今日の日本株|2026年6月10日の市場資金フロー|反動安で全面安、内需・金融へ資金退避

今日の日本株|2026年6月10日の市場資金フロー|反動安で全面安、内需・金融へ資金退避

今日の日本株は、前日の急反発から一転して全面安でした。日経平均は-1.89%、TOPIXも-1.25%と下げ、米雇用統計の余韻と前日急騰の反動売りが重なった1日です。最弱は非鉄金属-7.50%の独歩安で、海運・電気機器といった景気敏感・値がさ半導体が連れ安しました。一方で不動産+3.59%・小売+1.98%など内需・金融へは資金が逆行高で退避しています。ただ売買代金TOP3集中度43.6%・買い主導率25%と売り優勢が続き、下げては戻すものの上値はすぐ押さえつけられる、上値の重い展開でした。
📌 今日の3行まとめ
  • 前日の急反発から一転、非鉄金属(-7.50%)・海運(-3.49%)・電気機器(-3.24%)の景気敏感/半導体主導で全面安。値上がり業種は15/33。
  • 逆行高は不動産業(+3.59%)・小売業(+1.98%)・空運(+1.52%)の内需・ディフェンシブ。銀行は年初来高値更新30銘柄が突出。
  • 米株はナスダック(-0.97%)軟調・VIX21.0へ上昇でリスクオフ。総合判定は弱気(-6/11)、売り優勢で資金集中が続いています。
主要指標
日経平均
-1.89%
64,179 円
TOPIX
-1.25%
3,847.60 pt
グロース250
-2.45%
722.49 pt
セクター・内部相場
最強業種
不動産業
+3.59% / フロー +4.84pt
最弱業種
非鉄金属
-7.50% / フロー -6.25pt
上昇銘柄比率
54.6%
新高値79 / 新安値72(差+7)
為替・米10年
¥160.43 / 4.53%
ドル円 +0.23円 / 米10年 -0.022pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
🆙 不動産・建設+3.55pt / 主役化点灯
内需消費+2.93pt / ⤴継続強
🆙 生活防衛+2.15pt / 主役化点灯
金融+1.07pt / 連続+5日
素材-1.55pt / 連続-5日
エネルギー-0.81pt / 連続-2日
継続強:複数日の連続上昇 / 🆙主役化:本日から主役入り / 継続弱:複数日の連続下落

業種別 資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

全面安の中でも逆行高となったのは、内需・ディフェンシブ・金融周辺に集中しています。トップは不動産業+3.59%(相対騰落+4.84pt)で、住友林業など住宅・不動産株への買いが目立ちました。続く小売業+1.98%、空運業+1.52%、食料品+1.45%、サービス業+1.38%も、景気の波に左右されにくい内需系がそろって市場平均を上回っています。

業種騰落率相対騰落コメント
不動産業+3.59%+4.84pt住宅・不動産へ資金退避、本日の最強
小売業+1.98%+3.23pt内需消費の中核、ディフェンシブ買い
空運業+1.52%+2.77pt原油安が追い風、コスト改善期待
食料品+1.45%+2.70pt生活防衛の典型的な逃避先
サービス業+1.38%+2.63pt内需サービスへ広く買い

値下がり業種 TOP5

売られた側は、前日に急騰していた景気敏感・値がさ半導体の反動安に集中しています。最弱は非鉄金属-7.50%(相対騰落-6.25pt)の独歩安で、銅価格の下落と前日急騰の反動が重なりました。その他製品-3.54%、海運業-3.49%、電気機器-3.24%、鉱業-3.05%と、素材・ハイテク・資源が並んで沈んでいます。

業種騰落率相対騰落コメント
非鉄金属-7.50%-6.25pt銅安・反動売りで独歩安、本日の最弱
その他製品-3.54%-2.29pt任天堂など値がさ製品が反落
海運業-3.49%-2.24pt前日まで強かった反動が出た
電気機器-3.24%-1.99ptキオクシア・太陽誘電など半導体安
鉱業-3.05%-1.80pt原油・金の下落で資源株に逆風

色分けすると、買われたのは不動産・小売・食料品・サービスの内需/ディフェンシブ+金融、売られたのは非鉄金属を筆頭とした素材+半導体(電気機器)+資源(鉱業)という構図です。景気敏感・ハイテクから内需・ディフェンシブ・金融への資金退避が鮮明な1日でした。

💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
各業種の騰落率からTOPIX(-1.25%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを表しています。本日のようにTOPIXが-1.25%と下げた局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「全面安の中でも本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率 33業種 2026/06/1033業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 業種別 騰落率(33業種)| 2026/06/10(水) 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=-1.25%(基準線) -7% -6% -5% -4% -3% -2% -1% +1% +2% +3% +4% 不動産業 +3.59% (+4.84pt) 小売業 +1.98% (+3.23pt) 空運業 +1.52% (+2.77pt) 食料品 +1.45% (+2.70pt) サービス業 +1.38% (+2.63pt) 陸運業 +1.34% (+2.59pt) 建設業 +1.01% (+2.26pt) 繊維製品 +0.88% (+2.13pt) 医薬品 +0.46% (+1.71pt) 保険業 +0.40% (+1.65pt) 電気・ガス業 +0.37% (+1.62pt) 水産・農林業 +0.34% (+1.59pt) 鉄鋼 +0.17% (+1.42pt) パルプ・紙 +0.17% (+1.42pt) 精密機器 +0.09% (+1.34pt) 銀行業 -0.19% (+1.06pt) その他金融業 -0.30% (+0.95pt) ゴム製品 -0.47% (+0.78pt) 輸送用機器 -0.72% (+0.53pt) 証券・商品先物業 -0.75% (+0.50pt) 倉庫・運輸関連業 -1.01% (+0.24pt) 化学 -1.07% (+0.18pt) 石油・石炭製品 -1.07% (+0.18pt) 機械 -1.42% (-0.17pt) 卸売業 -1.64% (-0.39pt) 情報・通信業 -2.56% (-1.31pt) 金属製品 -2.76% (-1.51pt) ガラス・土石製品 -3.01% (-1.76pt) 鉱業 -3.05% (-1.80pt) 電気機器 -3.24% (-1.99pt) 海運業 -3.49% (-2.24pt) その他製品 -3.54% (-2.29pt) 非鉄金属 -7.50% (-6.25pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(-1.25%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/06/10 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
11 業種
🔥 本格 2 🟢 兆し 9 ○ 本日 0
中立
9 業種
様子見ゾーン
資金流出
13 業種
❄ 本格 5 🔵 兆し 4 ○ 本日 4

ヒートマップで5日間のptの推移を見たところで、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を続けて掲載します。

短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日地力の5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。

本日は流入11業種(🔥2/🟢9/○0)に対して流出13業種・中立9業種となり、業種数では流出がやや優勢です。ただ流入側は🟢兆しが9業種と厚く、ヒートマップ上の強弱とは別の「方向(増えているか減っているか)」の軸では、内需金融に地力が残っていることが見えてきます。

33業種 資金流入シグナル 2026/06/105項目スコア+判定 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 鉄鋼 · · · 1 2 🔵兆し ○ 4→3 化学 · · · 0 2 🔵兆し ○ 5→3 非鉄金属 · · · · · 0 0 ❄️本格 ○ 5→5 テクノロジー 電気機器 · · 1 3 精密機器 · · 2 3 金融 銀行業 · · 3 3 🟢兆し ○ 3→3 保険業 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 証券・商品先物業 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 輸送・物流 海運業 · · · 3 2 空運業 · · · 1 2 🔵兆し ○ 4→3 倉庫・運輸関連業 · · · 3 2 製造業サイクル 輸送用機器 · · · · 3 1 ○本日 機械 · · · · · 0 0 ❄️本格 ○ 5→5 不動産・建設 不動産業 3 5 🟢兆し ○ 3→5 建設業 · · · 3 2 生活防衛 食料品 · · 3 3 🟢兆し ○ 3→3 陸運業 · · 4 3 🟢兆し ○ 4→3 電気・ガス業 · · · 4 2 医薬品 · · · · 3 1 ○本日 内需消費 サービス業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 小売業 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 商社 卸売業 · · · · · 1 0 ❄️本格 ○ 4→5 エネルギー 石油・石炭製品 · · · · 0 1 ❄️本格 ○ 5→4 鉱業 · · · · · 1 0 ❄️本格 ○ 4→5 除外 その他金融業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 金属製品 · · 1 3 繊維製品 · · 1 3 ゴム製品 · · 4 3 🟢兆し ○ 4→3 パルプ・紙 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 水産・農林業 · · · 5 2 ガラス・土石製品 · · · 1 2 🔵兆し ○ 4→3 情報・通信業 · · · · · 3 0 ○本日 その他製品 · · · · · 5 0 ○本日 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 11業種 (🔥本格6→2 / 🟢兆し9 / ○本日0) vs ⚠ 流出計 13業種 (❄本格5 / 🔵兆し4 / ○本日4) / 中立 9業種 📐 シグナル:①短2日平均>長5日平均/②直近2日が+/③加速/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格)/🟢3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−その他 2026/06/10 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:不動産・建設と生活防衛が🆙主役化、内需消費・金融が⤴継続強で内需ディフェンシブ側が主役入り。一方で素材・エネルギーは↘継続弱が長引き、景気敏感サイドの流出が地合いとして根強く残っています。

