今日の日本株|2026年6月4日の市場資金フロー|半導体・情通主導で全面安、輸送物流が逆行高

今日の日本株は、3日続伸の反動半導体・情報通信主導の全面安となった1日でした。日経平均は前日比-1.36%、TOPIXも-1.11%と下げ、値上がり業種はわずか5/33の薄い物色にとどまっています。その中で海運・銀行・機械といった内需・金融・景気敏感の一角が逆行高となっていて、ただ全部が一様に売られたわけではない、という感じですね。指数の高値圏調整の色合いが強まりつつも、資金は逃げ場を探して動いているように見えます。

📌 今日の3行まとめ
  • 日経-1.36%・TOPIX-1.11%・グロース250-2.65%と3日続伸の反動で全面安。値上がり業種は5/33の薄商い。
  • 下げを主導したのは情報・通信業-5.67%・非鉄金属-3.33%・石油石炭-2.64%。ソフトバンクG-11.28%が指数を押し下げ。
  • 逆行高は海運+1.05%・銀行+0.74%・機械+0.57%。輸送物流・金融・製造業サイクルへ静かに資金が回る循環の芽も。
主要指標
日経平均
-1.36%
67,470 円
TOPIX
-1.11%
3,951.85 pt
グロース250
-2.65%
743.77 pt
セクター・内部相場
最強業種
海運業
+1.05% / 相対騰落 +2.16pt
最弱業種
情報・通信業
-5.67% / 相対騰落 -4.56pt
上昇銘柄比率
27.7%
新高値54 / 新安値126(差-72)
為替・米10年
¥159.91 / 4.49%
ドル円 +0.23円 / 米10年金利
📡 今日の主役・主役交代シグナル
🆙 輸送・物流+1.66pt / 主役化点灯
🆙 金融+0.71pt / 主役化点灯
製造業サイクル+0.84pt / ⤴継続強・連続+2日
🆘 素材-0.80pt / 脱落点灯
エネルギー-1.12pt / ↘継続弱
テクノロジー-0.16pt / 連続-1日・弱含み
🆙主役化:本日から主役入り / ⤴継続強:連続上昇が持続 / 🆘脱落:本日から下位陥落 / ↘継続弱:流出が長引く

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

今日プラスで終えた業種はたった5つでしたが、その顔ぶれが今日の特徴をよく表しています。先頭は海運業+1.05%で、相対騰落でみると市場平均を2pt以上も上回る独歩高でした。続く銀行業+0.74%・機械+0.57%も堅調で、内需・金融・景気敏感の一角だけが買われた格好です。全面安の中でこの5業種が逆行高になったのは、資金が完全に引いたのではなく、物色の矛先を変えながら居場所を探していることの表れだと見ています。

業種騰落率相対騰落コメント
海運業+1.05%+2.16pt全面安の中で唯一の独歩高。輸送・物流テーマの主役化を牽引。
銀行業+0.74%+1.85pt三菱UFJ+1.02%など大型銀行が逆行高。金融テーマ主役化の中核。
機械+0.57%+1.68ptディスコ+5.09%・三菱重工+3.58%が押し上げ。製造業サイクル継続強。
空運業+0.35%+1.46pt海運とともに輸送・物流テーマを下支え。
倉庫・運輸関連業+0.25%+1.36pt地味ながら相対騰落プラス。物流系の底堅さ。

値下がり業種 TOP5

下落側は様相がまったく違いました。最弱は情報・通信業-5.67%で、相対騰落-4.56ptと飛び抜けて弱く、ソフトバンクG-11.28%の急落が業種ごと引きずり下ろした形です。次いで非鉄金属-3.33%・石油石炭-2.64%と続き、テクノロジーと資源(素材・エネルギー)に売りが集中しました。3日続伸を牽引してきた半導体・資源の値がさ株が、今日はそのまま反動安の主役に回った、という入れ替わりですね。

業種騰落率相対騰落コメント
情報・通信業-5.67%-4.56ptSBG-11.28%が直撃。FIG-16.33%など中小型も総崩れ。
非鉄金属-3.33%-2.22ptフジクラ-3.92%・古河電工-3.77%など電線・銅関連が反落。
石油・石炭製品-2.64%-1.53pt原油小反落も重なり資源安の流れ。
繊維製品-2.55%-1.44pt循環物色から外れたテーマ外業種の調整。
その他製品-2.34%-1.23pt任天堂など値がさが軟調。

