今日の日本株|2026年9月11日の市場資金フロー|原油高と金利上昇で1,259円安、買われたのは保険と自動車

今日の日本株|2026年9月11日の市場資金フロー|原油高と金利上昇で1,259円安、買われたのは保険と自動車

📉 日経 -1.93%(1カ月ぶり安値) 🏆 総合判定 全面安・警戒 -7/±11 🌡 体温計 -4 ❄❄低温 🎯 ◎3・○0・△0/🔻3
今日日経平均は1,259.61円安の64,011.34円と大幅反落。安値63,208.63円までは前日から2,000円を超える下げで、終値は8月19日以来1カ月ぶりの安値です
中身サウジアラビアの減産報道でWTI原油が101ドル台、米10年金利は4.944%へ上昇。金利に弱い半導体が総崩れで、アドバンテストとソフトバンクグループの2銘柄だけで日経を約748円押し下げました。買われたのは保険業+2.25%・海運業+1.28%・輸送用機器+1.14%の3業種だけです
明日◎最優先は3業種(輸送用機器・サービス業・保険業)。ただし当日の中身まで伴っているのは保険業と輸送用機器の2つで、体温計が「極寒」まで下がった日は小さく入るのが基本です

今日の日本株は、原油と金利の2本に押された一日でした。日経平均は64,011.34円(-1.93%)、TOPIXは4,028.30(-0.65%)、グロース250は767.93(-1.83%)。始値64,276.82円から安値63,208.63円まで下げ、後場はやや戻したものの終日軟調でした。本日は9月のメジャーSQ算出日で、SQ値は63,039.49円。当日の安値がSQ値に169円届かず、いわゆる「幻のSQ」になっています。

9/10 に私が立てたシナリオが、今日どうなったかを最初に振り返ります。期待エリアに置いた銀行業はプラスを保ち、継続性試金石も3つのうち2つが成立しました。それなのに日経は1,259円安で、警戒トリガーはどちらも発動していません

自己採点 3.0 / 5.0 🟡 ①レンジはTOPIXと値上がり業種が的中、日経は下限を289円割った(1.0/2.0) 🟢 ②期待エリアの銀行業は対TOPIX+0.84ptでプラスを維持(1.0/1.0) 🟢 ③継続性試金石は3つのうち2つ成立(1.0/1.0) 🔴 ④警戒トリガーは2つとも発動せず、それでも1,259円安(0/1.0)
  • 🟡 一部的中置いたレンジは3つのうち2つが中に収まりました。TOPIXは4,028.30(想定4,000〜4,110)、値上がり業種は11(同8〜24)で的中。日経は64,011.34円で想定下限64,300円を289円割りました
  • ⭕ 的中期待エリアに置いた銀行業は、下げ相場のなかでプラスを保ちました。業種騰落は+0.19%・対TOPIX+0.84pt、買い越し比率+14.7%・ブレッドス+24.6%で業種内も買いが優勢。福井銀行+4.92%・富山第一銀行+3.59%など地銀8行が年初来高値を更新し、サブ業種の地銀も◎本命(地力3位/124群)を維持しています。
  • ⭕ 的中継続性試金石は3つのうち2つが成立しました。①銀行業は対TOPIX+0.84ptでプラス、②継続◎4業種の3日目は鉱業+1.52pt・鉄鋼+0.10ptがプラスで「2つ以上」を満たし、③日経の5日線65,421円上抜けは未達。書いた基準では「反発は続き」に該当しますが、実際は1,259円安でした
  • ❌ 外れ置いた警戒トリガーは、どちらも発動していません。分岐Aの条件は「銀行業が翌日に対TOPIXでマイナス」または「値上がり業種が10以下」で、実際は銀行業+0.84pt・値上がり業種11でどちらも未達。分岐Bの「日経VIが35超」「ドル円152円割れ」も日本VI29.80・ドル円154.16円で未達です。国内の需給だけで条件を組んだため、外から来た下げを一つも拾えませんでした

