今日の日本株|2026年9月7日の市場資金フロー|半導体主導で日経1,378円高、上げ幅の8割は値がさ3銘柄

今日の日本株|2026年9月7日の市場資金フロー|半導体主導で日経1,378円高、上げ幅の8割は値がさ3銘柄

📈 日経 +2.12%(大幅続伸) 🏆 総合判定 やや強気 +1/±11 🌡 体温計 +2 ☀微熱 🎯 ◎最優先1・△単騎1・空売り候補0
今日日経平均は1,378.90円高の66,399.84円で大幅続伸し、25日線を回復しました。ただしTOPIXは+0.55%、グロース250は-0.65%とマイナスです
中身前週末の米メモリー株急伸を受けてSBG・アドバンテスト・東京エレクトロンの3銘柄で約1,093円分を押し上げた一方、プライムは値上がり633・値下がり886と下げた銘柄のほうが253銘柄多い日でした
明日乗れる枠は◎最優先の金属製品(実質SUMCO)1件。TOP3集中度は33.3%へ上がって「集中」に入り、週末の米CPIまでは方向が決めにくい位置です

今日の日本株は、米国株が下げたのに半導体だけが買われて、その勢いをそのまま指数が受け取った1日でした。日経平均は66,399.84円(+2.12%)で大幅続伸、TOPIXは4,125.80(+0.55%)、グロース250は791.61(-0.65%)とマイナスです。

9/4 に私が立てたシナリオが、今日どうなったかを最初に振り返ります。「値がさ主導の戻りが一巡して25日線の手前で足踏み」というメインシナリオは外しました。一方で試金石に置いた「TOPIXと業種の広がり」は3つとも成立しています

自己採点 2.5 / 5.0 🟡 ①日経は上限66,100円を上抜け(66,399.84円)。TOPIXと値上がり業種はレンジ内(1.0/2.0) 🔴 ②期待エリアの証券・商品先物業は-1.06ptで劣後(0/1.0) 🟢 ③継続性試金石は3つとも成立。値上がり業種17・非鉄金属2日連続プラス・海運業の失速止まり(1.0/1.0) 🟡 ④警戒トリガーA・Bはどちらも不発。分岐への切り替えは不要でした(0.5/1.0)
  • ❌ 外れ「25日線の手前で足踏み」は外しました。日経は66,399.84円(+2.12%)で25日線66,149円を上抜けて引け、置いたレンジの上限66,100円も超えています。読み落としたのは前週末の米国市場で、ダウ-0.51%・ナスダック-0.29%と指数は下げながら、フィラデルフィア半導体(SOX)指数だけが+3.38%と急伸していた点です。その流れが東京の値がさ半導体にそのまま乗りました。
  • ⭕ 的中継続性試金石に置いた3つはすべて成立しました。「TOPIXが日経についてくるか=値上がり業種が15以上に広がるか」は17業種で成立、「非鉄金属が2日連続で相対プラスを保てるか」は+1.46ptで成立、「海運業の失速が止まるか」は+2.51ptで33業種の相対首位と、こちらは止まるどころか主役に戻りました。
  • ❌ 外れ期待エリアに挙げた証券・商品先物業は劣後しました。本日は-1.06ptで、業種指数も-0.51%とマイナスです。前日に「○監視は翌日利確型」と書いたとおり+2.09pt→-1.06ptと初動の翌日に失速した形で、区分の性格は当たっていたものの、期待エリアとして名指しした判断は外しています。
  • ➖ 不発警戒トリガーA・Bはどちらも不発でした。Aの「ソフトバンクグループ-4%以下かつ値上がり業種8未満」はSBG+11.22%・業種17で不成立、Bの「キオクシア-5%以下かつ高安スプレッドがマイナス」もキオクシア+9.31%・スプレッド+25で不成立です。備えは置いておいただけで済みました。

総括:方向の読みは外しました。ただ、①外部環境の見方を「米3指数の騰落」だけに置いていたのが敗因で、SOXだけが+3.38%という中身のねじれを拾えていれば結論は変わっていたはずです。②一方で「TOPIXと業種の広がりが追いつくか」という試金石の置き方は機能し、③信頼度を「中」に抑えていたので、外した日でも位置取りは大きく崩れていません。明日は「半導体の3日目があるか」と「75日線66,798円を抜けるか」を軸に置きます。

