今日の日本株|2026年9月9日の市場資金フロー|電線と原油が急伸、売られたのは内需・金融

今日の日本株|2026年9月9日の市場資金フロー|電線と原油が急伸、売られたのは内需・金融

📉 日経 -0.19%(2営業日続落) 🏆 総合判定 中立・様子見 ±0/±11 🌡 体温計 -1 ❄涼温 🎯 ◎4・○3・△1/🔻2
今日日経平均は126.55円安の65,142.78円で2営業日続落。ただし下げ幅は指数だけで、値上がり業種は9→16、上昇銘柄比率は23.3%→38.8%へ戻しました
中身米コーニングのベライゾン向け光ファイバー契約で電線株が急伸し、古河電気工業+12.63%・フジクラ+8.07%で非鉄金属+6.88%。原油高で石油・石炭製品+5.01%。逆に証券-2.31%・サービス-1.86%・小売-1.85%と前日買われた内需と金融が売られました
明日乗れる枠は◎最優先が4業種(鉄鋼・陸運業・倉庫運輸・建設業)に開きました。ただし「加速中×資金が本物」を満たすのは建設業の1業種だけです

今日の日本株は、指数がほとんど動かないのに中身が入れ替わった日でした。日経平均は65,142.78円(-0.19%)、TOPIXは4,046.64(-0.09%)、グロース250は783.76(-0.42%)。始値65,087.22円から高値65,794.03円まで戻し、安値65,017.68円をはさんで小幅安で終えています。

9/8 に私が立てたシナリオが、今日どうなったかを最初に振り返ります。置いたレンジは3つとも的中し、継続性試金石も3つすべて成立しました。ただし当日いちばん動いた非鉄金属+6.88%は、シナリオのどこにも書いていませんでした

自己採点 4.0 / 5.0 🟢 ①レンジは日経・TOPIX・値上がり業種の3つとも的中(2.0/2.0) 🟢 ②★候補に挙げた石油・石炭製品と鉱業は両方★が点灯(1.0/1.0) 🟢 ③継続性試金石は3つとも成立(1.0/1.0) 🔴 ④上げの主役になった電線・非鉄金属を、どのシナリオにも置いていなかった(0/1.0)
  • ⭕ 的中置いたレンジは3つとも中に収まりました。日経は65,142.78円(想定64,200〜66,200円)、TOPIXは4,046.64(同4,000〜4,120)、値上がり業種は16(同5〜22)。「安値引けの翌日は寄り安からの下げ止まりを試す展開」も、始値65,087.22円で182円安く寄ったあと高値65,794.03円まで戻す形で出ました。
  • ⭕ 的中継続性試金石に置いた3つは、すべて成立しました。①「5日線65,046円を終値で守れるか」は65,142.78円で守り、②「値上がり業種が15以上へ戻るか」は16、③「原油高組に★が付くか」は石油・石炭製品と鉱業の両方に点灯。「2つ以上成立なら1日の調整として扱える」という条件は満たしています。ただし5日線自体が65,209円へ切り上がったため、当日基準では終値がわずかに下回っています。
  • ⭕ 的中底打ち待機に置いた金価格・貴金属に、買い手が入りました。前日の「当日相対-0.94pt・ブレッドス0%」から、本日は当日相対+5.12pt・ブレッドス100%へ変わり、押し目レーダーの🔄押し目反転にも点灯。住友金属鉱山+6.17%・フルヤ金属+7.86%が上げました。
  • ➖ 不発警戒トリガーは分岐A・Bとも発動しませんでした。分岐Aの「5日線割れまたは値上がり業種5以下」は終値65,142.78円・値上がり業種16で未達、分岐Bの「日経VI35超またはドル円152円割れ」も日本VI31.55・安値152.94円で未達。前日「かつ」で不発だった反省から「または」に緩めましたが、相場自体が分岐しなかったので緩め方の妥当性はまだ判断できません。
  • ❌ 外れ今日いちばん動いた非鉄金属+6.88%を、どのシナリオにも置いていませんでした。前日の非鉄金属は🟢↑・25日累積+7.35ptながら5日前比-3.36ptの失速側で実践判定は×見送り、私はそれを「25日累積の高さだけを見て拾わない」と書いて終わらせています。実際に効いたのは米コーニングの光ファイバー長期契約という当日の外部材料で、「×見送り=下がる」ではないことが出た日です。

