今日の日本株|2026年6月3日の市場資金フロー|日経・TOPIX史上最高値、半導体・資源主導の全面高

目次

今日の日本株|2026年6月3日の市場資金フロー|日経・TOPIX史上最高値、半導体・資源主導の全面高

今日の日本株は、日経平均+2.50%・TOPIX+1.83%がそろって史上最高値を更新する力強い1日でした。半導体を中心とした電気機器+3.87%と、原油急騰を背景にした非鉄金属+5.66%・鉱業+3.77%の資源株が二本柱です。値上がり業種も25/33と裾野は広めでした。ただ、新高安差−86売買代金TOP3集中度45.3%、それに日経の25日線乖離率+8.82%・信用評価損益率−0.36%と、過熱・偏りを示すサインも同時に灯っています。強いけれど、足元はやや調整を警戒しておきたい局面なのかなと思います。

📌 今日の3行まとめ
  • 日経+2.50%・TOPIX+1.83%がそろって史上最高値を更新。半導体(電気機器+3.87%)と資源(非鉄金属+5.66%・鉱業+3.77%)が主導しました。
  • 上昇銘柄比率66.2%・値上がり25業種と幅は良好。一方でグロース250は−1.00%と逆行安で、物色は大型株に偏りました。
  • 新高安差−86・集中度45.3%・日経乖離+8.82%と、強さの裏で過熱と偏りのサインも同時に点灯しています。
主要指標
日経平均
+2.50%
68,401 円・最高値
TOPIX
+1.83%
3,996 pt・最高値
グロース250
-1.00%
764 pt・逆行安
セクター・内部相場
最強業種
非鉄金属
+5.66% / フロー +3.83pt
最弱業種
情報・通信業
-1.90% / フロー -3.73pt
上昇銘柄比率
66.2%
新高値75 / 新安値161(差-86)
為替・米10年
¥159.68 / 4.48%
ドル円 横ばい / 米10年 +0.04pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
テクノロジー+1.75pt / ⤴継続強
エネルギー+1.72pt / 連続+2日
🆙 素材+1.42pt / 主役化点灯
🆙 製造業サイクル+0.62pt / 主役化点灯
🆘 内需消費-1.49pt / 脱落点灯
不動産・建設-2.26pt / 連続-1日・強流出
継続強:複数日の連続上昇 / 🆙主役化:本日から流入側へ反転 / 🆘脱落:本日から流出側へ反転

今日の日本株:業種別の資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

上位はきれいに資源・素材・半導体でそろいました。トップは非鉄金属+5.66%で、フジクラ+9.34%や住友電工+7.30%など電線・銅関連が牽引役です。続くガラス・土石製品+4.32%、電気機器+3.87%、鉱業+3.77%、金属製品+3.41%も、原油急騰と半導体高という今日の二大テーマにそのまま乗った顔ぶれでした。

相対騰落(対TOPIX)で見ても非鉄金属は+3.83ptと市場平均を大きく上回り、本当に資金が集まった業種だったことが分かります。資源高と半導体が同時に効く日は珍しく、面白い組み合わせの全面高だったという感じですね。

業種騰落率相対騰落コメント
非鉄金属+5.66%+3.83ptフジクラ・住友電工など電線・銅が急騰
ガラス・土石製品+4.32%+2.49ptAGC・日東紡など素材関連に資金
電気機器+3.87%+2.04pt東エレ+13.39%など半導体が全面高
鉱業+3.77%+1.94ptWTI+5.71%の原油急騰を反映
金属製品+3.41%+1.58ptSUMCOなど装置・素材系が堅調

値下がり業種 TOP5

逆に弱かったのは内需・ディフェンシブと情報通信です。最弱は情報・通信業-1.90%で、相対騰落は-3.73ptと市場平均を大きく下回りました。SBG-3.67%やSHIFT-12.21%など、グロース系の中小型に売りが目立ちます。

医薬品-1.77%、空運業-1.11%、不動産業-0.84%と、金利上昇に弱いディフェンシブ・内需が並んでいるのも特徴です。資金が資源・半導体に集中した分、相対的に逃げ足が速くなった業種、という見え方ですね。

業種騰落率相対騰落コメント
情報・通信業-1.90%-3.73ptSBG・SHIFTなどグロース中小型に売り
医薬品-1.77%-3.60ptディフェンシブ全般に逆風
空運業-1.11%-2.94pt原油高がコスト懸念に
不動産業-0.84%-2.67pt米10年金利上昇が重し
その他製品-0.19%-2.02pt任天堂など値がさに利益確定

色分けすると、買われたのは資源(非鉄・鉱業・石油)+半導体(電気・精密)+素材、売られたのは情報通信+ディフェンシブ(医薬・電力)+不動産という構図です。「資源高×金利上昇×リスクオン」が今日の主題だったのかなと思います。資金が指数を押し上げた一方で、内需やグロース中小型はきれいに置き去りにされた1日でした。

💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
各業種の騰落率からTOPIX(+1.83%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを表しています。本日のようにTOPIXが+1.83%上がった局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率33業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 業種別 騰落率(33業種)| 2026/06/03 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=+1.83%(基準線) -3% -2% -1% +1% +2% +3% +4% +5% 非鉄金属 +5.66% (+3.83pt) ガラス・土石製品 +4.32% (+2.49pt) 電気機器 +3.87% (+2.04pt) 鉱業 +3.77% (+1.94pt) 金属製品 +3.41% (+1.58pt) 石油・石炭製品 +3.32% (+1.49pt) 精密機器 +3.28% (+1.45pt) 機械 +3.18% (+1.35pt) 銀行業 +2.74% (+0.91pt) 化学 +2.50% (+0.67pt) その他金融業 +2.24% (+0.41pt) 繊維製品 +1.83% (+0.00pt) 輸送用機器 +1.73% (-0.10pt) 鉄鋼 +1.60% (-0.23pt) 電気・ガス業 +1.53% (-0.30pt) ゴム製品 +1.40% (-0.43pt) パルプ・紙 +0.86% (-0.97pt) サービス業 +0.84% (-0.99pt) 証券・商品先物業 +0.77% (-1.06pt) 卸売業 +0.74% (-1.09pt) 保険業 +0.73% (-1.10pt) 水産・農林業 +0.69% (-1.14pt) 倉庫・運輸関連業 +0.45% (-1.38pt) 食料品 +0.39% (-1.44pt) 陸運業 +0.14% (-1.69pt) 建設業 -0.02% (-1.85pt) 海運業 -0.03% (-1.86pt) 小売業 -0.16% (-1.99pt) その他製品 -0.19% (-2.02pt) 不動産業 -0.84% (-2.67pt) 空運業 -1.11% (-2.94pt) 医薬品 -1.77% (-3.60pt) 情報・通信業 -1.90% (-3.73pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(+1.83%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/06/03 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
7 業種
🔥 本格 1 🟢 兆し 4 ○ 本日 2
中立
5 業種
様子見ゾーン
資金流出
21 業種
❄ 本格 9 🔵 兆し 7 ○ 本日 5

ここが今日のいちばん面白いところなんですよね。指数は史上最高値なのに、方向シグナルで見ると流入は7業種だけで、流出が21業種と圧倒的に流出側が多い。つまり「広く買われた上昇」ではなく、一部の資源・半導体に資金が集中した上昇」だったということです。エクセル側でも「⚡資金集中相場」と判定されています。

ヒートマップで5日間のptの推移が見えたところで、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を続けて掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日地力の5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。本日は流入7業種(🔥1/🟢4/○2)に対して流出21業種・中立5業種となり、ヒートマップ上の強弱とは別の「方向(増えているか減っているか)」の軸が見えてきます。

33業種 資金流入シグナル5項目スコア+判定 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 非鉄金属 3 5 🟢 兆し ○ 3→5 鉄鋼 · · · 0 2 – — 化学 · · · · 1 1 – — テクノロジー 電気機器 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 精密機器 · · 0 3 – — 金融 銀行業 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 証券・商品先物業 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 保険業 · · · · 3 1 – — 輸送・物流 海運業 · · · · 3 1 – — 倉庫・運輸関連業 · · · · 3 1 – — 空運業 · · · · · 1 0 – — 製造業サイクル 機械 · · · 0 2 – — 輸送用機器 · · · 0 2 – — 不動産・建設 不動産業 · · · 1 2 – — 建設業 · · · · 0 1 – — 生活防衛 電気・ガス業 · · 1 3 – — 陸運業 · · · · 0 1 – — 食料品 · · · · · 1 0 – — 医薬品 · · · · · 0 0 – — 内需消費 サービス業 · · · · 5 1 – — 小売業 · · · · · 1 0 – — 商社 卸売業 · · · 0 2 – — エネルギー 鉱業 · 2 4 ○ 本日 石油・石炭製品 · 1 4 ○ 本日 除外 ガラス・土石製品 · · 2 3 – — その他金融業 · · 3 3 🟢 兆し ○ 3→3 情報・通信業 · · · 5 2 – — 金属製品 · · · 3 2 – — パルプ・紙 · · · 0 2 – — その他製品 · · · · 4 1 – — 繊維製品 · · · · · 0 0 – — ゴム製品 · · · · · 2 0 – — 水産・農林業 · · · · · 1 0 – — 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 7業種 (🔥本格 1 / 🟢兆し 4 / ○本日 2) vs ⚠ 流出計 21業種 (❄本格 9 / 🔵兆し 7 / ○本日 5) / 中立 5業種 ⚡資金集中相場 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/06/03 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:流入側で唯一🔥本格流入は銀行業(前日4→本日4)。🟢兆しは非鉄金属・電気機器・証券・その他金融と、資源と金融に芽が出ています。一方、流出側ではサービス業・情報通信のスコアが高止まりで、内需・グロースの弱さが根強く残っているのが分かります。

