今日の日本株|2026年6月15日の市場資金フロー|全面高で日経・TOPIX史上最高値

今日の日本株|2026年6月15日の市場資金フロー|全面高で日経・TOPIX史上最高値

目次

今日の日本株|2026年6月15日の市場資金フロー|全面高で日経・TOPIX史上最高値

今日の日本株は、米・イラン和平合意が伝わったことでリスクオンムードが終日広がり、日経平均+4.99%(69,317円)・TOPIX+3.03%(3,999pt)でそろって史上最高値を更新しました。上げ幅は過去2番目の大きさで、ハイテクだけでなく直近で弱かった景気敏感や内需の一角にも買いが広がった全面高です。値上がり業種は25/33、買い主導率は100%と、ひとまず文句のつけにくい1日だったといえそうですね。ただ売買代金のTOP3集中度は44.9%と、資金はやはり値がさ半導体に偏っているところがあります。
📋 今日の3行まとめ
  • 日経+4.99%・TOPIX+3.03%の全面高で史上最高値を更新、値上がり業種25/33の広がりのある上昇でした。
  • 空運+6.68%・金属製品+6.24%・建設+6.15%・電機+6.11%の景気敏感と半導体が主導、サムコ+23.58%・太陽誘電+22.64%が急騰しています。
  • 一方で食料品-1.22%・鉱業-1.21%などディフェンシブは逆行安、資金は依然として値がさに偏っているのが気になるところです。
主要指標
日経平均
+4.99%
69,317 円
TOPIX
+3.03%
3,999 pt
グロース250
-1.59%
713 pt
セクター・内部相場
最強業種
空運業
+6.68% / フロー +3.65pt
最弱業種
食料品
-1.22% / フロー -4.25pt
上昇銘柄比率
69.8%
新高値86 / 新安値20(差+66)
為替・米10年
¥160.13 / 4.44%
ドル円 +0.10円・円安 / 米10年
📡 今日の主役・主役交代シグナル
製造業サイクル+1.46pt / 連続+2日
素材+0.77pt / 連続+3日
テクノロジー+0.54pt / 連続+3日
内需消費-3.42pt / 連続-3日
エネルギー-3.06pt / 連続-2日
金融-1.08pt / 連続-3日
継続強:複数日続く資金流入 / 継続弱:複数日続く資金流出(本日は🆙主役化・🆘脱落の点灯はなく、上位は継続強・下位は継続弱の固定構図)

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

上位は空運業+6.68%・金属製品+6.24%・建設業+6.15%・電気機器+6.11%・機械+5.03%と、見事に景気敏感と半導体関連が並びました。和平観測でのリスクオンに、円安160円台という輸出株への追い風が重なったかたちですね。空運は和平で原油安が意識された面もありそうで、日本航空+7.52%・ANA+6.02%が素直に買われています。対TOPIX相対でみても、この5業種はいずれも市場平均を大きく上回って買われた「本当に強かった業種」といえそうです。

業種騰落率相対騰落コメント
空運業+6.68%+3.65pt和平・原油安を好感、JAL/ANAが牽引
金属製品+6.24%+3.21ptSUMCO+17.85%など半導体材料が急伸
建設業+6.15%+3.12pt大成建設+13.38%・鹿島+11.03%が高値更新
電気機器+6.11%+3.08pt太陽誘電・イビデン・村田など半導体全面高
機械+5.03%+2.00ptサムコ+23.58%・荏原+12.68%、製造装置が主役

値下がり業種 TOP5

逆に対TOPIXで一番出遅れたのは食料品-1.22%・鉱業-1.21%・海運業-1.09%・サービス業-0.62%・陸運業-0.38%で、見事にディフェンシブと内需の一角が並びました。全体がこれだけ上げた日に逆行安なので、相対騰落でみると-3〜-4ptとかなり大きく沈んでいます。和平観測で資源安・金利低下が意識されたことが、鉱業や食料品といった「守りの業種」から資金が抜ける流れにつながったのかなと思います。海運は空運と明暗が分かれ、同じ輸送・物流テーマの中でも一晩で主役が入れ替わった格好ですね。

業種騰落率相対騰落コメント
食料品-1.22%-4.25ptディフェンシブ最弱、不二製油-3.85%など
鉱業-1.21%-4.24pt原油-3.88%の資源安が重し
海運業-1.09%-4.12pt空運高の裏で独歩安、テーマ内で明暗
サービス業-0.62%-3.65ptサイバーエージェント-5.06%が重し
陸運業-0.38%-3.41pt内需ディフェンシブとして資金流出

