今日の日本株|2026年6月5日の市場資金フロー|半導体安も値上業種22/33の広範物色
今日の日本株は、これまで上げを引っ張ってきたAI半導体・値がさ株への売りで寄りから弱い展開でしたが、後場にかけて持ち直し、日経-1.31%・TOPIX-0.07%と指数こそマイナスながら、値上がり業種22/33・上昇比率77.2%と中身はかなり底堅い1日でした。資金は輸送・物流/金融/不動産・建設といったバリュー・ディフェンシブへ回帰し、総合判定は+3で急反発。ただ日経・TOPIXとも5日線を明確に割ってきたので、短期的な調整は警戒したいところです。
- 🟢 指数は小幅安でも中身は広範:日経-1.31%・TOPIX-0.07%ながら値上がり業種22/33・上昇比率77.2%。海運業+4.01%・その他製品+1.97%が牽引。
- 🔴 下げ主導は値がさ半導体:非鉄金属-2.50%・電気機器-1.50%が重く、テクノロジーは代金シェア61.9%の一極集中ながら方向は下。
- 🟡 資金はバリュー回帰:輸送物流・金融・不動産建設へ逆行高で資金が戻り、グロース250は+2.91%と中小型に物色が拡散。
業種別資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
本日いちばん強かったのは海運業+4.01%で、川崎汽船などの上げが目立ちました。次いでその他製品+1.97%(任天堂の上昇が効いています)、保険業+1.46%、不動産業+1.43%、繊維製品+1.18%と続きます。
顔ぶれを見ると、金融・不動産・内需ディフェンシブに資金が回った1日だったことが分かります。指数が小幅安のなかでこれだけプラス業種が並ぶのは、内部の物色がしっかり広がっていたということですね。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 海運業 | +4.01% | +4.08pt | 川崎汽船など海運が急伸、本日の主役 |
| 2 | その他製品 | +1.97% | +2.04pt | 任天堂+3.47%が下支え |
| 3 | 保険業 | +1.46% | +1.53pt | 金融の逆行高グループ |
| 4 | 不動産業 | +1.43% | +1.50pt | 金利低下を追い風に内需買い |
| 5 | 繊維製品 | +1.18% | +1.25pt | 出遅れ内需に短期資金 |
値下がり業種 TOP5
反対に弱かったのは非鉄金属-2.50%で、古河電工・住友電工・三井金属と電線・銅関連がそろって下げました。続いて電気機器-1.50%、化学-1.37%、金属製品-1.33%、その他金融業-1.07%です。
下げ組はテクノロジー+一部素材の業種選別売りに偏っているのが特徴です。東京エレクトロン-6.61%・アドバンテスト-4.99%といった半導体装置の重さが、電気機器の足を引っ張ったという感じですね。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 非鉄金属 | -2.50% | -2.43pt | 電線・銅関連が総じて軟調 |
| 2 | 電気機器 | -1.50% | -1.43pt | 半導体装置の戻り売りが重し |
| 3 | 化学 | -1.37% | -1.30pt | 素材セクターの連れ安 |
| 4 | 金属製品 | -1.33% | -1.26pt | SUMCO-7.44%が押し下げ |
| 5 | その他金融業 | -1.07% | -1.00pt | 金融のなかでは逆行安 |
整理すると、本日は金融+不動産+内需ディフェンシブが買われ、非鉄を中心とした素材+半導体が売られる、というきれいな選別の1日でした。バリュー優位の物色転換がはっきり出ています。
なお業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は-0.71%とややディフェンシブ寄り、グロース-バリュー差も-0.08%とほぼ中立どまりでした。2軸対比だけ見ると方向感がはっきりしない混戦に見えるので、本日の主題は後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」で改めて整理してみますね。
💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
業種フロー詳細と主役交代シグナル
方向シグナルで見ると、流入12業種に対して流出11業種・中立10業種と、ほぼ拮抗しながらも流入側がわずかに上回りました。質的には流入側が優勢で、裾野の広い物色という地合いの見立てと整合します。
📌 主役交代シグナルのポイント:機械・銀行業が🔥本格流入(前日も4点以上で2日連続)、海運業が🟢兆しへ。一方で非鉄金属・電気機器・素材系は流入スコアが0〜2へ低下し、買いの勢いがはっきり離れています。
業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日の相対騰落の推移を並べたものです。累積では金属製品+8.97pt・電気機器+6.85ptが上位に残る一方、本日に限ると両者ともマイナスへ転じています。海運業が06/04・06/05と連続で強い緑になっているのが目を引きますね。
年初来高値・安値更新の業種別分布
本日は新高値58銘柄に対し新安値18銘柄で、新高安差+40・高安比率76.3%(強気)へ大きく改善しました。業種別では電気機器・銀行業が高値更新の中心で、半導体装置の一部が下げても個別では高値を取る銘柄が多かったことが見て取れます。
テーマ別資金フロー
💡 テーマ別平均騰落率って何?(初めての方向け)
💡 ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)
