今日の日本株|2026年5月14日の市場資金フロー|非鉄金属急落・フジクラ-19.1%S安

今日の日本株|2026年5月14日の市場資金フロー|非鉄金属急落・フジクラ-19.1%S安級

今日の日本株は、非鉄金属-9.30%・フジクラ-19.10%の急落を引き金に値上り業種が11/33にとどまり、TOPIX-1.03%・日経-0.98%と全面安に近い1日になりました。一方で米国株はナスダック+1.20%・S&P+0.58%で史上最高値圏を維持しており、内外で温度差が大きく出た調整局面です。
📌 本日の3行まとめ
  • 非鉄金属-9.30%急落の主導役はフジクラ-19.10%(実質ストップ安級)・三井金属-7.72%・住友電工-5.24%で、銅高一服感と利確売りが重なった電線株中心の崩れ。
  • 水産・農林業+4.93%・パルプ紙+3.02%・ゴム製品+2.54%にディフェンシブ性の退避買い。テーマでは生活防衛+1.33ptが🆙主役化、不動産・建設-3.79ptが↘継続弱と二極化が鮮明。
  • 11因子モデル総合-6/+11で「弱気」入り。D群-3(騰落25日122・TOP3集中35.8%の過熱ブレーキ)が点灯した一方、E群+1(米株+1.78%)が下値を支える構図です。

マーケットサマリー

指標本日値前日比水準・コメント
日経平均62,654.05-0.98%前日の史上最高値63,271円から反落
TOPIX3,879.27-1.03%26業種下落の広範な売り
グロース250803.52-2.93%新興・小型が大きく崩れリスクオフ進行
ドル円157.90+0.11円円安継続、輸出株の支援要因
米10年金利4.461%±0.000pt4%台で横ばい、金利材料は中立
VIX17.92+0.02低位安定、米国側の警戒は限定的
NYダウ49,697.96-0.12%最高値圏で小幅反落
ナスダック26,402.34+1.20%史上最高値更新、米テックは絶好調
WTI原油$101.58+0.38100ドル台続伸も日本株への波及は限定的
騰落レシオ25日121.99過熱の閾値125ギリギリ、D1ブレーキ点灯

業種別資金フロー分析

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(-1.03%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが-1%級の局面では、相対騰落がプラスの業種は「市場全体が崩れる中で逆行高となった本当に強い業種」とみることができます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

今日の日本株は、シクリカル業種が大きく崩れ、ディフェンシブ業種に資金が退避した典型的なリスクオフ1日でした。シクリカル系の合算は-1.15%で、特に非鉄金属-9.30%・機械-3.03%・輸送用機器+1.39%(救済ポジション)と中身は分散していますが、市場平均より弱い動きが目立ちました。一方ディフェンシブ系は+1.23%と全面的に堅調で、医薬品+0.77%・食料品+0.53%・電気ガス-0.07%(ほぼフラット)など、生活必需や規制色の強い業種に買いが入っています。

注目すべきは、米国株がナスダック+1.20%・S&P+0.58%で史上最高値を更新した翌日の朝に、日本株がここまで独自要因で崩れたことです。フジクラ-19.10%は実質ストップ安級の大商いで売買代金435億円、東証プライム全体の上位3社でシェア35.8%という極端な資金集中になりました。「米テックは強いのに日本の電線株は売られる」という、テーマ別に解像度を上げないと見えにくい1日だったと感じています。

業界標準の対比でみると、シクリカル-ディフェンシブ差は-2.38%でディフェンシブ優位がはっきりしており、グロース-バリュー差は-0.52%でややバリュー寄りに傾きました。ただこの2軸対比だけだと「単純なリスクオフ」で片づいてしまうので、本ブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ています。本日の主題は本文後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」セクションで改めて整理してみますね。

値上がり業種 TOP5

業種騰落率相対騰落コメント
水産・農林業+4.93%+5.96ptニッスイ+10.97%が主導、ディフェンシブ性物色の代表格
パルプ・紙+3.02%+4.05pt規模の小さい内需業種に資金退避、特種東海製紙+8.81%など
ゴム製品+2.54%+3.57ptブリヂストン中心の業種、円安と原油安が重なって堅調
ガラス・土石製品+1.58%+2.61pt東海カーボン+18.46%(強過熱)・住友大阪セメント+12.29%が逆行高
輸送用機器+1.39%+2.42ptドル円157.90円の円安継続を支援要因に、トヨタなど主力が下支え

