今日の日本株|2026年5月7日の市場資金フロー|米イラン和平期待で日経爆騰3320円高、過去最大の上昇幅

今日の日本株|2026年5月7日の市場資金フロー|米イラン和平期待で日経爆騰3320円高、過去最大の上昇幅

GW明けの東京市場は、米イラン和平期待と連休中のNY株最高値更新が一気に流入し、日経平均は前日比+3,320.87円(+5.58%)・62,833.77円で史上最高値を大幅更新しました。上昇幅は過去最大、東証プライム売買代金も10兆8,448億円で過去最大級の活況。ただ、上昇率では実は20位以下なので、「歴史的」と言い切れるほど派手な相場感ではないのが面白いところ。連休前にポジションを減らした方も多かったでしょうし、私自身もこの爆上げの恩恵をフルに受けられた組ではありません。半導体・メモリーが主役で、キオクシア(285A)+19.22%S高・SUMCO+19.74%が値幅制限まで買われました。
今日のポイント
  • 日経+5.58%/TOPIX+3.00%/グロース+2.58%、上昇幅3,320円・売買代金10兆円超でいずれも過去最大級
  • 値上がり業種30/33・上昇銘柄比率76.1%と裾野は広いが、上昇率20位以下=過去の歴史的急騰には見劣り
  • 日経25日乖離率+10.05%は2020年6月以来の高水準。さすがに急過ぎ感ありで短期調整は意識

マーケットサマリー

指標本日値前日比水準評価
日経平均62,833.77+5.58%史上最高値(過去最大上昇幅3,320.87円)
TOPIX3,840.49+3.00%大幅高
グロース250791.12+2.58%続伸
ドル円156.27-0.40円円安基調維持
米10年金利4.334%-0.050ptやや低下(原油安受け)
VIX17.49-0.50低位安定(リスクオン)
NYダウ49,910.59+1.24%最高値更新(4万9千ドル超)
ナスダック25,838.94+2.02%最高値更新
WTI原油$93.33-12.00%急落(米イラン和平期待)
騰落レシオ25日90.90中立(過熱には未到達)

業種別資金フロー分析

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+3.00%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+3%急騰の局面では、相対騰落が大きくプラスの業種だけが「市場平均をさらに上回る本物の主役」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

本日は値上がり業種30/33・上昇銘柄比率76.1%と幅広い銘柄に資金が流入した一方、対TOPIX相対騰落で見ると主役と脇役の差がハッキリしています。非鉄金属+11.62%(+8.62pt)が圧倒的トップで、銅・レアアース関連の急騰を反映。次いで金属製品+6.24%・情報通信+5.88%・電気機器+5.27%と、半導体・AI・素材といったシクリカル系のグロース銘柄が主役の構図です。

シクリカル7業種平均は+2.24%、ディフェンシブ6業種平均は+1.54%とともに大幅上昇していますが、シクリカル−ディフェンシブ差は+0.71%、グロース−バリュー差は+2.85%でグロース選好がやや強めの内容となりました。業界標準の2軸対比だけでは「全面高で方向感は強気だが、その中身は何か」までは見えづらいので、詳しくは本文後半の「資金ローテーション分析」セクションで3対立軸(金利軸/資源軸/リスク軸)を使って整理しますね。

下落側で目を引くのは、米イラン和平期待でWTI原油が-12%急落した煽りを受けた鉱業-6.04%(-9.04pt)・石油・石炭製品-0.88%(-3.88pt)。値上がり業種30/33の中で、独り負けしたエネルギー2業種は明日以降の動向に注目したいところです。

値上がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1位非鉄金属+11.62%+8.62pt圧倒的トップ。銅・レアアース関連の急騰、フジクラ+11.88%・古河電工+12.41%が牽引
2位金属製品+6.24%+3.24ptSUMCO+19.74%S高、半導体材料連動で急騰
3位情報・通信業+5.88%+2.88ptソフトバンクG+18.44%、AI関連投資の追い風
4位電気機器+5.27%+2.27ptキオクシア+19.22%S高、東京エレクトロン+9.00%、メモリー超サイクル思惑
5位化学+4.86%+1.86pt半導体材料・電池材料関連が買われた

