今日の日本株|2026年7月8日の市場資金フロー|半導体・機械総崩れ、資源だけ逆行高

今日の日本株|2026年7月8日の市場資金フロー|日経-2.11%全面安・上昇は9業種のみ、半導体・機械総崩れで資源だけが逆行高

目次

今日の日本株|2026年7月8日の市場資金フロー|日経-2.11%全面安・上昇は9業種のみ、半導体・機械総崩れで資源だけが逆行高

今日の日本株は、日経平均が-2.11%(66,819円)と全面安になり、25日移動平均線を割り込んだ状態が続いています。前日は「半導体だけが崩れ、TOPIXは崩れず」という形でしたが、今日はその半導体安に機械・非鉄・精密機器まで巻き込まれTOPIXも-1.37%と、指数も中身も一緒に下げた1日でした。値がさ半導体の代表格キオクシアは売買代金3.57兆円と断トツながら-0.73%で下げ止まった一方、その周りの太陽誘電-8.50%・HOYA-6.77%・三井金属-6.12%や半導体製造装置(マルマエ-6.88%・TOWA-5.70%)が総崩れになっています。値上がりは33業種のうちわずか9業種で、逆行高したのは鉱業+2.83%・海運+1.79%といった資源系と金融の一部くらい。「半導体・機械が総崩れ、そのなかで資源だけが逆行高」——リスクオフ一色のなかで、資金の逃げ場がかなり狭くなった感じですね。どこで下げ止まるかは、私も慎重に見ているところです。
📌 今日のポイント(3行まとめ)
  • 日経平均-2.11%で全面安・25日線割れ太陽誘電-8.50%・HOYA-6.77%・三井金属-6.12%と半導体・機械・非鉄・精密機器が総崩れになり、TOPIXも-1.37%と今日は指数も中身も一緒に下げました。上昇は9業種のみです。
  • 逆行高したのは資源と金融の一部だけでした。鉱業+2.83%・海運+1.79%WTI+4.13%の反発を背景に逆行し、テーマではエネルギー+2.64ptが🆙主役化・金融は連続+6日の継続強。ただ上昇銘柄比率36.9%・買い主導率0%とリスクオフは全開でした。
  • 総合判定は-9/±11「全面安・警戒」で、前日-5からさらに悪化しました。A群トレンド-3に加え、RSI70超25.1%の過熱ブレーキ・売買代金TOP3集中48.2%でD群-3が重石です。新高安+76でB群は+1を残しましたが、内部エネルギーは総崩れといった数字です。

7/7 に私が立てたシナリオが、本日どうなったかを最初に振り返っておきます。今日はメインの「逆行物色の継続」を外し、全面安に転びました。当たった点も外した点も、隠さず並べます。これを毎日続けることで、私の相場の読み筋がどれだけ使えるのかを、ご自身で検証していただけるはずです。

自己採点 2.0 / 5.0 ⭕ 半導体は拾わず正解 ❌ 逆行物色の”継続”を外し全面安 🔔 弱気分岐A(TOPIX波及)が発動 🔔 分岐B(全面安)が現実化 ❌ 資源の逆行高は想定外
  • ⭕ 的中底打ち待機に置いた半導体・電子部品・素材を「無理に拾わない」という判断は、今日も正解でした。太陽誘電-8.50%・HOYA-6.77%に加え、半導体製造装置のマルマエ-6.88%・TOWA-5.70%、非鉄の三井金属-6.12%とさらに急落しています。下げ止まりの確認を待つ構えが効いた形です。
  • 🔔 発動弱気分岐Aの「半導体安が内需・金融へ波及し、TOPIXごと崩れる」が、実質的に発動しました。トリガーのTOPIX-1.5%超は-1.37%とわずかに届かずでしたが、上昇比率は36.9%まで低下(35%割れに接近)し、機械・非鉄まで巻き込んで全面安に。前日は崩れなかったTOPIXが、今日は一緒に下げています。
  • 🔔 発動最弱気分岐Bの「アジア発リスクオフで全面安2日目」も、方向としては現実化しました。値上がりは9業種のみ・上昇比率36.9%と全面安そのものです。ただVIXは16.43(20未満)で、震源は韓国の連続というより、前日の米国株安(ナスダック-1.16%)を引き継いだ色が濃い1日でした。
  • ❌ 外れメインシナリオの「バリュー・ディフェンシブ主導の逆行物色が続く」は、力強さの部分を外しました。金融(連続+6日の継続強)・内需消費(+5日)は方向としては残りましたが、サービス業のジャパンマテリアル-6.29%のように個別は総崩れで、「逆行物色の裾野」は大きく縮んでいます。
  • ❌ 外れいちばん読み切れなかったのが、資源の逆行高です。鉱業+2.83%・海運+1.79%WTI+4.13%の反発を背景に逆行し、⑦エネルギーテーマは+2.64ptで🆙主役化。前日は資源・素材を期待エリアに置いていなかったので、今日の資源だけが浮いた形は完全に想定外でした。

総括:今日はメインの「逆行物色の継続」を外し、全面安に転んだのが最大の反省点です。とくに資源(鉱業・海運)だけが逆行高する展開は読めていませんでした。救いは、①底打ち待機で半導体・機械を拾わなかったこと、②弱気分岐A・Bに「上昇比率35%割れ」「全面安2日目」という観測可能なトリガーを置けていたことです。外れた日ほど、置いておいた警戒トリガーが先に点いてくれるかどうかが効いてきます。今日はトリガーが早めに点灯したぶん、身構えることはできていました。自己採点は2.0/5.0といったところでしょうか。

本日の市場サマリー

まずは本日の主要指標と、市場全体の温度感をひと目で確認できる形でまとめます。指数・為替・金利から、内部相場の強弱、そして今日資金が向かった数少ない逃げ先までを一望できます。

