今日の日本株|2026年6月23日の市場資金フロー|半導体ハイテク総崩れで全面安

今日の日本株|2026年6月23日の市場資金フロー|半導体ハイテク総崩れで全面安

目次

今日の日本株|2026年6月23日の市場資金フロー|半導体ハイテク総崩れで全面安

今日の日本株は、日経平均が-3.55%(-2,747円)の急落で、前日まで続いた史上最高値ラインから一気に水準を切り下げる1日でした。半導体・ハイテクの総崩れが震源で、非鉄金属-5.26%・電気機器-4.70%・情報通信-4.28%がそろって崩れています。VIXは20.33へ急騰(+2.82)し、リスクオフの色がはっきり出ました。値上がりはわずか5/33業種で、逆行高は水産農林・陸運・海運など内需ディフェンシブだけ。前日の日経乖離率や指数ベースのバリュエーションを思えば、いったん利確が出ても不思議ではない局面ではありました。
📌 今日を3行で
  • 日経-3.55%(69,788円)・TOPIX-2.56%の全面安。半導体ハイテク主導の急落で、キオクシア-15.10%・古河電工-15.52%が象徴的に下げました。
  • 逆行高は水産農林+1.10%・陸運+0.90%・海運+0.84%の内需ディフェンシブのみ。資金は相対的に退避先へ動いています。
  • VIX20.33へ急騰・ドル円161.44円へ円高・売買代金13.7兆円。しっかりした売りで、総合判定は全面安・警戒(-7/+11)です。
主要指標
日経平均
-3.55%
69,788 円(-2,747円)
TOPIX
-2.56%
3,990 pt
グロース250
-2.92%
696 pt
セクター・内部相場
最強業種
水産・農林業
+1.10% / 相対 +3.66pt
最弱業種
非鉄金属
-5.26% / 相対 -2.70pt
上昇銘柄比率
23.9%
新高値58 / 新安値78(差-20)
為替・米10年
¥161.44 / 4.485%
ドル円 -0.33円(円高) / 米10年
📡 今日の主役・主役交代シグナル
🆙 輸送・物流+2.70pt / 主役化点灯
🆙 内需消費+2.60pt / 主役化点灯
🆙 生活防衛+2.19pt / 主役化点灯
🆙 エネルギー+2.17pt / 主役化点灯
🆘 素材-0.56pt / 脱落点灯
↘ テクノロジー-0.80pt / 連続-3日
※すべて対TOPIX相対です。全面安の日は「主役化=買われた」ではなく「TOPIXより下げ幅が小さかった=資金の退避先」を意味します。今日のポジ系チップはいずれも内需・ディフェンシブの逃げ場という読み方になります。

今日の日本株:業種別の資金フロー分析

まず全体像です。TOPIXが-2.56%まで下げた1日で、絶対騰落率がプラスになったのはわずか5業種でした。資金が業種をまたいで広く動いたというより、半導体・電線・情報通信といったハイテク群から一斉に逃げた、その逃げ先として内需・ディフェンシブが相対的に残った、という構図ですね。

値上がり業種 TOP5

プラス圏に残ったのは、水産農林・陸運・海運・倉庫運輸・小売という内需ディフェンシブの並びでした。いずれも派手な買いというより、全面安の中で売られなかったタイプの強さです。対TOPIX相対で見ると小売まで+2.72ptと、市場平均を3pt前後上回る退避先になっていたりします。

業種騰落率相対騰落コメント
水産・農林業+1.10%+3.66pt本日の最強。典型的なディフェンシブ退避先
陸運業+0.90%+3.46pt鉄道など内需。値動きの安定感が買われる
海運業+0.84%+3.40pt市況株ながら逆行高。輸送・物流テーマの主役
倉庫・運輸関連業+0.48%+3.04pt内需インフラ。地味だが底堅い
小売業+0.16%+2.72pt内需消費。ファストリ+0.78%が下支え

値下がり業種 TOP5

逆に大きく下げたのは、非鉄金属-5.26%・電気機器-4.70%・情報通信-4.28%という、いわば「最近の主役」がそのまま並んだ顔ぶれでした。金属製品-3.97%・機械-3.66%まで含めると、半導体製造装置・電線・電子部品といったハイテク製造業が総崩れだったことが分かります。前日まで非鉄金属が連日二桁の相対プラスで突っ走っていたぶん、反動が出やすい位置ではあったのかなと思います。

業種騰落率相対騰落コメント
非鉄金属-5.26%-2.70pt古河電工-15.52%・JX金属-11.28%。電線・銅の急落
電気機器-4.70%-2.14ptキオクシア-15.10%・村田-10.16%。半導体総崩れ
情報・通信業-4.28%-1.72ptSBG-10.09%。新安値が突出して多い
金属製品-3.97%-1.41ptSUMCO-9.26%など半導体周辺
機械-3.66%-1.10ptディスコ-6.34%・ハーモニック-11.60%

