今日の日本株|2026年5月28日の市場資金フロー|半導体個別高でも内部は幅狭く小反落

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今日の日本株|2026年5月28日の市場資金フロー|半導体個別高でも内部は幅狭く小反落

本日の東京市場は、日経平均-0.47%TOPIX-0.41%とそろって小反落しました。
ただ、後場に一段安となった場面でも下値は意外としっかりで、上は買われないけれど下がれば拾われるという底堅さが残った1日だったように見えます。中身を見ると非鉄金属-3.13%が独歩安となる一方、太陽誘電+17.00%・村田製作所+9.18%といった半導体・電子部品の個別物色が活発で、資金がごく一部に集中する幅の狭い相場でした。

📋 今日を3行で
  • 指数は小反落、ただ下値は底堅い。値上がり業種は10/33・上昇比率48.9%と幅は狭いものの、後場の急落場面でも押し目買いが入って底堅く推移しました。
  • 非鉄金属-3.13%が独歩安となる一方、半導体・電子部品は個別物色。太陽誘電+17.00%・村田製作所+9.18%が急騰し、業種では金属製品+1.12%が最強でした。
  • 資金集中・大型はやや売り優勢。売買代金TOP3シェア40.0%・買い主導率25%と裾野が狭く、内需消費が相対的に下支えする展開でした。
主要指標
日経平均
-0.47%
64,693 円
TOPIX
-0.41%
3,902 pt
グロース250
-0.63%
832 pt
セクター・内部相場
最強業種
金属製品
+1.12% / フロー +1.53pt
最弱業種
非鉄金属
-3.13% / フロー -2.72pt
上昇銘柄比率
48.9%
新高値44 / 新安値75(差-31)
為替・米10年
¥159.49 / 4.50%
ドル円 +0.15円 / 米10年 +0.031pt
📡 今日の主役・主役交代シグナル
内需消費+1.11pt / ⤴ 継続強 +3日
テクノロジー+0.48pt / 連続 +2日
製造業サイクル+0.38pt / ⤴ 継続強 +2日
エネルギー+0.12pt / ⤴ 継続強 +3日
🆘 金融-0.91pt / 脱落点灯
素材-0.65pt / ↘ 継続弱
継続強:複数日の連続上昇 / 🆙主役化:本日から主役入り / 🆘脱落:本日から下位陥落

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

本日プラスで終えたのは33業種中わずか10業種で、上昇したのは内需や素材の一部に限られました。それでも、地合いの弱い日に市場平均をしっかり上回ったという意味では、金属製品+1.12%・パルプ・紙+1.05%・小売業+0.77%あたりに資金が残っていたのが分かります。
顔ぶれを見ると内需・素材中間材・海運が中心で、派手さはないものの「下げ相場でも逃げない業種」が浮かび上がった印象です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1金属製品+1.12%+1.53pt本日の最強業種。SUMCO等が物色され、半導体周辺の素材として資金が向かいました
2パルプ・紙+1.05%+1.46ptディフェンシブ寄りの逆行高。シグナルも本日4点で🔥本格流入
3小売業+0.77%+1.18pt内需消費テーマの主役。連続上昇で下支え役に
4海運業+0.66%+1.07pt5日続落のあとの反発。輸送・物流テーマの反転兆候
5ゴム製品+0.65%+1.06pt素材中間材の中で逆行高。テーマ外の地味な買われ方

値下がり業種 TOP5

下げ側ではっきり目立ったのが、非鉄金属-3.13%の独歩安です。古河電気工業-7.32%・住友金属鉱山-7.26%・三井金属-5.89%と電線・銅まわりがそろって売られ、フロー上も-2.72ptと2番手を大きく引き離す弱さでした。
そのあとに保険業-1.84%・電気・ガス業-1.67%・銀行業-1.59%と続き、金融とディフェンシブの一角が重しになったのが見て取れます。前日まで強かった金融が、今日は一転して売られた格好です。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属-3.13%-2.72pt独歩安。電線・銅の主力が軒並み急落し、素材テーマの足を引っ張りました
2保険業-1.84%-1.43pt金融テーマ脱落の中心。前日の買いの反動が出た格好
3電気・ガス業-1.67%-1.26pt生活防衛の重し。東京瓦斯・中部電力が軟調
4銀行業-1.59%-1.18ptメガバンク3行がそろって下落。金利低下が逆風に
5その他製品-1.21%-0.80pt任天堂など値がさの利益確定が重し