こうして並べると、今日のお金の流れは「景気敏感+半導体+建設」への集中と、「ディフェンシブ+資源+内需サービス」からの流出という、きれいな対比になっていました。全面高なのに守りの業種だけ逆行する、というのはリスクオンが本物だったことの裏返しでもあるんですよね。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+3.03%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+3%も上げた局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種別騰落率 2026/06/1533業種の騰落率と対TOPIX相対騰落 業種別騰落率(33業種)| 2026/06/15 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=+3.03%(基準線) -4% -3% -2% -1% +1% +2% +3% +4% +5% +6% +7% 空運業 +6.68% (+3.65pt) 金属製品 +6.24% (+3.21pt) 建設業 +6.15% (+3.12pt) 電気機器 +6.11% (+3.08pt) 機械 +5.03% (+2.00pt) ガラス・土石製品 +4.67% (+1.64pt) ゴム製品 +4.64% (+1.61pt) 非鉄金属 +4.27% (+1.24pt) 輸送用機器 +3.94% (+0.91pt) 化学 +3.66% (+0.63pt) 鉄鋼 +3.48% (+0.45pt) 情報・通信業 +3.19% (+0.16pt) 証券・商品先物業 +2.99% (-0.04pt) 繊維製品 +2.13% (-0.90pt) 銀行業 +2.08% (-0.95pt) その他金融業 +1.64% (-1.39pt) 不動産業 +1.60% (-1.43pt) 卸売業 +1.55% (-1.48pt) パルプ・紙 +1.39% (-1.64pt) 石油・石炭製品 +1.14% (-1.89pt) 電気・ガス業 +1.06% (-1.97pt) 精密機器 +1.03% (-2.00pt) 保険業 +0.78% (-2.25pt) 医薬品 +0.42% (-2.61pt) 倉庫・運輸関連業 +0.09% (-2.94pt) その他製品 -0.06% (-3.09pt) 小売業 -0.17% (-3.20pt) 水産・農林業 -0.23% (-3.26pt) 陸運業 -0.38% (-3.41pt) サービス業 -0.62% (-3.65pt) 海運業 -1.09% (-4.12pt) 鉱業 -1.21% (-4.24pt) 食料品 -1.22% (-4.25pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(+3.03%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/06/15 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
10 業種
🔥 本格 5 🟢 兆し 2 ○ 本日 3
中立
1 業種
様子見ゾーン
資金流出
22 業種
❄ 本格 8 🔵 兆し 8 ○ 本日 6

方向シグナルでみると、指数は全面高でも流入はまだ10業種にとどまり、流出が22業種と数のうえでは流出側が多いんですよね。これは「全業種に薄く資金が回った」のではなく、鉄鋼・機械・電機・金属製品・ガラス土石といった一部の業種に厚く資金が集まったことを表しています。1日の値段だけでなく「増えているか減っているか」という方向で見ると、上昇の裾野はまだ広がりきっていない、という気がします。