こうして並べてみると、今日の物色はかなりはっきり色分けされています。買われたのは海運・空運・倉庫の輸送物流+銀行の金融+機械の製造業サイクルという、内需・景気敏感の循環側。売られたのは情報通信・非鉄金属・石油石炭という値がさハイテク+資源の高値圏グループでした。つまり3日続伸の主役だった半導体・資源が反動で叩かれ、その裏で出遅れていた内需・金融に資金が回った、という業種選別の1日だったと言えそうです。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(-1.11%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXがマイナス圏の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率33業種 2026/06/0433業種騰落率と対TOPIX相対騰落 業種別騰落率(33業種)| 2026/06/04 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=-1.11%(基準線) -4% -3% -2% -1% +1% +2% 海運業 +1.05% (+2.16pt) 銀行業 +0.74% (+1.85pt) 機械 +0.57% (+1.68pt) 空運業 +0.35% (+1.46pt) 倉庫・運輸関連業 +0.25% (+1.36pt) 医薬品 -0.27% (+0.84pt) 証券・商品先物業 -0.36% (+0.75pt) 建設業 -0.40% (+0.71pt) 金属製品 -0.50% (+0.61pt) 小売業 -0.60% (+0.51pt) ガラス・土石製品 -0.66% (+0.45pt) 陸運業 -0.75% (+0.36pt) 電気機器 -0.79% (+0.32pt) 卸売業 -0.80% (+0.31pt) 鉄鋼 -1.06% (+0.05pt) 輸送用機器 -1.10% (+0.01pt) パルプ・紙 -1.17% (-0.06pt) 食料品 -1.21% (-0.10pt) 水産・農林業 -1.32% (-0.21pt) 不動産業 -1.32% (-0.21pt) 化学 -1.34% (-0.23pt) ゴム製品 -1.39% (-0.28pt) その他金融業 -1.41% (-0.30pt) 保険業 -1.58% (-0.47pt) サービス業 -1.61% (-0.50pt) 精密機器 -1.75% (-0.64pt) 電気・ガス業 -1.77% (-0.66pt) 鉱業 -1.83% (-0.72pt) その他製品 -2.34% (-1.23pt) 繊維製品 -2.55% (-1.44pt) 石油・石炭製品 -2.64% (-1.53pt) 非鉄金属 -3.33% (-2.22pt) 情報・通信業 -5.67% (-4.56pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(-1.11%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/06/04 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
11 業種
🔥 本格 3 🟢 兆し 5 ○ 本日 3
中立
1 業種
様子見ゾーン
資金流出
21 業種
❄ 本格 8 🔵 兆し 11 ○ 本日 2

方向で見ると、流入が11業種に対して流出が21業種と、数のうえでは圧倒的に売り優勢でした。ただ中身を見ると、非鉄金属・銀行業・鉱業の3業種は本格流入(🔥)が2日連続で続いていて、価格がマイナスでも内側ではフローが増え始めている業種が混ざっています。下のシグナル表は、ヒートマップが映す「強さ」とは別に「増えているか減っているか」という方向を機械判定したものです。

33業種資金流入シグナル 2026/06/045項目シグナルと判定スナップショット 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 非鉄金属 · 5 4 🔥 本格 ○ 5→4 化学 · 1 4 ○ 本日 鉄鋼 · · · 2 2 – — テクノロジー 電気機器 3 5 🟢 兆し ○ 3→5 精密機器 · · 3 3 🟢 兆し ○ 3→3 金融 銀行業 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 証券・商品先物業 · · · · 3 1 – — 保険業 · · · · · 1 0 – — 輸送・物流 海運業 · · 1 3 – — 倉庫・運輸関連業 · · · 1 2 – — 空運業 · · · · 0 1 – — 製造業サイクル 機械 · 2 4 ○ 本日 輸送用機器 · · · 2 2 – — 不動産・建設 建設業 · · · 1 2 – — 不動産業 · · · · · 2 0 – — 生活防衛 陸運業 · · · 1 2 – — 医薬品 · · · · 0 1 – — 電気・ガス業 · · · · 3 1 – — 食料品 · · · · · 0 0 – — 内需消費 サービス業 · · · · 1 1 – — 小売業 · · · · 0 1 – — 商社 卸売業 · · · 2 2 – — エネルギー 鉱業 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 石油・石炭製品 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 ガラス・土石製品 3 5 🟢 兆し ○ 3→5 金属製品 · 2 4 ○ 本日 その他金融業 · · 3 3 🟢 兆し ○ 3→3 水産・農林業 · · · 0 2 – — ゴム製品 · · · 0 2 – — パルプ・紙 · · · 2 2 – — 情報・通信業 · · · · 2 1 – — 繊維製品 · · · · 0 1 – — その他製品 · · · · · 1 0 – — 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 11業種 (🔥本格 3 / 🟢兆し 5 / ○本日のみ 3) vs ⚠ 流出計 21業種 (❄本格 8 / 🔵兆し 11 / ○本日のみ 2) / 中立 1業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/06/04 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:今日は輸送・物流と金融が🆙主役化点灯で新しい主役候補に浮上した一方、素材が🆘脱落、エネルギーが↘継続弱と資源側が流出側に転落しました。買い手が資源・ハイテクから内需・金融へ乗り換え始めた構図が、シグナルにもはっきり出ています。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落を並べると、相場の主役が日替わりで入れ替わっているのが分かります。06/03に強かった非鉄金属(+3.83pt)や情報通信が、翌06/04には一転して最弱に振れていて、テーマの賞味期限がかなり短いんですよね。逆に海運・銀行・機械は今日になって緑が点灯し始めていて、ここ数日くすぶっていた業種に資金が回ってきた様子が見て取れます。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 直近5営業日5営業日の相対騰落pt推移 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)| 2026/06/04 05/29 TOPIX +1.41% 06/01 TOPIX -0.42% 06/02 TOPIX -0.42% 06/03 TOPIX +1.83% 06/04 TOPIX -1.11% 本日順位 素材 鉄鋼 -0.12pt -2.27pt -1.04pt -0.23pt +0.05pt 15 化学 +0.78pt -0.22pt -1.53pt +0.67pt -0.23pt 21 非鉄金属 -0.42pt +1.23pt -2.10pt +3.83pt -2.22pt 32 テクノロジー 電気機器 +1.26pt +1.38pt +0.28pt +2.04pt +0.32pt 13 精密機器 -1.12pt -0.79pt -0.55pt +1.45pt -0.64pt 26 金融 銀行業 -0.84pt +0.24pt +1.58pt +0.91pt +1.85pt 2 証券・商品先物業 +0.36pt +0.66pt +1.82pt -1.06pt +0.75pt 7 保険業 -1.36pt +0.23pt -0.15pt -1.10pt -0.47pt 24 輸送・物流 海運業 -0.87pt -0.09pt +1.39pt -1.86pt +2.16pt 1 空運業 +1.92pt -1.38pt -1.81pt -2.94pt +1.46pt 4 倉庫・運輸関連業 -1.25pt -0.29pt +0.33pt -1.38pt +1.36pt 5 製造業サイクル 機械 -1.09pt -1.34pt -1.67pt +1.35pt +1.68pt 3 輸送用機器 -0.56pt -3.34pt -1.24pt -0.10pt +0.01pt 16 不動産・建設 建設業 -1.41pt -2.93pt -0.89pt -1.85pt +0.71pt 8 不動産業 -0.19pt -2.37pt +1.33pt -2.67pt -0.21pt 20 生活防衛 医薬品 +0.71pt -3.24pt -0.54pt -3.60pt +0.84pt 6 陸運業 -1.03pt -1.34pt -0.22pt -1.69pt +0.36pt 12 食料品 -1.02pt +0.04pt -0.45pt -1.44pt -0.10pt 18 電気・ガス業 -0.85pt -1.75pt +0.80pt -0.30pt -0.66pt 27 内需消費 小売業 +0.82pt -1.61pt +0.59pt -1.99pt +0.51pt 10 サービス業 +0.44pt +1.78pt +0.23pt -0.99pt -0.50pt 25 商社 卸売業 -1.16pt -2.70pt -0.25pt -1.09pt +0.31pt 14 エネルギー 鉱業 -3.76pt -4.27pt +4.17pt +1.94pt -0.72pt 28 石油・石炭製品 +0.74pt -2.52pt +1.62pt +1.49pt -1.53pt 31 金属製品 +4.27pt +2.52pt -1.86pt +1.58pt +0.61pt 9 ガラス・土石製品 +0.88pt +1.53pt -1.55pt +2.49pt +0.45pt 11 パルプ・紙 -2.11pt -1.73pt -0.40pt -0.97pt -0.06pt 17 水産・農林業 -1.64pt -0.37pt -1.55pt -1.14pt -0.21pt 19 ゴム製品 +0.53pt -0.89pt +0.05pt -0.43pt -0.28pt 22 その他金融業 -0.03pt -0.05pt -0.05pt +0.41pt -0.30pt 23 その他製品 +0.52pt +0.20pt +1.14pt -2.02pt -1.23pt 29 繊維製品 +1.34pt -2.10pt -1.06pt +0.00pt -1.44pt 30 情報・通信業 +0.63pt +5.99pt +0.91pt -3.73pt -4.56pt 33 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

