今日の日本株|2026年6月16日の市場資金フロー|日銀1%利上げも史上最高値

目次

今日の日本株|2026年6月16日の市場資金フロー|日銀1%利上げも史上最高値

本日は日銀が金融政策決定会合で政策金利を1.0%へ引き上げるという大きな節目を迎えました。ただ、利上げが実施されてもドル円は160円台で微動だにせず、円安地合いはそのまま続いています。指数は日経+0.13%・TOPIX-0.21%と方向感に乏しい小動きでしたが、日経平均は史上最高値を更新しました。中身を見ると非鉄金属+6.81%が独歩高となる一方で、鉱業-3.09%など内需・建設が逆行安となり、資金集中の強い選別物色の1日だったという感じですね。

  • 🟢 史上最高値を更新:日経平均は+0.13%とわずかな上昇ながら史上最高値を更新。非鉄金属(+6.81%)が業種別首位で、JX金属はストップ高(+18.59%)まで買われました。
  • 🟡 日銀1%利上げも円は動かず:日銀が政策金利を1.0%へ引き上げたものの、ドル円は160円台に据え置きで、為替の反応は限定的でした。
  • 🔴 中身は選別物色:上昇銘柄比率28.0%・値上がり業種12/33と幅は狭く、総合判定は-1で中立・様子見。半導体・非鉄への資金集中(TOP3集中度39.2%)が目立ちます。
主要指標
日経平均
+0.13%
69,404 円(史上最高値)
TOPIX
-0.21%
3,991 pt
グロース250
+0.18%
714 pt
セクター・内部相場
最強業種
非鉄金属
+6.81% / フロー +7.02pt
最弱業種
鉱業
-3.09% / フロー -2.88pt
上昇銘柄比率
28.0%
新高値41 / 新安値55(差-14)
為替・米10年
¥160.31 / 4.45%
ドル円 +0.18円 / 米10年
📡 今日の主役・主役交代シグナル
素材+1.98pt / ⤴継続強・連続+4日
テクノロジー+0.67pt / ⤴継続強・連続+4日
空運業+1.10pt / 🔥本格流入(5→5)
🆘 不動産・建設-1.73pt / 脱落点灯
エネルギー-1.84pt / ↘継続弱-3日
商社-1.78pt / ↘継続弱-2日
継続強:数日続く連続上昇 / 🆘脱落:本日から流出側へ転落 / ↘継続弱:流出が続く

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

本日の値上がり業種は、非鉄金属+6.81%が断トツの首位でした。銅市況高を背景にJX金属がストップ高となり、住友電工・古河電工など電線・銅関連が素材セクター全体を押し上げています。

続いてその他金融業+1.12%・空運業+0.89%と、金融周辺や景気敏感の一角に資金が回りました。ガラス・土石製品+0.71%・精密機器+0.58%も小幅ながらプラス圏を確保しています。

業種騰落率相対騰落コメント
非鉄金属+6.81%+7.02ptJX金属S高、銅高で独歩高
その他金融業+1.12%+1.33ptオリックス等、リース・金融が堅調
空運業+0.89%+1.10pt景気敏感の戻りで上位
ガラス・土石製品+0.71%+0.92pt日東紡の急騰が寄与
精密機器+0.58%+0.79pt半導体関連の選別買い

値下がり業種 TOP5

下落側は、鉱業-3.09%が最弱で、原油安(WTI-2.28%)が重しになりました。卸売業-1.99%・建設業-1.99%が並んで続いています。

不動産業-1.89%・電気・ガス業-1.72%と、内需・建設・ディフェンシブの一角がまとめて逆行安になりました。日銀の利上げを受けて、金利上昇に弱い不動産・建設が真っ先に売られた、という見方もできそうです。

業種騰落率相対騰落コメント
鉱業-3.09%-2.88pt原油安が重し、本日の最弱
卸売業-1.99%-1.78pt商社・卸に売り、資源安も逆風
建設業-1.99%-1.78pt金利上昇を嫌気、大林組など軟調
不動産業-1.89%-1.68pt利上げ直撃で軟調
電気・ガス業-1.72%-1.51ptディフェンシブも逆行安

色分けで整理すると、買われたのは素材(特に電線・銅)+テクノロジー+金融周辺、売られたのはエネルギー+不動産・建設+ディフェンシブという構図です。日銀1.0%利上げという地合いを踏まえると、金利上昇に弱い不動産・建設が真っ先に売られ、銀行・保険・その他金融はむしろ底堅いという、金利上昇局面らしい色分けになっているのが面白いところですね。指数の小動きの裏で、業種ごとの明暗ははっきり分かれた1日でした。

💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)

