今日の日本株|2026年7月14日の市場資金フロー|イラン緊迫・米半導体安を跳ね返し反発、資源・景気敏感中心に30/33業種高
今日の日本株は、日経平均が+0.74%(67,743円)と反発しました。前夜の米国市場は半導体主導でナスダック-1.55%と下げ、イランのホルムズ海峡再封鎖観測でWTIが+9%・80ドル台へ急騰——外部環境は「また下げ材料がそろった」ように見えた朝でした。ところが東京は一時900円超下げて6万7000円を割り込んだ後に切り返し、値上がり業種は30/33。売り先行を跳ね返した、地力を感じる反発でした。
7/13 に私が立てたシナリオが、本日どうなったかを最初に振り返っておきます。当たった点も外した点も、隠さず並べます。
- ❌ 外れメインシナリオ「半導体の投げ止まり待ち・戻り売り優勢、25日線回復か下ヒゲか」のうち”戻り売り優勢”は外しました。実際は30/33業種高の広い反発で、TOPIXは25日線を回復(乖離+0.93%)。ただし「25日線の攻防」という論点設定自体は的中で、日経はまだ25日線下(-1.71%)と足並みはそろっていません。
- ⭕ 的中期待エリアに置いた銀行・金融は継続高でした。三菱UFJ+1.67%が上場来高値を更新し続け、銀行の高値更新は18本。金利軸は連続+7日で、想定どおり地力を保っています。
- ⭕ 的中底打ち待機に置いた半導体・電機の「TSMC通過まで逆張り見送り」が奏功しました。安川電機-8.98%・フジクラ-4.13%・イビデン-3.80%の続落を、手を出さずに踏まずに済んでいます。
- ➖ 不発弱気分岐A(米10年4.65%超・ドル円163円超・上昇比率35%割れ)も最弱気分岐B(米SOX-3%超・キオクシア-5%超・VIX20超)も、どのトリガーも点灯しませんでした。上昇比率は77.0%と、むしろ逆方向へ強く振れています。
総括:弱気に構えたのは、イラン悪化・WTI+9%・米半導体安という材料からは無理のない判断でした。実際、置いておいた警戒トリガーは一つも点灯せず、半導体の底打ち待機で安川-8.98%も踏まずに済んでいます。守りは正しく置けました。ただ、日本株はその弱気材料を跳ね返した——反発の強さと、主役に躍り出た資源・景気敏感を取り逃したのが反省点です。「材料が弱気でも、値動きが強ければ値動きに従う」を、次はもう一段素直に。
本日の市場サマリー
売り先行を跳ね返した広い反発。資源・景気敏感が主役で、半導体はキオクシアの切り返しと安川の崩れの二極です。
業種別資金フロー分析
上位は資源・景気敏感(鉱業・海運)と内需サービス。半導体・非鉄の一角だけが取り残されました。
値上がり業種 TOP5
値上がりは33業種のうち30業種。前日の15から一気に広がり、上位の顔ぶれは資源・景気敏感が席巻しました。先頭は鉱業+3.97%(日鉄鉱業+7.31%、WTI80ドル乗せ・イラン情勢が追い風)、続いて海運業+3.54%、化学+1.96%です。前夜の米半導体安を横目に、資金は原油高で潤う資源と、逆行高が続く内需サービスへ、きれいに向かいました。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 鉱業 | +3.97% | +3.18pt | 日鉄鉱業+7.31%。WTI80ドル乗せ・イラン情勢で資源全面高。10日累計対TOPIX+6.73ptの地力 |
| 2 | 海運業 | +3.54% | +2.75pt | 資源・景気敏感の代表。輸送・物流テーマを牽引、10日累計+5.02pt |
| 3 | 化学 | +1.96% | +1.17pt | 資生堂+5.11%・第一工業製薬+5.26%。素材テーマに反転兆候(🆕) |
| 4 | サービス業 | +1.84% | +1.05pt | カーブスHD+8.35%・ラウンドワン+5.14%。内需の逆行高が継続 |
| 5 | 鉄鋼 | +1.80% | +1.01pt | 景気敏感の一角。素材テーマの反転を後押し |
値下がり業種 TOP5
下落したのは非鉄金属-1.31%・機械-0.17%・ガラス土石-0.07%のわずか3業種で、あとは小幅高。それでも相対(対TOPIX)では、半導体・電線の一角が明確に取り残されました。フジクラ-4.13%・古河電工-1.92%・三井金属-2.52%と、非鉄金属=電線の巻き戻しが続いています。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 非鉄金属 | -1.31% | -2.10pt | フジクラ-4.13%・古河電工-1.92%・三井金属-2.52%。10日累計-18.97ptで独歩安 |
