今日の日本株|2026年6月2日の市場資金フロー|鉱業逆行高でも全面安

今日の日本株|2026年6月2日の市場資金フロー|鉱業逆行高でも全面安

目次

今日の日本株|2026年6月2日の市場資金フロー|鉱業逆行高でも全面安

今日の日本株は、寄り付きから3指数そろって大きく売られる場面がありましたが、後場にかけては下げ渋り、終わってみれば日経-0.30%・TOPIX-0.42%と下げ幅そのものは小さくまとまりました。ただ、中身を見ると値上がり業種は10/33・上昇銘柄比率27.5%と裾野は狭く、新高値34に対して新安値364(新高安差-330)と需給は急速に悪化しています。鉱業+3.75%・証券+1.40%・銀行+1.16%の資源・金融が逆行高となる一方、非鉄金属-2.52%・機械-2.09%の素材・製造業が最弱でした。下げ切らない底堅さはあるものの、強さは乏しい——そんな1日だったという感じですね。

📝 今日のまとめ(3行)
  • 🔴 3指数そろって反落:日経-0.30%・TOPIX-0.42%・グロース250-1.52%。下げ幅は小幅でも、値上がり10業種・新高安差-330と中身は明確に弱含みです。
  • 🟢 逆行高は資源・金融に限定:鉱業+3.75%・証券+1.40%・石油石炭+1.20%・銀行+1.16%。数少ない買われ筋でした。
  • 資金は一極集中:売買代金TOP3シェア48.9%とキオクシア・ソフトバンクG・村田に資金が偏り、買い主導率も45%どまりでした。
主要指標
日経平均
-0.30%
66,734 円
TOPIX
-0.42%
3,924 pt
グロース250
-1.52%
772 pt
セクター・内部相場
最強業種
鉱業
+3.75% / フロー +4.17pt
最弱業種
非鉄金属
-2.52% / フロー -2.10pt
上昇銘柄比率
27.5%
新高値34 / 新安値364(差-330)
為替・米10年
¥159.68 / 4.43%
ドル円 +0.23円 / 米10年 -0.031pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
🆙 エネルギー+2.90pt / 主役化点灯
内需消費+0.41pt / 連続+6日
金融+1.08pt / 連続+2日・継続強
素材-1.56pt / 連続-2日・強流出
製造業サイクル-1.46pt / 連続-3日・継続弱
🆖 テクノロジー-0.14pt / 弱含み転換
継続強:5日前後の連続上昇 / 🆙主役化:本日から主役入り / 🆖弱含み:流出転換の入口

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

逆行高となったのは、ほとんどが資源・金融まわりでした。鉱業+3.75%(相対騰落+4.17pt)が頭一つ抜けて強く、証券・商品先物業+1.40%・石油石炭製品+1.20%・銀行業+1.16%と続きます。全体が下げるなかでプラスを確保できた業種は限られていて、買われたのは「資源高+金利上昇」に素直に乗れる筋だったという感じですね。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1鉱業+3.75%+4.17pt原油90ドル台維持を背景に独歩高、エネルギー🆙主役化の主因
2証券・商品先物業+1.40%+1.82pt金利上昇局面で運用・売買収益期待、金融の中で最強
3石油・石炭製品+1.20%+1.62pt資源高に連動、鉱業とともにエネルギー押し上げ
4銀行業+1.16%+1.58pt米10年は低下も国内金利観で買い継続、金融連続+2日
5海運業+0.97%+1.39pt市況株として逆行、ただ空運は逆に最弱で物流内は二極

値下がり業種 TOP5

売られたのは素材・製造業サイクルが中心でした。非鉄金属-2.52%(相対騰落-2.10pt)が最弱で、金属製品-2.28%・機械-2.09%と装置・素材系が連れ安しています。空運業-2.23%、水産・農林業-1.97%も下位に並び、景気敏感と一部ディフェンシブが同時に削られる展開でした。資源は買われても、それを加工する素材・機械は売られる——きれいに分かれた印象です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属-2.52%-2.10pt素材テーマ最弱、強流出が継続-2日
2金属製品-2.28%-1.86pt素材・装置系の連れ安、本日スコアは5→3に低下
3空運業-2.23%-1.81pt輸送・物流内で海運と明暗、内需弱の象徴
4機械-2.09%-1.67pt製造業サイクル最弱、流出・継続-3日
5水産・農林業-1.97%-1.55ptディフェンシブ周辺にも売りが波及