色分けでまとめると、買われたのは内需消費+素材中間材+海運、売られたのは非鉄金属(電線・銅)+金融+電力・ガスという構図でした。
同じ「素材」でも、半導体周辺の金属製品が買われて非鉄金属(資源・銅)が売られるという、テーマ内での選別が起きているのが今日らしいところです。全体としては上値は重いけれど、押せば内需と一部素材に資金が戻るという、底堅さと幅狭さが同居した地合いという感じですね。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(-0.41%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ということです。本日のようにTOPIXがマイナス圏の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率 2026/05/2833業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 📊 業種別騰落率(33業種)| 2026/05/28 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=-0.41%(基準線) -3% -2% -1% +1% +2% 金属製品 +1.12% (+1.53pt) パルプ・紙 +1.05% (+1.46pt) 小売業 +0.77% (+1.18pt) 海運業 +0.66% (+1.07pt) ゴム製品 +0.65% (+1.06pt) サービス業 +0.63% (+1.04pt) 電気機器 +0.61% (+1.02pt) 輸送用機器 +0.57% (+0.98pt) 建設業 +0.32% (+0.73pt) 鉄鋼 +0.01% (+0.42pt) 化学 -0.05% (+0.36pt) 倉庫・運輸関連業 -0.05% (+0.36pt) 鉱業 -0.19% (+0.22pt) ガラス・土石製品 -0.29% (+0.12pt) 食料品 -0.36% (+0.05pt) 石油・石炭製品 -0.39% (+0.02pt) 空運業 -0.42% (-0.01pt) 精密機器 -0.47% (-0.06pt) 証券・商品先物業 -0.53% (-0.12pt) その他金融業 -0.58% (-0.17pt) 繊維製品 -0.63% (-0.22pt) 機械 -0.64% (-0.23pt) 陸運業 -0.64% (-0.23pt) 卸売業 -0.70% (-0.29pt) 不動産業 -0.75% (-0.34pt) 水産・農林業 -0.82% (-0.41pt) 医薬品 -0.89% (-0.48pt) 情報・通信業 -1.12% (-0.71pt) その他製品 -1.21% (-0.80pt) 銀行業 -1.59% (-1.18pt) 電気・ガス業 -1.67% (-1.26pt) 保険業 -1.84% (-1.43pt) 非鉄金属 -3.13% (-2.72pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(-0.41%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/05/28 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
17 業種
🔥 本格 10 🟢 兆し 6 ○ 本日 1
中立
5 業種
様子見ゾーン
資金流出
11 業種
❄ 本格 3 🔵 兆し 4 ○ 本日 4

株価そのものは小反落でしたが、「方向(増えているか減っているか)」で機械的に数えると流入17業種 対 流出11業種と、じつは流入側のほうが多い1日でした。
ヒートマップで5日間のptの推移が見えたところで、もう一段踏み込んで、明日以降のフローの方向を5項目シグナル+判定で整理した一覧を続けて掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日の地力という5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。
本日は流入17業種(🔥10/🟢6/○1)に対して流出11業種・中立5業種となり、ヒートマップ上の強弱とは別の「方向」の軸が見えてきます。

33業種 資金流入シグナル 2026/05/285項目スコア+判定 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 化学 5 5 🔥本格 ○ 5→5 鉄鋼 · 5 4 🔥本格 ○ 5→4 非鉄金属 · · · · · 0 0 -— テクノロジー 精密機器 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 電気機器 · · · 1 2 -— 金融 保険業 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 証券・商品先物業 · · · 2 2 -— 銀行業 · · · · 3 1 -— 輸送・物流 倉庫・運輸関連業 · 2 4 ○本日 海運業 · · 2 3 -— 空運業 · · 3 3 🟢兆し ○ 3→3 製造業サイクル 輸送用機器 5 5 🔥本格 ○ 5→5 機械 · · · · · 0 0 -— 不動産・建設 建設業 · · · · 4 1 -— 不動産業 · · · · · 3 0 -— 生活防衛 食料品 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 医薬品 · · 2 3 -— 陸運業 · · 2 3 -— 電気・ガス業 · · · 4 2 -— 内需消費 サービス業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 小売業 5 5 🔥本格 ○ 5→5 商社 卸売業 · · · 2 2 -— エネルギー 鉱業 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 石油・石炭製品 · 3 4 🟢兆し ○ 3→4 除外 水産・農林業 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 金属製品 · 3 4 🟢兆し ○ 3→4 パルプ・紙 · 4 4 🔥本格 ○ 4→4 ゴム製品 · · 5 3 🟢兆し ○ 5→3 その他製品 · · 3 3 🟢兆し ○ 3→3 ガラス・土石製品 · · · 3 2 -— 情報・通信業 · · · · 3 1 -— その他金融業 · · · · 2 1 -— 繊維製品 · · · · · 0 0 -— 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 17業種 (🔥本格10/🟢兆し6/○本日1) vs ⚠流出計 11業種 (❄本格3/🔵兆し4/○本日4) / 中立 5業種 📐 ①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 🔥スコア4+が2日連続(本格)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/05/28 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:内需消費の小売業・サービス業がそろって🔥本格流入で連続上昇の地力が出ている一方、金融では銀行業・保険業がそろって流出側へ転落(🆘脱落)。前日まで買われていた金融から、内需・素材中間材へと静かに資金が移り始めているように見えます。