33業種 資金流入シグナル 2026/06/155項目スコア+判定スナップショット 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 鉄鋼 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 非鉄金属 · 3 4 🟢 兆し ○ 3→4 化学 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 テクノロジー 電気機器 5 5 🔥 本格 ○ 5→5 精密機器 · · · · · 1 0 金融 証券・商品先物業 · · · 1 2 銀行業 · · · · 2 1 保険業 · · · · 2 1 輸送・物流 空運業 1 5 ○ 本日 海運業 · · · · 3 1 倉庫・運輸関連業 · · · · · 3 0 製造業サイクル 機械 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 輸送用機器 · · 0 3 不動産・建設 建設業 · 0 4 ○ 本日 不動産業 · · · · 1 1 生活防衛 電気・ガス業 · · · · 2 1 食料品 · · · · · 3 0 医薬品 · · · · · 0 0 陸運業 · · · · · 1 0 内需消費 小売業 · · · · 1 1 サービス業 · · · · · 1 0 商社 卸売業 · · · · · 2 0 エネルギー 鉱業 · · · · 4 1 石油・石炭製品 · · · · · 4 0 除外 金属製品 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 ゴム製品 2 5 ○ 本日 ガラス・土石製品 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 繊維製品 · · · 2 2 情報・通信業 · · · · 2 1 その他金融業 · · · · 1 1 パルプ・紙 · · · · 1 1 水産・農林業 · · · · · 2 0 その他製品 · · · · · 3 0 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 10業種 (🔥本格 5 / 🟢兆し 2 / ○本日のみ 3) vs ⚠ 流出計 22業種 (❄本格 8 / 🔵兆し 8 / ○本日のみ 6) / 中立 1業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/06/15 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:本日は空運業・建設業・ゴム製品が「○本日のみ」で新たに流入入りし、鉄鋼・機械・電機・金属製品は🔥本格流入を継続。一方で精密機器・医薬品・サービス業・小売業などは❄本格流出が続いており、買われた業種と売られた業種の方向がはっきり分かれています。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の流れを並べると、6/8の雇用統計ショック後はめまぐるしく業種が入れ替わってきましたが、本日は景気敏感・半導体に一気に資金が戻ったのが色の濃さで分かります。電気機器・機械・金属製品・建設業が本日列で濃い緑に変わっており、前日まで主役だった鉱業や内需が一転して赤に沈んでいますね。1日単位では強弱がころころ変わるので、こうして5日まとめて見るとどの業種が腰を据えて買われているかが掴みやすくなります。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 2026/06/15直近5営業日の業種別対TOPIX相対騰落 業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)| 2026/06/15 06/09 TOPIX +1.14% 06/10 TOPIX -1.25% 06/11 TOPIX -0.45% 06/12 TOPIX +1.35% 06/15 TOPIX +3.03% 本日順位 素材 非鉄金属 -1.20pt -6.25pt -1.32pt +4.91pt +1.24pt 8 化学 -1.18pt +0.18pt +1.67pt +1.14pt +0.63pt 10 鉄鋼 -1.08pt +1.42pt -0.23pt +1.56pt +0.45pt 11 テクノロジー 電気機器 +1.99pt -1.99pt +0.65pt +0.52pt +3.08pt 4 精密機器 -0.25pt +1.34pt +0.01pt -0.45pt -2.00pt 22 金融 証券・商品先物業 +1.28pt +0.50pt -1.46pt -0.19pt -0.04pt 13 銀行業 +0.39pt +1.06pt -0.89pt +0.59pt -0.95pt 15 保険業 +1.82pt +1.65pt +0.18pt -1.40pt -2.25pt 23 輸送・物流 空運業 -1.96pt +2.77pt -0.79pt +0.05pt +3.65pt 1 倉庫・運輸関連業 -2.32pt +0.24pt +0.88pt -1.35pt -2.94pt 25 海運業 +0.48pt -2.24pt +1.88pt -1.61pt -4.12pt 31 製造業サイクル 機械 -0.41pt -0.17pt -0.69pt +1.98pt +2.00pt 5 輸送用機器 -0.74pt +0.53pt -1.52pt -0.40pt +0.91pt 9 不動産・建設 建設業 -0.18pt +2.26pt -1.20pt -0.55pt +3.12pt 3 不動産業 -0.11pt +4.84pt -0.43pt -0.20pt -1.43pt 17 生活防衛 電気・ガス業 -1.27pt +1.62pt +0.83pt -1.04pt -1.97pt 21 医薬品 -2.20pt +1.71pt -0.28pt -0.93pt -2.61pt 24 陸運業 -0.51pt +2.59pt -0.06pt -2.26pt -3.41pt 29 食料品 -1.24pt +2.70pt +2.28pt -2.19pt -4.25pt 33 内需消費 小売業 -1.57pt +3.23pt -0.01pt -0.50pt -3.20pt 27 サービス業 +0.90pt +2.63pt -0.29pt -2.73pt -3.65pt 30 商社 卸売業 -1.39pt -0.39pt -0.19pt +0.13pt -1.48pt 18 エネルギー 石油・石炭製品 -2.91pt +0.18pt +1.50pt -0.93pt -1.89pt 20 鉱業 -2.43pt -1.80pt +3.62pt -2.34pt -4.24pt 32 除外 金属製品 -0.41pt -1.51pt +1.42pt +0.80pt +3.21pt 2 ガラス・土石製品 +0.08pt -1.76pt +0.64pt +0.61pt +1.64pt 6 ゴム製品 -0.75pt +0.78pt -0.82pt +0.47pt +1.61pt 7 情報・通信業 -1.24pt -1.31pt -0.03pt -1.54pt +0.16pt 12 繊維製品 -0.85pt +2.13pt +0.40pt +0.70pt -0.90pt 14 その他金融業 +0.95pt +0.95pt -0.78pt -0.46pt -1.39pt 16 パルプ・紙 -0.50pt +1.42pt -0.24pt -0.41pt -1.64pt 19 その他製品 -0.57pt -2.29pt +1.16pt -1.15pt -3.09pt 26 水産・農林業 -0.51pt +1.59pt +0.27pt -1.01pt -3.26pt 28 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

需給面は年初来高値86銘柄に対して新安値は20銘柄、差し引き+66と、はっきり改善しました。業種別では銀行業が高値更新を主導(高安差+26)し、化学+11、機械・電気機器が各+7と続いています。逆に情報・通信業が-6、食料品・サービス業が各-3と安値側に残りました。指数の最高値更新が、一部の値がさだけでなく銀行や化学といった裾野の広い業種でも高値更新を伴っているのは、地合いとしては素直に良い材料だと思います。

年初来高値・安値更新 2026/06/15業種別の年初来高値・安値更新の差分 年初来高値・安値更新の業種別分布(高値−安値 差分)| 2026/06/15 高値更新が優勢 安値更新が優勢 +26 銀行業 +11 化学 +7 機械 +7 電気機器 +3 卸売業 +3 小売業 -6 情報・通信業 -3 食料品 -3 サービス業 -1 医薬品 📈 市場全体の新高安差は +66(高値86 / 安値20)。銀行・化学・半導体が高値更新を主導し、需給は良好です。 2026/06/15 | 市場資金フローレポート

業界標準の2軸でも確認しておくと、シクリカル−ディフェンシブ差は+2.25%と景気敏感が市場平均をしっかり上回り、リスクオンの本丸がきれいに点灯しました。一方でグロース−バリュー差は-0.53%で、中小型グロースよりは大型バリュー寄りがやや優位という構図でしたね。指数を押し上げたのは半導体の値がさですが、その足元では銀行などバリューも底堅く買われていたのが今日の特徴かなと思います。