5業種ずつを色分けすると、買われたのは「鉱業・石油石炭(エネルギー)+証券・銀行(金融)」、売られたのは「非鉄・金属製品(素材)+機械(製造業サイクル)」という構図です。資源と金融に資金が逃げ込み、素材・製造業からは資金が抜けていく——資源軸と金利軸はプラス、リスク軸はマイナスという3対立軸の符号とも、きれいに一致しています。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(-0.42%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXがマイナスの局面では、騰落率がマイナスでも相対騰落がプラスなら「相対的には踏みとどまった業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率33業種 2026/06/0233業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 📊 業種別騰落率(33業種)| 2026/06/02 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=-0.42%(基準線) -2% -1% +1% +2% +3% +4% 鉱業 +3.75% (+4.17pt) 証券・商品先物業 +1.40% (+1.82pt) 石油・石炭製品 +1.20% (+1.62pt) 銀行業 +1.16% (+1.58pt) 海運業 +0.97% (+1.39pt) 不動産業 +0.91% (+1.33pt) その他製品 +0.72% (+1.14pt) 情報・通信業 +0.49% (+0.91pt) 電気・ガス業 +0.38% (+0.80pt) 小売業 +0.17% (+0.59pt) 倉庫・運輸関連業 -0.09% (+0.33pt) 電気機器 -0.14% (+0.28pt) サービス業 -0.19% (+0.23pt) ゴム製品 -0.37% (+0.05pt) その他金融業 -0.47% (-0.05pt) 保険業 -0.57% (-0.15pt) 陸運業 -0.64% (-0.22pt) 卸売業 -0.67% (-0.25pt) パルプ・紙 -0.82% (-0.40pt) 食料品 -0.87% (-0.45pt) 医薬品 -0.96% (-0.54pt) 精密機器 -0.97% (-0.55pt) 建設業 -1.31% (-0.89pt) 鉄鋼 -1.46% (-1.04pt) 繊維製品 -1.48% (-1.06pt) 輸送用機器 -1.66% (-1.24pt) 化学 -1.95% (-1.53pt) 水産・農林業 -1.97% (-1.55pt) ガラス・土石製品 -1.97% (-1.55pt) 機械 -2.09% (-1.67pt) 空運業 -2.23% (-1.81pt) 金属製品 -2.28% (-1.86pt) 非鉄金属 -2.52% (-2.10pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(-0.42%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/06/02 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
9 業種
🔥 本格 4🟢 兆し 4○ 本日 1
中立
4 業種
様子見ゾーン
資金流出
20 業種
❄ 本格 15🔵 兆し 3○ 本日 2

方向の機械判定で見ると、流入9業種に対して流出が20業種と、差し引きでは流出側が大きく勝っています。ただ、流入側の中身を見ると🔥本格流入が4業種(電気機器・情報通信・サービス業・証券)と質はそろっていて、数では負けても流入側の足取りはしっかりしているところがあります。下のシグナル一覧で、業種ごとの方向と確度を確認してみます。

