今日の日本株 市場資金フローレポート 2026/06/05 やや強気 海運業 非鉄金属

今日の日本株|2026年6月5日の市場資金フロー|半導体安も値上業種22/33の広範物色

今日の日本株は、これまで上げを引っ張ってきたAI半導体・値がさ株への売りで寄りから弱い展開でしたが、後場にかけて持ち直し、日経-1.31%・TOPIX-0.07%と指数こそマイナスながら、値上がり業種22/33・上昇比率77.2%と中身はかなり底堅い1日でした。資金は輸送・物流/金融/不動産・建設といったバリュー・ディフェンシブへ回帰し、総合判定は+3で急反発。ただ日経・TOPIXとも5日線を明確に割ってきたので、短期的な調整は警戒したいところです。

  • 🟢 指数は小幅安でも中身は広範:日経-1.31%・TOPIX-0.07%ながら値上がり業種22/33・上昇比率77.2%。海運業+4.01%・その他製品+1.97%が牽引。
  • 🔴 下げ主導は値がさ半導体:非鉄金属-2.50%・電気機器-1.50%が重く、テクノロジーは代金シェア61.9%の一極集中ながら方向は下。
  • 🟡 資金はバリュー回帰:輸送物流・金融・不動産建設へ逆行高で資金が戻り、グロース250は+2.91%と中小型に物色が拡散。
主要指標
日経平均
-1.31%
66,587.9 円
TOPIX
-0.07%
3,949.1 pt
グロース250
+2.91%
765.5 pt
セクター・内部相場
最強業種
海運業
+4.01% / フロー +4.08pt
最弱業種
非鉄金属
-2.50% / フロー -2.43pt
上昇銘柄比率
77.2%
新高値58 / 新安値18(差+40)
為替・米10年
¥159.90 / 4.46%
ドル円 -0.01円 / 米10年 -0.026pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
輸送・物流+1.89pt / ⤴継続強・連続+2日
金融+1.32pt / ⤴継続強・連続+2日
製造業サイクル+0.24pt / ⤴継続強・連続+3日
🆕 エネルギー+0.12pt / 反転兆候点灯
テクノロジー-0.99pt / ↘継続弱・連続-2日
素材-1.03pt / ↘継続弱・連続-2日
継続強:連続上昇の地力あり / 🆕反転兆候:流出から反転の兆し / ↘継続弱:流出が続く

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

本日いちばん強かったのは海運業+4.01%で、川崎汽船などの上げが目立ちました。次いでその他製品+1.97%(任天堂の上昇が効いています)、保険業+1.46%、不動産業+1.43%、繊維製品+1.18%と続きます。

顔ぶれを見ると、金融・不動産・内需ディフェンシブに資金が回った1日だったことが分かります。指数が小幅安のなかでこれだけプラス業種が並ぶのは、内部の物色がしっかり広がっていたということですね。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1海運業+4.01%+4.08pt川崎汽船など海運が急伸、本日の主役
2その他製品+1.97%+2.04pt任天堂+3.47%が下支え
3保険業+1.46%+1.53pt金融の逆行高グループ
4不動産業+1.43%+1.50pt金利低下を追い風に内需買い
5繊維製品+1.18%+1.25pt出遅れ内需に短期資金

値下がり業種 TOP5

反対に弱かったのは非鉄金属-2.50%で、古河電工・住友電工・三井金属と電線・銅関連がそろって下げました。続いて電気機器-1.50%、化学-1.37%、金属製品-1.33%、その他金融業-1.07%です。

下げ組はテクノロジー+一部素材の業種選別売りに偏っているのが特徴です。東京エレクトロン-6.61%・アドバンテスト-4.99%といった半導体装置の重さが、電気機器の足を引っ張ったという感じですね。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属-2.50%-2.43pt電線・銅関連が総じて軟調
2電気機器-1.50%-1.43pt半導体装置の戻り売りが重し
3化学-1.37%-1.30pt素材セクターの連れ安
4金属製品-1.33%-1.26ptSUMCO-7.44%が押し下げ
5その他金融業-1.07%-1.00pt金融のなかでは逆行安

整理すると、本日は金融+不動産+内需ディフェンシブが買われ、非鉄を中心とした素材+半導体が売られる、というきれいな選別の1日でした。バリュー優位の物色転換がはっきり出ています。

なお業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は-0.71%とややディフェンシブ寄り、グロース-バリュー差も-0.08%とほぼ中立どまりでした。2軸対比だけ見ると方向感がはっきりしない混戦に見えるので、本日の主題は後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」で改めて整理してみますね。

💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
各業種の騰落率からTOPIX(-0.07%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを表しています。本日のようにTOPIXが±0%近辺の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率 33業種 2026/06/0533業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 業種別騰落率(33業種)|2026/06/05 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=-0.07%(基準線) -2% -1% +1% +2% +3% +4% 海運業 +4.01% (+4.08pt) その他製品 +1.97% (+2.04pt) 保険業 +1.46% (+1.53pt) 不動産業 +1.43% (+1.50pt) 繊維製品 +1.18% (+1.25pt) 銀行業 +1.15% (+1.22pt) 証券・商品先物業 +1.15% (+1.22pt) 陸運業 +1.14% (+1.21pt) パルプ・紙 +1.07% (+1.14pt) 鉱業 +0.97% (+1.04pt) 水産・農林業 +0.97% (+1.04pt) 医薬品 +0.93% (+1.00pt) 空運業 +0.87% (+0.94pt) 情報・通信業 +0.74% (+0.81pt) 機械 +0.67% (+0.74pt) 倉庫・運輸関連業 +0.59% (+0.66pt) 鉄鋼 +0.57% (+0.64pt) 電気・ガス業 +0.37% (+0.44pt) 卸売業 +0.33% (+0.40pt) 小売業 +0.29% (+0.36pt) サービス業 +0.12% (+0.19pt) 輸送用機器 -0.33% (-0.26pt) ゴム製品 -0.34% (-0.27pt) ガラス・土石製品 -0.59% (-0.52pt) 精密機器 -0.62% (-0.55pt) 石油・石炭製品 -0.86% (-0.79pt) その他金融業 -1.07% (-1.00pt) 金属製品 -1.33% (-1.26pt) 化学 -1.37% (-1.30pt) 電気機器 -1.50% (-1.43pt) 非鉄金属 -2.50% (-2.43pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(-0.07%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/06/05 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
12 業種
🔥 本格 2🟢 兆し 1○ 本日 9
中立
10 業種
様子見ゾーン
資金流出
11 業種
❄ 本格 2🔵 兆し 4○ 本日 5

方向シグナルで見ると、流入12業種に対して流出11業種・中立10業種と、ほぼ拮抗しながらも流入側がわずかに上回りました。質的には流入側が優勢で、裾野の広い物色という地合いの見立てと整合します。