値下がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1位鉱業-6.04%-9.04ptWTI原油-12%急落で独り負け、INPEX急落
2位石油・石炭製品-0.88%-3.88pt米イラン和平期待で資源関連は逆風
3位輸送用機器-0.04%-3.04ptタダノ-13.76%、トヨタ自動車も足踏み
4位精密機器+0.03%-2.97pt名目はプラスだがTOPIX比3pt遅れ。電気機器との二極化進行
5位倉庫・運輸関連業+0.32%-2.68pt原油安は燃料コスト改善要因だが買いは限定的

値上がり業種30/33で全面高に見える1日でしたが、業種別ヒートマップでは「対TOPIX相対騰落」で見ることで、本当に資金が集まった業種と、見かけだけ上がった業種の違いがクッキリ浮かび上がります。下のヒートマップで主役(半導体・素材)と脇役(資源・自動車)の温度差を確認してください。

📚 ヒートマップの見方ガイド: ヒートマップ左端のテーマ分類について詳しく知りたい方は、33業種セクターマップ|東証分類×代表銘柄×3対立軸の早見表で各テーマの構成業種・代表銘柄・性格を一覧でご確認いただけます。

テーマ別資金フロー

テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+3.00%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の最強テーマは素材+3.06pt(鉄鋼+0.21・非鉄金属+8.62・化学+1.86の3業種平均)で、唯一の◎大量流入認定。最弱はエネルギー-6.46pt(鉱業-9.04・石油石炭-3.88)で、米イラン和平期待→WTI原油-12%急落の影響を直撃しています。テーマ間の格差は実に9.5ptと、全面高でも資金の流れには明確な選別が見られた1日でした。

1位 素材 +3.06pt ◎大量流入
非鉄金属が圧倒的牽引、SUMCO・フジクラ・古河電工など半導体材料・電線株が急騰。連続+1日。
2位 テクノロジー -0.35pt(実質強流入)
電気機器+2.27pt × 精密機器-2.97ptで平均は中立。ただし代金シェア31.9%・買主率92%で実質的な主役テーマ。キオクシア・東京エレクトロン・SBGがS高またはそれに準ずる急騰。
3位 金融 -0.86pt(中立)
銀行業+0.03pt・保険業-1.11pt・証券-1.60ptと地味だが、TOPIX+3%の中ではマイナス幅は小さく、米10年金利4.33%維持で底堅さ。
4位 輸送・物流 -1.20pt
海運業-0.84 ↔ 空運業+0.59でまちまち。陸運業もプラス。連続-1日。
5位 製造業サイクル -1.31pt
機械-0.66 ↔ 輸送用機器-3.04でまちまち。タダノ-13.76%・自動車関連の足踏みが響いた。
6位 不動産・建設 -1.55pt
不動産業-1.47・建設業-1.62で揃って下落。米10年金利4.33%維持の中、金利感応セクターは出遅れ。
7位 生活防衛 -1.93pt
食料品-1.43・医薬品-2.36・電気ガス-2.32でディフェンシブ系全般が出遅れ。リスクオン局面で資金が逃げた典型的な動き。
8位 内需消費 -2.04pt
小売業-2.03・サービス業-2.04で揃って下落。連続-1日。
9位 商社 -2.26pt
卸売業のみで構成。ITホールディング系・専門商社の動向にバラツキ。
10位 エネルギー -6.46pt(最弱)
鉱業-9.04・石油石炭-3.88で2業種揃って大幅安。WTI急落の直撃。連続-2日。

資金ローテーション分析

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題は素材主導のリスクオン × 金利上昇局面相場です。リスク軸が+2.39ptと急進、金利軸も+0.69ptで連続+1日のプラス転換。資源軸のみ-0.27ptで微マイナスですが、これは素材+3.06pt主導でエネルギー-6.46ptが沈むという内訳上の入れ替わりが反映された結果です。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+0.69pt+0.36pt-2.06pt+1日金利上昇局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2-0.27pt+0.18pt+3.66pt-2日資源中立(素材高×エネ安の入れ替わり)
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛+2.39pt+0.52pt+4.51pt+1日強リスクオン

10日累計でリスク軸+4.51pt・資源軸+3.66ptとプラスを維持しているのに対し、金利軸は10日累計-2.06ptながら本日プラス転換。連休前のリスクオフ局面から、本日一気にリスクオン×グロース選好に切り替わった構図がクッキリ出ています。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1位サムコ6387機械+25.28%+22.28pt
2位イビデン4062電気機器+22.43%+19.43pt
3位SUMCO3436金属製品+19.74%+16.74pt