総括:昨日までの2日間は「いちばん動いた側をシグナルの外側に置いた」という外し方でしたが、今日は形が違います。置いた条件は当たっていて、それでも指数は1,259円下げました。警戒トリガーを国内の業種の動きだけで組んだことが理由で、WTI101ドル・米10年4.944%という外の数字を条件に入れていませんでした。明日からは警戒トリガーに外部指標(原油・米金利)を1本入れることにします。

本日の市場サマリー

日経-1.93%・TOPIX-0.65%。上げた業種は11、上昇銘柄比率は32.9%まで落ちました。

主要指標
日経平均
-1.93%
64,011 円(-1,260円・25日乖離 -3.23%)
TOPIX
-0.65%
4,028 pt(25日乖離 -1.87%)
グロース250
-1.83%
768 pt(5日続落・直近安値を割る)
セクター・内部相場
最強業種
保険業
+2.25% / 相対 +2.90pt
最弱業種
非鉄金属
-3.52% / 相対 -2.87pt
上昇銘柄比率
32.9%
新高値26 / 新安値39(差 -13)
為替・米10年
¥154.16 / 4.944%
ドル円 +0.59円 / 米10年 +0.097pt

下げの材料は2つとも外から来ました。前日10日の米国市場はNYダウ-0.61%・S&P500-0.59%・ナスダック総合-0.66%と続落し、フィラデルフィア半導体指数は-2.66%です。対イラン紛争の長期化懸念に加えてサウジアラビアの8月原油生産が1990年以来の低水準に落ち込んだと伝わって原油が続伸し、米8月生産者物価指数の加速と米財務省の長期債買い戻しプログラムの未消化が重なって米10年国債利回りは4.944%まで上昇しました。

東京市場は994.13円安で寄り付き、前場中ごろに63,200円台まで下げ幅を広げました。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海に面するモカを掌握したとの報道もあり、日本の10年国債利回りが節目の3%に接近する場面もありました。国内金利の上昇は銀行・保険には追い風ですが、市場全体には将来利益を割り引く力として働きます。

中身は、金利に弱い側と強い側がはっきり分かれました。売られたのは非鉄金属-3.52%・電気機器-2.03%・石油・石炭製品-1.54%、買われたのは保険業+2.25%・海運業+1.28%・輸送用機器+1.14%です。プライムの値上がりは32.7%・値下がりは63.4%、売買代金は8兆7,129億円と前日から3,300億円増え、下げに出来高が伴いました。

業種別資金フロー分析

上位は金利上昇と円安の受益セクター。下位はキオクシア・アドバンテストを抱える電気機器と、原油高が一服した石油・石炭製品です。

値上がり業種 TOP5

首位は保険業+2.25%(相対+2.90pt)で、33業種で唯一の2%超えです。買い越し比率+100%・トップ1除外後も+100%・ブレッドス+60%と業種内の広がりを伴っており、最大銘柄の東京海上ホールディングス(占有率40%)が+2.26%、MS&ADも上げました。国内10年金利が3%に接近したことが直接の材料です。

2位の海運業+1.28%は川崎汽船+2.94%を先頭に主力がそろって上げ、25日累積+18.76ptは33業種のトップです。3位の輸送用機器+1.14%はドル円154円台の円安を背景にトヨタ自動車+1.24%・本田技研工業+1.80%・デンソー+1.91%・スズキ+1.76%が上げ、買い越し比率+72.7%で〈本物〉判定。4位の鉱業+0.87%は原油高の受益ですが、業種内では日鉄鉱業-8.62%が値下がり率5位に沈んでいます。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1保険業+2.25%+2.90pt🟢→・★新規点灯・◎最優先。買い越し比率+100%・ブレッドス+60%で〈本物〉。25日累積+1.47・5日前比+6.65
2海運業+1.28%+1.93pt25日累積+18.76で33業種の最上位。5日前比+6.13。母数が薄く資金判定は「-」
3輸送用機器+1.14%+1.79pt🔥→・★新規点灯・◎最優先。トヨタ41%で〈本物〉。買い越し比率+72.7%・5日前比+6.46
4鉱業+0.87%+1.52pt🟢↑・点灯5日目で🔻空売り候補。25日累積+12.72と高いが日鉄鉱業-8.62%と中身は割れた
5卸売業+0.21%+0.86pt三菱商事19%で〈大型主導〉。買い越し比率+57.4%だがブレッドスは-0.9%で広がりは薄い

