今日の日本株|2026年8月18日の市場資金フロー|中東リスクと金利上昇で1,759円安、海運・鉱業へ資金が逃げた

今日の日本株|2026年8月18日の市場資金フロー|中東リスクと金利上昇で1,759円安、海運・鉱業へ資金が逃げた

今日の日本株|2026年8月18日の市場資金フロー|中東リスクと金利上昇で1,759円安、海運・鉱業へ資金が逃げた

📉 日経 -2.54%(6日ぶり反落) 🏆 総合判定 やや弱気 -3/±11 🌡 体温計 -1 ❄涼温 🎯 新規◎1・○4
今日トランプ大統領のイラン発言で原油が急伸し、日米の長期金利も上昇しました。日経平均は1,759.52円安の67,460.73円と6営業日ぶりの大幅反落です
中身売られたのは半導体だけでした。電気機器-3.72%に対し、上がった業種は33のうち14。海運業+3.64%・鉱業+3.20%と、原油高で動く側へ資金が回っています
明日機械判定の新規◎が4営業日ぶりに1件(繊維製品)点灯しました。○監視も4件と厚く、前日まで細っていた選択肢は増えています

今日の日本株は、下げ幅のわりに中身が悪くない1日でした。日経平均は67,460.73円(-2.54%・1,759.52円安)と6営業日ぶりに大きく反落しています。ところが東証プライムの値上がりは722銘柄、値下がりは784銘柄とほぼ拮抗し、上がった業種も33のうち14ありました。つまり指数を押し下げたのは市場全体ではなく、半導体という一角だったということです。

8/17 に私が立てたシナリオが、今日どうなったかを最初に振り返っておきます。「値上がり業種は10〜20程度」という読みは14業種で当たり、単独条件へ置き直した警戒トリガーAも実際に発動しました。一方で「指数は68,600〜69,800円のもみ合い」という枠は大きく外しています。

自己採点 3.1 / 5.0 🔴 ①指数レンジ68,600〜69,800円は下抜けで大外し(0.3/2.0) 🟢 ②値上がり業種10〜20の読みは14業種で的中(1.0/1.0) 🟢 ③継続性試金石は3つ中2つ成立(0.8/1.0) 🟢 ④警戒トリガーAが発動し、下げを事前に線引きできた(1.0/1.0)
  • ❌ 外れ「68,600〜69,800円のもみ合い」というレンジは下抜けで外しました。日経は67,460.73円で、想定下限から1,100円以上下です。中東リスクと金利上昇という2つの外部要因を織り込めていませんでした
  • ⭕ 的中「値上がり業種は10〜20程度をメインに置く」は14業種で的中しました。前日は8業種まで細っていたので、幅は戻るという読み自体は機能しています。上昇銘柄比率も40.0%から46.4%へ回復しました。
  • 🔔 発動警戒トリガーAの「キオクシアが寄り付きから-5%超」が発動しました。始値61,000円に対し終値57,150円で、寄り付きから-6.31%です。前日にAND条件を単独条件へ改めたので、今回はきちんと判定できました。前日の反省がそのまま今日の線引きに効いた形です。なお集中度39.0%は40%超の条件に届いていません。
  • ⭕ 的中継続性試金石は3つのうち2つが成立しました。エネルギーと輸送・物流の⤴継続強は3日目に入っています。素材の🔥🔥強流入だけは+0.61ptの🔥流入へ一段落ちましたが、連続2日目は保ちました。
  • ➖ 不発警戒トリガーBは不発です。上昇銘柄比率は46.4%へ戻り、値上がり業種も14で、どちらの条件も成立しませんでした。なお期待エリアに置いた○監視のその他製品は-1.23%(相対-0.18pt)とほぼ横ばいです。

総括:外部要因で指数の枠を外した一方、内部の幅と警戒トリガーは当たった1日でした。反省点は、前日に「非鉄金属に★が付けば最有力」と書いておきながら、その★が付いた当日に業種が-2.11%だったことです。★の点灯と当日の値動きが逆を向く例として記録しておきます。