総括:レンジと試金石は当てました。ただ①上げ幅の大きい動きが、シグナルの外側から来たのが今日の実像で、区分は「乗ってよいか」を測る物差しであって「動くか」を測る物差しではないことがはっきり出ています。②その非鉄金属も5日前比は-3.40ptのままで、実践判定は今日も付いていません。明日は「◎最優先4業種のうち何本が翌日も相対プラスを保つか」と「電線の急伸が2日目を持つか」を軸に置きます。

本日の市場サマリー

日経-0.19%・TOPIX-0.09%とほぼ横ばい。上げた業種は16、上昇銘柄比率は38.8%まで戻りました。

主要指標
日経平均
-0.19%
65,143 円(-127円・25日乖離 -1.68%)
TOPIX
-0.09%
4,047 pt(25日乖離 -1.44%)
グロース250
-0.42%
784 pt(3市場で下げが最も深い)
セクター・内部相場
最強業種
非鉄金属
+6.88% / 相対 +6.97pt
最弱業種
証券・商品先物業
-2.31% / 相対 -2.22pt
上昇銘柄比率
38.8%
新高値11 / 新安値17(差 -6)
為替・米10年
¥153.24 / 4.805%
ドル円 -0.97円(安値152.94円) / 米10年 -0.003pt

指数の値動きは小さい一日でした。前日8日の米国市場は中東情勢への警戒からNYダウ-1.18%・S&P500-0.58%・ナスダック-0.32%と下げましたが、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)だけは+1.30%と逆行高です。東京市場も売り先行で始まったものの、65,000円を前に自律反発狙いの買いが入って前場には65,794.03円まで戻し、その後は新規材料に乏しくもみ合いのまま引けました。

動いたのは中身のほうです。買われたのは電線と資源で、米コーニングがベライゾン向け光ファイバーの長期契約を発表したことから電線株に連想買いが入り、古河電気工業+12.63%・フジクラ+8.07%・SWCC+7.71%・住友電気工業+5.72%と御三家がそろって急伸しました。非鉄金属は+6.88%と33業種で上昇率トップです。原油はWTIが94.53ドル(+1.61%)と中東の供給不安を背景に上げ続け、出光興産+7.58%を筆頭に石油・石炭製品+5.01%・鉱業+2.17%が続きました。

売られたのは前日に買われた側です。証券・商品先物業-2.31%・サービス業-1.86%・小売業-1.85%・保険業-1.83%・医薬品-1.76%・銀行業-1.72%と内需・金融・ディフェンシブが下位に並びました。プライムの値上がりは602・値下がりは920で前日の362対1,159から大きく戻り、売買代金は9兆2,303億円(+7,529億円)、TOP3集中度は36.9%→30.5%へ下がっています。

業種別資金フロー分析

上位は電線の非鉄金属と原油高の石油・鉱業。下位は証券・サービス・小売と、前日買われた内需と金融がそっくり入れ替わりました。

値上がり業種 TOP5

首位は非鉄金属+6.88%(相対+6.97pt)で、33業種の2位以下を1.87ポイント引き離しました。材料は米コーニングの契約報道で、古河電気工業+12.63%・フジクラ+8.07%・SWCC+7.71%・住友電気工業+5.72%と電線が広く上げています。最大銘柄はフジクラで業種売買代金の41%、大型株主導度は+2.52ptの🏢大型主導です。ただし5日前比は-3.40ptで失速側のままなので、シグナルの実践判定は付いていません。