業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日のptを並べると、6/02の全面安(新高安差-330)から今日6/03で多くの業種が一気にプラスへ振れたことが見て取れます。ただ緑が濃いのは電気機器・非鉄・鉱業・石油・ガラス土石といった資源・半導体に偏在していて、内需・ディフェンシブは赤が残ったままです。1日の反発と、地合いとしての強さは別物、という感じですね。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ直近5営業日 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)| 2026/06/03 05/28 TOPIX -0.41% 05/29 TOPIX +1.41% 06/01 TOPIX -0.42% 06/02 TOPIX -0.42% 06/03 TOPIX +1.83% 素材 非鉄金属 -2.72pt -0.42pt +1.23pt -2.10pt +3.83pt 1 化学 +0.36pt +0.78pt -0.22pt -1.53pt +0.67pt 10 鉄鋼 +0.42pt -0.12pt -2.27pt -1.04pt -0.23pt 14 テクノロジー 電気機器 +1.02pt +1.26pt +1.38pt +0.28pt +2.04pt 3 精密機器 -0.06pt -1.12pt -0.79pt -0.55pt +1.45pt 7 金融 銀行業 -1.18pt -0.84pt +0.24pt +1.58pt +0.91pt 9 証券・商品先物業 -0.12pt +0.36pt +0.66pt +1.82pt -1.06pt 19 保険業 -1.43pt -1.36pt +0.23pt -0.15pt -1.10pt 21 輸送・物流 倉庫・運輸関連業 +0.36pt -1.25pt -0.29pt +0.33pt -1.38pt 23 海運業 +1.07pt -0.87pt -0.09pt +1.39pt -1.86pt 27 空運業 -0.01pt +1.92pt -1.38pt -1.81pt -2.94pt 31 製造業サイクル 機械 -0.23pt -1.09pt -1.34pt -1.67pt +1.35pt 8 輸送用機器 +0.98pt -0.56pt -3.34pt -1.24pt -0.10pt 13 不動産・建設 建設業 +0.73pt -1.41pt -2.93pt -0.89pt -1.85pt 26 不動産業 -0.34pt -0.19pt -2.37pt +1.33pt -2.67pt 30 生活防衛 電気・ガス業 -1.26pt -0.85pt -1.75pt +0.80pt -0.30pt 15 食料品 +0.05pt -1.02pt +0.04pt -0.45pt -1.44pt 24 陸運業 -0.23pt -1.03pt -1.34pt -0.22pt -1.69pt 25 医薬品 -0.48pt +0.71pt -3.24pt -0.54pt -3.60pt 32 内需消費 サービス業 +1.04pt +0.44pt +1.78pt +0.23pt -0.99pt 18 小売業 +1.18pt +0.82pt -1.61pt +0.59pt -1.99pt 28 商社 卸売業 -0.29pt -1.16pt -2.70pt -0.25pt -1.09pt 20 エネルギー 鉱業 +0.22pt -3.76pt -4.27pt +4.17pt +1.94pt 4 石油・石炭製品 +0.02pt +0.74pt -2.52pt +1.62pt +1.49pt 6 除外 ガラス・土石製品 +0.12pt +0.88pt +1.53pt -1.55pt +2.49pt 2 金属製品 +1.53pt +4.27pt +2.52pt -1.86pt +1.58pt 5 その他金融業 -0.17pt -0.03pt -0.05pt -0.05pt +0.41pt 11 繊維製品 -0.22pt +1.34pt -2.10pt -1.06pt +0.00pt 12 ゴム製品 +1.06pt +0.53pt -0.89pt +0.05pt -0.43pt 16 パルプ・紙 +1.46pt -2.11pt -1.73pt -0.40pt -0.97pt 17 水産・農林業 -0.41pt -1.64pt -0.37pt -1.55pt -1.14pt 22 その他製品 -0.80pt +0.52pt +0.20pt +1.14pt -2.02pt 29 情報・通信業 -0.71pt +0.63pt +5.99pt +0.91pt -3.73pt 33 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来 高値・安値更新の業種別分布

需給の中身を見ると、ここはまだ少し気になるところです。新高値は75銘柄に対して新安値が161銘柄と上回り、新高安差は-86。前日の-330からは大きく改善したものの、まだ安値超過の状態です。

業種別の差(高値−安値)で見ると、プラスは電気機器+24が突出し、化学・ガラス土石・機械・精密が続きます。逆にマイナス側はサービス業-35・情報通信-19・医薬品-14と内需・グロース・ディフェンシブに安値が集中していて、相場の二層構造がそのまま現れています。

年初来高値・安値更新の業種別分布差(高値-安値) 年初来 高値・安値更新の業種別分布(差=高値−安値)| 2026/06/03 全市場:新高値 75銘柄 / 新安値 161銘柄(新高安差 −86) +24 電気機器 +6 化学 +5 ガラス・土石製品 +3 機械 +3 精密機器 -35 サービス業 -19 情報・通信業 -14 医薬品 -12 食料品 -11 小売業 新安値161が新高値75を上回り需給はなお悪化側。安値はサービス業・情報通信・医薬に集中し内部の弱さが残ります。 2026/06/03 | 市場資金フローレポート

業界標準の2軸でも確認しておくと、シクリカル-ディフェンシブ差は+2.75%とはっきりシクリカル優位、グロース-バリュー差は-1.66%でバリュー寄りでした。資源・金融・素材といった景気敏感・割安株に資金が向かい、グロース中小型が劣後する、典型的なリスクオン×バリュー優位の地合いだったといえそうです。もう一段解像度を上げた読み方は、後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」で整理してみますね。