各業種の騰落率からTOPIX(-0.21%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことが分かります。本日のようにTOPIXが小幅マイナスの局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。

→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率・相対騰落 33業種 2026/06/16 33業種の騰落率バーと対TOPIX相対騰落(紫帯) 業種別 騰落率・対TOPIX相対騰落(33業種) 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=-0.21%(基準線) -3% -2% -1% +1% +2% +3% +4% +5% +6% +7% 非鉄金属 +6.81% (+7.02pt) その他金融業 +1.12% (+1.33pt) 空運業 +0.89% (+1.10pt) ガラス・土石製品 +0.71% (+0.92pt) 精密機器 +0.58% (+0.79pt) 食料品 +0.37% (+0.58pt) その他製品 +0.37% (+0.58pt) 電気機器 +0.33% (+0.54pt) 機械 +0.29% (+0.50pt) 証券・商品先物業 +0.29% (+0.50pt) 陸運業 +0.04% (+0.25pt) サービス業 +0.03% (+0.24pt) 保険業 -0.05% (0.16pt) 医薬品 -0.13% (0.08pt) 情報・通信業 -0.30% (-0.09pt) パルプ・紙 -0.32% (-0.11pt) 水産・農林業 -0.43% (-0.22pt) 小売業 -0.46% (-0.25pt) 化学 -0.61% (-0.40pt) ゴム製品 -0.68% (-0.47pt) 倉庫・運輸関連業 -0.82% (-0.61pt) 鉄鋼 -0.89% (-0.68pt) 銀行業 -0.96% (-0.75pt) 石油・石炭製品 -1.02% (-0.81pt) 繊維製品 -1.13% (-0.92pt) 輸送用機器 -1.24% (-1.03pt) 金属製品 -1.51% (-1.30pt) 海運業 -1.62% (-1.41pt) 電気・ガス業 -1.72% (-1.51pt) 不動産業 -1.89% (-1.68pt) 建設業 -1.99% (-1.78pt) 卸売業 -1.99% (-1.78pt) 鉱業 -3.09% (-2.88pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(-0.21%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/06/16 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
9 業種
🔥 本格 8 🟢 兆し 0 ○ 本日 1
中立
5 業種
様子見ゾーン
資金流出
19 業種
❄ 本格 18 🔵 兆し 1 ○ 本日 0

資金の方向を機械判定で見ると、本日は流入9業種に対して流出が19業種と、数のうえでは流出側がかなり優勢でした。ただ、流入側には🔥本格流入が8業種と質の高いシグナルが集中しており、非鉄金属・機械・電気機器・空運業などが名を連ねています。強い資金は景気敏感・半導体に集まり、その他は広く緩むという二極化が見て取れます。

33業種 資金流入シグナル 2026/06/16 33業種の資金流入シグナル5項目スコアと判定 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 業種 素材 非鉄金属 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 鉄鋼 · · · 5 2 化学 · · · 3 2 テクノロジ 電気機器 5 5 🔥 本格 ○ 5→5 精密機器 · · · · · 0 0 金融 証券・商品先物業 · 2 4 ○ 本日 銀行業 · · · · 1 1 保険業 · · · · 1 1 輸送・物流 空運業 5 5 🔥 本格 ○ 5→5 海運業 · · · · · 1 0 倉庫・運輸関連業 · · · · · 0 0 製造業サイ 機械 5 5 🔥 本格 ○ 5→5 輸送用機器 · · · 3 2 不動産・建 建設業 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 不動産業 · · · · 1 1 生活防衛 食料品 · · · · · 0 0 医薬品 · · · · · 0 0 電気・ガス業 · · · · · 1 0 陸運業 · · · · · 0 0 内需消費 小売業 · · · · 1 1 サービス業 · · · · · 0 0 商社 卸売業 · · · · · 0 0 エネルギー 鉱業 · · · · · 1 0 石油・石炭製品 · · · · · 0 0 除外 ガラス・土石製品 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 ゴム製品 5 5 🔥 本格 ○ 5→5 金属製品 · 5 4 🔥 本格 ○ 5→4 情報・通信業 · · 1 3 その他金融業 · · 1 3 繊維製品 · · · · 2 1 パルプ・紙 · · · · 1 1 水産・農林業 · · · · · 0 0 その他製品 · · · · · 0 0 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 9業種 (🔥本格 8 / 🟢兆し 0 / ○本日のみ 1) vs ⚠ 流出計 19業種 (❄本格 18 / 🔵兆し 1 / ○本日のみ 0) / 中立 5業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/06/16 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:素材・テクノロジーが⤴継続強で主役を維持する一方、不動産・建設が🆘脱落、エネルギー・商社が↘継続弱で流出側に固定されつつあります。明日以降も「景気敏感・半導体 vs 内需・建設」の綱引きが続きそうな構図ですね。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の対TOPIX相対騰落を並べると、非鉄金属が06/16に+7.02ptへ急反発したのが目を引きます。機械・空運業は累積でも上位を維持していて、景気敏感の地力が確認できます。