33業種 資金流入シグナル 2026/06/025項目スコア+判定スナップショット 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 非鉄金属 · · 3 3 🟢兆し ○ 3→3 化学 · · · · 3 1 鉄鋼 · · · · · 0 0 テクノロジー 電気機器 · 5 4 🔥本格 ○ 5→4 精密機器 · · · · · 0 0 金融 銀行業 · 2 4 ○本日 証券・商品先物業 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 保険業 · · 0 3 輸送・物流 海運業 · · 0 3 倉庫・運輸関連業 · · 0 3 空運業 · · · · 4 1 製造業サイクル 機械 · · · · · 0 0 輸送用機器 · · · · · 0 0 不動産・建設 不動産業 · · · · 0 1 建設業 · · · · · 0 0 生活防衛 食料品 · · · · 1 1 電気・ガス業 · · · · 0 1 医薬品 · · · · · 0 0 陸運業 · · · · · 0 0 内需消費 サービス業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 小売業 · · · · 2 1 商社 卸売業 · · · · · 0 0 エネルギー 鉱業 · · · 0 2 石油・石炭製品 · · · · 1 1 情報・通信業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 その他製品 · 3 4 🟢兆し ○ 3→4 その他金融業 · · 3 3 🟢兆し ○ 3→3 金属製品 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 ガラス・土石製品 · · · 5 2 ゴム製品 · · · 1 2 水産・農林業 · · · · 0 1 繊維製品 · · · · · 0 0 パルプ・紙 · · · · · 0 0 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 9業種 (🔥本格 4 / 🟢兆し 4 / ○本日のみ 1) vs ⚠ 流出計 20業種 (❄本格 15 / 🔵兆し 3 / ○本日のみ 2) / 中立 4業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/06/02 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:電気機器(5→4で🔥本格流入)・サービス業(5→5)・証券(4→4)が流入側の中核。一方で素材・製造業サイクルは流出側に居座り、半導体まわりだけが買われる選別色の強い地合いになっています。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落ptを並べると、06/02は全体に赤(市場平均より弱い)が増えたのが分かります。5/29に全面高で緑が広がったあと、6/01・6/02と2日続けて赤に傾いていて、物色が一気に狭まった流れが読み取れます。そのなかで情報・通信業・電気機器・鉱業が緑を保っている点が、本日の数少ない手がかりですね。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 2026/06/02直近5営業日の相対騰落pt 🌡️ 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)| 2026/06/02 05/27 TOPIX -0.52% 05/28 TOPIX -0.41% 05/29 TOPIX +1.41% 06/01 TOPIX -0.42% 06/02 TOPIX -0.42% 本日順位 素材 鉄鋼 +1.36pt +0.42pt -0.12pt -2.27pt -1.04pt 24 化学 +1.83pt +0.36pt +0.78pt -0.22pt -1.53pt 27 非鉄金属 -2.17pt -2.72pt -0.42pt +1.23pt -2.10pt 33 テクノロジー 電気機器 -0.07pt +1.02pt +1.26pt +1.38pt +0.28pt 12 精密機器 +3.45pt -0.06pt -1.12pt -0.79pt -0.55pt 22 金融 証券・商品先物業 +0.04pt -0.12pt +0.36pt +0.66pt +1.82pt 2 銀行業 -0.97pt -1.18pt -0.84pt +0.24pt +1.58pt 4 保険業 +1.34pt -1.43pt -1.36pt +0.23pt -0.15pt 16 輸送・物流 海運業 -0.84pt +1.07pt -0.87pt -0.09pt +1.39pt 5 倉庫・運輸関連業 +0.06pt +0.36pt -1.25pt -0.29pt +0.33pt 11 空運業 +0.51pt -0.01pt +1.92pt -1.38pt -1.81pt 31 製造業サイクル 輸送用機器 +0.40pt +0.98pt -0.56pt -3.34pt -1.24pt 26 機械 -0.15pt -0.23pt -1.09pt -1.34pt -1.67pt 30 不動産・建設 不動産業 -1.46pt -0.34pt -0.19pt -2.37pt +1.33pt 6 建設業 -1.26pt +0.73pt -1.41pt -2.93pt -0.89pt 23 生活防衛 電気・ガス業 +0.75pt -1.26pt -0.85pt -1.75pt +0.80pt 9 陸運業 +0.25pt -0.23pt -1.03pt -1.34pt -0.22pt 17 食料品 +0.69pt +0.05pt -1.02pt +0.04pt -0.45pt 20 医薬品 +0.75pt -0.48pt +0.71pt -3.24pt -0.54pt 21 内需消費 小売業 +1.40pt +1.18pt +0.82pt -1.61pt +0.59pt 10 サービス業 +1.09pt +1.04pt +0.44pt +1.78pt +0.23pt 13 商社 卸売業 -0.36pt -0.29pt -1.16pt -2.70pt -0.25pt 18 エネルギー 鉱業 +0.96pt +0.22pt -3.76pt -4.27pt +4.17pt 1 石油・石炭製品 +1.38pt +0.02pt +0.74pt -2.52pt +1.62pt 3 その他製品 +1.67pt -0.80pt +0.52pt +0.20pt +1.14pt 7 情報・通信業 -1.48pt -0.71pt +0.63pt +5.99pt +0.91pt 8 ゴム製品 -0.28pt +1.06pt +0.53pt -0.89pt +0.05pt 14 その他金融業 -2.05pt -0.17pt -0.03pt -0.05pt -0.05pt 15 パルプ・紙 +0.94pt +1.46pt -2.11pt -1.73pt -0.40pt 19 繊維製品 -0.14pt -0.22pt +1.34pt -2.10pt -1.06pt 25 水産・農林業 +1.90pt -0.41pt -1.64pt -0.37pt -1.55pt 28 ガラス・土石製品 -0.18pt +0.12pt +0.88pt +1.53pt -1.55pt 29 金属製品 +0.71pt +1.53pt +4.27pt +2.52pt -1.86pt 32 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

本日は新高値34銘柄に対して新安値が364銘柄と、安値更新が圧倒的に多い1日でした。業種別の高安ネット(高値-安値)でプラスを確保できたのは電気機器(+3)と精密機器(+1)のみで、半導体まわりに限られています。逆にマイナス側はサービス業-43・建設業-34・小売業-33・卸売業-32と内需・素材中間材が大きく、需給の悪化が広い範囲に及んでいることが見て取れます。

年初来高値・安値更新 業種別 2026/06/02高値34・安値364 📈 年初来高値・安値更新の業種別分布(高安差ネット)| 2026/06/02 全体:高値更新 34銘柄 / 安値更新 364銘柄(新高安差 -330) +3 電気機器 +1 精密機器 -43 サービス業 -34 建設業 -33 小売業 -32 卸売業 -28 食料品 -23 不動産業 -19 機械 -14 陸運業 ⚠ 新安値364が新高値34を大きく上回り需給は急速に悪化。プラスは電気機器・精密機器のみで半導体周辺に限定。 2026/06/02 | 市場資金フローレポート