色分けで整理すると、今日は「内需消費+生活防衛+輸送・物流」の退避組と、「テクノロジー+素材(特に電線・半導体)」の売られ組に、きれいに分かれた1日でした。ふだんと違うのは、買われた側も絶対騰落率はほぼ横ばい〜小幅高にとどまっていることで、資金が積極的に入ったというより、売りを避けた先に残っただけという色合いが強いように見えます。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(-2.56%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが大きくマイナスの局面では、相対騰落がプラスでも絶対値はほぼ横ばいということが多く、「下げなかった=相対的な退避先」という読み方になります。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
33業種別騰落率 2026/06/2333業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 業種別騰落率(33業種)| 2026/06/23 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=-2.56%(基準線) -5% -4% -3% -2% -1% +1% 水産・農林業 +1.10% (+3.66pt) 陸運業 +0.90% (+3.46pt) 海運業 +0.84% (+3.40pt) 倉庫・運輸関連業 +0.48% (+3.04pt) 小売業 +0.16% (+2.72pt) サービス業 -0.09% (+2.47pt) 医薬品 -0.11% (+2.45pt) 鉱業 -0.13% (+2.43pt) 石油・石炭製品 -0.65% (+1.91pt) 保険業 -0.76% (+1.80pt) 電気・ガス業 -0.82% (+1.74pt) パルプ・紙 -0.86% (+1.70pt) 空運業 -0.89% (+1.67pt) その他製品 -1.06% (+1.50pt) 卸売業 -1.11% (+1.45pt) 食料品 -1.46% (+1.10pt) 化学 -1.47% (+1.09pt) 輸送用機器 -1.58% (+0.98pt) 不動産業 -1.74% (+0.82pt) 繊維製品 -1.93% (+0.63pt) 精密機器 -2.03% (+0.53pt) ゴム製品 -2.06% (+0.50pt) 建設業 -2.08% (+0.48pt) 銀行業 -2.15% (+0.41pt) 証券・商品先物業 -2.20% (+0.36pt) その他金融業 -2.30% (+0.26pt) 鉄鋼 -2.62% (-0.06pt) ガラス・土石製品 -3.27% (-0.71pt) 機械 -3.66% (-1.10pt) 金属製品 -3.97% (-1.41pt) 情報・通信業 -4.28% (-1.72pt) 電気機器 -4.70% (-2.14pt) 非鉄金属 -5.26% (-2.70pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(-2.56%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。本日の逆行高は水産農林・陸運・海運など内需ディフェンシブ。 2026/06/23 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
14 業種
🔥 本格 2🟢 兆し 1○ 本日 11
中立
8 業種
様子見ゾーン
資金流出
11 業種
❄ 本格 4🔵 兆し 6○ 本日 1

ヒートマップで5日間のpt推移を見る前に、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を続けて掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日の地力という5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で見極めるものです。本日は流入14業種(🔥2/🟢1/○11)vs 流出11業種・中立8業種で、数のうえでは流入が上回りました。ただ繰り返しになりますが、これは対TOPIX相対の方向シグナルなので、全面安の日は「流入=相対的な退避先」と読むのが実態に近いところがあります。

33業種 資金流入シグナル 2026/06/235項目スコアと判定 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続性 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 非鉄金属 · 5 4 🔥本格 ○ 5→4 化学 · 1 4 ○本日 鉄鋼 · · 2 3 テクノロジー 電気機器 · · · 5 2 精密機器 · · · · 0 1 金融 銀行業 · 1 4 ○本日 保険業 · 3 4 🟢兆し ○ 3→4 証券・商品先物業 · 1 4 ○本日 輸送・物流 空運業 · 1 4 ○本日 倉庫・運輸関連業 · 2 4 ○本日 海運業 · · 2 3 製造業サイクル 輸送用機器 · · · 2 2 機械 · · · · 1 1 不動産・建設 建設業 · · · 2 2 不動産業 · · · · 2 1 生活防衛 食料品 · 2 4 ○本日 電気・ガス業 · 2 4 ○本日 陸運業 · 1 4 ○本日 医薬品 · · 0 3 内需消費 小売業 · · 0 3 サービス業 · · 0 3 商社 卸売業 · 2 4 ○本日 エネルギー 鉱業 · · · · 2 1 石油・石炭製品 · · · · 3 1 その他 ガラス・土石製品 · 5 4 🔥本格 ○ 5→4 水産・農林業 · 2 4 ○本日 その他金融業 · 1 4 ○本日 パルプ・紙 · · 1 3 その他製品 · · 1 3 繊維製品 · · · 0 2 ゴム製品 · · · 1 2 金属製品 · · · · 1 1 情報・通信業 · · · · · 0 0 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 14業種 (🔥本格 2 / 🟢兆し 1 / ○本日のみ 11)  vs ⚠ 流出計 11業種 (❄本格 4 / 🔵兆し 6 / ○本日のみ 1) / 中立 8業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 ※全面安日は「相対的な退避先」を示す 2026/06/23 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:🔥本格流入に残った非鉄金属・ガラス土石も本日のスコアは5→4へ低下し、絶対株価はむしろ急落しています。一方で機械・精密機器・情報通信・金属製品が❄本格流出に転じ、ハイテク・素材から方向が下向きに変わってきました。逆に流入側の中身は陸運・食料品・電気ガス・空運・銀行など内需ディフェンシブで、明日の物色の起点になり得るかは慎重に見ておきたいところです。