テーマ別資金フロー

1製造業サイクル+1.46pt⤴ +2日
2不動産・建設+0.84pt⤴ +1日
3素材+0.77pt⤴ +3日
4テクノロジー+0.54pt⤴ +3日
5金融-1.08pt↘ -3日
6輸送・物流-1.14pt↘ -2日
7商社-1.48pt↘ -1日
8エネルギー-3.06pt↘ -2日
9生活防衛-3.06pt↘ -2日
10内需消費-3.42pt↘ -3日
テーマ別資金フロー 2026/06/1510テーマの対TOPIX相対騰落 テーマ別資金フロー(対TOPIX相対騰落)| 2026/06/15 -2pt -1pt +1pt +2pt +1.46 製造業サイクル +0.84 不動産・建設 +0.77 素材 +0.54 テクノロジー -1.08 金融 -1.14 輸送・物流 -1.48 商社 -3.06 エネルギー -3.06 生活防衛 -3.42 内需消費 2026/06/15 | 市場資金フローレポート
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+3.03%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

テーマ別では製造業サイクル+1.46ptが最強内需消費-3.42ptが最弱と、景気敏感と内需ではっきり明暗が分かれました。ローテーション判定でみると、上位4テーマ(製造業サイクル・不動産建設・素材・テクノロジー)がそろって⤴継続強で、下位6テーマはすべて↘継続弱。本日は🆙主役化や🆘脱落の点灯がなく、上位は粘り強く・下位は重いままという、2極化が固まった構図でした。

🔥流入 1位 製造業サイクル +1.46pt⤴ 継続強

機械が市場平均を大きく上回り、輸送用機器も底堅い動きでした。連続+2日で⤴継続強の判定で、サムコや荏原など製造装置が物色の中心になっています。

🔥流入 2位 不動産・建設 +0.84pt⤴ 継続強

建設業が市場平均を大きく上回る一方、不動産業はやや出遅れと内部で温度差があります。連続+1日ながら10日累計が厚く、安全装置が働いて継続強の扱いです。

🔥流入 3位 素材 +0.77pt⤴ 継続強

非鉄金属が市場平均を上回り、鉄鋼・化学も堅調でした。連続+3日・短長スプレッドも厚く⤴継続強で、地力のある買いが続いている印象です。

🔥流入 4位 テクノロジー +0.54pt⤴ 継続強

電気機器が市場平均を大きく上回った一方、精密機器は逆行とテーマ内で二極化しました。連続+3日で⤴継続強ですが、半導体メモリーに資金が集中しているところがあります。

💧流出 5位 金融 -1.08pt↘ 継続弱

銀行業は年初来高値更新が目立ったものの、保険業が重く、テーマ平均では市場平均を下回りました。連続-3日で↘継続弱の判定が続いています。

💧流出 6位 輸送・物流 -1.14pt↘ 継続弱

空運業は突出して強かったのですが、海運業が大きく沈み、テーマ全体では足を引っ張られました。テーマ内で主役が一晩で入れ替わった、なんてことも起きています。

💧流出 7位 商社 -1.48pt↘ 継続弱

卸売業1業種で構成され、本日は市場平均を下回りました。連続-1日ながら10日累計のマイナスが厚く、安全装置で継続弱に置かれています。

💧💧強流出 8位 エネルギー -3.06pt↘ 継続弱

原油安を背景に鉱業が大きく沈み、石油・石炭製品も振るいませんでした。連続-2日の強流出で、和平観測による資源安が重しになっているように見えます。

💧💧強流出 9位 生活防衛 -3.06pt↘ 継続弱

食料品が最弱で、電気・ガス業や陸運業も逆行安でした。連続-2日の強流出で、リスクオンの裏側で守りの業種から資金が抜けています。

💧💧強流出 10位 内需消費 -3.42pt↘ 継続弱

サービス業・小売業がそろって市場平均を大きく下回り、本日最弱テーマ・連続-3日の強流出でした。サイバーエージェントの下げなどが象徴的です。

全面高でしたが、テーマ単位でみると景気敏感(製造業サイクル・素材・テクノロジー)への資金集中がはっきりしていて、ディフェンシブ・内需からの流出はむしろ強まりました。リスク軸が大きくプラスに振れたリスクオン局面が背景にあるので、明日以降も景気敏感優位の地合いは粘りそうという気がします。ただ、守りの業種からこれだけ一気に資金が抜けると、ふとした拍子に逆回転も起きやすいので、資金の偏りそのものは気になるところではありますね。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題を3軸で表すと、リスク軸+3.98ptの強いリスクオンに、金利軸-1.93ptの金利低下と資源軸+1.02ptの資源高が重なった「リスクオン×金利低下×資源高」の1日でした。リスク軸の振れ幅は連続+2日でかなり大きく、和平観測をきっかけに製造業サイクル・素材・テクノロジーへ一気に資金が向かったことを表しています。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設-1.93pt-0.60pt+1.24pt-1日金利低下
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2+1.02pt+1.07pt-3.00pt+3日資源高
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛+3.98pt+1.92pt+0.68pt+2日リスクオン

