今日の日本株|2026年6月15日の市場資金フロー|全面高で日経・TOPIX史上最高値
- 日経+4.99%・TOPIX+3.03%の全面高で史上最高値を更新、値上がり業種25/33の広がりのある上昇でした。
- 空運+6.68%・金属製品+6.24%・建設+6.15%・電機+6.11%の景気敏感と半導体が主導、サムコ+23.58%・太陽誘電+22.64%が急騰しています。
- 一方で食料品-1.22%・鉱業-1.21%などディフェンシブは逆行安、資金は依然として値がさに偏っているのが気になるところです。
業種別資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
上位は空運業+6.68%・金属製品+6.24%・建設業+6.15%・電気機器+6.11%・機械+5.03%と、見事に景気敏感と半導体関連が並びました。和平観測でのリスクオンに、円安160円台という輸出株への追い風が重なったかたちですね。空運は和平で原油安が意識された面もありそうで、日本航空+7.52%・ANA+6.02%が素直に買われています。対TOPIX相対でみても、この5業種はいずれも市場平均を大きく上回って買われた「本当に強かった業種」といえそうです。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 空運業 | +6.68% | +3.65pt | 和平・原油安を好感、JAL/ANAが牽引 |
| 金属製品 | +6.24% | +3.21pt | SUMCO+17.85%など半導体材料が急伸 |
| 建設業 | +6.15% | +3.12pt | 大成建設+13.38%・鹿島+11.03%が高値更新 |
| 電気機器 | +6.11% | +3.08pt | 太陽誘電・イビデン・村田など半導体全面高 |
| 機械 | +5.03% | +2.00pt | サムコ+23.58%・荏原+12.68%、製造装置が主役 |
値下がり業種 TOP5
逆に対TOPIXで一番出遅れたのは食料品-1.22%・鉱業-1.21%・海運業-1.09%・サービス業-0.62%・陸運業-0.38%で、見事にディフェンシブと内需の一角が並びました。全体がこれだけ上げた日に逆行安なので、相対騰落でみると-3〜-4ptとかなり大きく沈んでいます。和平観測で資源安・金利低下が意識されたことが、鉱業や食料品といった「守りの業種」から資金が抜ける流れにつながったのかなと思います。海運は空運と明暗が分かれ、同じ輸送・物流テーマの中でも一晩で主役が入れ替わった格好ですね。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 食料品 | -1.22% | -4.25pt | ディフェンシブ最弱、不二製油-3.85%など |
| 鉱業 | -1.21% | -4.24pt | 原油-3.88%の資源安が重し |
| 海運業 | -1.09% | -4.12pt | 空運高の裏で独歩安、テーマ内で明暗 |
| サービス業 | -0.62% | -3.65pt | サイバーエージェント-5.06%が重し |
| 陸運業 | -0.38% | -3.41pt | 内需ディフェンシブとして資金流出 |
こうして並べると、今日のお金の流れは「景気敏感+半導体+建設」への集中と、「ディフェンシブ+資源+内需サービス」からの流出という、きれいな対比になっていました。全面高なのに守りの業種だけ逆行する、というのはリスクオンが本物だったことの裏返しでもあるんですよね。
業種フロー詳細と主役交代シグナル
方向シグナルでみると、指数は全面高でも流入はまだ10業種にとどまり、流出が22業種と数のうえでは流出側が多いんですよね。これは「全業種に薄く資金が回った」のではなく、鉄鋼・機械・電機・金属製品・ガラス土石といった一部の業種に厚く資金が集まったことを表しています。1日の値段だけでなく「増えているか減っているか」という方向で見ると、上昇の裾野はまだ広がりきっていない、という気がします。
📌 主役交代シグナルのポイント:本日は空運業・建設業・ゴム製品が「○本日のみ」で新たに流入入りし、鉄鋼・機械・電機・金属製品は🔥本格流入を継続。一方で精密機器・医薬品・サービス業・小売業などは❄本格流出が続いており、買われた業種と売られた業種の方向がはっきり分かれています。
業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日の流れを並べると、6/8の雇用統計ショック後はめまぐるしく業種が入れ替わってきましたが、本日は景気敏感・半導体に一気に資金が戻ったのが色の濃さで分かります。電気機器・機械・金属製品・建設業が本日列で濃い緑に変わっており、前日まで主役だった鉱業や内需が一転して赤に沈んでいますね。1日単位では強弱がころころ変わるので、こうして5日まとめて見るとどの業種が腰を据えて買われているかが掴みやすくなります。
年初来高値・安値更新の業種別分布
需給面は年初来高値86銘柄に対して新安値は20銘柄、差し引き+66と、はっきり改善しました。業種別では銀行業が高値更新を主導(高安差+26)し、化学+11、機械・電気機器が各+7と続いています。逆に情報・通信業が-6、食料品・サービス業が各-3と安値側に残りました。指数の最高値更新が、一部の値がさだけでなく銀行や化学といった裾野の広い業種でも高値更新を伴っているのは、地合いとしては素直に良い材料だと思います。
業界標準の2軸でも確認しておくと、シクリカル−ディフェンシブ差は+2.25%と景気敏感が市場平均をしっかり上回り、リスクオンの本丸がきれいに点灯しました。一方でグロース−バリュー差は-0.53%で、中小型グロースよりは大型バリュー寄りがやや優位という構図でしたね。指数を押し上げたのは半導体の値がさですが、その足元では銀行などバリューも底堅く買われていたのが今日の特徴かなと思います。
テーマ別資金フロー