33業種 資金流入シグナル 2026/06/055項目スコア+判定スナップショット 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 鉄鋼 · 2 4 ○ 本日 化学 · · · · 4 1 — — 非鉄金属 · · · · · 4 0 — — テクノロジー 電気機器 · · · 5 2 — — 精密機器 · · · · · 3 0 — — 金融 銀行業 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 証券・商品先物業 1 5 ○ 本日 保険業 · · 0 3 — — 輸送・物流 海運業 3 5 🟢 兆し ○ 3→5 空運業 1 5 ○ 本日 倉庫・運輸関連業 · 2 4 ○ 本日 製造業サイクル 機械 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 輸送用機器 · · · 2 2 — — 不動産・建設 建設業 · 2 4 ○ 本日 不動産業 · · 0 3 — — 生活防衛 陸運業 · 2 4 ○ 本日 医薬品 · 1 4 ○ 本日 食料品 · · · 0 2 — — 電気・ガス業 · · · · 1 1 — — 内需消費 小売業 · 1 4 ○ 本日 サービス業 · · · 1 2 — — 商社 卸売業 · 2 4 ○ 本日 エネルギー 鉱業 · · · 4 2 — — 石油・石炭製品 · · · · · 3 0 — — 除外 パルプ・紙 · · 2 3 — — その他製品 · · 0 3 — — 水産・農林業 · · 2 3 — — 金属製品 · · · 4 2 — — ガラス・土石製品 · · · 5 2 — — 繊維製品 · · · 1 2 — — ゴム製品 · · · 2 2 — — 情報・通信業 · · · · 1 1 — — その他金融業 · · · · · 3 0 — — 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 12業種 (🔥本格2 / 🟢兆し1 / ○本日のみ9) vs ⚠ 流出計 11業種 (❄本格2 / 🔵兆し4 / ○本日のみ5) / 中立 10業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/06/05 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:機械・銀行業が🔥本格流入(前日も4点以上で2日連続)、海運業が🟢兆しへ。一方で非鉄金属・電気機器・素材系は流入スコアが0〜2へ低下し、買いの勢いがはっきり離れています。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落の推移を並べたものです。累積では金属製品+8.97pt・電気機器+6.85ptが上位に残る一方、本日に限ると両者ともマイナスへ転じています。海運業が06/04・06/05と連続で強い緑になっているのが目を引きますね。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 2026/06/05直近5営業日の相対騰落pt 業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)|2026/06/05 06/01 TOPIX -0.42% 06/02 TOPIX -0.42% 06/03 TOPIX +1.83% 06/04 TOPIX -1.36% 06/05 TOPIX -0.07% 本日順位 素材 鉄鋼 -2.27pt -1.04pt -0.23pt +0.05pt +0.64pt 18 化学 -0.22pt -1.53pt +0.67pt -0.23pt -1.30pt 31 非鉄金属 +1.23pt -2.10pt +3.83pt -2.22pt -2.43pt 33 テクノロジー 精密機器 -0.79pt -0.55pt +1.45pt -0.64pt -0.55pt 26 電気機器 +1.38pt +0.28pt +2.04pt +0.32pt -1.43pt 32 金融 保険業 +0.23pt -0.15pt -1.10pt -0.47pt +1.53pt 3 銀行業 +0.24pt +1.58pt +0.91pt +1.85pt +1.22pt 6 証券・商品先物業 +0.66pt +1.82pt -1.06pt +0.75pt +1.22pt 7 輸送・物流 海運業 -0.09pt +1.39pt -1.86pt +2.16pt +4.08pt 1 空運業 -1.38pt -1.81pt -2.94pt +1.46pt +0.94pt 14 倉庫・運輸関連業 -0.29pt +0.33pt -1.38pt +1.36pt +0.66pt 17 製造業サイクル 機械 -1.34pt -1.67pt +1.35pt +1.68pt +0.74pt 16 輸送用機器 -3.34pt -1.24pt -0.10pt +0.01pt -0.26pt 23 不動産・建設 不動産業 -2.37pt +1.33pt -2.67pt -0.21pt +1.50pt 4 建設業 -2.93pt -0.89pt -1.85pt +0.71pt +1.19pt 9 生活防衛 陸運業 -1.34pt -0.22pt -1.69pt +0.36pt +1.21pt 8 医薬品 -3.24pt -0.54pt -3.60pt +0.84pt +1.00pt 13 電気・ガス業 -1.75pt +0.80pt -0.30pt -0.66pt +0.44pt 19 食料品 +0.04pt -0.45pt -1.44pt -0.10pt -0.74pt 27 内需消費 小売業 -1.61pt +0.59pt -1.99pt +0.51pt +0.36pt 21 サービス業 +1.78pt +0.23pt -0.99pt -0.50pt +0.19pt 22 商社 卸売業 -2.70pt -0.25pt -1.09pt +0.31pt +0.40pt 20 エネルギー 鉱業 -4.27pt +4.17pt +1.94pt -0.72pt +1.04pt 12 石油・石炭製品 -2.52pt +1.62pt +1.49pt -1.53pt -0.79pt 28 除外 その他製品 +0.20pt +1.14pt -2.02pt -1.23pt +2.04pt 2 繊維製品 -2.10pt -1.06pt +0.00pt -1.44pt +1.25pt 5 パルプ・紙 -1.73pt -0.40pt -0.97pt -0.06pt +1.14pt 10 水産・農林業 -0.37pt -1.55pt -1.14pt -0.21pt +1.04pt 11 情報・通信業 +5.99pt +0.91pt -3.73pt -4.56pt +0.81pt 15 ゴム製品 -0.89pt +0.05pt -0.43pt -0.28pt -0.27pt 24 ガラス・土石製品 +1.53pt -1.55pt +2.49pt +0.45pt -0.52pt 25 その他金融業 -0.05pt -0.05pt +0.41pt -0.30pt -1.00pt 29 金属製品 +2.52pt -1.86pt +1.58pt +0.61pt -1.26pt 30 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

本日は新高値58銘柄に対し新安値18銘柄で、新高安差+40・高安比率76.3%(強気)へ大きく改善しました。業種別では電気機器・銀行業が高値更新の中心で、半導体装置の一部が下げても個別では高値を取る銘柄が多かったことが見て取れます。

