今日の日本株|2026年6月22日の市場資金フロー|非鉄金属+8.23%・フジクラ急騰で日経・TOPIX最高値

今日の日本株|2026年6月22日の市場資金フロー|非鉄金属+8.23%・フジクラ急騰で日経・TOPIX最高値

今日の日本株|2026年6月22日の市場資金フロー|非鉄金属+8.23%・フジクラ急騰で日経・TOPIXそろって史上最高値

週末にホルムズ海峡の再封鎖というニュースが入り、私としては今日は売りから入る一日になるかと身構えていたんですよね。ところが蓋を開けてみれば、日経平均+1.55%・TOPIX+1.24%がそろって史上最高値を更新し、グロース250以外の主要指数が買われる一日でした。けん引役は非鉄金属+8.23%で、フジクラ+19.38%のストップ高級の急騰が電線・データセンター需要を囃して相場を押し上げています。値上がり業種は22/33と裾野も広く、地合いの強さは本物に見えますね。ただ一方で、日経の25日線乖離率+9.31%と指数のバリュエーションは直近の最高水準まで買われていて、ここは高値警戒をしておきたい局面、という気がします。
📋 今日の3行まとめ
  • 日経+1.55%・TOPIX+1.24%がそろって史上最高値を更新。値上がり業種22/33の広い上昇で、地合いは堅調でした。
  • 非鉄金属+8.23%(フジクラ+19.38%)と電線・半導体が主役。年初来高値は84銘柄まで増え、需給は良好です。
  • ただし日経25日線乖離率+9.31%は過熱の入口、売買代金もTOP3に34.1%集中と大型偏り。広く強いのに資金は狭い、という二面性のある一日でした。
主要指標
日経平均
+1.55%
72,535 円(史上最高値)
TOPIX
+1.24%
4,095 pt(史上最高値)
グロース250
-0.26%
717 pt
セクター・内部相場
最強業種
非鉄金属
+8.23% / 相対騰落 +6.99pt
最弱業種
不動産業
-1.37% / 相対騰落 -2.61pt
上昇銘柄比率
51.0%
新高値84 / 新安値51(差+33)
為替・米10年
¥161.77 / 4.49%
ドル円 +0.48円 / 米10年 +0.036pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
素材+2.09pt / 連続+2日・継続強
🔥 電気機器本格流入(4→5)
🟢 ガラス・土石製品流入兆し(3→5)
🆘 不動産・建設-2.04pt / 脱落点灯
生活防衛-1.04pt / 連続-7日
輸送・物流-1.06pt / 連続-7日
継続強:2日以上の連続上昇 / 🔥本格流入・🟢流入兆し:方向シグナルの点灯 / 🆘脱落:本日から下位陥落

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

本日いちばん資金を集めたのは、ダントツで非鉄金属+8.23%でした。フジクラ・古河電工といった電線株がデータセンターや電力インフラの需要を囃して急伸し、相対騰落でも+6.99ptと2位以下を大きく引き離しています。

2番手以降は顔ぶれが入れ替わって、ガラス・土石製品+2.66%電気機器+2.24%と素材・半導体周りが続きました。そこに銀行業+1.94%・その他金融業+1.57%と金融が顔を出しているのが今日の特徴で、金利上昇を追い風にしたバリュー買いも同時に入っていた格好です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属+8.23%+6.99ptフジクラ・古河電工など電線株が主導、独歩高
2ガラス・土石製品+2.66%+1.42ptTOTO+11.03%など、装置・素材周りに資金
3電気機器+2.24%+1.00pt半導体大型株が堅調、本格流入シグナル点灯
4銀行業+1.94%+0.70pt米金利上昇を追い風にメガバンク買い
5その他金融業+1.57%+0.33pt金融全般に資金が回帰

値下がり業種 TOP5

一方で売られたのは、不動産業-1.37%・鉱業-1.20%と、内需と資源の一部でした。資源系は石油・石炭製品-0.93%・パルプ・紙-1.14%と素材高の裏で逆行安となり、利益確定売りに押された印象です。

もっとも、下げ幅自体はどれも-1%台におさまっていて、総崩れというよりは主役の素材・半導体に資金を吸い取られた側、という見え方ですね。陸運業-0.88%などディフェンシブが小幅安だったのも、リスクオン地合いと整合的です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1不動産業-1.37%-2.61pt金利上昇が重し、脱落シグナル点灯
2鉱業-1.20%-2.44pt資源高でも逆行安、利益確定売り
3パルプ・紙-1.14%-2.38ptディフェンシブ寄りに売り
4石油・石炭製品-0.93%-2.17pt原油一服で利益確定
5陸運業-0.88%-2.12pt内需ディフェンシブの小幅安

5業種ずつを色分けすると、買われたのは素材(特に電線・銅)+テクノロジー+金融、売られたのは不動産・資源(鉱業/石油石炭)+一部ディフェンシブという構図でした。広い上昇のなかにも、はっきりとした物色の偏りがある一日だったと言えそうです。

💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+1.24%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+1%超まで上がった局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率 2026/06/2233業種の騰落率と対TOPIX相対騰落(紫帯) 業種別騰落率 ─ 全33業種(絶対騰落率/対TOPIX相対騰落) 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=+1.24%(基準線) -3% -2% -1% +1% +2% +3% +4% +5% +6% +7% +8% 非鉄金属 +8.23% (+6.99pt) ガラス・土石製品 +2.66% (+1.42pt) 電気機器 +2.24% (+1.00pt) 銀行業 +1.94% (+0.70pt) その他金融業 +1.57% (+0.33pt) 証券・商品先物業 +1.46% (+0.22pt) 保険業 +1.43% (+0.19pt) 機械 +1.34% (+0.10pt) 鉄鋼 +1.14% (-0.10pt) 食料品 +0.95% (-0.29pt) 海運業 +0.91% (-0.33pt) サービス業 +0.78% (-0.46pt) 医薬品 +0.64% (-0.60pt) 化学 +0.63% (-0.61pt) 水産・農林業 +0.60% (-0.64pt) 繊維製品 +0.60% (-0.64pt) 卸売業 +0.59% (-0.65pt) その他製品 +0.43% (-0.81pt) 情報・通信業 +0.33% (-0.91pt) 金属製品 +0.31% (-0.93pt) 精密機器 +0.09% (-1.15pt) 電気・ガス業 +0.08% (-1.16pt) 倉庫・運輸関連業 -0.08% (-1.32pt) 建設業 -0.22% (-1.46pt) 空運業 -0.29% (-1.53pt) ゴム製品 -0.34% (-1.58pt) 輸送用機器 -0.72% (-1.96pt) 小売業 -0.79% (-2.03pt) 陸運業 -0.88% (-2.12pt) 石油・石炭製品 -0.93% (-2.17pt) パルプ・紙 -1.14% (-2.38pt) 鉱業 -1.20% (-2.44pt) 不動産業 -1.37% (-2.61pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(+1.24%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。非鉄+6.99ptが突出。 2026/06/22 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
5 業種
🔥 本格 1 🟢 兆し 4 ○ 本日 0
中立
4 業種
様子見ゾーン
資金流出
24 業種
❄ 本格 11 🔵 兆し 10 ○ 本日 3

指数は最高値でも、方向シグナルで見ると流入5業種に対して流出24業種と、増えている業種のほうがずっと少ないんですよね。資金が一部に吸い寄せられている、いわゆる資金集中相場の典型です。ヒートマップが「今の強さ」を映すのに対して、この一覧は「増えているか/減っているか」という方向を機械的に判定したものです。