テーマ別では、輸送・物流+1.89ptが⤴継続強で主役。次いで不動産・建設+1.34pt、金融+1.32ptと、上位はそろってバリュー・ディフェンシブ系です。反対にテクノロジー-0.99pt・素材-1.03ptはともに↘継続弱で、流出側が連続2日続いています。
俯瞰すると、金融・輸送・物流・製造業サイクルが⤴継続強、エネルギーが🆕反転兆候で、流入側はバリューに、流出側はグロース・素材に、というローテーションがきれいに分かれた1日でした。
まとめると、バリュー・ディフェンシブ側は明日以降も粘り強い動きが期待できる一方、テクノロジー・素材は流出継続で戻り売り警戒、という2極化が鮮明な1日でした。
3対立軸でみるマクロ文脈
💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
本日の3軸を一言でまとめると「リスクオフ寄り×金利は中立×資源安」です。リスク軸・資源軸がマイナス、金利軸はほぼゼロという組み合わせでした。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続日数 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | -0.02pt | +0.76pt | +2.27pt | -1日 | 中立 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 −(輸送物流+内需消費)/2 | -1.25pt | -0.06pt | -4.36pt | -2日 | 資源安 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | -1.07pt | +0.60pt | +4.95pt | -2日 | リスクオフ |
テーマ別で金融・輸送・物流が⤴継続強になった背景には、この金利軸の中立化があります。米10年金利が4.463%へ低下したことで、金利上昇に頼らずとも不動産・建設のような金利敏感株が買われやすくなった、という構図ですね。
一方でテクノロジー・素材が↘継続弱で長引いている理由は、リスク軸-1.07pt・資源軸-1.25ptがともに連続-2日にあるように、製造業・テクノロジー・素材という景気敏感グループから資金が引いていく流れが背景にあると読み取れます。資源安が重なって、素材セクターには特に逆風が続いています。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 大真空 | 6962 | 電気機器 | +14.77% | +14.84pt |
| 2 | フィックスターズ | 3687 | 情報・通信業 | +13.59% | +13.66pt |
| 3 | 東京製綱 | 5981 | 金属製品 | +10.05% | +10.12pt |
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアホールディングス | 電気機器 | +1.59% | 約2兆7,963億円 | 代金トップも半導体は方向感まちまち |
| ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | +0.66% | 約4,621億円 | 値がさの代表格、小幅高で踏みとどまる |
| 村田製作所 | 電気機器 | -2.11% | 約3,325億円 | 電子部品は軟調 |
売買代金はテクノロジーが代金シェア61.9%と主役のままですが、テーマpt-0.99で一極集中ながら方向は下、という偏った形でした。一方で値上がり率上位には電気機器・情報通信・金属製品・化学・機械と中小型が幅広く顔を出しており、物色は内需周辺にも広がっています。
💡 過熱スコアって何?(初めての方向け)
最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)
上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。トレンドフォロー向けですが、過熱スコア+5〜+8の強過熱が並んで短期は伸び切った位置でもあるので、追いかけより押し目待ちが無難ですね。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本電波工業 | 6779 | +7.50% | +7.57pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| クオンツ総研HLDG | 9552 | +6.40% | +6.47pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 三櫻工業 | 6584 | +1.53% | +1.60pt | +8 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 大真空 | 6962 | +14.77% | +14.84pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| 堺化学工業 | 4078 | +5.81% | +5.88pt | +6 | ⚠ 過熱 |
高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)
個別の上昇と業種トレンドの両方がそろった、最も確度の高いシグナルです。電子部品・機械系を中心に高値更新が出ています。前日比率の高い順に並べています。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 京三製作所 | 6742 | 電気機器 | +5.67% | +5.74pt | +7 |