テーマ別では製造業サイクル+1.46ptが最強、内需消費-3.42ptが最弱と、景気敏感と内需ではっきり明暗が分かれました。ローテーション判定でみると、上位4テーマ(製造業サイクル・不動産建設・素材・テクノロジー)がそろって⤴継続強で、下位6テーマはすべて↘継続弱。本日は🆙主役化や🆘脱落の点灯がなく、上位は粘り強く・下位は重いままという、2極化が固まった構図でした。
機械が市場平均を大きく上回り、輸送用機器も底堅い動きでした。連続+2日で⤴継続強の判定で、サムコや荏原など製造装置が物色の中心になっています。
建設業が市場平均を大きく上回る一方、不動産業はやや出遅れと内部で温度差があります。連続+1日ながら10日累計が厚く、安全装置が働いて継続強の扱いです。
非鉄金属が市場平均を上回り、鉄鋼・化学も堅調でした。連続+3日・短長スプレッドも厚く⤴継続強で、地力のある買いが続いている印象です。
電気機器が市場平均を大きく上回った一方、精密機器は逆行とテーマ内で二極化しました。連続+3日で⤴継続強ですが、半導体メモリーに資金が集中しているところがあります。
銀行業は年初来高値更新が目立ったものの、保険業が重く、テーマ平均では市場平均を下回りました。連続-3日で↘継続弱の判定が続いています。
空運業は突出して強かったのですが、海運業が大きく沈み、テーマ全体では足を引っ張られました。テーマ内で主役が一晩で入れ替わった、なんてことも起きています。
卸売業1業種で構成され、本日は市場平均を下回りました。連続-1日ながら10日累計のマイナスが厚く、安全装置で継続弱に置かれています。
原油安を背景に鉱業が大きく沈み、石油・石炭製品も振るいませんでした。連続-2日の強流出で、和平観測による資源安が重しになっているように見えます。
食料品が最弱で、電気・ガス業や陸運業も逆行安でした。連続-2日の強流出で、リスクオンの裏側で守りの業種から資金が抜けています。
サービス業・小売業がそろって市場平均を大きく下回り、本日最弱テーマ・連続-3日の強流出でした。サイバーエージェントの下げなどが象徴的です。
全面高でしたが、テーマ単位でみると景気敏感(製造業サイクル・素材・テクノロジー)への資金集中がはっきりしていて、ディフェンシブ・内需からの流出はむしろ強まりました。リスク軸が大きくプラスに振れたリスクオン局面が背景にあるので、明日以降も景気敏感優位の地合いは粘りそうという気がします。ただ、守りの業種からこれだけ一気に資金が抜けると、ふとした拍子に逆回転も起きやすいので、資金の偏りそのものは気になるところではありますね。
3対立軸でみるマクロ文脈
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
本日の主題を3軸で表すと、リスク軸+3.98ptの強いリスクオンに、金利軸-1.93ptの金利低下と資源軸+1.02ptの資源高が重なった「リスクオン×金利低下×資源高」の1日でした。リスク軸の振れ幅は連続+2日でかなり大きく、和平観測をきっかけに製造業サイクル・素材・テクノロジーへ一気に資金が向かったことを表しています。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続日数 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | -1.93pt | -0.60pt | +1.24pt | -1日 | 金利低下 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 | +1.02pt | +1.07pt | -3.00pt | +3日 | 資源高 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | +3.98pt | +1.92pt | +0.68pt | +2日 | リスクオン |
この3軸は、本文③のローテーション判定の「なぜ」を補ってくれます。製造業サイクル・素材・テクノロジーがそろって⤴継続強になったのは、リスク軸+3.98ptが連続+2日で効いているリスクオン局面が背景にあるからですね。一方で金融が↘継続弱のまま長引いているのは、金利軸が-1.93ptと金利低下方向に振れ、銀行が買われにくい地合いになっているためと読み取れます。資源軸はプラスですが、これは素材の強さが効いているもので、原油-3.88%の資源安とは少しねじれているところがある、という気がします。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | サムコ | 6387 | 機械 | +23.58% | +20.55pt |
| 2 | 太陽誘電 | 6976 | 電気機器 | +22.64% | +19.61pt |
| 3 | イビデン | 4062 | 電気機器 | +19.08% | +16.05pt |
値上がり率上位はサムコ+23.58%・太陽誘電+22.64%・イビデン+19.08%と、半導体製造装置・電子部品が独占しました。三井ハイテック・村田製作所・SUMCOと続き、半導体メモリーから材料・装置まで幅広く物色された1日でしたね。
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアホールディングス | 電気機器 | +11.96% | 約3.0兆円 | 代金首位、メモリー市況の主役 |
| 太陽誘電 | 電気機器 | +22.64% | 約6,611億円 | 急騰+大商い、電子部品の象徴 |
| ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | +10.31% | 約5,088億円 | 値がさの中核、指数寄与大 |
キオクシアは1銘柄で約3.0兆円と断トツの商いを集め、TOP3の売買代金集中度は44.9%にのぼりました。買い自体はTOP20が全上昇と力強いのですが、資金が一部の値がさ半導体に偏っているところは、頭の片隅に置いておきたいですね。