年初来高値・安値更新 業種別 2026/06/05新高値新安値の業種別ネット差 年初来高値・安値更新 業種別ネット差(高値−安値)|2026/06/05 市場全体:新高値 58 銘柄/新安値 18 銘柄(差 +40) +11 電気機器 +9 銀行業 +5 卸売業 +5 化学 +4 機械 -2 食料品 -1 非鉄金属 -1 輸送用機器 -1 医薬品 -1 電気・ガス業 新高安差 +40 へ改善・高安比率76.3%(強気)。電気機器・銀行業が高値更新を牽引。 2026/06/05 | 市場資金フローレポート

テーマ別資金フロー

1輸送・物流+1.89pt⤴ +2日
2不動産・建設+1.34pt◐ +2日
3金融+1.32pt⤴ +2日
4生活防衛+0.48pt◐ +2日
5商社+0.40pt⤴ +2日
6内需消費+0.28pt⤵ +2日
7製造業サイクル+0.24pt⤴ +3日
8エネルギー+0.12pt🆕 +1日
9テクノロジー-0.99pt↘ -2日
10素材-1.03pt↘ -2日
テーマ別資金フロー 2026/06/0510テーマの対TOPIX相対騰落 テーマ別資金フロー(対TOPIX相対騰落)|2026/06/05 -1pt +1pt +2pt +1.89 輸送・物流 +1.34 不動産・建設 +1.32 金融 +0.48 生活防衛 +0.40 商社 +0.28 内需消費 +0.24 製造業サイクル +0.12 エネルギー -0.99 テクノロジー -1.03 素材 2026/06/05 | 市場資金フローレポート
💡 テーマ別平均騰落率って何?(初めての方向け)
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-0.07%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを表しています。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
💡 ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマ別では、輸送・物流+1.89ptが⤴継続強で主役。次いで不動産・建設+1.34pt、金融+1.32ptと、上位はそろってバリュー・ディフェンシブ系です。反対にテクノロジー-0.99pt・素材-1.03ptはともに↘継続弱で、流出側が連続2日続いています。

俯瞰すると、金融・輸送・物流・製造業サイクルが⤴継続強、エネルギーが🆕反転兆候で、流入側はバリューに、流出側はグロース・素材に、というローテーションがきれいに分かれた1日でした。

🔥🔥 1位 輸送・物流 +1.89pt ⤴ 継続強
海運業が市場平均を大きく上回り、空運業・倉庫運輸も堅調。連続+2日・短長スプレッド+0.47で⤴継続強判定です。明日以降も粘り強い動きが期待できます。
🔥 2位 不動産・建設 +1.34pt ◐ 中立
不動産業・建設業がそろって市場平均超え。金利低下を追い風に内需へ買いが回りました。連続+2日も短長スプレッド+0.03で判定は中立、方向はまだ見極めどころです。
🔥 3位 金融 +1.32pt ⤴ 継続強
保険業・証券・銀行が逆行高。連続+2日・短長スプレッド+0.56で⤴継続強判定、地力のある流入です。
→ 4位 生活防衛 +0.48pt ◐ 中立
陸運業・医薬品が下支え。流入強度は中立ですが、リスクオフ局面の逃避先として静かに買われていたりします。
→ 5位 商社 +0.40pt ⤴ 継続強
卸売業のみで構成。連続+2日・短長スプレッド+0.67で⤴継続強判定です。
→ 6位 内需消費 +0.28pt ⤵ 失速
小売業・サービス業ともプラス圏ですが、連続+2日・短長スプレッド-0.40で⤵失速判定。主役の疲れがやや見える局面です。
→ 7位 製造業サイクル +0.24pt ⤴ 継続強
機械が牽引、輸送用機器はやや劣後。連続+3日・短長スプレッド+0.77で⤴継続強判定の地力があります。
→ 8位 エネルギー +0.12pt 🆕 反転兆候
鉱業が買われ石油・石炭は軟調。連続+1日・スプレッド改善で🆕反転兆候判定、ただWTIは反落で本日値は弱めです。
💧 9位 テクノロジー -0.99pt ↘ 継続弱
電気機器・精密機器が流出。連続-2日・短長スプレッド-0.09で↘継続弱判定、戻り売り警戒の方が先に立つ局面です。
💧 10位 素材 -1.03pt ↘ 継続弱
非鉄金属の独歩安が重く、鉄鋼はプラスも全体を救えず。連続-2日・短長スプレッド-0.04で↘継続弱判定です。