33業種 資金流入シグナル 2026/06/225項目スコアと判定スナップショット 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続性 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 非鉄金属 3 5 🟢 兆し ○ 3→5 鉄鋼 · · · 3 2 – — 化学 · · · · 0 1 – — テクノロジー 電気機器 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 精密機器 · · · · · 1 0 – — 金融 保険業 · · 3 3 🟢 兆し ○ 3→3 銀行業 · · · · 3 1 – — 証券・商品先物業 · · · · 0 1 – — 輸送・物流 海運業 · · · 2 2 – — 倉庫・運輸関連業 · · · 2 2 – — 空運業 · · · · 1 1 – — 製造業サイクル 輸送用機器 · · · 0 2 – — 機械 · · · · 1 1 – — 不動産・建設 不動産業 · · · 2 2 – — 建設業 · · · 4 2 – — 生活防衛 食料品 · · · 5 2 – — 電気・ガス業 · · · 2 2 – — 陸運業 · · · · 2 1 – — 医薬品 · · · · · 1 0 – — 内需消費 小売業 · · · · · 1 0 – — サービス業 · · · · · 3 0 – — 商社 卸売業 · · · 2 2 – — エネルギー 石油・石炭製品 · · 3 3 🟢 兆し ○ 3→3 鉱業 · · · 4 2 – — 除外 ガラス・土石製品 3 5 🟢 兆し ○ 3→5 水産・農林業 · · · 2 2 – — 金属製品 · · · · 4 1 – — ゴム製品 · · · · 1 1 – — パルプ・紙 · · · · 2 1 – — その他製品 · · · · 1 1 – — その他金融業 · · · · 1 1 – — 情報・通信業 · · · · · 2 0 – — 繊維製品 · · · · · 0 0 – — 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 5業種 (🔥本格1 / 🟢兆し4 / ○本日0) vs ⚠ 流出計 24業種 (❄本格11 / 🔵兆し10 / ○本日3) / 中立 4業種 | ⚡資金集中相場 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/06/22 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:電気機器が本格流入(4→5)に昇格し、非鉄金属・ガラス土石・保険・石油石炭が流入兆しで続きます。逆に不動産・建設は脱落シグナルが点灯し、生活防衛・輸送物流は連続-7日の継続弱。買い手は半導体・素材・金融に絞り込まれてきています。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の流れを並べると、非鉄金属と電気機器が連日で緑に染まっていて、ここが今の相場のリーダーだとはっきり分かります。一方で情報・通信業やサービス業、内需系は赤が目立ち、テーマとしての強弱がくっきり分かれていますね。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 2026/06/22直近5営業日 33業種の対TOPIX相対騰落pt 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ ─ 直近5営業日(10テーマ分類) 06/16 TOPIX -0.21% 06/17 TOPIX +0.55% 06/18 TOPIX +1.37% 06/19 TOPIX -0.57% 06/22 TOPIX +1.24% 順位 素材 非鉄金属 +7.02pt -0.42pt -3.06pt +9.24pt +6.99pt 1 鉄鋼 -0.68pt -1.54pt -0.23pt -0.12pt -0.10pt 9 化学 -0.40pt +0.62pt -1.41pt -0.23pt -0.61pt 14 テクノロジー 電気機器 +0.54pt +0.73pt +1.13pt +0.99pt +1.00pt 3 精密機器 +0.79pt +1.03pt +0.79pt -1.94pt -1.15pt 21 金融 銀行業 -0.75pt +0.28pt +2.03pt -2.53pt +0.70pt 4 証券・商品先物業 +0.50pt +0.21pt -1.59pt -1.16pt +0.22pt 6 保険業 +0.16pt -1.30pt +0.18pt -0.50pt +0.19pt 7 輸送・物流 海運業 -1.41pt -2.74pt -2.60pt -1.30pt -0.33pt 11 倉庫・運輸関連業 -0.61pt -0.65pt -0.72pt +0.48pt -1.32pt 23 空運業 +1.10pt -0.97pt -2.49pt -0.40pt -1.53pt 25 製造業サイクル 機械 +0.50pt +1.39pt -0.26pt -0.12pt +0.10pt 8 輸送用機器 -1.03pt -0.74pt -1.98pt -0.11pt -1.96pt 27 不動産・建設 建設業 -1.78pt +0.23pt -0.23pt +0.38pt -1.46pt 24 不動産業 -1.68pt -1.12pt -1.76pt +0.38pt -2.61pt 33 生活防衛 食料品 +0.58pt -0.20pt +0.70pt +0.53pt -0.29pt 10 医薬品 +0.08pt -0.03pt +0.36pt -1.62pt -0.60pt 13 電気・ガス業 -1.51pt -0.54pt -1.56pt +0.45pt -1.16pt 22 陸運業 +0.25pt -1.46pt -1.03pt +0.31pt -2.12pt 29 内需消費 サービス業 +0.24pt -1.44pt +1.46pt -0.78pt -0.46pt 12 小売業 -0.25pt -0.09pt -1.38pt -0.18pt -2.03pt 28 商社 卸売業 -1.78pt -0.37pt -1.66pt +0.05pt -0.65pt 17 エネルギー 石油・石炭製品 -0.81pt -0.30pt -2.98pt +2.99pt -2.17pt 30 鉱業 -2.88pt +0.27pt -0.84pt +2.34pt -2.44pt 32 除外 ガラス・土石製品 +0.92pt +1.71pt -0.73pt +1.09pt +1.42pt 2 その他金融業 +1.33pt -0.27pt +0.12pt -1.79pt +0.33pt 5 水産・農林業 -0.22pt -1.39pt -1.44pt +0.57pt -0.64pt 15 繊維製品 -0.92pt +0.69pt -1.16pt -0.94pt -0.64pt 16 その他製品 +0.58pt -0.18pt -1.47pt -0.31pt -0.81pt 18 情報・通信業 -0.09pt -1.43pt +0.23pt -0.64pt -0.91pt 19 金属製品 -1.30pt +0.49pt +0.66pt -0.02pt -0.93pt 20 ゴム製品 -0.47pt -0.15pt -1.72pt -0.11pt -1.58pt 26 パルプ・紙 -0.11pt -0.09pt -1.93pt +0.92pt -2.38pt 31 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ | 2026/06/22

年初来高値・安値更新の業種別分布

本日の年初来高値更新は84銘柄、安値更新は51銘柄で、差し引き+33と需給は良好です。高値側は電気機器・機械・化学といった景気敏感・半導体周りが優勢で、安値側は情報・通信業の小型グロースに偏っていました。

業種別 年初来高値-安値 差分 2026/06/22業種別の高値更新-安値更新の差分 年初来高値・安値更新の業種別分布(高値−安値 差分) 全体:年初来高値 84銘柄 / 安値 51銘柄 / 新高安差 +33(需給良好) +20 電気機器 +17 機械 +11 化学 +5 銀行業 +4 ガラス・土石製品 -18 情報・通信業 -7 小売業 -6 サービス業 -2 陸運業 -2 電気・ガス業 📈 電気機器+20・機械+17・化学+11と景気敏感/半導体周りで高値更新が優勢。情報・通信業-18は小型グロースの安値が目立つ。 2026/06/22 | 市場資金フローレポート