需給面では、新安値126銘柄が新高値54銘柄を大きく上回り、新高安差は-72と悪化しました。高安比率30.0%は「弱気」ゾーンで、内部の地合いはかなり重い状態です。業種別にみると、高値優勢は電気機器(差+16)・化学(+6)・ガラス土石(+3)と一部の景気敏感に限られ、安値が膨らんだのは情報・通信業(差-20)・サービス業(-17)・食料品/医薬品/不動産業(各-8)でした。指数の見た目以上に、足元では銘柄レベルでの選別と淘汰が進んでいるという印象です。

年初来高値安値更新 業種別 2026/06/04業種別の高値-安値差分 年初来高値・安値更新の業種別分布(高値−安値 差)| 2026/06/04 高値更新54銘柄/安値更新126銘柄 | 差がプラス=高値優勢、マイナス=安値優勢 +16 電気機器 +6 化学 +3 ガラス・土石製品 +2 銀行業 +1 ゴム製品 -20 情報・通信業 -17 サービス業 -8 食料品 -8 医薬品 -8 不動産業 ⚠ 安値126>高値54で新高安差-72・高安比率30.0%(弱気)。情報通信・サービス業・内需ディフェンシブで安値更新が膨らみ需給は悪化方向。 2026/06/04 | 市場資金フローレポート

なお、業界標準の2軸でみると、シクリカル-ディフェンシブ差は-0.05%とほぼ中立で、景気敏感とディフェンシブのどちらかに偏った地合いではありませんでした。一方でグロース-バリュー差は-5.27%と大きくバリュー優位に傾いていて、成長株が売られて割安・金融系が相対的に買われる流れが今日の裏のテーマだったように見えます。