業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の流れを並べると、6/22まで非鉄金属が+6〜+9ptで連日トップを走っていたのが、本日6/23で一気にマイナスへ反転したのがよく分かります。きれいに緑が並んでいた素材・テクノロジーの右端が、今日だけ赤に染まりました。逆に海運・陸運・水産農林は直前まで弱かったのが本日だけ濃い緑に転じていて、資金の逃げ場が一晩で入れ替わった様子が見て取れます。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 2026/06/23直近5営業日の対TOPIX相対騰落pt 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)| 2026/06/23 06/17 TOPIX +0.55% 06/18 TOPIX +1.37% 06/19 TOPIX -0.57% 06/22 TOPIX +1.24% 06/23 TOPIX -2.56% 本日順位 素材 化学 +0.62pt -1.41pt -0.23pt -0.61pt +1.09pt 17 鉄鋼 -1.54pt -0.23pt -0.12pt -0.10pt -0.06pt 27 非鉄金属 -0.42pt -3.06pt +9.24pt +6.99pt -2.70pt 33 テクノロジー 精密機器 +1.03pt +0.79pt -1.94pt -1.15pt +0.53pt 21 電気機器 +0.73pt +1.13pt +0.99pt +1.00pt -2.14pt 32 金融 保険業 -1.30pt +0.18pt -0.50pt +0.19pt +1.80pt 10 銀行業 +0.28pt +2.03pt -2.53pt +0.70pt +0.41pt 24 証券・商品先物業 +0.21pt -1.59pt -1.16pt +0.22pt +0.36pt 25 輸送・物流 海運業 -2.74pt -2.60pt -1.30pt -0.33pt +3.40pt 3 倉庫・運輸関連業 -0.65pt -0.72pt +0.48pt -1.32pt +3.04pt 4 空運業 -0.97pt -2.49pt -0.40pt -1.53pt +1.67pt 13 製造業サイクル 輸送用機器 -0.74pt -1.98pt -0.11pt -1.96pt +0.98pt 18 機械 +1.39pt -0.26pt -0.12pt +0.10pt -1.10pt 29 不動産・建設 不動産業 -1.12pt -1.76pt +0.38pt -2.61pt +0.82pt 19 建設業 +0.23pt -0.23pt +0.38pt -1.46pt +0.48pt 23 生活防衛 陸運業 -1.46pt -1.03pt +0.31pt -2.12pt +3.46pt 2 医薬品 -0.03pt +0.36pt -1.62pt -0.60pt +2.45pt 7 電気・ガス業 -0.54pt -1.56pt +0.45pt -1.16pt +1.74pt 11 食料品 -0.20pt +0.70pt +0.53pt -0.29pt +1.10pt 16 内需消費 小売業 -0.09pt -1.38pt -0.18pt -2.03pt +2.72pt 5 サービス業 -1.44pt +1.46pt -0.78pt -0.46pt +2.47pt 6 商社 卸売業 -0.37pt -1.66pt +0.05pt -0.65pt +1.45pt 15 エネルギー 鉱業 +0.27pt -0.84pt +2.34pt -2.44pt +2.43pt 8 石油・石炭製品 -0.30pt -2.98pt +2.99pt -2.17pt +1.91pt 9 その他 水産・農林業 -1.39pt -1.44pt +0.57pt -0.64pt +3.66pt 1 パルプ・紙 -0.09pt -1.93pt +0.92pt -2.38pt +1.70pt 12 その他製品 -0.18pt -1.47pt -0.31pt -0.81pt +1.50pt 14 繊維製品 +0.69pt -1.16pt -0.94pt -0.64pt +0.63pt 20 ゴム製品 -0.15pt -1.72pt -0.11pt -1.58pt +0.50pt 22 その他金融業 -0.27pt +0.12pt -1.79pt +0.33pt +0.26pt 26 ガラス・土石製品 +1.71pt -0.73pt +1.09pt +1.42pt -0.71pt 28 金属製品 +0.49pt +0.66pt -0.02pt -0.93pt -1.41pt 30 情報・通信業 -1.43pt +0.23pt -0.64pt -0.91pt -1.72pt 31 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

需給の地力を映す年初来高値・安値は、本日高値58銘柄に対して安値78銘柄で、差し引き-20と安値優位に転じました。業種別のネット差(高値更新数−安値更新数)で見ると、情報・通信業がネット-36と突出して新安値が多く、サービス業-10・小売業-8と内需グロースにも新安値が目立ちます。一方で電気機器+9・機械+9・銀行業+5は本日急落しながらもネットではプラスを保っていて、ここは年初来の上昇貯金がまだ残っている格好です。全体では需給が一段悪化した、という読み取りになります。

年初来高値・安値 業種別ネット差 2026/06/23高値更新数−安値更新数 年初来高値・安値 業種別ネット差(高値更新数−安値更新数)| 2026/06/23 緑=高値超過(上向き)/赤=安値超過(下向き) 全市場:高値58・安値78(差-20) +9 電気機器 +9 機械 +5 銀行業 +4 化学 +4 精密機器 -36 情報・通信業 -10 サービス業 -8 小売業 -2 食料品 -2 電気・ガス業 安値更新78>高値更新58で需給は悪化。情報・通信業がネット-36と突出、内需消費(サービス・小売)も新安値が優勢。 2026/06/23 | 市場資金フローレポート(基準日 2026/06/23)