本日の市場サマリー

日経-2.54%・TOPIX-1.05%。総合判定は-3/±11の「やや弱気」で、8月6日以来12営業日ぶりのマイナス圏です。

主要指標
日経平均
-2.54%
67,461 円(-1,760円・25日乖離 +2.43%)
TOPIX
-1.05%
4,140 pt(2日続落・25日乖離 +2.29%)
グロース250
-0.69%
758 pt(TOPIXを0.36pt上回る)
セクター・内部相場
最強業種
海運業
+3.64% / 相対 +4.69pt
最弱業種
電気機器
-3.72% / 相対 -2.67pt
上昇銘柄比率
46.4%
新高値102 / 新安値5(差+97)
為替・米10年
¥159.65 / 4.736%
ドル円 +0.69円 / 米10年 +0.059pt

東証プライムの売買代金は10兆1,564億円で、前営業日から1兆2,000億円増えました。ただし増えた分の大半は1銘柄です。キオクシアホールディングスが-7.58%と下げながら3兆1,707億円を商い、1銘柄でプライム売買代金の31.2%を占めました。代金TOP3の集中度は38.9%から39.0%とほぼ横ばいで、上げの日も下げの日も同じ構図が続いています。

一方で、幅の指標はむしろ改善しました。上昇銘柄比率は40.0%から46.4%へ、値上がり業種は8から14へ戻り、新高安スプレッドも+97を保っています。つまり指数が2.5%下げた日に、内部の広がりは前日より良くなっているということです。悪化したのは代金TOP10の上昇が9社から2社へ減った点と、買い主導率が65%から20%へ落ちた点で、いずれも大型株に集中しています。

業種別資金フロー分析

最強は海運業+3.64%、最弱は電気機器-3.72%。原油高で動く側と半導体が、きれいに逆を向いた1日でした。

値上がり業種 TOP5

先頭は海運業+3.64%(相対+4.69pt)で、日本郵船+4.53%・商船三井+3.80%・川崎汽船+2.25%と大手3社がそろって上げました。2位の鉱業+3.20%、3位の石油・石炭製品+2.13%と合わせて、上位3業種はすべて原油高が直接効く側です。イラン発言でWTIが84.05ドルへ上昇したことが、そのまま業種の並びに出ています。

4位の鉄鋼+2.12%は三菱製鋼+4.48%が牽引し、資金判定は〈本物〉でした。5位の医薬品+1.47%はJCRファーマ+5.42%などが上げましたが、武田薬品工業が業種代金の57%を占める〈単騎〉判定です。なお上位5業種で〈本物〉と出たのは鉄鋼だけで、残りは代金データが薄く「-」のまま。数字の見た目ほど幅広く買われたわけではないでしょう。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1海運業+3.64%+4.69pt日本郵船+4.53%・商船三井+3.80%・川崎汽船+2.25%。25日累積+22.41ptで全業種最大
2鉱業+3.20%+4.25pt原油高が直撃。25日累積+13.24pt。大型主導度+1.22で数銘柄が牽引
3石油・石炭製品+2.13%+3.18pt日本コークス工業+3.92%。WTI84.05ドルへ上昇
4鉄鋼+2.12%+3.17pt三菱製鋼+4.48%。日本製鉄が代金の62%。資金判定〈本物〉
5医薬品+1.47%+2.52ptJCRファーマ+5.42%。武田薬品工業が代金の57%で〈単騎〉

値下がり業種 TOP5

最下位は電気機器-3.72%(相対-2.67pt)で、2位以下を大きく引き離しました。太陽誘電-11.54%・村田製作所-9.58%・キオクシア-7.58%・KOKUSAI ELECTRIC-6.94%・東京エレクトロン-6.17%・レーザーテック-5.71%・アドバンテスト-5.08%と、主力がひとつ残らず売られています。アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄だけで、日経を約836円分押し下げました。

目を引くのは4位の非鉄金属-2.11%です。前日に+5.24%で全業種首位だった業種が、三井金属-4.84%・JX金属-4.65%・フジクラ-2.90%と主力が下げて下位へ落ちました。前日の主役が翌日には下位という並びは、これで6営業日続いています。ただし古河電気工業だけは+1.63%と逆行高で、大型主導度-1.50が示すとおり中小型側には買いが入っていました。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1電気機器-3.72%-2.67pt太陽誘電-11.54%・村田製作所-9.58%・キオクシア-7.58%・東京エレクトロン-6.17%
2金属製品-2.25%-1.20ptSUMCO-6.72%が代金の94%。実質1銘柄の値動き
3ガラス・土石製品-2.17%-1.12pt日東紡績-6.69%。前日+8.69%からの往復
4非鉄金属-2.11%-1.06pt三井金属-4.84%・JX金属-4.65%。ただし古河電気工業は+1.63%
5機械-1.58%-0.53ptハーモニック-8.45%・FUJI-7.36%・ディスコ-5.40%

複数日ベースの方向シグナル(5項目スコア)は流入12業種 対 流出9業種で、前日の15対18から逆転しました。★の新規点灯は非鉄金属・輸送用機器・鉱業・石油・石炭製品・繊維製品・建設業の6業種で、実践判定は◎1件・○4件・△0件・×1件です。詳しくは「明日の注目ポイント」で扱います。

テーマ別資金フロー

エネルギー+3.72ptが突出し、プラスは9テーマへ拡大。マイナスはテクノロジー-1.27ptだけになりました。

1エネルギー+3.72pt🔥🔥 ⤴ +3日
2輸送・物流+1.97pt🔥🔥 ⤴ +3日
3商社+1.79pt🔥🔥 🆙 +1日
4生活防衛+1.41pt🔥 🆙 +1日
5金融+0.95pt🔥 🆙 +1日
6素材+0.61pt🔥 ◐ +2日
7製造業サイクル+0.45pt→ ⤴ +3日
8内需消費+0.23pt→ ◐ +1日
9不動産・建設+0.06pt→ ⤴ +2日
10テクノロジー-1.27pt💧 ↘ -2日

プラスは9テーマで、前日の5つから大きく増えました。首位のエネルギー+3.72ptは3日連続の🔥🔥強流入で、10テーマのなかで唯一+3pt台です。輸送・物流+1.97ptも3日連続、商社・生活防衛・金融の3つは🆙主役化へ転じました。つまり資金が消えたのではなく、行き先が入れ替わっただけということになります。

逆にテクノロジーは-1.27ptで2日連続のマイナスです。売買代金シェアは依然61.6%ですが、買い主導率は0%でした。代金の6割を持つテーマが、その日いちばん売られているという形で、指数の下げ幅と業種の広がりが食い違った理由もここにあります。

3対立軸でみるマクロ文脈

資源軸+0.94ptが2日連続で「資源高」。金利軸も+0.90ptへ反転し、リスク軸だけが-1.48ptでリスクオフです。

対立軸本日値連続10日累計ひとこと
金利軸+0.90pt+1日+2.06pt金融−不動産建設。日本10年債2.954%を受けて「金利上昇局面」へ反転
資源軸+0.94pt+2日+1.49ptエネルギーと商社がそろって上位。判定は2日続けて「資源高」
リスク軸-1.48pt-1日+4.41pt製サイ・テクノ・素材−生活防衛。5日続いたプラスが途切れ「リスクオフ」

3軸をまとめると「金利は上がる・資源は上がる・リスクは落とす」という組み合わせです。前日は「金利低下・資源高・リスクオン」でしたから、金利軸とリスク軸の2つが同時にひっくり返りました。中東リスクと金利上昇という2つの材料が、3軸すべてに一貫して出た1日です。そのうえで今日の資源軸は中身が整っています。前日は非鉄金属の一本足で商社が最下位という矛盾がありましたが、今日はエネルギー+3.72pt・商社+1.79ptがそろって上位に並びました。

本日の注目銘柄

掲載は「値上がり率」「最強モメンタム」「売られすぎ反転候補」の3枠。モメンタム上位の顔ぶれが今日の主役と重なりました。

値上がり率 TOP3(東証プライム)

首位はさくらインターネット+13.16%で、売買代金207億円を伴っています。2位は弁護士ドットコム+11.31%、3位は東京産業+8.10%でした。指数が2.5%下げた日に2桁上昇が2銘柄出ているところが、今日の相場の性格をよく表しています。ただし弁護士ドットコムは25日乖離率+47.8%・過熱スコア+6の「⚠過熱」で、追いかけるには高い位置です。

順位銘柄(コード)業種騰落率コメント
1さくらインターネット(3778)情報・通信業+13.16%代金207億円・出来高502万株。予想PER202.83倍
2弁護士ドットコム(6027)サービス業+11.31%年初来高値更新。RSI80.01・25日乖離+47.8%・過熱スコア+6
3東京産業(8070)卸売業+8.10%予想PER14.56倍・配当利回り4.22%。商社テーマの🆙主役化と連動

最強モメンタム(RSI60以上 × 25日乖離+5%以上 × 対TOPIX+1pt以上)

今日はこの枠を出しておきます。該当15銘柄の顔ぶれが、海運・鉄鋼・陸運・非鉄という今日の主役テーマと重なったためです。ただし15銘柄のうち11銘柄が過熱スコア+5以上で、RSI90超も8銘柄あります。今から新規で入る位置ではなく、すでに持っている場合の利確材料として見ています。

銘柄(コード)業種RSI25日乖離率本日騰落過熱スコア
NSユナイテッド海運(9110)海運業98.68+20.6%+0.10%+6 ⚠過熱
アキレス(5142)化学97.79+38.1%+3.56%+7 ⚠⚠強過熱
三菱製鋼(5632)鉄鋼92.53+15.3%+4.48%+6 ⚠過熱
ニッコンHLDG(9072)陸運業92.31+8.3%+5.41%+5 ⚠過熱

売られすぎ反転候補(RSI35以下 × 25日乖離-5%以下 × 出来高1.5倍以上)

該当は9銘柄から11銘柄へ増えました。先頭は鹿島建設のRSI18.13で、株価は-1.81%と再び下げています。熊谷組も-1.14%で、前日に「値だけ戻り始めた」と書いた建設株は1日で押し戻された形です。

銘柄(コード)RSI25日乖離率本日騰落過熱スコア
鹿島建設(1812)18.13-8.3%-1.81%-2 △やや弱
熊谷組(1861)22.01-7.9%-1.14%±0 →中立
サイバーエージェント(4751)24.81-11.7%-0.51%±0 →中立
富士フイルムHD(4901)29.67-11.2%-1.85%±0 →中立

市場体温計

日々の体温は±0から-1「涼温」へ低下。ただし高温・低温シグナルは引き続きどちらも0/4です。

Layer 1 日々の体温 -1/±5 ❄涼温 Layer 2 高温シグナル 0/4 点灯(騰落レシオ25日121.12で125に未達) Layer 3 低温シグナル 0/4 点灯(RSI30以下は2.0%) 相場の質:中立|集中度39.0%・買い主導20%

Layer1が±0から-1へ落ちた内訳を見ると、下げ要因は大型株に寄っています。マイナスは「日経・TOPIXとも下落」の方向-1と、代金TOP10の上昇が2社にとどまった-1の2つ。プラスは新高安+97(+1)で、上昇比率46.4%と値上がり業種14はどちらも±0へ戻りました。買い主導率が65%から20%へ落ちた点が、今日いちばん悪化した補助指標です。

高温シグナルは0/4を保ち、騰落レシオ25日は122.22から121.12へ下がりました。ただしRSI70超の比率は13.7%から18.8%へ上昇し、閾値20%まで1.2ポイントです。売られたのが半導体だけで、資源・ディフェンシブ側では熱が積み上がったためでしょう。そのうえで大きく動いたのが乖離率で、日経25日乖離率は+5.03%から+2.43%へ縮み、日経−TOPIX乖離率差も+1.55ptから+0.14ptへほぼ解消しました

本日のマクロ環境

前夜の米国株は3指数そろって下落。ただしフィラデルフィア半導体指数だけは+1.64%と逆行高でした。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-2.54%
67,461円・1,760円安
TOPIX
-1.05%
4,140pt・2日続落
グロース250
-0.69%
758pt・3指数で最小の下げ
海外株式(前日終値)
NYダウ
-0.51%
53,460・2日続落
ナスダック
-0.32%
26,645・2日続落
S&P500
-0.52%
7,745・2日続落
為替・金利
ドル円
159.65
+0.69円・159円台後半へ
米10年金利
4.736%
+0.059pt・上昇
VIX恐怖指数
15.19
+0.94・15台へ復帰
資源・需給
WTI原油
$84.05
+3.18%・84ドル台へ
騰落25日
121.12
125で高温点灯。残り3.88
信用評価損益率
-6.19%
週次・前回から変わらず

米国市場はダウ-0.51%・ナスダック-0.32%・S&P500-0.52%と3指数そろって下げました。合算-0.84%は±1%内でE2は±0、VIXも15.19で15を上回りE1が+1から±0へ後退しています。しかし指数の下でフィラデルフィア半導体指数は+1.64%と逆行高でした。つまり今日の東京の半導体売りは米国発ではなく、金利上昇と利益確定という国内側の要因が主導したことになります。

下げの直接のきっかけは中東でした。トランプ大統領が「イランとの覚書の延長は求めない」と述べたことで、原油が一時2%超上昇しています。加えて日本10年債利回りが2.920%から2.954%へ、米10年金利も4.736%へ切り上がりました。金利上昇はバリュエーションの高いグロース株に効きますから、PER40倍前後の半導体関連が真っ先に売られたのは筋が通っています。

なお日経ボラティリティー指数(日経VI)は29.47から30.51へ上昇し、前日に置いた「29台にとどまるか」は外れました。空売り比率も39.4%から42.6%へ上がっています。一方でWTIは84.05ドルまで上げ、こちらは想定を上回る形で成立しました。

明日の注目ポイント

軸は半導体が下げ止まるか、それとも資源・ディフェンシブへの資金移動が続くかの二択です。

本日の優位シグナル(◎○△×)

機械判定の新規◎が4営業日ぶりに1件点灯。○監視も4件と厚く、選択肢は前日より増えました。

◎ 最優先 1 ○ 監視 4 △ 単騎 0 × 見送り 1
  • ◎ 最優先:繊維製品 ── 4営業日ぶりの◎です。25日累積+7.64pt・5日前比+0.49pt・大型主導度-0.03の⚖中立で、当日の業種騰落も+0.16%(相対+1.21pt)とプラスでした。検証では◎は翌日+0.19pt・3日後+0.91pt・勝率60.0%と、唯一「翌日で終わらない」区分です。ただし資金判定が「-」で〈本物〉か〈単騎〉かを判別できておらず、流動性も低い点は注意します。ロットは小さめ、指値で入る形が現実的でしょう。
  • ○ 監視:非鉄金属/輸送用機器/鉱業/石油・石炭製品 ── 4件と厚いのですが、○は「すでに上げ切った過熱局面の初動だけを取る」区分で、翌日+1.65pt・勝率75%の一方、3日後は-0.10ptと伸びません。鉱業(25日累積+13.24pt)と石油・石炭製品(同+4.24pt)はイラン発言に直結したイベント駆動で、原油が明日も高値を保てるかが条件です。非鉄金属(同+6.52pt・5日前比+8.56pt・〈本物〉)は加速が全業種最大ですが、点灯当日に-2.11%と下げました。分散せず1〜2枠に絞るのが素直でしょう。
  • ◎ 継続2日目:海運業/水産・農林業 ── 検証では点灯2日目まで優位が残り(翌日+0.36pt・勝率55%)、3日目で消えます。海運業は25日累積+22.41ptが全業種で断トツですが、大型主導度+1.01で大手3社の値動きに近い形。水産・農林業は同-0.12ptと横ばいです。
  • × 見送り:建設業/情報・通信業 ── 建設業は★が付いたものの25日累積-7.41ptの↓系で、東洋エンジニアリングが代金の81%を占める〈単騎〉。情報・通信業は継続2日目ですが5日前比-1.67ptの失速中です。
  • 🔻 空売り候補:電気・ガス業(3日目) ── 体温計Layer1が-1へ転じたため空売り候補へ切り替わりました(検証では翌日相対-0.73pt・下落率63%)。ただしLayer1がマイナスの日にだけ有効な条件付きの優位性で、0以上に戻れば消えます。仕掛けるなら小さく、Layer1がプラスへ戻った時点で手仕舞う前提です。

※◎○の判定は2026/4/23〜8/3の61営業日で事後検証済みです(採用分32件:翌日平均+0.74pt・勝率65.6%)。継続2日目の枠も4/24〜8/3の679業種日で検証し、翌日+0.36pt・勝率55%でした。サンプルはまだ小さく検証は継続中です(次回再検証は2026年11月中旬を予定)。有効射程は翌日〜3日です。

3層構造でみる明日のシナリオ

🔍 3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 3対立軸は資源軸+0.94ptが2日連続、金利軸も+0.90ptへ反転。リスク軸-1.48ptで5日ぶりのリスクオフ
  • 体温計は±0から-1へ低下。高温0/4・低温0/4だが買い主導率20%
  • 外部は米3指数そろって下落。SOXだけは+1.64%と逆行高
中東と金利が主導。過熱は乖離率の巻き戻しでむしろ解消へ向かった
層2:テーマ10テーマの動き
  • プラスは9テーマへ拡大。エネルギー+3.72ptが突出、輸送・物流も3日連続
  • 商社・生活防衛・金融の3つが🆙主役化へ転じた
  • テクノロジーは-1.27ptで2日連続マイナス。代金シェア61.6%で買い主導率0%
資金は減ったのではなく、テクノロジーから他へ移っただけ
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 方向シグナルは流入12業種 対 流出9業種で、前日の15対18から逆転
  • ★新規点灯6業種の実践判定は◎1・○4・△0・×1。◎は4営業日ぶり
  • 代金TOP10の上昇は9社→2社へ悪化
裾野は広がったが大型株の足並みが崩れた。前日とちょうど裏返しの構図
3層の見立ては「上が崩れ、裾野は広がった」です:マクロ層は中東と金利で悪化した一方、テーマ層はプラスが9つへ増え、業種層でも流入が流出を上回りました。焦点は明日、半導体が下げ止まるのか、資源・ディフェンシブへの移動が続くのかにあります。
📊 メインシナリオ:半導体の下げ止まりを確認する展開。指数は66,800〜68,500円のもみ合いで、物色は資源・ディフェンシブに残る

乖離率の巻き戻しで過熱の見た目は大きく抜け、値上がり業種14・新高値102と内部の需給も崩れていません。したがって連日の急落までは想定していませんが、原油と金利が上を向いたままなら物色の中心は戻らないでしょう。値上がり業種は12〜22程度を見ています。

  • 期待エリア:◎最優先の繊維製品を小さく。加えて◎継続2日目の海運業を翌日利確前提で。どちらも資金判定は「-」です
  • 継続性試金石:エネルギーの🔥🔥強流入が4日目に入るか/輸送・物流の3日連続が続くか/商社・生活防衛・金融の🆙主役化が2日目に入るか
  • 底打ち待機:テクノロジー(電気機器は25日累積-4.41ptだが5日前比+1.95ptで「×弱い↗反発中」)。◐中立以上が2日続くのを待って十分です
  • マクロ材料注視:WTIが84ドル台を保つか/日本10年債2.95%超が定着するか/SOX+1.64%の流れが東京へ波及するか/ドル円159円台の維持

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体の売りが2日目に入り、代金の6割を持つテーマが崩れ続ける

テクノロジーは売買代金シェア61.6%で買い主導率0%。代金の6割を占めるテーマが売り一色というのは、指数にとって重い状態です。

警戒トリガー:電気機器が2日連続で対TOPIX-2pt以下、またはキオクシアが寄り付きから-5%超

⚡ 最弱気分岐B:金利上昇が止まらず、指数の下値模索が続く

日本10年債2.954%・米10年4.736%と日米そろって金利が上を向いており、原油高が加われば圧力はさらに強まります。日経25日線は65,862円で、ここを割ると25日乖離率がマイナスへ転じます。

警戒トリガー:日経が66,800円割れ、または日本10年債利回りが3.0%超
🎯 シナリオ信頼度
中。下げの理由が中東と金利という外部要因で、内部の幅はむしろ改善しました。採用できるシグナルも◎1件・○4件と前日より増えています。ただし外部要因は読みにくいので、日経66,800円割れか、電気機器の2日連続-2pt以下で分岐A・Bへ切り替えます。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや弱気(スコア:-3/±11)

  • A トレンド:-2 TOPIX-1.05%が-0.5%以下で-1、日経-TOPIX差-1.49ptも-1、グロース-TOPIX差+0.36ptは±0
  • B 幅・需給:+1 新高安差+97が+1、値上がり業種14/33は11〜21で±0、上昇銘柄比率46.4%も±0
  • C 勢い:+1 RSI健全度(50超64.9%・70超18.8%)が+1、シクリカル-ディフェンシブ差-0.13%と急増top30平均+1.67%は±0
  • D 過熱調整:-3 騰落レシオ25日121.12が120超で過熱ブレーキ-2、代金TOP3集中度39.0%も30%超で-1
  • E マクロ:±0 VIX15.19が15〜25レンジで±0、米国株合算-0.84%も±1%内で±0

判定根拠:前日の+2から-3へ5ポイント下がりました。最も動いたのはA群で、+2から-2へ4ポイント悪化しています。ただし前日のA群+2は「日経とグロースだけがTOPIXを上回る二極化」から出た点数で、今日はそれがそのまま反転しただけです。逆にB群は±0から+1へ改善しました。スコアは下がったのに、幅の指標は良くなったという日です。総合判定はあくまで今日の要約であって、明日の予測ではありません。

11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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