最強モメンタム上位
RSI≥60・乖離率≥+5%・相対騰落+1pt以上で抽出した、トレンドが強く維持されている銘柄です。荒川化学工業が過熱スコア+7(⚠⚠強過熱)と最も買われすぎ圏で、東京エレクトロン・大同特殊鋼なども+6の過熱ゾーンに入っています。勢いは本物ですが、短期では伸び切った位置なので、追いかけより押し目を待ちたいところかなと思います。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 荒川化学工業 | 4968 | +6.91% | +3.88pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 石原ケミカル | 4462 | +14.80% | +11.77pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 東京エレクトロン | 8035 | +7.00% | +3.97pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 大同特殊鋼 | 5471 | +7.19% | +4.16pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| サムコ | 6387 | +23.58% | +20.55pt | +5 | ⚠ 過熱 |
高値更新×業種強し
本日は銀行業の高値更新ラッシュが目立ち、地銀を中心に名前が並びました。半導体に隠れがちですが、銀行が静かに高値を取りに行っているのは、地合いの底堅さを示しているように見えますね。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| しずおかFG | 5831 | 銀行業 | +2.26% | -0.77pt | +4 |
| 横浜FG | 7186 | 銀行業 | +2.38% | -0.65pt | +3 |
| 三菱UFJ FG | 8306 | 銀行業 | +2.53% | -0.50pt | +4 |
| りそなHLDG | 8308 | 銀行業 | +2.61% | -0.42pt | +3 |
| 千葉銀行 | 8331 | 銀行業 | +3.72% | +0.69pt | +3 |
📖 その他のスクリーニング(売られすぎ反転・踏み上げ・勝ち組/負け組セクター中核)
売られすぎ反転候補(RSI≤35・乖離率≤-5%・出来高倍率≥1.5倍)
投げ売り後の反転候補です。全面高の裏で売られた銘柄なので、逆張りの参考程度に。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ANYCOLOR | 5032 | 17.6 | -18.6% | 1.87倍 | +0.26% | -3 |
| ファーマフーズ | 2929 | 21.8 | -15.4% | 1.65倍 | -0.56% | -3 |
| アイ・ケイ・ケイHLDG | 2198 | 33.6 | -6.7% | 2.37倍 | -1.20% | -3 |
踏み上げ候補(信用倍率≤1.0・前日比+2%以上)
空売りが多い中での上昇は、売り方の踏み上げで急騰しやすいパターンです。信用倍率の低い順に並べています。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 正栄食品工業 | 8079 | 0.55 | +6.74% | +3.71pt | +3 | △ やや強 |
| 富士急行 | 9010 | 0.61 | +3.13% | +0.10pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| 日本取引所グループ | 8697 | 0.67 | +3.89% | +0.86pt | +1 | → 中立 |
| 石原ケミカル | 4462 | 0.90 | +14.80% | +11.77pt | +6 | ⚠ 過熱 |
勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt・RSI≥50・乖離率≥0・割安)
業種トレンド・規模・割安度の3条件が揃ったトップダウンの買い候補です。本日は銀行業が中核として並びました。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| 三菱UFJ FG | 8306 | 銀行業 | +2.53% | -0.50pt | +4 |
| おきなわFG | 7350 | 銀行業 | +2.01% | -1.02pt | +4 |
| ひろぎんHLDG | 7337 | 銀行業 | +1.51% | -1.52pt | +2 |
| 九州FG | 7180 | 銀行業 | +1.63% | -1.40pt | +1 |
| めぶきフィナンシャルグループ | 7167 | 銀行業 | +0.82% | -2.21pt | +1 |
負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt・RSI≤50・乖離率≤0・割高)
業種トレンド・規模・割高度の3条件が揃った、警戒・売り候補です。本日は情報・通信業が中心でした。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| アステリア | 3853 | 情報・通信業 | -16.76% | -19.79pt | -6 |
| スカパーJSAT | 9412 | 情報・通信業 | -7.60% | -10.63pt | -4 |
| FIG | 4392 | 情報・通信業 | -2.23% | -5.26pt | -5 |
| セック | 3741 | 情報・通信業 | -1.83% | -4.86pt | -4 |