主要指標
日経平均
-2.11%
66,819 円(25日線割れ)
TOPIX
-1.37%
4,006 pt(指数も中身も下落)
グロース250
-2.63%
711 pt
セクター・内部相場
最強業種
鉱業
+2.83% / 相対 +4.20pt
最弱業種
精密機器
-4.07% / 相対 -2.70pt
上昇銘柄比率
36.9%
新高値80 / 新安値4(差+76)
為替・米10年
¥162.29 / 4.54%
ドル円 +0.36円 / 米10年 +0.05pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
エネルギー+2.64pt / 🆙主役化・鉱業+4.20pt
金融+1.60pt / ⤴継続強+6日・証券+1.81pt
輸送・物流+1.48pt / ⤴継続強・海運+3.16pt
内需消費+1.11pt / ⤴継続強+5日・小売+1.20pt
不動産・建設-0.57pt / 🆘脱落・建設-1.38pt
テクノロジー-2.02pt / ↘強流出・精密機器-2.70pt
※テーマ平均のフロー(対TOPIX相対pt)。本日は全面安のなか、エネルギー(鉱業・石油)が+2.64ptで🆙主役化し、資源だけが逆行高。金融は連続+6日の継続強、輸送・物流も海運+3.16ptで継続強(安全装置発動)と、資源・金融・ディフェンシブの一部が上位を占めました。半面、これまで主役だったテクノロジーは-2.02ptで強流出(精密機器-2.70pt・電気機器-1.33pt)、不動産・建設は🆘脱落。値がさ半導体・機械から、資源と金融へ資金が逃げ込んだ構図です。

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

今日は33業種のうち値上がりはわずか9業種で、そのなかでも上位の顔ぶれがはっきりしています。先頭は鉱業+2.83%、続いて海運業+1.79%と、資源・海運が全面安のなかで逆行高しました。背景にはWTI原油+4.13%の反発があり、前日まで6日続けて弱かった資源系が、今日だけ息を吹き返した形です。3位以下はパルプ・紙+0.47%・証券・商品先物業+0.44%・水産・農林業+0.24%と、ディフェンシブと金融が小幅ながらプラスを確保。TOPIXが-1.37%下げたなかで、これらが相対で+1.6〜+4.2ptもプラスに出ているところに、数少ない資金の逃げ先が表れています。金融は証券・銀行(愛媛銀行+6.17%・あいちフィナンシャルグループ+4.76%)が個別でも買われ、⑦金融テーマは連続+6日の継続強でした。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1鉱業+2.83%+4.20pt本日の最強業種。WTI原油+4.13%の反発を受け、資源系が全面安のなか逆行高
2海運業+1.79%+3.16pt⑦輸送・物流テーマの主役。海運が逆行高し、安全装置発動で継続強に
3パルプ・紙+0.47%+1.84ptディフェンシブの一角。地合いが崩れる日に静かに買われるタイプ
4証券・商品先物業+0.44%+1.81pt金利上昇を追い風に金融が継続。⑦金融テーマは連続+6日の継続強
5水産・農林業+0.24%+1.61pt銀行業(+0.24%)と並ぶ内需ディフェンシブ。相対プラスで避難先に

値下がり業種 TOP5

下落は24業種にのぼり、下げ幅の大きい順に精密機器-4.07%・非鉄金属-3.98%・機械-3.18%・建設業-2.75%・電気機器-2.70%が並びました。そのほとんどが半導体・電子部品・製造装置まわりです。最弱の精密機器はHOYA-6.77%が重石で、非鉄金属は三井金属-6.12%と銅・電線が続落。機械は三菱化工機-7.22%・ワイエイシイ-6.97%・マルマエ-6.88%・TOWA-5.70%と半導体製造装置が軒並み急落しました。電気機器は太陽誘電-8.50%・日本ケミコン-7.76%・ダイヘン-7.56%とMLCC・コンデンサ・電子部品が総崩れ。前日まで持ちこたえていた機械・非鉄まで巻き込まれ、⑦製造業サイクル(-1.30pt)・テクノロジー(-2.02pt)がそろって継続弱に沈んでいます。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1精密機器-4.07%-2.70pt本日の最弱業種。HOYA-6.77%が重石。⑦テクノロジーの強流出の中心
2非鉄金属-3.98%-2.61pt三井金属-6.12%。銅・電線が連続安で相対2番目に弱い
3機械-3.18%-1.81pt三菱化工機-7.22%・マルマエ-6.88%・TOWA-5.70%。半導体製造装置が急落
4建設業-2.75%-1.38pt三機工業-6.28%。⑦不動産・建設テーマは🆘脱落へ
5電気機器-2.70%-1.33pt太陽誘電-8.50%・日本ケミコン-7.76%・ダイヘン-7.56%。MLCC・電子部品が総崩れ

こうして並べると、上位は資源・海運・金融(鉱業・海運・証券)、下位は半導体・電子部品・素材・機械(精密機器・非鉄・機械・電気機器)という、逃げ場の狭い二極化でした。前日7/7は「半導体だけが崩れ、TOPIXは崩れず」でしたが、今日はその半導体安に機械・非鉄・精密機器まで加わり、指数ごと-2.11%まで押し下げた点が違います。「資源の逆行高がどこまで続くのか、それとも半導体・機械の調整に全体が引きずられ続けるのか」——数少ない逃げ先が資源に偏っているだけに、これから数日の見どころになりそうですね。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(-1.37%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを表しています。本日のように24業種が下落した全面安でも、相対で見ると「逆行高した業種」と「指数以上に売られた業種」がはっきり分かれます。鉱業+4.20pt・海運+3.16pt・パルプ紙+1.84ptがプラス側で突出し、精密機器-2.70pt・非鉄金属-2.61pt・機械-1.81ptがマイナス側に沈みました。相対がプラスの業種は、たとえTOPIXが下げていても「資金が逃げ込んだ避難先」、マイナスなら「売りの震源」と読めます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