本日の日本株で強かったテーマ

1テクノロジー+1.75pt⤴ +1日
2エネルギー+1.72pt⤴ +2日
3素材+1.42pt🆙 +1日
4製造業サイクル+0.62pt🆙 +1日
5金融-0.42pt◐ -1日
6商社-1.09pt↘ -10日
7内需消費-1.49pt🆘 -1日
8生活防衛-1.76pt↘ -5日
9輸送・物流-2.06pt↘ -4日
10不動産・建設-2.26pt↘ -1日
テーマ別資金フロー10テーマの対TOPIX相対騰落 テーマ別 資金フロー(相対騰落pt)| 2026/06/03 -2pt -1pt +1pt +2pt +1.75 テクノロジー +1.72 エネルギー +1.42 素材 +0.62 製造業サイクル -0.42 金融 -1.09 商社 -1.49 内需消費 -1.76 生活防衛 -2.06 輸送・物流 -2.26 不動産・建設 2026/06/03 | 市場資金フローレポート
💡 テーマ別平均騰落率って何?(初めての方向け)
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+1.83%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを表しています。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
💡 ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマでも構図ははっきりしています。最強はテクノロジー+1.75pt(⤴継続強)とエネルギー+1.72pt(⤴継続強)、そこへ素材+1.42pt・製造業サイクル+0.62ptが🆙主役化で加わりました。一方、最弱は不動産・建設-2.26pt・輸送物流-2.06pt・生活防衛-1.76ptで、内需・ディフェンシブ系が4テーマそろって↘継続弱です。

俯瞰すると、上位4テーマが資源・半導体・素材で🆙主役化/⤴継続強、下位は内需・ディフェンシブが軒並み継続弱という二極化が鮮明な日でした。商社は連続-10日と、ひとり長期の流出が続いているのも気になるところです。

🔥🔥 1 テクノロジー +1.75pt ⤴ 継続強

電気機器+2.04pt・精密機器+1.45ptの両輪。東エレ+13.39%など半導体が全面高。連続+1日・短長スプレッド+0.13で⤴継続強と判定、代金シェア61.2%・買い主導87%の「大量流入×買い主導」です。

🔥🔥 2 エネルギー +1.72pt ⤴ 継続強

鉱業+1.94pt・石油石炭+1.49pt。WTI+5.71%の原油急騰が直撃しました。連続+2日・スプレッド+1.19で⤴継続強、資源高の追い風が分かりやすく効いています。

🔥 3 素材 +1.42pt 🆙 主役化

非鉄金属+3.83ptが牽引、化学+0.67pt。連続+1日・本日pt+1.42で🆙主役化と判定、流出側からの反転の主役候補として明日の継続性に注目です。

🔥 4 製造業サイクル +0.62pt 🆙 主役化

機械+1.35pt主導、輸送用機器-0.10ptはまだ重い。連続+1日・本日pt+0.62で🆙主役化、ディスコ+7.02%など装置関連が半導体高に連動しました。

→ 5 金融 -0.42pt ◐ 中立

銀行業+0.91ptは強いものの、保険業-1.10ptが重し。連続-1日・本日pt-0.42で◐中立判定ですが、買い主導率91%と中身は「☀買い基調」。金利上昇は追い風です。

💧 6 商社 -1.09pt ↘ 継続弱

卸売業-1.09pt単独で構成。連続-10日と長期の流出が続いています。三菱商事・伊藤忠など大型バリューに資金が戻りにくい状況です。

💧 7 内需消費 -1.49pt 🆘 脱落

サービス業-0.99pt・小売業-1.99pt。連続-1日・本日pt-1.49で🆘脱落と判定、買い基調から一転して流出側へ反転した点に注意です。

💧💧 8 生活防衛 -1.76pt ↘ 継続弱

医薬品-3.60ptが大きく、電気ガス-0.30pt。連続-5日・本日pt-1.76で↘継続弱、リスクオン局面では逃げられやすい逆風の側です。

💧💧 9 輸送・物流 -2.06pt ↘ 継続弱

空運業-2.94pt・倉庫運輸-1.38pt。連続-4日・本日pt-2.06で↘継続弱、原油高がコスト懸念として効いた格好です。

💧💧 10 不動産・建設 -2.26pt ↘ 継続弱

不動産業-2.67pt・建設業-1.85pt。連続-1日・本日pt-2.26で↘継続弱、米10年金利の上昇が金利敏感セクターの重しになっています。

まとめると、明日以降も資源・半導体・素材の物色は粘り強く続きそうな一方、内需・ディフェンシブ・不動産は戻り売り警戒の方が先に立つ局面という感じでしょうか。テーマの二極化がここまで揃うと、当面はリーダー業種を素直に追うのが基本になりそうです。

3対立軸でみるマクロ文脈

💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

3対立軸を並べると、本日の主題は「リスクオン×資源高×金利上昇」とくっきり読み取れます。3軸がすべてプラス方向にそろう日はそれほど多くなく、景気敏感・資源・金融という「金利が上がっても買える側」に資金が集まった1日だったといえそうです。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+1.84pt+1.91pt+2.43pt+4日金利上昇
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2+2.46pt+0.24pt-1.19pt+2日資源高
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛+3.02pt+0.94pt+10.47pt+1日リスクオン