| 日本シイエムケイ | 6958 | 電気機器 | +4.39% | +4.46pt | +3 |
| リオン | 6823 | 電気機器 | +3.75% | +3.82pt | +2 |
| NGK | 5333 | 電気機器 | +3.45% | +3.52pt | +4 |
| スミダコーポレーション | 6817 | 電気機器 | +3.01% | +3.08pt | +5 |
📉 売られすぎ反転候補(D条件・8銘柄)
RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の逆張り候補(底値拾い向けの参考情報)。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ライク | 2462 | 8.33 | -10.4% | 1.74倍 | +0.36% | -3 |
| ビーウィズ | 9216 | 16.48 | -17.3% | 1.73倍 | +4.63% | -4 |
| オオバ | 9765 | 17.33 | -9.0% | 1.88倍 | +2.19% | -3 |
| タマホーム | 1419 | 19.30 | -16.5% | 2.54倍 | +5.65% | -6 |
| サガミHLDG | 9900 | 21.80 | -8.7% | 1.51倍 | -0.84% | -5 |
🚀 踏み上げ候補(E条件・13銘柄)
信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。空売りの買い戻し(ショートカバー)で急騰しやすいパターン。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 泉州電業 | 9824 | 0.48 | +8.68% | +8.75pt | +2 |
| ユーザーローカル | 3984 | 0.81 | +5.70% | +5.77pt | +3 |
| 日本パーカライジング | 4095 | 0.56 | +4.29% | +4.36pt | +2 |
| 石原ケミカル | 4462 | 0.94 | +4.19% | +4.26pt | +3 |
| ジェイ・エス・ビー | 3480 | 0.94 | +3.98% | +4.05pt | +3 |
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・15銘柄)
業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。トップダウン方式の中長期買い候補。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 過熱スコア | 注記 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三和ホールディングス | 5929 | 金属製品 | +2.17% | +1 | ※関連市況確認要 |
| 東京製綱 | 5981 | 金属製品 | +10.05% | +3 | ※関連市況確認要 |
| ミネベアミツミ | 6479 | 電気機器 | +0.52% | +6 | — |
| 富士電機 | 6504 | 電気機器 | +2.61% | +2 | — |
| 富士通 | 6702 | 電気機器 | +3.04% | +5 | — |
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・15銘柄)
業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。ポジション縮小・空売りの警戒候補。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 過熱スコア | 注記 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三井物産 | 8031 | 卸売業 | -0.04% | -4 | ※関連市況確認要 |
| 三菱商事 | 8058 | 卸売業 | -0.76% | -3 | ※関連市況確認要 |
| 丸紅 | 8002 | 卸売業 | +1.53% | -3 | ※関連市況確認要 |
| 武田薬品工業 | 4502 | 医薬品 | +1.57% | -2 | — |
| 東日本旅客鉄道 | 9020 | 陸運業 | +2.62% | -4 | — |
注目銘柄を通してみると、買いの中心は電子部品・機械・金属製品+内需周辺に集中しています。半導体大型は代金こそ多いものの、勝ち組中核は中小型の電子部品に移っているのが今日の特徴ですね。
市場体温計
💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
本日のLayer 1合計は+1(☀ 微熱・やや強気)でした。上昇比率・業種数・新高安差の3項目がプラス、一方で日経・TOPIX方向と大型株の狭さがマイナス、という綱引きの結果です。高温シグナルは1点、低温シグナルは0点で、過熱でも底値でもないニュートラルゾーンに位置しています。
Layer 1:日々の体温(合計 +1 / ±5 → ☀ 微熱)
5項目のうち3項目がプラスで、物色の広がりはしっかり出ています。ただ日経・TOPIXがそろってマイナス、大型株の上昇が3社どまりという2項目がマイナスで温度を抑えました。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 77.2% | ≥55% | ≤35% | +1 |
| 値上がり業種数 | 22/33 | ≥20 | ≤11 | +1 |