補助的に景気敏感とディフェンシブの差を見ておくと、本日はシクリカルがディフェンシブを3pt超下回り、グロースはバリューをわずかに下回りました。景気敏感株がそろって売られ、相対的に守りの強い業種が残った、という今日の構図をそのまま裏づける数字ですね。スタイルとしてはバリュー優位の判定になっています。

本日の日本株で強かったテーマ:テーマ別資金フロー

1輸送・物流+2.70pt🆙 +1日
2内需消費+2.60pt🆙 +1日
3生活防衛+2.19pt🆙 +1日
4エネルギー+2.17pt🆙 +1日
5商社+1.45pt🆙 +1日
6金融+0.86pt◐ +2日
7不動産・建設+0.65pt🆙 +1日
8製造業サイクル-0.06pt◐ -4日
9素材-0.56pt🆘 -1日
10テクノロジー-0.80pt↘ -3日
テーマ別資金フロー 2026/06/2310テーマの対TOPIX相対騰落 テーマ別資金フロー(10テーマ・対TOPIX相対pt)| 2026/06/23 -1pt +1pt +2pt +2.70 輸送・物流 +2.60 内需消費 +2.19 生活防衛 +2.17 エネルギー +1.45 商社 +0.86 金融 +0.65 不動産・建設 -0.06 製造業サイクル -0.56 素材 -0.80 テクノロジー 2026/06/23 | 市場資金フローレポート(プラス=TOPIXより強い/全面安の中の相対退避先)
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-2.56%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマランキングの上位は輸送・物流+内需消費+生活防衛+エネルギーと、見事にディフェンシブ寄りで埋まりました。判定上は7テーマが🆙主役化点灯ですが、これは全面安の裏返しで「市場平均より下げなかったテーマがまとめて主役化判定になった」状態なんですよね。一方でテクノロジーが↘継続弱(連続-3日)、素材が🆘脱落と、ここ数日の主役が明確に流出側へ回りました。買われたテーマというより、逃げ込まれたテーマが上に来た1日と整理しておくのが正確だと思います。

🔥🔥 1位 輸送・物流 +2.70pt 🆙 主役化
海運+3.40pt・空運・倉庫運輸が市場平均を大きく上回りました。連続+1日・本日pt+2.70で🆙主役化判定。市況株の海運まで逆行高で、ディフェンシブ退避の象徴的なテーマです。
🔥🔥 2位 内需消費 +2.60pt 🆙 主役化
小売業+2.72ptが牽引。ファストリ+0.78%が逆行高で下支えしています。連続+1日で🆙主役化判定。内需で完結する業態の安定感が見直された格好です。
🔥🔥 3位 生活防衛 +2.19pt 🆙 主役化
陸運+3.46pt・食料品・医薬品・電気ガスがそろって市場平均を上回りました。連続+1日で🆙主役化判定。守りのテーマがまとめて買い直された典型です。
🔥🔥 4位 エネルギー +2.17pt 🆙 主役化
鉱業+2.43pt・石油石炭が相対上位。連続+1日で🆙主役化判定。ただWTI原油は前日比-2.46%と反落しており、資源市況そのものが強いわけではない点は割り引いて見たいところです。
🔥 5位 商社 +1.45pt 🆙 主役化
卸売業+1.45pt。連続+1日で🆙主役化判定。バリュー寄りの安定銘柄が相対的に残りました。岩谷産業+4.41%など個別の逆行高も見られます。
🔥 6位 金融 +0.86pt ◐ 中立
保険+1.80ptが相対上位、銀行・証券もTOPIXは上回りました。連続+2日ながら本日値が小さく◐中立判定。三菱UFJ-1.98%と絶対では下げており、退避先としては弱めです。
🔥 7位 不動産・建設 +0.65pt 🆙 主役化
不動産+0.82pt・建設。連続+1日で🆙主役化判定。テスHLDG+14.42%の急騰が建設で目立ちました。内需インフラの一角として相対的に残った形です。
→ 8位 製造業サイクル -0.06pt ◐ 中立
機械・輸送用機器。連続-4日ながら本日はほぼTOPIX並みで◐中立判定。輸送用機器+0.98ptが相対プラスで、機械の急落を一部相殺しています。
💧 9位 素材 -0.56pt 🆘 脱落
鉄鋼・非鉄金属・化学。連続-1日・本日pt-0.56で🆘脱落判定。非鉄金属-5.26%が重しで、直前まで主役だったテーマが一気に流出側へ回りました。化学+1.09ptだけは逆行プラスです。
💧 10位 テクノロジー -0.80pt ↘ 継続弱
電気機器・精密機器。連続-3日・短長スプレッド-0.62で↘継続弱判定。キオクシア-15.10%・村田-10.16%が象徴で、本日の急落の震源となったテーマです。

まとめると、今日はテクノロジーと素材が明確な流出側、その対極で内需・ディフェンシブ系がまとめて退避先という、はっきりした2極の地合いでした。ただ退避先のテーマも連続日数はまだ+1日と浅く、地力(10日累計)はマイナス圏に沈んだままです。明日以降も内需ディフェンシブの粘りが続くのか、それともハイテクの売り一巡で資金が戻るのかは、まだどちらとも言い切れない、という気がします。戻り売り警戒のほうが先に立ちやすい局面ではありますね。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題を3軸で言い表すと、「リスクオフ × 資源安 × 金利は中立」でした。なかでも効いているのがリスク軸-2.66ptで、製造業サイクル・テクノロジー・素材の景気敏感グループが、生活防衛のディフェンシブに対して大きく負けています。リスクオフがはっきり前に出た1日だったと言えそうです。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+0.21pt+0.28pt-0.36pt+2日中立
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2-1.63pt+0.52pt+1.95pt-1日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-2.66pt-0.13pt+4.23pt-1日リスクオフ