TOPIXが-1.03%と全面安に近い1日でも、5業種が逆行高で資金を集めました。水産・農林業の+4.93%は特に異例の動きで、ディフェンシブ性が極端に意識された地合いをよく表しています。ガラス・土石製品+1.58%は東海カーボン・住友大阪セメントといった素材系の好決算銘柄が個別で買われた結果で、業種全体というよりは銘柄選別の結果として上位に入った形ですね。

値下がり業種 TOP5

業種騰落率相対騰落コメント
非鉄金属-9.30%-8.27ptフジクラ-19.10%・三井金属-7.72%・住友電工-5.24%、銅高一服感と利確売り
不動産業-5.27%-4.24ptSREホールディングス-17.83%・三井不動産-9.99%・住友不動産-9.28%が連鎖安
建設業-4.36%-3.33pt大成建設-10.14%が下落主導、ゼネコン中心に売り
その他製品-3.03%-2.00pt任天堂-3.88%・大日本印刷-11.29%、外需系・出版系まちまち
機械-3.03%-2.00pt三井E&S-16.21%・三菱重工-5.54%が崩れ、防衛・造船テーマの利確が表面化

下位は非鉄金属-9.30%が突出していて、5月7日から続いていた電線・電子材料系のブーム(フジクラ・古河電工・住友電工)が一気に巻き戻った1日になりました。フジクラ単独で売買代金435億円、東証プライム全体のTOP3シェアが35.8%に達するなど、まさに「主役級銘柄の利確売り→業種全体の連鎖安」というパターンです。不動産業-5.27%・建設業-4.36%もシ-デ差を引き下げる主因で、金利上昇局面(金利軸+3.97pt)と相性の悪い業種が同時に売られた構図ですね。

各業種の動きが直近5営業日でどう変化してきたかは、下のヒートマップで確認いただけます。テーマ別に色分けされているので、テーマ単位の「強さの連続性」と「ここに来ての反転」が見やすくなっています。

📚 ヒートマップの見方ガイド: ヒートマップ左端のテーマ分類について詳しく知りたい方は、33業種セクターマップ|東証分類×代表銘柄×3対立軸の早見表で各テーマの構成業種・代表銘柄・性格を一覧でご確認いただけます。

テーマ別資金フロー

テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-1.03%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

本日の最強テーマは生活防衛+1.33ptで、流出側からの反転で🆙主役化判定が点灯しました。最弱は不動産・建設-3.79ptで↘継続弱、5月13日からの2日連続流出になっています。ローテーション分布でみると、生活防衛と輸送・物流が同時に🆙主役化、商社・金融・製造業サイクルが⤴継続強で粘り、不動産・建設が↘継続弱、素材が🆘脱落と、ディフェンシブ系とシクリカル系の入れ替わりが鮮明な1日でした。