業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落を並べると、6/04・6/08の全面安と6/05・6/09の反発が交互に来る往来相場がよく分かります。下げては戻すものの、戻った翌日にまた売られる、という上値の重さがそのまま色の濃淡に出ています。本日は内需金融が緑、素材ハイテクが赤、という色の二極化が鮮明です。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 直近5営業日33業種5日分の相対騰落 業種別 対TOPIX相対騰落 ヒートマップ(直近5営業日)| 2026/06/10 06/04 TOPIX -1.00% 06/05 TOPIX -0.07% 06/08 TOPIX -2.45% 06/09 TOPIX +1.14% 06/10 TOPIX -1.25% 本日順位 素材 鉄鋼 +0.05pt +0.64pt +0.60pt -1.08pt +1.42pt 13 化学 -0.23pt -1.30pt -1.28pt -1.18pt +0.18pt 22 非鉄金属 -2.22pt -2.43pt -4.40pt -1.20pt -6.25pt 33 テクノロジー 精密機器 -0.64pt -0.55pt -0.68pt -0.25pt +1.34pt 15 電気機器 +0.32pt -1.43pt -3.43pt +1.99pt -1.99pt 30 金融 保険業 -0.47pt +1.53pt +4.47pt +1.82pt +1.65pt 10 銀行業 +1.85pt +1.22pt +0.98pt +0.39pt +1.06pt 16 証券・商品先物業 +0.75pt +1.22pt +1.52pt +1.28pt +0.50pt 20 輸送・物流 空運業 +1.46pt +0.94pt +0.87pt -1.96pt +2.77pt 3 倉庫・運輸関連業 +1.36pt +0.66pt +2.57pt -2.32pt +0.24pt 21 海運業 +2.16pt +4.08pt +2.42pt +0.48pt -2.24pt 31 製造業サイクル 輸送用機器 +0.01pt -0.26pt +1.46pt -0.74pt +0.53pt 19 機械 +1.68pt +0.74pt -1.30pt -0.41pt -0.17pt 24 不動産・建設 不動産業 -0.21pt +1.50pt +1.08pt -0.11pt +4.84pt 1 建設業 +0.71pt +1.19pt +1.45pt -0.18pt +2.26pt 7 生活防衛 食料品 -0.10pt -0.74pt +3.55pt -1.24pt +2.70pt 4 陸運業 +0.36pt +1.21pt +3.12pt -0.51pt +2.59pt 6 医薬品 +0.84pt +1.00pt +3.21pt -2.20pt +1.71pt 9 電気・ガス業 -0.66pt +0.44pt +2.23pt -1.27pt +1.62pt 11 内需消費 小売業 +0.51pt +0.36pt +3.50pt -1.57pt +3.23pt 2 サービス業 -0.50pt +0.19pt +3.23pt +0.90pt +2.63pt 5 商社 卸売業 +0.31pt +0.40pt +0.56pt -1.39pt -0.39pt 25 エネルギー 石油・石炭製品 -1.53pt -0.79pt +0.44pt -2.91pt +0.18pt 23 鉱業 -0.72pt +1.04pt +1.17pt -2.43pt -1.80pt 29 除外 繊維製品 -1.44pt +1.25pt +0.46pt -0.85pt +2.13pt 8 水産・農林業 -0.21pt +1.04pt +3.10pt -0.51pt +1.59pt 12 パルプ・紙 -0.06pt +1.14pt +2.70pt -0.50pt +1.42pt 14 その他金融業 -0.30pt -1.00pt +2.45pt +0.95pt +0.95pt 17 ゴム製品 -0.28pt -0.27pt +2.98pt -0.75pt +0.78pt 18 情報・通信業 -4.56pt +0.81pt +0.17pt -1.24pt -1.31pt 26 金属製品 +0.61pt -1.26pt -2.39pt -0.41pt -1.51pt 27 ガラス・土石製品 +0.45pt -0.52pt -2.73pt +0.08pt -1.76pt 28 その他製品 -1.23pt +2.04pt +2.35pt -0.57pt -2.29pt 32 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

本日は新高値79銘柄に対して新安値72銘柄、差し引き+7とほぼ拮抗しています。全面安だった割に高値更新が安値更新を上回ったのは、銀行の年初来高値更新30銘柄が突出したためです。高値側は銀行・小売・サービス・不動産といった内需金融、安値側は非鉄金属・電気機器・その他製品の素材ハイテクに偏っており、業種別フローの強弱とぴたりと重なります。

年初来高値安値更新 業種別 2026/06/10高値安値更新業種分布 年初来高値・安値更新(業種別分布)| 2026/06/10(水) 高値更新(計79銘柄) 安値更新(計72銘柄) 30 銀行業 9 小売業 8 サービス業 6 不動産業 5 保険業 14 非鉄金属 11 電気機器 8 その他製品 6 海運業 5 鉱業 新高安差+7(高値79/安値72)。全面安でも銀行30銘柄の高値更新が突出、内需金融に地力。 2026/06/10 | 市場資金フローレポート