本日の市場サマリー

日経+2.12%・TOPIX+0.55%で、上げは半導体と値がさに偏りました。値上がり業種は17/33、上昇銘柄比率は40.7%です。

主要指標
日経平均
+2.12%
66,400 円(+1,379円・25日乖離 +0.38%)
TOPIX
+0.55%
4,126 pt(25日乖離 +0.66%)
グロース250
-0.65%
792 pt(3市場で唯一のマイナス)
セクター・内部相場
最強業種
海運業
+3.06% / 相対 +2.51pt
最弱業種
水産・農林業
-1.36% / 相対 -1.91pt
上昇銘柄比率
40.7%
新高値30 / 新安値5(差+25)
為替・米10年
¥154.41 / 4.782%
ドル円 -1.97円 / 米10年 +0.029pt

日経の1,378円高は、ほぼ3銘柄で説明できます。ソフトバンクグループ+11.22%が約504円分、アドバンテスト+4.20%が約335円分、東京エレクトロン+4.73%が約253円分で、この3つで約1,093円分=上げ幅の8割です。続いてキオクシアホールディングス+9.31%(約119円分)、イビデン+8.42%(約116円分)、フジクラ+3.72%、TDK+2.51%、村田製作所+5.97%と半導体・電子部品が並びました。

きっかけは前週末4日の米国市場です。8月の雇用統計で非農業部門雇用者数が16万2,000人増と市場予想(約5万3,000人)を大きく上回り、早期利上げ観測から米長期金利が上昇。ダウ-0.51%・ナスダック-0.29%・S&P500-0.38%と3指数は下げたのですが、そのなかでマイクロン+6.10%・サンディスク+11.90%・KLA+7.32%・マーベル+7.05%とメモリー関連だけが急伸し、SOX指数は+3.38%でした。7日の米国市場はレイバーデーで休場のため海外勢のフローは限られ、先物主導の色が濃い上げになっています。

一方でプライムの値上がりは633・値下がりは886と、下げた銘柄のほうが253銘柄多い日でした。日経225の構成銘柄も値上がり105・値下がり120です。押し下げ側はコナミグループ-3.37%・中外製薬-3.40%・バンダイナムコホールディングス-3.97%・ソニーグループ-2.70%でした。売買代金は8兆377億円と前日から2,905億円減り、うち1兆8,422億円がキオクシア1銘柄。資金集中度は28.4%から33.3%へ上がっています。年初来高値30・安値5で、高安スプレッドは+21から+25へ小幅に改善しました。

業種別資金フロー分析

上位は原油高の海運・石油と、米メモリー株高を受けた半導体関連。下位は銀行・医薬・内需で、17/33業種が上げました。

値上がり業種 TOP5

首位は海運業+3.06%(相対+2.51pt)です。WTI原油が91ドル台で高止まりするなか、日本郵船+3.66%(年初来高値更新)・川崎汽船+2.91%・商船三井+2.80%と3社そろって上げました。25日累積は+16.65ptで33業種の首位、5日前比も+2.13ptと加速中です。ただし方向シグナルは🔵(流出側)のままで★は付いていません。

2位のガラス・土石製品+2.49%はMARUWA+9.27%が牽引し、資金判定は〈本物〉。3位の電気機器+2.14%はキオクシアが業種代金の50%を占め、レーザーテック+7.26%・KOKUSAI ELECTRIC+7.64%・ローム+7.77%と半導体が総じて買われました。4位の非鉄金属+2.01%はフジクラ・住友電気工業+3.21%と電線が続伸。5位の情報・通信業+1.94%は少し事情が違い、ソフトバンクグループ1銘柄で業種代金の73%を占めています。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1海運業+3.06%+2.51pt日本郵船+3.66%が年初来高値。25日累積+16.65ptは33業種1位・AT+2.13。シグナルは🔵のまま
2ガラス・土石製品+2.49%+1.94ptMARUWA+9.27%。日東紡績55%で〈本物〉。25日累積-6.88・AT+2.81で反発初期
3電気機器+2.14%+1.59ptキオクシア50%で〈本物〉。★新規点灯🟢→だがAT-2.01で実践判定は×見送り
4非鉄金属+2.01%+1.46ptフジクラ38%で〈本物〉だが🏢大型主導+1.21pt。25日累積+9.22・AT+0.94
5情報・通信業+1.94%+1.39ptソフトバンクG73%で〈単騎〉。★🔥↑・AS+5.90・AT+3.56。実践判定は△単騎