テーマ別資金フロー

1輸送・物流+1.66pt🆙 +1日
2製造業サイクル+0.84pt⤴ +2日
3金融+0.71pt🆙 +1日
4商社+0.31pt🆕 +1日
5不動産・建設+0.25pt◐ +1日
6生活防衛+0.11pt◐ +1日
7内需消費+0.01pt◐ +1日
8テクノロジー-0.16pt◐ -1日
9素材-0.80pt🆘 -1日
10エネルギー-1.12pt↘ -1日
テーマ別資金フロー 2026/06/0410テーマの対TOPIX相対騰落 テーマ別資金フロー(相対騰落pt)| 2026/06/04 10テーマの対TOPIX相対騰落。プラス=市場平均より資金流入、マイナス=流出 -1 -0.5 +0.5 +1 +1.5 +1.66 輸送・物流 +0.84 製造業サイクル +0.71 金融 +0.31 商社 +0.25 不動産・建設 +0.11 生活防衛 +0.01 内需消費 -0.16 テクノロジー -0.80 素材 -1.12 エネルギー 2026/06/04 | 市場資金フローレポート
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-1.11%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマでみると、今日の主役は輸送・物流+1.66ptと金融+0.71ptが揃って🆙主役化に転じ、製造業サイクル+0.84ptが⤴継続強で粘っています。一方で素材-0.80ptが🆘脱落、エネルギー-1.12ptが↘継続弱と資源テーマが流出側に滑り落ちました。判定の分布を俯瞰すると、上位は内需・金融・物流の循環テーマが固め、テクノロジーは🆕反転でも継続強でもなく中立に沈み、資源からディフェンシブ寄りの内需・金融へバトンが渡りかけている1日だったと読み取れます。

🔥🔥 1位 輸送・物流 +1.66pt 🆙 主役化

海運業が市場平均を2pt以上も上回る独歩高で、空運・倉庫運輸も揃ってプラス。連続+1日・本日pt+1.66で🆙主役化判定となり、全面安の地合いの中で新しい主役候補として浮上しました。明日も買いが続くかどうかが注目どころですね。

🔥 2位 製造業サイクル +0.84pt ⤴ 継続強

機械が市場平均を大きく上回り、ディスコ・三菱重工が牽引しました。連続+2日・短長スプレッド+0.23で⤴継続強判定。輸送用機器は伸び悩みましたが、機械の強さがテーマ全体を支えています。

🔥 3位 金融 +0.71pt 🆙 主役化

銀行業が逆行高の中核で、三菱UFJなど大型銀行が買われました。連続+1日・本日pt+0.71で🆙主役化判定。保険業はマイナスで足並みは揃いませんが、金利上昇を背景にした銀行買いがテーマを押し上げています。

→ 4位 商社 +0.31pt 🆕 反転兆候

卸売業が小幅にプラス転換。連続+1日・スプレッドがプラスで🆕反転兆候判定です。三菱商事など大手はまだ重いですが、長く流出が続いた商社にようやく下げ止まりの兆しが出てきた、というところでしょうか。

→ 5位 不動産・建設 +0.25pt ◐ 中立

建設業がプラス、不動産業は小幅マイナスとまちまち。連続+1日ながら方向感は乏しく◐中立判定にとどまります。テーマとしての主役入りには、もう一段の買いが必要そうです。

→ 6位 生活防衛 +0.11pt ◐ 中立

医薬品がプラス、電気・ガス業がマイナスと内部はばらつき、◐中立判定。全面安の中ではディフェンシブも逃避先になりきれず、静かに様子見、という感じですね。

→ 7位 内需消費 +0.01pt ◐ 中立

小売業がプラス、サービス業がマイナスでほぼ相殺、◐中立判定です。テーマ全体としては横ばいで、明確な方向は出ていません。

→ 8位 テクノロジー -0.16pt ◐ 中立

電気機器は小幅プラスを保ったものの、精密機器がマイナスでテーマはわずかに沈みました。連続-1日ながらスプレッドは中立圏で◐中立判定。情報通信(テーマ外)の急落ほど崩れてはおらず、半導体本体は意外に底堅い点は気にしておきたいところです。

💧 9位 素材 -0.80pt 🆘 脱落

非鉄金属が市場平均を2pt以上下回る独歩安でテーマを引きずり下ろしました。連続-1日・本日pt-0.80で🆘脱落判定。3日続伸を牽引した電線・銅関連の反動が出やすい局面なのかなと思います。

💧 10位 エネルギー -1.12pt ↘ 継続弱

鉱業・石油石炭がともにマイナスで最下位。本来は🆘脱落のところ、10日累計の弱さから安全装置が働いて↘継続弱に降格しています。原油も小反落で、資源テーマの戻りはもう一服必要、という気がします。

全体としては、資源・ハイテクから内需・金融・物流へ資金が回り始めたテーマ循環の1日でした。輸送物流・金融の主役化はまだ初日で地力(10日累計)はマイナス圏のため、明日も買いが続くかは未確定で、戻り売りに押し返される警戒の方が先に立つ局面とも言えそうです。主役交代が本物かどうかは、連続日数が積み上がるかで見極めたいところですね。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題を3軸でまとめると、「金利上昇 × 資源安 × リスク中立」といったところでしょうか。金融が買われて不動産・建設が出遅れる金利上昇の構図が続く一方、資源(エネルギー・素材)が流出に転じ、リスク軸はほぼ中立に戻りました。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+0.46pt+1.06pt+2.91pt+5日金利上昇
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2-1.37pt+0.42pt-2.67pt-1日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-0.15pt+0.64pt+8.51pt-1日中立