まとめると、バリュー・ディフェンシブ側は明日以降も粘り強い動きが期待できる一方、テクノロジー・素材は流出継続で戻り売り警戒、という2極化が鮮明な1日でした。

3対立軸でみるマクロ文脈

💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを表し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の3軸を一言でまとめると「リスクオフ寄り×金利は中立×資源安」です。リスク軸・資源軸がマイナス、金利軸はほぼゼロという組み合わせでした。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設-0.02pt+0.76pt+2.27pt-1日中立
資源軸(エネ+素材+商社)/3 −(輸送物流+内需消費)/2-1.25pt-0.06pt-4.36pt-2日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-1.07pt+0.60pt+4.95pt-2日リスクオフ

テーマ別で金融・輸送・物流が⤴継続強になった背景には、この金利軸の中立化があります。米10年金利が4.463%へ低下したことで、金利上昇に頼らずとも不動産・建設のような金利敏感株が買われやすくなった、という構図ですね。

一方でテクノロジー・素材が↘継続弱で長引いている理由は、リスク軸-1.07pt・資源軸-1.25ptがともに連続-2日にあるように、製造業・テクノロジー・素材という景気敏感グループから資金が引いていく流れが背景にあると読み取れます。資源安が重なって、素材セクターには特に逆風が続いています。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1大真空6962電気機器+14.77%+14.84pt
2フィックスターズ3687情報・通信業+13.59%+13.66pt
3東京製綱5981金属製品+10.05%+10.12pt

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス電気機器+1.59%約2兆7,963億円代金トップも半導体は方向感まちまち
ソフトバンクグループ情報・通信業+0.66%約4,621億円値がさの代表格、小幅高で踏みとどまる
村田製作所電気機器-2.11%約3,325億円電子部品は軟調

売買代金はテクノロジーが代金シェア61.9%と主役のままですが、テーマpt-0.99で一極集中ながら方向は下、という偏った形でした。一方で値上がり率上位には電気機器・情報通信・金属製品・化学・機械と中小型が幅広く顔を出しており、物色は内需周辺にも広がっています。

💡 過熱スコアって何?(初めての方向け)
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続を確認しながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。トレンドフォロー向けですが、過熱スコア+5〜+8の強過熱が並んで短期は伸び切った位置でもあるので、追いかけより押し目待ちが無難ですね。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
日本電波工業6779+7.50%+7.57pt+7⚠⚠ 強過熱
クオンツ総研HLDG9552+6.40%+6.47pt+6⚠ 過熱
三櫻工業6584+1.53%+1.60pt+8⚠⚠ 強過熱
大真空6962+14.77%+14.84pt+5⚠ 過熱
堺化学工業4078+5.81%+5.88pt+6⚠ 過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)

個別の上昇と業種トレンドの両方がそろった、最も確度の高いシグナルです。電子部品・機械系を中心に高値更新が出ています。前日比率の高い順に並べています。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
京三製作所6742電気機器+5.67%+5.74pt+7
日本シイエムケイ6958電気機器+4.39%+4.46pt+3
リオン6823電気機器+3.75%+3.82pt+2
NGK5333電気機器+3.45%+3.52pt+4
スミダコーポレーション6817電気機器+3.01%+3.08pt+5
📉 売られすぎ反転候補(D条件・8銘柄)

RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の逆張り候補(底値拾い向けの参考情報)。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
ライク24628.33-10.4%1.74倍+0.36%-3
ビーウィズ921616.48-17.3%1.73倍+4.63%-4
オオバ976517.33-9.0%1.88倍+2.19%-3
タマホーム141919.30-16.5%2.54倍+5.65%-6
サガミHLDG990021.80-8.7%1.51倍-0.84%-5
🚀 踏み上げ候補(E条件・13銘柄)

信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。空売りの買い戻し(ショートカバー)で急騰しやすいパターン。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア
泉州電業98240.48+8.68%+8.75pt+2
ユーザーローカル39840.81+5.70%+5.77pt+3
日本パーカライジング40950.56+4.29%+4.36pt+2
石原ケミカル44620.94+4.19%+4.26pt+3
ジェイ・エス・ビー34800.94+3.98%+4.05pt+3
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・15銘柄)

業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。トップダウン方式の中長期買い候補。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア注記
三和ホールディングス5929金属製品+2.17%+1※関連市況確認要
東京製綱5981金属製品+10.05%+3※関連市況確認要
ミネベアミツミ6479電気機器+0.52%+6
富士電機6504電気機器+2.61%+2
富士通6702電気機器+3.04%+5
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・15銘柄)