補助的な2軸対比でみると、シクリカル-ディフェンシブ差は-0.18%とほぼ中立で、リスクオン・オフどちらにも振れ切っていません。グロース-バリュー差も-0.34%とわずかにバリュー寄りで、大きなスタイルの傾きはなく、あくまで業種選別が主軸の1日だったという気がします。

テーマ別資金フロー

1エネルギー+2.90pt🆙 +1日
2金融+1.08pt⤴ +2日
3内需消費+0.41pt⤴ +6日
4不動産・建設+0.22pt◐ +1日
5輸送・物流-0.03pt◐ -3日
6生活防衛-0.10pt◐ -4日
7テクノロジー-0.14pt🆖 -1日
8商社-0.25pt◐ -10日
9製造業サイクル-1.46pt↘ -3日
10素材-1.56pt↘ -2日
テーマ別資金フロー 2026/06/0210テーマの対TOPIX相対騰落 💹 テーマ別資金フロー(対TOPIX相対騰落 pt)| 2026/06/02 -1 +1 +2 +2.90 エネルギー +1.08 金融 +0.41 内需消費 +0.22 不動産・建設 -0.03 輸送・物流 -0.10 生活防衛 -0.14 テクノロジー -0.25 商社 -1.46 製造業サイクル -1.56 素材 2026/06/02 | 市場資金フローレポート
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-0.42%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマで見ると、買われたのはエネルギー+2.90pt(🆙主役化)と金融+1.08pt(⤴継続強)のほぼ2つだけ。残り8テーマは中立から流出で、素材-1.56pt・製造業サイクル-1.46ptが↘継続弱と最弱です。判定の分布を俯瞰すると、流入は資源・金融に集中し、テクノロジーは🆖弱含みへ転換、6テーマが中立〜継続弱という、流出側が地合いとして根強い構図でした。

🔥🔥 1. エネルギー +2.90pt 🆙 主役化

鉱業+4.17pt・石油石炭+1.62ptの2本柱。原油90ドル台維持を追い風に、連続+1日で流出から流入へ反転しました。10日累計はまだ-9.24とマイナス圏なので、ここからの継続性が試金石ですね。

🔥 2. 金融 +1.08pt ⤴ 継続強

証券+1.82pt・銀行+1.58ptが牽引。連続+2日・短長スプレッド+0.72で⤴継続強の判定です。金利軸+0.86pt(連続+3日)の追い風がそのまま効いている印象があります。

→ 3. 内需消費 +0.41pt ⤴ 継続強

小売+0.59pt・サービス+0.23ptと小幅プラス。連続+6日と地味に粘っていて、派手さはないものの下値での底堅さを支える存在になっています。

→ 4. 不動産・建設 +0.22pt ◐ 中立

不動産+1.33pt ↔ 建設-0.89ptと中で割れ、合計は小幅プラス。連続+1日ですが短長スプレッドは-0.43で、方向感はまだ出ていない感じです。

→ 5. 輸送・物流 -0.03pt ◐ 中立

海運+1.39pt ↔ 空運-1.81ptと真っ二つ。テーマとしてはほぼゼロですが、連続-3日と弱含みの足取りが続いています。

→ 6. 生活防衛 -0.10pt ◐ 中立

電気ガス+0.80pt ↔ 医薬品-0.54pt。ディフェンシブの逃避先としては機能薄で、連続-4日と買いは入っていません。

→ 7. テクノロジー -0.14pt 🆖 弱含み

電機+0.28pt ↔ 精密-0.55pt。連続-1日・短長スプレッド-0.28で🆖弱含み判定に転換。流入から流出への入口に差しかかったところと読めます。

→ 8. 商社 -0.25pt ◐ 中立

卸売業-0.25ptの単独構成。連続-10日と長く弱含みが続き、10日累計-11.18は全テーマで最も深いマイナスです。

💧 9. 製造業サイクル -1.46pt ↘ 継続弱

機械-1.67pt ↔ 輸送用機器-1.24pt。連続-3日・短長スプレッド-1.12で↘継続弱、流出が定着している印象です。

💧💧 10. 素材 -1.56pt ↘ 継続弱

非鉄-2.10pt ↔ 鉄鋼-1.04ptと総じて弱く、💧💧強流出。連続-2日で本日の最弱テーマでした。資源は買われても素材は売られる、対照的な動きです。

まとめると、明日も資源・金融が踏みとどまれるかがテーマ面の焦点になりそうです。一方で、素材・製造業サイクルは戻り売り優勢の局面が続きそうで、ここに安易に逆張りを入れにくい地合いという気がします。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題は「リスクオフ×資源逆行高×金利上昇」でした。金利軸+・資源軸ほぼ中立・リスク軸マイナスという組み合わせで、金利と資源には買いが向かいつつ、全体としてはリスクを落とす方向に資金が動いた、と読めます。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+0.86pt+1.36pt+2.07pt+3日金利上昇
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2+0.17pt-0.96pt-5.01pt+1日中立
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-0.95pt+0.04pt+6.74pt-1日リスクオフ