値下がり業種 TOP5

最下位は水産・農林業-1.36%(相対-1.91pt)です。2位の医薬品-1.27%は中外製薬-3.40%(年初来安値更新)・アステラス製薬-2.23%・第一三共-2.09%と主力が下げました。3位の銀行業-1.17%は少し読み方に注意が要ります。下げたのは三菱UFJ-1.96%・三井住友フィナンシャルグループ-1.51%・みずほ-0.73%のメガバンクで、大型株主導度は-1.41ptの🐜中小型主導。年初来高値更新には秋田銀行・岩手銀行・福井銀行・紀陽銀行・四国銀行・宮崎銀行・北日本銀行と地銀が7行並んでいます。

4位のサービス業-1.05%はベイカレント-5.38%・エムスリー-4.81%と、値下がり率上位に並んだIT・人材が効きました。「銀行業が売られた」と「地銀が売られた」は別で、日銀の9月会合での利上げ観測で買われているのは地銀のほうという、ねじれた形です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1水産・農林業-1.36%-1.91pt25日累積-4.93・AT-2.34。❄️↓で4営業日続けて下位圏
2医薬品-1.27%-1.82pt中外製薬30%で〈本物〉。中外は年初来安値更新。25日累積+0.18・AT+0.67
3銀行業-1.17%-1.72pt三菱UFJ44%で〈大型主導〉。ただし🐜中小型主導-1.41ptで地銀7行が年初来高値
4サービス業-1.05%-1.60ptリクルート47%で〈本物〉。25日累積+8.84だがAT-10.23で失速中
5その他製品-1.02%-1.57pt任天堂45%で〈本物〉。25日累積+4.30・AT-7.75。🔵↑で流出側へ

複数日ベースの方向シグナルは流入8業種 対 流出23業種で、表示上の判定は「⚡ 資金集中相場」です。★の新規点灯は5業種(金属製品🟢→、情報・通信業🔥↑、機械🟢↓、電気機器🟢→、空運業🔥↓)で、実践判定は◎最優先が金属製品の1件、△単騎が情報・通信業、残る3業種は×見送りでした。

テーマ別資金フロー

商社+1.11ptが首位で、素材・製造業サイクル・エネルギーの4テーマが🆙主役化。金融-1.43pt・内需消費-1.56ptが🆘脱落です。

1商社+1.11pt🔥 🆙 +1日
2素材+0.63pt🔥 🆙 +1日
3製造業サイクル+0.52pt🔥 🆙 +1日
4エネルギー+0.51pt🔥 🆙 +1日
5輸送・物流+0.42pt→ 🆕 +1日
6テクノロジー+0.40pt→ 🆕 +1日
7不動産・建設-0.74pt💧 ↘ -3日
8生活防衛-0.97pt💧 ↘ -2日
9金融-1.43pt💧 🆘 -1日
10内需消費-1.56pt💧💧 🆘 -1日

前日と上下がきれいに入れ替わりました。首位は商社+1.11ptで、伊藤忠商事+2.75%・住友商事+2.83%・三菱商事+1.80%と主力が買われています。2位の素材+0.63pt、3位の製造業サイクル+0.52pt、4位のエネルギー+0.51ptを合わせた4テーマがそろって🆙主役化で、原油高と半導体の両方が効いた形です。前日1位だった金融は-1.43ptで9位・🆘脱落、内需消費も-1.56ptで最下位でした。

④先回りアラートでは、素材が代金TOP100に11銘柄・買い主導率73%、製造業サイクルが11銘柄・82%、商社が7銘柄・86%と、大型株の主戦場でも買い主導がはっきりしています。逆に金融は11銘柄で買い主導率0%と、メガバンク中心に売られました。テクノロジーは代金シェア57.6%・買い主導率80%です。