業界標準の2軸で補足すると、シクリカル-ディフェンシブ差は+0.85%で、景気敏感株がディフェンシブをやや上回りました。グロース-バリュー差は-0.71%で、こちらは金利上昇を映してバリューが市場平均を上回っています。景気敏感×バリュー優位という、足元のリスクオンらしい組み合わせですね。

テーマ別資金フロー

1素材+2.09pt⤴ +2日
2金融+0.37pt◐ +1日
3テクノロジー-0.07pt◐ -2日
4商社-0.65pt↘ -1日
5製造業サイクル-0.93pt↘ -3日
6生活防衛-1.04pt↘ -7日
7輸送・物流-1.06pt↘ -7日
8内需消費-1.24pt↘ -2日
9不動産・建設-2.04pt🆘 -1日
10エネルギー-2.30pt↘ -1日
テーマ別資金フロー 2026/06/2210テーマの対TOPIX相対pt テーマ別資金フロー ─ 10テーマ 対TOPIX相対(pt) -2 -1 +1 +2 +2.09 素材 +0.37 金融 -0.07 テクノロジー -0.65 商社 -0.93 製造業サイクル -1.04 生活防衛 -1.06 輸送・物流 -1.24 内需消費 -2.04 不動産・建設 -2.30 エネルギー 2026/06/22 | 市場資金フローレポート
💡 テーマ別平均騰落率って何?(初めての方向け)
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+1.24%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
💡 ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマの強弱は、今日に限ってはとてもシンプルでした。素材が+2.09ptの一強で、それ以外はほぼ全テーマが市場平均を下回っています。ローテーション判定で見ても、プラス圏は素材(⤴継続強)と金融(◐中立)の2つだけ、残り8テーマは↘継続弱や🆘脱落に沈んでいて、流出側が地合いとして根強いんですよね。不動産・建設が🆘脱落に転じたのが、今日いちばんの変化点という気がします。

💧💧 1位 素材 +2.09pt⤴ 継続強

鉄鋼・非鉄金属・化学のうち、非鉄金属が+6.99ptで突出。フジクラ・古河電工の電線株が主役です。連続+2日・短長スプレッド+0.59と勢いが続いており、⤴継続強の判定。明日以降も粘りに期待したいテーマです。

→ 2位 金融 +0.37pt◐ 中立

銀行業+0.70ptを中心に、米金利上昇を追い風としたメガバンク買いが入りました。連続+1日とまだ足が浅く判定は◐中立ですが、素材以外で唯一プラス圏に顔を出した点は心強いですね。

→ 3位 テクノロジー -0.07pt◐ 中立

電気機器は+1.00ptと健闘した一方、精密機器が-1.15ptと足を引っ張り、テーマ全体ではほぼ横ばい。連続-2日で判定は◐中立。半導体大型株への集中と、太陽誘電-9.14%のような個別の急落が同居する選別色の強い局面です。

💧 4位 商社 -0.65pt↘ 継続弱

卸売業が-0.65ptで、連続-1日。資源高でも商社株には資金が回らず、↘継続弱のまま。市場平均をやや下回る位置が続いています。

💧 5位 製造業サイクル -0.93pt↘ 継続弱

機械は+0.10ptとかろうじてプラスでしたが、輸送用機器-1.96pt(トヨタ-1.26%など)が重し。連続-3日・短長スプレッド-0.58で↘継続弱。自動車の重さが続いています。

💧 6位 生活防衛 -1.04pt↘ 継続弱

食料品-0.29pt・医薬品-0.60pt・陸運業-2.12ptと、ディフェンシブ全般が市場平均に劣後。連続-7日と長く、リスクオン地合いでは資金が向きにくい状態が続いています。

💧 7位 輸送・物流 -1.06pt↘ 継続弱

海運業-0.33pt・空運業-1.53pt・倉庫-1.32pt。連続-7日・短長スプレッド-0.37で、こちらも流出が定着。明日以降の反転にはもう一段のきっかけが要りそうです。

💧 8位 内需消費 -1.24pt↘ 継続弱

小売業-2.03pt・サービス業-0.46pt。J.フロント+15.90%のような個別の急騰はあるものの、テーマ全体では資金流出が続き、連続-2日で↘継続弱の判定です。

💧💧 9位 不動産・建設 -2.04pt🆘 脱落

不動産業-2.61pt・建設業-1.46ptで強流出。連続-1日・本日pt-2.04ptで🆘脱落の判定です。金利上昇局面では真っ先に売られやすく、明日以降も戻りは鈍いと見ておきたいところですね。

💧💧 10位 エネルギー -2.30pt↘ 継続弱

鉱業-2.44pt・石油石炭-2.17ptで本日最弱テーマ。素材高の裏で逆行安となり、連続-1日。週末のホルムズ海峡再封鎖を考えると本来は買われてもおかしくない場面ですが、今日の時点では資源株に資金は向かいませんでした。

結論としては、素材一強・他テーマは様子見〜流出という、はっきり偏った一日でした。素材(電線・非鉄)は明日以降も粘り強い動きが期待できそうな一方、不動産・建設の脱落とエネルギーの逆行安は、戻り売り警戒の方が先に立つ局面という気がします。金融がプラス圏に顔を出してきたので、ここが素材に次ぐ second engine になれるかが、次の見どころになりそうです。