この3軸は、本文③のローテーション判定の「なぜ」を補ってくれます。製造業サイクル・素材・テクノロジーがそろって⤴継続強になったのは、リスク軸+3.98ptが連続+2日で効いているリスクオン局面が背景にあるからですね。一方で金融が↘継続弱のまま長引いているのは、金利軸が-1.93ptと金利低下方向に振れ、銀行が買われにくい地合いになっているためと読み取れます。資源軸はプラスですが、これは素材の強さが効いているもので、原油-3.88%の資源安とは少しねじれているところがある、という気がします。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1サムコ6387機械+23.58%+20.55pt
2太陽誘電6976電気機器+22.64%+19.61pt
3イビデン4062電気機器+19.08%+16.05pt

値上がり率上位はサムコ+23.58%・太陽誘電+22.64%・イビデン+19.08%と、半導体製造装置・電子部品が独占しました。三井ハイテック・村田製作所・SUMCOと続き、半導体メモリーから材料・装置まで幅広く物色された1日でしたね。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス電気機器+11.96%約3.0兆円代金首位、メモリー市況の主役
太陽誘電電気機器+22.64%約6,611億円急騰+大商い、電子部品の象徴
ソフトバンクグループ情報・通信業+10.31%約5,088億円値がさの中核、指数寄与大

キオクシアは1銘柄で約3.0兆円と断トツの商いを集め、TOP3の売買代金集中度は44.9%にのぼりました。買い自体はTOP20が全上昇と力強いのですが、資金が一部の値がさ半導体に偏っているところは、頭の片隅に置いておきたいですね。

最強モメンタム上位

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

RSI≥60・乖離率≥+5%・相対騰落+1pt以上で抽出した、トレンドが強く維持されている銘柄です。荒川化学工業が過熱スコア+7(⚠⚠強過熱)と最も買われすぎ圏で、東京エレクトロン・大同特殊鋼なども+6の過熱ゾーンに入っています。勢いは本物ですが、短期では伸び切った位置なので、追いかけより押し目を待ちたいところかなと思います。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
荒川化学工業4968+6.91%+3.88pt+7⚠⚠ 強過熱
石原ケミカル4462+14.80%+11.77pt+6⚠ 過熱
東京エレクトロン8035+7.00%+3.97pt+6⚠ 過熱
大同特殊鋼5471+7.19%+4.16pt+6⚠ 過熱
サムコ6387+23.58%+20.55pt+5⚠ 過熱

高値更新×業種強し

高値更新×業種強しとは
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が強い業種に属するものを抽出しています。個別銘柄の上昇と業種トレンドの両方が揃った、確度の高いシグナルです。前日比率の高い順に並べています。

本日は銀行業の高値更新ラッシュが目立ち、地銀を中心に名前が並びました。半導体に隠れがちですが、銀行が静かに高値を取りに行っているのは、地合いの底堅さを示しているように見えますね。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
しずおかFG5831銀行業+2.26%-0.77pt+4
横浜FG7186銀行業+2.38%-0.65pt+3
三菱UFJ FG8306銀行業+2.53%-0.50pt+4
りそなHLDG8308銀行業+2.61%-0.42pt+3
千葉銀行8331銀行業+3.72%+0.69pt+3
📖 その他のスクリーニング(売られすぎ反転・踏み上げ・勝ち組/負け組セクター中核)

売られすぎ反転候補(RSI≤35・乖離率≤-5%・出来高倍率≥1.5倍)

投げ売り後の反転候補です。全面高の裏で売られた銘柄なので、逆張りの参考程度に。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
ANYCOLOR503217.6-18.6%1.87倍+0.26%-3
ファーマフーズ292921.8-15.4%1.65倍-0.56%-3
アイ・ケイ・ケイHLDG219833.6-6.7%2.37倍-1.20%-3

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0・前日比+2%以上)

空売りが多い中での上昇は、売り方の踏み上げで急騰しやすいパターンです。信用倍率の低い順に並べています。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
正栄食品工業80790.55+6.74%+3.71pt+3△ やや強
富士急行90100.61+3.13%+0.10pt+4⚠ 過熱
日本取引所グループ86970.67+3.89%+0.86pt+1→ 中立
石原ケミカル44620.90+14.80%+11.77pt+6⚠ 過熱

勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt・RSI≥50・乖離率≥0・割安)

業種トレンド・規模・割安度の3条件が揃ったトップダウンの買い候補です。本日は銀行業が中核として並びました。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
三菱UFJ FG8306銀行業+2.53%-0.50pt+4
おきなわFG7350銀行業+2.01%-1.02pt+4
ひろぎんHLDG7337銀行業+1.51%-1.52pt+2
九州FG7180銀行業+1.63%-1.40pt+1
めぶきフィナンシャルグループ7167銀行業+0.82%-2.21pt+1

負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt・RSI≤50・乖離率≤0・割高)