業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。ポジション縮小・空売りの警戒候補。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア注記
三井物産8031卸売業-0.04%-4※関連市況確認要
三菱商事8058卸売業-0.76%-3※関連市況確認要
丸紅8002卸売業+1.53%-3※関連市況確認要
武田薬品工業4502医薬品+1.57%-2
東日本旅客鉄道9020陸運業+2.62%-4

注目銘柄を通してみると、買いの中心は電子部品・機械・金属製品+内需周辺に集中しています。半導体大型は代金こそ多いものの、勝ち組中核は中小型の電子部品に移っているのが今日の特徴ですね。

市場体温計

💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日のLayer 1合計は+1(☀ 微熱・やや強気)でした。上昇比率・業種数・新高安差の3項目がプラス、一方で日経・TOPIX方向と大型株の狭さがマイナス、という綱引きの結果です。高温シグナルは1点、低温シグナルは0点で、過熱でも底値でもないニュートラルゾーンに位置しています。

Layer 1:日々の体温(合計 +1 / ±5 → ☀ 微熱)

5項目のうち3項目がプラスで、物色の広がりはしっかり出ています。ただ日経・TOPIXがそろってマイナス、大型株の上昇が3社どまりという2項目がマイナスで温度を抑えました。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率77.2%≥55%≤35%+1
値上がり業種数22/33≥20≤11+1
新高値−新安値スプレッド+40≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向日経-/TOPIX-両方+両方- or 値がさ偏重-1
TOP10売買代金上昇数3/10≥8社≤3社-1
Layer 1 合計+1 / ±5☀ 微熱

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

点灯したのは④(信用評価損益率)の1項目のみです。②(日経225 25日乖離率)が進捗63%、③(騰落レシオ25日)が81%と閾値に近づきつつありますが、まだ過熱の領域には届いていません。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率8.0%≥25%32%未達
日経225 25日乖離率+5.01%≥+8%63%未達
騰落レシオ25日101.05≥12581%未達
信用評価損益率-0.36%≥-3%12%✅ 点灯
1/4 点灯過熱なし

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

低温シグナルは点灯ゼロで、底値圏のサインは出ていません。なおLayer 2が騰落レシオ25日を見るのに対し、Layer 3が3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計です。「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせていて、業界標準の25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率7.7%≥15%51%未達
日経225 25日乖離率+5.01%≤-6%84%未達
騰落レシオ6日94.22≤60100%未達
信用評価損益率-0.36%≤-15%2%未達
0/4 点灯底値感なし
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)

同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)45.9%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)45%中立≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+2.17%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+2.84pt中立≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)94.22中立≤60で超過冷/≤80で過冷

本日の総合解釈としては、Layer 1が+1の微熱でニュートラルゾーン。上昇比率77.2%・値上業種22/33・新高安差+40と裾野は広い一方、日経-TOPIX方向のマイナスと大型株の狭さ(TOP10で上昇3社)が温度を抑えています。高温は信用評価損益率の1点のみ、低温は0点で、過熱でも底値でもない中立的な体温です。ただ資金集中度45.9%の極端集中だけは相場の質として留意したいところで、ここが続くようなら指数の振れには注意したい局面です。