2位の石油・石炭製品+5.01%と3位の鉱業+2.17%はWTI94.53ドル(+1.61%)の続伸が背景で、出光興産+7.58%・ENEOSホールディングス+4.70%・日鉄鉱業+5.95%が買われました。石油・石炭製品は25日累積+14.80pt・5日前比+11.78ptと33業種で最も加速しています。4位の電気・ガス業+1.98%は東京電力ホールディングス+3.31%、5位のガラス・土石製品+1.81%は東海カーボン+9.27%が押し上げました。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属+6.88%+6.97ptフジクラ41%で〈本物〉。🟢↑・25日累積+9.04だが5日前比-3.40で実践判定なし。大型主導度+2.52
2石油・石炭製品+5.01%+5.10pt★新規点灯・○監視。🔥↑・25日累積+14.80・5日前比+11.78で33業種最速。大型主導度+2.24
3鉱業+2.17%+2.26pt★新規点灯だが5日前比-0.25で×見送り。🔥↑・25日累積+9.77
4電気・ガス業+1.98%+2.07pt★新規点灯・○監視。東京電力HD47%で〈本物〉。25日累積+11.50・5日前比+5.79
5ガラス・土石製品+1.81%+1.90pt日本特殊陶業36%で〈本物〉。東海カーボン+9.27%。25日累積-7.92とまだ低位

値下がり業種 TOP5

最下位は証券・商品先物業-2.31%(相対-2.22pt)で、SBIホールディングス-3.94%・野村ホールディングス-1.97%と広く売られました。2位のサービス業-1.86%はリクルートホールディングス-2.45%が業種売買代金の71%を占め、日経を1銘柄で-38.72円押し下げています。3位の小売業-1.85%はファーストリテイリング-2.72%(寄与度-150.45円)とMonotaRO-4.87%が効きました。

4位の保険業-1.83%は東京海上ホールディングス-2.16%、5位の医薬品-1.76%は協和キリン-5.88%が眼科薬の臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと発表し、値下がり率の首位になりました。前日に上げた5業種のうち4つがそのまま下位に入っています

順位業種騰落率相対騰落コメント
1証券・商品先物業-2.31%-2.22ptSBIホールディングス-3.94%。25日累積+3.68・5日前比+2.02で水準はまだ上位
2サービス業-1.86%-1.77ptリクルートHD71%で〈本物〉。同社-2.45%・寄与度-38.72円。25日累積+8.44
3小売業-1.85%-1.76pt★新規点灯だが🟢↓で×見送り。ファーストリテイリング49%・同社-2.72%で寄与度-150.45円
4保険業-1.83%-1.74pt東京海上HD41%で〈本物〉。25日累積-3.03・5日前比+3.54
5医薬品-1.76%-1.67pt武田薬品工業27%で〈本物〉。協和キリン-5.88%が値下がり率トップ

複数日ベースの方向シグナルは流入14業種 対 流出16業種で、表示上の判定は前日と同じ「🌧️ 全面安」です。ただし★の新規点灯は10業種と久しぶりに増え、実践判定は◎最優先が4件(鉄鋼・陸運業・倉庫・運輸関連業・建設業)、○監視が3件(電気・ガス業・石油・石炭製品・卸売業)、△単騎が1件(不動産業)、×見送りが2件(鉱業・小売業)です。前日は◎○△がすべてゼロだったので、枠としては一転して開きました。

テーマ別資金フロー

エネルギー+3.68ptが3日連続の首位。素材+2.70ptが🆙主役化し、金融-1.86ptと内需消費-1.77ptが下位に落ちました。

1エネルギー+3.68pt🔥🔥 ⤴ +3日
2素材+2.70pt🔥🔥 🆙 +1日
3商社+1.14pt🔥 ⤴ +3日
4製造業サイクル+1.09pt🔥 🆙 +1日
5不動産・建設+0.87pt🔥 ⤴ +2日
6生活防衛-0.03pt→ ◐ -1日
7テクノロジー-0.45pt→ ◐ -2日
8輸送・物流-0.70pt💧 🆘 -1日
9内需消費-1.77pt💧💧 ↘ -1日
10金融-1.86pt💧💧 🆘 -1日