面白いのは、資源軸が本日+2.46ptと3日平均(+0.24pt)を大きく上回って跳ねたところなんですよね。10日累計はまだ-1.19ptとマイナス圏で、ここ最近はむしろ資源が弱かったところに、原油急騰をきっかけに一気に資金が戻ってきた格好です。金利軸は連続+4日と最も粘り強く、金融が買われ不動産・建設が売られる「金利上昇局面らしい物色」が地味に続いています。一方リスク軸は連続+1日とまだ日が浅く、リスクオンに転じたばかりという点は頭に置いておきたいところです。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1ラサ工業4022化学+23.22%+21.39pt
2日本電波工業6779電気機器+20.09%+18.26pt
3テラスカイ3915情報・通信業+19.81%+17.98pt

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHD電気機器+0.70%1位半導体メモリの主力、商いの中心
ソフトバンクグループ情報・通信業-3.67%2位グロース中心に逆行安、指数の重し
村田製作所電気機器+1.86%3位半導体高の流れに乗り堅調

売買代金の中心はキオクシア・SBG・村田と大型の電気機器・情報通信に集まりました。ただSBGが-3.67%と逆行安で、商いの太い銘柄の中でも明暗が割れているのが分かります。値上がり率上位はラサ工業・日本電波工業・テラスカイと中小型の急騰組で、こちらは短期資金の回転が効いた顔ぶれですね。

💡 過熱スコアって何?(初めての方向け)
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

勢いと過熱が同居しているのがこのグループです。RSI・乖離・相対騰落の3条件がそろった強いトレンド継続中の銘柄が並ぶ一方、過熱スコアは多くが+6と⚠過熱の領域に入っています。順張りで追うにしても、押し目を待つ姿勢が大事になりそうな位置ですね。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
ライフドリンクカンパニー2585+5.48%+3.65pt+6⚠過熱
テラスカイ3915+19.81%+17.98pt+6⚠過熱
AGC5201+7.56%+5.73pt+6⚠過熱
日本電波工業6779+20.09%+18.26pt+6⚠過熱
京セラ6971+7.59%+5.76pt+6⚠過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)

個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方がそろった、最も確度の高いシグナルです。本日は電気機器・素材系が中心で、業種ぐるみで買われた中核どころが顔をそろえました。前日比率の高い順に並べています。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
パナソニックHD6752電気機器+8.93%+7.10pt+3△やや強
ミネベアミツミ6479電気機器+6.12%+4.29pt+5⚠過熱
ブラザー工業6448電気機器+5.34%+3.51pt+4⚠過熱
日清紡HD3105電気機器+4.21%+2.38pt+3△やや強
日本電波工業6779電気機器+20.09%+18.26pt+6⚠過熱

このグループは過熱スコア+3〜+4の「△やや強」がいくつか混じっているのが救いです。⚠過熱の銘柄は短期的には伸び切った位置ですが、+3〜+4どころはトレンド継続を確認しながらの押し目狙いに向く、と読めます。

売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高急増1.5倍以上)

底値圏で大口の買いが入り始めているサインとして注目する、逆張り向けの参考情報です。RSIの低い順(最も売られすぎ順)に並べています。

銘柄名コードRSI乖離率騰落率過熱スコア判定
タマホーム14198.17-18.6%-3.20%-6✕売られ
ライク246210.98-9.7%-2.10%-3△やや弱
シンクロ・フード396311.85-8.4%-1.80%-3△やや弱

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)

空売り残高が多い中での株価上昇は、売り方の損切り(ショートカバー)を誘発しやすく、急騰に発展しやすいパターンです。信用倍率の低い順(空売り比率が高い順)に並べています。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
武蔵精密工業72200.62+18.20%+16.37pt+3△やや強
日本取引所グループ86970.78+9.22%+7.39pt+2△やや強
日本精線56590.85+6.40%+4.57pt+2△やや強
📊 勝ち組セクターの中核株(F:業種累積+2pt以上 = 電気機器)を開く

相場全体のトレンドが強い業種(業種の累積相対騰落が+2pt以上)の中から、時価総額が大きく、個別株の上昇基調も確認でき(RSI≥50・乖離率≥0%)、予想PERが同業種内で割安(中央値以下)の銘柄を抽出しています。時価総額の大きい順に並べた、中長期の順張り戦略の参考情報です。本日は全て電気機器でそろいました。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
ミネベアミツミ6479電気機器+6.12%+5⚠過熱
EIZO6737電気機器+4.80%+4⚠過熱
ブラザー工業6448電気機器+5.34%+4⚠過熱
スタンレー電気6923電気機器+4.10%+4⚠過熱
ワコム6727電気機器+7.20%+6⚠過熱
📊 負け組セクターの中核株(G:業種累積-2pt以下 = 医薬品・卸売業)を開く

相場全体のトレンドが弱い業種(業種の累積相対騰落が-2pt以下)の中から、時価総額が大きく、個別株の下落基調も確認でき(RSI≤50・乖離率≤0%)、予想PERが同業種内で割高(中央値以上)の銘柄を抽出しています。時価総額の大きい順に並べた、ポジション縮小や空売り戦略の参考情報です。本日は医薬品と卸売業(商社)が中心でした。なお卸売業の各銘柄は商品市況に強く連動するため、※関連市況確認要の銘柄です。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
武田薬品工業4502医薬品-2.40%-4✕売られ
三井物産8031卸売業 ※関連市況確認要-1.80%-4✕売られ
三菱商事8058卸売業 ※関連市況確認要-1.50%-3△やや弱
丸紅8002卸売業 ※関連市況確認要-1.30%-3△やや弱
伊藤忠商事8001卸売業 ※関連市況確認要-1.10%-3△やや弱