3対立軸でみるマクロ文脈

資源軸が+1.32pt、リスク軸が+1.48ptで2日連続プラス。金利軸は-0.69ptで1日でマイナスへ転じました。

対立軸本日値連続10日累計ひとこと
金利軸-0.69pt-1日+6.78pt金融−不動産建設。金融-1.43ptの反落で金利低下局面へ。10日累計はまだ3軸で最大
資源軸+1.32pt+1日+2.57pt商社+1.11pt・エネルギー+0.51pt・素材+0.63ptがそろって上げ、資源高の日
リスク軸+1.48pt+2日-0.68pt製サイ・テクノ・素材−生活防衛。3テーマともプラスで、今回は引き算ではない

前日のリスク軸プラスは生活防衛-1.51ptの引き算でしたが、今日は製造業サイクル+0.52pt・テクノロジー+0.40pt・素材+0.63ptの3つともプラスで、中身のあるリスクオンです。一方で金利軸は10日累計+6.78ptと3軸で最大を保ちながら、本日は-0.69ptと1日で反転しました。日銀の利上げ観測で円が買われた日に金融が売られるという、少し座りの悪い動きです。11因子のシクリカル−ディフェンシブ差も+1.73%と、C1が±0から+1へ改善しています。

本日の注目銘柄

掲載は3枠。値上がり率も売買代金も半導体が占め、TOP3集中度は33.3%と「集中」の水準に入りました。

値上がり率 TOP3(東証プライム)

首位はソフトバンクグループ+11.22%で、4日に出資先のオープンAIが新型モデル「GPT-6 Astra」の提供開始を発表した流れが続き、2営業日で約24%の上昇です。日経寄与+504円は上げ幅の約4割。TOP20の顔ぶれはサムコ+9.86%・KOKUSAI ELECTRIC+7.64%・レーザーテック+7.26%と半導体製造装置が中心で、米メモリー株高の波及先がはっきり出ました。

順位銘柄(コード)業種騰落率コメント
1ソフトバンクグループ(9984)情報・通信業+11.22%代金5,049億円・予想PER44.28倍。GPT-6提供開始の流れが継続。日経寄与+504円
2サムコ(6387)機械+9.86%代金10億円・予想PER38.24倍。半導体製造装置の中小型に物色が広がった
3キオクシアホールディングス(285A)電気機器+9.31%代金1兆8,422億円で市場の23%・予想PER8.23倍。米メモリー株高の本命

売買代金集中 TOP3(集中度33.3%・前日28.4%)

キオクシア・ソフトバンクグループ・アドバンテストの3銘柄で、東証プライムの売買代金8兆377億円のうち33.3%を占めました。しかも代金の総額は前日から2,905億円減っているので、資金が増えたのではなく偏りだけが強まった形です。買い主導率はTOP20のうち13銘柄が上昇で65%と中立でした。

順位銘柄(コード)売買代金騰落率コメント
1キオクシアホールディングス(285A)1兆8,422億円+9.31%2営業日連続の突出首位。単独で市場全体の23%
2ソフトバンクグループ(9984)5,049億円+11.22%情報・通信業の業種代金の73%を1銘柄で占める
3アドバンテスト(6857)3,271億円+4.20%日経寄与+335円。東京エレクトロン+4.73%も1,619億円で6位

最強モメンタム(RSI60以上 × 乖離率+5%以上 × 対TOPIX+1pt以上)

該当15銘柄の顔ぶれが前日から入れ替わりました。前日の証券4社に代わって、今日は伊藤忠商事(RSI82.2)・住友商事・豊田通商の商社と、中国電力・四国電力・沖縄電力の電力が中心です。テーマの🆙主役化と符合しています。ただし過熱スコアは軒並み+4以上の⚠過熱で、フルヤ金属は25日乖離+25.2%と伸びきった位置です。

銘柄(コード)業種RSI25日乖離率本日騰落過熱スコア
伊藤忠商事(8001)卸売業82.2+8.6%+2.75%+5 ⚠過熱
エス・エム・エス(2175)サービス業81.7+8.8%+1.99%+4 ⚠過熱
中国電力(9504)電気・ガス業75.5+11.3%+3.41%+4 ⚠過熱
フルヤ金属(7826)非鉄金属75.5+25.2%+3.93%+6 ⚠過熱
日本郵船(9101)海運業68.9+11.0%+3.66%+4 ⚠過熱