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
ソフトバンクグループ情報・通信業+18.44%7,408億円AI関連投資の追い風、Anthropic GoogleクラウドAI半導体採用報道
アドバンテスト電気機器+6.83%3,296億円半導体検査装置、メモリー超サイクル思惑
フジクラ非鉄金属+11.88%3,126億円AI/データセンター用電線需要、レーザーテック+4.64%とともに買われた

最強モメンタム上位(RSI≥65 × 25日乖離率≥+5%)

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。
銘柄名コード業種RSI25日乖離過熱スコア判定
オーエスジー6136機械93.77+16.2%+5⚠ 過熱
東海カーボン5301ガラス・土石製品92.33+13.7%+4△ やや強
オムロン6645電気機器91.77+23.0%+5⚠ 過熱
広済堂HLDG786889.12+18.6%+4△ やや強
トーメンデバイス2737卸売業88.99+30.8%+4△ やや強

本日の急騰でRSIが90超の極端な過熱領域に入った銘柄が並びます。トレンドフォロー候補とは言えますが、追加買いはリスク高め。個人的には、こういう「みんな知ってる花形」より、次に紹介するC条件(高値更新×業種強し)のほうが押し目狙いの参考になりやすいと思います。

高値更新×業種強し(年初来高値更新×業種累積pt≥+2.0pt)

銘柄名コード業種RSI25日乖離過熱スコア
オーエスジー6136機械93.77+16.2%+5 ⚠過熱
東海カーボン5301ガラス・土石製品92.33+13.7%+4 △やや強
オムロン6645電気機器91.77+23.0%+5 ⚠過熱

業種全体の累積パフォーマンスが+2.0pt以上の強業種に属し、本日年初来高値を更新した銘柄。業種トレンドと個別株の両方が揃っているため確度の高いシグナルですが、ご覧の通りRSIが90超で、明日の押し目を待つほうが現実的です。

売られすぎ反転候補(RSI≤25・極端売られ)

銘柄名コード業種RSI25日乖離過熱スコア
共英製鋼54404.44-19.4%-6 ◎冷え
ピー・シー・エー96295.05-18.1%-7 ◎冷え
松屋82376.81-15.4%-5 ◎冷え

本日の派手な急騰相場の真逆で、RSI一桁台・25日乖離-15%超の極端な売られすぎ領域に沈んだ銘柄です。逆張り好きにとっては、明日のローテーションでリバウンドが入る可能性のある面白いゾーン。ただし、「下げ続けるには下げ続けるだけの理由がある」のが普通なので、業績悪化や需給悪化の確認は必須です。

勝ち組セクターの中核株(業種累積W≥+2.0pt × 時価総額≥3000億)

銘柄名コード業種RSI25日乖離過熱スコア
ソフトバンクグループ9984情報・通信業79.97+40.9%+5 ⚠過熱
東京エレクトロン8035電気機器73.99+19.8%+4 △やや強
キオクシアHLDG285A電気機器71.73+43.6%+3 △やや強
日立製作所6501電気機器50.06-1.8%-2 ○やや冷
アドバンテスト6857電気機器65.85+14.6%+3 △やや強

本日のS高銘柄キオクシアが勝ち組中核に登場しているのは興味深いですね。25日乖離率+43.6%は明らかに過熱領域なのに、過熱スコア自体は+3(△やや強)に留まっているのは、信用倍率が7.02倍と高めでマイナス要素として効いているためです。SBGも乖離+40.9%でモメンタム最高潮、過熱スコア+5でいよいよ警戒ゾーン。同じ電気機器でも日立製作所はRSI50・乖離-1.8%・過熱-2と冷えており、明日からのリスクは小さい一方で押し目買いが入ったときの戻り余地は十分あるかもしれません。

負け組セクターの中核株(業種累積W≤-2.0pt × 時価総額≥3000億)

銘柄名コード業種RSI25日乖離過熱スコア
トヨタ自動車7203輸送用機器24.59-7.8%-4 ◎冷え
ファーストリテイリング9983小売業52.23+7.9%+1 →中立
中外製薬4519医薬品43.58-5.8%-3 ◎冷え

輸送用機器・医薬品など本日の出遅れセクターの中核銘柄。トヨタはRSI24・25日乖離-7.8%・過熱スコア-4と完全に売られすぎ領域。資金がメモリー・半導体に偏った反動が出ている形なので、ローテーションで戻りを狙う逆張り視点はアリですが、明日の動きを見極めてから判断したいところです。