業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は-2.72%とディフェンシブが大きく上回り、グロース-バリュー差も-1.63%でバリュー優位どまりでした。2軸対比でもはっきり「リスクオフ・内需退避」を指しています。本ブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ているので、本日の主題は後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」セクションで改めて整理してみますね。

テーマ別 資金フロー

1不動産・建設+3.55pt🆙 +1日
2内需消費+2.93pt⤴ +1日
3生活防衛+2.15pt🆙 +1日
4金融+1.07pt⤴ +5日
5輸送・物流+0.26pt◐ +1日
6製造業サイクル+0.18pt🆕 +1日
7テクノロジー-0.32pt🆖 -1日
8商社-0.39pt🔄 -2日
9エネルギー-0.81pt↘ -2日
10素材-1.55pt↘ -5日
テーマ別資金フロー 2026/06/1010テーマの対TOPIX相対騰落 テーマ別 資金フロー(対TOPIX相対騰落)| 2026/06/10(水) -1 +1 +2 +3.55 不動産・建設 +2.93 内需消費 +2.15 生活防衛 +1.07 金融 +0.26 輸送・物流 +0.18 製造業サイクル -0.32 テクノロジー -0.39 商社 -0.81 エネルギー -1.55 素材 2026/06/10 | 市場資金フローレポート
💡 テーマ別平均騰落率/ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)

テーマ別平均騰落率とは

各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-1.25%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを表しています。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。

ローテーション9カテゴリ判定とは

本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

最強は不動産・建設+3.55pt、最弱は素材-1.55ptで、上位を内需・ディフェンシブ・金融、下位を素材・エネルギー・テクノロジーが占めるきれいな二極化でした。判定の分布を俯瞰すると、不動産・建設と生活防衛が🆙主役化、内需消費・金融が⤴継続強で内需金融が主役入り、製造業サイクルが🆕反転兆候、商社が🔄底打ち兆候。一方で素材・エネルギーが↘継続弱、テクノロジーが🆖弱含みと、景気敏感・ハイテク側の流出が地合いとして根強く残っています。

🔥🔥 1位 不動産・建設 +3.55pt 🆙 主役化

不動産業+4.84pt・建設業+2.26pt。住友林業など住宅株が買われ、全面安の中で市場平均を大きく上回りました。連続+1日・短長スプレッド+1.46で🆙主役化判定、新規の主役候補として明日の継続性に注目です。

🔥🔥 2位 内需消費 +2.93pt ⤴ 継続強

小売業+3.23pt・サービス業+2.63pt。10日累計+6.99と地力があり、連続+1日ながら安全装置で⤴継続強判定。ディフェンシブ買いの受け皿として粘り強い動きが期待できそうです。

🔥🔥 3位 生活防衛 +2.15pt 🆙 主役化

食料品+2.70pt・電気・ガス業+1.62pt。連続+1日・短長スプレッド+1.29で🆙主役化判定。リスクオフ局面の典型的な逃避先で、教科書どおりの動きという感じですね。

🔥 4位 金融 +1.07pt ⤴ 継続強

保険業+1.65pt・証券・商品先物業+0.50pt。連続+5日・短長スプレッド+0.91で⤴継続強判定。銀行は年初来高値更新30銘柄と地力が強く、金利上昇局面の物色対象として循環の芯になっています。

→ 5位 輸送・物流 +0.26pt ◐ 中立

空運業+2.77pt ↔ 海運業-2.24ptと内部で真っ二つ。空運は原油安が追い風、海運は反動安で、テーマとしては相殺されて◐中立判定です。

→ 6位 製造業サイクル +0.18pt 🆕 反転兆候

輸送用機器+0.53pt ↔ 機械-0.17pt。連続+1日・本日値は弱いものの短長スプレッド+0.19で🆕反転兆候判定。流出基調から上向きへ転じる初動かもしれません。

→ 7位 テクノロジー -0.32pt 🆖 弱含み

精密機器+1.34pt ↔ 電気機器-1.99pt。連続-1日・本日値はマイルドながらスプレッド-0.48で🆖弱含みに転落。前日まで主役だった半導体の反動が出ています。

→ 8位 商社 -0.39pt 🔄 底打ち兆候

卸売業-0.39ptのみで構成。連続-2日ながら短長スプレッド+0.19で🔄底打ち兆候判定。10日累計-6と弱さは根深いものの、3日トレンドは下げ止まりかけている、という気がします。