サブ業種では🔵底打ち候補(強)◎が空調・設備工事と空調の2群で、前日の1群から増えました。🟡押し目反発は該当ゼロ、🔄押し目反転は金価格・貴金属、石油・資源、電炉・特殊鋼の3群。②代金レーダーの🔥本物はプラント・エンジニアリング(代金比1.62倍)の1群でした。

市場体温計

日々の体温は+1から+2へ1ポイント上昇。値上がり業種が11→17に増えて-1が消え、高温・低温シグナルはどちらも0/4です。

Layer 1 日々の体温 +2/±5 ☀微熱 Layer 2 高温シグナル 0/4 点灯(騰落レシオ25日117.67・閾値125) Layer 3 低温シグナル 0/4 点灯(RSI30以下は8.0%) 相場の質:中立|集中度33.3%・買い主導65%

Layer1はプラス点灯が2つ、マイナス点灯はゼロです。日経+・TOPIX+の同方向で+1、代金TOP10の上昇数9/10で+1。前日に-1を取っていた値上がり業種は17/33へ増えて±0に戻りました。ただしプラスを作っているのは指数と大型株の2項目だけで、区分は前日と同じ「☀微熱」、相場の質も「中立」です。

高温シグナルは0/4。騰落レシオ25日は117.67とほぼ横ばい、6日は90.17→80.80へ低下、RSI70超は3.6%、日経25日乖離率は-1.58%→+0.38%とプラスへ転換して25日線を回復しました。低温シグナルも0/4です。指数は大きく動いたのに、体温計の目盛りはほとんど動いていないという日でした。

本日のマクロ環境

米国は強い雇用統計で3指数そろって下落、VIXは15.02へ上昇。ドル円は日銀の利上げ観測で154.41円と1円97銭の円高です。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+2.12%
66,400円・1,379円高・25日線回復
TOPIX
+0.55%
4,126pt・日経との差は+1.57pt
グロース250
-0.65%
792pt・3市場で唯一の下落
海外株式(前営業日終値)
NYダウ
-0.51%
53,414・272ドル安
ナスダック
-0.29%
26,507・77pt安
S&P500
-0.38%
7,719・SOXは+3.38%と急伸
為替・金利
ドル円
154.41
-1.97円・日銀の利上げ観測で円買い
米10年金利
4.782%
+0.029pt・強い雇用統計で上昇
VIX恐怖指数
15.02
+0.70・日経VIは21.86へ低下
資源・需給
WTI原油
$91.16
+0.46%・91ドル台で高止まり
騰落6日
80.80
90.17から9.37pt低下
空売り比率
39.9%
前日と同水準・40%割れが継続
米雇用統計は16万2,000人増で予想の3倍。指数は下げたのにSOXだけ+3.38%というねじれ
早期利上げ観測から米10年債は4.782%へ上昇し、ダウ・ナスダック・S&P500は3指数とも下げました。ただしマイクロン+6.10%・サンディスク+11.90%・KLA+7.32%・マーベル+7.05%とメモリー・製造装置が集中的に買われ、SOXは+3.38%。東京はこの1点だけを受け取った形です。
日銀の9月利上げ観測でドル円は154.41円へ1円97銭の円高。それでも輸出色の強い半導体が買われた
朝方の156円10銭台から一貫して円高が進みました。円高の日に半導体が買われたのは、為替ではなくメモリー価格の需給で動いているということで、裏を返せばメモリー相場が止まると為替の重さが表に出やすくなります。日経VIは27.19から21.86へ低下しました。
TOP3集中度は33.3%で「集中」入り。売買代金は減っているのに偏りだけが強まった
キオクシア1兆8,422億円・ソフトバンクグループ5,049億円・アドバンテスト3,271億円で市場の3分の1です。プライムの売買代金は8兆377億円と前日から2,905億円減っており、上昇比率は50.2%→40.7%へ9.5ポイント低下。指数が2%超上げた日に上昇比率が4割というのは、裾野が伴っていないということです。