ヒートマップで5日間のptの推移を見る前に、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を先に掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、直近3日中2日以上+、累積10日の地力という5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。今日のように株価が大きく下げた日でも、方向シグナルは流入24業種(🔥15/🟢6/○3)に対して流出は7業種・中立2業種。株価の下げとは別の「方向(増えているか減っているか)」の軸で見ると、買いの裾野そのものはまだ広いことが分かります。ただし流出側に半導体・電子部品・機械が並んできた点が、今日の特徴です。

資金流入
24 業種
🔥 本格 15 🟢 兆し 6 ○ 本日 3
中立
2 業種
様子見ゾーン
資金流出
7 業種
❄ 本格 5 🔵 兆し 2 ○ 本日 0

方向シグナルの分布にも、今日の相場つきが出ています。株価は日経-2.11%と全面安でしたが、フローの方向でみると流入24業種・流出7業種と、意外にも買い方向に傾いたままです。🔥本格流入は15業種で、金融(銀行・証券・その他金融)、内需(サービス・小売・卸売)、生活防衛(電気ガス・陸運・食料品)、そして資源の一角(鉄鋼・石油・鉱業)と幅広く点灯。逆に流出7業種は電気機器・精密機器・機械・非鉄金属・ガラス土石(❄本格流出)や化学・金属製品(🔵兆し)と、半導体・電子部品・素材まわりに集中しています。「半導体・電子部品・素材・機械は流出、金融・内需・資源はむしろ流入」という二極構図が、株価が下げた日の方向シグナルでもはっきり出ました。

📌 主役交代シグナルのポイント:前日まで踏みとどまっていた機械・非鉄が今日は流出・中立へ後退し、流出側に電気機器・精密機器・機械・ガラス土石が❄本格流出で並びました。方向シグナルの上でも、半導体・電子部品に加えて機械・素材まで失速がはっきり確認できます。一方で金融・内需・生活防衛は流入を維持し、そこへ資源(鉱業・鉄鋼・石油)が流入側に加わったのが今日の変化——資金は「半導体・機械から、金融・内需・資源へ」向きを変えたまま、下げ相場のなかでも同じ方向を指し続けました。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落を並べると、本日(右端)は鉱業+4.20pt・海運+3.16pt・パルプ紙+1.84pt・証券+1.81ptが濃い緑で突出した一方、精密機器-2.70pt・非鉄金属-2.61pt・機械-1.81pt・建設-1.38ptが濃赤に沈みました。注目は鉱業の色が前日の-0.10pt(ほぼ白)から+4.20ptの濃緑へ一気に反転したことです。資源が全面安のなかで逆行高した動きが、色ではっきり見えます。逆に精密機器は前日+0.51ptの緑から-2.70ptの濃赤へ反転し、電気機器・機械は連日赤に沈んだまま。半導体・機械が売られ続けるなか、資源だけが色を変えた1日でした。

年初来高値・安値更新の業種別分布

年初来高値の更新数は80本、安値更新は4本で、新高安差は+76・高安比率95.2%と、超強気ゾーンを保っています。日経が-2.11%と全面安になった日に、それでも高値更新が80本残り、安値更新が4本にとどまっているのは、下げの中身が値がさ半導体・機械・素材に偏っていて、市場全体の需給までは崩れていないことを示しています。前日は117本でしたので水準は下がりましたが、全面安の日としては需給の底堅さが残った形です。信用評価損益率も-2.78%へ改善しており、内部の需給指標はまだ健全な範囲にあります。

📊 業種別の高安内訳について
本日は業種別の年初来高値・安値の内訳データ(銀行業ネット差など)が日報ワークブックに含まれていないため、業種別分布の棒グラフ(グラフ④)は割愛しています。全体の高値80本・安値4本・新高安+76本・高安比率95.2%、という集計値までは判明しています。業種別内訳が取得でき次第、グラフ④を追加します。

高安の数字を見ると、高値80・安値4と高値がなお優勢で、高安比率95.2%は超強気ゾーンです。前日の117からは減りましたが、日経が2%超下げても、内部の需給は大きくは崩れていないのが今日の姿でした。下げているのは値がさ半導体・機械・素材に偏っており、その裏では金融・内需・資源の一部が高値を更新し続けている——全面安の見た目ほど、市場の裾野は傷んでいないという気がします。

テーマ別資金フロー

1エネルギー+2.64pt🆙 +1日
2金融+1.60pt⤴ +6日
3輸送・物流+1.48pt⤴ +1日
4内需消費+1.11pt⤴ +5日
5生活防衛+1.06pt⤴ +3日
6商社+0.24pt⤴ +3日
7不動産・建設-0.57pt🆘 -1日
8素材-0.79pt↘ -6日
9製造業サイクル-1.30pt↘ -2日
10テクノロジー-2.02pt↘ -3日
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-1.37%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。本日はエネルギー+2.64ptが◎大量流入まで伸びる一方、テクノロジー-2.02pt・製造業サイクル-1.30ptが流出。前日まで方向感の乏しかったエネルギーが🆙主役化し、資源だけが逆行高した1日でした。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。本日はエネルギーが🆙主役化と、流出から流入への確実な反転サインが出た点が要注目です。一方で不動産・建設が🆘脱落と、逆向きの失速サインも出ています。

今日のテーマ別は、資源・金融・ディフェンシブが上位、半導体・機械・素材が下位という、明確な二極化でした。プラス圏はエネルギー+2.64pt・金融+1.60pt・輸送物流+1.48pt・内需消費+1.11pt・生活防衛+1.06ptの5テーマがそろって強く、とくにエネルギーが🆙主役化で資源の逆行高を主導。マイナスは商社の小幅プラスを挟んで、不動産建設🆘脱落・素材・製造業サイクル・テクノロジーの下位4テーマです。最弱はテクノロジー-2.02pt(連続-3日の強流出)で、値がさ半導体・電子部品の失速が続いています。「半導体・機械からは資金が抜け、逃げ場は金融・内需・資源に限られる」という構図が、テーマの数字にもくっきり出た1日でした。