| 新高値−新安値スプレッド | +40 | ≥+30 | ≤-30 | +1 |
| 日経・TOPIX方向 | 日経-/TOPIX- | 両方+ | 両方- or 値がさ偏重 | -1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 3/10 | ≥8社 | ≤3社 | -1 |
| Layer 1 合計 | +1 / ±5 | ☀ 微熱 | ||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
点灯したのは④(信用評価損益率)の1項目のみです。②(日経225 25日乖離率)が進捗63%、③(騰落レシオ25日)が81%と閾値に近づきつつありますが、まだ過熱の領域には届いていません。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 8.0% | ≥25% | 32% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +5.01% | ≥+8% | 63% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 101.05 | ≥125 | 81% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -0.36% | ≥-3% | 12% | ✅ 点灯 |
| 1/4 点灯 | 過熱なし | ||||
Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)
低温シグナルは点灯ゼロで、底値圏のサインは出ていません。なおLayer 2が騰落レシオ25日を見るのに対し、Layer 3が3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計です。「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせていて、業界標準の25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 7.7% | ≥15% | 51% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +5.01% | ≤-6% | 84% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 94.22 | ≤60 | 100% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -0.36% | ≤-15% | 2% | 未達 |
| 0/4 点灯 | 底値感なし | ||||
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)
同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 45.9% | 極端集中 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 45% | 中立 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +2.17% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +2.84pt | 中立 | ≥+4ptで値がさ偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 94.22 | 中立 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
本日の総合解釈としては、Layer 1が+1の微熱でニュートラルゾーン。上昇比率77.2%・値上業種22/33・新高安差+40と裾野は広い一方、日経-TOPIX方向のマイナスと大型株の狭さ(TOP10で上昇3社)が温度を抑えています。高温は信用評価損益率の1点のみ、低温は0点で、過熱でも底値でもない中立的な体温です。ただ資金集中度45.9%の極端集中だけは相場の質として留意したいところで、ここが続くようなら指数の振れには注意したい局面です。
本日のマクロ環境
前日の米国市場は、それぞれが別々のシグナルを出していました。NYダウは最高値圏で反発した一方、ハイテク中心のナスダックは小動き。為替・金利・資源も方向感がまちまちで、日本株にとっては良い材料と悪い材料が同居する地合いでした。
明日の注目ポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。
- 金利軸 -0.02pt(連続-1日) 中立
- リスク軸 -1.07pt(連続-2日) リスクオフ寄り
- 資源軸 -1.25pt(連続-2日) 資源安
- 市場体温計:L1 +1「微熱」/ L2 1/4(信用評価のみ)/ L3 0/4
- 最強:輸送・物流+1.89pt(⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入)
- 次点:金融+1.32pt・不動産建設+1.34pt(ともに連続+2日)
- 最弱:素材-1.03pt(↘継続弱・連続-2日)
- もう1つの敗者:テクノロジー-0.99pt(↘継続弱・💧流出)
- 🔥本格流入2業種に 機械(4→4)・銀行業(4→5) が登場
- 🟢兆しに 海運業(3→5)、○本日のみが9業種へ拡大
- F勝ち組セクター中核に 電気機器・金属製品 が並ぶ