業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日のpt推移を並べると、5/22〜5/25に強かった非鉄金属が、26日以降にマイナスへ反転しているのがひと目で分かります。
逆に、内需消費(小売業・サービス業)は5/27・5/28と連日プラスを維持しており、今週後半に入って物色の中心がじわりと入れ替わっているのが見て取れます。累積ではサービス業が対TOPIX相対で5日累積トップです。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 2026/05/28直近5営業日 🔥 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)| 2026/05/28 05/22 TOPIX+1.00% 05/25 TOPIX+1.29% 05/26 TOPIX-0.10% 05/27 TOPIX-0.52% 05/28 TOPIX-0.41% 本日 素材 鉄鋼 -0.38pt -0.90pt +0.32pt +1.36pt +0.42pt 10 化学 +0.60pt +0.45pt -0.18pt +1.83pt +0.36pt 11 非鉄金属 +5.83pt +6.28pt -1.20pt -2.17pt -2.72pt 33 テクノロジー 電気機器 +1.19pt +2.70pt -0.65pt -0.07pt +1.02pt 7 精密機器 -0.59pt -1.19pt -1.01pt +3.45pt -0.06pt 18 金融 証券・商品先物業 -1.51pt -2.25pt -0.65pt +0.04pt -0.12pt 19 銀行業 -0.84pt -1.70pt -0.05pt -0.97pt -1.18pt 30 保険業 -3.01pt -1.61pt +0.47pt +1.34pt -1.43pt 32 輸送・物流 海運業 -2.39pt -2.44pt -0.06pt -0.84pt +1.07pt 4 倉庫・運輸関連業 -0.77pt -2.62pt -0.20pt +0.06pt +0.36pt 12 空運業 -0.88pt +2.56pt +0.09pt +0.51pt -0.01pt 17 製造業サイクル 輸送用機器 -0.69pt +0.41pt +0.34pt +0.40pt +0.98pt 8 機械 +0.59pt +0.34pt -0.35pt -0.15pt -0.23pt 22 不動産・建設 建設業 -1.82pt +1.50pt +2.24pt -1.26pt +0.73pt 9 不動産業 -2.99pt +0.16pt +1.20pt -1.46pt -0.34pt 25 生活防衛 食料品 -1.34pt -1.60pt -0.31pt +0.69pt +0.05pt 15 陸運業 -2.04pt -1.92pt -0.42pt +0.25pt -0.23pt 23 医薬品 -1.13pt -1.08pt -1.62pt +0.75pt -0.48pt 27 電気・ガス業 -2.45pt -0.87pt +0.90pt +0.75pt -1.26pt 31 内需消費 小売業 -0.10pt -3.24pt +0.08pt +1.40pt +1.18pt 3 サービス業 +0.00pt -2.11pt +0.65pt +1.09pt +1.04pt 6 商社 卸売業 -1.12pt -1.72pt -1.11pt -0.36pt -0.29pt 24 エネルギー 鉱業 -1.72pt -5.57pt +0.56pt +0.96pt +0.22pt 13 石油・石炭製品 -1.61pt -2.20pt -0.17pt +1.38pt +0.02pt 16 除外 金属製品 -1.16pt +1.31pt -0.44pt +0.71pt +1.53pt 1 パルプ・紙 -1.72pt -1.84pt +0.31pt +0.94pt +1.46pt 2 ゴム製品 -1.11pt +1.35pt +0.74pt -0.28pt +1.06pt 5 ガラス・土石製品 +2.60pt +2.09pt +0.31pt -0.18pt +0.12pt 14 その他金融業 -0.59pt -0.81pt +0.74pt -2.05pt -0.17pt 20 繊維製品 -0.44pt +1.24pt -0.18pt -0.14pt -0.22pt 21 水産・農林業 -2.72pt -0.54pt -0.51pt +1.90pt -0.41pt 26 情報・通信業 +2.82pt -0.62pt +3.69pt -1.48pt -0.71pt 28 その他製品 -1.29pt -1.34pt -0.46pt +1.67pt -0.80pt 29 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

本日の年初来更新は高値44銘柄に対して安値75銘柄で、新高安差は-31と安値超過でした。
業種別のネット差(高値−安値)で見ると、電気機器が+12と突出して高値更新が多く、半導体・電子部品の個別物色がここにも表れています。一方でサービス業-10・情報・通信業-8・不動産業-7・建設業-7と、内需・グロース・不動産の一角で安値超過が目立ち、需給はまだら模様という感じですね。

年初来高値安値 業種別 2026/05/28高値安値差(ネット)の業種別分布 🗻 年初来高値・安値 業種別ネット差(高値−安値)| 2026/05/28 全体:高値更新 44銘柄 / 安値更新 75銘柄(差 -31) +12 電気機器 +3 パルプ・紙 +2 化学 +1 鉄鋼 +1 輸送用機器 -10 サービス業 -8 情報・通信業 -7 不動産業 -7 建設業 -6 電気・ガス業 新高安差 -31 と安値超過。電気機器が高値ネット+12と突出する一方、内需サービス・情報通信・不動産で安値超過が目立つ需給。 2026/05/28 | 市場資金フローレポート