💧 9位 エネルギー -0.81pt ↘ 継続弱

石油・石炭製品+0.18pt ↔ 鉱業-1.80pt。連続-2日・本日pt-0.81・スプレッド-0.51で↘継続弱判定。原油-1.86%・金-3.69%の資源安がそのまま重しになっています。

💧💧 10位 素材 -1.55pt ↘ 継続弱

鉄鋼+1.42pt ↔ 非鉄金属-6.25pt。連続-5日・10日累計-7.35と最も弱く、↘継続弱判定。非鉄金属の独歩安がテーマ全体を押し下げており、戻り売り警戒が先に立つ局面です。

全体としては、内需・ディフェンシブ・金融が主役化/継続強でそろって流入、素材・エネルギーが継続弱で流出が根強い、という二極化が鮮明でした。内需金融側は明日以降も粘り強い動きが期待できそうですが、素材・ハイテク側は戻り売り警戒の方が先に立つ、という感じでしょうか。

3対立軸でみるマクロ文脈

💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを表し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題は「リスクオフ×資源安×金利低下」の3点セットです。3軸がそろってマイナスに振れ、景気敏感・資源・グロースから内需ディフェンシブへ資金が逃げる典型的なリスクオフの形になりました。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続解釈
金利軸金融 − 不動産・建設-2.48pt-0.04pt+5.14pt-1日金利低下局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2-2.51pt-2.07pt-10.34pt-5日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-2.72pt-1.98pt-3.47pt-1日リスクオフ

本文③で生活防衛・不動産・建設が🆙主役化したのは、リスク軸-2.72pt(リスクオフ進行)の裏返しとして、景気敏感を避けたお金がディフェンシブ・内需へ集まったためです。素材が↘継続弱(連続-5日)と長引いている背景には、資源軸-2.51pt・10日累計-10.34ptという根深い資源安があります。

一方で金利軸は本日-2.48ptと金融側が弱含みましたが、これは不動産・建設が急騰した反動という色が濃く、10日累計では+5.14ptと金融優位が続いています。金融の⤴継続強(連続+5日)が崩れたわけではない、という読み方ができそうです。本文③が「何が起きているか」、こちらが「なぜ起きているか」を補う関係ですね。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1ベステラ1433建設業+10.13%+11.38pt
2松風7979精密機器+7.80%+9.05pt
3富士急行9010陸運業+7.20%+8.45pt

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率注目ポイント
キオクシアホールディングス電気機器-7.78%半導体メモリーの反動売り、代金トップ
太陽誘電電気機器-12.91%電子部品が急落、本日の下げの象徴
東京エレクトロン電気機器+3.19%半導体製造装置は逆行高で踏ん張る

売買代金の上位は電気機器(半導体)で独占され、しかも下げ銘柄が中心でした。資金は依然として値がさ半導体に集中しているものの、その向きが売りに傾いた、というのが本日の集中度43.6%・買い主導率25%の中身です。

💡 過熱スコアって何?(初めての方向け)
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意。+3〜4(△やや強)は押し目狙いに適し、0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

全面安の中でも上昇トレンドを維持しているのは、内需・金融・小売周りに偏っています。ただ多くが過熱スコア+5〜+6(⚠過熱)と短期的には伸び切った位置にあり、新規で追いかけるより押し目を待ちたいところです。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
福井銀行8362+0.52%+1.77pt+6⚠ 過熱
寿スピリッツ2222+5.55%+6.80pt+5⚠ 過熱
松風7979+7.80%+9.05pt+6⚠ 過熱
Joshin8173+2.05%+3.30pt+3△ やや強
ケイアイスター不動産3465+0.52%+1.77pt+5⚠ 過熱
ジンズHLDG3046+1.56%+2.81pt+6⚠ 過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種累積≥+1pt)

個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高い組み合わせです。内需・金融・小売に集中しており、本日のテーマ別フローと完全に一致しています。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
福井銀行8362銀行業+0.52%+1.77pt+6 ⚠
寿スピリッツ2222食料品+5.55%+6.80pt+5 ⚠
Joshin8173小売業+2.05%+3.30pt+3 △
ジンズHLDG3046小売業+1.56%+2.81pt+6 ⚠
リクルートHLDG6098サービス業+1.74%+2.99pt+4 ⚠
📉 売られすぎ反転候補(D条件・3銘柄)

RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の逆張り候補。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
東京地下鉄902317.5-7.5%1.50倍+0.37%-3
タマホーム141926.6-10.7%1.56倍+1.22%-5
ネットプロテクションズHLDG738332.5-8.7%1.54倍+5.39%-1
🚀 踏み上げ候補(E条件・5銘柄)

信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。空売り買い戻しによる短期急騰候補。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア
富士急行90100.80+7.20%+8.45pt0
物語コーポレーション30971.00+6.46%+7.71pt-1
トランザクション78180.77+4.71%+5.96pt+1
コロワイド76160.72+4.28%+5.53pt-3
シナネンHLDG81320.56+3.73%+4.98pt-2
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・5銘柄)