| 2 | 機械 | -0.17% | -0.96pt | 不二越+7.33%はあるがDMG森精機-2.78%・アマダ-2.73%が重し |
| 3 | ガラス・土石製品 | -0.07% | -0.86pt | 日本特殊陶業-2.39%・ニチアス-1.36%。半導体関連の連れ安 |
| 4 | その他製品 | +0.02% | -0.77pt | TOPPAN-4.64%が重し。ほぼ横ばいで相対劣後 |
| 5 | 電気機器 | +0.18% | -0.61pt | 安川-8.98%・イビデン-3.80%が重し。ただしキオクシア+2.98%・アドバンテスト+3.31%は切り返す二極 |
方向シグナル(5項目スコア)では流入25業種 vs 流出7業種と買いが明確に優勢で、地合いそのものが強い1日でした。流出シグナルは電気機器・非鉄金属・機械など半導体・非鉄の一角にとどまり、あとは広く資金が入りました。ただし、上昇銘柄比率77.0%と裾野が広いのに、売買代金TOP3の約4割をキオクシア1銘柄(約33%)が占める——広い買いと、半導体への大型集中が同居した1日でもあります。
📖 図の読み方:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方|業種フローの詳細と5日ヒートマップは週報で定点観測しています
テーマ別資金フロー
エネルギーが首位。半導体一極から資源・景気敏感へ、資金の回転が2日続いています。
首位のエネルギー+1.75ptは鉱業+3.18ptが牽引し、🔥🔥強流入で連続+2日。2位の輸送・物流は海運+2.75ptが押し上げました。金融は10日累計+7.28ptと10テーマ最大の地力を保つものの、本日は失速(⤵)気味です。半導体のテクノロジー(-0.43pt・10日累計-4.61pt)は🔄底打ち兆候が点きましたが、まだ主役復帰には遠い位置。資源・景気敏感中心の回転が、2日続いた格好です。
📖 用語:テーマ別資金フローと3対立軸|ローテーション9カテゴリ判定の読み方
3対立軸でみるマクロ文脈
金利軸は連続+7日で地力を保ちつつ、資源軸がプラスへ転換。リスク軸だけがマイナスで、半導体の重さが残ります。
| 対立軸 | 本日値 | 連続 | 10日累計 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | +0.25pt | +7日 | +8.40pt | 金融−不動産建設。連続+7日・累積+8.40ptで地力は健在。本日値は中立圏 |
| 資源軸 | +0.27pt | +1日 | -2.89pt | 資源高で反転初日。鉱業・エネルギーの逆行高が効いた |
| リスク軸 | -0.46pt | -2日 | -4.17pt | リスクオフ。製造業サイクル・テクノロジーの半導体が生活防衛に負けた |
本日の注目銘柄
今日シグナルが出たのは「値上がり率」「売買代金集中」「勝ち組中核」の3枠。急騰の中身と、半導体の二極がよく見えます。
値上がり率 TOP3(東証プライム)
首位はデジタルガレージ+12.07%(情報・通信)、2位は東光高岳+9.74%(電機の中の逆行高)、3位Sansan+9.14%です。値上がり率TOP20には日鉄鉱業+7.31%・大阪チタニウム+8.02%など資源、カーブスHD+8.35%・ラウンドワン+5.14%など内需が並び、逃避先がはっきり資源と内需だったことが分かります。
| 順位 | 銘柄(コード) | 業種 | 騰落率 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | デジタルガレージ(4819) | 情報・通信業 | +12.07% | RSI88.9・乖離+24.2%。情報通信の急騰上位 |
| 2 | 東光高岳(6617) | 電気機器 | +9.74% | 電機が売られる中の逆行高。電力インフラ関連 |
| 3 | Sansan(4443) | 情報・通信業 | +9.14% | 売買代金114億円まで膨らみ、情報通信の強さを象徴 |
売買代金集中 TOP3(本日シェア約40%)
売買代金TOP3はキオクシア+2.98%・SBG+3.30%・太陽誘電-0.38%。キオクシア1社で3兆5,578億円=市場全体の約33%を占め、半導体は切り返しました。ただし同じ電機でも安川電機-8.98%・イビデン-3.80%は続落し、半導体の中は二極。TOP3集中40%の大型集中は、11因子のD群-3を押し下げる重石になっています。