業種トレンド・規模・割高度の3条件が揃った、警戒・売り候補です。本日は情報・通信業が中心でした。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
アステリア3853情報・通信業-16.76%-19.79pt-6
スカパーJSAT9412情報・通信業-7.60%-10.63pt-4
FIG4392情報・通信業-2.23%-5.26pt-5
セック3741情報・通信業-1.83%-4.86pt-4
ラクーンHLDG3031情報・通信業+0.53%-2.50pt-2

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1が+5(🔥灼熱)の満点で、前日+4からさらに過熱方向に振れました。ただ高温シグナル(Layer 2)は1/4点灯にとどまり、本格的な過熱サインはまだ限定的です。過熱でも底値でもない、というより「灼熱だが裾野は値がさ偏重」のニュートラルゾーンといったところでしょうか。

Layer 1:日々の体温(合計 +5 / ±5 → 🔥灼熱)

5項目すべてが+1で満点でした。上昇銘柄比率・値上がり業種数・新高安差・指数方向・大型株の広がりと、日々の体温としては文句なしの強さです。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率69.8%≥55%≤35%+1
値上がり業種数25/33≥20≤11+1
新高値−新安値スプレッド+66≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向両方+両方+両方- / 値がさ偏重+1
TOP10売買代金上昇数10/10≥8社≤3社+1
Layer 1 合計+5 / ±5🔥 灼熱

Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)

点灯は④信用評価損益率のみです。②(日経225 25日乖離率)は+7.52%と+8%まであと一歩、③(騰落レシオ25日)も97.64で125には距離があり、本格的な過熱はまだ点いていない状況ですね。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率7.1%≥25%28%未達
日経225 25日乖離率+7.52%≥+8%94%未達
騰落レシオ25日97.64≥12578%未達
信用評価損益率-0.68%≥-3%23%✅ 点灯
1 / 4 点灯過熱なし

Layer 3:低温シグナル(1 / 4 点灯)

Layer 3はLayer 2と違い、3つ目に騰落レシオ6日を採用している意図的な非対称設計です。「上昇はじわじわ、下落は急激」という相場の特性に合わせたもので、業界標準の25日≤70は近年ほぼ点灯しないため6日≤60で実用化しています。本日は③騰落レシオ6日17.16が点灯していますが、これは全面高(日経+4.99%)と整合しない異常値の可能性が高くデータ要確認です。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率6.1%≥15%41%未達
日経225 25日乖離率+7.52%≤-6%未達
騰落レシオ6日17.16≤6029%✅ 点灯(※要確認)
信用評価損益率-0.68%≤-15%5%未達
1 / 4 点灯底値感は限定的
📖 補助指標と相場の質(資金集中度・買い主導率ほか)

同じ体温スコアでも中身の質を見分けるための補助線です。本日は資金集中度44.9%(極端集中)・日経−TOPIX乖離率差+4.94pt(値がさ偏重)と、灼熱の裏で資金が値がさに偏っている様子が読み取れます。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)44.9%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)100%買い主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+2.58%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+4.94pt値がさ偏重≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)17.16超過冷(※要確認)≤60で超過冷/≤80で過冷

本日の総合解釈としては、Layer 1が5項目すべて+1で満点と日々の体温は申し分ないものの、相場の質は「中立(集中・方向曖昧)」というのが体温計の見立てです。高温シグナルは信用評価損益率のみの点灯で本格的な過熱はまだ先ですが、資金集中度44.9%・値がさ偏重という裾野の狭さは残ったままですね。指数の最高値更新に素直に乗りつつも、利益確定も視野に入れておきたい局面なのかなと思います。