業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。トップダウン買い候補。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
ラウンドワン4680サービス業+4.09%+5.34pt+4 ⚠
神奈川中央交通9081陸運業+1.01%+2.26pt+4 ⚠
SOMPO HLDG8630保険業-1.14%+0.11pt+2 △
三越伊勢丹HLDG3099小売業+0.06%+1.31pt+1 →
インターメスティック262A小売業+0.90%+2.15pt+2 △
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・5銘柄)

業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。継続売り警戒・空売り候補。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
三井物産 ※関連市況確認要8031卸売業-1.66%-0.41pt-5 ✕
三菱商事 ※関連市況確認要8058卸売業-3.95%-2.70pt-4 ✕
技研製作所6289機械-0.29%+0.96pt-4 ✕
デジタルガレージ4819情報・通信業±0.00%+1.25pt-4 ✕
エーザイ4523医薬品-0.08%+1.17pt-3 △

市場体温計

💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを表し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1合計-2「☃涼風(やや弱気)」。高温シグナルは1/4点灯、低温シグナルは0/4点灯で、過熱でも底値でもないニュートラルゾーンにいます。ただ相場の質は「集中・売り優勢で方向感なし」で、温度の数字以上に中身は重い、という感じですね。

Layer 1:日々の体温(合計 -2 / ±5 → ☃涼風)

5項目のうち、上昇銘柄比率・値上がり業種数・新高安スプレッドは中立ゾーン、日経/TOPIX方向とTOP10売買代金上昇数の2項目がマイナスに点灯しました。指数が両方下げ、大型株の上昇が2/10にとどまった点が体温を冷やしています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率54.6%≥55%≤35%0
値上がり業種数15 / 33≥20≤110
新高値−新安値スプレッド+7≥+30≤-300
日経・TOPIX方向日経- / TOPIX-両方+両方--1
TOP10売買代金上昇数2 / 10≥8社≤3社-1
Layer 1 合計-2 / ±5☃ 涼風

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

点灯したのは④(信用評価損益率)のみです。-0.68%と評価損が浅く、信用の建ち方がやや楽観に傾いていることを示しますが、①RSI70超比率・②日経25日乖離率・③騰落レシオ25日はいずれも未達で、過熱感は乏しい状態です。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率4.9%≥25%20%未達
日経225 25日乖離率+0.27%≥+8%3%未達
騰落レシオ25日99.39≥12580%未達
信用評価損益率-0.68%≥-3%✅ 点灯
1/4点灯過熱なし

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

低温側は4項目すべて未達で、底値接近のサインは出ていません。Layer 2と違って③に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率8.6%≥15%57%未達
日経225 25日乖離率+0.27%≤-6%5%未達
騰落レシオ6日109.55≤60100%未達
信用評価損益率-0.68%≤-15%5%未達
0/4点灯底値遠い
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)

Layerには含めないものの、同じ体温でも中身の質が違う相場を識別する補助線です。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)43.6%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)25%売り主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率-1.12%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+1.39pt中立≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)109.55中立≤60で超過冷、≤80で過冷

総合すると、Layer 1は-2の涼風で日経・TOPIXとも陽転できず、Layer 2・Layer 3はそれぞれ1/4・0/4と過熱・底値シグナルは限定的でした。温度計の数字だけ見ればニュートラルゾーンですが、補助指標は資金集中度43.6%(極端集中)・買い主導率25%(売り主導)を示しており、相場の質は「半導体への一極集中+売り優勢で方向感なし」です。Layer 3が点いていない以上、底値接近を語る段階ではなく、戻りは売られやすい上値の重い地合いが続きそう、という気がします。