首位のエネルギー+3.68ptは3日連続の⤴継続強で、10日累計も+8.76ptと10テーマで最大です。2位の素材+2.70ptは非鉄金属+6.97ptに引っ張られた🆙主役化で、前日「🆘脱落」と書いた翌日に主役へ戻りました。1日で符号が反転するのは、テーマの下にある業種の顔ぶれが日ごとに入れ替わっているということでもあります。

下位は金融-1.86pt・内需消費-1.77pt・輸送・物流-0.70ptです。金融は代金TOP100に12銘柄を占めながら買い主導率0%、内需消費も7銘柄で0%と大型株の主戦場でも売り一色でした。逆に買い主導率が高かったのはエネルギー100%・製造業サイクル90%・商社86%・素材82%で、上げた側には代金の裏付けがあります。

3対立軸でみるマクロ文脈

資源軸+3.74ptが大きくプラスへ。リスク軸も+1.14ptとプラス転換し、金利軸だけが-2.73ptで3日連続のマイナスです。

対立軸本日値連続10日累計ひとこと
金利軸-2.73pt-3日-0.06pt金融−不動産建設。金融-1.86ptに対し不動産・建設+0.87ptで、金利低下局面の並び
資源軸+3.74pt+1日+6.53ptエネルギー+3.68pt・素材+2.70pt・商社+1.14ptの3つがそろってプラス
リスク軸+1.14pt+1日-2.79pt製サイ・テクノ・素材−生活防衛。素材+2.70ptが押し上げ、生活防衛-0.03ptとの差が開いた

いちばん動いたのは資源軸で、前日の-0.23ptから+3.74ptへ3.97pt反転しました。リスク軸も-3.44pt→+1.14ptと4.58pt反転し、11因子のシクリカル−ディフェンシブ差も-2.00%→+1.54%へ符号が変わってC1が-1から+1へ動いています。ただしリスク軸の10日累計はまだ-2.79ptのマイナス圏で、方向が定まったとまでは言えません。

本日の注目銘柄

掲載は3枠。値上がり率はTOBと電線が上位を占め、売買代金の集中度は36.9%→30.5%へ薄まりました。

値上がり率 TOP3(東証プライム)

首位はアルビス+20.00%のストップ高です。ライフコーポレーションが1株3,780円・前日終値比51%のプレミアムでTOBを発表しました。2位の古河電気工業+12.63%は米コーニングの契約報道を受けた連想買いで、売買代金1,521億円は市場9位に入っています。3位の住友ベークライト+11.01%は、事業説明会でAI・ロボット関連の成長見通しを示したことが材料でした。

TOP20の顔ぶれは東海カーボン+9.27%・日本電波工業+8.65%・第一工業製薬+8.33%・フジクラ+8.07%・フルヤ金属+7.86%・SWCC+7.71%・出光興産+7.58%と電線・素材・資源が中心です。日本電波工業は野村證券の「バイ」・目標株価6,000円、三井金属はみずほ証券の「買い」格上げが材料でした。

順位銘柄(コード)業種騰落率コメント
1アルビス(7475)小売業+20.00%ストップ高。ライフコーポレーションが1株3,780円・51%プレミアムでTOB
2古河電気工業(5801)非鉄金属+12.63%代金1,521億円・予想PER25.94倍。米コーニングの光ファイバー契約で連想買い
3住友ベークライト(4203)化学+11.01%代金114億円・予想PER21.34倍。事業説明会でAI・ロボット関連の成長見通し

売買代金集中 TOP3(集中度30.5%・前日36.9%)

キオクシア・ソフトバンクグループ・アドバンテストの3銘柄で東証プライムの売買代金9兆2,303億円のうち30.5%を占めました。キオクシア1銘柄では19%と、前日の24%から薄まっています。増えた7,529億円は電線と資源に回った形で、買い主導率はTOP20のうち上昇8銘柄の40%と「中立」に戻りました。