- A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+8で 短期は伸び切った位置
明日も内需・バリュー優位の地合いが継続する公算が高いとみています。
- 期待エリア:銀行業・保険業・証券先物業/輸送・物流/不動産・建設(⤴継続強・🔥流入で連続2日)
- 継続性試金石:海運業(+4.01%急伸後の高値もみ合いと利益確定をこなせるか)
- 底打ち待機:素材・テクノロジー(↘継続弱・流出継続、反転は流入シグナル点灯待ち)
- マクロ材料注視:米株最高値圏の調整入りの有無・WTI91.98ドルの資源安・ドル円159.90円の方向
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:半導体の戻り売り再燃
米ハイテクの軟調が波及し、値がさ半導体が再び主導安に。指数の下げが内需高を打ち消し、指数と中身がそろって弱含む展開です。
⚡ 最弱気分岐B:資源安×円高反転でバリューも崩れる
WTIの一段安に加えてドル円が円高へ反転すると、唯一の支えだった内需・金融バリューにも売りが及び、逃げ場のない地合いに。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ リスクオフ寄りでも温度はニュートラル
3対立軸は金利軸-0.02pt(連続-1日)でほぼ中立、リスク軸-1.07pt・資源軸-1.25ptがともに連続-2日のマイナスでした。製造業・テクノロジー・素材という景気敏感グループから資金が引き、資源安が重なる「リスクオフ寄り」の構図です。
ただし市場体温計のLayer 1は+1の微熱で、過熱でも底値でもないニュートラルゾーンにいます。上昇比率77.2%・値上業種22/33・新高安差+40と裾野は広く、リスクオフといっても全面安ではありません。外部環境も米株が反発し、米10年金利は4.463%へ低下、VIXは15.68へ低下と、地合いの下支えはむしろ強まっています。
言い換えると、景気敏感への逆風はあるものの、相場全体が崩れる温度にはなっていない、というのが層1の結論です。
層2:テーマ層 ─ バリュー回帰が2日連続で定着
テーマランキングは輸送・物流+1.89pt(⤴継続強)を筆頭に、不動産・建設+1.34pt、金融+1.32ptとバリュー・ディフェンシブが上位を独占しました。いずれも連続+2日で、単発ではなく流れとして定着しつつあります。金融は短長スプレッド+0.56、輸送・物流は+0.47と、地力を伴った継続強である点もポイントです。
反対に、テクノロジー-0.99pt・素材-1.03ptはともに↘継続弱で連続-2日。半導体・電線・銅といった、これまでの上昇を牽引してきたグループから資金が抜けていく流れがはっきりしています。製造業サイクルは+0.24ptと小幅プラスながら連続+3日の⤴継続強で、輸送・金融とともにバリュー寄りの支え役に回りました。
テーマ層の結論は「資金の重心がグロース・素材からバリュー・ディフェンシブへ移った」で、これは層1の金利軸中立化(金利低下で金利敏感株が買いやすい)とも整合します。
層3:業種・銘柄層 ─ 流入の裾野が金融・内需・輸送に広がる
資金流入シグナルでは、機械(前日4→本日4)と銀行業(4→5)が🔥本格流入の2業種、海運業(3→5)が🟢兆しへ。○本日のみが9業種に広がり、流入計12業種に対し流出11業種・中立10業種と、流入側がわずかに優勢でした。
個別では、F勝ち組セクター中核に電気機器(ミネベアミツミ・富士通など)と金属製品(東京製綱など)が並び、業種トレンドと個別の強さがそろった銘柄が中小型に多く出ています。一方でA最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+8の強過熱が並び、短期的には伸び切った位置にある点には注意が要ります。
層3の結論は「流入の裾野は金融・内需・輸送に広がる一方、半導体は流出側にとどまり当面は戻り待ち」です。
3層統合の読み方
層1の「リスクオフ寄りでもニュートラル」、層2の「バリュー回帰が2日連続」、層3の「金融・内需・輸送に本格流入」は、いずれも内需・バリュー優位という同じ方向を指しています。3層がそろって同方向を示すのは、指数チャートだけ見ていては掴めない構造的なシグナルです。
したがってメインシナリオは「内需・バリュー優位の継続+半導体の戻り待ち」。ただしA群トレンドの弱さと集中度の高さが残るため、半導体の戻り売り再燃や資源安×円高反転がトリガーになれば、サブシナリオへ素早く切り替える構えで臨みたいところです。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+3/11)
スコア内訳:
- A トレンド:+0(TOPIX-0.07%・日経-TOPIX-1.24pt・グロース-TOPIX+2.98pt)
- B 幅・需給:+3(値上業種22/33・新高安差+40・上昇比率77.2%といずれも良好)
- C 内部エネルギー:+1(急増top30平均+3.80%で+1、シ-デ差-0.71%・RSI健全度は中立)
- ⚠ D 過熱調整:-1(売買代金TOP3集中45.9%で30%超の偏り)
- E マクロ:+0(VIX15.68は15-25で中立、ナス-0.09%+S&P+0.41%=+0.32%で±1%内)
判定根拠:B群の幅・需給が+3でフル稼働し、C群も+1と内部は広範な回復を示しました。一方でA群はTOPIXほぼ横ばい・大型株安で+0、E群マクロも中立どまりです。D群はTOP3集中45.9%の偏りが残り-1の警戒要因で、ここが解消するかが質を左右します。前日06/04の-7から急反発した+3で、やや強気の領域に着地しました。





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