🔥 1位 エネルギー +2.64pt 🆙 主役化
鉱業+2.83%(相対+4.20pt・本日の最強業種)。WTI原油+4.13%の反発を受け、資源が全面安のなか逆行高。石油・石炭製品も相対+1.09pt。前日まで方向感の乏しかったエネルギーが、流出から流入へ🆙主役化しました。
🔥 2位 金融 +1.60pt ⤴ 継続強
証券・商品先物業+0.44%(相対+1.81pt)・銀行業+0.24%(相対+1.61pt)。愛媛銀行+6.17%・あいちフィナンシャルグループ+4.76%と地銀が個別で急騰。米10年4.54%への金利上昇を追い風に、連続+6日の継続強で相場の柱です。
🔥 3位 輸送・物流 +1.48pt ⤴ 継続強
海運業+1.79%(相対+3.16pt)が牽引。前日-1.04ptから一気に逆行高へ反転し、安全装置発動で継続強に。全面安のなか、物流・海運といったディフェンシブに資金が回りました。
🔥 4位 内需消費 +1.11pt ⤴ 継続強
小売業(相対+1.20pt)・サービス業(相対+1.02pt)。株価自体はTOPIX比で強く、TOKYO BASE+7.33%・GMOインターネット+7.07%と個別に急騰銘柄も。連続+5日の継続強で、内需への資金流入が続いています。
🔥 5位 生活防衛 +1.06pt ⤴ 継続強
電気・ガス業+0.14%(相対+1.51pt・東京電力+3.81%)・陸運業(相対+1.24pt)。半導体安のリスクオフ局面で、ディフェンシブがきっちり買われました。連続+3日の継続強で、守りにも資金が回っています。
🔥 6位 商社 +0.24pt ⤴ 継続強
卸売業-1.13%(相対+0.24pt)と、株価はマイナスながらTOPIX比ではわずかに上回りました。連続+3日の継続強を維持し、資源安のなかでも商社への資金は細く続いています。
💧 7位 不動産・建設 -0.57pt 🆘 脱落
建設業-2.75%(相対-1.38pt・三機工業-6.28%)が重石。不動産業は相対+0.23ptと持ちこたえましたが、テーマ全体は🆘脱落へ転落。金利上昇局面で建設が売られた形です。
💧 8位 素材 -0.79pt ↘ 継続弱
非鉄金属-3.98%(相対-2.61pt・三井金属-6.12%)・化学-1.64%が下落。鉄鋼は相対+0.51ptと逆行しましたが、テーマは連続-6日の継続弱と、素材の弱い流れが最も長く続いています。
💧 9位 製造業サイクル -1.30pt ↘ 継続弱
機械-3.18%(三菱化工機-7.22%・マルマエ-6.88%・TOWA-5.70%)・輸送用機器-2.17%(武蔵精密-6.48%)。半導体製造装置が総崩れになり、連続-2日の継続弱へ沈みました。
💧💧 10位 テクノロジー -2.02pt ↘ 継続弱
電気機器-2.70%(太陽誘電-8.50%・日本ケミコン-7.76%・ダイヘン-7.56%)・精密機器-4.07%(HOYA-6.77%)。本日のテーマ最弱で、連続-3日の強流出。値がさ半導体・電子部品の失速が続いています。

まとめると、今日はエネルギー🆙主役化・金融・輸送物流・内需消費・生活防衛の上位5テーマがそろって強く、下位は不動産建設🆘脱落・素材・製造業サイクル・テクノロジーという並びでした。とくにエネルギー(資源)の🆙主役化と、テクノロジーの連続-3日の強流出が象徴的で、「半導体・機械からは資金が抜け、逃げ場は金融・内需・資源へ」という向き替えが、テーマの数字にもはっきり出た1日でした。この資源の逆行高が数日続くのか、それとも半導体・機械の下げ止まりとともに元へ戻るのか——ここが当面の見どころですね。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

今日の主題を3軸で言い表すと、「金利上昇 × リスクオフ」を主軸に、資源はエネルギーだけが逆行高でした。リスク軸-2.44ptは、分子の(製造業サイクル+テクノロジー+素材)/3がそろってマイナス(機械-3.18%・電気機器-2.70%・非鉄-3.98%)に沈み、分母の生活防衛だけが逆行高したことによる、中身の伴った本物のリスクオフです。前日は「半導体だけのリスクオフ」でしたが、今日は機械・素材まで巻き込んだ点が違います。一方金利軸は+2.18pt(連続+3日)と金利上昇局面で、米10年4.54%への金利上昇を追い風に金融(証券・銀行)が買われ、金利上昇に弱い不動産・建設が売られた対比がくっきり出ました。資源軸は-0.60ptと小幅マイナスですが、これは輸送物流・内需消費(分母側)も強かったためで、エネルギー単体は+2.64ptと逆行高——ここが、これまでの資源安一辺倒とは少し違うところです。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+2.18pt+0.94pt+3.76pt+3日金利上昇局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 −
(輸送物流+内需消費)/2
-0.60pt-0.81pt-7.54pt-6日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 −
生活防衛
-2.44pt-1.72pt-7.72pt-3日リスクオフ

ここで押さえておきたいのは、今日は「金利上昇と本物のリスクオフ」が同時に進み、そのなかでエネルギーだけが逆行高したという点です。リスク軸-2.44ptは、テクノロジーの急落だけでなく、機械・非鉄の下落も加わって深くなっています。景気敏感・素材が全面的に弱く、逃げ場は金融・内需・生活防衛、そして今日だけは資源——これが今日のマクロの中身です。10日累計でも資源軸-7.54pt・リスク軸-7.72ptとマイナス圏が続いており、半導体安を起点にした調整が、機械・素材まで巻き込んだまま長引いているのかどうか。ここは、リスク軸が数日で戻るか、資源の逆行高が続くかで見えてくるという気がします。私も、この調整がどこまで続くのかは注目しているところです。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3(東証プライム)