| 順位 | 銘柄(コード) | 業種 | 騰落率 | 売買代金 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | キオクシア(285A) | 電気機器 | +2.98% | 3兆5,578億円(市場の約33%) |
| 2 | ソフトバンクG(9984) | 情報・通信業 | +3.30% | 3,980億円 |
| 3 | 太陽誘電(6976) | 電気機器 | -0.38% | 3,459億円 |
勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 割安)
広い反発の内側で、継続して買われているのが情報・通信、サービス、銀行です。勝ち組中核はJBCC+3.06%・三菱UFJ+1.67%・群馬銀行+2.03%と、情報通信と銀行が上位を占めました。三菱UFJは上場来高値を更新し続け、銀行の高値更新は18本。金融テーマは10日累計+7.28ptと10テーマ最大の地力です。ただしRSI85〜97・過熱スコア+5〜+8の強過熱ゾーンが多く、追随は利確優先で考えたい局面です。
| コード | 銘柄名 | 業種 | RSI | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 9889 | JBCC HLDG | 情報・通信業 | 96.62 | +3.06% | +8 ⚠⚠強過熱 |
| 8306 | 三菱UFJ FG | 銀行業 | 86.92 | +1.67% | +5 ⚠過熱 |
| 8334 | 群馬銀行 | 銀行業 | 85.68 | +2.03% | +6 ⚠過熱 |
| 4432 | ウイングアーク1st | 情報・通信業 | 92.73 | +8.21% | +6 ⚠過熱 |
※本欄はその日シグナルが出た枠のみ掲載しています(モメンタム・反転候補など全7枠の定点観測は週報で)。反対側のG負け組中核は半導体・非鉄(安川電機・フジクラ・古河電工・イビデン)が並び、継続売り警戒のままです。📖 用語:個別銘柄の過熱スコア
市場体温計
日々の体温は-1→+4「☀☀熱気」へ急改善。ただし高温シグナルは2点灯で、過熱と強気が同居しています。
加点はLayer1の4項目——上昇比率77.0%(+1)・値上がり業種30/33(+1)・新高安+48(+1)・日経TOPIX方向一致(+1)。TOP10売買代金の上昇はやや及ばず0点でした。前日の-1から+4へ急回復しています。高温シグナルはRSI70超35.5%(閾値25%超)と信用評価損益率-2.78%(同-3%手前)の2点灯で、過熱を抱えたまま強く上げた格好です。買い主導率60%・集中度40.0%で、相場の質は「広い買いと、半導体への大型集中が同居した反発」と読めます。
📖 用語:騰落レシオ25日と天底スコア/市場体温計|Layer別の全項目テーブルは週報に掲載しています
本日のマクロ環境
前夜の米国市場は半導体主導でナスダック-1.55%。それでも東京が上げたのは、売り先行を国内の押し目買いが吸収したからです。
前夜の米国株は半導体売りでナスダック-1.55%と4日ぶりの大幅安、VIXは17.35へ上昇しました。イランのホルムズ海峡再封鎖観測でWTIは+9.15%・80ドル台へ急騰し、リスクオフと資源高が同居する神経質な朝でした。ところが東京は、一時900円超安から資源・内需の押し目買いで切り返し。売り材料を国内の買いが吸収した1日です。今晩(14日夜・日本時間)は米6月CPI・ウォーシュFRB議長の議会証言・米主要金融機関の4-6月期決算が集中し、7/16にはTSMC決算が控えます。
明日の注目ポイント
25日線を回復したTOPIXに、資源・景気敏感の勢いが続くか。最大の分岐は、今晩の米CPI・FRB議長証言です。
3層構造でみる明日のシナリオ
- 金利軸+0.25pt・連続+7日・10日累計+8.40ptで地力健在、資源軸+0.27ptがプラス転換。リスク軸-0.46ptのみマイナス
- 日経25日乖離-1.71%でまだ25日線下、TOPIXは+0.93%で25日線を回復。ドル円162.38の円安・米10年4.63%上昇・WTI80ドル
- 上位:エネルギー+1.75pt(🔥🔥強流入)・輸送物流+0.73pt(🔥)・商社+0.53pt(🔥)。資源・景気敏感が連続+2日
- 金融は10日累計+7.28ptの地力だが本日は失速(⤵)。テクノロジー-0.43pt(10日累計-4.61pt)は🔄底打ち兆候だがまだ主役復帰前