🔥 1位 生活防衛 +1.33pt 🆙 主役化
食料品+0.53%・医薬品+0.77%・電気ガス-0.07%・陸運業-0.01%と、構成4業種がそろって市場平均を上回りました。連続+1日かつ本日pt+1.33で🆙主役化判定。新規の主役候補として明日以降の継続性に注目です。
10日累計 -3.73pt/3日平均 -0.19pt
🔥 2位 輸送・物流 +1.19pt 🆙 主役化
海運業+1.03%が主導、空運業+0.13%・倉庫運輸-0.68%と中身はまちまち。連続+1日・本日pt+1.19で🆙主役化、こちらも流出側からの確実な反転といえます。10日累計-4.71ptと低位からの回復で、目線が変わる前に確認しておきたいテーマです。
10日累計 -4.71pt/3日平均 -0.44pt
🔥 3位 商社 +0.81pt ⤴ 継続強
構成業種は卸売業のみ。連続+4日・短長スプレッド+1.31で⤴継続強判定、本日の卸売業-0.22%は単独でみればわずかな下げですが、TOPIX-1.03%対比では市場平均を上回りました。資源軸-0.79ptの中でも商社の粘りが目立つ展開です。
10日累計 +5.61pt/3日平均 +1.87pt
🔥 4位 テクノロジー +0.77pt ◐ 中立
電気機器-0.23%・精密機器-0.30%でいずれも下げたものの、TOPIX-1.03%よりは小さい下げ幅で相対的に強さを維持。連続+2日・短長スプレッド+0.11と動きは弱く◐中立判定。ナスダック+1.20%の援護があったわりに国内テクノロジーは反応が薄く、フジクラ売りの影響で電線・電子材料が押し下げた格好です。
10日累計 -0.16pt/3日平均 +0.09pt
→ 5位 エネルギー +0.43pt 🆕 反転兆候
鉱業-0.02%・石油石炭-1.17%とそろって下げましたが、WTI+0.38ドルの100ドル台続伸でTOPIX対比は上回りました。連続+1日・本日pt+0.43で🆕反転兆候、流出続きからの反転中だが本日値はまだ弱いという状態です。
10日累計 -5.16pt/3日平均 +0.08pt
→ 6位 内需消費 +0.28pt ⤵ 失速
サービス業-0.35%・小売業-1.16%で両業種マイナス。連続+2日・短長スプレッド-0.22で⤵失速判定。直近の主役疲弊が出始めており、天井打ちの兆しに注意したい局面です。サービス業の安値更新36銘柄も気になるところです。
10日累計 -3.26pt/3日平均 -0.54pt
→ 7位 製造業サイクル +0.21pt ⤴ 継続強
輸送用機器+1.39%(円安支援)と機械-3.03%(三井E&S-16.21%・三菱重工-5.54%の防衛・造船売り)で大きく分かれました。連続+2日・短長スプレッド+0.31で⤴継続強判定ですが、中身がまちまちなので明日以降の選別は必要です。
10日累計 -3.45pt/3日平均 -0.04pt
→ 8位 金融 +0.19pt ⤴ 継続強
銀行業-1.47%・保険業-0.26%・証券-0.80%でそろって下げましたが、相対的にはわずかにプラス。連続+4日・短長スプレッド+0.44で⤴継続強。金利軸+3.97pt(金融-不動産建設の差)が大きく開いており、金融の粘りと不動産・建設の崩れがセットで起きている構図です。
10日累計 -0.73pt/3日平均 +0.36pt
💧 9位 素材 -1.41pt 🆘 脱落
非鉄金属-9.30%が決定打、化学+1.19%・鉄鋼+0.80%は奮闘したものの全体は流出に転換。連続-1日・本日pt-1.41で🆘脱落判定。10日累計+3.13ptの高水準から一気に巻き戻された、典型的な利確売り脱落のパターンです。
10日累計 +3.13pt/3日平均 +0.08pt
💧💧 10位 不動産・建設 -3.79pt ↘ 継続弱
不動産業-5.27%・建設業-4.36%でそろって大幅安。連続-2日・短長スプレッド-1.17・本日pt-3.79で↘継続弱、持続的に弱い局面に入りました。三井不動産-9.99%・住友不動産-9.28%・大成建設-10.14%といった大型株の崩れが目立ち、金利上昇局面(金利軸+3.97pt)の構造的な弱さが表面化しています。
10日累計 -5.51pt/3日平均 -1.72pt

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題は「リスクオフ×資源安×金利上昇」です。リスク軸-1.48ptでリスクオフ、資源軸-0.79ptで資源安に振れた一方、金利軸+3.97ptは大きくプラスに伸びて金利上昇局面の典型形になりました。3軸の符号がそろって「ディフェンシブ優位」を指している点が、本日の地合いを端的に表しています。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+3.97pt+2.08pt+4.78pt+2日金利上昇局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2-0.79pt+1.17pt+5.18pt-1日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-1.48pt+0.24pt+3.57pt-1日リスクオフ