逆に情報・通信業は累積-11.36ptと最弱で、グロース系の弱さが続いているところがあります。エネルギー・商社も累積マイナス圏に沈んだままで、流出の根強さが見て取れます。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 2026/06/16 直近5営業日の業種別対TOPIX相対騰落 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日) 06/10 TOPIX -1.25% 06/11 TOPIX -0.45% 06/12 TOPIX +1.35% 06/15 TOPIX +3.03% 06/16 TOPIX -0.21% 本日 順位 素材 非鉄金属 -6.25pt -1.32pt +4.91pt +1.24pt +7.02pt 1 化学 +0.18pt +1.67pt +1.14pt +0.63pt -0.40pt 19 鉄鋼 +1.42pt -0.23pt +1.56pt +0.45pt -0.68pt 22 テクノロジー 精密機器 +1.34pt +0.01pt -0.45pt -2.00pt +0.79pt 5 電気機器 -1.99pt +0.65pt +0.52pt +3.08pt +0.54pt 8 金融 証券・商品先物業 +0.50pt -1.46pt -0.19pt -0.04pt +0.50pt 10 保険業 +1.65pt +0.18pt -1.40pt -2.25pt +0.16pt 13 銀行業 +1.06pt -0.89pt +0.59pt -0.95pt -0.75pt 23 輸送・物流 空運業 +2.77pt -0.79pt +0.05pt +3.65pt +1.10pt 3 倉庫・運輸関連業 +0.24pt +0.88pt -1.35pt -2.94pt -0.61pt 21 海運業 -2.24pt +1.88pt -1.61pt -4.12pt -1.41pt 28 製造業サイクル 機械 -0.17pt -0.69pt +1.98pt +2.00pt +0.50pt 9 輸送用機器 +0.53pt -1.52pt -0.40pt +0.91pt -1.03pt 26 不動産・建設 不動産業 +4.84pt -0.43pt -0.20pt -1.43pt -1.68pt 30 建設業 +2.26pt -1.20pt -0.55pt +3.12pt -1.78pt 31 生活防衛 食料品 +2.70pt +2.28pt -2.19pt -4.25pt +0.58pt 6 陸運業 +2.59pt -0.06pt -2.26pt -3.41pt +0.25pt 11 医薬品 +1.71pt -0.28pt -0.93pt -2.61pt +0.08pt 14 電気・ガス業 +1.62pt +0.83pt -1.04pt -1.97pt -1.51pt 29 内需消費 サービス業 +2.63pt -0.29pt -2.73pt -3.65pt +0.24pt 12 小売業 +3.23pt -0.01pt -0.50pt -3.20pt -0.25pt 18 商社 卸売業 -0.39pt -0.19pt +0.13pt -1.48pt -1.78pt 32 エネルギー 石油・石炭製品 +0.18pt +1.50pt -0.93pt -1.89pt -0.81pt 24 鉱業 -1.80pt +3.62pt -2.34pt -4.24pt -2.88pt 33 除外 その他金融業 +0.95pt -0.78pt -0.46pt -1.39pt +1.33pt 2 ガラス・土石製品 -1.76pt +0.64pt +0.61pt +1.64pt +0.92pt 4 その他製品 -2.29pt +1.16pt -1.15pt -3.09pt +0.58pt 7 情報・通信業 -1.31pt -0.03pt -1.54pt +0.16pt -0.09pt 15 パルプ・紙 +1.42pt -0.24pt -0.41pt -1.64pt -0.11pt 16 水産・農林業 +1.59pt +0.27pt -1.01pt -3.26pt -0.22pt 17 ゴム製品 +0.78pt -0.82pt +0.47pt +1.61pt -0.47pt 20 繊維製品 +2.13pt +0.40pt +0.70pt -0.90pt -0.92pt 25 金属製品 -1.51pt +1.42pt +0.80pt +3.21pt -1.30pt 27 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

本日の年初来高値更新は41銘柄、安値更新は55銘柄で、新高安差は-14と需給はやや弱めでした。業種別では機械(+9)・電気機器(+8)・化学(+7)が高値優位で、景気敏感が目立ちます。

一方で情報・通信業(-24)・サービス業(-8)が安値に大きく傾いています。高値は景気敏感・半導体に、安値はグロース・内需に偏っているのが本日の特徴といえそうです。