なお、業界標準の2軸でみると、シクリカル−ディフェンシブ差は+0.49%とわずかに景気敏感株が市場平均を上回り、グロース−バリュー差も+0.81%とグロース優位でした。
ただ、どちらも+1%に届かない小さな差で、リスクオン・オフのどちらかにはっきり振れたわけではなく、あくまで補助的なサインとして見ておく程度の動きでした。

テーマ別資金フロー

1内需消費+1.11pt⤴ +3日
2テクノロジー+0.48pt◐ +2日
3輸送・物流+0.47pt🆕 +1日
4製造業サイクル+0.38pt⤴ +2日
5不動産・建設+0.19pt🆕 +1日
6エネルギー+0.12pt⤴ +3日
7商社-0.29pt🔄 -9日
8生活防衛-0.48pt◐ -1日
9素材-0.65pt↘ -1日
10金融-0.91pt🆘 -1日
テーマ別資金フロー 2026/05/2810テーマの対TOPIX相対騰落 💹 テーマ別資金フロー(10テーマ・相対騰落pt)| 2026/05/28 -1pt -2pt +1pt +2pt +1.11 内需消費 +0.48 テクノロジー +0.47 輸送・物流 +0.38 製造業サイクル +0.19 不動産・建設 +0.12 エネルギー -0.29 商社 -0.48 生活防衛 -0.65 素材 -0.91 金融 2026/05/28 | 市場資金フローレポート
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-0.41%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

本日の主題は、3対立軸から機械的に読むとリスクオン×資源安×金利低下の組み合わせでした。最強は内需消費+1.11pt(⤴継続強)、最弱は金融-0.91pt(🆘脱落)という構図です。
ローテーション判定を俯瞰すると、内需消費・製造業サイクル・エネルギーが⤴継続強、輸送・物流と不動産・建設が🆕反転兆候、対して素材が↘継続弱・金融が🆘脱落と、買われる側と売られる側の入れ替わりが進みつつあるという感じですね。なお素材は本来「脱落」判定でしたが、10日累計の弱さから安全装置が働いて「継続弱」に補正されています。

🔥 1位 内需消費 +1.11pt⤴ 継続強

小売業が市場平均を大きく上回り、サービス業もそろってプラス。連続+3日・短長スプレッド+0.27で⤴継続強の判定です。地合いが弱い日でも内需2業種に資金が残っており、下支え役として粘り強い動きが期待できそうです。

→ 2位 テクノロジー +0.48pt◐ 中立

電気機器は太陽誘電・村田製作所など個別の急騰が牽引した一方、精密機器はほぼ横ばい。連続+2日ですが短長スプレッドが+0.09と小さく、テーマとしては◐中立の判定です。物色が一部の大型に集中しており、テーマ全体に広がっているわけではないのが実情という気がします。

→ 3位 輸送・物流 +0.47pt🆕 反転兆候

海運業が市場平均を上回って牽引。5日続落のあとの反発で、連続+1日・スプレッド改善から🆕反転兆候の判定です。流れが変わる手前の一服、という気がします。

→ 4位 製造業サイクル +0.38pt⤴ 継続強

輸送用機器が市場平均を上回る一方、機械はやや軟調。連続+2日・短長スプレッド+0.39で⤴継続強の判定です。テーマ内では自動車関連が相対的に底堅い動きでした。

→ 5位 不動産・建設 +0.19pt🆕 反転兆候

建設業が市場平均を上回り、不動産業はやや重い。連続+1日・スプレッド+0.78で🆕反転兆候の判定です。値としては小幅ながら、下げ止まりの兆しが出始めています。

→ 6位 エネルギー +0.12pt⤴ 継続強

鉱業・石油石炭製品ともわずかにプラス圏。連続+3日で⤴継続強の判定ですが、本日pt+0.12と力強さは限定的でした。原油が90ドル台で軟調なこともあり、上値は重い印象です。

→ 7位 商社 −0.29pt🔄 底打ち兆候

卸売業1業種で構成。連続-9日と流出が長引いていますが、短長スプレッド+0.43で🔄底打ち兆候の判定に変わりました。下げ幅は縮小傾向で、そろそろ底を試す局面なのかなと思います。

→ 8位 生活防衛 −0.48pt◐ 中立

食料品はほぼ横ばいの一方、電気・ガス業が大きく売られて全体を押し下げ。連続-1日で◐中立の判定です。ディフェンシブの中でも電力・ガスが重しという格好でした。

💧 9位 素材 −0.65pt↘ 継続弱

鉄鋼はわずかにプラスでしたが、非鉄金属が-2.72ptと独歩安でテーマ全体を引き下げ。連続-1日・本日pt-0.91で本来は脱落判定のところ、安全装置で↘継続弱に補正されています。電線・銅の売りが一巡するまでは戻り売り警戒が先に立つ、という気がします。