本日のマクロ環境

外部環境は、米・イラン和平合意の観測を起点に米株続伸・VIX低下のリスクオンがきれいに揃いました。原油安・金利横ばい・円安継続と、それぞれが別々のシグナルではありますが、今日に関してはどれも日本株の追い風として働いた印象です。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+4.99%
69,317円・史上最高値
TOPIX
+3.03%
3,999pt・史上最高値
グロース250
-1.59%
713pt・小型は逆行
海外株式(前日)
NYダウ
+0.69%
51,207・続伸
ナスダック
+0.31%
25,889・小幅高
S&P500
+0.50%
7,431・続伸
為替・金利
ドル円
160.13
+0.10円・円安継続
米10年金利
4.441%
-0.002pt・横ばい
VIX恐怖指数
16.69
-2.00・低下
資源・需給
WTI原油
$80.56
-3.88%・反落
騰落25日
97.64
中立ゾーン
信用評価損益率
-0.68%
良好な水準
全面高・景気敏感主導:日経+4.99%・TOPIX+3.03% 和平観測を起点に空運+6.68%・金属製品+6.24%・建設+6.15%・電機+6.11%が牽引しました。値上がり業種は25/33と広がりがあり、日経・TOPIXはそろって史上最高値を更新。上げ幅は過去2番目の大きさで、直近で弱かった景気敏感にも買いが戻ったのが大きいですね。
半導体・電機が急騰:サムコ+23.58%・太陽誘電+22.64% イビデン+19.08%・村田+17.58%と電子部品も全面高で、キオクシアは売買代金約3.0兆円で首位でした。半導体メモリーから材料・装置まで幅広く物色され、テクノロジーは⤴継続強を維持しています。
買い優勢だが資金は値がさ偏重 東証プライム売買代金は約11.5兆円と活況で、買い主導率は100%(TOP20が全上昇)でした。ただTOP3集中度は44.9%と、資金は値がさ半導体に偏っています。買いの厚みと裾野の狭さが同居している点は意識しておきたいですね。
一部ディフェンシブは逆行安 全面高の裏で食料品-1.22%・鉱業-1.21%・海運-1.09%・サービス-0.62%・陸運-0.38%が下落しました。守りの業種から資金が抜けるのはリスクオンの裏返しでもあり、資源安が鉱業の重しになっています。
外部環境はリスクオン 米株はダウ+0.69%・ナス+0.31%・S&P+0.50%とそろって続伸し、VIXは16.69へ低下しました。ドル円160.13円の円安が輸出株を下支えする一方、WTI原油は-3.88%と反落。和平観測による原油安が背景にありそうです。
内部指標の歪みと過熱の芽 騰落レシオ6日17.16は全面高と矛盾する異常値の可能性があり、データは要確認です。加えて資金集中度44.9%(極端集中)日経−TOPIX乖離率差+4.94pt(値がさ偏重)と、過熱と裾野の狭さには注意しておきたいところです。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • リスク軸 +3.98pt(連続+2日) 強いリスクオン
  • 金利軸 -1.93pt(連続-1日) 金利低下
  • 資源軸 +1.02pt(連続+3日) 資源高(ただし原油は安い)
  • 市場体温計:L1 +5「灼熱」/ L2 1/4 / L3 1/4
環境は強いリスクオンだが、体温は灼熱で過熱の入口にある
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:製造業サイクル+1.46pt(⤴継続強・連続+2日・🔥流入)
  • 次点:素材+0.77pt(⤴継続強・連続+3日の地力)
  • 最弱:内需消費-3.42pt(↘継続弱・連続-3日・💧💧強流出)
  • もう1つの敗者:エネルギー-3.06pt(資源安が重し)
景気敏感に資金が集中し、ディフェンシブからの流出が続く
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入5業種に 鉄鋼・機械・電機・金属製品・ガラス土石 が並ぶ
  • F勝ち組セクター中核に 銀行業5社 が並ぶ(高値更新主導)
  • 精密機器・サービス業・小売業は❄本格流出 が継続
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+7で 短期は伸び切った位置
半導体・装置は強いが過熱、買うなら押し目か出遅れ景気敏感
3層の一致:マクロ層の「リスクオン」、テーマ層の「景気敏感への資金集中」、業種層の「半導体・装置と銀行の主導」が、3層すべてで 景気敏感優位 という同じ方向を示しています。構造的なリスクオンとして読める1日でしたが、Layer 1が灼熱で過熱の芽がある点だけは割り引いて見ておきたいところです。
📊 メインシナリオ:景気敏感・半導体優位の継続(ただし過熱に留意)

明日も景気敏感・半導体主導のリスクオン地合いが続く公算が高い一方、Layer 1灼熱・TOP3集中44.9%で過熱の芽も同居しています。

  • 期待エリア:機械・電気機器・金属製品(製造業サイクル⤴継続強・🔥本格流入の地力)
  • 継続性試金石:キオクシア・太陽誘電など半導体大型(代金集中が持続するか剥落するか)
  • 底打ち待機:内需消費・エネルギー(連続流出が止まり反転兆候が出るか)
  • マクロ材料注視:米株最高値圏の調整有無・原油・ドル円160円の円安持続

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体集中の剥落

指数を押し上げた値がさ半導体に利益確定が出ると、TOP3集中44.9%の偏りが逆回転し、指数だけ崩れる展開もあり得ます。中身は強くても見た目が弱くなるパターンですね。

警戒トリガー:キオクシア寄り付き-3%超、または日経先物が-1.5%超で半導体主導の下げ

⚡ 最弱気分岐B:和平観測の巻き戻し+米株調整

和平観測が後退して原油が急反発し、同時に米株の最高値圏調整が重なると、リスクオンの前提そのものが崩れます。円高反転を伴うと輸出株にも逆風です。

警戒トリガー:米10年4.5%超×ナス-1%超、または原油が和平剥落で+3%超リバウンド
🎯 シナリオ信頼度:中〜やや高
3層が景気敏感優位で一致し、製造業サイクル連続+2日・素材連続+3日の地力もあるためメインシナリオの軸はしっかりしています。ただしLayer 1灼熱・資金集中44.9%という過熱要因が反証として残るため、信頼度は中〜やや高にとどめます。上記の警戒トリガーが出れば即座にサブシナリオへ切り替えです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 強いリスクオンと灼熱の体温