年初来高値・安値更新 業種別 2026/06/16 業種別の年初来高値・安値更新(差) 年初来高値・安値更新の業種別分布(差:高値−安値) 高値更新 計41銘柄 / 安値更新 計55銘柄(差 -14) +9 機械 +8 電気機器 +7 化学 +3 ガラス・土石製品 +2 精密機器 -24 情報・通信業 -8 サービス業 -4 食料品 -4 医薬品 -3 卸売業 安値55>高値41で新高安差-14。情報・通信業-24が突出、機械+9・電機+8の景気敏感は高値優位。 2026/06/16 | 市場資金フローレポート

なお業界標準の2軸対比でみると、シクリカル-ディフェンシブ差は+0.62%とややリスクオン寄り、グロース-バリュー差は+0.16%とほぼ中立でした。2軸だけでは方向感がはっきりしない混戦の1日です。本ブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ているので、本日の主題は後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」セクションで改めて整理してみますね。

テーマ別資金フロー

1素材+1.98pt⤴ +4日
2テクノロジー+0.67pt⤴ +4日
3内需消費-0.01pt◐ -4日
4金融-0.03pt◐ -4日
5生活防衛-0.15pt◐ -3日
6製造業サイクル-0.27pt◐ -1日
7輸送・物流-0.31pt◐ -3日
8不動産・建設-1.73pt🆘 -1日
9商社-1.78pt↘ -2日
10エネルギー-1.84pt↘ -3日
テーマ別資金フロー相対騰落 2026/06/16 10テーマの対TOPIX相対騰落 テーマ別 資金フロー(対TOPIX相対騰落) -2pt -1pt +1pt +2pt +1.98 素材 +0.67 テクノロジー -0.01 内需消費 -0.03 金融 -0.15 生活防衛 -0.27 製造業サイクル -0.31 輸送・物流 -1.73 不動産・建設 -1.78 商社 -1.84 エネルギー 2026/06/16 | 市場資金フローレポート
💡 テーマ別資金フローの読み方(平均騰落率・ローテーション判定)

テーマ別平均騰落率とは

各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-0.21%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかが分かります。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。

ローテーション9カテゴリ判定とは

本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマ別では、素材+1.98ptが最強、エネルギー-1.84ptが最弱という並びでした。ローテーション判定で俯瞰すると、素材・テクノロジーが⤴継続強で主役を維持し、不動産・建設が🆘脱落、商社・エネルギーが↘継続弱と流出側に沈んでいます。

残りの内需消費・金融・生活防衛・製造業サイクル・輸送物流は◐中立で、明確な方向感を持たない様子見ゾーンに集まっているところがあります。主役の素材・テクノロジーと、流出が固まったエネルギー・建設・商社の差がくっきり出た1日でした。

🔥🔥 1 素材 +1.98pt ⤴ 継続強

鉄鋼・非鉄金属・化学で構成。本日は非鉄金属+7.02ptが牽引し、鉄鋼-0.68ptは足踏みと素材内でも濃淡があります。連続+4日・短長スプレッド+1.71で⤴継続強判定。銅高を背景に主役の座を維持しています。

🔥 2 テクノロジー +0.67pt ⤴ 継続強

電気機器・精密機器で構成。精密機器+0.79pt・電気機器+0.54ptとそろってプラス圏。連続+4日・短長スプレッド+0.34で⤴継続強判定。キオクシア・太陽誘電など半導体への資金集中が続いています。

→ 3 内需消費 -0.01pt ◐ 中立

小売業・サービス業で構成。サービス業+0.24pt・小売業-0.25ptでほぼ相殺。連続-4日ながら本日pt-0.01でほぼ横ばいの◐中立判定。方向感待ちのテーマです。

→ 4 金融 -0.03pt ◐ 中立

銀行・保険・証券で構成。証券・商品先物業+0.50pt・銀行業-0.75ptと内部はまちまち。連続-4日・本日-0.03で◐中立判定。利上げ局面でも金融は強くは買われていません。

→ 5 生活防衛 -0.15pt ◐ 中立

食料品・医薬品・電気ガス・陸運で構成。食料品+0.58pt・電気・ガス業-1.51ptと明暗が分かれました。連続-3日・本日-0.15で◐中立判定。ディフェンシブ内でも温度差があります。

→ 6 製造業サイクル -0.27pt ◐ 中立

機械・輸送用機器で構成。機械+0.50pt・輸送用機器-1.03ptで相殺。連続-1日・本日-0.27で◐中立判定。機械は堅調ですが自動車が重しになっています。

→ 7 輸送・物流 -0.31pt ◐ 中立

海運・空運・倉庫運輸で構成。空運業+1.10pt・海運業-1.41ptと内部で完全に逆方向。連続-3日・本日-0.31で◐中立判定。空運高・海運安で打ち消し合いました。