💧 10位 金融 −0.91pt🆘 脱落

保険業が大きく売られ、銀行業も軟調。連続-1日・本日pt-0.91で🆘脱落の判定です。前日まで買われていた金融が一転して流出側に回っており、金利低下が逆風になったように見えます。

まとめると、買われる側に内需消費を軸とした底堅いテーマが残り、売られる側で金融と素材(非鉄)が重しになる、という2極化が静かに進んだ1日でした。
明日以降は、内需消費の連続上昇がどこまで続くか、そして輸送・物流や不動産・建設の反転兆候が本物になるかが見どころという感じですね。一方で、非鉄を中心とした素材は戻り売り警戒の方が先に立つ局面なのかなと思います。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の3軸を符号で読むと、リスクオン×資源安×金利低下という組み合わせでした。
リスク軸が連続+2日でプラス圏を保つ一方、金利軸と資源軸がともにマイナスに沈んでいるのが今日の特徴です。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設-1.10pt-0.47pt+5.27pt-1日金利低下局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 −(輸送物流+内需消費)/2-1.06pt-0.61pt-9.07pt-3日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛+0.55pt+0.21pt+2.43pt+2日リスクオン

本文③で見た金融の🆘脱落は、この金利軸-1.10pt(連続-1日)に表れています。米10年金利は上昇したものの国内では金利低下の見方が優勢で、銀行・保険が買われにくい構図が背景にあるように見えます。
同じく素材の↘継続弱は、資源軸が連続-3日・10日累計-9.07ptと弱さが根強いことと連動しており、非鉄金属(電線・銅)の独歩安がその象徴です。一方で内需消費やテクノロジーが相対的に堅いのは、リスク軸が連続+2日でリスクオンを保っているマクロ環境が下支えしているため、と読めます。つまり「なぜ内需と一部ハイテクが残り、金融と素材が重いのか」は、この3軸の符号がそのまま説明している、という感じですね。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1太陽誘電6976電気機器+17.00%+17.41pt
2トレックス・セミコンダクター6616電気機器+14.16%+14.57pt
3日本ケミコン6997電気機器+13.32%+13.73pt

値上がり率の上位は、電子部品が3銘柄を独占する形になりました。太陽誘電+17.00%を筆頭に、コンデンサや水晶デバイスの中堅が軒並みストップ高に迫る急騰で、半導体・電子部品への物色が一段と強まったのが見て取れます。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス電気機器+1.21%2兆4,834億円圧倒的な代金トップ。メモリー物色の中心
ソフトバンクグループ情報・通信業-2.02%5,553億円値がさの利益確定。指数の重しに
村田製作所電気機器+9.18%3,931億円電子部品の主力が急騰し代金上位に

代金面ではキオクシアが2.4兆円超と突出し、上位は半導体・電子部品に集中しました。一方でソフトバンクグループ-2.02%が指数の重しになるなど、大型はやや売り優勢で、買い主導率は25%にとどまっています。資金が一部の半導体銘柄に集中する、典型的な選別相場という感じですね。

最強モメンタム上位(RSI≥60・乖離率≥+5%・相対騰落+1pt以上)

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。トレンドフォロー向けですが、過熱スコアが+4〜+6と高い銘柄が多く、短期的にはすでに伸び切った位置にあるという気がします。深追いより、押し目を待つ姿勢が無難な局面でしょうか。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
太陽誘電6976+17.00%+17.41pt+6⚠ 過熱
トレックス・セミコンダクター6616+14.16%+14.57pt+6⚠ 過熱
日本ケミコン6997+13.32%+13.73pt+4⚠ 過熱
ヒロセ電機6806+9.99%+10.40pt+5⚠ 過熱
村田製作所6981+9.18%+9.59pt+6⚠ 過熱
三井ハイテック6966+6.27%+6.68pt+7⚠⚠ 強過熱

高値更新×業種強し(年初来高値更新・業種の相対騰落+1pt以上)

高値更新×業種強しとは
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。前日比率の高い順に並べています。

個別と業種の両方が強い、最も確度の高い組み合わせです。本日は電子部品と内需サービスが中心で、太陽誘電・村田に加え、早稲田アカデミーやリクルートなど内需系も顔を出しています。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱
太陽誘電6976電気機器+17.00%+17.41pt+6
トレックス・セミコンダクター6616電気機器+14.16%+14.57pt+6
TDK6762電気機器+5.21%+5.62pt+5
リクルートHLDG6098サービス業+2.81%+3.22pt+4
早稲田アカデミー4718サービス業+1.26%+1.67pt+5
📖 もっと詳しく:売られすぎ反転・踏み上げ・勝ち組/負け組セクター中核

売られすぎ反転候補(RSI≤35・乖離率≤-5%・出来高倍率≥1.5倍)