3対立軸でみるマクロ文脈

💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題を3軸で言い表すと、「リスクオン×金利上昇×資源高(素材主導)」の3点セットでした。3軸ともプラスで、しかもリスク軸は10日累計+7.91ptと地力もあるので、地合いの方向としてはリスクオンが素直に効いている局面です。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+2.41pt+0.61pt+0.74pt+1日金利上昇局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2+0.87pt+0.81pt+2.64pt+2日資源高
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛+1.41pt+0.70pt+7.91pt+2日リスクオン

テーマ側の動きを、このマクロドライバーで読み解いてみます。素材が⤴継続強で主役を張れている背景には、リスク軸+1.41pt・連続+2日のリスクオンがあり、景気敏感・素材にお金が向かいやすい地合いだったわけですね。金融がプラス圏に顔を出したのも、金利軸+2.41ptと金利上昇が追い風になったため、と読めます。

逆に、不動産・建設が🆘脱落に沈んだのは、金利軸プラス=金利上昇局面の裏返しです。金利が上がる局面では、金融が買われる一方で不動産・建設が売られやすいという、教科書どおりの綱引きが起きていました。エネルギーが資源軸プラスのなかで逆行安だったのは、原油の一服感が効いた面もありそうで、ここは少し読みづらいところです。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

値上がり率の首位は、やはりフジクラ+19.38%。ストップ高級の急騰で、非鉄金属テーマの主役を一手に引き受けた格好です。2位以下もGMOインターネットG+18.07%・J.フロント+15.90%と、情報通信・小売の個別物色が続きました。

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1フジクラ5803非鉄金属+19.38%+18.14pt
2GMOインターネットG9449情報・通信業+18.07%+16.83pt
3J.フロント リテイリング3086小売業+15.90%+14.66pt

売買代金集中 TOP3

売買代金で見ると、半導体・電線の大型株に資金が集まっています。首位のキオクシア+0.09%は値動き自体は小さいものの代金は突出。一方で太陽誘電-9.14%が2位に入っていて、同じ半導体周りでも明暗がくっきり分かれた一日でした。

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHD電気機器+0.09%2兆6,059億円代金トップも値動きは小幅、商い集中
太陽誘電電気機器-9.14%3,915億円電子部品の利益確定で急落、個別の重し
古河電気工業非鉄金属+8.70%3,508億円電線株、非鉄金属の主役の一角

最強モメンタム上位

💡 過熱スコアって何?(初めての方向け)
過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

RSI≥60・25日乖離率≥+5%・相対騰落+1pt以上の3条件がそろった、トレンドの強い銘柄です。素材・半導体・機械周りが上位を占めていますが、過熱スコアが+5〜+7まで上がっている銘柄も多く、短期的にはかなり伸び切った位置にあります。追いかけるより、押し目を待ちたい顔ぶれですね。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
フジクラ5803+19.38%+18.14pt+3△ やや強
GMOインターネットG9449+18.07%+16.83pt+2△ やや強
J.フロント リテイリング3086+15.90%+14.66pt+6⚠ 過熱
日本トムソン6480+15.70%+14.46pt+4⚠ 過熱
野村マイクロ・サイエンス6254+13.42%+12.18pt+5⚠ 過熱
ネットプロテクションズHD7383+12.43%+11.19pt+2△ やや強

高値更新×業種強し

本日の年初来高値更新銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上のものを抽出した、最も確度の高いシグナルです。機械・電気機器・半導体製造装置がずらりと並び、業種トレンドと個別の上昇が両輪でかみ合っているのが分かります。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
日本トムソン6480機械+15.70%+14.46pt+4
野村マイクロ・サイエンス6254機械+13.42%+12.18pt+5
ハーモニック・ドライブ6324機械+12.10%+10.86pt+5
TOTO5332ガラス・土石製品+11.03%+9.79pt+5
タツモ6266機械+9.39%+8.15pt+4
ミネベアミツミ6479電気機器+9.20%+7.96pt+3
📉 売られすぎ反転候補(D条件・5銘柄)

RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の逆張り候補。RSIの低い順。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
ANYCOLOR503214.4-21.7%2.08倍-0.24%-3
アイ・ケイ・ケイHD219819.2-13.8%3.40倍-2.35%-2
ビジョナル419421.7-9.2%1.56倍+1.04%-1
ラクーンHD303125.2-9.7%2.17倍-1.41%-3
エイチ・アイ・エス960330.8-8.3%1.63倍-2.40%+0
🚀 踏み上げ候補(E条件・5銘柄)

信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。売り方の踏み上げが急騰に発展しやすい。信用倍率の低い順。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
J.フロント リテイリング30860.98+15.90%+14.66pt+6⚠ 過熱
ヒロセ電機68060.88+5.80%+4.56pt+4⚠ 過熱
CKD64070.90+5.41%+4.17pt+3△ やや強
丸一鋼管54630.48+5.10%+3.86pt-1→ 中立
サッポロHD25010.27+4.67%+3.43pt+2△ やや強
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・5銘柄)