値下がり業種 TOP5

最下位は非鉄金属-3.52%(相対-2.87pt)で、買い越し比率-100%・トップ1除外後も-100%・ブレッドス-100%と業種内が完全な全面安です。フジクラ-4.36%・住友金属鉱山-6.93%・住友電気工業-1.61%と主力がそろって下げました。5日前比は-14.51ptで、失速幅は33業種で最大です。

2位の電気機器-2.03%が、指数への効き方ではいちばん重い下げでした。キオクシアホールディングス-6.99%・アドバンテスト-6.49%・KOKUSAI ELECTRIC-7.47%・三井ハイテック-7.66%・イビデン-5.42%・レーザーテック-4.82%と半導体が総崩れで、買い越し比率-94.4%。3位の石油・石炭製品-1.54%は原油が101ドル台にあるなかでの利益確定、5位の化学-1.21%はレゾナック・ホールディングス-10.68%が重しです。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属-3.52%-2.87ptフジクラ41%で〈本物〉。買い越し比率-100%・ブレッドス-100%。5日前比-14.51で失速幅は33業種最大
2電気機器-2.03%-1.38ptキオクシア45%で〈本物〉。買い越し比率-94.4%。アドバンテストは日経を1銘柄で-530.99円押し下げ
3石油・石炭製品-1.54%-0.89pt25日累積+15.37と水準は高いまま。WTI101ドル台での利益確定。ENEOS-2.11%
4サービス業-1.29%-0.64pt🟢↑・★新規点灯・◎最優先だが当日はマイナス。リクルートHD61%で買い越し比率-61.5%
5化学-1.21%-0.56pt信越化学工業36%で〈本物〉。レゾナックHD-10.68%・クミアイ化学工業-12.65%が下位に

複数日ベースの方向シグナルは流入12業種 対 流出14業種で、表示は前日と同じ「⚖️ 中立・調整」です。★の新規点灯は7業種と前日の1業種から大きく増え、実践判定は◎最優先3件(輸送用機器・サービス業・保険業)・○監視0件・△単騎0件・×見送り4件(銀行業・証券・商品先物業・その他金融業・繊維製品)でした。体温計が下がったことで🔻空売り候補も3件(鉄鋼3日目・情報・通信業5日目・鉱業3日目)点灯しています。

テーマ別資金フロー

金融+1.39ptが2日続けて首位。輸送・物流/製造業サイクル/生活防衛の3つが🆙主役化で、最下位は素材-1.11ptです。

1金融+1.39pt🔥 ◐ +2日
2商社+0.86pt🔥 ⤴ +1日
3輸送・物流+0.78pt🔥 🆙 +1日
4製造業サイクル+0.65pt🔥 🆙 +1日
5生活防衛+0.60pt🔥 🆙 +1日
6エネルギー+0.32pt→ ⤴ +1日
7不動産・建設-0.10pt→ ◐ -2日
8内需消費-0.35pt→ ↘ -1日
9テクノロジー-0.90pt💧 ↘ -4日
10素材-1.11pt💧 🔄 -2日

首位の金融+1.39ptは2日連続のプラスで、10日累計も+3.16ptです。④先回りアラートでは代金TOP100に12銘柄・買い主導率75%・急増CSVの同方向率73%で「🔥 流入×買い主導」。急増側にも千葉銀行・ふくおかフィナンシャルグループと地銀が並びました。商社+0.86ptも買い主導率86%で🔥判定です。

最下位の素材-1.11ptは代金TOP100の買い主導率0%で「💧売り主導」。9位のテクノロジー-0.90ptは4日続けてのマイナスで、代金TOP100の25銘柄が市場シェアの51.8%を占めながら買い主導率は12%という形です。市場の代金の半分がテクノロジーに集まったうえで、その8割超が下げたという意味になります。今日の指数の下げは、ほぼこの1点で説明がつきます。