投げ売り後の反転を狙う逆張り向けです。出来高を伴って下げ止まったサインとして見ますが、本日は下げの勢いがまだ強い銘柄も混じるため、出来高を伴う反発が出た日を待つのが無難です。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率
東鉄工業183513.6-14.6%1.51倍+0.23%
エーザイ452315.7-13.8%1.53倍-3.51%
シンクロ・フード396318.0-13.4%1.92倍+1.78%
酉島製作所636323.3-10.1%1.66倍-0.04%
楽天銀行583830.5-20.1%2.08倍-0.10%

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0・前日比+2%以上)

空売りが買い残を上回る中での上昇で、ショートカバーを誘発しやすいパターンです。信用倍率の低い順に並べています。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱
武蔵精密工業72200.58+6.13%+6.54pt+2
河合楽器製作所79520.83+5.07%+5.48pt+3
いちよし証券86240.85+3.73%+4.14pt-1
カワチ薬品26640.19+3.44%+3.85pt+0
福山通運90750.47+2.66%+3.07pt+2

勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt・RSI≥50・乖離率≥0)

トレンドの強い業種の中核から、個別の上昇基調も確認できる銘柄を抽出しています。本日はサービス業・情報通信・電気機器が中心でした。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱
ベクトル6058サービス業+4.14%+4.55pt+4
都築電気8157情報・通信業+2.37%+2.78pt+3
電算システムHLDG4072情報・通信業+1.99%+2.40pt+3
日立製作所6501電気機器+4.31%+4.72pt+1
沖電気工業6703電気機器+10.09%+10.50pt+2

負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt・RSI≤50・乖離率≤0)

トレンドの弱い業種の中核から、個別の下落基調も確認できる銘柄を抽出しています。ポジション縮小・空売り戦略の参考情報です。鉄鋼・非鉄金属・卸売業は市況連動が大きいため、関連市況の確認をおすすめします。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落注記
JX金属5016非鉄金属-3.03%-2.62pt※関連市況確認要
フジクラ5803非鉄金属-2.39%-1.98pt※関連市況確認要
三菱商事8058卸売業-1.68%-1.27pt※関連市況確認要
サンリオ8136卸売業-3.35%-2.94pt※関連市況確認要
日本空港ビルデング9706不動産業-2.76%-2.35pt

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温は-4「寒気」で、相場の質は「中立(方向感なし)」でした。高温シグナルは1/4、底値シグナルは0/4とどちらの極にも振れておらず、過熱でも底値でもないなかで内部だけが寒い、という状態です。

Layer 1:日々の体温(合計 -4 / ±5 → ❄ 寒気)

5項目のうち4項目がマイナスで、唯一上昇銘柄比率だけが中立圏(48.9%)に踏みとどまりました。値上がり業種・新高安・指数方向・大型株の広がりがそろって弱く、内部の弱さがそのまま温度に出ています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率48.9%≥55%≤35%±0
値上がり業種数10/33≥20≤11-1
新高値−新安値スプレッド-31≥+30≤-30-1
日経・TOPIX方向両方-両方+両方- or 値がさ偏重-1
TOP10売買代金上昇数3/10≥8社≤3社-1
Layer 1 合計-4 / ±5❄ 寒気

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

過熱を示すシグナルは④信用評価損益率の1点のみで、過熱感はほとんどありません。②(日経225 25日乖離率)が進捗63%、③(騰落レシオ25日)が進捗69%と高めですが、いずれも点灯ラインには届いていません。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率10.7%≥25%43%未達
日経225 25日乖離率+5.02%≥+8%63%未達
騰落レシオ25日86.66≥12569%未達
信用評価損益率-1.38%≥-3%100%✅ 点灯
合計1/4・過熱なし

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

底値を示すシグナルは0/4ですべて未点灯です。①(RSI30以下銘柄比率)が進捗85%とやや近づいていますが、まだ底値接近のサインは出ていません。
なお、Layer 3の3つ目に騰落レシオ6日(≤60)を使っているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という相場の特性に合わせています。業界標準の25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率12.8%≥15%85%未達
日経225 25日乖離率+5.02%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日108.27≤6055%未達
信用評価損益率-1.38%≤-15%9%未達
合計0/4・底値感なし
📖 補助指標と相場の質をみる

同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別するための補助線です。本日は資金集中度40.0%・買い主導率25%がそろって極端で、大型偏重・裾野の狭い相場であることを裏づけています。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)40.0%極端集中≥30%で集中・≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)25%売り主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+1.99%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差-0.06pt正常≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)108.27中立≤60で超過冷/≤80で過冷

総合すると、過熱でも底値でもないニュートラルなゾーンで、内部だけが寒気(-4)という状態です。資金集中40.0%・買い主導率25%が示す通り、大型の一部に資金が偏った裾野の狭い相場で、上昇比率48.9%・新高安-31という内部の弱さが残っています。
Layer 3が0/4のため底値接近のサインはまだ出ておらず、本格的な反発を見込むにはもう一段の需給改善が欲しいところ、という気がします。一方で過熱もないので、急落が連鎖するような地合いでもなく、押せば拾われる底堅さが当面続きそうという感じですね。