本文③でエネルギー🆙主役化・金融⤴継続強が同時に出たのは、金利軸+0.86pt(連続+3日)の金利上昇が背景にあると考えられます。金融が買われ、資源が逆行高になる地合いはここから生まれているわけですね。一方で素材・製造業サイクルが↘継続弱で居座る理由は、リスク軸-0.95ptに表れているように、相場全体がリスクを落とす局面では景気敏感・素材から先に資金が抜けやすいためだと読み取れます。本文③が「何が起きているか」、この3対立軸が「なぜそうなっているか」を補っている格好です。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1フィックスターズ3687情報・通信業+16.73%+17.15pt
2松屋8237小売業+15.94%+16.36pt
3ワイエイシイホールディングス6298機械+14.86%+15.28pt

値上がり率の上位は中小型の材料株が中心でした。フィックスターズ・松屋・ワイエイシイHDと、テーマ性より個別材料で跳ねた銘柄が並んでいて、地合いの弱さのなかで物色が小型材料株に逃げ込んでいる印象があります。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率注目ポイント
キオクシアホールディングス電気機器+6.95%売買代金約3兆2,243億円。半導体メモリーが買われ、本日の資金集中の主役
ソフトバンクグループ情報・通信業+1.07%値がさ大型株として指数を下支え
村田製作所電気機器-2.48%電子部品は逆に売られ、同じ電気機器内でも明暗

売買代金はTOP3シェア48.9%の極端な一極集中でした。キオクシアだけで3兆円超の代金を集め、買い主導率も45%どまり。資金が一部の値がさ半導体に偏り、裾野には回らなかった1日だったという感じですね。

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。ただ本日の顔ぶれは過熱スコア+5〜+8の強過熱が多く、すでに短期的にはかなり伸び切った位置にいる点には注意したいところです。トレンドフォローの参考として、前日比率の高い順に並べています。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
フィックスターズ3687+16.73%+17.15pt+8⚠⚠ 強過熱
堺化学工業4078+13.12%+13.54pt+7⚠⚠ 強過熱
ハリマ化成グループ4410+11.70%+12.12pt+8⚠⚠ 強過熱
クオンツ総研ホールディングス9552+9.07%+9.49pt+5⚠ 過熱
ソフトバンクグループ9984+1.07%+1.49pt+4⚠ 過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種累積+1pt以上)

個別の高値更新と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。本日は情報・通信業の銘柄が多く並び、テクノロジー全体は弱含みでも、その中で物色される個別は残っていることが分かります。前日比率の高い順です。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
フィックスターズ3687+16.73%+17.15pt+8⚠⚠ 強過熱
ワコム6727+4.82%+5.24pt+6⚠ 過熱
テラスカイ3915-1.33%-0.91pt+5⚠ 過熱
京セラ6971+0.17%+0.59pt+6⚠ 過熱
シンプレクス・ホールディングス4373-0.27%+0.15pt+3△ やや強
売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)を見る

投げ売り後の反転を狙う逆張り向けの参考情報です。底値圏で大口の買いが入り始めているサインとして、RSIの低い順に並べています。本日は内需・小型に売られすぎ銘柄が散在しました。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
タマホーム141913.2-18.2%2.30倍-1.48%-6
ビーウィズ921614.2-22.4%2.08倍-5.02%-5
オオバ97656.6-12.1%1.91倍-4.97%-3
ブックオフグループHLDG927824.6-7.6%1.90倍+1.08%-3
SUMINOE35019.5-14.2%1.87倍-4.03%-2
踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)を見る

空売りが買い残を上回る状態で株価が上昇している銘柄です。売り方の損切り(ショートカバー)を誘発しやすく、急騰に発展しやすいパターン。信用倍率の低い順に並べています。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア
松屋82370.18+15.94%+16.36pt-1
三越伊勢丹ホールディングス30990.55+6.96%+7.38pt+1
シナネンホールディングス81320.23+5.05%+5.47pt-2
KADOKAWA94681.00+2.86%+3.28pt+0
東京きらぼしフィナンシャルG71730.32+2.61%+3.03pt+2
勝ち組セクターの中核株(業種累積+2pt以上 × RSI≥50 × 乖離率≥0%)を見る

業種トレンドが強い中から、個別の上昇基調も確認できる中核銘柄を抽出しています。トップダウン方式での順張り候補。本日は累積プラスを保つ情報・通信業・電気機器に集中しました。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
ファインデックス3649情報・通信業+2.06%+2.48pt+2
SHIFT3697情報・通信業+8.81%+9.23pt+5
サイボウズ4776情報・通信業+2.31%+2.73pt+3
シーイーシー9692情報・通信業+1.31%+1.73pt+5
ジーエス・ユアサ コーポレーション6674電気機器+7.05%+7.47pt+2
負け組セクターの中核株(業種累積-2pt以下 × RSI≤50 × 乖離率≤0%)を見る

業種トレンドが弱い中から、個別も下落基調の中核銘柄を抽出した、継続売り警戒・空売り候補です。下記の卸売業は資源市況の影響を受けやすいため※関連市況確認要です。時価総額の大きい順に並べています。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
INPEX1605鉱業 ※関連市況確認要+4.42%+4.84pt-2
伊藤忠商事8001卸売業 ※関連市況確認要-1.17%-0.75pt-2
三菱商事8058卸売業 ※関連市況確認要+0.06%+0.48pt-3
三井物産8031卸売業 ※関連市況確認要+0.66%+1.08pt-4
住友商事8053卸売業 ※関連市況確認要-2.32%-1.90pt-2

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の体温はLayer 1 = -4「寒気」でした。高温・低温シグナルがそれぞれ1/4ずつ同時点灯するという珍しい形で、過熱でも底値でもない中途半端な位置にいます。相場の質は「微熱(天井形成パターン)」と判定されていて、内部は明確に弱含みです。

Layer 1:日々の体温(合計 -4 / ±5 → ❄寒気)

5項目のうち4項目がマイナス。上昇銘柄比率・値上がり業種数・新高安スプレッド・日経TOPIX方向がそろって-1で、唯一TOP10売買代金の上昇数だけが中立に踏みとどまった格好です。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率27.5%≥55%≤35%-1
値上がり業種数10 / 33≥20≤11-1
新高値−新安値スプレッド-330≥+30≤-30-1
日経・TOPIX方向両方-両方+両方--1
TOP10売買代金上昇数5 / 10≥8社≤3社±0
Layer 1 合計-4 / ±5❄ 寒気

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

点灯したのは④信用評価損益率(-1.38%・天井警戒ゾーン)の1つだけです。②日経225 25日乖離率は+6.80%で閾値+8%まで進捗85%、③騰落レシオ25日も90.33で過熱には届いていません。過熱は一部にとどまる状態です。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率6.4%≥25%26%未達
日経225 25日乖離率+6.80%≥+8%85%未達
騰落レシオ25日90.33≥12572%未達
信用評価損益率-1.38%≥-3%100%✅ 点灯
合計1/4 点灯(過熱なし)

Layer 3:低温シグナル(1 / 4 点灯)

点灯は①RSI30以下銘柄比率(21.5%・閾値15%超)の1つ。Layer 2と違って3つ目に騰落レシオ6日(≤60)を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。本日は①だけ点灯で、底値接近を警戒し始めるかどうかの入口という位置です。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率21.5%≥15%100%✅ 点灯
日経225 25日乖離率+6.80%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日77.51≤6077%未達
信用評価損益率-1.38%≤-15%9%未達
合計1/4 点灯(底値接近の入口)
補助指標と相場の質を見る

Layerには含まないものの、同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。本日は資金集中度48.9%の極端集中・日経−TOPIX差+4.80ptの値がさ偏重が目立ち、大型偏重・裾野の狭い天井形成パターンを裏づけています。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)48.9%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)45%中立≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+2.00%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+4.80pt値がさ偏重≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)77.51過冷≤60で超過冷/≤80で過冷

本日の総合解釈:総合体温-4(寒気)で、上昇比率27.5%・値上がり業種10/33・新高安-330と内部は明確に弱含みです。高温1/4(信用評価損益率)と底値1/4(RSI30以下21.5%)が同時点灯し、方向感は乏しい状態。資金集中48.9%・買い主導率45%が示すとおり、大型偏重・裾野の狭い天井形成パターンの相場です。Layer 3の点灯はあくまで「下げ止まりを警戒し始めるタイミング」のサインであって、反転確定ではない点には注意したいところですね。

本日のマクロ環境

外部環境は良好でした。米株はナスダック・S&P500がそろって史上最高値を更新し、VIXも16.21と低位安定。それでも日本株は連れ高できず売られたわけで、下げの主因は外部ではなく国内の需給にあると読むのが自然です。各指標はそれぞれ別々のシグナルを出しているので、ひとつずつ見ていきます。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-0.30%
66,734円
TOPIX
-0.42%
3,924pt
グロース250
-1.52%
772pt
海外株式(前日)
NYダウ
+0.09%
51,084・最高値圏
ナスダック
+0.42%
27,087・最高値
S&P500
+0.26%
7,600・最高値
為替・金利
ドル円
159.68
+0.23円・円安継続
米10年金利
4.434%
-0.031pt・低下
VIX恐怖指数
16.21
+0.26・低位安定
資源・需給
WTI原油
$90.78
横ばい・90ドル台
騰落25日
90.33
中立ゾーン
信用評価損益率
-1.38%
天井警戒ゾーン
3指数そろって反落、裾野は狭い日経66,734円(-0.30%)・TOPIX-0.42%・グロース250-1.52%で、史上最高値圏からの全面安でした。上昇比率27.5%・値上がり業種10/33と、指数の下げ幅以上に中身が弱いのが特徴です。
新安値急増で需給が悪化新高値34に対して新安値364・新高安差-330・高安比率8.5%。内部は急速に弱含み、騰落レシオ25日90.33・6日77.51と、過冷ぎみの数字が並びます。需給の悪化が広い範囲に及んだのが今日の本質という気がします。
資金集中が極端化売買代金TOP3シェア48.9%(極端集中)・買い主導率45%。キオクシア(+6.95%)・ソフトバンクG(+1.07%)・村田(-2.48%)に資金が偏在し、方向感は乏しい状態でした。
エネルギーが逆行高数少ない資金の向かい先は鉱業+3.75%・石油石炭+1.20%中心のエネルギー(+2.90pt)資源軸+0.17pt・金利軸+0.86ptで、資源・金融に追い風が吹いていました。
外部環境は良好、為替・金利も落ち着くドル円159.68円の円安継続、米10年は4.434%へ低下、VIX16.21と低位。米株はナス・S&P最高値更新で、外部に弱気材料は乏しい状況です。
体温は寒気、天井形成パターン素材-1.56pt・製造業サイクル-1.46ptが最弱で、非鉄金属-2.52%が独歩安。総合判定は弱気(-6/11)、体温計はLayer1=-4(寒気)で、大型偏重・裾野の狭い天井形成パターンに分類されています。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 +0.86pt(連続+3日) 金利上昇
  • リスク軸 -0.95pt(連続-1日) リスクオフ
  • 資源軸 +0.17pt(連続+1日) 中立〜やや資源高
  • 市場体温計:L1 -4「寒気」/ L2 1/4(信用評価損益率)/ L3 1/4(RSI30以下)
金利上昇下でも全体はリスクオフ、体温は寒気で買いは手控えムード
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:エネルギー+2.90pt(🆙主役化・🔥🔥強流入・連続+1日)
  • 次点:金融+1.08pt(⤴継続強・連続+2日)
  • 最弱:素材-1.56pt(↘継続弱・💧💧強流出・連続-2日)
  • もう1つの敗者:製造業サイクル-1.46pt(↘継続弱・連続-3日)
資金は資源・金融へ限定流入、素材・製造業は流出が定着
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入4業種に 電気機器(前日5→本日4)・サービス業・証券 が並ぶ
  • F勝ち組中核は 情報・通信業・電気機器に集中、テクノロジー内は選別
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+8で 短期は伸び切った位置
  • D売られすぎ候補は内需小型に散在、L3点灯と組み合わせ 底値接近の芽
強い側は過熱・弱い側は底打ち未確認で、追随も逆張りも確度は低い
3層の一致:マクロ層の「金利上昇下のリスクオフ」、テーマ層の「資源・金融へ限定流入」、業種層の「半導体・金融周辺の選別物色」が、3層すべてで 「選別色の強い弱気地合い」 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。
📊 メインシナリオ:資源・金融に限定追随、素材・製造業は戻り売り優勢

明日も全体は弱含みで、資金は資源・金融に限定的に向かう地合いが続く公算が高いと見ています。

  • 期待エリア:鉱業・石油石炭・証券・銀行業(エネルギー🆙主役化+金利軸連続+3日)
  • 継続性試金石:金融(連続+2日が3日目も買われ続けるか)
  • 底打ち待機:非鉄金属・機械(L3点灯と新安値のピークアウト確認まで様子見)
  • マクロ材料注視:米株最高値圏の調整有無・ドル円159円・原油90ドルの動向

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:米株最高値圏の調整波及

外部が崩れれば、唯一の支えだった「外部良好」が消え、国内の弱い需給がそのまま下げに直結します。逆行高だった資源・金融も巻き込まれかねません。

警戒トリガー:米ナス・S&Pが日中-1%超 × 日経先物が夜間-1.5%超

⚡ 最弱気分岐B:資金集中の巻き戻し

TOP3シェア48.9%の一極集中は、主役のキオクシアが崩れると反動が大きく出ます。値がさ半導体の急落が指数を一段押し下げる展開です。

警戒トリガー:キオクシア寄り付き-3%超 × TOP3集中度50%超
🎯 シナリオ信頼度:中
3層が「選別色の強い弱気」で同じ方向に揃っている点は信頼度を支えますが、値上がり10/33・新高安差-330と地合いそのものが弱く、わずかな外部ショックで崩れやすい状態です。上記の警戒トリガーが点灯すれば、即座にサブシナリオ(分岐A・B)への切り替えを視野に入れたいところです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 金利上昇とリスクオフの同居

本日のマクロ層で目を引くのは、金利軸+0.86pt(連続+3日)とリスク軸-0.95pt(連続-1日)が同時に出ている点です。金利が意識されて金融が買われる一方、相場全体としてはリスクを落とす方向に動いています。米10年金利は4.434%へ低下しており、海外金利が主因というより、国内の金融優位・景気敏感劣後という資金の流れがそのまま3対立軸に表れた格好です。

市場体温計はLayer1=-4「寒気」。高温・低温シグナルが1つずつ同時に点灯するという珍しい形で、過熱でも底値でもない宙ぶらりんの位置にいます。相場の質は「微熱(天井形成パターン)」——大型偏重で裾野が狭く、上は重いが下も急には抜けない、という読みになります。私の印象でも、寄り安後に下げ渋った底堅さと、強さの乏しさが同居しているのが、この体温に表れている気がします。

層2:テーマ層 ─ 資源・金融への限定流入

テーマ層では、買われたのがエネルギー+2.90pt(🆙主役化)と金融+1.08pt(⤴継続強)のほぼ2つだけという偏りが鮮明でした。エネルギーは鉱業+4.17pt・石油石炭+1.62ptが牽引し、原油90ドル台維持を背景に流出から流入へ反転。ただし10日累計はまだ-9.24とマイナス圏で、反転の初動という位置づけです。

金融は証券+1.82pt・銀行+1.58ptが引っ張り、金利軸の追い風をそのまま受けています。連続+2日・短長スプレッド+0.72で⤴継続強。内需消費も連続+6日で粘っており、派手さはないものの下値の底堅さを支えています。

一方、素材-1.56pt・製造業サイクル-1.46ptが↘継続弱で最弱。資源(鉱業・石油)は買われても、それを使う素材(非鉄・鉄鋼)と機械は売られるという、きれいな対照が出ました。テクノロジーも🆖弱含みへ転換し、流入から流出への入口に差しかかっています。

層3:業種・銘柄層 ─ 過熱の上値と底打ち未確認の下値

業種・銘柄層では、🔥本格流入4業種(電気機器・情報通信・サービス業・証券)が流入側の中核でした。電気機器は前日5→本日4とスコアこそ落としましたが、依然本格流入圏。F勝ち組中核も情報・通信業と電気機器に集中しており、テクノロジー全体は弱含みでも個別では物色が残っていることが分かります。

ただ、A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+8の強過熱が多く、すでに短期的には伸び切った位置にいます。追随で入るには高い場所です。逆に下値側は、D売られすぎ候補が内需小型に散在し、L3(RSI30以下21.5%)が点灯。底打ちの芽はありますが、新安値364のピークアウトはまだ確認できておらず、逆張りには早い、というのが正直なところです。

3層統合の読み方

マクロ層の「金利上昇下のリスクオフ」、テーマ層の「資源・金融への限定流入」、業種層の「半導体・金融周辺の選別物色」——3層すべてが「選別色の強い弱気地合い」という同じ方向を指しています。1層だけのノイズではなく構造的なシグナルなので、メインシナリオは資源・金融への限定追随に置きました。

ただ、地合いそのものが弱いので、メインシナリオの確度は中どまりです。外部(米株最高値圏)が崩れる、あるいは一極集中の主役が崩れる——このどちらかが起きれば、底堅さはあっさり剥がれます。だからこそ、観測可能な警戒トリガーを月曜朝のチェックリストとして置いておくのが大事だと考えています。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-6/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:-1(TOPIX-0.42%・日経-TOPIX+0.12pt・グロース-TOPIX-1.10pt)
  • B 幅・需給:-3(値上がり業種10/33・新高安差-330・上昇銘柄比率27.5%)
  • C 内部エネルギー:-1(シ-デ差-0.18%・急増top30+1.12%・RSI50健全度未達36.6%)
  • D 過熱調整:⚠ -1(売買代金TOP3集中度48.9%で集中リスク点灯)
  • E マクロ:+0(ナス+0.42%+S&P+0.26%の米株合算+0.68%・VIX16.21とも中立)

判定根拠:B群幅・需給-3が最大の重しで、A・C・D群もマイナス、E群マクロだけが中立という構造の合計-6で、弱気領域に着地しました。米株最高値圏という外部の良さに対して、値上がり10/33・新高安差-330・TOP3集中48.9%と国内の需給が極端に弱く、相場の質は天井形成パターンの「微熱」と読み取れます。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は市場データの分析・記録を目的とした情報提供であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。記載の数値は各種データソースをもとに独自集計したもので、正確性を保証するものではありません。

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