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1TAKARA&COMPANY7921その他製品+18.05%+19.42pt
2ワイ・ティー・エル・コーポレーション1773建設業+8.00%+9.37pt
3荒川化学工業4968化学+7.69%+9.06pt

値上がり率の上位はTAKARA&COMPANY+18.05%(その他製品)が突出し、YTLコーポレーション+8.00%・荒川化学工業+7.69%と続きました。全面安のなかでも、決算・材料をきっかけにした個別株はしっかり急騰しており、TOKYO BASE+7.33%(小売)・GMOインターネット+7.07%(サービス)と内需・情報通信の材料株も上位に並んでいます。地銀では愛媛銀行+6.17%・あいちフィナンシャルグループ+4.76%が買われ、金利上昇を追い風にした金融株の物色も個別で確認できました。値上がり銘柄そのものは少なかったものの、上がったものは大きく上がる、という材料株物色が残っています。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHLDG電気機器-0.73%約3.57兆円半導体メモリ主力。代金は市場最大で突出だが、下げ幅は小幅にとどまる
太陽誘電電気機器-8.50%約3,887億円MLCC関連。本日の電子部品総崩れの中心で二桁近い下落
村田製作所電気機器-2.01%約3,843億円MLCC最大手。代金上位で下落も、下げ幅は太陽誘電ほどではない

売買代金の上位は3銘柄すべて電気機器で、代金の主戦場が半導体・電子部品に集中していることが分かります。代金最大のキオクシアは約3.57兆円と突出していますが、株価は-0.73%と下げ渋りました。一方で太陽誘電-8.50%が大きく下落し、電子部品の総崩れの中心になっています。TOP3集中度は48.2%(極端集中)で、売買代金TOP20は20銘柄すべてが下落・買い主導率0%(売り主導)。代金の主戦場そのものが半導体・電子部品・製造装置の売りに染まった1日で、その外側で資源・金融・内需が逆行高した構図です。

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+7以上(⚠⚠強過熱)・+4〜+6(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+2〜+3(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。-1〜+1(→中立)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。今日は情報通信・サービス・内需が中心で、全面安のなかでも上昇トレンドを保った顔ぶれが並びました。ただし過熱スコアは+3〜+6と高めで、電通総研・ボードルア(+6)は過熱圏。勢いは強いものの、乖離率が+20%を超える銘柄も多く、飛び乗りは避けて押し目を待つか、過熱スコアの低いものから選びたい水準です。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
インフォマート2492±0.00%+1.37pt+3△ やや強
TAKARA&COMPANY7921+18.05%+19.42pt+5⚠ 過熱
電通総研4812±0.00%+1.37pt+6⚠ 過熱
ボードルア4413+5.70%+7.07pt+6⚠ 過熱
イワキポンプ6237+1.80%+3.17pt+5⚠ 過熱

売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)

投げ売り後の反転を狙う逆張り候補ですが、今日は該当ゼロでした。半導体・電子部品・機械は大きく下げたものの、RSI・乖離率・出来高倍率の3条件をそろって満たすほどの「投げ売り一巡」には至っていません。三井金属(RSI24.5・乖離-21.4%)や東洋炭素(RSI19.2・乖離-12.4%)など、RSI・乖離率では売られすぎ水準に届いた銘柄もありますが、出来高倍率の条件が未達で、まだ底打ちの確度は高くありません。落ちるナイフは無理に拾わず、下ヒゲ・下げ止まりの確認を待つ局面だと読めます。

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)

売り方の買い戻し(踏み上げ)が期待される銘柄です。松屋+3.10%・積水樹脂+2.90%・J.フロント リテイリング+2.57%を筆頭に、百貨店・小売・内需が並びました。全面安のなかで信用の売り残が多い銘柄が逆行高しており、短期の需給主導で伸びやすい一方、材料が伴わない場合は戻り売りに押されやすい点には注意しておきたいところです。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
松屋8237+3.10%+4.47pt±0→ 中立
積水樹脂4212+2.90%+4.27pt+2△ やや強
J.フロント リテイリング3086+2.57%+3.94pt+1→ 中立
IDOM7599+2.26%+3.63pt±0→ 中立
キユーピー2809+2.20%+3.57pt+4⚠ 過熱

勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt × 規模 × 割安)

業種の累積相対騰落がプラスで、規模・割安さも兼ね備えた「継続買い候補」です。今日はサービス業・証券・保険が累積プラスの中核として並びました。全面安のなかでも累積フローがプラスの業種は、テーマの持続性に乗りやすいところがあります。過熱スコアの低いものを中心に、押し目を拾う対象として見ておきたい顔ぶれです。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
オープンアップグループ2154サービス業+0.10%+2△ やや強
博報堂DY HLDG2433サービス業-0.69%+2△ やや強
大和証券グループ本社8601証券・商品先物業+0.85%+4⚠ 過熱
野村HLDG8604証券・商品先物業+0.52%+4⚠ 過熱
SOMPO HLDG8630保険業+1.08%+4⚠ 過熱

負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt × 規模 × 割高)

業種の累積相対騰落がマイナスで、割高さも残る「継続売り警戒・空売り候補」です。今日は非鉄金属・ガラス土石・電気機器(半導体・電子部品)が中心で、JX金属・古河電工・三井金属・MARUWAといった本日急落した非鉄・電線・電子部品セラミックが並びました。株価も大きく下げ、業種の累積フローもマイナス——戻りの上値が重い可能性には留意しておきたい顔ぶれです。飛びついての逆張りは避けたいところですね。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
三井金属5706非鉄金属-6.12%-4✕ 売られ
古河電気工業5801非鉄金属-3.62%-4✕ 売られ
JX金属5016非鉄金属-4.51%-2△ やや弱
東洋炭素5310ガラス・土石製品-5.46%-4✕ 売られ
MARUWA5344ガラス・土石製品-0.77%-2△ やや弱