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日のLayer 1合計は+5/±5(🔥灼熱)で5項目すべてプラス点灯、Layer 2過熱シグナルは1/4点灯、Layer 3低温シグナルも1/4点灯と、極端な強気と二極化が同居する複雑な内容となりました。

Layer 1:日々の体温(合計 +5/±5 → 🔥灼熱)

5項目すべてが+1点灯の満点。広範な買い・幅広い業種上昇・新高値優勢・主力株の主導性・全方位プラスと、日々の体温として最強レベルの暖かさです。

項目本日値+1閾値-1閾値スコア
上昇銘柄比率76.1%≥55%≤35%+1
値上がり業種数30/33≥20≤11+1
新高値−新安値スプレッド+42≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向両方+両方+両方-+1
TOP10売買代金上昇数10/10≥8社≤3社+1
Layer 1 合計+5/±5🔥灼熱

Layer 2:高温シグナル(1/4点灯)

注目すべきは②「日経225 25日乖離率」が+10.05%で点灯している点。これは2020年6月以来の水準で、さすがに上昇のスピードが急すぎる感は否めません。他のRSI70超銘柄比率9.6%・騰落レシオ25日90.90・信用評価損益率-4.46%は、まだ過熱には未到達。②単独点灯=「指数だけが先行している局面」というイメージです。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率9.6%≥25%38%未達
日経225 25日乖離率+10.05%≥+8%100%⚠点灯
騰落レシオ25日90.90≥12573%未達
信用評価損益率-4.46%≥-3%88%未達
Layer 2 合計1/4点灯軽微な過熱

Layer 3:低温シグナル(1/4点灯)

意外にもLayer 3で①「RSI30以下銘柄比率」が16.3%で点灯。日経が史上最高値を更新した日に、全1,534銘柄のうち16%が売られすぎ領域というのは、明らかに二極化シグナルです。「派手な日経最高値の裏で小型株は静かに沈下している」局面と読み取れます。Layer 2/3の併存は、上昇は続くが内部分化が進んでいることを示しているので、銘柄選択の難易度が上がっていると考えたほうが良さそうです。

なお、Layer 2と異なり3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場では事実上ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率16.3%≥15%100%⚠点灯
日経225 25日乖離率+10.05%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日106.34≤600%未達
信用評価損益率-4.46%≤-15%30%未達
Layer 3 合計1/4点灯二極化サイン

補助指標と相場の質

補助指標本日値判定
資金集中度(TOP3売買代金シェア)17.7%通常(30%未満)
買い主導率(TOP20内)90%強い買い主導圏(70%以上)
TOPIX 25日乖離率+3.38%中立圏内だが強気寄り
日経−TOPIX乖離率差+6.67pt値嵩偏重警戒(4pt超)
騰落レシオ6日(参考値)106.34通常範囲

本日の総合解釈:Layer 1=🔥灼熱で5項目満点・広範な買い×資金分散×強い買い主導と、日々の体温は文句なしの強気。一方でLayer 2の②(日経乖離+10.05%)とLayer 3の①(RSI30以下16.3%)が同時点灯したのは、「指数は急騰しているのに小型株は静かに売られている」という二極化サインです。日経−TOPIX乖離率差+6.67ptが値嵩偏重を示しており、明日以降は半導体・メモリーへの過度な集中の反動として、出遅れ業種への資金ローテーションが期待できる局面とも読めます。なお、Layer 3の点灯はあくまで「下げ止まりを警戒し始めるタイミング」のサインで、反転確定ではない点はご注意ください。

本日のマクロ環境

★★★ 米株最高値更新(5/6 NY時間): S&P500 +1.46%・NYダウ +1.24%・ナスダック +2.02%でいずれも最高値を更新。GW中の米国株上昇エネルギーが日本株に一気に流入し、本日の日経爆騰の最大の援護射撃となりました。
★★★ 日本株:日経平均+5.58%(史上最高値62,833.77円): 上昇幅は3,320.87円で過去最大。東証プライム売買代金は10兆8,448億円でこちらも過去最大級。キオクシア(285A)+19.22%S高、SUMCO(3436)+19.74%、半導体・メモリー全面高。
★★ WTI原油急落-12%: トランプ大統領「イランは核兵器を保有しないことに合意した」発言で米イラン和平期待が急上昇。WTI原油は$93.33まで急落、鉱業-6.04%・石油石炭製品-0.88%が直撃を受けました。
★★ AI需要追い風: Anthropic(米AI開発スタートアップ)がGoogle CloudのTPU(AI半導体)を採用。SBG・東京エレクトロン・キオクシアなど日本の半導体関連株への期待が一段と強まりました。
★★ 日経乖離率+10.05%は2020年6月以来: 日経平均の25日移動平均からの乖離率は+10.05%でLayer 2の②(日経225 25日乖離率)が点灯。2020年6月のコロナ後リバウンド局面以来の水準で、短期的にはさすがに急すぎる感が否めません。