本日のマクロ環境

本日のマクロ環境は、それぞれが別々の方向を向いたまちまちの内容でした。米ハイテクは最高値を更新したものの小幅で、為替は小幅円安、金利は上昇、原油は反落と、強弱が入り混じっています。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-0.47%
64,693円
TOPIX
-0.41%
3,902pt
グロース250
-0.63%
832pt
海外株式(前日)
NYダウ
+0.36%
50,649
ナスダック
+0.07%
26,675・最高値
S&P500
+0.02%
7,520・最高値
為替・金利
ドル円
159.49
+0.15円・小幅円安
米10年金利
4.500%
+0.031pt・上昇
VIX恐怖指数
16.69
-0.31・低位安定
資源・需給
WTI原油
$90.75
-0.54%・軟調
騰落25日
86.66
中立ゾーン
信用評価損益率
-1.38%
-3%閾値まで余裕
米ハイテク続伸:ナスダック・S&P500が史上最高値を更新 ナスダックが+0.07%、S&P500が+0.02%とそろって史上最高値を更新しましたが、いずれも小幅で、リスクオン地合いは維持しつつも勢いは限定的でした。NYダウも+0.36%と小反発で、外部環境は底堅いものの、東京市場を強く押し上げるほどの材料にはなっていません。
半導体・電子部品で個別物色が活発化 太陽誘電+17.00%・村田製作所+9.18%など電子部品が急騰する一方で、非鉄金属-3.13%が業種最弱となりました。資金は半導体・電子部品にくっきり集中しており、同じ素材でも半導体周辺は買われ、資源・銅は売られるという選別がはっきり出た1日でした。
内需消費が最強テーマに テーマ別では内需消費が本日+1.11pt(⤴継続強)で最強となりました。小売業+0.77%・サービス業が下支えとなり、地合いの弱い日でも内需に資金が残っているのが見て取れます。
資金集中が続き、大型はやや売り優勢 売買代金TOP3シェア40.0%・買い主導率25%と、資金が一部の大型に集中し裾野は狭いままでした。買い主導率25%は売り主導圏で、指数を支える幅は出ていません。
為替・金利と内部需給は逆風方向 ドル円は159.49円の小幅円安、米10年金利は4.50%へ上昇でグロースには逆風の方向です。加えて上昇比率48.9%・新高安-31と内部需給はやや悪化しており、指数の上値を抑える要因として意識されそうです。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 -1.10pt(連続-1日) 金利低下
  • リスク軸 +0.55pt(連続+2日) リスクオン
  • 資源軸 -1.06pt(連続-3日) 資源安
  • 市場体温計:L1 -4「寒気」/L2 1/4/L3 0/4(信用評価のみ点灯)
過熱でも底値でもない寒気ゾーン、金利低下が金融の重しに
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:内需消費+1.11pt(⤴継続強・連続+3日・🔥流入)
  • 次点:テクノロジー+0.48pt(電気機器の個別物色が牽引)
  • 最弱:金融-0.91pt(🆘脱落・連続-1日・💧流出)
  • もう1つの敗者:素材-0.65pt(↘継続弱・非鉄独歩安)
物色の軸が金融から内需消費へ静かに移りつつある
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入10業種に 小売業・サービス業(5→5) が並ぶ
  • F勝ち組セクター中核に サービス業・情報通信が複数
  • 非鉄金属はG負け組中核に JX金属・フジクラ、戻り売り警戒
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+4〜+6で 短期は伸び切った位置
内需に地力、半導体個別は過熱で深追いは禁物
3層の一致:マクロ層の「金利低下×リスクオン」、テーマ層の「内需消費の継続強・金融の脱落」、業種層の「内需に本格流入・素材は戻り売り」が、3層すべてで 内需・ディフェンシブ優位、素材と金融は重し という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。
📊 メインシナリオ:内需消費優位の底堅さ継続

明日も上値は重いものの、押し目は内需・素材中間材に拾われる底堅い地合いが続く公算が高い、と見ています。

  • 期待エリア:小売業・サービス業・金属製品(内需消費の継続強+半導体周辺素材)
  • 継続性試金石:テクノロジー(太陽誘電・村田の個別物色が大型全体に広がるか)
  • 底打ち待機:商社・卸売業(🔄底打ち兆候・連続-9日の下げ縮小を確認)
  • マクロ材料注視:米株最高値圏の小動き・米10年4.5%・原油90ドル台の動向

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:非鉄安の素材全体への波及

非鉄金属の売りが鉄鋼・化学など素材全体に広がると、テーマ「素材」の継続弱が一段と深まり、TOPIXの重しが増します。資源安の流れが止まらないかぎり、戻り売り優勢の地合いが続きやすくなります。

警戒トリガー:フジクラ寄り付き-3%超 × 非鉄金属業種が前場-2%超

⚡ 最弱気分岐B:資金集中の剥落で買い手不在

代金集中40.0%を支える半導体・電子部品の個別物色が剥落すると、ほかに買い手がおらず全面安に転じやすくなります。資金集中相場は、主役が崩れたときの下げが速いのが弱点です。