本文③で生活防衛と輸送・物流が同時に🆙主役化したのは、リスク軸-1.48pt連続-1日のリスクオフ局面が背景です。1日でこれだけリスク軸がマイナスに振れると、ディフェンシブ系に資金が一気に退避するのは自然な動きで、特に流出続きから反転してきたテーマほど受け皿になりやすいわけですね。一方で不動産・建設が↘継続弱を続けている理由は、金利軸+3.97pt連続+2日にあるように、米10年金利4.461%の高位横ばい→国内金利の引き上がり期待が続いており、長期金利感応度の高い不動産・建設には逆風が止まらない構造的弱さがあるためだと整理できます。素材が🆘脱落になったのは資源軸-0.79ptの巻き戻しと連動した動きで、5月7日から続いていた非鉄金属急騰の反動がはっきり出ました。本文③が「何が起きているか」を語り、ここでは「なぜそれが起きているか」というマクロドライバーを補完する関係でお読みいただければと思います。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1メイコー6787電気機器+22.12%+23.15pt
2オプテックスグループ6914電気機器+22.12%+23.15pt
3ユニオンツール6278機械+21.79%+22.82pt

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス(285A)電気機器-4.04%2,425億円本日も売買代金トップ、半導体メモリの利確売り継続
フジクラ(5803)非鉄金属-19.10%435億円実質ストップ安級、電線株急騰の巻き戻しで非鉄全体を引き下げる主因
古河電気工業(5801)非鉄金属-1.57%418億円フジクラ連れ安で売られたが下げ幅は限定的、底堅さがやや残る展開

売買代金TOP3のシェアは35.8%に達し、補助指標でも「集中型」と判定されました。これはD2因子(資金集中リスク)が-1点で点灯した直接の根拠で、上位3社のうち2社が非鉄金属(フジクラ・古河電工)という、テーマ集中の極端なパターンです。値上がり率TOP3はすべて+20%超の急騰銘柄ですが、これらは出来高倍率や個別材料を伴った「銘柄個別の動き」で、業種全体の流入とは別物と考えておきたいところですね。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

市場全体が崩れた1日でも、トレンドが強く維持された銘柄を機械的に拾うリストです。本日は急騰銘柄が集中したので過熱判定の銘柄が多くなっています。短期では追いかけにくい水準なので、押し目を待つか、業種トレンドが続いている前提での継続保有確認に使ってください。

順位銘柄コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
1メイコー6787+22.12%+23.15pt+4⚠ 過熱
2オプテックスグループ6914+22.12%+23.15pt+5⚠ 過熱
3ユニオンツール6278+21.79%+22.82pt+6⚠ 過熱
4丸一鋼管5463+20.09%+21.12pt+4⚠ 過熱
5デクセリアルズ4980+18.90%+19.93pt+5⚠ 過熱
6東海カーボン5301+18.46%+19.49pt+7⚠⚠ 強過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)

銘柄コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
メイコー6787電気機器+22.12%+23.15pt+4 ⚠ 過熱
オプテックスグループ6914電気機器+22.12%+23.15pt+5 ⚠ 過熱
デクセリアルズ4980化学+18.90%+19.93pt+5 ⚠ 過熱
東海カーボン5301ガラス・土石製品+18.46%+19.49pt+7 ⚠⚠ 強過熱
住友大阪セメント5232ガラス・土石製品+12.29%+13.32pt+5 ⚠ 過熱

個別の上昇と業種トレンドが両方そろった、最も確度の高いシグナルです。ガラス・土石製品の2銘柄(東海カーボン・住友大阪セメント)が顕著で、業種全体(相対騰落+2.61pt)が逆行高だった追い風を受けています。電気機器のメイコー・オプテックスは業種全体(+0.80pt)が辛うじてプラス圏という条件下での高値更新で、勢いの強さは際立ちますが個別材料色も強いです。

売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)

銘柄コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
アイティメディア214810.02-18.0%1.59倍-2.66%-4 ✕ 売られ
共英製鋼544011.07-13.0%1.78倍+2.96%-2 △ やや弱
ALSOK233113.57-8.8%1.59倍-2.16%-2 △ やや弱
エムスリー241313.73-13.3%1.89倍-2.05%-2 △ やや弱
アイスタイル366014.18-15.8%1.54倍-4.22%-3 △ やや弱