本文③でテクノロジー↘継続弱・素材🆘脱落と、内需ディフェンシブの🆙主役化が同時に起きた背景には、このリスク軸-2.66ptの急反転があります。リスク軸はつい先日まで10日累計+4.23ptとリスクオンが地力として効いていたのに、本日いっきにマイナスへ振れました。資源軸も-1.63ptと、WTI原油の反落(前日比-2.46%)を受けて資源安に転じています。金利軸だけは+0.21ptの中立圏で、米10年金利が4.485%とほぼ動かなかったことと整合的ですね。つまり金利要因ではなく、リスク回避と資源安が同時に来たのが、今日の景気敏感株総売りの背景なのかなと思います。

本日の日本株:注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄コード業種騰落率相対騰落
1Orchestra HDG6533サービス業+20.97%+23.53pt
2テスホールディングス5074建設業+14.42%+16.98pt
3エア・ウォーター4088化学+6.61%+9.17pt

全面安の中で二桁高をつけたのは、サービス・建設・化学の中小型でした。Orchestra HDGの+20.97%は個別材料が主体とみられ、地合いとは切り離して見ておくのが無難そうです。

売買代金集中 TOP3

銘柄業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHD電気機器-15.10%約4.39兆円本日の売りの中心。AIメモリの利益確定が集中
フジクラ非鉄金属+5.29%約1.04兆円非鉄が総崩れの中で逆行高。電線AI需要の選別
太陽誘電電気機器-3.53%約3,897億円電子部品。下げ幅は電機平均より小さめ

代金上位はキオクシア-15.10%に売買が集中し、これ1銘柄で4兆円超という極端な商いでした。注目はフジクラ+5.29%が同じ非鉄の中で逆行高を保ったことで、同じ電線でも古河電工-15.52%とは明暗が分かれています。AI・データセンター向け電線の中で銘柄選別が進んでいるように見えますね。

最強モメンタム上位

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

RSI≥60・乖離率≥+5%・相対騰落+1pt以上で抽出した最強モメンタム上位は、本日は内需・ディフェンシブと建設に集中しました。フジクラだけが半導体周辺で唯一残っていますが、乖離率+34.2%・信用倍率20.56倍と過熱の数字も大きく、追いかけにくい位置にあります。

銘柄コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
Orchestra HDG6533+20.97%+23.53pt+3△ やや強
テスホールディングス5074+14.42%+16.98pt+3△ やや強
フジクラ5803+5.29%+7.85pt+3△ やや強
ラウンドワン4680+4.13%+6.69pt+4⚠ 過熱
ニチレイ2871+3.11%+5.67pt+3△ やや強

高値更新×業種強し

高値更新×業種強しとは
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。前日比率の高い順に並べています。

本日は全面安だったため、このリストは中身が薄くなりがちです。年初来高値を更新しつつ業種も強い、という両立はガラス土石・電機の一部に限られました。ただTOTO・NGKなど本日は下げている銘柄も混じっており、業種の累積貯金で拾われている面が強いので、過熱スコアも合わせて慎重に見たいところです。

銘柄コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
TOTO5332ガラス・土石-4.96%-2.40pt+4 ⚠
NGK5333ガラス・土石-3.52%-0.96pt+5 ⚠
ニチアス5393ガラス・土石+0.40%+2.96pt+3 △
ミネベアミツミ6479電気機器-2.49%+0.07pt+2 △
アズビル6845電気機器+0.59%+3.15pt+0 →
📖 その他のスクリーナー(売られすぎ反転/踏み上げ/勝ち組・負け組セクター中核)

売られすぎ反転候補(RSI≤35・乖離率≤-5%・出来高1.5倍以上)

本日は急落の初日ということもあり、底値圏で出来高急増という反転候補はわずか3銘柄にとどまりました。投げ売り一巡のサインはまだ乏しく、逆張りには早い局面という読み取りになります。

銘柄コードRSI乖離率出来高倍率騰落率
アイ・ケイ・ケイHDG219821.95-11.5%3.00倍+1.95%
日鉄ソリューションズ232727.81-5.9%1.55倍-1.43%
エイチ・アイ・エス960332.39-6.5%1.55倍+1.60%

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0・前日比+2%以上)

空売り比率の高い中で逆行高をつけた銘柄です。本日は内需・ディフェンシブ寄りの顔ぶれでした。

銘柄コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア
シナネンHDG81320.14+4.50%+7.06pt-3 △やや弱
カワチ薬品26640.48+3.43%+5.99pt+1 →
参天製薬45360.94+3.01%+5.57pt+1 →

勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt・RSI≥50・乖離率≥0・割安)

業種の累積トレンドが強い中での中核株です。本日はガラス土石・電気機器が中心ですが、いずれも本日は下げており、業種の貯金で拾われている点に注意です。

銘柄コード業種騰落率過熱スコア
ニチアス5393ガラス・土石+0.40%+3 △
NGK5333ガラス・土石-3.52%+5 ⚠
ノリタケ5331ガラス・土石-6.17%+2 △
SCREEN HDG7735電気機器-5.06%+5 ⚠
新電元工業6844電気機器-4.66%+5 ⚠