順位銘柄(コード)売買代金騰落率コメント
1キオクシアホールディングス(285A)1兆7,589億円-0.71%4営業日連続の首位。単独で市場全体の19%(前日24%)
2ソフトバンクグループ(9984)7,118億円+3.87%日経寄与+204.35円で本日の押し上げ首位。RSI73.13・25日乖離+23.1%
3アドバンテスト(6857)3,426億円-2.84%日経寄与-231.70円で押し下げ首位。SOX+1.30%とは逆方向

最強モメンタム(RSI60以上 × 乖離率+5%以上 × 対TOPIX+1pt以上)

該当15銘柄は出光興産(RSI84.79・25日乖離+19.7%)・フルヤ金属(+25.1%)・四国電力・関西電力・大阪瓦斯と資源・電力・ガスが大半です。伊藤忠商事はRSI87.78で年初来高値を更新、ソフトバンクグループも25日乖離+23.1%と伸びきった位置にあります。

銘柄(コード)業種RSI25日乖離率本日騰落過熱スコア
伊藤忠商事(8001)卸売業87.78+9.0%+0.97%+5 ⚠過熱
出光興産(5019)石油・石炭製品84.79+19.7%+7.58%+6 ⚠過熱
KeePer技研(6036)サービス業83.33+13.2%+1.25%+5 ⚠過熱
フルヤ金属(7826)その他製品81.88+25.1%+7.86%+6 ⚠過熱
ソフトバンクグループ(9984)情報・通信業73.13+23.1%+3.87%+5 ⚠過熱

サブ業種では、地力(過去1年の対TOPIXの強さ)が上位20%で走り出している◎本命が金価格・貴金属(地力4位/124群)と総合商社(15位)の2群、○走り出しが総合化学(18位)でした。逆に地力が下位40%なのに直近1か月だけ強い⛔戻りはヘルスケアIT(121位)・ゲーム(116位)・サイバーセキュリティ(123位)の3群です。②代金レーダーの🔥本物は石油・資源とFPD・プリント基板の2群、👀初動候補は食品卸と二輪・自転車。③押し目レーダーの🔄押し目反転は金価格・貴金属・石油・資源・燃料エネルギー商社・機械工具商社の4群で、★の新規点灯は通信キャリアと食品卸の2群でした。

市場体温計

日々の体温は-4から-1へ3ポイント戻し、相場の質は「極寒」から「中立」へ。ただし売られすぎ側のシグナルが1つ増えて2/4になりました。

Layer 1 日々の体温 -1/±5 ❄涼温 Layer 2 高温シグナル 0/4 点灯(騰落レシオ25日116.16・閾値125) Layer 3 低温シグナル 2/4 点灯(RSI30以下16.9%・騰落レシオ6日56.76) 相場の質:中立|集中度30.5%・買い主導40%

Layer1でマイナスに点いたのは日経・TOPIXが両方マイナスの1項目だけです。上昇比率38.8%・値上がり業種16/33・新高安-6・代金TOP10の上昇数6/10はいずれも中立の±0で、5項目中4つがマイナスだった前日から内部の状態はかなり戻っています。

一方で低温シグナルは0/4から2/4へ増えました。RSI30以下の銘柄比率が16.9%(閾値15%)で新たに点灯し、騰落レシオ6日は56.76(閾値60)で2日連続の点灯です。日経25日乖離率-1.68%(閾値-6%)はまだ距離があります。指数は戻ったのに、個別では下げ切った銘柄が増えているという組み合わせです。