明日の注目ポイント

軸は半導体の3日目があるかと、75日線66,798円を上抜けられるかの2点です。週末には米CPIが控えています。

本日の優位シグナル(◎○△×)

★は5業種に増え、◎最優先は金属製品の1件。ただし中身は実質SUMCO1銘柄で、業種として乗る形ではありません。

◎ 最優先 1 ○ 監視 0 △ 単騎 1 × 見送り 3
  • ◎ 最優先:金属製品 ── 🟢→・25日累積-1.61pt/5日前比+2.78pt・点灯1日目。◎は検証で翌日+0.19pt・3日後+0.91pt・勝率60%と、3日目まで伸びる唯一の区分です。ただし買い越し比率はトップ1を除くと+79.5%→+19.6%まで落ち、SUMCO+2.66%が業種代金の75%。業種というより1銘柄の動きです。
  • △ 単騎:情報・通信業 ── 🔥↑・AS+5.90・AT+3.56ですが、ソフトバンクグループが業種代金の73%でトップ1除外の買い越し比率は-66.2%。同じ業種のSansan-8.44%・ラクス-7.45%・マネーフォワード-7.29%が値下がり率上位に並び、業種としては売られています。
  • × 見送り:機械・電気機器・空運業/⏳0件/🔻0件 ── 機械は🟢↓(AS-3.99の↓系)、電気機器は🟢→ながらAT-2.01の失速中、空運業は🔥↓。×は検証で翌日-0.28pt・勝率38.1%と劣後する区分なので、電気機器+1.59pt・機械+1.30ptという見た目では拾いません。継続◎の証券・商品先物業は2日目(本日-1.06pt)で、翌日は⏳圏に入ります。

※◎○の判定は2026/4/23〜8/3の61営業日で事後検証済み(採用分32件:翌日+0.74pt・勝率65.6%)。サンプルは小さく検証は継続中で、有効射程は翌日〜3日です。

3層構造でみる明日のシナリオ

🔍 3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 資源軸+1.32pt・リスク軸+1.48pt(2日連続)がプラス。金利軸は-0.69ptで1日で反転
  • 体温計は+1→+2へ上昇、値上がり業種17/33で-1が消えました。高温0/4・低温0/4は変わらず
  • 外部は米3指数安・VIX15.02へ上昇・米10年4.782%、国内は日経VI21.86へ低下・空売り比率39.9%と食い違い
外部環境の追い風は「SOX+3.38%」の1点だけ。週末の米CPIまでは支えが薄い
層2:テーマ10テーマの動き
  • 商社+1.11pt・素材+0.63pt・製造業サイクル+0.52pt・エネルギー+0.51ptの4テーマが🆙主役化
  • 金融-1.43ptが🆘脱落・内需消費-1.56ptが最下位。金融は代金TOP100の11銘柄で買い主導率0%
  • テクノロジーは+0.40ptで🆕反転兆候。プラス圏に戻りましたが、まだ市場並みの動き
前日の上位(金融)と下位(商社・エネルギー)がまるごと入れ替わった1日。継続の確認はこれから
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは流入8対流出23で「⚡資金集中相場」。★は5業種に増加し、◎最優先1・△単騎1・×見送り3
  • 海運業が25日累積+16.65ptで33業種首位・AT+2.13と加速中ですが、シグナルは🔵のままで★なし
  • 銀行業は-1.72ptでメガバンクが下げた一方、地銀7行が年初来高値更新
乗れる枠は金属製品1件(実質SUMCO)。買われた電気機器・情報・通信は×と△で、業種ではなく主役個別の話
3層の見立ては「外部の追い風は半導体の1点だけ、国内の裾野はむしろ狭まった」です:日経の1,378円高は3銘柄で8割が作られ、上昇比率は40.7%・値上がり633対値下がり886。方向は半導体の3日目が来るかで決まります。
📊 メインシナリオ:25日線を回復した勢いで75日線66,798円を試すが、裾野が伴わず上値は重い。日経は65,600〜67,000円、TOPIXは4,090〜4,180、値上がり業種は10〜24のレンジを軸に置く