負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt・RSI≤50・乖離率≤0・割高)

下落業種の中核で、継続売り警戒の候補です。本日は情報・通信業に集中しました。RSIがすでに一桁〜20台の銘柄も多く、売られすぎ反転候補と紙一重の位置にあります。

銘柄コード業種騰落率過熱スコア
飯野海運9119海運業±0.00%-5 ✕売られ
アステリア3853情報・通信業-11.00%-6 ✕売られ
デジタルガレージ4819情報・通信業-2.36%-4 ✕売られ
ソフトバンクグループ9984情報・通信業-10.09%-3 △やや弱
FIG4392情報・通信業-6.02%-6 ✕売られ

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の体温はLayer 1合計 -4「寒気」で、相場の質は極寒の判定でした。一方で高温・低温シグナルはどちらも0/4で未点灯。つまり「広く売られて寒いが、過熱でも底値でもない」という、行き過ぎのサインがまだ出ていない冷え込み局面です。

Layer 1:日々の体温(合計 -4 / ±5 → ❄寒気)

5項目すべてがマイナス寄りで、ブレッドス・業種の広がり・大型株の方向、いずれも弱い1日でした。新高安差だけが中立圏に踏みとどまっています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率23.9%≥55%≤35%-1
値上がり業種数5/33≥20≤11-1
新高値−新安値スプレッド-20≥+30≤-30±0
日経・TOPIX方向両方-両方+両方--1
TOP10売買代金 上昇数1/10≥8社≤3社-1
Layer 1 合計-4 / ±5❄ 寒気

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

過熱を示す高温シグナルは1つも点灯していません。急落でむしろ過熱は解消方向で、③(騰落レシオ25日)は92.52、②(日経225 25日乖離率)も+4.85%まで低下しています。④(信用評価損益率)だけは-3.68%で点灯まで100%の距離にありますが、これは点灯閾値が近いというより週次更新の数字が据え置かれている形です。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超 銘柄比率7.4%≥25%30%未達
日経225 25日乖離率+4.85%≥+8%61%未達
騰落レシオ25日92.52≥12574%未達
信用評価損益率-3.68%≥-3%100%未達
合計0/4・過熱なし

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

底値を示す低温シグナルもまだ0点灯です。①(RSI30以下銘柄比率)は8.2%で点灯の15%にはまだ距離があり、③(騰落レシオ6日)も82.65と、底値の目安60にはほど遠い水準でした。なお、Layer 3で3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場では事実上ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しているものです。つまり今日の急落はまだ「売られ過ぎ」の領域には入っていない、というのが体温計の見立てになります。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下 銘柄比率8.2%≥15%55%未達
日経225 25日乖離率+4.85%≤-6%81%未達
騰落レシオ6日82.65≤60100%未達
信用評価損益率-3.68%≤-15%25%未達
合計0/4・底値接近せず

補助指標と相場の質

同じ寒さでも中身を見ると、本日は資金集中度TOP3が50.2%と極端集中、買い主導率は10%で完全な売り主導でした。半導体・電線という一部の主力に売買が偏ったうえで売られた、典型的な「狭い全面安」です。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3シェア)50.2%極端集中≥30%集中/≥40%極端集中
買い主導率(TOP20内)10%売り主導≥70%買い主導/≤30%売り主導
TOPIX 25日乖離率+1.31%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+3.54pt中立≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考)82.65中立≤60超過冷/≤80過冷

総合すると、本日の体温計は「広範な売り・極端な資金集中・売り主導の寒気」を映しつつ、高温・低温シグナルはどちらも未点灯でした。これは過熱の反動が一気に出た冷え込みではあるが、まだ売られ過ぎの底値圏には達していないということです。Layer 3が点灯し始めれば下げ止まりを警戒するタイミングですが、現時点ではそのサインは出ていません。押し目なのか、いったんの天井形成の入り口なのかは、ここから慎重に見極めたいと思います。