本文③でみた金融と輸送・物流の🆙主役化が起きた背景には、この金利軸が連続+5日のプラスを保っている構造があります。米10年金利が4.489%へ小幅上昇する中で、銀行が買われ不動産・建設が出遅れる「金利上昇局面」が続いているわけですね。一方で素材の🆘脱落・エネルギーの↘継続弱は、資源軸が本日-1.37ptと急にマイナス転換したことと符合します。3日続伸を牽引した資源・ハイテクが反動で売られ、その資金が金利上昇の恩恵を受ける金融へ回った、というのがマクロドライバーの読み筋だと見ています。リスク軸が中立に戻った点も、今日の相場が「全面リスクオフ」ではなく「主役の入れ替え」だったことを裏づけているように見えます。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1関東電化工業4047化学+18.89%+20.00pt
2京三製作所6742電気機器+16.73%+17.84pt
3テラスカイ3915情報・通信業+15.02%+16.13pt

全面安の中でも、関東電化工業+18.89%・京三製作所+16.73%といった中小型材料株はしっかり買われました。テラスカイは情報・通信業が業種全体では最弱だったにもかかわらず逆行高で、指数が下げる日ほど個別の材料株に資金が集中しやすい地合いがよく出ています。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHLDG電気機器-1.49%2兆6,738億円断トツの商いも小幅安。半導体メモリーの調整。
ソフトバンクグループ情報・通信業-11.28%5,783億円急落で指数を押し下げ。情報通信業-5.67%の主因。
東京エレクトロン電気機器+4.53%2,984億円半導体本体は逆行高。装置株の底堅さ。

売買代金の上位はキオクシア・SBG・東エレクの半導体・ハイテクに集中しており、TOP3シェアは44.2%と極端な集中が続いています。SBGが急落する一方で東エレクは逆行高と、同じハイテクでも明暗が分かれた点は気になるところですね。

最強モメンタム上位

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

RSI60以上・乖離率+5%以上・相対騰落+1pt以上を満たす最強モメンタム銘柄です。トレンドフォロー向けですが、上位の多くは過熱スコア+4〜+6と買われすぎのゾーンに入っており、深追いより押し目待ちが無難な水準といえそうです。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
関東電化工業4047+18.89%+20.00pt+6⚠ 過熱
テラスカイ3915+15.02%+16.13pt+6⚠ 過熱
京三製作所6742+16.73%+17.84pt+3△ やや強
日本電波工業6779+3.58%+4.69pt+6⚠ 過熱
東京エレクトロン8035+4.53%+5.64pt+4⚠ 過熱

高値更新×業種強し

高値更新×業種強しとは
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。前日比率の高い順に並べています。

個別と業種の両輪が揃った銘柄群です。京セラ・東京エレクトロンといった半導体周辺が並び、全面安の中でも装置・電子部品には継続的に資金が入っていることが分かります。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
京セラ6971電気機器+2.62%+3.73pt+6 ⚠過熱
関東電化工業4047化学+18.89%+20.00pt+6 ⚠過熱
フィックスターズ3687情報・通信業+8.22%+9.33pt+6 ⚠過熱
フジミインコーポレーテッド5384ガラス・土石製品+1.30%+2.41pt+4 ⚠過熱
エスペック6859電気機器+1.87%+2.98pt+4 ⚠過熱

売られすぎ反転候補

売られすぎ反転候補とは
売られすぎの状態(RSI≤35・移動平均からの乖離率が-5%以下)にありながら、出来高が急増(25日平均の1.5倍以上)している銘柄を抽出しています。底値圏で大口の買いが入り始めているサインとして注目します。RSIの低い順に並べています。逆張り・底値拾い向けの参考情報です。

本日該当したのは1銘柄のみで、タマホームが投げ売り+出来高急増の状態です。ただし過熱スコア-5の「✕売られ」で、まだ下げの勢いが強い段階。底打ちの確認はこれから、という気がします。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
タマホーム14197.35-6.0%2.52倍-4.58%-5 ✕売られ

踏み上げ候補

踏み上げ候補とは
信用倍率が1.0倍以下(空売りが買い残を上回る)の状態で、株価が前日比+2%以上の上昇となっている銘柄を抽出しています。空売り残高が多い中での株価上昇は、売り方の損切り(ショートカバー)を誘発しやすく、急騰に発展しやすいパターンです。信用倍率の低い順に並べています。

逆風下でも空売りの買い戻しを巻き込みやすい候補です。Joshin・多木化学など信用倍率の低い銘柄が前日比プラスを確保しており、需給妙味のある一角といえます。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア
Joshin81730.88+6.64%+7.75pt+2 △やや強
多木化学40250.73+5.11%+6.22pt-1 →中立
福山通運90751.18+4.43%+5.54pt+1 →中立
宝ホールディングス25311.40+3.88%+4.99pt+0 →中立
日置電機68660.82+2.09%+3.20pt+1 →中立

勝ち組セクターの中核株

勝ち組セクターの中核株とは
相場全体のトレンドが強い業種(業種の累積相対騰落が+2pt以上)の中から、時価総額が大きく(業種の中核銘柄)、個別株の上昇基調も確認でき(RSI≥50・乖離率≥0%)、予想PERが同業種内で割安(中央値以下)の銘柄を抽出しています。業種トレンド・規模・割安度の3条件が揃った、トップダウン方式での買い候補です。中長期の順張り戦略の参考情報です。