本日のマクロ環境

米国市場は中東警戒で下げたものの、SOXだけは逆行高。効いたのは光ファイバー契約と原油高、そして153円台の円高です。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-0.19%
65,143円・127円安・5日線をわずかに下回る
TOPIX
-0.09%
4,047pt・日経との差は-0.10pt
グロース250
-0.42%
784pt・3市場で下げが最も深い
海外株式(前営業日終値)
NYダウ
-1.18%
52,786・中東情勢を警戒
ナスダック
-0.32%
26,421・下げ幅は限定的
SOX半導体
+1.30%
11,888・主要指数の中で唯一の上昇
為替・金利
ドル円
153.24
-0.97円・日中安値152.94円
米10年金利
4.805%
-0.003pt・日本10年は2.884%
日経VI
31.55
-0.50・32台からわずかに低下
資源・需給
WTI原油
$94.53
+1.61%・4日続伸で95ドルが目前
騰落6日
56.76
63.80から7.04pt低下・閾値60を割る
空売り比率
44.2%
42.4%から1.8ポイント上昇
米コーニングのベライゾン向け光ファイバー長期契約で、電線株が丸ごと買われた
古河電気工業+12.63%・フジクラ+8.07%・SWCC+7.71%・住友電気工業+5.72%がそろって急伸し、非鉄金属は+6.88%で33業種の上昇率トップ。泉州電業も年初来高値を更新しました。AIデータセンター向けの通信インフラ需要が、米国から日本の電線株へ波及した形です。
WTIは94.53ドルへ4日続伸。石油・石炭製品+5.01%・鉱業+2.17%が続いた
中東の供給不安が背景で、出光興産+7.58%・ENEOSホールディングス+4.70%・日鉄鉱業+5.95%が買われました。テーマ別でもエネルギーが3日連続の首位で、10日累計+8.76ptと10テーマで最大です。
ドル円は153.24円と前日から約1円の円高。空売り比率は44.2%へ上昇した
日銀の利上げ加速観測が円を支えており、日本10年国債利回りは2.884%です。空売り比率は42.4%→44.2%と8月以降でも高い部類で、信用評価損益率も-4.68%(8/28時点)から-5.34%(9/4時点)へ悪化。18日には日銀の金融政策決定会合が控えます。

明日の注目ポイント

軸は◎最優先4業種のうち何本が翌日も相対プラスを保つかと、電線の急伸が2日目を持つかの2点です。10日に米PPI、11日に米CPIが控えます。

本日の優位シグナル(◎○△×)

★は10業種で、実践判定は◎4・○3・△1・×2。ただし「加速中×資金が本物」の最良条件を満たすのは建設業だけです。

◎ 最優先 4 ○ 監視 3 △ 単騎 1 × 見送り 2
  • ◎ 最優先:建設業 ── 🔥→・25日累積+0.12pt・5日前比+6.73ptで当日も+1.33pt。資金判定は〈本物〉、最大銘柄は東洋エンジニアリング43%(同社+6.52%)です。検証で◎区分は翌日+0.19pt・勝率60.0%、さらに「加速中+資金が本物」は翌日+0.85pt・勝率65.9%という最良の組み合わせに入るのは、本日の10業種でこの1つだけです。
  • ◎ 最優先:陸運業/倉庫・運輸関連業/鉄鋼 ── 陸運業は5日前比+7.70ptと加速幅が最大ですが資金判定は「-」で母数が薄く、倉庫・運輸関連業は25日累積-2.63とまだ水面下で当日も-0.08pt。鉄鋼は5日前比+0.27・25日累積+0.41とどちらもゼロ近辺です。乗るなら建設業を厚めに、この3業種は小さくという順番になります。
  • ○ 監視:電気・ガス業/石油・石炭製品/卸売業 ── いずれも🔥↑=過熱局面での点灯で、検証では翌日+1.65pt・勝率75.0%と初動は強い一方、+3日には-0.10ptへ消える「翌日利確型」です。石油・石炭製品は5日前比+11.78ptと突出していますが大型株主導度+2.24ptで実質は出光興産1銘柄。卸売業は最大銘柄が伊藤忠商事21%と買いが分散している点は評価できます。
  • × 見送り:鉱業/小売業/🔻空売り候補2件 ── 鉱業は25日累積+9.77ptと水準は高いものの5日前比-0.25ptで失速側、小売業は🟢↓で当日も-1.76ptです。🔻空売り候補は空運業と情報・通信業がともに3日目で、体温計L1が-1のマイナス圏という条件を満たして点灯しました(検証では翌日相対-0.73pt・下落率63%)。ただし情報・通信業はソフトバンクグループが業種代金の83%を占め、同社自体は+3.87%と上げているので売り材料としては弱い形です。

※◎○の判定は2026/4/23〜8/3の61営業日で事後検証済み(採用分32件:翌日+0.74pt・勝率65.6%)。サンプルは小さく検証は継続中で、有効射程は翌日〜3日です。

3層構造でみる明日のシナリオ

🔍 3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 資源軸+3.74pt・リスク軸+1.14ptがプラス転換。金利軸-2.73ptだけが3日連続のマイナスです
  • 体温計は-4→-1へ3ポイント回復し、質は極寒から中立へ。ただし低温シグナルは0/4→2/4に増えました
  • 外部は日本VI31.55・空売り比率44.2%・WTI94.53ドル、米国株はダウ-1.18%でもSOXは+1.30%と分かれています
指数の下げは止まりましたが、幅が戻ったというより「上げる側と下げる側が入れ替わった」だけの回復です
層2:テーマ10テーマの動き
  • エネルギー+3.68ptが3日連続の⤴継続強で10日累計+8.76pt。素材+2.70ptと製造業サイクル+1.09ptが🆙主役化
  • 金融-1.86pt・内需消費-1.77ptが下位で、代金TOP100の買い主導率はどちらも0%と大型でも売り一色
  • 買い主導率はエネルギー100%・製造業サイクル90%・商社86%・素材82%で、上げ側には代金の裏付けがあります
資源と素材に資金が回り、金融と内需から抜けた1日。ただし素材は前日🆘脱落からの反転で、まだ2日目です
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは流入14対流出16で「🌧️全面安」の表示のまま。ただし★の新規点灯は10業種と久々に増えました
  • 実践判定は◎4・○3・△1。「加速中×資金が本物」を満たすのは建設業の1業種だけ
  • サブ業種の◎本命は金価格・貴金属と総合商社⛔戻りはヘルスケアIT・ゲーム・サイバーセキュリティ
枠は開きましたが、中身の厚さはばらばら。まとめて乗るのではなく、資金判定が〈本物〉の枠から入る日です
3層の見立ては「下げは止まったが、戻ったのは順番であって幅ではない」です:上昇銘柄比率は38.8%とまだ半分に届かず、RSI30以下が16.9%へ増えて低温シグナルが2/4に。上げたのは電線・資源という外部材料の当たった枠に限られています。
📊 メインシナリオ:5日線65,209円をはさんだもみ合い。上は25日線66,257円まで1,100円ぶん空いており、届く材料は今のところ見当たらない。日経は64,300〜66,300円、TOPIXは4,000〜4,110、値上がり業種は8〜24のレンジを軸に置く

終値65,142.78円は5日線65,209円をわずかに下回り、25日線66,257円とは1,114円の開きがあります。地合い判定は日経・TOPIXともに×で、翌営業日は慎重側の目盛りです。米PPI・米CPIの発表前で、上下どちらにも振れにくい位置と見ています。