終値66,399.84円は25日線66,149円を上回り、5日線65,235円も大きく上です。上値抵抗として意識されてきた75日線66,798円まではあと398円で、ここを抜けられるかが焦点。週末の米CPIを控えて戻り待ちの売りも出やすい位置です。

  • 期待エリア:◎最優先の金属製品(★1日目・AS-1.61・AT+2.78)。実体はSUMCO+2.66%(業種代金の75%)なので、業種ではなく銘柄として小さく。射程は翌日〜3日です
  • 継続性試金石:半導体の3日目があるか(キオクシア・アドバンテスト・東京エレクトロンが3営業日続けて買われ、TOPIXが追随するか)/海運業(25日累積+16.65pt・AT+2.13)が★に転じるか。首位なのに★が付いていないねじれが解消されるかを見ます
  • 底打ち待機:サブ業種の🔵底打ち候補(強)◎=空調・設備工事(15日変化+8.00pt)と空調(+5.77pt)の2群。いずれも当日は相対マイナスで買い手はまだです。🔄押し目反転は金価格・貴金属、石油・資源、電炉・特殊鋼の3群
  • マクロ材料注視:週末の米CPI(上振れれば金利上昇でハイテクに逆風、下振れれば半導体の戻りが加速)/日銀9月会合をにらんだドル円154円台の行方/WTI原油が91ドル台を保てるか/レイバーデー明けの米国勢のフロー

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体の3日目が来ず、値がさ3銘柄の反動で25日線を再び割る

今日の1,378円高はソフトバンクグループ・アドバンテスト・東京エレクトロンで約1,093円分です。3銘柄が翌日に反転すると、上昇比率40.7%という裾野の薄さでは支え役がおらず、25日線66,149円を割り込みやすくなります

警戒トリガー:キオクシアが-5%以下(本日+9.31%)、かつ値上がり業種が10未満(本日17)

⚡ 最弱気分岐B:米CPIの上振れで長期金利が反発し、円高も重なって全面安

米10年債は4.782%まで戻しており、CPIが上振れれば5%が視野に入ります。日銀の9月会合をにらんだ円買いと重なると、TOP3で市場の33.3%を占める集中相場は逆回転しやすく、年初来高値30・安値5の裾野が崩れます

警戒トリガー:ドル円が152円割れ(本日154.41円)、かつ日経VIが25超(本日21.86)
🎯 シナリオ信頼度
中。25日線の回復は素直に受け取れますが、上昇比率40.7%・値上がり633対値下がり886という中身の薄さと、TOP3集中度33.3%は上げの持続性を割り引く材料です。キオクシア-5%以下かつ値上がり業種10未満なら分岐Aへ、ドル円152円割れかつ日経VI25超なら分岐Bへ切り替えます。米CPIを通過するまでは方向を決めにくい位置と見ています。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+1/±11)

  • A トレンド:+1 TOPIX+0.55%が+0.5%以上で+1、日経-TOPIX差+1.57ptで+1、グロース-TOPIX差-1.20ptで-1
  • B 幅・需給:±0 値上がり業種17/33は±0、新高安差+25(高値30・安値5)は±0、上昇銘柄比率40.7%も±0
  • C 勢い:+1 シクリカル−ディフェンシブ+1.73%が+1.0%以上で+1、急増top30平均-0.50%は±0、RSI50超45.1%・RSI70超3.6%は±0
  • D 過熱調整:-1 RSI70超3.6%・騰落レシオ25日117.67でブレーキなし、代金TOP3集中度33.3%が30%超で-1
  • E マクロ:±0 米国株合算-0.67%は±1%内で±0、VIX15.02は15-25レンジで±0

判定根拠:前営業日の+4(強気)から3ポイント低下し、判定区分は1段階下がりました。プラスを作ったのはA1(TOPIXが+0.5%以上)とC1(シクリカル−ディフェンシブ差)の2つで、どちらも「原油高で海運・石油・商社が広く買われた」ことの反映です。指数を持ち上げた半導体はA2に出ていますが、同時にA3(グロース−TOPIX差-1.20pt)でマイナスを取っています。D2の資金集中度が33.3%で30%を超えて-1、E群は前日の+2から±0へ低下しました。総合判定は今日の日本株を要約した数字であり、明日の予測ではありません。

11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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