底値圏で出来高が増えてきた候補です。本日はLayer 3①(RSI30以下21.9%)が点灯したばかりの初期段階なので、フルポジは厳禁。少額で打診的に拾うレベルで触る場面ですね。共英製鋼+2.96%はすでに反転の兆しが出ています。

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)

銘柄コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア
丸一鋼管54630.90+20.09%+21.12pt+4 ⚠ 過熱
アズビル68450.35+9.96%+10.99pt-1 → 中立
森永乳業22641.00+9.52%+10.55pt+0 → 中立
特種東海製紙37080.50+8.81%+9.84pt+1 → 中立
東京製鐵54230.77+8.41%+9.44pt+0 → 中立

空売り残高が多い中での株価急騰は、売り方のショートカバー(踏み上げ)を誘発しやすいパターンです。アズビル・特種東海製紙は信用倍率が0.5未満で売り過多が極端、踏み上げが続けば短期で更に伸びる可能性があります。

勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt × 時価総額 × 割安)

銘柄コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
東プレ5975金属製品 ※関連市況確認要+5.01%+6.04pt+2 △ やや強
住友大阪セメント5232ガラス・土石製品+12.29%+13.32pt+5 ⚠ 過熱
東海カーボン5301ガラス・土石製品+18.46%+19.49pt+7 ⚠⚠ 強過熱
TOTO5332ガラス・土石製品+4.76%+5.79pt+5 ⚠ 過熱
大紀アルミニウム工業所5702非鉄金属 ※関連市況確認要+11.48%+12.51pt+5 ⚠ 過熱

業種累積で資金流入が続いているセクターの中核株です。非鉄金属の銘柄は今日の業種全体-9.30%急落の影響で「累積上位だが本日急落」の銘柄も混在しています。鉄鋼・非鉄金属・金属製品・卸売業に該当する銘柄は商品市況次第で動きが急変するため「※関連市況確認要」として注記しました。

負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt × 時価総額 × 割高)

銘柄コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
SRE ホールディングス2980不動産業-17.83%-16.80pt-1 → 中立
三菱地所8802不動産業-3.64%-2.61pt+0 → 中立
住友不動産8830不動産業-9.28%-8.25pt-1 → 中立
アシックス7936その他製品-2.26%-1.23pt+1 → 中立
任天堂7974その他製品-3.88%-2.85pt-2 △ やや弱

業種累積が-2pt以下で時価総額が大きく、割高(PER中央値以上)の銘柄です。不動産大手3社(SRE・三菱地所・住友不動産)が並び、金利軸+3.97ptの構造的逆風と直結した売り対象になっています。任天堂はRSI17.72・乖離率-14.5%とすでに売られすぎ圏に入っており、過熱スコア-2と中身の質はやや異なる点に注意。

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日のLayer 1合計は-4で「❄寒気(弱気)」、Layer 2は0/4で過熱なし、Layer 3は1/4で①(RSI30以下銘柄比率21.9%)が点灯しました。値上り業種11/33・新高安スプレッド-55・日経TOPIX両方マイナス・TOP10売買代金上昇数2/10の4項目で-1判定が並んでおり、相場の質は中立・方向曖昧と判定されています。

Layer 1:日々の体温(合計 -4 / ±5 → ❄寒気)

5項目のうち4項目が-1で、上昇銘柄比率42.1%だけがかろうじて閾値35%を上回って0判定にとどまった構図です。値上り業種11/33は「ちょうど閾値」のラインで、ここからもう一段売られると極寒入りが見えてきます。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率42.1%≥55%≤35%0
値上がり業種数11/33≥20≤11-1
新高値−新安値スプレッド-55≥+30≤-30-1
日経・TOPIX方向両方-両方+両方- or 値嵩偏重-1
TOP10売買代金上昇数2/10≥8社≤3社-1
Layer 1 合計-4 / ±5 ❄寒気(弱気)