💧💧 8 不動産・建設 -1.73pt 🆘 脱落

不動産業-1.68pt・建設業-1.78ptとそろって急落。連続-1日・本日pt-1.73で🆘脱落判定。日銀の利上げが直撃し、流出側へ一気に転じました。

💧💧 9 商社 -1.78pt ↘ 継続弱

卸売業-1.78ptのみで構成。連続-2日・本日-1.78で↘継続弱判定。資源安も重なり、流出が続いています。

💧💧 10 エネルギー -1.84pt ↘ 継続弱

鉱業・石油石炭で構成。石油・石炭製品-0.81pt・鉱業-2.88ptとそろって下落。連続-3日・本日-1.84で↘継続弱判定。原油安(WTI-2.28%)で本日の最弱テーマに沈みました。

全体としては、素材・テクノロジーの2テーマが明日以降も粘り強い動きを見せそうな一方、不動産・建設・商社・エネルギーは戻り売り警戒の方が先に立つ局面といえそうです。日銀の利上げで金利上昇局面が鮮明になったぶん、金利に弱い不動産・建設の流出はしばらく続くのかなと思います。

3対立軸でみるマクロ文脈

💡 3対立軸って何?(初めての方向け)

10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。

→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題は、3対立軸から機械的に読み取ると「リスクオン×金利上昇×資源安」の3点セットでした。素材が最強・エネルギーが最弱という並びと、よく整合しています。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+1.70pt-0.06pt+2.08pt+1日金利上昇局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 −(輸送物流+内需消費)/2-0.39pt+0.76pt-3.56pt-1日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛+0.94pt+2.55pt+2.57pt+3日リスクオン

本文③で見た素材・テクノロジーの⤴継続強は、リスク軸+0.94pt・連続+3日のリスクオン局面が背景にあります。製造業サイクル・テクノロジー・素材という景気敏感グループが、生活防衛より強く買われ続けている構図です。

一方で、不動産・建設が🆘脱落に転じたのは、金利軸+1.70pt・連続+1日が示すとおり、日銀の利上げで金利上昇局面が鮮明になり、金利に弱い不動産・建設が金融よりはっきり売られたことが背景にあります。資源軸は-0.39pt・連続-1日で、原油安を受けたエネルギー・商社の流出が続いている点が、本日の主題の「資源安」に表れているという感じですね。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

値上がり率の首位はJX金属+18.59%のストップ高で、銅市況高が直撃しました。パーク24・三井ハイテックと続き、テーマはバラバラながら個別の材料株物色が活発でした。

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1JX金属5016非鉄金属+18.59%+18.80pt
2パーク244666不動産業+15.98%+16.19pt
3三井ハイテック6966電気機器+15.66%+15.87pt

売買代金集中 TOP3

売買代金はキオクシア・太陽誘電の半導体2社が上位を占めました。ソフトバンクグループは小幅安ながら3位で、値がさ半導体への資金集中がはっきり表れています。

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHD電気機器+4.19%3兆4,342億円半導体メモリーの主役、代金断トツ首位
太陽誘電電気機器+4.69%7,958億円MLCC関連、半導体物色の波及先
ソフトバンクグループ情報・通信業-0.52%4,339億円値がさ代表、本日は小幅安

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続を確認しながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。トレンドフォロー向けの参考ですが、過熱スコア+5〜+8と短期は伸び切った位置の銘柄が多く、深追いは禁物という気がします。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
フィットイージー212A+5.51%+5.72pt+8⚠⚠ 強過熱
タスキHLDG166A+1.18%+1.39pt+7⚠⚠ 強過熱
日本電波工業6779+2.09%+2.30pt+6⚠ 過熱
MrMaxHD8203+0.80%+1.01pt+6⚠ 過熱
サムコ6387+6.71%+6.92pt+5⚠ 過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)

個別の高値更新と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。本日は機械セクターに集中しており、累積首位の機械の地力がうかがえます。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
タクマ6013機械+2.47%+2.68pt+3△ やや強
ツガミ6101機械+3.36%+3.57pt+4⚠ 過熱
ソディック6143機械+3.52%+3.73pt+3△ やや強
荏原製作所6361機械+0.45%+0.66pt+4⚠ 過熱
サムコ6387機械+6.71%+6.92pt+5⚠ 過熱
📉 売られすぎ反転候補(D条件・7銘柄)

RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の逆張り・底値拾い向けの参考です。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
ファーマフーズ292913.92-16.2%1.77倍-1.70%-2
東京地下鉄902317.33-7.8%1.60倍-1.48%-1
アイ・ケイ・ケイHLDG219824.56-10.3%2.59倍-4.32%-3
ラクーンHLDG303125.00-9.2%1.82倍+0.00%-3
アイル385425.04-10.6%1.55倍-0.82%-1
🚀 踏み上げ候補(E条件・8銘柄)