市場体温計

💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1が合計+3/±5の「☀☀熱気(強気)」。日々の体温としてはしっかり暖かい1日でした。ただし高温シグナルのLayer 2が4項目中2点が点灯しており、過熱を警戒し始めるサインも同時に出ています。低温のLayer 3は0点灯で、底値圏の気配はありません。

Layer 1:日々の体温(合計 +3 / ±5 → ☀☀熱気)

5項目のうち4項目がプラス方向で、相場の暖かさははっきり出ています。唯一マイナスなのが新高安差で、ここだけ-1がついています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率66.2%≥55%≤35%+1
値上がり業種数25/33≥20≤11+1
新高値−新安値スプレッド-86≥+30≤-30-1
日経・TOPIX方向両方+両方+両方-+1
TOP10売買代金 上昇数9/10≥8社≤3社+1
Layer 1 合計+3 / ±5☀☀熱気

Layer 2:高温シグナル(2 / 4 点灯)

ここが本日いちばん意識しておきたいところです。4項目のうち②(日経225 25日乖離率)と④(信用評価損益率)の2つが点灯しました。①RSI70超比率と③騰落レシオ25日はまだ閾値に届いていません。2点点灯は「警戒(利確検討)」のラインに乗ったことを意味します。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率8.1%≥25%33%未達
日経225 25日乖離率+8.82%≥+8%100%✅点灯
騰落レシオ25日96.97≥12578%未達
信用評価損益率-0.36%≥-3%100%✅点灯
合計2/4点灯 → 警戒(利確検討)

所感でも触れていた②日経乖離率+8.82%と④信用評価損益率-0.36%が、そのまま体温計の高温シグナルとして点灯した形です。乖離率は「短期的に上に行き過ぎ」を、信用評価損益率は「個人投資家の含み損が浅くなり、戻り売りが出やすくなる水準」を表していて、どちらも上値の重さにつながりやすいところなんですよね。指数が最高値でも、ここは素直に頭に置いておきたい数字だと思います。

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

Layer 2と異なり3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、『上昇はじわじわ、下落は急激』という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場では事実上ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。本日は4項目すべて未達で、底値の気配はありません

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率14.8%≥15%99%未達
日経225 25日乖離率+8.82%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日89.01≤6067%未達
信用評価損益率-0.36%≤-15%2%未達
合計0/4点灯 → 底値感なし
📊 補助指標と相場の質(資金集中度・買い主導率ほか)を開く

同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。本日は資金集中度45.3%(極端集中)買い主導率85%(買い主導)日経−TOPIX乖離率差+5.25pt(値がさ偏重)と、「買いではあるが、値がさ大型に極端に偏った買い」という中身がはっきり出ています。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)45.3%極端集中≥30%で集中・≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)85%買い主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+3.57%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+5.25pt値がさ偏重警戒≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)89.01中立≤60で超過冷/≤80で過冷

本日の総合解釈をまとめると、Layer 1は+3と熱気がある一方で、資金集中度45.3%・日経−TOPIX乖離率差+5.25ptが示すとおり、値がさ大型に偏った、幅を伴わない過熱の側面が濃いんですよね。高温シグナルが2点灯している点と合わせると、相場の質はあくまで「中立」と読むのが妥当な気がします。強いことは強いけれど、全面的に手放しで強いわけではない、という1日でした。

本日のマクロ環境

マクロは、それぞれが別々のシグナルとして動いた1日でした。前日の米国株は最高値圏で堅調、原油は急騰、米金利は4.4%台で上昇と、輸出株・資源株に追い風が重なった一方、米金利上昇は金利敏感セクターには逆風という、強弱の混在した地合いです。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+2.50%
68,401円・最高値
TOPIX
+1.83%
3,996pt・最高値
グロース250
-1.00%
764pt・逆行安
海外株式(前日)
NYダウ
+0.45%
51,313・最高値圏
ナスダック
+0.03%
27,093・横ばい
S&P500
+0.13%
7,609・最高値圏
為替・金利
ドル円
159.68
+0.00円・円安継続
米10年金利
4.477%
+0.04pt・4.4%台上昇
VIX恐怖指数
16.10
-0.11・低位楽観
資源・需給
WTI原油
$95.96
+5.71%・急騰
騰落25日
96.97
中立ゾーン
信用評価損益率
-0.36%
-3%閾値に到達・天井警戒
日経・TOPIXそろって史上最高値、ほぼ全面高のリスクオン

日経+2.50%・TOPIX+1.83%がそろって史上最高値を更新し、値上がり業種は25/33と幅も伴いました。前日の米国株が最高値圏で堅調だった流れを引き継ぎ、上昇銘柄比率66.2%と素直なリスクオンの地合いです。ただしグロース250だけは-1.00%と逆行安で、大型偏重の色は残りました。

資源高が主導、WTI+5.71%で鉱業・石油・非鉄が買われ素材・エネルギーが上位化

本日の主役は資源です。WTI原油が+5.71%と急騰し、鉱業+1.94pt・石油石炭+1.49pt・非鉄金属+3.83ptと資源関連が軒並み買われました。テーマ別でもエネルギー+1.72pt・素材+1.42ptが上位に並び、資源軸が本日+2.46ptへ跳ねた背景がここにあります。金利上昇局面と資源高が重なる、景気敏感株に追い風の構図です。