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

高温シグナルは点灯なしです。ただし③(騰落レシオ25日)は121.99で進捗100%、閾値125ギリギリで未達という状態。明日もう一段強い日があれば点灯する位置に来ています。日経乖離+5.91%も進捗70%と決して低くなく、過熱不安は残っている局面と読めます。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率12.4%≥25%50%未達
日経225 25日乖離率+5.91%≥+8%70%未達
騰落レシオ25日121.99≥125100%未達
信用評価損益率-4.82%≥-3%0%未達
合計0/4点灯 過熱なし(ただし③は閾値直近)

Layer 3:低温シグナル(1 / 4 点灯)

①(RSI30以下銘柄比率21.9%)のみ点灯しました。Layer 2と異なり3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場では事実上ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化している形です。今日の点灯はあくまで「下げ止まりを警戒し始めるタイミング」のサインであり、反転確定ではない点には気をつけたいですね。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率21.9%≥15%100%✅ 点灯
日経225 25日乖離率+5.91%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日92.04≤6020%未達
信用評価損益率-4.82%≤-15%30%未達
合計1/4点灯 底値接近初期段階(2点以上で逆張り検討)

補助指標と相場の質

補助指標は同じ体温スコアでも中身の質を識別する補助線です。今日は資金集中度35.8%(集中型)と買い主導率20%(売り主導)が極端で、相場の質判定は「中立・方向曖昧」となりました。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)35.8%集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)20.0%売り主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+2.90%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+3.01pt正常≥+4ptで値嵩偏重
騰落レシオ6日(参考値)92.04中立≤60で超過冷/≤80で過冷

総合体温-4「寒気」、高温0/4、低温1/4、相場の質「中立・方向曖昧」という組み合わせから、本日は値下がりが業種・銘柄ともに広範に広がった弱気相場でした。Layer 3①が点灯し底値圏候補が出現し始めていますが、日経乖離+5.91%・騰落25日121.99と高水準を維持しており、過熱不安は残るものの調整入りの初期段階という整理になります。集中度35.8%・売り主導20%でリスクオフ局面ですが、Layer 3はまだ1点しか点灯していないので、本格的な底値判定にはあと1〜2項目の点灯を確認したいところですね。

本日のマクロ環境

⭐⭐⭐
【重要】日本株は調整:日経-0.98%(62,654円)・TOPIX-1.03%(3,879pt)・グロース-2.93%。値上り業種11/33で売り優勢、フジクラ-19.10%が市場全体を主導しました。前日の史上最高値63,271円から一転して反落、過熱感の利確が表面化した1日です。
⭐⭐⭐
【重要】米株好調:NYダウ-0.12%・ナスダック+1.20%(最高値)・S&P+0.58%(最高値)。米テクノロジーが史上最高値を更新する中で日本市場との乖離が拡大、米国側のリスクオン継続と国内の調整入りという温度差が鮮明になりました。
⭐⭐
【注目】非鉄金属-9.30%急落:フジクラ-19.10%・三井金属-7.72%・住友電工-5.24%、銅高一服感と利確売り。5月7日から続いていた電線・電子材料系の急騰(フジクラは5月7日に+11.62%)の反動が一気に出た形です。
⭐⭐
【注目】ディフェンシブ買い:水産・農林業+4.93%(ニッスイ+10.97%)・パルプ紙+3.02%・ゴム製品+2.54%にディフェンシブ性物色。生活防衛+1.33pt・輸送・物流+1.19ptがそろって🆙主役化判定、流出側からの確実な反転を示しています。
【警戒】内部指標の悪化:資金集中度(TOP3シェア)35.8%・買い主導率20%(売り主導)で需給は明確に悪化。Layer 3①(RSI30以下21.9%)が点灯し売られすぎ初期サインが出ましたが、Layer 2③(騰落レシオ25日121.99)も閾値125ギリギリで「過熱と底値の両警報」が交錯する稀な局面です。