業種トレンドと個別の強さが揃った順張り候補です。電気機器・化学・情報通信の半導体周辺が中心で、テーマとしての強さがそのまま個別の買い候補に落ちている格好ですね。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア
テラスカイ3915情報・通信業+15.02%29.4+6 ⚠過熱
関東電化工業4047化学+18.89%37.1+6 ⚠過熱
京三製作所6742電気機器+16.73%13.2+3 △やや強
ニチコン6996電気機器+9.33%43.4+5 ⚠過熱
東京エレクトロン8035電気機器+4.53%42.9+4 ⚠過熱

負け組セクターの中核株

負け組セクターの中核株とは
相場全体のトレンドが弱い業種(業種の累積相対騰落が-2pt以下)の中から、時価総額が大きく(業種の中核銘柄)、個別株の下落基調も確認でき(RSI≤50・乖離率≤0%)、予想PERが同業種内で割高(中央値以上)の銘柄を抽出しています。業種トレンド・規模・割高度の3条件が揃った、トップダウン方式での警戒・売り候補です。ポジション縮小や空売り戦略の参考情報です。

下落業種の中核で、戻りが鈍そうな警戒候補です。商社・医薬品・不動産・建設といった出遅れ・ディフェンシブ系が並びます。商社の中核は市況や為替の影響を受けやすいため、空売りを検討する場合も※関連市況の確認が必要です。

銘柄名コード業種騰落率RSI過熱スコア
三井物産 ※関連市況確認要8031卸売業-0.36%2.9-3 △やや弱
科研製薬4521医薬品-0.53%4.7-2 △やや弱
西武HLDG9024陸運業-2.63%5.4-3 △やや弱
大東建託1878不動産業-3.12%6.5-3 △やや弱
タマホーム1419建設業-4.58%7.4-5 ✕売られ

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1が-4で「❄寒気(弱気)」。高温シグナルは1/4、低温シグナルも1/4の点灯と、過熱でも底値でもない中途半端な位置です。3日続伸の反動で内部は総崩れに近い一方、集中物色が極端で「相場の質」は中立判定にとどまっている、という冷え込みでした。

Layer 1:日々の体温(合計 -4 / ±5 → ❄寒気)

5項目のうち4項目がマイナス1で、唯一プラスにならなかったのが大型株です。上昇銘柄比率27.7%・値上がり業種5/33と幅は極端に狭く、新高安差も-72とマイナス。日経・TOPIXとも下落で方向は揃い、体温は明確に「寒気」に振れました。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率27.7%≥55%≤35%-1
値上がり業種数5 / 33≥20≤11-1
新高値−新安値スプレッド-72≥+30≤-30-1
日経・TOPIX方向日経− / TOPIX−両方+両方− or 値がさ偏重-1
TOP10売買代金上昇数4 / 10≥8社≤3社±0
Layer 1 合計-4 / ±5❄ 寒気

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

過熱の極端値はほとんど点灯していません。点灯したのは④信用評価損益率の1つのみで、②日経225 25日乖離率は+6.81%と閾値+8%まであと一歩の85%進捗、③騰落レシオ25日も95.84で未達です。指数の過熱感は3日続伸の反動でいくらか和らいだ、という状態ですね。

Layer 2 高温シグナル一覧
No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率6.7%≥25%27%未達
日経225 25日乖離率+6.81%≥+8%85%未達
騰落レシオ25日95.84≥12577%未達
信用評価損益率-0.36%≥-3%12%✅ 点灯
合計1 / 4

Layer 3:低温シグナル(1 / 4 点灯)

低温側も点灯は1つで、①RSI30以下銘柄比率20.2%が閾値15%を超えて点灯しました。Layer 2と違って3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。①が点灯した今は、下げ止まりを警戒し始めるタイミングの入り口、という読み方ができます。

Layer 3 低温シグナル一覧
No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率20.2%≥15%100%✅ 点灯
日経225 25日乖離率+6.81%≤-6%100%(逆方向)未達
騰落レシオ6日78.36≤60未達
信用評価損益率-0.36%≤-15%2%未達
合計1 / 4

補助指標と相場の質

同じ「寒気」でも中身の質を見分ける補助線です。資金集中度44.2%は極端集中で、値がさ大型に資金が偏った薄商いの全面安だったことが分かります。日経−TOPIX乖離率差+4.64ptも値がさ偏重で、指数の見た目以上に中身は弱い1日でした。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)44.2%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)45%中立≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+2.17%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+4.64pt値がさ偏重≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)78.36過冷≤60で超過冷/≤80で過冷

本日の総合解釈をまとめると、体温-4の「寒気」で、上昇比率27.7%・値上業種5/33・新高安差-72と内部は総崩れでした。3日続伸の反動で半導体・情通主導の全面安となり、高温シグナルは信用評価損益率の1点のみ、低温はRSI30以下20.2%の1点です。集中度44.2%の偏りは継続しており、広範な売りでありながら一部値がさへの一極集中という、極寒には至らない中途半端な寒気でした。Layer 3の点灯はあくまで下げ止まりを警戒し始めるサインで、反転確定ではない点には注意しておきたいところです。