本日のマクロ環境

今日の急落は国内のハイテク売りが主役でしたが、マクロ環境もそれを後押しする並びでした。米株は前週末(6/20)にナスダックが下げ、VIXが急騰していて、それぞれが別々のシグナルとして日本株のリスクオフに重なっています。一つずつ見ていきます。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-3.55%
69,788円(-2,747円)
TOPIX
-2.56%
3,990pt
グロース250
-2.92%
696pt
海外株式
(前日6/20)
NYダウ
+0.29%
51,718
ナスダック
-1.32%
26,167・ハイテク調整
S&P500
-0.37%
7,473
為替・金利
ドル円
161.44
-0.33円・小幅円高
米10年金利
4.485%
-0.006pt・ほぼ横ばい
VIX恐怖指数
20.33
+2.82・急騰
資源・需給
WTI原油
$73.50
-2.46%・反落
騰落25日
92.52
中立ゾーン
信用評価損益率
-3.68%
-3%閾値に接近
日経-3.55%・TOPIX-2.56%の全面安:半導体ハイテク主導の急落日経平均は前日比-2,747円の69,788円、TOPIXも3,990ptまで下げました。前日まで日経・TOPIXそろって史上最高値を更新していたぶん、高値圏での利益確定が一気に出た形です。値上がりは5/33業種にとどまりました。
ハイテク総崩れ:非鉄金属-5.26%・電気機器-4.70%・情報通信-4.28%個別ではキオクシア-15.10%・古河電工-15.52%が象徴的でした。村田-10.16%・SBG-10.09%・三井金属-12.62%と、半導体・電線・電子部品が軒並み二桁安。直前まで相場を引っ張ってきた主力が、そのまま下げの主役に回っています。
VIX20.33へ急騰(+2.82):リスクオフ鮮明恐怖指数が17台から20台へ一気に上昇しました。値上業種わずか5/33、上昇銘柄比率23.9%と、広範に売られた1日です。買い主導率は10%で、需給は完全な売り主導でした。下値模索が続くのか、ここで売り一巡となるかが目先の焦点になりそうです。
逆行高は内需ディフェンシブ:水産農林+1.10%・陸運+0.90%・海運+0.84%全面安の中で守りの業種に資金が退避しました。対TOPIX相対では小売まで+2.72ptと、市場平均を3pt前後上回っています。急落一巡後にこの退避先が循環物色の起点になり得るかは、明日以降の見どころだったりします。
マクロ:ドル円161.44円(小幅円高)・米10年4.485%・騰落レシオ25日92.52為替は前日比-0.33円の円高で、輸出株にはわずかに逆風でした。米10年金利はほぼ横ばいで、今日の下げは金利要因ではないことが分かります。騰落レシオ25日は92.52へ低下し、過熱は解消方向です。
米株6/20終値:ナスダック-1.32%・S&P500-0.37%でハイテク調整が波及前週末の米ハイテク調整が、週明けの日本株のハイテク売りに重なりました。NYダウは+0.29%とプラスで、下げているのはあくまでハイテク中心。米国でも物色の中身が二極化している様子がうかがえます。

明日の日本株で注目したいポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +0.21pt(連続+2日) 中立
  • リスク軸 -2.66pt(連続-1日) リスクオフ急反転
  • 資源軸 -1.63pt(連続-1日) 資源安(WTI-2.46%)
  • 市場体温計:L1 -4「寒気」/ L2 0/4 / L3 0/4
リスクオフ一色だが、過熱も底値シグナルも未点灯で「ただ寒い」局面
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:輸送・物流+2.70pt(🆙主役化・連続+1日・強流入)※相対退避
  • 次点:内需消費+2.60pt・生活防衛+2.19pt(ともに🆙主役化)
  • 最弱:テクノロジー-0.80pt(↘継続弱・連続-3日・流出)
  • もう1つの敗者:素材-0.56pt(🆘脱落・連続-1日)
上位は全面安の中の相対退避先で、本物の主役交代ではない
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入に 非鉄金属(5→4)・ガラス土石(5→4) が残るが絶対株価は急落
  • A最強モメンタム上位は 水産農林・陸運・建設など内需 に集中
  • 情報・通信業はネット-36の新安値優位、G負け組中核に14銘柄
  • L3低温シグナルは 0/4で売られ過ぎ未達、反転確証はまだ
買い候補は内需に偏在、ハイテク・素材は反転の確証なし
3層の一致:マクロ層の「リスクオフ急反転」、テーマ層の「内需ディフェンシブ退避」、業種層の「買い候補は内需に偏在」が、3層すべてで リスク回避 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なリスクオフのシグナルとして読める1日でした。ただL3低温が0/4で、売られ過ぎの底打ちサインはまだ出ていません。
📊 メインシナリオ:内需ディフェンシブ退避の継続、ハイテクは反発待ち

明日も売り一巡を確かめにいく展開で、内需・ディフェンシブ優位の地合いが続く公算が高いとみています。

  • 期待エリア:水産農林・陸運・海運・小売など内需ディフェンシブ(対TOPIX+3pt超の退避先)
  • 継続性試金石:フジクラ+5.29%が古河電工急落と分かれて逆行高を維持できるか(電線の銘柄選別)
  • 底打ち待機:半導体(電気機器・精密機器)はVIX低下と米ハイテク反発の確認待ち
  • マクロ材料注視:米ナスダックの調整継続/ドル円161円台の円高進行/VIX20超の高止まり

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:ディフェンシブも崩れる全面安継続

内需退避すら続かず、指数主導でもう一段下げる展開です。リスク軸のマイナスが連続2日目に入ると、退避先が逃げ場として機能しなくなります。

警戒トリガー:日経先物が時間外で-1.5%超 かつ VIX22超

⚡ 最弱気分岐B:半導体連れ安の第二波

キオクシア・古河電工の追加下落が指数を一段押し下げる展開です。AIメモリの利益確定がもう一巡すると、代金集中の重さがそのまま指数の重しになります。

警戒トリガー:米SOX指数-3%超 × ドル円160円割れの円高
🎯 シナリオ信頼度:中〜やや高
3層がリスク回避で一致し、リスク軸-2.66ptの振れも大きいため、内需ディフェンシブ優位という方向自体は信頼度が高めです。ただ退避先の連続日数はまだ+1日と浅く、L3低温シグナルも0/4で売られ過ぎの底打ちは未確認。押し目か天井かの見極めはこれからで、上記の警戒トリガーが出れば即座にサブシナリオへ切り替える前提で見ています。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 金利ではなく「リスク回避と資源安」が同時に来た