- 方向シグナルは流入25 > 流出7業種で買い優勢。F勝ち組中核は情報通信・サービス・銀行(三菱UFJ上場来高値・銀行高値更新18本)
- G負け組中核は半導体・非鉄(安川-8.98%・フジクラ・古河電工・イビデン)。新高値53本は資源・内需・銀行中心の積み上がり
明日は、本日夜の米国株反発(ナスダック+1.30%)とVIX低下を追い風に、資源・景気敏感・金融中心の上昇が続くとみています。ただし最大の変数は今晩(14日夜・日本時間)の米6月CPI、ウォーシュFRB議長の議会証言、米銀決算です。CPIが上振れて米金利がさらに上がれば、グロース・半導体の重さが残ります。ドル円は161.84円へ円高に振れており、輸出株にはやや逆風。TOPIXの25日線回復(+0.93%)が本物なら、日経の25日線回復(乖離-1.71%)も視野に入ります。
- 期待エリア:資源・エネルギー(WTI80ドル・イラン情勢、鉱業+3.97%・INPEXなど。ただしRSI過熱圏は高値を追わず押し目待ち)、金融(金利軸連続+7日・銀行高値更新18本・三菱UFJ上場来高値)=地力と勢いがそろうゾーン
- 継続性試金石:エネルギー・輸送物流の🔥流入が連続+3日に伸びるか/日経25日乖離のマイナス縮小(-1.71%→回復)/上昇銘柄比率77.0%の維持/値上がり業種30の維持
- 底打ち待機:半導体・電機(安川-8.98%・フジクラ・イビデンのG負け組中核、テクノロジーは🔄底打ち兆候)。キオクシアは切り返しましたが、TSMC決算(7/16)通過までは逆張り見送りが基本です
- マクロ材料注視:今晩(14日夜)の米6月CPI・ウォーシュFRB議長証言・米銀決算=翌15日東京の最大材料、7/16 TSMC決算、ドル円161.84円への円高、WTI80ドルとイラン情勢、VIX15.98の低下
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:米CPI上振れ×米金利高止まりでグロース・半導体続落、円高が輸出株を圧迫
今晩の米CPIが上振れて米金利が高止まりすると、グロース・半導体の反発が遅れます。加えてドル円161.84円への円高が輸出株の重石になり、資源・内需だけでは指数を支えきれないリスク。RSI70超35.5%の広範な過熱の反動も出やすい局面です。
⚡ 最弱気分岐B:TSMC見送り観測×半導体二番底で電機総崩れ再燃
TSMC決算(7/16)を前に半導体が二番底を探ると、安川電機-8.98%のような投げが電機全体へ波及し、広い反発も止まるリスクがあります。イラン情勢の一段の悪化でリスクオフが強まる場合も要警戒です。
🎯 シナリオ信頼度:中。資源・景気敏感・金融への回転は3層が一致していて明確で、本日夜の米国株反発・VIX低下も追い風です。ただし信頼度を上げきれないのは、今晩の米CPI・FRB議長証言・米銀決算という大型イベントを控えていること、RSI70超35.5%の広範な過熱、ドル円の円高転換という3点です。私は資源・金融のロング目線は維持しつつ、警戒トリガー(米10年4.70%超・CPI上振れ)が出れば守りへ切り替えるつもりです。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):中立・様子見(スコア:+0/±11)
- A トレンド:+1 TOPIX+0.79%(≥+0.5%)の明確な上昇。日経+0.74%とほぼ同歩調で値がさ偏重なし
- B 幅・需給:+3 値上がり業種30/33・上昇比率77.0%・新高安+48の圧倒的な幅。3群で最強
- C 勢い:+0 急増銘柄の上昇率平均+2.93%は強いが、RSI70超35.5%の過熱でモメンタムが相殺
- ⚠ D 過熱調整:-3 RSI70超35.5%が過熱閾値25%を大きく超過+TOP3代金シェア40%(キオクシア1銘柄で約33%)の極端な大型集中
- E マクロ:-1 前夜の米ナスダック-1.55%の半導体株安、今晩の米CPI・FRB議長証言・米決算を前にした慎重
判定根拠:幅は極めて強く(B+3・体温計L1+4「熱気」)、広範な買いを示す一方で、過熱(D-3)・大型集中・外部イベント待ち(E-1)が拮抗し、総合は中立に着地しました。前日の-4から+4改善しています。体温計が「熱気」でも11因子が中立という乖離が、上昇は広いが持続性の確証は持ちにくい局面を映しています。





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