本日のマクロ環境

本日の外部環境は、米株安・円安・金利上昇・原油高止まりがそれぞれ別々のシグナルを出している状態でした。米株の最高値圏からの反落が日本株のハイテクに波及した一方、円安と金利上昇は輸出株・銀行を下支えしており、追い風と逆風が入り混じっています。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-1.36%
67,470円
TOPIX
-1.11%
3,952pt
グロース250
-2.65%
744pt
海外株式(前日)
NYダウ
-1.21%
50,692
ナスダック
-0.89%
26,854
S&P500
データ確認中
為替・金利
ドル円
159.91
+0.23円・円安
米10年金利
4.489%
+0.012pt・上昇
VIX恐怖指数
16.33
+0.23・低位
資源・需給
WTI原油
$95.49
-0.49・95ドル維持
騰落25日
95.84
中立ゾーン
信用評価損益率
-0.36%
天井警戒ゾーン
📉 3日続伸の反動で全面安日経67,470円(-1.36%)・TOPIX3,952(-1.11%)・グロース250(-2.65%)と揃って下落し、値上がり業種は5/33の薄商い物色にとどまりました。3日続伸の反動が出やすい局面で、指数は高値圏調整の色合いを強めています。
🔻 半導体・情報通信が下げを主導情報・通信業-5.67%・非鉄金属-3.33%・石油石炭-2.64%が最弱で、ソフトバンクG-11.28%が指数を大きく押し下げました。3日続伸を牽引した値がさハイテク・資源が、そのまま反動安の主役に回った格好です。
💰 資金集中が継続売買代金TOP3シェア44.2%(極端集中)・買い主導率45%と、値がさ大型株に資金が偏る薄商いが続いています。キオクシア・SBG・東エレクに商いが集まり、裾野の狭さが際立つ1日でした。
🔄 ⑦テーマは逆行高が点在輸送物流+1.66pt・製造業サイクル+0.84pt・金融+0.71ptが全面安の中で逆行高となり、エネルギー-1.12pt・素材-0.80ptは流出しました。資源・ハイテクから内需・金融へのテーマ循環の芽が出ています。
⚠ 内部需給の悪化新安値126>新高値54で高安比率30.0%(弱気)、上昇比率27.7%・RSI30以下20.2%と内部は調整色が濃い状態です。信用評価損益率-0.36%は天井警戒ゾーンで、需給の過熱が解消しきっていない点には注意しておきたいところです。
💴 為替・金利は株価の下支え役ドル円159.91円の円安が継続して輸出株を支え、米10年金利4.489%への上昇は銀行に追い風です。VIXは16.33と低位で、外部のリスクセンチメント自体は落ち着いています。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +0.46pt(連続+5日) 金利上昇
  • 資源軸 -1.37pt(連続-1日) 資源安に転換
  • リスク軸 -0.15pt(連続-1日) 中立に後退
  • 市場体温計:L1 -4「寒気」/ L2 1/4 / L3 1/4(信用評価・RSI30以下が点灯)
金利上昇と資源安が共存する寒気の地合いで、リスクは取りにくいが底値の冷え込みも一部点灯
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:輸送・物流+1.66pt(🆙主役化・連続+1日・🔥🔥強流入)
  • 次点:製造業サイクル+0.84pt(⤴継続強+2日)/金融+0.71pt(🆙主役化)
  • 最弱:エネルギー-1.12pt(↘継続弱)
  • もう1つの敗者:素材-0.80pt(🆘脱落・非鉄独歩安)
資源から内需・金融・物流へテーマ循環が始まりかけている
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入3業種に 非鉄金属・銀行業・鉱業 が登場(価格は安いがフローは増加)
  • F勝ち組セクター中核に 電気機器・化学の半導体周辺 が並ぶ
  • 情報・通信業は RSI30以下点灯も底入れ未確認(SBG主導の急落)
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+3〜+6で 短期は伸び切った位置
内需・金融に芽はあるが、買いの中心はなお半導体周辺の値がさで二極
3層の一致:マクロ層の「金利上昇×資源安」、テーマ層の「内需・金融・物流の主役化」、業種層の「半導体周辺への資金集中」が、3層すべてで 内需・金融への循環はあるが地合いはなお重い という同じ方向を示しています。ただし業種層が依然ハイテク集中で分散しており、構造シグナルとしては「混戦寄り」の1日でした。
📊 メインシナリオ:内需・金融の押し目買い vs 値がさハイテクの反動安

明日は内需・金融・物流の逆行高が続くか、それとも半導体・資源の反動安が二日目に入って指数全体を押し下げるかの綱引きになる公算が高いとみています。

  • 期待エリア:銀行業・海運業・機械(主役化+継続強で逆行高の中核)
  • 継続性試金石:輸送・物流/金融(主役化が連続+2日に伸びれば本物)
  • 底打ち待機:非鉄金属・情報通信(RSI30以下点灯だが反転確認はこれから)
  • マクロ材料注視:米株の最高値圏調整・ドル円159円台・米10年4.489%の動向

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体反動の二日目

SBG・キオクシアの調整が止まらず、逆行高だった東エレクなど装置株まで売りが波及するパターンです。値がさハイテクの比重が大きいだけに、指数の下押し圧力が強まります。