3対立軸でみるマクロ文脈

金利軸は+1.48ptで2日続けてのプラス。リスク軸は-1.06ptで、シクリカルからディフェンシブへの逃避が出ています。

対立軸本日値連続10日累計ひとこと
金利軸+1.48pt+2日+3.47pt金融−不動産建設。金融+1.39ptに対し不動産・建設-0.10ptで、金利上昇局面の並びが継続
資源軸-0.20pt-2日+5.54pt原油は101ドル台なのにエネルギー+0.32pt・素材-1.11ptで、資源セクターは反応しなくなった
リスク軸-1.06pt-2日-4.57pt製サイ・テクノ・素材−生活防衛。生活防衛+0.60ptに対しテクノロジー-0.90ptでリスクオフ

金利軸は3日平均でも+0.78pt、10日累計+3.47ptと水準を上げています。国内10年金利の3%接近と米10年4.944%が同じ方向に効いており、金融が上・不動産建設が下という並びは、金利が動くまで続きやすい形です。いちばん動いたのはリスク軸で、生活防衛+0.60ptが🆙主役化まで上がり、テクノロジー-0.90ptと開きました。

本日の注目銘柄

掲載は3枠。値上がり率は中小型の材料株が上位で、モメンタム上位は地銀と公益が占めました。

値上がり率 TOP3(東証プライム)

首位はエアトリ+16.25%で、値幅制限いっぱいまで買われて年初来高値を更新しました。2位のファーマフーズ+11.25%は売買代金が前日比+1,141%と急増、3位のワイ・ティー・エル・コーポレーション・バーハッド+5.81%も中小型の材料株です。

TOP20には福井銀行+4.92%・富山第一銀行+3.59%の地銀2行に加え、日伝+3.95%・伯東+3.05%・RYODEN+2.78%とエレクトロニクス商社が3社入りました。指数が2%近く下げた日に、この2つの群だけが上位に固まっています。

順位銘柄(コード)業種騰落率コメント
1エアトリ(6191)サービス業+16.25%年初来高値更新。値幅制限いっぱいまで買われ、ティック回数1回で寄り引け同値
2ファーマフーズ(2929)食料品+11.25%代金9.6億円で前日比+1,141%の急増。RSI74.13・25日乖離+13.2%
3ワイ・ティー・エル・コーポレーション・バーハッド(1773)建設業+5.81%代金1百万円の低位株。値動きは大きいが実質的な資金流入は薄い

売買代金集中 TOP3(集中度26.5%・前日30.2%)

キオクシア・ソフトバンクグループ・アドバンテストの3銘柄で東証プライムの売買代金8兆7,129億円のうち26.5%を占めました。集中度は30%を下回りましたが、これはキオクシアの代金が減ったのではなく市場全体の代金が増えた側の効果です。売買代金TOP10は1銘柄も上げていません。買い主導率はTOP20のうち上昇4銘柄の20%で「売り主導」でした。

順位銘柄(コード)売買代金騰落率コメント
1キオクシアホールディングス(285A)1兆5,128億円-6.99%6営業日連続の首位。単独で市場全体の17%。日経寄与度-95.27円
2ソフトバンクグループ(9984)4,460億円-3.96%日経寄与度-217.22円で押し下げ2位。情報・通信業の売買代金の74%を占める
3アドバンテスト(6857)3,510億円-6.49%日経寄与度-530.99円。1銘柄で指数の下げ1,259円のうち4割を説明する

最強モメンタム(RSI60以上 × 乖離率+5%以上 × 対TOPIX+1pt以上)

該当15銘柄のうち四国銀行(RSI89.15・25日乖離+14.8%)・北日本銀行・プロクレアホールディングス・山形銀行と地銀が4銘柄、北陸電力・大阪瓦斯と公益が2銘柄を占めました。首位のアルビス(RSI93.48)はTOB価格に張り付いた形で、モメンタムとしては読まない銘柄です。

銘柄(コード)業種RSI25日乖離率本日騰落過熱スコア
四国銀行(8387)銀行業89.15+14.8%+1.85%+5 ⚠過熱
東テク(9960)卸売業86.96+6.3%+0.37%+5 ⚠過熱
セガサミーHLDG(6460)機械83.86+7.8%+1.33%+4 ⚠過熱
北日本銀行(8551)銀行業81.77+11.0%+2.42%+6 ⚠過熱
宝HLDG(2531)食料品80.72+14.8%+1.06%+2 △やや強

サブ業種では、地力(過去1年の対TOPIXの強さ)が上位20%で走り出している◎本命は地銀(地力3位/124群)の1群だけでした。前日は総合商社も◎でしたが今日は外れています。○走り出しはエレクトロニクス商社の1群。逆に地力が下位40%なのに直近1か月だけ強い⛔戻りは人材サービス(地力109位)・SaaS・クラウド(124位)・ゲーム(116位)・ヘルスケアIT(121位)の4群で、いずれもIT系です。②代金レーダーは🔥本物・👀初動候補がともに0群で、「🫧スカスカ上昇(代金が伴わない上昇)」36群・「🔴下落継続」19群。★の新規点灯も0群です。③押し目レーダーの🔄押し目反転は海運・地銀・ゲーム・エンタメIPの4群でした。

市場体温計

日々の体温は+1から-4へ5ポイント低下し、区分は「微熱」から「低温」、相場の質は「極寒(広範な売り)」になりました。

Layer 1 日々の体温 -4/±5 ❄❄低温 Layer 2 高温シグナル 0/4 点灯(騰落レシオ25日105.61・閾値125) Layer 3 低温シグナル 1/4 点灯(RSI30以下22.7%・閾値15%) 相場の質:極寒(広範な売り)|集中度26.5%・買い主導20%

Layer1の5項目のうち、プラスが点いたものは一つもありません。上昇比率32.9%で-1、値上がり業種11/33で-1、日経・TOPIXが両方マイナスで-1、売買代金TOP10の上昇数0/10で-1、新高安-13だけが±0です。大型株が1社も上げなかった点が、今日の「広範な売り」という質を表しています。

低温シグナルは1/4で前日から変わらず、RSI30以下の銘柄比率22.7%(閾値15%)が3日続けての点灯です。19.2%からさらに増えました。ただし騰落レシオ6日は66.44で閾値60にあと6.4、日経25日乖離率は-3.23%で閾値-6%までまだ距離があります。売られすぎを理由に逆張りで拾う水準には、まだ入っていません。

本日のマクロ環境

WTI101.17ドルと米10年4.944%が今日の主語です。ドル円は154.16円まで円安が進みました。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-1.93%
64,011円・1,260円安・1カ月ぶり安値
TOPIX
-0.65%
4,028pt・日経との差は-1.28pt
グロース250
-1.83%
768pt・5日続落で直近安値を割る
海外株式(前営業日終値)
NYダウ
-0.61%
52,064・4日続落
ナスダック
-0.66%
26,082・S&P500は-0.59%
SOX半導体
-2.66%
11,614・主要指数で最大の下げ
為替・金利
ドル円
154.16
+0.59円・154円台へ円安
米10年金利
4.944%
+0.097pt・5%に接近
日経VI
29.80
-0.75・指数が下げた日に低下
資源・需給
WTI原油
$101.17
100ドル台へ・サウジの減産報道
騰落6日
66.44
76.05から9.61pt低下・閾値60に接近
空売り比率
44.9%
42.4%から2.5ポイント上昇
アドバンテストとソフトバンクグループの2銘柄で、日経を約748円押し下げた
寄与度はアドバンテスト-530.99円・ソフトバンクグループ-217.22円。指数の下げ1,259.61円のうち6割を2銘柄で説明できます。以下も東京エレクトロン-135.76円・キオクシアホールディングス-95.27円・イビデン-75.09円・フジクラ-45.66円と半導体が並びました。値がさの半導体を除けばTOPIXは-0.65%で、指数ほど全面安ではありません
WTIは101ドル台へ。ただし資源セクターは2日続けて付いてこない
サウジアラビアの8月原油生産が1990年以来の低水準に落ち込んだと伝わって原油は続伸しましたが、鉱業+0.87%・石油・石炭製品-1.54%と業種の反応は割れています。テーマ別でもエネルギーは+0.32ptの中立どまりで、資源軸は-0.20ptと2日続けてのマイナス。原油高は今や「インフレ懸念を通じて金利を押し上げる材料」として働いており、資源株の買い材料としては効きが落ちています
メジャーSQ値63,039円に安値が届かず、「幻のSQ」になった
9月のメジャーSQ値は63,039.49円で、当日の安値63,208.63円は169円届きませんでした。SQ値を一度も下回らなかったという事実は、63,000円台前半が当面の下値の目安として意識されやすいことを意味します。ただし日経VIは29.80と低下しており、市場が下げを恐れている状態ではありません。

明日の注目ポイント

軸は今夜の米CPIで金利の方向が決まるかと、★7業種のうち中身の伴う2つが2日目を持つかの2点です。16日にFOMC、18日に日銀会合が控えます。

本日の優位シグナル(◎○△×)

★は7業種に増え、実践判定は◎3・○0・△0・×4。体温計が下がったことで🔻空売り候補も3件点灯しました。

◎ 最優先 3 ○ 監視 0 △ 単騎 0 × 見送り 4
  • ◎ 最優先:保険業 ── 🟢→・点灯2日目。25日累積+1.47pt・5日前比+6.65pt・当日+2.90ptで、加速側・水面上・当日の相対プラスの3つがそろった唯一の業種です。資金判定は〈本物〉で買い越し比率+100%・トップ1除外後も+100%・ブレッドス+60%。最大銘柄の東京海上ホールディングスは占有率40%、大型主導度+0.98ptの⚖中立で、上位1社だけが動いた形でもありません。
  • ◎ 最優先:輸送用機器 ── 🔥→・点灯初日。25日累積+0.62pt・5日前比+6.46pt・当日+1.79pt、資金判定〈本物〉で買い越し比率+72.7%・トップ1除外+53.5%・ブレッドス+29.7%です。最大銘柄トヨタ自動車の占有率41%、大型主導度+0.59ptの⚖中立。25日累積が+0.62ptと水面に出たばかりで、ドル円154円台の円安が背景なので翌日以降は為替次第という色が濃くなります。
  • ◎ 最優先:サービス業(中身は伴っていない) ── 🟢↑で25日累積+9.79pt・5日前比+2.27ptと数字だけ見れば強いのですが、当日の業種騰落は-1.29%で下から4番目、本日ptも-0.64とマイナスです。資金判定は〈本物〉でも買い越し比率-61.5%・ブレッドス-39.8%と業種内は売り越しで、最大銘柄リクルートホールディングス(占有率61%)が-2.21%。翌日の寄り付きで上に動くのを確認してからで十分です。
  • 🔻 空売り候補:鉄鋼(3日目)/情報・通信業(5日目)/鉱業(3日目) ── 体温計Layer1が-4まで下がったことで、⏳深追い注意の3業種がそのまま空売り候補に切り替わりました。検証では翌日相対-0.73pt・下落率63%の区分です。鉱業は25日累積+12.72ptと数字が高いまま当日も+1.52ptですが、業種内では日鉄鉱業-8.62%が値下がり率5位で、指数と個別がずれ始めています。情報・通信業は5日目で、最大銘柄ソフトバンクグループ(業種代金の74%)が-3.96%の単騎です。この3業種を新規に買わないという判断はそのまま使えます
  • × 見送りだが数字が濃い枠:銀行業 ── 🔥↑・★新規点灯で当日+0.84pt・買い越し比率+14.7%・ブレッドス+24.6%、地銀8行が年初来高値です。5日前比が-1.50ptと失速側にあるため実践判定は×になっていますが、サブ業種の地銀は◎本命(地力3位/124群)で🔄押し目反転にも点灯しています。5日前比がプラスに転じた日に拾い直す候補として置いておきます。証券・商品先物業(🔥↑・25日累積+5.24・5日前比-2.49)も同じ形です。

※◎○の判定は2026/4/23〜8/3の61営業日で事後検証済み(採用分32件:翌日+0.74pt・勝率65.6%)。サンプルは小さく検証は継続中で、有効射程は翌日〜3日です。

3層構造でみる明日のシナリオ

🔍 3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸+1.48ptは2日続けてのプラスリスク軸-1.06ptは2日続けてのマイナスで、資源軸-0.20ptは原油高にもかかわらず伸びていません
  • 体温計は+1→-4へ5ポイント低下し、相場の質は「極寒(広範な売り)」へ。Layer1の5項目でプラスが点いたものは一つもありません
  • 外部は米10年4.944%・WTI101.17ドル、日本の10年金利も3%に接近。日経VI29.80・空売り比率44.9%です
今日の主語は原油と金利です。国内の需給ではなく、外から来た2つの数字が指数の下げを作りました
層2:テーマ10テーマの動き
  • 金融+1.39ptが2日続けて首位。④先回りアラートでも代金TOP100の買い主導率75%・急増CSV同方向率73%で「🔥流入×買い主導」
  • テクノロジー-0.90ptは4日続けてのマイナス。代金TOP100の25銘柄が市場シェアの51.8%を占めながら買い主導率は12%です
  • 輸送・物流+0.78pt・製造業サイクル+0.65pt・生活防衛+0.60ptの3つが🆙主役化。守りと円安の受益側に資金が移っています
半導体から出た資金は市場の外へ逃げたのではなく、金融・自動車・生活防衛へ移りました。全面安ではありません
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは流入12対流出14で「⚖️中立・調整」。★の新規点灯は1→7業種へ増えました
  • 実践判定は◎3・○0・△0・×4🔻空売り候補が3業種(鉄鋼・情報通信・鉱業)点灯しています
  • サブ業種の◎本命は地銀(地力3位)の1群⛔戻りはIT系4群★新規点灯・🔥本物はともに0群です
33業種では★が7つに増えた一方、サブ業種では★も🔥本物も0。細かく見るほど買いの裏付けが薄い日です
3層の見立ては「外から来た下げで、中身は入れ替わっただけ」です:TOPIXは-0.65%、値上がり業種は11あり、金融・自動車・生活防衛には資金が入っています。指数の-1.93%という数字は、値がさ半導体の下げがそのまま出たもので、市場全体が投げたわけではありません。ただし体温計は「極寒」、売買代金TOP10は1社も上げず、サブ業種の🔥本物は0群です。
📊 メインシナリオ:SQ値63,039円を下値の目安として、今夜の米CPI待ち。上は5日線65,219円まで1,200円ぶん空いており戻りは重い。日経は62,900〜65,200円、TOPIXは3,970〜4,090、値上がり業種は6〜22のレンジを軸に置く

終値64,011.34円は5日線65,218.85円を1,200円、25日線66,149.23円を2,138円ぶん下回りました。地合い判定は日経・TOPIXともに×(C1×・C2×・C3×)で、翌営業日は慎重側の目盛りです。当日の安値63,208.63円とSQ値63,039.49円が近く、この帯が下値の目安として意識されやすい位置にあります。

  • 期待エリア:◎最優先の保険業(🟢→・買い越し比率+100%・ブレッドス+60%・資金判定〈本物〉・大型主導度+0.98の⚖中立)。3つの条件がそろった唯一の業種です。次に輸送用機器(🔥→・買い越し比率+72.7%・トヨタ41%)。ただし25日累積が+0.62ptと出たばかりで、ドル円154円台が続くかに乗っています。サービス業は◎でも当日はマイナスなので、翌日の寄り付きを確認してからにします
  • 継続性試金石:①保険業が翌日も対TOPIXでプラスか ②輸送用機器の25日累積がプラス圏にとどまるか ③日経が本日の安値63,208円を終値で割らずに済むか。2つ以上が成立すれば、今日の下げは半導体だけの調整として扱えます
  • 底打ち待機:サブ業種の◎本命は地銀(地力3位・25日累積+8.25pt・🔄押し目反転)の1群だけ。○走り出しはエレクトロニクス商社で、当日も日伝+3.95%・伯東+3.05%・RYODEN+2.78%が値上がり率TOP20に入りました。逆に⛔戻りは人材サービス・SaaS・クラウド・ゲーム・ヘルスケアITの4群で、いずれも地力が下位40%のIT系です
  • マクロ材料注視:今夜の米8月消費者物価指数(上振れれば米金利のさらなる上昇で半導体への売りが続き、金融には追い風/下振れれば売られすぎた半導体の戻りが先に出る)/WTIが101ドル台を保つか(中東情勢とサウジの生産)/16日のFOMCと18日の日銀会合(日本の10年金利3%接近は銀行・保険を支える材料として残る)/ドル円154〜156円の攻防

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:米CPIの上振れで、米金利が5%を試す

米10年金利はすでに4.944%で、5%まで0.06ptしかありません。今夜のCPIが上振れれば5%乗せが現実味を帯び、PER30倍超の半導体にはさらに逆風になります。アドバンテストの予想PERは34.70倍、イビデンは65.81倍です。今日の下げでも日経VIは29.80へ低下しており、警戒が織り込まれた状態ではありません。

警戒トリガー:米10年金利が5.00%超(本日4.944%)/またはWTIが105ドル超(本日101.17ドル)

⚡ 最弱気分岐B:SQ値63,039円を割り、下値の目安が消える

本日の安値63,208.63円はSQ値63,039.49円の169円上で止まりました。この帯を終値で割ると、次に意識される水準は8月19日の安値65,133円より下、ボリンジャー-2σの63,713円もすでに下回っているため、当面の目安がなくなります。RSI30以下の銘柄比率は22.7%まで増えており、投げが出やすい状態です。

警戒トリガー:日経が終値で63,039円割れ/または日経VIが35超(本日29.80)
🎯 シナリオ信頼度
低め。今夜の米CPIという1つのイベントで翌日の方向が決まる位置にあり、事前に置ける条件が少ないためです。保険業の買い越し比率+100%・地銀8行の年初来高値・TOPIX-0.65%という中身は、指数の-1.93%ほど悪くありません。一方で売買代金TOP10が1社も上げず・サブ業種の🔥本物0群・RSI30以下22.7%は、買いの裏付けが薄いことを示しています。米10年5.00%超またはWTI105ドル超なら分岐Aへ、日経の終値63,039円割れまたは日経VI35超なら分岐Bへ切り替えます。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):全面安・警戒(スコア:-7/±11)

  • A トレンド:-3 TOPIX-0.65%が-0.5%以下で-1、日経-TOPIX差-1.28ptで-1、グロース-TOPIX差-1.18ptで-1
  • B 幅・需給:-1 値上がり業種11/33が11〜21で±0、新高安差-13(高値26・安値39)も±0、上昇銘柄比率32.9%が35%以下で-1
  • C 勢い:-2 シクリカル−ディフェンシブ-0.64%が±1.0%内で±0、急増top30平均-2.05%が-2.0%以下で-1、RSI50超25.8%は55%未満で-1
  • D 過熱調整:±0 RSI70超3.2%・騰落レシオ25日105.61でブレーキなし、代金TOP3集中度26.5%が30%以下で±0
  • E マクロ:-1 米国株合算-1.25%が-1.0%以下で-1、VIX17.84は15-25レンジで±0

判定根拠:前営業日の-2(やや弱気)から5ポイント下げ、判定区分は3段下がりました。A群は±0→-3で3因子すべてがマイナスに転じ、B群は上昇比率が42.4%→32.9%と35%の線を割って-1、C群は急増top30平均が+2.12%→-2.05%と反転して2ポイント動きました。唯一プラス方向に動いたのはD群で、代金TOP3集中度が30.2%→26.5%と30%を下回って-1が消えています。ただしこれはキオクシアの代金が減ったのではなく市場全体の代金が3,300億円増えたためで、相場が改善したという意味ではありません。総合判定は今日の日本株を要約した数字であり、明日の予測ではありません。

11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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