今日の出発点は、なんといっても米・イラン和平合意の観測でした。地政学リスクが後退するとの見方から、株は買い・原油は売り・VIXは低下という、教科書どおりのリスクオンが終日続きました。3対立軸でみると、リスク軸が+3.98ptと大きくプラスに振れ、連続+2日でリスクオンが定着しつつあります。

一方で金利軸は-1.93ptと金利低下方向で、これは銀行など金融が買われにくい地合いを意味します。資源軸は+1.02ptとプラスですが、これは素材の強さが効いているもので、原油-3.88%の資源安とは少しねじれています。市場体温計のLayer 1は5項目すべて+1の満点(+5・灼熱)で、日々の体温としては申し分ありません。ただし、これは「ここから一段の過熱に向かう入口」でもあるため、強さを素直に喜びつつ過熱の芽は意識しておきたいところです。

層2:テーマ層 ─ 景気敏感への資金集中

テーマ別では製造業サイクルが+1.46ptで最強、素材+0.77pt・テクノロジー+0.54ptと、景気敏感・半導体が上位を独占しました。いずれもローテーション判定は⤴継続強で、製造業サイクルは連続+2日、素材・テクノロジーは連続+3日と地力もあります。

逆に内需消費-3.42pt・生活防衛-3.06pt・エネルギー-3.06ptは強流出で、連続-2〜-3日と流出が根強く続いています。全面高なのにディフェンシブだけが逆行しているのは、リスクオンが本物であることの裏返しでもあるんですよね。テーマ単位でみると、上昇の裾野が広がったというより「景気敏感に資金が集中した」というのが実態に近い、という気がします。

気をつけたいのは、守りの業種からこれだけ一気に資金が抜けると、ちょっとしたきっかけで逆回転(リスクオフへの巻き戻し)も起きやすくなる点です。明日も景気敏感優位は続きそうですが、ディフェンシブの流出が止まって底打ち兆候が出るかどうかは、地合いの転換点を測るうえで見ておきたいポイントです。

層3:業種・銘柄層 ─ 半導体・装置の過熱と銀行の底堅さ

33業種の資金流入シグナルでは、鉄鋼・機械・電気機器・金属製品・ガラス土石製品の5業種が🔥本格流入を継続しました。空運業・建設業・ゴム製品が新たに「本日のみ」で流入入りし、買われる業種の裾野はじわり広がりつつあります。

個別では、A最強モメンタム上位の荒川化学・東京エレクトロン・大同特殊鋼などが過熱スコア+6〜+7と、短期では伸び切った位置にあります。勢いは本物ですが、ここから追いかけるより押し目を待つ方が分が良さそうです。一方でF勝ち組セクター中核には銀行業が5社並び、地銀を中心に静かに年初来高値を更新しているのは、地合いの底堅さを示しているように見えます。

負け組側は情報・通信業が中心で、アステリア-16.76%など個別の急落が目立ちました。精密機器・サービス業・小売業は❄本格流出が続いており、買う業種と売られる業種の方向ははっきり分かれています。

3層統合の読み方

マクロ層の「リスクオン」、テーマ層の「景気敏感集中」、業種層の「半導体・装置主導+銀行の底堅さ」は、いずれも景気敏感優位という同じ方向を指しています。3層が揃っているので、明日も景気敏感・半導体主導の地合いが続くというメインシナリオには一定の信頼が置けます。

ただし唯一の留保が、Layer 1灼熱・資金集中44.9%という過熱要因です。これは「シナリオの方向は正しいが、過熱でいつ反動が出てもおかしくない」という条件付きの強さを意味します。だからこそ、警戒トリガー(キオクシアの寄り付き-3%超、米10年4.5%超×ナス-1%超など)を月曜の朝のチェックリストとして用意しておき、出たら即座にサブシナリオへ切り替える構えで臨みたいですね。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):強気(スコア:+5/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+1/3(TOPIX+3.03%・日経-TOPIX+1.96ptはプラスだが、グロース-TOPIX-4.62ptが差し引き)
  • B 幅・需給:+3/3(値上がり25業種・新高安+66・上昇比率69.8%といずれも良好)
  • C 内部エネルギー:+2/3(シ-デ差+2.25%・急増銘柄平均+4.85%が強い、RSI健全度は+0)
  • ⚠ D 過熱調整:-1(TOP3集中度44.9%で資金集中リスク)
  • E マクロ:+0/2(VIX16.69は中立、米株合算+0.81%も中立)

判定根拠:A〜C群がそろってプラスで、全面高の幅・需給はしっかり良好でした。一方でD群-1がTOP3集中44.9%の資金集中リスクを示し、E群±0でマクロは中立。合計+5で「強気」レンジに着地しています。指数は史上最高値ですが、強さの中身が一部の値がさ半導体に偏っている点は、引き続き割り引いて見ておきたいところです。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は、私が市場データを独自に集計・分析した記録であり、特定の銘柄の売買を推奨したり、投資を勧誘したりするものではありません。掲載した数値や判定はデータ集計上の参考値で、正確性・完全性を保証するものではなく、一部に異常値や速報値が含まれる場合があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

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