警戒トリガー:太陽誘電・村田が寄り付き-3%超 × 値上がり業種5以下
🎯 シナリオ信頼度:中
3層構造は「内需優位・素材と金融は重し」で概ね一致していますが、A群トレンドが+0、B群幅・需給が-2と内部の弱さがあり、資金集中も極端な水準です。方向感はあるものの裾野が狭いため信頼度は中とし、警戒トリガーが出れば即座にサブシナリオへ切り替える前提で見ておきたいところです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 寒気のなかの金利低下

本日のマクロ環境は、3対立軸でみるとリスクオン×資源安×金利低下の組み合わせでした。リスク軸が連続+2日でプラスを保ち、株式全体への資金回帰は崩れていない一方、金利軸が-1.10pt(連続-1日)に沈んだことが、この日の金融セクターの弱さに直結しています。米10年金利は上昇したものの、国内では金利低下の見方が優勢で、銀行・保険が買われにくい環境になっていました。

市場体温計はLayer 1が-4の「寒気」で、相場の質は中立。高温シグナルは信用評価損益率の1点のみ、底値シグナルは0点と、過熱でも底値でもないニュートラルな位置にあります。つまり「急騰の反動が出やすい過熱」でも「逆張りが効く底値」でもなく、内部だけが冷えている、判断の難しい局面でした。

層2:テーマ層 ─ 金融から内需消費への静かな交代

テーマ別では内需消費が+1.11ptで最強、金融が-0.91ptで最弱と、明確なコントラストが出ました。内需消費は連続+3日の⤴継続強で、小売業・サービス業がそろって🔥本格流入。地合いが弱い日でも資金が逃げていないのが強みです。

対して金融は🆘脱落の判定で、保険業-1.43pt・銀行業-1.18ptと前日まで買われていた反動が出ました。素材も非鉄金属の独歩安で↘継続弱(安全装置発動)と、売られる側に回っています。テクノロジーは+0.48ptと2位につけたものの、電気機器の一部大型に物色が偏った◐中立判定で、テーマ全体に広がっているわけではありません。輸送・物流と不動産・建設に🆕反転兆候が出ている点は、明日以降の反発候補として頭の片隅に置いておきたいところです。

層3:業種・銘柄層 ─ 内需の地力と半導体の過熱

33業種シグナルでは流入17業種・流出11業種と、株価の小反落のわりに流入側が優勢でした。なかでも小売業・サービス業はスコア5→5の🔥本格流入で、連続上昇の地力がはっきりしています。F勝ち組セクター中核にもサービス業・情報通信が複数並び、内需系の強さが個別銘柄レベルでも確認できます。

一方で、A最強モメンタム上位は太陽誘電・村田など過熱スコア+4〜+6の銘柄ばかりで、短期的にはすでに伸び切った位置です。半導体・電子部品の個別物色は魅力的ですが、過熱ゾーンでの新規追随はリスクが高く、深追いは禁物という読みになります。非鉄金属はG負け組中核にJX金属・フジクラが並び、戻り売り警戒が続きます。

3層統合の読み方

マクロ層の「金利低下×リスクオン」、テーマ層の「内需消費継続強・金融脱落」、業種層の「内需に本格流入・素材は戻り売り」が、3層すべてで内需・ディフェンシブ優位、素材と金融は重しという同じ方向を指しています。3層が揃っているため、これはノイズではなく構造的なシグナルと読めます。

ただし、B群の幅・需給が-2と弱く、資金集中も40.0%と極端なため、方向感はあっても基盤は脆い相場です。メインシナリオ(内需優位の底堅さ継続)を軸としつつ、非鉄安の波及や半導体物色の剥落といった崩れの兆しが出たら、すぐにサブシナリオへ切り替える構えが現実的だと考えています。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや弱気(スコア:-3/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+0/3(TOPIX-0.41%・日経-TOPIX-0.06pt・グロース-TOPIX-0.22pt、いずれも中立圏)
  • B 幅・需給:-2/3(値上がり業種10/33・新高安-31・上昇銘柄比率48.9%)
  • C 内部エネルギー:+0/3(シ-デ差+0.49%・急増平均-0.07%・RSI50+47.4%、いずれも中立)
  • D 過熱調整:-1 ⚠(売買代金TOP3集中度40.0%で資金集中リスク点灯)
  • E マクロ:+0/2(VIX16.69は中立・米株合算+0.09%で中立)

判定根拠:A・C・E群が中立圏にとどまるなか、B群の幅・需給が-2、D群の過熱調整が-1で合計-3に着地し、やや弱気の領域となりました。指数は高値圏にあるものの、値上がり業種10/33・資金集中40.0%と幅が狭く、内部はやや弱含みです。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした個人的な見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。記載のデータは作成時点のもので、正確性・完全性を保証するものではありません。

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