く

値下がり側に目を向けると、サービス業・医薬品・輸送用機器など、個別の大型株の急落が業種全体を引きずり下ろす構図が目立ちました。第一三共-10.43%は医薬品全体だけでなくグロース系の雰囲気を冷やす要因になっていますし、任天堂-3.25%も相場の中核からの利益確定売りが出ていることを示唆していますね。

こうした業種ごとの温度差を、下のヒートマップで時系列の流れと合わせてご確認ください。情報・通信業が累積1位(+14.72pt)、電気機器が累積2位(+6.73pt)と、AI・半導体主軸の2業種が依然として相場の屋台骨になっていることが一目でわかります。

業種別相対騰落ヒートマップ 10営業日 情報・通信業が累積1位

テーマ別資金フロー

テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した業種の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+0.01%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかが見えてきます。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。

今日のテーマ別では、商社+1.11pt・エネルギー+0.88ptが流入上位で、WTI原油の2日連騰を素直に織り込む動きでした。一方、内需消費-1.27pt・不動産建設-0.74pt・製造業サイクル-0.68ptの3テーマが流出側で、内需系の弱さが目立つ1日でしたね。3対立軸で見ると、資源軸+1.10ptと金利軸+0.42ptがプラス、リスク軸は+0.13ptで拮抗。「本日の主題」としては資源軸プラス継続×値がさ偏重というのが相場のキーワードでした。

🥇 商社
+1.11pt
🔥 流入。卸売業単独テーマ。大型株TOP100の7銘柄の買主率86%と中身が非常に良好。資源高・円安基調の恩恵
🥈 エネルギー
+0.88pt
🔥 流入。鉱業+2.00%が主導、石油・石炭製品-0.23%はやや軟調。米イラン協議進展なしで原油高継続が追い風
🥉 輸送・物流
+0.46pt
→ 中立。海運業+1.39%が主導、空運業-0.25%はやや軟調。地政学の持続を織り込む動き
4 テクノロジー
+0.41pt
→ 中立だが、代金TOP100シェア45.0%・26銘柄と大型の集中度は異常値。アドバンテスト+5.52%など日経牽引役の主戦場
5 素材
+0.11pt
→ 中立。非鉄+0.67% vs 鉄鋼-0.74%で業種間の濃淡がはっきり。AI関連素材には買いが続く
6 生活防衛
-0.19pt
→ 中立。食料品+0.61%は堅調も、医薬品-1.50%が足を引っ張る。ディフェンシブの中でも選別色
7 金融
-0.31pt
→ 中立。米10年金利4.326%定着も、銀行-0.28%・証券-1.00%と軟調。保険+0.37%のみプラス
8 製造業サイクル
-0.68pt
💧 流出。機械+0.10%はほぼゼロ、輸送用機器-1.45%が重い。自動車主力の連れ安
9 不動産・建設
-0.74pt
💧 流出。不動産-0.90%・建設-0.55%と全業種マイナス。米金利上昇が利確を誘った形
🔴 内需消費
-1.27pt
💧 大幅流出。小売業-0.69%・サービス業-1.83%で全業種マイナス。2日連続の大幅流出でテーマとしての買い材料に乏しい
テーマ別資金フロー相対騰落 2026/04/24 商社+1.11ptが最強 内需消費-1.27ptが最弱

資金ローテーション分析

ローテーション軸の差分とは
各カテゴリは複数の東証業種を束ねたグループです。グループ内の業種騰落率を単純平均し、2つのグループの差を取っています。差分がプラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことが見えます。±1%以上の開きがあるときは、ローテーションのトレンドとして信頼度が高くなります。

今日のローテーションは、シクリカル優勢×バリュー優勢×外需(商社)強という組み合わせでした。シクリカル-ディフェンシブ差+0.35%は閾値(+1%)未達ですが方向としてはややリスクオン寄り。ただ、内需vs外需は-1.44%と外需(商社)が圧倒的に強く、原油高と円安基調が商社・資源関連をしっかり押し上げた1日でしたね。

ローテーション軸差分(本日)トレンド判定
シクリカル vs ディフェンシブ+0.35%シクリカル優勢(ややリスクオン)
グロース(IT) vs バリュー(金融)-0.33%バリュー優勢
シクリカル vs グロース(IT)+0.88%シクリカル優勢
内需 vs 外需(商社)-1.44%外需強(閾値超え)

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1ラサ工業4022化学+20.06%+20.05pt
2トーメンデバイス2737卸売業+19.06%+19.05pt
3イビデン4062電気機器+12.62%+12.61pt

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス電気機器-2.26%9,066億円半導体メモリ主力。2日連続の代金トップも利確売り優勢
ソフトバンクグループ情報・通信業+2.16%5,183億円日経平均の牽引役。AI・半導体関連の象徴として資金継続流入
アドバンテスト電気機器+5.52%4,431億円半導体テスター世界首位。日経への寄与度最大の1銘柄

売買代金の上位を見ると、電気機器(半導体)と情報・通信業の「AI・半導体関連」が圧倒的な存在感を放っていることが分かります。実際、売買代金TOP3の集中度は25.0%で前日27.5%から少し落ち着いたとはいえ、アドバンテスト・SBG・フジクラ・レーザーテック・ディスコ・イビデン…と、TOP10まで見ればほぼ半導体・AI関連が並ぶ状況です。日経平均が終値史上最高値を更新できているのは、まさにこうした値がさ半導体株が連日指数に寄与しているから。ただ、裏を返せば、TOPIXが+0.01%で止まっているのは、その恩恵が幅広い銘柄には及んでいないということでもあります。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

過熱スコア
RSI・サイコロジカルライン・乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎが見えてきます。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続を確認しながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

高RSI+高乖離率で抽出される最強モメンタム群は、ソフトバンクグループ・オーエスジー・武蔵精密工業など、ここ1〜2ヶ月の主力勝ち組が並んでいます。ご存じのとおりSBGはAI関連の中核として連日の買われ方で、RSI90・乖離率+42.7%と過熱圏に入ってきました。こうなると高値追いは慎重にしたいところです。

銘柄名コードRSI乖離率前日比
武蔵精密工業722092.33+52.7%+1.21%
オーエスジー613691.53+14.3%+3.86%
ソフトバンクグループ998490.05+42.7%+2.16%
日本電気硝子521488.18+15.8%-1.55%
タムラ製作所676886.96+14.8%+2.84%

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)

高値更新×業種強しの抽出条件
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。前日比率の高い順に並べています。
銘柄名コード業種RSI前日比
RS Technologies3445電気機器86.76+6.67%
レゾナック・HD4004化学65.85+3.94%
デンカ4061化学63.54+8.33%
イビデン4062電気機器79.34+12.62%
メック4971化学77.62+11.07%

売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)

売られすぎ反転候補の抽出条件
売られすぎの状態(RSI≤35・移動平均からの乖離率が-5%以下)にありながら、出来高が急増(25日平均の1.5倍以上)している銘柄を抽出しています。底値圏で大口の買いが入り始めているサインとして注目します。RSIの低い順(最も売られすぎ順)に並べています。逆張り・底値拾い向けの参考情報です。

本日は該当銘柄が限定的でした。出光興産(RSI9.5・乖離率-11.5%)・若築建設(RSI10.2)・東京製綱(RSI10.3)など、RSI10近辺の極端な売られすぎ銘柄がいくつか浮上していますが、出来高倍率1.5倍超を満たす銘柄は限定的です。RSI30以下の銘柄比率は24.5%と、市場全体で見ると底値シグナルは1つ点灯している状況です。

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)

踏み上げ候補の抽出条件
信用倍率が1.0倍以下(空売りが買い残を上回る)の状態で、株価が前日比+2%以上の上昇となっている銘柄を抽出しています。空売り残高が多い中での株価上昇は、売り方の損切り(ショートカバー)を誘発しやすく、急騰に発展しやすいパターンです。信用倍率の低い順(空売り比率が高い順)に並べています。
銘柄名コード信用倍率前日比業種
山洋電気65160.91倍+8.67%電気機器
サンケン電気67070.75倍+6.69%電気機器
バルカー79950.77倍+5.90%化学
メガチップス68750.72倍+4.10%電気機器

勝ち組セクターの中核株(上昇業種×時価総額×割安)

勝ち組セクターの中核株の抽出条件
相場全体のトレンドが強い業種(業種の累積相対騰落が+2pt以上)の中から、時価総額が大きく(業種の中核銘柄)、個別株の上昇基調も確認でき(RSI≥50・乖離率≥0%)、予想PERが同業種内で割安(中央値以下)の銘柄を抽出しています。業種トレンド・規模・割安度の3条件が揃った、中長期順張り戦略の参考情報です。時価総額の大きい順に並べています。
銘柄名コード業種RSI前日比
キオクシアホールディングス285A電気機器73.27-2.26%
アドバンテスト6857電気機器82.01+5.52%
フジクラ5803非鉄金属 ※関連市況確認要71.01+2.44%
レーザーテック6920電気機器67.02+3.82%
イビデン4062電気機器79.34+12.62%