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1合計が-2で「☃ 涼風(やや弱気)」。相場の質はシステム判定で「中立(半導体・機械総崩れ×資源のみ逆行高)」新高安スプレッド+76で+1を稼ぐ一方、値上がり業種9/33・日経TOPIX方向(両方マイナス)・TOP10売買代金の上昇0/10が-1ずつ。上昇比率36.9%は中立圏で±0となり、差し引き-2に収まりました。今日は前日(-1)と違い、高温シグナルが2/4点灯(RSI70超25.1%・信用評価損益率-2.78%)と、過熱の解消が途上であることも示しています。冷えつつも過熱が残る、ねじれた1日です。

Layer 1:日々の体温(合計 -2 / ±5 → ☃ 涼風)

5項目のうちプラスは新高値−新安値スプレッド(+76)のみで+1点。値上がり業種数(9/33)・日経TOPIX方向(両方マイナス)・TOP10売買代金の上昇数(0/10)が-1ずつで、代金上位を占める値がさ半導体・電子部品(キオクシア・太陽誘電・村田)がそろって下げたことがそのまま響きました。上昇銘柄比率36.9%は中立圏(35〜55%)で±0。裾野(新高安)は残っていても、業種の広がりと大型株の方向が明確に下を向いたため、前日の-1からさらにマイナスへ振れています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率36.9%≥55%≤35%±0
値上がり業種数9/33≥20≤11-1
新高値−新安値スプレッド+76≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向日経-/TOPIX-両方+両方- / 値がさ偏重-1
TOP10売買代金上昇数0/10≥8社≤3社-1
Layer 1 合計-2 / ±5☃ 涼風

Layer 2:高温シグナル(2 / 4 点灯)

点灯は2つで、数値上の「買われすぎ」がまだ残っています。点灯したのは①RSI70超銘柄比率25.1%(≥25%)と④信用評価損益率-2.78%(≥-3%)。全面安になっても、個別ではRSI70超の銘柄がなお4分の1を占め、信用の含み損も浅い水準にあります。③騰落レシオ25日114.70は点灯ライン(≥125)に届かず、②日経25日乖離率-2.61%は25日線を割れているため未達。過熱の解消は途上で、まだ「売られすぎ」に転じたわけではないことが読み取れます。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率25.1%≥25%100%✅ 点灯
日経225 25日乖離率-2.61%≥+8%0%未達
騰落レシオ25日114.70≥12592%未達
信用評価損益率-2.78%≥-3%93%✅ 点灯
合計2/4点灯(過熱の解消途上)

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

低温シグナルは0点で、底値接近のサインは出ていません。今日は日経が-2.11%と全面安になりましたが、RSI30以下はわずか6.9%・騰落レシオ6日156.84と、むしろ短期はなお過熱寄り。日経25日乖離率も-2.61%と、25日線を割り込んだ程度で、売られすぎ水準(≤-6%)にはまだ距離があります。半導体・機械は急落しましたが、市場全体としては「底値」の気配はまだ見えていません。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率6.9%≥15%46%未達
日経225 25日乖離率-2.61%≤-6%44%未達
騰落レシオ6日156.84≤6038%未達
信用評価損益率-2.78%≤-15%19%未達
合計0/4点灯(底値感なし)

補助指標と相場の質

同じ体温でも中身の質を見分ける補助線です。本日は資金集中度48.2%(極端集中)と、キオクシアへの集中が際立ちました。さらに買い主導率は0%(売り主導)で、代金上位が総じて売られたことがはっきり出ています。裾野(新高安+76)はなお残る一方、代金は半導体に極端集中し、その半導体・電子部品が売られた——このねじれが「半導体・機械総崩れ×資源のみ逆行高」という相場の質につながっています。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)48.2%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)0%売り主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+0.57%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差-3.18pt中立≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)156.84超過熱≤60で超過冷/≤80で過冷

総合すると、体温-2の「涼風」で、相場の質は「半導体・機械総崩れ×資源のみ逆行高」。新高安+76・高値80本と裾野はまだ残り、需給そのものは大きくは崩れていません。ただ資金集中度48.2%・買い主導率0%(売り主導)と、代金の主戦場では半導体・電子部品の売りが全面的でした。低温シグナルは0点ですが、高温シグナルが2/4点灯・騰落レシオ6日156.84・RSI70超25.1%と、短期の過熱感はなお残っています。日経が25日線を割り込んだこの局面で、騰落レシオ25日が114.70とまだ高めにある点は、目先の下値余地として少し注意しておきたいところですね。

本日のマクロ環境

今日のポイントは、外部環境も逆風だったところへ、半導体・機械の総崩れが重なったという点です。前日まで史上最高値圏にあった米国株は、3連休明けの7/7に反落し、NYダウ-0.25%・ナスダック-1.16%・S&P500-0.45%と、とくにハイテクが売られました。VIXも15.86から16.43へ上昇しています。この米ハイテク安を引き継ぐ形で、日本でも値がさ半導体・電子部品・機械が総崩れになり、日経は-2.11%・TOPIXも-1.37%と、指数ごと下げた1日です。一方でドル円は162.29円へ円安・米10年は4.541%へ上昇・WTI原油は+4.13%と反発しており、金利上昇は金融株に、原油高は資源株(鉱業・海運)に、それぞれ逆行高の追い風となりました。外部も内部も逆風のなか、逃げ場が資源・金融・ディフェンシブに限られた、というのが今日のマクロの整理になります。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-2.11%
66,819円・25日線割れ
TOPIX
-1.37%
4,006pt・指数も下落
グロース250
-2.63%
711pt
海外株式(前日終値)
NYダウ
-0.25%
52,930・最高値から反落
ナスダック
-1.16%
25,818・ハイテク反落
S&P500
-0.45%
7,503・小反落
為替・金利
ドル円
162.29
+0.36円・円安進行
米10年金利
4.541%
+0.048pt・上昇
VIX恐怖指数
16.43
+0.57・上昇
資源・需給
WTI原油
$72.10
+4.13%・反発
騰落25日
114.70
高止まり・過熱寄り
信用評価損益率
-2.78%
マイナス圏・改善
値がさ半導体・機械が総崩れ:太陽誘電-8.50%・精密機器-4.07%・機械-3.18%・非鉄-3.98%で日経-2.11%
前日の米ハイテク反落を引き継ぎ、太陽誘電-8.50%・日本ケミコン-7.76%・ダイヘン-7.56%と電子部品が総崩れ。精密機器-4.07%(HOYA-6.77%)・機械-3.18%(マルマエ-6.88%・TOWA-5.70%)・非鉄-3.98%(三井金属-6.12%)と、半導体・製造装置・素材まで巻き込んで急落しました。日経は-2.11%で25日線を割り込んだ状態が続き、売買代金TOP20は全20銘柄が下落・買い主導率0%です。
逆行高は資源と金融の一部だけ:鉱業+2.83%・海運+1.79%、証券+0.44%・銀行+0.24%
全面安の裏で、鉱業+2.83%・海運業+1.79%WTI原油+4.13%の反発を背景に逆行高。金融も証券+0.44%・銀行+0.24%が金利上昇(米10年4.541%)を追い風に小幅プラスを確保しました。⑦ではエネルギー+2.64ptが🆙主役化・金融+1.60pt(連続+6日)が上位を占め、「半導体・機械からは資金が抜け、逃げ場は資源・金融・ディフェンシブへ」という向き替えがテーマの数字にも表れています。
内部は総崩れ:値上がり業種9/33・上昇比率36.9%・買い主導率0%(売り主導)
値上がり業種はわずか9/33・上昇銘柄比率36.9%と、市場の広がりは崩れました。売買代金TOP3集中度は48.2%(極端集中)・買い主導率は0%(売り主導)で、代金上位が総じて売られる展開です。物色の裾野(新高安+76)は残る一方、代金の主戦場は半導体・電子部品の売りに染まった——この「裾野はなお残るが、代金の主戦場は半導体・機械の売り」というねじれが今日の相場の質です。
需給は底堅さ残存:年初来高値80本・安値4本、新高安+76・高安比率95.2%、信用評価-2.78%へ改善
年初来高値80・安値わずか4、新高安差+76、高安比率95.2%と、需給指標は超強気ゾーンを保っています。日経が2%超下げた日にこれだけ高値更新が残っているのは、下げの中身が値がさ半導体・機械・素材に偏っていることの表れです。信用評価損益率も-2.78%へ改善しており、内部の需給指標はまだ健全な範囲。全面安の見た目ほど、市場の裾野は傷んでいません。
マクロ:米株は7/7に反落(ナスダック-1.16%)、ドル円162円台・米10年4.54%・WTI+4.13%反発
米国株は3連休明けの7/7に反落し、NYダウ-0.25%・ナスダック-1.16%・S&P500-0.45%、VIXは16.43へ上昇。今日の半導体安は、この米ハイテク反落を引き継いだ流れです。一方でドル円162.29円へ円安・米10年4.541%へ上昇・WTI原油+4.13%反発と、金利・原油は金融・資源の逆行高を後押ししました。翌日は、米SOX指数・米ハイテクの下げ止まりと、半導体・機械が底入れするかが焦点になりそうです。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから、明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +2.18pt(連続+3日) 金利上昇局面(金融が金利上昇を追い風に逆行高)
  • 資源軸 -0.60pt(連続-6日) 資源安(ただしエネルギー単体は+2.64ptで逆行高)
  • リスク軸 -2.44pt(連続-3日) リスクオフ(半導体・機械・素材そろって下落の本物の下げ)
  • 市場体温計:L1 -2「☃涼風」/ L2 2/4 / L3 0/4(相場の質=半導体・機械総崩れ×資源のみ逆行高)
  • 日経225 25日乖離率 -2.61% = 25日線割れ/ドル円162.29円/米10年4.541%/米株は7/7反落(ナスダック-1.16%)
半導体・機械・素材はリスクオフ、逃げ場は金融・資源・ディフェンシブに限られる。外部も米ハイテク反落で逆風
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:エネルギー+2.64pt(🆙主役化・鉱業+4.20pt)
  • 柱:金融+1.60pt(⤴+6日)・輸送物流+1.48pt(⤴+1日・海運+3.16pt)・内需消費+1.11pt(⤴+5日)・生活防衛+1.06pt(⤴+3日)
  • 失速:不動産・建設-0.57pt(🆘脱落) 金利上昇局面で建設が売られ転落
  • 最弱:テクノロジー-2.02pt(↘継続弱-3日)・製造業サイクル-1.30pt(↘-2日)
資源・金融・ディフェンシブへ資金が集中し、半導体・機械・素材が流出。エネルギーの🆙主役化が今日の変化
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは 流入24業種>流出7業種だが、流出側に 電気機器・精密機器・機械・非鉄が❄本格流出
  • 年初来高値は 80本・新高安+76・高安比率95.2% と需給の裾野は底堅い
  • A最強モメンタムは インフォマート・TAKARA&COMPANY・電通総研 と内需・情報通信が中心
  • G負け組中核は 三井金属・古河電工・JX金属・MARUWA と非鉄・ガラス土石
内需・金融・資源が裾野を支え、半導体・電子部品・機械・非鉄だけが流出
3層の一致:マクロ層の「半導体・機械はリスクオフ×金融は金利上昇で強い×資源は原油高で逆行」、テーマ層の「資源・金融・ディフェンシブの継続強×半導体・機械・素材の流出」、業種・個別層の「内需・金融・資源が裾野を支え×電気機器・機械の本格流出」が、3層すべてで 「半導体・機械からは資金が抜け、金融・資源・ディフェンシブへ逃避」 という同じ方向を示しています。1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。ただし前日と違い、今日はその下げが指数全体を巻き込む全面安まで進み、外部(米ハイテク反落)も逆風だった点が重要です。
📊 メインシナリオ:資源・金融・ディフェンシブの逆行物色が続く公算、ただし最大の焦点は半導体・機械が下げ止まるかどうか