警戒トリガー:キオクシア・東京エレクトロンの寄り付きが-3%超

⚡ 最弱気分岐B:米株調整の本格波及

米株の最高値圏調整が本格化し、円高反転と重なると、内需・金融の逆行高も一掃される全面リスクオフに発展しかねません。外部要因が主導する最も警戒すべき分岐です。

警戒トリガー:米10年4.6%超 × 日経先物が夜間-2%超
🎯 シナリオ信頼度:中
マクロ層とテーマ層は「内需・金融への循環」で概ね一致していますが、業種層が依然として半導体周辺への集中で分散しており、3層が完全には揃っていません。総合-7/11の弱い地合いも重しで、メインシナリオの軸は1つに絞れるものの確度は中程度です。上記の警戒トリガーが出れば、即座にサブシナリオへ切り替える前提で見ておきたいところです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 金利上昇と資源安が共存する寒気

まずマクロ環境から確認します。3対立軸でみると、金利軸が連続+5日のプラスを維持しており、米10年金利が4.489%へ小幅に上昇する中で、金融が買われ不動産・建設が出遅れる「金利上昇局面」が根強く続いています。一方で資源軸は本日-1.37ptへ急に落ち込み、3日続伸を支えた資源テーマが一転して流出に回りました。リスク軸は-0.15ptとほぼ中立に戻っており、全面的なリスクオフというより「主役の入れ替え」が起きていると読めます。

市場体温計はLayer 1が-4の「寒気」で、上昇比率・値上がり業種数・新高安差・指数方向の4項目がマイナス。ただしLayer 2の高温シグナルもLayer 3の低温シグナルも各1点の点灯にとどまり、過熱でも底値でもない中途半端な位置にあります。RSI30以下20.2%の点灯は下げ止まりを警戒し始める入り口ではありますが、反転確定のサインではありません。

層2:テーマ層 ─ 資源から内需・金融・物流への循環

テーマ別では、本日の主役が明確に入れ替わりました。輸送・物流+1.66ptと金融+0.71ptが揃って🆙主役化に転じ、製造業サイクル+0.84ptが⤴継続強で粘っています。海運業が市場平均を2pt以上も上回る独歩高で、銀行業も逆行高の中核となりました。

逆に、これまで相場を牽引してきた素材-0.80ptが🆘脱落、エネルギー-1.12ptが↘継続弱へ転落しました。非鉄金属の独歩安が素材テーマを引きずり下ろし、資源テーマ全体が流出側に回っています。テクノロジーは-0.16ptと小幅マイナスにとどまり、情報通信(テーマ外)の急落ほどは崩れていない点は留意しておきたいところです。

ただし、輸送・物流と金融の主役化はまだ初日で、10日累計(地力)はいずれもマイナス圏です。主役交代が本物かどうかは、連続日数が積み上がるかどうかで見極める必要があります。

層3:業種・銘柄層 ─ 内需に芽、買いの中心はなお半導体

個別業種のフローシグナルを見ると、🔥本格流入が2日連続で点灯しているのは非鉄金属・銀行業・鉱業の3業種です。価格はマイナスでも内側のフローは増えており、特に銀行業はテーマ主役化とも符合します。F勝ち組セクター中核には電気機器・化学の半導体周辺が並び、テーマの強さがそのまま個別の買い候補に落ちています。

一方、A最強モメンタム上位の多くは過熱スコア+3〜+6と買われすぎゾーンに入っており、短期的には伸び切った位置です。情報・通信業はRSI30以下の点灯で売られすぎの域に入りつつありますが、SBG主導の急落だけに底入れの確認はこれからです。買いの芽は内需・金融に出ているものの、資金の中心はなお半導体周辺の値がさに偏っており、物色は二極化しています。

3層統合の読み方

3層を統合すると、マクロ層の「金利上昇×資源安」、テーマ層の「内需・金融・物流の主役化」、業種層の「半導体周辺への集中」が、いずれも「内需・金融への循環は始まっているが、地合いはなお重い」という同じ方向を指しています。これは1層だけのノイズではなく、ある程度構造的なシグナルと読めます。

ただし業種層が依然ハイテク集中で分散しているため、完全な3層一致とは言えず「混戦寄り」です。明日は内需・金融の押し目買いが続く展開をメインに置きつつ、半導体反動の二日目や米株調整の波及といった外部要因が出れば、素直にサブシナリオへ切り替える構えが現実的だと考えています。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):全面安・警戒(スコア:-7/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:-2(TOPIX-1.11%・日経-TOPIX-0.25pt・グロース-TOPIX-1.54ptで中小型が大幅劣後)
  • B 幅・需給:-3(値上がり業種5/33・上昇比率27.7%・新高安差-72と需給は総崩れ)
  • C 内部エネルギー:±0(シ-デ差-0.05%でほぼ中立、急増top30平均+5.2%は活況だがRSI健全度-1で相殺)
  • D 過熱調整:⚠ -1(売買代金TOP3集中度44.2%で極端集中)
  • E マクロ:-1(VIX16.33は中立だが米株NYダウ-1.21%・ナス-0.89%で軟調)

判定根拠:A〜E群のうちB群の幅・需給が-3で最も重く、値上がり業種5/33・上昇比率27.7%・新高安差-72と内部が総崩れの全面安となりました。3日続伸の反動で半導体・情通主導の下げとなり、資金集中(TOP3 44.2%)も継続。D群の極端な集中とE群の米株軟調も重なり、合計-7/11で「全面安・警戒」に着地しています。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は私が独自に集計・分析した市場データをもとに、相場の状況を記録・整理することを目的としたものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の成果を保証するものでもありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。記載の数値は作成時点のデータに基づいており、正確性を保証するものではありません。

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