本日のマクロ環境で最も大きく動いたのはリスク軸-2.66ptでした。製造業サイクル・テクノロジー・素材という景気敏感グループが、生活防衛のディフェンシブに対して大きく負けた、という意味です。直前までこのリスク軸は10日累計で+4.23ptとリスクオンが地力として効いていたので、本日の急反転は「積み上がっていたリスクオンの巻き戻し」と読むのが自然です。

もう一つ効いたのが資源軸-1.63ptで、WTI原油が前日比-2.46%と反落したことが背景にあります。一方で金利軸は+0.21ptの中立圏。米10年金利が4.485%とほぼ横ばいだったことと整合的で、今日の下げは金利上昇が引き金ではないと言えそうです。市場体温計はLayer 1が-4「寒気」まで冷え込みましたが、高温・低温シグナルはともに0点灯。過熱の極端値も底値の極端値も出ていない、「広く売られて寒いが、行き過ぎてはいない」局面です。

層2:テーマ層 ─ 上位の主役化は「退避先」、本物の交代ではない

テーマランキングは輸送・物流+2.70pt、内需消費+2.60pt、生活防衛+2.19pt、エネルギー+2.17ptと、上位がディフェンシブで埋まりました。判定上は7テーマが🆙主役化点灯ですが、これは全面安の裏返しです。TOPIXが-2.56%下げた中で「下げ幅が小さかったテーマ」がまとめて相対プラスになり、主役化判定が点灯した、という構造になっています。

注意したいのは、上位テーマの連続日数がいずれも+1日と浅く、10日累計(地力)はマイナス圏に沈んだままという点です。つまり地力に裏打ちされた主役交代ではなく、今日たまたま逃げ込まれた退避先という色合いが濃いんですよね。逆にテクノロジーは↘継続弱(連続-3日)、素材は🆘脱落と、ここ数日の主役がはっきり流出側へ回りました。直前まで連日+6〜+9ptで突っ走っていた非鉄金属が一晩でマイナスへ反転したのが、その象徴です。

層3:業種・銘柄層 ─ 買い候補は内需に偏在、ハイテクは確証待ち

資金流入シグナルでは流入14業種・流出11業種と数では流入が上回りましたが、これも対TOPIX相対の方向シグナルなので、実態は「相対的な退避先が14業種」という意味です。🔥本格流入に残った非鉄金属・ガラス土石も本日のスコアは5→4へ低下し、絶対株価はむしろ急落しています。

個別では、A最強モメンタム上位が水産農林・陸運・建設など内需に集中し、買える候補が守りの業種に偏っているのが分かります。一方で情報・通信業は年初来高安のネットで-36と新安値が突出し、G負け組セクター中核には14銘柄が並びました。ただこれらはRSIが一桁〜20台まで下がっている銘柄も多く、売られすぎ反転候補と紙一重の位置です。とはいえLayer 3低温シグナルは0/4で、市場全体としてはまだ「売られ過ぎ」の領域に達していません。反転の確証が出るまでは、ハイテク・素材の新規買いは見送るのが無難という読み取りになります。

3層統合の読み方

マクロ層の「リスクオフ急反転」、テーマ層の「内需ディフェンシブ退避」、業種層の「買い候補は内需に偏在」が、3層すべてでリスク回避という同じ方向を指しました。これは構造的なシグナルで、明日も内需・ディフェンシブ優位の地合いが続く公算が高い、というのがメインシナリオの根拠です。

ただし注意点が2つあります。1つは退避先の地力がまだ浅いこと、もう1つはLayer 3低温シグナルが0/4で、売られ過ぎの底打ちサインがまだ出ていないことです。押し目として買い場になるのか、いったんの天井形成の入り口なのかは、ここからの数日で見極めたいところです。売買代金が13.7兆円と多く、しっかりした売りだったぶん、安易な逆張りには慎重でいたいと考えています。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):全面安・警戒(スコア:-7/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:-2(TOPIX-2.56%・日経-TOPIX-0.99pt。グロース-TOPIX-0.36ptは±0)
  • B 幅・需給:-2(値上がり業種5/33・上昇銘柄比率23.9%。新高安差-20は±0)
  • C 内部エネルギー:-1(シクリカル-ディフェンシブ差-3.08%で-1。急増銘柄平均-0.36%・RSI健全度は±0)
  • D 過熱調整:⚠-1(資金集中度TOP3 50.2%で-1。過熱度ブレーキは未点灯)
  • E マクロ:-1(米国株合算-1.70%で-1。VIX20.33は中立レンジ)

判定根拠:A〜Eの全群がマイナスに沈み、トレンド・幅需給の悪化に、資金集中(D群)と米ハイテク安(E群)が重なった全面安でした。前日+3から-10ptの急反転です。ただD群の集中リスク以外に過熱・底値の極端シグナルは点灯しておらず、これが押し目なのか天井形成の入り口なのかは、慎重に見極めたい局面だと見ています。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的とするものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。記載の数値・指標は2026年6月23日大引け時点のものであり、その後の市況により変動します。予想PERなど価格由来の指標は基準日(2026/06/23)時点の値です。

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