本日のマクロ環境

外部環境は、米株・為替・商品がそれぞれ別々のシグナルを出した1日でした。米株はナスダックが軟調、為替は円安継続、商品は原油・金そろって下落と、方向はバラバラながら全体としてはリスクオフ寄りに傾いています。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-1.89%
64,179円
TOPIX
-1.25%
3,847.60pt
グロース250
-2.45%
722.49pt
海外株式(前日)
NYダウ
+0.17%
50,877
ナスダック
-0.97%
25,679
S&P500
-0.26%
7,387
為替・金利
ドル円
160.43
+0.23円・円安進行
米10年金利
4.528%
-0.022pt・高止まり
VIX恐怖指数
21.00
+2.91・リスクオフ再燃
資源・需給
WTI原油
$87.49
-1.86%・資源安
騰落25日
99.39
中立ゾーン
信用評価損益率
-0.68%
-3%閾値まで余裕
前日急反発から一転、全面安に 日経-1.89%・TOPIX-1.25%で、非鉄金属-7.50%・電気機器-3.24%の景気敏感/値がさ半導体が反落を主導しました。前日の急騰の反動という色が濃く、上げた翌日にすぐ売られる往来相場の典型でした。
内需・金融へ資金退避 不動産業+3.59%・小売業+1.98%・空運+1.52%の内需・ディフェンシブが逆行高。なかでも銀行は年初来高値更新30銘柄が突出し、全面安でも内需金融に地力が残っていることが見えます。
資金集中は依然極端、売り優勢 売買代金11.3兆円のうちTOP3集中度43.6%買い主導率25%と売り優勢でした。値がさ半導体への一極集中が続いており、戻りを売られやすい上値の重い地合いです。
テーマは内需ディフェンシブが主役化 不動産・建設pt+3.55・内需消費+2.93・生活防衛+2.15が主役化・継続強で強流入。一方素材-1.55・エネルギー-0.81は流出が続き、テーマ単位でも二極化が鮮明です。
外部環境はリスクオフ寄り 米株はナスダック-0.97%・S&P-0.26%と軟調で、VIXは21.00へ上昇。原油-1.86%・金-3.69%も下落し、株・商品ともにリスク回避の動きが出ています。
内部指標は過熱感なく中立圏 RSI50以上42.8%・RSI30以下8.6%、騰落レシオ25日99.39・6日109.55と過熱感は乏しく、信用評価損益率-0.68%。温度としてはどちらにも振れていないニュートラルです。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 -2.48pt(連続-1日) 金利低下局面
  • リスク軸 -2.72pt(連続-1日) リスクオフ
  • 資源軸 -2.51pt(連続-5日) 資源安
  • 市場体温計:L1 -2「涼風」/ L2 1/4 / L3 0/4
リスクオフ・資源安が同時進行、過熱も底値もないが中身は売り優勢で重い
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:不動産・建設+3.55pt(🆙主役化/連続+1日/強流入)
  • 次点:内需消費+2.93pt・生活防衛+2.15pt(継続強・主役化)
  • 金融:+1.07pt(⤴継続強/連続+5日の地力)
  • 最弱:素材-1.55pt(連続-5日)・エネルギー-0.81pt(↘継続弱)
内需・ディフェンシブ・金融が主役、素材エネルギーは流出継続
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🟢兆し9業種に 銀行・小売・不動産・保険 が並ぶ(流入計11業種)
  • F勝ち組セクター中核に 小売・保険・サービス5社 が登場
  • 非鉄金属はL3未点灯で底値接近サインなし・戻り売り警戒
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+6で 短期は伸び切った位置
買い候補は内需金融に集中、素材ハイテクは底打ち確認前
3層の一致:マクロ層の「リスクオフ・資源安」、テーマ層の「内需ディフェンシブ・金融が主役化」、業種層の「買い候補が内需金融に集中」が、3層すべてで 内需金融優位×景気敏感回避 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。
📊 メインシナリオ:内需金融優位の継続(ただし上値は重い)

明日も内需・ディフェンシブ・金融が相対的に優位な地合いが続く公算が高い一方、相場全体は戻れば売られる上値の重さが残ると見ています。

  • 期待エリア:不動産・小売・食料品・銀行(主役化・継続強で資金の受け皿)
  • 継続性試金石:金融(連続+5日、ここで途切れず買われ続けるか)
  • 底打ち待機:非鉄金属・素材(L3未点灯、反転を追うのは時期尚早)
  • マクロ材料注視:米ナスダックの続落/反発、VIX21の方向、原油の下げ止まり

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:内需金融も売りに巻き込まれる

逃避先だった内需金融まで利益確定売りに押されると、逆行高の支えがなくなり全面安が再来します。往来相場の「戻った翌日に売られる」パターンが強まる展開です。

警戒トリガー:日経先物が夜間-1.5%超 / VIXが22超へ上昇

⚡ 最弱気分岐B:半導体連鎖安+円高反転

値がさ半導体の下げが止まらず、加えて円高に振れると輸出株の支えも外れます。集中度43.6%の一極集中が裏目に出て、指数が大きく崩れるリスクシナリオです。

警戒トリガー:ドル円159円割れ×ナスダック-1.5%超 / 太陽誘電・キオクシアの寄り付き-3%超
🎯 シナリオ信頼度:中〜やや高
3層が「内需金融優位」で素直に一致し、金融の連続+5日という地力もあるため中〜やや高と見ています。ただA群トレンド-3の弱さと買い主導率25%の売り優勢、そして6/05・6/09と反発しても続かなかった往来相場の重さがあり、上振れは限定的。警戒トリガーが出れば即座にサブシナリオへ切り替える前提で構えておきたいところです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ リスクオフと資源安の同時進行