資金集中が極端化、TOP3シェア45.3%・買い主導85%で値がさ偏重

強い1日でしたが、中身は資金集中度45.3%(極端集中)。売買代金TOP3シェアが45.3%・買い主導率85%と、ごく一部の値がさ大型に買いが偏りました。日経−TOPIX乖離率差は+5.25ptと値がさ偏重を示し、指数の強さほど裾野は広がっていない、という読み方ができます。

テーマはテクノ・エネ・素材が上位、不動産建設と輸送物流が最弱

テーマ別ではテクノロジー+1.75pt・エネルギー+1.72pt・素材+1.42ptが上位を占めました。逆に不動産・建設-2.26pt・輸送物流-2.06ptが最弱で、金利敏感・内需ディフェンシブが軒並み売られる二極化が鮮明です。原油高と金利上昇という本日のマクロが、テーマの明暗をそのまま決めた格好ですね。

新高安差-86・グロース逆行安と、強さの裏に残る需給の弱さ

指数が最高値でも、新高値75に対し新安値が161で新高安差-86と、安値更新の方が多い混在状態です。グロース250は-1.00%と逆行安で、上昇が大型偏重に支えられている点には注意が要ります。ドル円159.68の円安・米10年4.477%の金利上昇・VIX16.10の低位楽観と、外部環境は楽観寄りですが、需給の裾野が狭いことは頭の片隅に置いておきたいところです。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +1.84pt(連続+4日) 金利上昇
  • 資源軸 +2.46pt(連続+2日) 資源高
  • リスク軸 +3.02pt(連続+1日) リスクオン
  • 市場体温計:L1 +3「☀☀熱気」/ L2 2/4点灯(日経乖離+8.82%・信用評価-0.36%)/ L3 0/4
環境は資源高×金利上昇×リスクオンで強いが、高温シグナル2点灯で過熱警戒も同時点灯
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:テクノロジー+1.75pt(⤴継続強・連続+1日・🔥🔥強流入)
  • 次点:エネルギー+1.72pt(連続+2日・WTI+5.71%が追い風)
  • 最弱:不動産・建設-2.26pt(↘継続弱・連続-1日・💧💧強流出)
  • もう1つの敗者:輸送・物流-2.06pt(原油高がコスト懸念)
資源・半導体・素材が主役、金利敏感の内需ディフェンシブが最弱の二極化
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入1業種に 銀行業(前日4→本日4) が登場、🟢兆しに非鉄・電気機器・証券
  • F勝ち組セクター中核に 電気機器5社 が並ぶ
  • G負け組セクター中核は 医薬品・卸売業(商社) に集中
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+6で 短期は伸び切った位置
買いの中核は電気機器・資源・金融だが、上位はすでに過熱スコア⚠の水準
3層の一致:マクロ層の「資源高×金利上昇×リスクオン」、テーマ層の「資源・半導体主役、内需ディフェンシブ最弱」、業種層の「電気機器・資源・金融が買いの中核」が、3層すべてで 景気敏感・資源・金融優位のリスクオン という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。ただしいずれの層にも「過熱・偏り・需給の狭さ」という but が付くのが、本日の難しさです。
📊 メインシナリオ:資源・半導体追随+内需は戻り売り警戒

明日も資源・半導体・素材のリーダー業種が物色の中心になりつつ、上値では過熱スコア⚠水準の銘柄に利益確定が出やすい、強含み持続の公算が高いとみています。

  • 期待エリア:非鉄金属・鉱業・石油石炭・電気機器(資源軸+2.46pt・テクノ継続強)
  • 継続性試金石:素材・製造業サイクル(本日🆙主役化、連続日数が伸びるかが鍵)
  • 底打ち待機:医薬品・不動産(L3未点灯のため反転確認は時期尚早)
  • マクロ材料注視:米10年金利4.4%台の方向とWTI原油の続伸/反落、ドル円159円台の維持

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:資源高の一服で主役が失速

本日の上昇を主導した資源は、原油が反落すると一気に勢いを失う可能性があります。資源軸の10日累計はまだ-1.19ptとマイナス圏で、地力はそこまで強くありません。資源が崩れると指数を支える柱が半導体だけになり、上値が重くなります。

警戒トリガー:WTI原油が-3%超の反落、または鉱業・石油石炭が寄り付き-2%超

⚡ 最弱気分岐B:金利急騰×値がさ偏重の巻き戻し

日経の25日乖離率は+8.82%とすでに過熱ゾーン。米金利がさらに上昇すると、値がさ大型の半導体に利益確定が集中し、集中度45.3%の裏返しで指数が急落しやすい地合いです。信用評価損益率-0.36%も戻り売りを誘発しやすい水準にあります。

警戒トリガー:米10年金利4.6%超×ドル円が円高反転、またはSBG・キオクシアが寄り付き-3%超
🎯 シナリオ信頼度:中

3層が「景気敏感・資源・金融優位」で概ね一致している点は強い材料です。一方で、リスク軸が連続+1日と日が浅く、資源軸の10日累計もマイナス圏、さらに高温シグナル2点灯・集中度45.3%という過熱と偏りの弱点が重なるため、信頼度は中と見ています。上記の警戒トリガーが出れば、即座にサブシナリオへ切り替えるのが安全だと思います。

📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 資源高×金利上昇×リスクオンの三拍子

まずマクロ環境から整理します。本日は前日の米国株が最高値圏で堅調、WTI原油が+5.71%と急騰、米10年金利が4.477%へ上昇という外部環境でした。これを3対立軸に落とし込むと、金利軸+1.84pt(連続+4日)、資源軸+2.46pt(連続+2日)、リスク軸+3.02pt(連続+1日)と、3軸すべてがプラス方向にそろいます。

特筆すべきは資源軸の跳ね方です。3日平均が+0.24pt、10日累計が-1.19ptと、ここ最近はむしろ資源が弱かったところに、原油急騰をきっかけに本日+2.46ptへ一気に戻りました。金利軸は連続+4日と最も粘り強く、金融が買われ不動産・建設が売られる金利上昇局面らしい物色が続いています。

市場体温計はLayer 1が+3で「☀☀熱気」。ただしLayer 2の高温シグナルが2点灯(②日経25日乖離率+8.82%・④信用評価損益率-0.36%)しており、環境は強いが過熱警戒も同時に点灯という両面性が層1の結論です。

層2:テーマ層 ─ 資源・半導体主役、内需ディフェンシブ最弱の二極化

マクロの三拍子は、テーマ層にそのまま反映されました。最強はテクノロジー+1.75pt(⤴継続強)、次いでエネルギー+1.72pt(連続+2日)、素材+1.42pt(🆙主役化)、製造業サイクル+0.62pt(🆙主役化)と、上位4テーマが資源・半導体・素材で固まっています。

逆に最弱は不動産・建設-2.26pt、輸送物流-2.06pt、生活防衛-1.76pt、内需消費-1.49ptと、金利敏感・内需ディフェンシブが軒並み下位に沈みました。輸送物流は原油高がコスト懸念として効き、不動産・建設は米10年金利の上昇が重しになる、という分かりやすい逆風です。

商社(卸売業)が連続-10日と長期の流出を続けている点も気になります。資源高の日でも商社が買われないのは、大型バリューに資金が戻りにくい地合いを映していると読めます。テーマの二極化がここまで揃うと、当面はリーダー業種を素直に追い、最弱テーマは戻り売り警戒というのが層2の結論です。

層3:業種・銘柄層 ─ 買いの中核は電気機器・資源・金融、ただし過熱

個別業種のシグナルを見ると、🔥本格流入は銀行業1業種のみ、🟢兆しが非鉄金属・電気機器・証券・その他金融の4業種で、買いの芽は資源と金融に出ています。一方で流出は21業種と数のうえでは圧倒的に多く、本日の上昇が「広く買われた上昇」ではなく「一部に集中した上昇」だったことを裏付けます。

スクリーナーでは、F勝ち組セクター中核が全て電気機器でそろい、業種ぐるみの強さが確認できます。逆にG負け組セクター中核は医薬品・卸売業(商社)に集中し、テーマ層の最弱と整合しています。

ただし注意したいのは、A最強モメンタム上位の過熱スコアが軒並み+6(⚠過熱)という点です。勢いのある銘柄ほど短期的には伸び切った位置にあり、追いかけるなら押し目を待つ姿勢が大事になります。買いの中核は明確だが、上位はすでに過熱水準というのが層3の結論です。

3層統合の読み方

3層を統合すると、マクロ・テーマ・業種のいずれもが「景気敏感・資源・金融優位のリスクオン」という同じ方向を示しており、これは構造的なシグナルとして信頼できます。明日も資源・半導体・素材のリーダー業種が物色の中心になる公算が高い、というのがメインシナリオの根拠です。

一方で、3層すべてに「but」が付くのも事実です。マクロ層は高温シグナル2点灯、テーマ層はリスク軸連続+1日の浅さ、業種層は資金集中度45.3%と過熱スコア⚠水準。この偏りと過熱が、原油反落や金利急騰をきっかけに巻き戻されるリスクを残しています。だからこそ信頼度は中とし、警戒トリガーが点灯したら素早くサブシナリオへ切り替える構えが大切になる、というのが3層統合の結論です。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+3/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+1/3(TOPIX+1.83%→+1、日経-TOPIX差+0.67pt→+1、グロース-TOPIX-2.83pt→-1)
  • B 幅・需給:+1/3(値上がり25業種→+1、上昇比率66.2%→+1、新高安差-86→-1)
  • C 内部エネルギー:+2/3(シ-デ差+2.75%→+1、売買代金急増の勢い+3.61%→+1、RSI健全度→0)
  • D 過熱調整:-1(資金集中度45.3%→-1。過熱度ブレーキはRSI70超8.1%・騰落96.97で未点灯。資金集中リスクが警戒シグナルとして点灯
  • E マクロ:0/2(VIX16.10→0、米株合算+0.16%→0)

判定根拠:A・B・Cの3群がプラスで、トレンド・需給・内部エネルギーのいずれも上向きの「やや強気」です。一方でD群の資金集中リスク-1が点灯しており、値がさ大型への極端な偏り(TOP3シェア45.3%)が、幅を伴わない過熱として警戒要因に残っています。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした個人的な見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の数値やスコアは作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。本記事の情報を利用したことによって生じたいかなる損害についても、私は責任を負いかねます。

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