信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。売り方の踏み上げ(ショートカバー)による短期急騰候補です。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
ジェイ・エス・ビー34800.91倍+13.24%+13.45pt+4⚠ 過熱
ニッコンHLDG90720.56倍+4.90%+5.11pt-1→ 中立
横浜冷凍28740.94倍+3.79%+4.00pt-5✕ 売られ
河合楽器製作所79520.99倍+3.17%+3.38pt+0→ 中立
バリューHR60780.81倍+2.23%+2.44pt+2△ やや強
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・機械中心)

業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。トップダウン方式での順張り買い候補です。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
タクマ6013機械+2.47%+2.68pt+3△ やや強
ツガミ6101機械+3.36%+3.57pt+4⚠ 過熱
オークマ6103機械+2.77%+2.98pt+4⚠ 過熱
井関農機6310機械+3.95%+4.16pt+1→ 中立
カナデビア7004機械+5.43%+5.64pt+0→ 中立
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・情報通信中心)

業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。ポジション縮小・空売り戦略の警戒候補です。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
マネーフォワード3994情報・通信業-4.73%-4.52pt-4✕ 売られ
FIG4392情報・通信業-5.39%-5.18pt-5✕ 売られ
日鉄ソリューションズ2327情報・通信業-3.91%-3.70pt-3△ やや弱
デジタルガレージ4819情報・通信業-0.82%-0.61pt-4✕ 売られ
WOWOW4839情報・通信業-4.80%-4.59pt-2△ やや弱

市場体温計

💡 市場体温計って何?(初めての方向け)

本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。

→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1合計が-2「☃涼風」(やや弱気)でした。Layer 2は1/4点灯、Layer 3は0/4で、過熱・底値のシグナルはどちらも限定的です。

Layer 1:日々の体温(合計 -2 / ±5 → ☃涼風)

5項目のうち上昇銘柄比率と日経・TOPIX方向の2つがマイナスで、日経+0.13%は値がさ少数による指数高という中身の弱さが出ています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率28.0%≥55%≤35%-1
値上がり業種数12 / 33≥20≤110
新高値−新安値スプレッド-14≥+30≤-300
日経・TOPIX方向値がさ偏重両方+両方- or 値がさ偏重-1
TOP10売買代金上昇数6 / 10≥8社≤3社0
Layer 1 合計-2 / ±5☃涼風

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

点灯したのは④信用評価損益率のみで、過熱シグナルは限定的です。②(日経225 25日乖離率)が進捗90%と点灯にやや近づいていますが、まだ未達でした。

No.項目・本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率 6.1%≥25%24%未達
日経225 25日乖離率 +7.21%≥+8%90%未達
騰落レシオ25日 95.35≥12576%未達
信用評価損益率 -0.68%≥-3%✅ 点灯
合計1/4点灯(過熱なし)

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

低温シグナルは0/4で、底値のサインは出ていません。Layer 2と違って3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。

No.項目・本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率 6.9%≥15%46%未達
日経225 25日乖離率 +7.21%≤-6%未達
騰落レシオ6日 106.79≤60未達
信用評価損益率 -0.68%≤-15%5%未達
合計0/4点灯(底値感なし)
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)

同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別するための補助線です。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)39.2%集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)55%拮抗≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+2.23%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+4.98pt値がさ偏重≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)106.79中立≤60で超過冷/≤80で過冷

まとめると、本日は過熱でも底値でもないニュートラルゾーンにいます。日経+0.13%は値がさ少数による指数高で中身はむしろ弱く、Layer 1は-2の「☃涼風」。補助指標は資金集中度39.2%(集中)・買い主導率55%(拮抗)で、相場の質は「微熱」でした。半導体・非鉄に資金が集中する天井警戒の色合いがありつつ、底値感もない、という中立圏の1日だったという感じですね。

本日のマクロ環境

本日のマクロ環境は、国内の利上げ・米株高・原油安が別々のシグナルを出しています。なかでも日銀の利上げと、それでも動かないドル円の組み合わせが、本日いちばんの注目材料でした。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+0.13%
69,404円・史上最高値
TOPIX
-0.21%
3,991pt
グロース250
+0.18%
714pt
海外株式(前日)
NYダウ
+0.92%
51,676
ナスダック
+3.07%
26,684・急伸
S&P500
+1.65%
7,554・続伸
為替・金利
ドル円
160.31
+0.18円・利上げも円安据置
米10年金利
4.445%
+0.004pt・横ばい
VIX恐怖指数
16.13
-0.56・低位安定
資源・需給
WTI原油
$78.72
-2.28%・資源株の重し
騰落25日
95.35
中立ゾーン
信用評価損益率
-0.68%
天井警戒の水準
日銀が政策金利を1.0%へ利上げ:それでもドル円は160円台に据え置き 日銀が金融政策決定会合で政策金利を1.0%へ引き上げることを決めました。通常なら利上げは円高要因ですが、本日はドル円が160円台でほぼ動かず、円安地合いがそのまま続いています。金利上昇局面が鮮明になったことで、不動産・建設には逆風、輸出株には円安継続の下支えという両面が出てきました。
非鉄金属+6.81%・JX金属S高+18.59%:銅市況高で資源関連が急騰 銅市況高を背景に非鉄金属が+6.81%で業種別首位となりました。JX金属がストップ高+18.59%まで買われ、住友電工・古河電工など電線・銅関連が軒並み高に。素材セクターの主役ぶりが際立つ1日でした。
米ハイテク主導でナスダック+3.07%:外部環境はリスクオン 前日の米国市場はナスダック+3.07%・S&P500+1.65%と半導体・ハイテク主導で急伸しました。VIXも16.13へ低下し、外部環境はリスクオン。国内の半導体関連にも追い風が続いています。
売買代金11.9兆円と高水準:電機・半導体に資金集中 東証プライムの売買代金は11兆9,079億円と高水準でした。キオクシア+4.19%・太陽誘電+4.69%など電機・半導体に資金が集中し、TOP3集中度は39.2%と高め。物色の偏りが続いています。
指数は方向感に乏しい:値上がり業種12/33の選別物色 日経+0.13%・TOPIX-0.21%と指数は小動きで、値上がり業種は12/33にとどまりました。上昇銘柄比率は28.0%と幅は狭く、見かけの最高値更新の裏で中身はかなり選別的でした。
内需・建設が逆行安:金利上昇・原油安が重し 鉱業-3.09%・建設業-1.99%・不動産業-1.89%と、内需・建設・資源が逆行安でした。原油安(WTI-2.28%)日銀利上げによる金利上昇が重しになっており、これらのセクターは戻り売り優先の局面が続きそうです。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +1.70pt(連続+1日) 金利上昇
  • リスク軸 +0.94pt(連続+3日) リスクオン
  • 資源軸 -0.39pt(連続-1日) 資源安
  • 市場体温計:L1 -2「☃涼風」/ L2 1/4 / L3 0/4(信用評価のみ点灯)
日銀利上げで金利上昇が鮮明、リスクオンだが体温はやや低めの環境
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:素材+1.98pt(⤴継続強・連続+4日・🔥🔥強流入)
  • 次点:テクノロジー+0.67pt(⤴継続強・半導体集中)
  • 最弱:エネルギー-1.84pt(↘継続弱・連続-3日・原油安)
  • もう1つの敗者:不動産・建設-1.73pt(🆘脱落・利上げ直撃)
主役は素材・テクノロジー、流出は資源・不動産建設で固定
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入8業種に 非鉄金属(4→4)・機械(5→5)・電気機器(5→5)・空運業(5→5) が並ぶ
  • F勝ち組セクター中核に 機械5社 が集中
  • 情報・通信業は累積-11.36ptで G負け組中核に15社・底入れ見えず
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+8で 短期は伸び切った位置
景気敏感・半導体に資金集中、グロース内需は流出が続く
3層の一致:マクロ層の「金利上昇×リスクオン」、テーマ層の「素材・テクノロジー主役」、業種層の「景気敏感・半導体への集中流入」が、3層すべてで 景気敏感・半導体優位 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。
📊 メインシナリオ:景気敏感・半導体優位の継続(内需建設は様子見)

明日も素材・テクノロジーを中心とした景気敏感・半導体優位の地合いが続く公算が高いです。

  • 期待エリア:非鉄金属・電気機器・精密機器(銅高・半導体集中の継続)
  • 継続性試金石:機械(F勝ち組中核5社・高値更新が持続するか)
  • 底打ち待機:情報・通信業(累積-11.36ptの下げ止まりを待つ)
  • マクロ材料注視:日銀利上げ後のドル円・米株続伸/調整・原油動向

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体の利益確定で集中相場が崩れる

資金集中度39.2%と物色が半導体・非鉄に偏っているため、主力の半導体に利益確定が入ると、指数全体が一気に下押しされる展開もありえます。

警戒トリガー:キオクシア・アドバンテストが寄り付き-3%超

⚡ 最弱気分岐B:金利上昇がグロース全般へ波及

日銀利上げ後に米10年金利も上振れると、不動産・建設に加えグロース全般へ売りが波及し、リスクオフに転じる可能性があります。

警戒トリガー:米10年4.6%超 × ドル円160円割れの円高反転
🎯 シナリオ信頼度:中〜やや高
3層構造はおおむね景気敏感・半導体優位で一致していますが、Layer 1が-2と体温はやや低く、上昇比率28.0%と幅も狭いため、中〜やや高の信頼度と見ています。警戒トリガー(半導体の寄り付き-3%超/米10年4.6%超×円高反転)が出れば、即座にサブシナリオへ切り替える方針です。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 日銀利上げで「金利上昇×リスクオン」が同居

本日最大の材料は、日銀が政策金利を1.0%へ引き上げたことです。3対立軸でみると、金利軸が+1.70pt・連続+1日とプラス転換し、金利上昇局面がはっきり数値に表れました。注目すべきは、利上げにもかかわらずドル円が160円台に据え置かれた点です。利上げが事前に織り込まれていたか、あるいは日米金利差がなお大きいことが背景と考えられますが、いずれにせよ円安継続が輸出株を下支えする構図は変わっていません。

一方でリスク軸は+0.94pt・連続+3日とリスクオンを維持し、資源軸は-0.39pt・連続-1日で原油安を映しています。市場体温計のLayer 1は-2「☃涼風」で、リスクオンの一方で体温そのものはやや低め。日経の最高値更新が値がさ少数によるもので、中身が伴っていないことを示しています。

層2:テーマ層 ─ 素材・テクノロジーの2強と、資源・不動産建設の流出

テーマ別では、素材が+1.98ptで最強、🔥🔥強流入・⤴継続強・連続+4日と、申し分のない主役ぶりでした。非鉄金属が+7.02ptで牽引し、銅高の追い風がそのまま反映されています。テクノロジーも+0.67pt・⤴継続強で、半導体への資金集中が続いています。

対照的に、エネルギーが-1.84ptで最弱、商社-1.78ptと並んで↘継続弱に沈みました。原油安が資源関連の重しになっています。そして本日の構造変化として大きいのが、不動産・建設が🆘脱落に転じたことです。連続+の流入から一転、本日pt-1.73で流出側へ回りました。これは日銀利上げによる金利上昇を嫌気した動きと整合します。

層3:業種・銘柄層 ─ 景気敏感・半導体への集中と、グロース内需の流出

資金流入シグナルでは、🔥本格流入が8業種。非鉄金属・機械・電気機器・空運業・金属製品・ガラス土石・ゴム製品・建設業が名を連ねます(建設業はシグナル上は流入判定ながら本日の騰落率は逆行安で、ねじれが残ります)。F勝ち組セクター中核には機械が5社並び、累積首位・機械の地力が確認できます。

逆にG負け組セクター中核は情報・通信業が15社を占め、累積-11.36ptの最弱テーマがそのまま個別銘柄の弱さに表れています。A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+8と、短期は伸び切った位置にある銘柄が多く、追いかけ買いには慎重さが必要です。

3層統合の読み方

マクロ層の「金利上昇×リスクオン」、テーマ層の「素材・テクノロジー主役/資源・不動産建設の流出」、業種層の「景気敏感・半導体への集中流入」は、いずれも景気敏感・半導体優位という同じ方向を指しています。3層が揃っている以上、明日もこの物色が続く可能性は高いと見ています。

ただし注意点は、Layer 1の体温が-2と低く、資金集中度39.2%で物色が一部に偏っていることです。集中相場は主力が崩れると指数全体が下押しされやすいため、半導体の利益確定や金利の上振れが出たら、メインシナリオから素早く切り替える構えが大事だと思います。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):中立・様子見(スコア:-1/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+0/3(TOPIX-0.21%・日経-TOPIX+0.34pt・グロース-TOPIX+0.39ptと方向感に乏しい)
  • B 幅・需給:-1/3(値上業種12/33・新高安差-14だが、上昇銘柄比率28.0%が≤35%でB3=-1)
  • C 内部エネルギー:+0/3(シ-デ差+0.62%・急増30銘平均+0.18%・RSI健全度ともに中立圏)
  • D 過熱調整:-1(⚠ 資金集中度39.2%が30%超でD2=-1)
  • E マクロ:+1/2(米株合算+4.72%でE2=+1、VIX16.13は中立)

判定根拠:A〜C群が総じて中立、E群マクロが+1で支える一方、D群の資金集中が-1で重しとなり、合計-1の中立・様子見に着地しました。日経は史上最高値を更新したものの、上昇銘柄比率28.0%・資金集中度39.2%と内部はむしろ脆弱で、半導体・非鉄中心の選別物色が続いています。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は市場データの分析・記録を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。記載の数値は独自集計を含み、正確性を保証するものではありません。私自身の見解を述べたものであり、将来の成果を保証するものではありません。

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