明日も、金融・資源・ディフェンシブへの資金避難が続く公算がやや高いとみています。ただし本日総崩れになった半導体・電子部品・機械が下げ止まるか、それともさらに調整が深まるかで、地合いは大きく振れかねません。震源が米ハイテク反落という外部要因であるだけに、米SOX指数・米ハイテクがどこで底入れするかが、当面の最大の焦点です。

  • 期待エリア:金融(銀行・証券)/エネルギー・資源(鉱業・海運・石油)/生活防衛(電気ガス・陸運)/内需消費(小売・サービス)
  • 継続性試金石:「資源・金融への逆行物色」が続くか(原油高が持続し、金利上昇が金融を支え続けるか)。上昇比率36.9%が戻るか、それとも半導体安が資源・金融まで波及するか。新高安+76・高値80本のペースが保たれるか
  • 底打ち待機:半導体・電子部品・機械(電気機器・精密機器・機械・非鉄)。三井金属(RSI24.5・乖離-21.4%)・HOYAなどはRSI・乖離率では売られすぎ水準に接近も、D売られすぎ反転は該当ゼロで出来高条件は未達。落ちるナイフは無理に拾わず、下ヒゲ・下げ止まりの確認まで様子見。「逆行物色の継続か、半導体・機械のさらなる調整か」の見極めどころ
  • マクロ材料注視:米SOX指数・米ハイテクの下げ止まり、VIX16.43の上昇一服か、ドル円162円台の円安、米10年4.541%、WTI原油の続伸、騰落レシオ25日114.70・6日156.84の短期過熱の反動

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体・機械の下げが止まらず、逆行していた資源・金融まで失速して全面安2日目に

本日は半導体・機械・素材の下げに留まらず全面安まで進みましたが、資源・金融・ディフェンシブの逆行高が下値をいくらか支えました。ただ、太陽誘電・HOYAクラスの急落が続き、売りが資源・金融まで波及すると、逆行物色の支えが外れ、全面安の2日目に発展する展開もあり得ます。日経が25日線を割り込んだ地合いの悪さも、下押しが広がりやすい状況です。

警戒トリガー:太陽誘電・HOYA級が寄り付き-3%超の続落 or TOPIXが寄りから-1%超、または上昇比率が30%割れ

⚡ 最弱気分岐B:米ハイテク・SOXがさらに崩れ、VIX20超でリスクオフが深まる

今日の震源は米ハイテクの反落でした。翌日も米SOX指数・米ハイテクが売られ続け、AI・半導体の世界的な調整が加速すると、本日逆行高した資源・金融まで巻き込む深いリスクオフに発展する可能性があります。VIXが16.43からさらに上昇し20超へ急騰する場合も、値がさ半導体の下げが加速しやすい局面です。

警戒トリガー:米SOX指数が-3%超 or 日経先物が寄り前-1.5%超、またはVIX20超へ急騰
🎯 シナリオ信頼度:中(やや慎重)
3層が「半導体・機械からは資金が抜け、金融・資源・ディフェンシブへ逃避」で一致し、金融の継続強+6日・内需消費+5日・エネルギーの🆙主役化・年初来高値80本と地力も伴っています。これがメインシナリオの支えです。一方で信頼度を中どまり(やや慎重)にする理由が3つあります。ひとつは本日総崩れになった半導体・機械の下げがどこで止まるか不透明で、震源が米ハイテク反落という外部要因であること。ふたつめは騰落レシオ25日114.70・6日156.84・RSI70超25.1%という短期過熱の反動リスクが残ること。みっつめは今日すでに全面安まで進み、地合いそのものが悪化したことです。半導体・機械が下げ止まれば逆行物色が続き、半導体安が資源・金融まで波及すればサブシナリオへ切り替える構えです。私自身、この調整がどこまで続くのかは注目しているところです。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):全面安・警戒(スコア:-9/+11)

スコア内訳:

  • ⚠ A トレンド:-3(TOPIX-1.37%が≤-0.5%で-1、日経-TOPIX-0.74ptが≤-0.5で-1、グロース-TOPIX-1.26ptが≤-0.5で-1。値がさ半導体・機械主導の下落で3指数そろって弱い)
  • B 幅・需給:±0(新高安スプレッド+76で+1。値上がり9業種は≤10で-1、上昇銘柄比率36.9%は35〜64%で0。裾野の底堅さと業種の狭さが相殺)
  • C 内部エネルギー:-2(シクリカル-ディフェンシブ-1.74%が≤-1.0%で-1。売買代金急増top30の平均+1.53%は±2.0%圏で0、RSI健全度〔RSI50+=67.2%・RSI70+=25.1%〕は70超が25%超で-1)
  • ⚠ D 過熱調整:-3(RSI70超25.1%が>20%で-2、TOP3売買代金シェア48.2%で資金集中リスク-1)
  • E マクロ:-1(VIX16.43は15-25圏で0。ナスダック-1.16%+S&P500-0.45%=-1.61%が≤-1%で-1)

判定根拠:A群のトレンドが-3とフルにマイナスで、値がさ半導体・機械主導の下落により3指数(TOPIX・日経-TOPIX差・グロース)がそろって弱含んだのが最大の重石です。加えてD群もRSI70超25.1%の過熱ブレーキ・資金集中48.2%で-3と重く、C群も-2、E群も米株反落で-1と、外部まで逆風に転じました。一方でB群は新高安+76で+1を確保しましたが、値上がり業種9/33の狭さが-1で相殺され±0どまり。合計-9で「全面安・警戒」に着地しています。前日-5からさらに悪化したのは、半導体安に機械・非鉄・精密機器まで加わってA群がフルマイナスに沈み、外部環境(E群)も米ハイテク反落で+1から-1へ転じたのが差の中身です。需給(新高安)の底堅さは残るものの、半導体・機械の総崩れと過熱が、総合スコアを全面安ゾーンまで押し下げた1日と読めます。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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