負け組セクターの中核株(下落業種×時価総額×割高)

負け組セクターの中核株の抽出条件
相場全体のトレンドが弱い業種(業種の累積相対騰落が-2pt以下)の中から、時価総額が大きく(業種の中核銘柄)、個別株の下落基調も確認でき(RSI≤50・乖離率≤0%)、予想PERが同業種内で割高(中央値以上)の銘柄を抽出しています。業種トレンド・規模・割高度の3条件が揃った、警戒・売り候補です。ポジション縮小や空売り戦略の参考情報です。
銘柄名コード業種RSI前日比
任天堂7974その他製品24.62-3.25%
トヨタ自動車7203輸送用機器38.02-3.48%
第一三共4568医薬品30.78-10.43%
中外製薬4519医薬品49.00-2.04%
オリエンタルランド4661サービス業24.25-1.51%

市場体温計

市場体温計とは
日本株市場の「常温・高温・低温」を3層構造でスコア化し、相場の極端な状態(過熱・パニック売り)を捉える指標群です。個別銘柄の過熱スコアが「1銘柄の買われすぎ」を見るのに対し、市場体温計は「市場全体がどれくらい熱いか」を測ります。Layer 1(日々の体温)は毎日動く5項目(-5〜+5点)、Layer 2(高温シグナル)Layer 3(低温シグナル)は月に1回〜年数回しか点灯しない「稀な警報」として設計されていて、点灯数が2/4以上で相場転換の可能性を示唆します。
→ もっと詳しく知りたい方は:騰落レシオ25日と天底スコアの読み方を読む

今日の市場体温は総合+0「常温◐」(方向感なし)で、前日-5の「低温」から+5ポイントも改善しました。値上がり業種が6→16/33に倍増し、新高安スプレッドも-222→-171と幅が縮小、日経・TOPIX両方がプラスになったことで、極端な売られ過ぎ状態からは脱した形です。ただ、内部を細かく見ていくと、依然として弱さが残っている部分もあるんですよね。

Layer 1:日々の体温(5項目、合計 +0/-5〜+5 ◐常温)

項目本日値-1の条件判定
① 上昇銘柄比率35.1%≤35%中立(ギリギリ閾値超え)
② 値上がり業種数16/33≤11中立(前日6→16で改善)
③ 新高値-新安値スプレッド-171≤-30-1(依然マイナス大)
④ 日経・TOPIX方向同期両方プラス両方- or 日経+TOPIX-+1(広範反発)
⑤ TOP10売買代金上昇数6/10≤3社中立

今日の体温が「常温」まで戻せたのは、日経・TOPIXが両方プラスになったこと(+1)が大きく効いています。ただし③新高安スプレッドは-171と依然マイナス幅が大きく、ここだけは-1のままで、内部の軟調さが残存していることが数字にも表れています。

Layer 2:高温シグナル(0/4 点灯) / Layer 3:低温シグナル(1/4 点灯)

🔥 Layer 2 高温 0/4 □□□□(未点灯)

  • ☐ RSI70超銘柄比率 7.7% (閾値25%)
  • ☐ 日経225 25日乖離率 +7.41% (閾値+8%、閾値目前)
  • ☐ 騰落レシオ25日 94.87 (閾値125)
  • ☐ 信用評価損益率 -4.46% (閾値-3%)

❄ Layer 3 低温 1/4 ■□□□(やや低温)

  • RSI30以下銘柄比率 24.5% (閾値15%、点灯継続)
  • ☐ 日経225 25日乖離率 +7.41% (閾値-6%)
  • ☐ 信用評価損益率 -4.46% (閾値-15%)
  • ☐ 弱気パーフェクトオーダー比率 12.1% (閾値35%)

注目すべきはLayer 3のRSI30以下銘柄比率が24.5%と、低温シグナルが継続点灯していることです。日経225の25日乖離率+7.41%が+8%の過熱閾値まで目前まで来ている一方で、個別銘柄の4分の1がRSI30以下に沈んでいる…この「二極化」こそが今日の相場を象徴している姿ですね。大型の一部が過熱気味なのに、中身の多くは売られているという、日経とTOPIXの温度差そのものがこの数字に出ています。

補助指標・相場の質判定

指標本日値閾値・評価
資金集中度(TOP3売買代金シェア)25.0%通常(30%未達、前日27.5%→25.0%で改善)
買い主導率(TOP20内)60.0%拮抗(70%未達)
TOPIX 25日乖離率+0.93%中立(±5%以内)
日経-TOPIX乖離率差+6.48pt値がさ偏重警戒(+4pt超)
騰落レシオ6日(参考)43.61超過冷(60以下)

これらの補助指標から「相場の質」を見ると、今日は「中立」(方向感なし)と判定できます。前日までは「③微熱相場(天井形成パターン)」という、市場全体は弱いのに大型株だけが強い典型的ないびつな状態でしたが、今日は値上がり業種が倍増したことで、そのパターンからは一旦脱却した形です。ただし、日経-TOPIX乖離率差+6.48ptが「値がさ偏重警戒」水準を超えているのが実態で、日経史上最高値の裏で中身の薄さを示す重要なサインになっています。AI・半導体の一部大型株への資金集中が依然として相場の牽引役で、幅広い銘柄への波及はまだこれから、という構図が続いていますね。

年初来高値安値更新業種別 2026/04/24 高値28銘柄 安値199銘柄 内部軟調継続

本日のマクロ環境

日経25日乖離率+7.41%でやや過熱圏に到達 閾値+8%には届いていないものの、+5〜+8%のやや過熱圏に入りました。アドバンテストやSBGといった値がさ株への資金集中が続いていて、上値は重くなりやすい地合いです。日経平均が史上最高値を更新するのと裏腹に、上昇の広がりは限定的という構図が続いています。
📉
米3指数揃って反落・前日高値から利確売り ナスダック-0.89%・S&P500-0.41%・ダウ-0.36%で、前日の強気ムードは一服。米10年金利4.326%台定着でグロースに逆風が吹きやすい地合いに戻っています。E2マクロ評価は前日+1から-1に転落、総合スコアの改善幅を押し下げる形となりました。
🛢
WTI97.65ドル・2日連続上昇で資源セクターを援護 米イラン協議が進展に乏しいなか、WTI原油は90ドル台に定着。鉱業+2.00%・海運+1.39%と資源関連を直接押し上げました。地政学的な材料は今後も織り込みが続く可能性があり、短期的には資源セクターの追い風が続きそうです。原油高の持続性には引き続き注意を払いたいですね。
📊
新高安-171で内部の弱さが残存 値上がり業種は6→16/33に倍増したものの、年初来安値更新は199銘柄と依然多く、新高値(28)-新安値(199)=-171と内部は軟調なままです。日経平均の史上最高値更新はごく一部の大型株が押し上げている構図が鮮明で、TOPIX+0.01%という結果がそれを物語っています。

明日の注目ポイント

先回りチェックリスト

3軸連携フォーマットの説明
「代金TOP100(大型株の主戦場)× 代金急増TOP100(中小型の初動)× テーマ別値動き(結果)」の3軸を組み合わせることで、表面の騰落率だけでは見えない資金の入り方を立体的に把握します。大型が買われ中小型も初動が出始めているテーマは翌日以降の継続性が高く、大型は売られているが中小型に買い主導が多いテーマは銘柄入替のサインになります。

今日の3軸連携で浮かび上がったのは、以下の3つの特筆シグナルでした。

【一極集中】テクノロジー 代金TOP100で26銘柄・25,905億円・シェア45.0%・買主率65% / 急増CSV23銘柄・買主率57%。大型株の売買代金のほぼ半分をテクノロジーが独占する異常水準で、アドバンテスト・SBGといったAI・半導体関連の「日経牽引役」への資金集中が続いています。買主率も高く、内容は買い主導。
🔥
【大型主導】テクノロジー TOP100 26銘柄・買主率65% × 急増23銘柄・買主率57%。大型と中小型の両方で買いが確認できる主導セクター。ただし中小型の買主率は57%と過半ギリギリで、底堅いものの熱狂感はやや薄れつつあります。
🔥
【大型主導】商社 TOP100 7銘柄・買主率86% × 急増5銘柄・買主率100%。今日の「隠れた買い主導セクター」。大型の買主率86%・中小型の買主率100%と内容は非常に良好で、WTI原油高・円安基調を素直に織り込む資金が商社に流入しています。