業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER同業種中央以下。トップダウン買い候補。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア備考
三井金属5706非鉄金属+8.42%40.4+1※関連市況確認要
住友電気工業5802非鉄金属+0.11%32.4+2※関連市況確認要
CKサンエツ5757非鉄金属-0.36%+6※関連市況確認要
ミネベアミツミ6479電気機器+9.20%24.5+3
ジーエスユアサ6674電気機器+7.14%+2
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・5銘柄)

業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER同業種中央以上。継続売り警戒・空売り候補。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア備考
INPEX1605鉱業-1.49%+1
伊藤忠商事8001卸売業±0.00%+1※関連市況確認要
三井物産8031卸売業+0.49%-3※関連市況確認要
三菱商事8058卸売業+1.52%-2※関連市況確認要
東日本旅客鉄道9020陸運業-2.66%+1

市場体温計

💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の体温はLayer 1が+4「熱気」(強気)。日々の温度はしっかり高い一方、高温シグナルが1つ点灯(日経25日乖離率)し、過熱の入口に差しかかっています。低温シグナルは点灯ゼロで、底値感はまったくありません。

Layer 1:日々の体温(合計 +4 / ±5 → ☀☀ 熱気)

5項目のうち4項目がプラスで、唯一プラスにならなかったのが上昇銘柄比率51.0%。指数は最高値でも、個別では半分しか上がっていないという、資金集中相場らしい内訳でした。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率51.0%≥55%≤35%±0
値上がり業種数22/33≥20≤11+1
新高値−新安値スプレッド+33≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向両方+両方+両方- / 値がさ偏重+1
TOP10売買代金上昇数9/10≥8社≤3社+1
Layer 1 合計+4 / ±5☀☀ 熱気

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

4項目のうち点灯したのは②日経225 25日乖離率+9.31%の1つだけ。閾値+8%を超えてきました。①RSI70超比率14.9%・③騰落レシオ25日99.96・④信用評価損益率-3.68%はいずれも未達で、本格的な過熱はまだ1点のみですが、乖離率の点灯は素直に警戒材料として受け止めておきたいですね。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率14.9%≥25%60%未達
日経225 25日乖離率+9.31%≥+8%100%✅ 点灯
騰落レシオ25日99.96≥12580%未達
信用評価損益率-3.68%≥-3%未達
合計1/4 点灯

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

低温シグナルは点灯ゼロで、底値圏のサインはまったく出ていません。なお、3つ目に騰落レシオ6日(≤60)を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しているものです。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率5.9%≥15%39%未達
日経225 25日乖離率+9.31%≤-6%未達
騰落レシオ6日113.49≤60未達
信用評価損益率-3.68%≤-15%25%未達
合計0/4 点灯
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)

同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)34.1%集中型≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)35%中立≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+4.12%中立圏±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+5.19pt値がさ偏重≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)113.49通常≤60で超過冷/≤80で過冷

総合すると、体温は熱気でも、相場の質は「中立」という見立てになります。値上がり業種22/33と裾野は広いのに、資金はTOP3に34.1%集中し、日経−TOPIX乖離差も+5.19ptと値がさ偏重。日経乖離率+9.31%は高温シグナルの入口で、ここからもう一段上がると過熱の点灯が増えやすい位置です。低温シグナルは無点灯なので底打ち的な反転を探す局面ではなく、「強いけれど、買われ過ぎに片足を踏み入れた」あたりの温度感、という気がします。