  • 期待エリア:◎最優先の建設業(🔥→・5日前比+6.73・資金判定〈本物〉・東洋エンジニアリング43%)。★10業種のうち、検証でいちばん成績のよい「加速中×資金が本物」に入るのはここだけです。次点は卸売業ですが、○は翌日利確型なので持ち越し前提では見ません
  • 継続性試金石:①◎の4業種(鉄鋼・陸運業・倉庫運輸・建設業)のうち2つ以上が翌日も対TOPIXでプラスを保てるか ②非鉄金属が2日続けて相対プラスを維持できるか ③日経が5日線65,209円を終値で上抜けるか。3つのうち2つ以上が成立すれば、今日の反発は続きとして扱えます
  • 底打ち待機:サブ業種の◎本命は金価格・貴金属(地力4位・25日累積+28.13pt)と総合商社(15位・+7.14pt)の2群。前者は🔄押し目反転にも点灯し、当日相対+5.12pt・ブレッドス100%と買い手が入りました。逆に⛔戻りはヘルスケアIT・ゲーム・サイバーセキュリティの3群で、戻りを売られやすい側です
  • マクロ材料注視:10日の米PPIと11日の米CPI/WTIが95ドルを超えるか(超えれば石油・鉱業の○は継続、下げれば1日で消える)/18日の日銀会合をにらんだドル円152〜154円の攻防/光ファイバー需要が電線以外へ広がるか

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:電線と資源の急伸が1日で終わり、指数だけが下に付いていく

今日の上げは米コーニングの契約報道という外部材料1本に反応したもので、非鉄金属の5日前比は-3.40ptと失速側のままです。上昇銘柄比率も38.8%と半分に届いていません。材料が一巡すれば、上げ側の支えが消えて指数だけが5日線の下に沈む形になります。

警戒トリガー:非鉄金属が翌日に対TOPIXでマイナス/または値上がり業種が10以下(本日16)

⚡ 最弱気分岐B:米CPIの上振れと円高が重なり、輸出と金融が同時に売られる

ドル円はすでに153.24円まで円高が進み、日銀の利上げ観測が残っています。11日の米CPIが上振れれば米金利上昇でハイテクに逆風、同時に日銀会合を意識した円買いが入ると輸出セクターが二重に売られます。空売り比率44.2%はすでに高く、値幅が出やすい状態です。

警戒トリガー:ドル円が152円割れ(本日安値152.94円)/または日本VIが35超(本日31.55)
🎯 シナリオ信頼度
中程度。指数が動かず、上下どちらの材料も決め手を欠いているためです。◎最優先が4件に増えたこと・資源軸+3.74ptの反転・体温計の-4→-1は上向きの材料ですが、上昇銘柄比率38.8%・RSI30以下16.9%・空売り比率44.2%は戻りの弱さを示しています。非鉄金属が翌日マイナスまたは値上がり業種10以下なら分岐Aへ、ドル円152円割れまたは日本VI35超なら分岐Bへ切り替えます。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):中立・様子見(スコア:±0/±11)

  • A トレンド:±0 TOPIX-0.09%は±0.5%内で±0、日経-TOPIX差-0.10ptも±0、グロース-TOPIX差-0.33ptも±0
  • B 幅・需給:±0 値上がり業種16/33が11〜21で±0、新高安差-6(高値11・安値17)も±0、上昇銘柄比率38.8%が35〜64%で±0
  • C 勢い:+1 シクリカル−ディフェンシブ+1.54%が+1.0%以上で+1、急増top30平均+2.10%が+2.0%以上で+1、RSI50超33.3%は55%未満で-1
  • D 過熱調整:-1 RSI70超3.3%・騰落レシオ25日116.16でブレーキなし、代金TOP3集中度30.5%が30%超で-1
  • E マクロ:±0 米国株合算-0.90%は±1%内で±0、VIX15.66は15-25レンジで±0

判定根拠:前営業日の-4(弱気)から4ポイント戻し、判定区分は2段階上がりました。改善したのはB群とC群で、B群は値上がり業種9→16・上昇銘柄比率23.3%→38.8%で3項目すべてが中立に戻り、C群はシクリカル−ディフェンシブ差が-2.00%→+1.54%へ符号を変えています。D群は集中度が36.9%→30.5%と下がりましたが30%の線をわずかに超えたため-1が残りました。E群は±0のまま2日続けて動いておらず、今日の戻りも外部要因ではありません。総合判定は今日の日本株を要約した数字であり、明日の予測ではありません。

11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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