本日のマクロ環境

前日の米国市場は、それぞれが別々のシグナルを出していました。NYダウは最高値圏で反発した一方、ハイテク中心のナスダックは小動き。為替・金利・資源も方向感がまちまちで、日本株にとっては良い材料と悪い材料が同居する地合いでした。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-1.31%
66,587.9円
TOPIX
-0.07%
3,949.1pt
グロース250
+2.91%
765.5pt
海外株式(前日)
NYダウ
+1.73%
51,567
ナスダック
-0.09%
26,831
S&P500
+0.41%
7,584
為替・金利
ドル円
159.90
-0.01円・円安継続
米10年金利
4.463%
-0.026pt・低下
VIX恐怖指数
15.68
-0.65・低位安定
資源・需給
WTI原油
$91.98
-3.68%・資源安
騰落25日
101.05
中立ゾーン
信用評価損益率
-0.36%
-3%閾値まで余裕
値がさ半導体安に対し裾野は広い上昇日経-1.31%は値がさ・半導体主導の下げでしたが、値上がり業種22/33・上昇比率77.2%・グロース250+2.91%と内部は広範な物色でした。指数の見た目ほど中身は弱くなかった1日です。
金属製品+電機が資金流入を主導累積で金属製品+8.97pt・電気機器+6.85ptが上位に残り、新高値58>新安値18で高安比率76.3%(強気)へ改善しました。需給の地合いはしっかりしています。
資金集中はなお高水準売買代金上位TOP3シェア45.9%・買い主導率45%と、値がさ大型に資金が偏った状態が続いています。中小型に拡散はしているものの、この偏りが残るうちは指数の振れに注意したいところです。
テーマはバリュー/ディフェンシブ優位へ転換輸送物流+1.89・不動産建設+1.34・金融+1.32が逆行高、テクノロジー-0.99・素材-1.03が流出。物色の主役がはっきり入れ替わってきた感じですね。
外部環境:米株は反発、金利・VIXは低下S&P500+0.41%・NYダウ+1.73%と反発し、VIX15.68へ低下。ドル円159.90円の円安は輸出株の下支え、米10年4.463%への低下は不動産・グロースに追い風です。一方でWTIは91.98ドルへ反落し、資源株には重しでした。
内部指標:過熱感はまだ限定的RSI50以上46.8%・RSI70超8.0%、騰落レシオ25日101.05・6日94.22と、買われすぎの水準にはまだ距離があります。上値追いの過熱より、選別物色の段階という読みです。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 -0.02pt(連続-1日) 中立
  • リスク軸 -1.07pt(連続-2日) リスクオフ寄り
  • 資源軸 -1.25pt(連続-2日) 資源安
  • 市場体温計:L1 +1「微熱」/ L2 1/4(信用評価のみ)/ L3 0/4
過熱でも底値でもないニュートラル、外部は米株反発・金利低下が下支え
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:輸送・物流+1.89pt(⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入)
  • 次点:金融+1.32pt・不動産建設+1.34pt(ともに連続+2日)
  • 最弱:素材-1.03pt(↘継続弱・連続-2日)
  • もう1つの敗者:テクノロジー-0.99pt(↘継続弱・💧流出)
バリュー・ディフェンシブへの資金回帰が2日連続、テクノ・素材は流出継続
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入2業種に 機械(4→4)・銀行業(4→5) が登場
  • 🟢兆しに 海運業(3→5)、○本日のみが9業種へ拡大
  • F勝ち組セクター中核に 電気機器・金属製品 が並ぶ
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+8で 短期は伸び切った位置
流入は内需・金融・輸送に広がり、半導体は流出側で当面の戻り待ち
3層の一致:マクロ層の「リスクオフ寄りでもニュートラル」、テーマ層の「バリュー回帰が2日連続」、業種層の「金融・内需・輸送に本格流入」が、3層すべてで 内需・バリュー優位 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。
📊 メインシナリオ:内需・バリュー優位の継続+半導体の戻り待ち

明日も内需・バリュー優位の地合いが継続する公算が高いとみています。

  • 期待エリア:銀行業・保険業・証券先物業/輸送・物流/不動産・建設(⤴継続強・🔥流入で連続2日)
  • 継続性試金石:海運業(+4.01%急伸後の高値もみ合いと利益確定をこなせるか)
  • 底打ち待機:素材・テクノロジー(↘継続弱・流出継続、反転は流入シグナル点灯待ち)
  • マクロ材料注視:米株最高値圏の調整入りの有無・WTI91.98ドルの資源安・ドル円159.90円の方向

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体の戻り売り再燃

米ハイテクの軟調が波及し、値がさ半導体が再び主導安に。指数の下げが内需高を打ち消し、指数と中身がそろって弱含む展開です。

警戒トリガー:東京エレクトロンまたはアドバンテストの寄り付き-3%超、もしくは日経先物が週明けに-1.5%超

⚡ 最弱気分岐B:資源安×円高反転でバリューも崩れる

WTIの一段安に加えてドル円が円高へ反転すると、唯一の支えだった内需・金融バリューにも売りが及び、逃げ場のない地合いに。

警戒トリガー:米10年4.4%割れ×ドル円158円割れ、またはWTI88ドル割れ
🎯 シナリオ信頼度:中
3層が内需・バリュー優位で一致し、輸送・物流/金融が連続+2日の地力を持つ点は心強いところです。ただA群トレンドが+0でTOPIXほぼ横ばい・日経-TOPIX-1.24ptの大型株安・集中度45.9%の偏りが残るため、信頼度は中としています。警戒トリガー(半導体の寄り付き-3%超など)が出れば、即座にサブシナリオへ切り替える前提で見ています。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ リスクオフ寄りでも温度はニュートラル