本日の3対立軸は、金利軸-2.48pt・資源軸-2.51pt・リスク軸-2.72ptと、3つすべてがマイナス側に振れました。リスク軸のマイナスは「景気敏感・ハイテクよりディフェンシブが買われた」ことを、資源軸のマイナスは「資源株より内需が買われた」ことを意味します。原油-1.86%・金-3.69%の商品安がそのまま資源軸の重しになっており、10日累計でも-10.34ptと根深い流れです。

金利軸の-2.48ptは一見すると金融が弱いように見えますが、これは不動産・建設が急騰した反動という側面が強く、10日累計では+5.14ptと金融優位が維持されています。市場体温計はLayer 1が-2「涼風」、Layer 2が1/4、Layer 3が0/4で、過熱でも底値でもないニュートラルゾーン。ただし補助指標の資金集中度43.6%・買い主導率25%が示すとおり、温度の数字以上に中身は売り優勢で重い、というのがマクロ層の結論です。

層2:テーマ層 ─ 内需ディフェンシブ金融の主役化

10テーマのランキングは、上位を不動産・建設(+3.55pt・🆙主役化)、内需消費(+2.93pt・⤴継続強)、生活防衛(+2.15pt・🆙主役化)、金融(+1.07pt・⤴継続強)が占め、下位に素材(-1.55pt・↘継続弱)、エネルギー(-0.81pt・↘継続弱)、テクノロジー(-0.32pt・🆖弱含み)が沈む、きれいな二極化になりました。

特に金融は連続+5日と日数の地力があり、銀行の年初来高値更新30銘柄がそれを裏づけています。不動産・建設と生活防衛の主役化は、リスクオフ局面で景気敏感を避けた資金がディフェンシブへ集まった結果で、層1のリスク軸マイナスと論理的に直結しています。一方で素材の連続-5日・10日累計-7.35ptは、資源安が長引くなかでの構造的な弱さを表しており、こちらも層1の資源軸マイナスと整合します。

層3:業種・銘柄層 ─ 買い候補は内需金融に集中

33業種の資金流入シグナルでは、🟢兆し9業種に銀行・保険・小売・不動産といった内需金融が並び、流入計11業種を形成しました。スクリーナーでも、F勝ち組セクター中核株にラウンドワン・神奈川中央交通・三越伊勢丹・SOMPO・インターメスティックと内需サービス・小売・保険が顔をそろえ、C高値更新×業種強しも福井銀行・寿スピリッツ・Joshinなど内需金融に偏っています。

逆に非鉄金属はLayer 3の低温シグナルが未点灯で、まだ底値接近のサインは出ていません。G負け組セクター中核には三井物産・三菱商事(卸売業)が並び、戻り売り警戒が先に立つ状況です。なお、A最強モメンタム上位の多くが過熱スコア+5〜+6と短期的には伸び切った位置にある点には注意で、追いかけ買いより押し目待ちが無難という読みになります。

3層統合の読み方

マクロ層が「リスクオフ・資源安」、テーマ層が「内需ディフェンシブ・金融の主役化」、業種・銘柄層が「買い候補の内需金融への集中」と、3層すべてが内需金融優位×景気敏感回避という同じ方向を指しています。3層が一致しているため、明日も内需金融が相対的に優位という見立ては構造的なシグナルとして信頼度が高めです。

ただし、これはあくまで「相対的に強い/弱い」の話であり、相場全体が上を向くという話ではありません。A群トレンド-3・売り主導率25%・集中度43.6%という売り優勢の質と、6/05・6/09の反発が続かなかった往来相場の事実を踏まえると、内需金融に絞った押し目狙いで小さく拾い、戻りは利を伸ばさず堅実に、という構えが本日の3層から導かれる結論です。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-6/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:-3(TOPIX-1.25%・日経-TOPIX-0.64pt・グロース-TOPIX-1.20ptの全面安)
  • B 幅・需給:+0(値上がり業種15/33・新高安差+7・上昇銘柄比率54.6%といずれも中立)
  • C 内部エネルギー:-1(シ-デ差-2.72%で-1、急増top30+0.16%・RSI健全度は中立)
  • ⚠ D 過熱調整:-1(TOP3集中度43.6%で30%超→資金集中リスク点灯。過熱ブレーキは未点灯)
  • E マクロ:-1(米株合算-1.23%で-1、VIX21.0は15-25レンジで中立)

判定根拠:A群トレンド-3が重しとなり、B群が中立、C・D・E群がそれぞれ-1で合計-6の弱気領域に着地しました。非鉄金属-7.50%独歩安と集中度43.6%・買い主導率25%の売り優勢が、内需金融の逆行高を打ち消す形です。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は市場で公表されたデータをもとにした個人的な分析・記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。記載の数値は作成時点のもので、正確性を保証するものではありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA