今日の日本株|2026年8月5日の市場資金フロー|日米好決算で日経2342円高・非鉄と半導体が急伸
今日の日本株は、久しぶりに「全部が上がる日」でした。日経平均は66,300.37円(+3.66%・2,342円高)と大幅続伸し、TOPIXも4,046.17(+2.13%)で4,000ptを回復しています。前夜のNYダウが連日で最高値を更新したうえに、ベッセント米財務長官が対イラン和平合意へ楽観的な見方を示したことで原油安と米金利低下が同時に進みました。日米そろって決算が良かったところに外部環境が味方した形です。値上がりは23/33業種、上昇銘柄比率も65.5%と、ここ数日の「一部の大型株だけが上がる相場」から明らかに景色が変わりました。
8/4 に私が立てたシナリオが、今日どうなったかを最初に振り返っておきます。「輸出・ハイテク主導は続く」という方向は当たりましたが、「値上がり業種は増えない狭い上げ」という後半部分は真逆に外しました。主役の顔ぶれも、機械から半導体へ入れ替わっています。当たりも外れも、そのまま並べます。
- ❌ 外れメインシナリオ後半の「値上がり業種が20を超えるような全面高にはなりにくい」は完全に外しました。実際は値上がり23/33業種・上昇銘柄比率65.5%・新高値54対新安値23と、幅のほうがむしろ主役でした。前日まで4営業日続いた「指数だけ上がる」形を、そのまま延長して読んだのが誤りです。
- ⭕ 的中期待エリアに挙げた非鉄・電線は読み通りでした。非鉄金属+9.08%は業種1位、フジクラ+9.62%・三井金属+10.91%・大紀アルミニウム工業所+15.59%と広く買われています。買い越し比率99.9%・ブレッドス89.5%で、資金判定も「本物」でした。
- ❌ 外れ同じ期待エリアの機械・精密機器は外しました。ダイキン工業-6.31%・IHI-6.53%・三菱重工業-2.22%と決算を受けた売りが重なり、機械は+0.75%で33業種中20位です。精密機器も+0.51%どまり。前日の主役をそのまま持ち越すと、決算の入れ替わりに置いていかれます。
- ⭕ 的中底打ち待機に挙げた銀行業・証券商品先物業と、売られすぎ反転候補はそろって反発しました。銀行業+2.67%・証券商品先物業+2.51%、信越化学工業+2.94%・トクヤマ+3.29%・栄研化学+5.28%です。米金利低下の日に金融が買われたのは、決算と全面高の勢いが上回った結果とみています。
- ➖ 不発警戒トリガーはA・Bとも不発でした。ドル円は157.78円で前日比±0.00円、156円台への回帰も、フジクラ・古河電気工業がそろって-5%超という形も出ていません。TOP3集中度も30.9%→30.0%へ低下し、「集中したまま指数だけ上がる」というB案の懸念も回避されています。
総括:今日の学びは、「幅が広がらない」という前提を4日続けて置き続けたことのコストです。方向は合っていたのに、幅を悲観したせいで全面高を取りにいけませんでした。ただ、底打ち待機に金融と売られすぎ枠を残しておいたことで、外した側だけを見る日にはならずに済んでいます。明日からは「幅が狭い」を初期値にせず、値上がり業種数そのものを毎日の判定材料に戻します。
本日の市場サマリー
日経+3.66%・TOPIX+2.13%の大幅高。値上がり23/33業種・上昇銘柄比率65.5%で、幅を伴った本物の全面高でした。
東証プライムの売買代金は10兆9,236億円と、前日の10兆2,837億円から膨らみました。中身も悪くありません。TOP3集中度は30.9%から30.0%へ下がり、買い主導率は65%から75%へ上がっています。ただしキオクシアホールディングス1社で2兆6,219億円と市場の24%を占める構図は変わっておらず、集中の目安である30%はぎりぎり超えたままです。幅が広がっても、代金の重心は半導体1銘柄に置かれたままだという点は、頭の片隅に置いておきたいところです。
業種別資金フロー分析
上位は非鉄金属+9.08%とガラス土石・情報通信・電気機器のAI半導体組。下位は原油安が直撃した海運・鉱業・倉庫です。
値上がり業種 TOP5
先頭は非鉄金属+9.08%(相対+6.95pt)で、フジクラ+9.62%・三井金属+10.91%・大紀アルミニウム工業所+15.59%と電線と非鉄がそろって買われました。2位のガラス・土石製品+4.64%は日東紡績+12.15%が主役で、こちらもガラス繊維=基板材料というAI関連の文脈です。
3位の情報・通信業+4.60%はソフトバンクグループ+13.96%がほぼ単独、4位の電気機器+4.16%はイビデン+24.49%・村田製作所+9.82%・アドバンテスト+8.77%・太陽誘電+8.50%と広く上げました。アドバンテスト1銘柄で日経を約504円分押し上げています。上位5業種はすべてAI・半導体のサプライチェーンでつながる並びです。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 非鉄金属 | +9.08% | +6.95pt | フジクラ+9.62%・三井金属+10.91%。買い越し比率99.9%の「本物」 |
| 2 | ガラス・土石製品 | +4.64% | +2.51pt | 日東紡績+12.15%。基板材料の一角として資金流入 |
| 3 | 情報・通信業 | +4.60% | +2.47pt | ソフトバンクG+13.96%が業種代金の67%を占める |
| 4 | 電気機器 | +4.16% | +2.03pt | イビデン+24.49%・アドバンテスト+8.77%・村田+9.82% |
| 5 | 金属製品 | +3.61% | +1.48pt | SUMCOなどシリコン関連。前日から続伸 |
値下がり業種 TOP5
最下位は海運業-2.93%(相対-5.06pt)で、川崎汽船-5.19%が重石でした。2位の鉱業-2.15%、そして5位圏の石油・石炭製品-0.10%までを含めて、下げているのは原油安が直撃した資源とエネルギーです。WTI原油は76.14ドルと1日で5.79%下落し、80ドル台をあっさり割り込みました。
3位の倉庫・運輸関連業-1.97%は三井倉庫ホールディングス-11.10%の急落が効いています。4位の水産・農林業-0.95%、5位の電気・ガス業-0.87%は、上げ相場でディフェンシブから資金が抜ける典型的な形です。今日は下げた業種のほうが少数派で、しかも理由が「原油安」と「ディフェンシブ外し」の2つにきれいに分かれました。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 海運業 | -2.93% | -5.06pt | 川崎汽船-5.19%。運賃・資源市況の反落が直撃 |
| 2 | 鉱業 | -2.15% | -4.28pt | WTI76.14ドルへ-5.79%。資源安がそのまま反映 |
| 3 | 倉庫・運輸関連業 | -1.97% | -4.10pt | 三井倉庫HD-11.10%の急落が業種を押し下げ |
| 4 | 水産・農林業 | -0.95% | -3.08pt | 生活防衛の一角。リスクオンで資金流出 |
| 5 | 電気・ガス業 | -0.87% | -3.00pt | ディフェンシブ外し。原油安メリットも買われず |
複数日ベースの方向シグナル(5項目スコア)は、流入11業種 対 流出14業種でした。指数がこれだけ上がった日にしては、流入の広がりは意外に小さいままです。🔥本格流入は非鉄金属・鉄鋼・化学・金属製品・繊維製品の5業種にとどまります。★新規点灯は鉄鋼🔥↑と繊維製品🔥→の2業種だけで、実践判定はどちらも「×見送り」でした。鉄鋼は25日累積+12.53ptと水準こそ高いのに5日前比が-1.42ptで失速中、繊維製品も-0.61ptと同じ形です。
私の運用ルールでは、この×区分は過去の検証で翌日-0.28pt・勝率38.1%と負け越しています。スコアが4月以降で最高の日なのに、「乗ってよい新規シグナル」は今日もゼロという結果でした。今日いちばん強かった非鉄金属も25日累積は-12.21ptの下降トレンドで、大幅高は出遅れの取り戻しという位置づけになります。数字の派手さと、乗ってよいかどうかは別物だと考えています。
📖 図の読み方:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方|業種の顔ぶれは 33業種セクターマップ|5日ヒートマップは週報で定点観測しています
テーマ別資金フロー
素材+2.57ptが⤴継続強の5日目で断トツ首位。ただし2位テクノロジーは+0.21ptどまりで、10テーマ中8つがマイナスです。
首位の素材+2.57ptは非鉄金属+6.95ptが押し上げたもので、10日累計も+3.50ptとプラス圏、⤴継続強の5日目に入りました。ところが2位のテクノロジーは+0.21ptと、電気機器+2.03ptがあったわりに伸びていません。精密機器-1.62ptが足を引っ張り、テーマとしては横ばいだったためです。
さらに目を引くのは、3位の金融-0.03pt以下、つまり10テーマ中8つがマイナスという並びです。TOPIXが+2.13%も上がった日にテーマの多くがマイナスになるのは、それだけ資金がAI・半導体に集中したことの裏返しになります。なお今日3位に入った情報・通信業は10テーマの対象外なので、ソフトバンクグループの上げはこのランキングに反映されていません。テーマ表だけを見て「テクノロジーは弱い」と判断すると、実態を読み違える日でした。
📖 用語:テーマ別資金フローと3対立軸|ローテーション9カテゴリ判定の読み方
3対立軸でみるマクロ文脈
リスク軸+2.83ptが5日連続プラスで、リスクオンは今週ずっと途切れていません。金利軸もプラスへ反転しました。
| 対立軸 | 本日値 | 連続 | 10日累計 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | +1.29pt | +1日 | +2.85pt | 金融−不動産建設。銀行+2.67%でプラスへ反転 |
| 資源軸 | +1.55pt | +2日 | -1.09pt | 原油安でもプラス。輸送物流・内需がもっと弱いため |
| リスク軸 | +2.83pt | +5日 | +5.09pt | 製サイ・テクノ・素材−生活防衛。5日連続で最強の軸 |
今日の3軸で語るべきはリスク軸+2.83ptです。3日平均+2.08pt・10日累計+5.09ptと厚みもあり、「攻めの3テーマが生活防衛を上回る」構図が5営業日続いています。前日まで指数が伸び悩んでいた間も、この軸だけはずっとプラスでした。資金の向きは指数より先に動いていた、というのが今週の教訓になりそうです。
ただし資源軸+1.55ptの読み方には注意が必要です。WTI原油は-5.79%、鉱業-2.15%と資源そのものは売られています。それでもプラスになっているのは、比較対象の輸送・物流-3.08ptと内需消費-2.05ptがもっと弱いからです。「資源高」というラベルをそのまま受け取らず、中身を見る必要がある日でした。
本日の注目銘柄
掲載は「値上がり率」「最強モメンタム」「勝ち組セクター中核」の3枠。主役は半導体なのに、勝ち組の中核は電子商社という並びです。
値上がり率 TOP3(東証プライム)
首位はイビデン+24.49%、2位は荒川化学工業+20.65%、3位はヤマハ発動機+19.46%でした。イビデンは売買代金でも1,799億円と8位に入り、値上がり率と代金の両方で上位に来る=大口の資金が実際に動いた形です。上位20には第一工業製薬+17.60%・ラサ工業+16.07%・メック+13.60%・石原ケミカル+11.15%と化学が5銘柄も入りました。半導体材料まで含めた、裾野の広い買いだったことが分かります。
| 順位 | 銘柄(コード) | 業種 | 騰落率 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | イビデン(4062) | 電気機器 | +24.49% | 代金1,799億円で全体8位。AI基板の本命として買われる |
| 2 | 荒川化学工業(4968) | 化学 | +20.65% | 化学5銘柄が上位20入りした日の先頭 |
| 3 | ヤマハ発動機(7272) | 輸送用機器 | +19.46% | RSI85.1・25日乖離+37.1%。決算を受けた急騰 |
最強モメンタム(RSI60以上 × 乖離率+5%以上 × 相対騰落+1pt以上)
この枠は15銘柄が該当し、顔ぶれに明確なテーマ性が出ました。トーメンデバイス+7.22%・レスター+5.99%・RYODEN+4.15%・加賀電子+5.02%・立花エレテック+5.01%と、電子商社が5社そろい踏みです。半導体本体だけでなく、その流通を担う会社にまで資金が回ってきたことを示しています。
もう一つの塊が自動車部品で、エフ・シー・シー+7.76%・プレス工業+8.70%・タチエス+4.04%が並びます。決算を評価された輸送用機器が久しぶりに上位へ戻りました。ただし過熱スコアは全員+4以上、トーメンデバイスは乖離率+85.4%で+7の強過熱。追うなら押し目待ちです。
| 銘柄(コード) | RSI | 25日乖離率 | 本日騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|
| ヤマハ発動機(7272) | 85.1 | +37.1% | +19.46% | +6 ⚠ |
| トーメンデバイス(2737) | 83.4 | +85.4% | +7.22% | +7 ⚠⚠ |
| 日本製鉄(5401) | 82.3 | +12.5% | +4.02% | +5 ⚠ |
勝ち組セクター中核(業種累積+2pt以上 × RSI50以上 × 乖離率0以上)
今日いちばん面白いねじれがここに出ました。相場の主役は電気機器と非鉄金属だったのに、この枠の最多業種は卸売業で6銘柄です。三洋貿易・アルコニックス+18.84%・シークス・三信電気・神鋼商事が並びました。ところが業種としての卸売業は-0.21%で、三井物産など総合商社の下げに打ち消されています。
「商社は弱い」と業種だけで切り捨てると、この一群を丸ごと見落とします。電子部品・非鉄の専門商社は、半導体や素材と同じテーマで動いているとみたほうが実態に合いそうです。ただしこちらも過熱スコアは三洋貿易+7・アルコニックス+5と高めで、機械のAIRMAN+6、グローリー+4も同様でした。
※本欄はその日シグナルが出た枠のみ掲載しています(全7枠の定点観測は週報で)。📖 用語:個別銘柄の過熱スコア|関連:日本の半導体株の見極め方・キオクシア(285A)はなぜ動く?・日本の非鉄金属・資源株の見極め方・日本商社株の見極め方(18銘柄比較)
市場体温計
日々の体温は前日の±0「常温」から+5「灼熱」へ一気に5ノッチ上昇。それでも高温シグナルは0/4のままです。
Layer1は5項目すべてが満点でした。上昇銘柄比率65.5%(基準55%以上)、値上がり業種23(同20以上)、新高安スプレッド+31(同+30以上)、日経とTOPIXがそろってプラス、売買代金上位10社が10社とも上昇——という内訳です。1項目も欠けずに+5が出たのは、この記録を取り始めてから数えるほどしかありません。
それでもLayer2の高温シグナルは0/4のままです。騰落レシオ25日115.08は点灯基準の125に届かず、RSI70超の比率も6.2%と25%基準の4分の1。日経25日乖離率は+0.02%で平均線ちょうどでした。つまり今日の急騰は、まだ「行き過ぎ」の領域には入っていません。買われすぎで崩れるより、材料が途切れて息切れするほうを警戒すべき局面です。
📖 用語:市場体温計とは|三層スコアの読み方|Layer別の全項目テーブルは週報に掲載しています
本日のマクロ環境
米3指数そろって大幅高、ダウは連日の最高値。原油-5.79%・米金利低下も同時に効いた、そろい踏みの追い風でした。
前夜の米国はダウ+1.71%・ナスダック+2.59%・S&P500+1.79%とそろって大幅高で、ダウは連日の最高値更新です。11因子モデルのE群が+1になったのは、ナスダックとS&P500の合算+4.38%が効いたためでした。ただしVIXは15.98と前日から+0.26上がっており、株高のわりに警戒感がゼロというわけではありません。
今日いちばん効いた材料は、ベッセント米財務長官の対イラン和平発言です。原油が-5.79%の76.14ドルへ下げ、米10年金利も4.607%へ0.085pt低下。原油安は製造業のコストに効き、金利低下はグロース株の評価を押し上げます。なお、ドル円は157.78円と前日比±0.00円で、今日の上げに為替は関与していません。
📖 関連:米SOXが下がった翌日は日本の半導体も下がるのか(20年データで検証)
明日の注目ポイント
軸は2,342円高の翌日に、値上がり業種20超を2日続けられるか。幅が続けば本物、細れば1日限りの祭りです。
3層構造でみる明日のシナリオ
- 3対立軸はリスク軸+2.83ptが5日連続プラス、金利軸+1.29ptもプラスへ反転。3軸そろって上向き
- 体温計はLayer1が±0から+5「灼熱」へ5ノッチ上昇。それでも高温0/4・低温0/4で余地は残る
- 外部は米3指数の合算+4.38%・原油-5.79%・米10年-0.085pt。ドル円157.78円は±0.00で寄与なし
- 素材+2.57ptが⤴継続強の5日目で断トツ。10日累計+3.50ptと厚みもある
- テクノロジーは+0.21ptどまり。電気機器+2.03ptを精密機器-1.62ptが相殺した
- 10テーマ中8つがマイナス。3位の情報・通信業はテーマ対象外で、ランキングに反映されない
- 方向シグナルは流入11業種 対 流出14業種。指数の上げ幅ほどには広がっていない
- ★新規点灯は鉄鋼・繊維製品の2業種のみ、実践判定はどちらも「×見送り」で◎○△は0件
- TOP3集中は30.9%→30.0%へ低下・買い主導率75%。ただしキオクシア1社で市場の24%
明日は、米ADP雇用リポートとISMサービス業を控えて様子見が入りつつ、素材と半導体関連が押し目を買われる展開をメインに置きます。ただし2,342円高の翌日に同じ幅は続きにくく、値上がり業種は今日の23から15〜20程度へ細るとみています。
- 期待エリア:情報・通信業(相対+2.47pt・25日累積+4.08pt・5日前比+1.86ptと数少ない加速組、資金判定「本物」)とソフトバンクグループ、素材の非鉄・化学
- 継続性試金石:素材の⤴継続強が6日目に入るか/非鉄金属の🔥が2日目を維持できるか/値上がり業種が2日続けて20超になるか
- 底打ち待機:原油安で売られた鉱業・石油石炭製品・海運業と、売られすぎ反転候補(JVCケンウッドRSI16.2・メンバーズ17.1・旭化成26.1)
- マクロ材料注視:米ADP雇用リポートとISMサービス業(7月分)/アステラス製薬・ローム・ホンダの決算/WTI76ドル台の定着/ドル円157円台の維持
分岐リスクと警戒トリガー
⚡ 最弱気分岐A:決算通過で材料出尽くし、今日の上げの半分が1日で戻される
今日の上げは日米の決算と対イラン和平期待という、どちらも「一度織り込めば終わる」タイプの材料でした。イビデン+24.49%・ソフトバンクグループ+13.96%と1日で2割前後動いた銘柄が並んでおり、利益確定の口実は明日いくらでもあります。テーマが素材1本に寄っている分、崩れ方も一斉になりやすい形です。
🌧️ 弱気分岐B:上げが続いても過熱側に入り、高温シグナルが点灯して上値が重くなる
騰落レシオ25日は115.08で、点灯基準の125まであと10ポイントを切りました。日経25日乖離率も+0.02%から一気に上がる位置にあります。ここから同じペースで上げると、Layer2の高温シグナルが数日で点灯し、これまで「まだ余地がある」と言えていた根拠が消えます。上げが続くこと自体がリスクに変わる局面です。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):強気・全面リスクオン(スコア:+9/±11)
- A トレンド:+3 TOPIX+2.13%、日経-TOPIX差+1.53pt、グロース-TOPIX差+0.65ptの3因子すべてが閾値超えで満点
- B 幅・需給:+3 値上がり業種23/33、新高安差+31(高値54・安値23)、上昇銘柄比率65.5%がいずれも上限をクリア
- C 勢い:+2 シクリカル−ディフェンシブ+1.55%で+1、売買代金急増30銘柄の平均+3.32%で+1、RSI健全度は+0
- D 過熱調整:±0 RSI70超6.2%・騰落レシオ115.08で減点なし、TOP3集中度30.0%も30%超えず減点を回避
- E マクロ:+1 ナスダック+S&P500の合算+4.38%で+1、VIX15.98は中立レンジ
判定根拠:前日+2から+9へ、7ノッチの改善です。A群とB群がそろって満点というのは、方向と幅の両方が同時にそろった日にしか出ません。しかもD群が減点ゼロで済んだのは、今年に入ってからでも数えるほどで、過熱を伴わない上昇だったことを示しています。ただし③の業種シグナルは流入11対流出14、★新規点灯2業種はどちらも見送り判定で、実践できる新規の枠は0件です。スコアと実際に買える対象は別物——今日はその差がいちばん開いた日だったと思います。






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