明日の注目ポイント

翌日のシナリオ分析

🟢 強気シナリオ:米株最高値追随で底打ち探り
米ナスダック+1.20%・S&P+0.58%の史上最高値更新を受けた翌朝寄り付きで、日経・TOPIXが下げ渋るパターン。Layer 3①が点灯し騰落レシオ6日92.04・RSI30以下21.9%と短期売られすぎサインが出始めており、ディフェンシブ系(生活防衛・輸送物流)に🆙主役化判定が出た流れが続けば、シクリカル中の選別買い戻しに広がる余地があります。輸送用機器+1.39%・化学+1.19%といった逆行高業種の中核株を起点にした底打ち探りが軸です。
🔴 弱気シナリオ:非鉄連鎖安継続で全面安2日目
フジクラ-19.10%・三井金属-7.72%の崩れが古河電工-1.57%にまで波及した連鎖が翌日も続き、電線株中心に2日連続の業種全体安。Layer 3はまだ1/4点灯(OS1のみ)なので、下げ止まり判定には早く、騰落25日122が閾値125を超えてLayer 2③が点灯すれば「過熱と弱気の同時警報」で値嵩主導の調整が深まる可能性があります。不動産・建設-3.79pt(↘継続弱・連続-2日)と素材-1.41pt(🆘脱落)の追い討ちにも警戒が必要です。
📌 翌日の注目セクター
  • 🟢 最注目セクター:生活防衛・輸送・物流(いずれも🆙主役化で連続+1日・新規の主役候補。流出側からの確実な反転が出ているため、明日以降の継続性に注目)
  • 🟢 新規流入期待:商社(⤴継続強・連続+4日。資源軸-0.79ptでも卸売業-0.22%と粘り、TOPIX対比でプラスを維持)
  • 🔴 警戒:不動産・建設(↘継続弱・連続-2日)、素材(🆘脱落・本日pt-1.41)。金利軸+3.97ptの構造的逆風が続く間は戻りを売りたい筋が優勢
  • 🟡 翌日の注目点:米株最高値の追随性(ナス+1.20%・S&P+0.58%)/騰落25日が125閾値を超えてLayer 2③が点灯するか/Layer 3②③④の追加点灯動向(2点以上で逆張り検討フェーズ)

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-6/+11)

スコア内訳:

  • A トレンド:-2/3(TOPIX-1.03%で-1判定・日経-TOPIX+0.05pt中立・グロース-TOPIX-1.90ptで-1判定)
  • B 幅・需給:-1/3(値上がり11/33業種で中立・新高安スプレッド-55で-1判定・上昇銘柄比率42.1%で中立)
  • C 内部エネルギー:-1/3(シ-デ差-2.38%で-1判定・急増銘柄平均+6.16%で+1判定・RSI50+=39.9%で健全レンジ未達-1判定)
  • D 過熱調整:-3(⚠騰落25日121.99で過熱ブレーキD1=-2点灯・⚠TOP3集中35.8%でD2=-1点灯)
  • E マクロ:+1/2(VIX17.92で中立・米国株+1.78%合算で+1判定し下値を支援)

判定根拠:A群-2・B群-1・C群-1で「相場の方向+幅+勢い」がすべてマイナスとなり、全面安に近い1日でした。さらにD群-3が並んで点灯したのが本日最大の特徴で、騰落25日が過熱の閾値間際を維持したまま売買代金が大型3銘柄に35.8%集中する「過熱と一極集中の同居」が-6スコアを引き下げる主因になっています。一方でE群+1(米株+1.78%合算)が下値を支え、底割れまでは至らずに踏みとどまった形です。

一言まとめ:📉 米株最高値圏の中での日本株独自要因による調整1日でした。非鉄金属-9.30%(フジクラ-19.10%S安級)の利確売りが主導役となり、不動産・建設-5%超の崩れが追い討ちをかけた一方、水産・農林業+4.93%・パルプ紙+3.02%といったディフェンシブに資金が退避し、生活防衛+1.33pt・輸送・物流+1.19ptがそろって🆙主役化判定。明日以降のローテーション軸がディフェンシブ寄りに切り替わる可能性に注目したいですね。

翌日注目:生活防衛・輸送・物流(🆙主役化の継続性)/ 商社(⤴継続強4日連続の粘り) / 騰落25日と Layer 2/3の追加点灯動向

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は公開情報に基づく分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は読者ご自身の責任において行ってください。記載のデータは引用元の集計に基づきますが、正確性・完全性を保証するものではありません。

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