明日の注目ポイント

翌日のシナリオ分析

シナリオA(強気継続)
米株決算が引き続き好調で、AI/メモリー需要への期待が再評価される展開。本日の主役(電気機器・情報通信・素材)への押し目買いが入り、出遅れ業種(金融・建設)にもローテーションが拡大。日経63,000円台定着を試す動き。
※ 米株決算次第で、短期調整を挟みながらも基調的な上昇は続きそう、というのが個人的な見立てです。
シナリオB(短期調整)
日経乖離率+10.05%は2020年6月以来の極端水準で、利益確定売り優勢に。キオクシア+19%後の高値圏整理、サムコ+25%・イビデン+22%などストップ高銘柄の反落が指数の足を引っ張る。短期トレーダーの売り圧力で日経61,000円台までの調整も。
🟢 最注目セクター(連続流入):素材(非鉄金属・金属製品・化学)。本日+3.06pt・連続+1日でリスクオン主導。半導体材料・電線関連の押し目買いが続きそう。
🟢 新規流入期待:金融(銀行・保険)。米10年金利4.33%維持で底堅さ、本日リバウンドが入った後の継続性を確認したい。
🔴 警戒(流出継続):エネルギー。WTI急落-12%・連続-2日で底打ち未確認。米イラン和平交渉の進展次第で原油はさらに下押しの可能性。
🟡 翌日の注目点:5/8(金)の米経済指標(小売売上高・PPIなど)と日本の信用評価損益率公表(前回-4.46%→改善か悪化か)。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):強気(スコア:+6/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+2/3(日経+5.58%・TOPIX+3.00%でA1点灯、A2日経-TOPIX差+2.58ptでA2点灯、A3グロース-TOPIX差-0.42pt僅差で0判定)
  • B 幅・需給:+3/3(値上がり業種30/33・新高安スプレッド+42・上昇銘柄比率76.1%で全項目点灯)
  • C 内部エネルギー:+0/3(cd差+0.71%は中立圏、急増銘柄の勢い・RSI健全度は中立)
  • D 過熱調整:+0/-3(RSI70超9.6%・TOP3集中度17.7%でいずれも基準未達、警戒シグナル未点灯)
  • E マクロ:+1/2(VIX17.49中立、米国株合算+3.48%で+1判定)

判定根拠:A・B・E群のプラスで本物の上昇構造が確認できます。特にB群が3/3満点で「値上がり業種30/33・新高安スプレッド+42・上昇銘柄76.1%」と需給環境は最高レベル。一方でC群(内部エネルギー)は0と勢いの加速感には欠け、グロース選好の偏りが残る内容。D群はまだ過熱・集中リスクが点灯しておらず、上昇余地は残っているとも読めますが、Layer 2の②(日経乖離+10.05%)が単独点灯した点は明日以降の調整リスクとして留意してください。

一言まとめ:🏆 GW明け初日に日経+5.58%(上昇幅+3,320円)・東証プライム売買代金10兆円超のいずれも過去最大級という歴史的な日。上昇率では20位以下なので「過去最強の1日」とまでは言えませんが、半導体・メモリー全面高(キオクシアS高・SUMCO+19.74%)に米イラン和平期待での原油急落が重なり、リスクオン×グロース選好の典型的な構造が出ました。正直、連休前にポジションを減らした方も多かったでしょうし、私自身もこの爆上げの恩恵をフルに受けられた組ではないので、ここから無理に追いかけるよりは、米株決算が続く中で短期調整を挟みながらも基調的な上昇が続く、という前提で押し目を待つほうが現実的かなと思います。

翌日注目:素材(非鉄金属・金属製品。連続流入の主役)/ 金融(銀行・保険。米10年金利4.33%維持で底堅さ確認)/ エネルギー(WTI反発があれば鉱業の自律反発も)

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は個人の見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。記載のデータは執筆時点のもので、最新情報は公式情報をご確認ください。

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