本日のマクロ環境

今日は6/19(金)が米国休場(Juneteenth)だったため、海外株の新規材料がないまま国内主導で動いた一日でした。為替・金利・原油はそれぞれ別々のシグナルを出していて、円安は追い風、米金利上昇は金融に追い風・グロースには重し、という具合に方向がばらけています。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+1.55%
72,535円・史上最高値
TOPIX
+1.24%
4,095pt・史上最高値
グロース250
-0.26%
717pt・小型は逆行
海外株式(前日)
NYダウ
±0.00%
51,570・6/19休場
ナスダック
±0.00%
26,518・6/19休場
S&P500
±0.00%
7,501・6/19休場
為替・金利
ドル円
161.77
+0.48円・円安進行
米10年金利
4.491%
+0.036pt・金融追い風/グロース重し
VIX恐怖指数
17.51
+0.65・やや上昇
資源・需給
WTI原油
$75.35
-0.62%・週末分は未反映
騰落25日
99.96
中立ゾーン
信用評価損益率
-3.68%
-15%閾値まで余裕
日経・TOPIXそろって史上最高値を更新 日経+1.55%・TOPIX+1.24%で両指数とも過去最高値を更新しました。値上がり業種は22/33と裾野も広く、非鉄金属+8.23%・電気機器+2.24%・機械+1.34%がけん引した一日です。
フジクラがストップ高級の急騰、非鉄金属を独歩高に フジクラ+19.38%を中心に、古河電工など電線株が電力・データセンター需要を囃して急伸。非鉄金属が+8.23%の独歩高となり、年初来高値更新は84銘柄まで増えました。需給はかなり良好です。
半導体・大型ハイテクが堅調、ただし資金は大型に集中 電気機器+2.24%と半導体大型株が堅調でした。一方で売買代金はTOP3に34.1%集中し、太陽誘電-9.14%のような同業種内の急落も同居。広く強いのに資金は狭い、という二面性が残ります。
不動産・資源の一部に利益確定売り 不動産業-1.37%・鉱業-1.20%・石油石炭-0.93%が軟調でした。金利上昇局面では不動産が、資源では原油一服が重しになった格好です。陸運業-0.88%などディフェンシブも小幅安で、物色から外れた側がはっきりしています。
高値警戒:乖離率と指数バリュエーションが過熱の入口 週末にホルムズ海峡の再封鎖というリスクオフ材料が出たにもかかわらず、相場はこれをはねのけて最高値を更新しました。力強さは確かですが、日経の25日線乖離率+9.31%は高温シグナルが点灯する水準で、指数ベースのバリュエーションも直近の最高水準まで買われています。ここからもう一段上がると過熱の点灯が増えやすいので、私としては高値警戒は続けておきたいところです。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +2.41pt(連続+1日) 金利上昇
  • リスク軸 +1.41pt(連続+2日) リスクオン
  • 資源軸 +0.87pt(連続+2日) 資源高
  • 市場体温計:L1 +4「熱気」 / L2 1/4(日経乖離+9.31%点灯) / L3 0/4
リスクオンは続くが、乖離率点灯で過熱の入口に入った
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:素材+2.09pt(⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入)
  • 次点:金融+0.37pt(◐中立だが金利上昇が追い風)
  • 最弱:エネルギー-2.30pt(↘継続弱・連続-1日)
  • もう1つの敗者:不動産・建設-2.04pt(🆘脱落・金利上昇の裏)
素材一強で物色は狭く、金融が次の主役候補
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入1業種に 電気機器(前日4→本日5) が登場
  • F勝ち組セクター中核に 非鉄金属・電気機器が複数 並ぶ
  • 不動産・エネルギーは 脱落・継続弱で戻り鈍い 公算
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+4〜+7で 短期は伸び切った位置
主役は強いが過熱気味、押し目を待ちたい銘柄が多い
3層の一致:マクロ層の「リスクオン×金利上昇」、テーマ層の「素材一強・金融が次点」、業種層の「電気機器が本格流入・主役は過熱気味」が、3層すべてで 「リスクオン継続だが資金集中・過熱の入口」 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める強い地合いであると同時に、買われ過ぎへの注意も必要な1日でした。
📊 メインシナリオ:素材・半導体の主役継続、ただし押し目待ち

明日も素材・半導体・金融を軸にしたリスクオンの地合いが継続する公算が高い一方、乖離率の過熱から急騰株には反落リスクがついて回る、という見立てです。

  • 期待エリア:非鉄金属・電気機器・機械(素材/テクノ/製造業サイクルの主役継続)
  • 継続性試金石:フジクラ・古河電工(電線株が高値を持続できるか)
  • 底打ち待機:不動産・エネルギー(脱落・継続弱からの反転確認を待つ)
  • マクロ材料注視:週明け再開する米株、週末ホルムズ再封鎖を織り込む原油、ドル円161円台の動き

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:急騰株の利益確定で素材失速

フジクラなど単日急騰した電線株に利益確定が入り、主役の素材が崩れると、薄い物色の相場では指数も連れて下げやすくなります。資金が一極集中している分、主役が転ぶと代わりがいないのが弱点です。

警戒トリガー:フジクラ寄り付き-5%超、または非鉄金属指数が前場-2%超

⚡ 最弱気分岐B:高値警戒の指数調整+外部ショック

乖離率+9.31%の過熱に、週明け米株の調整やホルムズ再封鎖をきっかけとした原油急騰・リスクオフが重なると、最高値圏からの反落が一気に進む可能性があります。

警戒トリガー:日経25日乖離率が+10%接近、または米10年4.55%超×円高反転、または週明け米株-1.5%超
🎯 シナリオ信頼度:中〜やや高
3層が「リスクオン継続」で同方向に揃っており、素材は連続+2日・リスク軸10日累計+7.91ptと地力もあるため、メインシナリオの軸は1つに絞れます。ただし資金集中(TOP3 34.1%)と乖離率の過熱という反証要因があり、信頼度は中〜やや高にとどめます。上記の警戒トリガーが出れば、即座にサブシナリオへ切り替える構えでいきたいところです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ リスクオンと金利上昇が同居

まずマクロ環境から確認します。3対立軸はいずれもプラスで、金利軸+2.41pt・資源軸+0.87pt・リスク軸+1.41ptという並びでした。特にリスク軸は10日累計+7.91ptと地力が厚く、ここ数日のリスクオンが一過性ではなく continuity を持っていることが読み取れます。

金利軸が+2.41ptと大きいのは、金融が買われる一方で不動産・建設が売られた綱引きの結果です。米10年金利が4.491%へ小幅上昇し、ドル円も161.77円へ円安が進んだことが、金融とテクノロジーの輸出株の両方を下支えしました。

市場体温計はLayer 1が+4「熱気」と高水準。ただしLayer 2の高温シグナルで日経25日乖離率+9.31%が点灯し、過熱の入口に差しかかっています。Layer 3の低温シグナルは0点灯で、底値感はありません。マクロ層の結論は「リスクオンは続くが、過熱の入口に入った」です。

層2:テーマ層 ─ 素材一強と物色の狭さ

テーマ別に見ると、本日はとにかく素材の一強でした。素材+2.09ptに対し、2位の金融が+0.37pt、3位以下はすべてマイナス。ローテーション判定でもプラス圏は素材(⤴継続強)と金融(◐中立)の2つだけで、残り8テーマは↘継続弱や🆘脱落に沈んでいます。

素材の中身は非鉄金属が+6.99ptで突出し、フジクラ・古河電工の電線株が主導しました。連続+2日・短長スプレッド+0.59と勢いが続いており、明日以降も粘りが期待できる構図です。

注目したいのは金融の浮上です。連続+1日とまだ足は浅いものの、金利軸プラスを追い風に銀行業+0.70ptがプラス圏に顔を出しました。素材に次ぐ second engine になれるかが、相場の幅を広げられるかどうかの分かれ目になりそうです。

一方で、不動産・建設が🆘脱落に転じ、エネルギーが本日最弱の-2.30pt。金利上昇局面の典型的な負け組がはっきり出た格好です。テーマ層の結論は「素材一強で物色は狭く、金融が次の主役候補」です。

層3:業種・銘柄層 ─ 主役は強いが過熱気味

業種・銘柄レベルで方向シグナルを見ると、流入はわずか5業種に対し流出が24業種。資金集中相場の典型です。そのなかで電気機器が本格流入(前日4→本日5)に昇格し、非鉄金属・ガラス土石・保険・石油石炭が流入兆しで続きました。

勝ち組セクター中核株(F条件)には三井金属・住友電工といった非鉄金属、ミネベアミツミ・ジーエスユアサといった電気機器が並び、テーマの強さが個別株レベルでも裏付けられています。業種トレンドと個別の上昇が両輪でかみ合った、確度の高い銘柄群です。

ただし、最強モメンタム上位(A条件)の銘柄は過熱スコアが+4〜+7まで上がっているものが多く、短期的にはかなり伸び切った位置にあります。J.フロント+6、野村マイクロ+5、TOTO+5といった具合で、追いかけるより押し目を待ちたい水準です。

負け組では、不動産・エネルギーが脱落・継続弱で、戻りは鈍いと見ておきたいところ。低温シグナルが0点灯なので、ここから逆張りで拾うにはまだ早い段階です。業種層の結論は「主役は強いが過熱気味、押し目を待ちたい銘柄が多い」です。

3層統合の読み方

3層を重ねると、マクロの「リスクオン×金利上昇」、テーマの「素材一強・金融が次点」、業種の「電気機器が本格流入・主役は過熱気味」が、すべて「リスクオン継続だが資金集中・過熱の入口」という同じ方向を指しています。3層が一致しているので、これはノイズではなく構造的なシグナルと読めます。

したがってメインシナリオは「素材・半導体・金融を軸にしたリスクオンの継続」を主軸に置きます。ただし、資金集中と乖離率の過熱という反証要因があるため、急騰株には反落リスクがついて回ります。主役を追いかけるのではなく、押し目を拾う姿勢と、警戒トリガーでの素早い切り替えの両方を準備しておくのが、今の局面に合ったスタンスという気がします。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+3/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+0/3(TOPIX+1.24%は+1だが、グロース-TOPIX-1.50ptで-1、日経-TOPIX+0.31ptは±0)
  • B 幅・需給:+2/3(値上がり22業種・新高安差+33でそれぞれ+1、上昇銘柄比率51.0%は±0)
  • C 内部エネルギー:+2/3(急増30銘平均+3.49%・RSI健全度でそれぞれ+1、シ-デ差+0.85%は±0)
  • D 過熱調整:-1 ⚠(売買代金TOP3集中34.1%で-1。騰落99.96・RSI70超14.9%は閾値内)
  • E マクロ:+0/2(VIX17.5は中立、6/19米国休場で新規材料なし)

判定根拠:B群(幅・需給)とC群(内部エネルギー)が需給の広さと急騰株の勢いで相場を支え、合計+3でやや強気に着地しました。一方、A群はグロース-TOPIX-1.50ptの逆行で伸び悩み、D群はTOP3集中34.1%で警戒点が点灯。指数は最高値でも資金集中と日経乖離率+9.31%の過熱が反落リスクとして残る、強さと脆さが同居した1日でした。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は、市場データをもとにした個人的な分析・記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。記載の数値は作成時点のもので、正確性を保証するものではありません。

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