3対立軸は金利軸-0.02pt(連続-1日)でほぼ中立、リスク軸-1.07pt・資源軸-1.25ptがともに連続-2日のマイナスでした。製造業・テクノロジー・素材という景気敏感グループから資金が引き、資源安が重なる「リスクオフ寄り」の構図です。

ただし市場体温計のLayer 1は+1の微熱で、過熱でも底値でもないニュートラルゾーンにいます。上昇比率77.2%・値上業種22/33・新高安差+40と裾野は広く、リスクオフといっても全面安ではありません。外部環境も米株が反発し、米10年金利は4.463%へ低下、VIXは15.68へ低下と、地合いの下支えはむしろ強まっています。

言い換えると、景気敏感への逆風はあるものの、相場全体が崩れる温度にはなっていない、というのが層1の結論です。

層2:テーマ層 ─ バリュー回帰が2日連続で定着

テーマランキングは輸送・物流+1.89pt(⤴継続強)を筆頭に、不動産・建設+1.34pt、金融+1.32ptとバリュー・ディフェンシブが上位を独占しました。いずれも連続+2日で、単発ではなく流れとして定着しつつあります。金融は短長スプレッド+0.56、輸送・物流は+0.47と、地力を伴った継続強である点もポイントです。

反対に、テクノロジー-0.99pt・素材-1.03ptはともに↘継続弱で連続-2日。半導体・電線・銅といった、これまでの上昇を牽引してきたグループから資金が抜けていく流れがはっきりしています。製造業サイクルは+0.24ptと小幅プラスながら連続+3日の⤴継続強で、輸送・金融とともにバリュー寄りの支え役に回りました。

テーマ層の結論は「資金の重心がグロース・素材からバリュー・ディフェンシブへ移った」で、これは層1の金利軸中立化(金利低下で金利敏感株が買いやすい)とも整合します。

層3:業種・銘柄層 ─ 流入の裾野が金融・内需・輸送に広がる

資金流入シグナルでは、機械(前日4→本日4)と銀行業(4→5)が🔥本格流入の2業種、海運業(3→5)が🟢兆しへ。○本日のみが9業種に広がり、流入計12業種に対し流出11業種・中立10業種と、流入側がわずかに優勢でした。

個別では、F勝ち組セクター中核に電気機器(ミネベアミツミ・富士通など)と金属製品(東京製綱など)が並び、業種トレンドと個別の強さがそろった銘柄が中小型に多く出ています。一方でA最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+8の強過熱が並び、短期的には伸び切った位置にある点には注意が要ります。

層3の結論は「流入の裾野は金融・内需・輸送に広がる一方、半導体は流出側にとどまり当面は戻り待ち」です。

3層統合の読み方

層1の「リスクオフ寄りでもニュートラル」、層2の「バリュー回帰が2日連続」、層3の「金融・内需・輸送に本格流入」は、いずれも内需・バリュー優位という同じ方向を指しています。3層がそろって同方向を示すのは、指数チャートだけ見ていては掴めない構造的なシグナルです。

したがってメインシナリオは「内需・バリュー優位の継続+半導体の戻り待ち」。ただしA群トレンドの弱さと集中度の高さが残るため、半導体の戻り売り再燃や資源安×円高反転がトリガーになれば、サブシナリオへ素早く切り替える構えで臨みたいところです。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや強気(スコア:+3/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+0(TOPIX-0.07%・日経-TOPIX-1.24pt・グロース-TOPIX+2.98pt)
  • B 幅・需給:+3(値上業種22/33・新高安差+40・上昇比率77.2%といずれも良好)
  • C 内部エネルギー:+1(急増top30平均+3.80%で+1、シ-デ差-0.71%・RSI健全度は中立)
  • ⚠ D 過熱調整:-1(売買代金TOP3集中45.9%で30%超の偏り)
  • E マクロ:+0(VIX15.68は15-25で中立、ナス-0.09%+S&P+0.41%=+0.32%で±1%内)

判定根拠:B群の幅・需給が+3でフル稼働し、C群も+1と内部は広範な回復を示しました。一方でA群はTOPIXほぼ横ばい・大型株安で+0、E群マクロも中立どまりです。D群はTOP3集中45.9%の偏りが残り-1の警戒要因で、ここが解消するかが質を左右します。前日06/04の-7から急反発した+3で、やや強気の領域に着地しました。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は市場データの分析・情報提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。記載の数値は独自集計を含み、正確性を保証するものではありません。

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