テーマ別統合判定では、11区分のうち2テーマが◎/🔥(主導セクター)、2テーマが○(流入)、5テーマが→(中立)、3テーマが💧(流出)という分布でした。資源軸と値がさ偏重という二層構造が、翌日も基本線になると見ています。

順位テーマ代金シェア急増買主率統合判定
1テクノロジー45.0%57%⚡ 強い集中
7商社2.9%100%🔥 主導セクター
8エネルギー0.6%📈 流入
3製造業サイクル10.7%70%💧 流出
6内需消費3.7%35%💧 流出
10不動産・建設0.4%50%💧 流出

翌日のシナリオ分析

🟢 シナリオA(強気):値がさ主導の続伸

  • 米株が安定で米10年金利4.3%台継続
  • WTI97〜100ドルで資源関連続伸
  • アドバンテスト・SBG継続買いで日経再度最高値更新
  • 値上がり業種17+/33で市場全体に波及

🔴 シナリオB(弱気):利確売り本格化

  • 米株続落で米金利上昇止まらず
  • 日経25日乖離率+8%超えでOH2点灯
  • テクノロジー45%集中の反動で半導体利確
  • 新安値銘柄200超で内部崩れ加速
📌 翌日の注目セクター
  • 🟢 最注目セクター:商社(買主率100%で内容最良)・エネルギー(WTI高で地合い継続)
  • 🟢 新規流入期待:非鉄金属(電線・銅のAI需要継続)・ガラス土石(半導体材料)
  • 🔴 警戒(流出継続):内需消費(2日連続大幅流出)・不動産建設(米金利上昇で重荷)・製造業サイクル(輸送用機器-1.45%)
  • 🟡 翌日の注目点:米市場動向とWTIの100ドルトライの可否。米イラン協議の進展有無も要チェック。日経25日乖離率+8%ライン到達でD群過熱シグナルが点灯するかが鍵

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや弱気(スコア:-3/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+0/3(TOPIX+0.01%で方向感なし・日経-TOPIX差+0.96ptは値がさ優位・グロース-TOPIX差-1.27ptは中小型から資金流出)
  • B 幅・需給:-1/3(値上がり16/33で中立・新高値28-新安値199=-171で需給依然悪化・上昇銘柄比率35.1%で下限)
  • C 内部エネルギー:-1/3(シクリカル-ディフェンシブ差+0.35%は中立・急増銘柄平均+1.51%も閾値未達・RSI50+比率34.3%でRSI健全度-1)
  • D 過熱調整:+0(RSI70+7.7%・騰落94.87・TOP3集中度25.0%と警戒シグナル未点灯)
  • E マクロ:-1/2(⚠米3指数合算-1.30%で前日のリスクオン反動・VIX18.91は中立圏)

判定根拠:A・B・Cの主要3群がいずれもマイナスか中立にとどまり、相場の芯に強さがまだ戻りきっていない構図です。一方でD群の過熱シグナルが未点灯のため、総合は-3のやや弱気圏で踏みとどまりました。前日04/23の-5から+2改善したのは、値上がり業種の倍増(6→16)と日経・TOPIXの両方プラス復帰によるもので、下げ止まりのサインは出つつあります。

一言まとめ:日経平均が終値ベースで史上最高値を更新する歴史的な1日でしたが、中身はアドバンテストやSBGといったAI・半導体関連の連日寄与によるもので、TOPIXが+0.01%にとどまっていることが、幅広い銘柄に買いが入っていない現実を物語っています。WTI原油高で商社・鉱業・海運が援護するシクリカル優勢の地合いですが、内需・ディフェンシブの弱さと新安値199銘柄という重い数字が、指数の華やかさの裏側にある相場の体温を映し出しています。

翌日注目:商社・エネルギー(資源軸継続か) / 非鉄金属・ガラス土石(半導体関連の裾野拡大か) / 日経25日乖離率+8%ライン(過熱シグナル点灯の分岐点)

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※ 本記事は個人のブログであり、投資判断の参考情報を提供するものです。実際の投資は自己責任でお願いします。掲載した銘柄・テーマは推奨を意味するものではなく、記載内容の正確性・完全性についても保証いたしかねます。市場動向・為替・金利・地政学等の外部環境により、本記事の見解や数値が実際と乖離する可能性があります。

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