| ラクーンHLDG | 3031 | 情報・通信業 | +0.53% | -2.50pt | -2 |
市場体温計
本日の総合体温はLayer 1が+5(🔥灼熱)の満点で、前日+4からさらに過熱方向に振れました。ただ高温シグナル(Layer 2)は1/4点灯にとどまり、本格的な過熱サインはまだ限定的です。過熱でも底値でもない、というより「灼熱だが裾野は値がさ偏重」のニュートラルゾーンといったところでしょうか。
Layer 1:日々の体温(合計 +5 / ±5 → 🔥灼熱)
5項目すべてが+1で満点でした。上昇銘柄比率・値上がり業種数・新高安差・指数方向・大型株の広がりと、日々の体温としては文句なしの強さです。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 69.8% | ≥55% | ≤35% | +1 |
| 値上がり業種数 | 25/33 | ≥20 | ≤11 | +1 |
| 新高値−新安値スプレッド | +66 | ≥+30 | ≤-30 | +1 |
| 日経・TOPIX方向 | 両方+ | 両方+ | 両方- / 値がさ偏重 | +1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 10/10 | ≥8社 | ≤3社 | +1 |
| Layer 1 合計 | +5 / ±5 | 🔥 灼熱 | ||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
点灯は④信用評価損益率のみです。②(日経225 25日乖離率)は+7.52%と+8%まであと一歩、③(騰落レシオ25日)も97.64で125には距離があり、本格的な過熱はまだ点いていない状況ですね。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 7.1% | ≥25% | 28% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +7.52% | ≥+8% | 94% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 97.64 | ≥125 | 78% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -0.68% | ≥-3% | 23% | ✅ 点灯 |
| 1 / 4 点灯 | 過熱なし | ||||
Layer 3:低温シグナル(1 / 4 点灯)
Layer 3はLayer 2と違い、3つ目に騰落レシオ6日を採用している意図的な非対称設計です。「上昇はじわじわ、下落は急激」という相場の特性に合わせたもので、業界標準の25日≤70は近年ほぼ点灯しないため6日≤60で実用化しています。本日は③騰落レシオ6日17.16が点灯していますが、これは全面高(日経+4.99%)と整合しない異常値の可能性が高くデータ要確認です。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 6.1% | ≥15% | 41% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +7.52% | ≤-6% | — | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 17.16 | ≤60 | 29% | ✅ 点灯(※要確認) |
| ④ | 信用評価損益率 | -0.68% | ≤-15% | 5% | 未達 |
| 1 / 4 点灯 | 底値感は限定的 | ||||
📖 補助指標と相場の質(資金集中度・買い主導率ほか)
同じ体温スコアでも中身の質を見分けるための補助線です。本日は資金集中度44.9%(極端集中)・日経−TOPIX乖離率差+4.94pt(値がさ偏重)と、灼熱の裏で資金が値がさに偏っている様子が読み取れます。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 44.9% | 極端集中 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 100% | 買い主導 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +2.58% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +4.94pt | 値がさ偏重 | ≥+4ptで値がさ偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 17.16 | 超過冷(※要確認) | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
本日の総合解釈としては、Layer 1が5項目すべて+1で満点と日々の体温は申し分ないものの、相場の質は「中立(集中・方向曖昧)」というのが体温計の見立てです。高温シグナルは信用評価損益率のみの点灯で本格的な過熱はまだ先ですが、資金集中度44.9%・値がさ偏重という裾野の狭さは残ったままですね。指数の最高値更新に素直に乗りつつも、利益確定も視野に入れておきたい局面なのかなと思います。
本日のマクロ環境
外部環境は、米・イラン和平合意の観測を起点に米株続伸・VIX低下のリスクオンがきれいに揃いました。原油安・金利横ばい・円安継続と、それぞれが別々のシグナルではありますが、今日に関してはどれも日本株の追い風として働いた印象です。
明日の注目ポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。
- リスク軸 +3.98pt(連続+2日) 強いリスクオン
- 金利軸 -1.93pt(連続-1日) 金利低下
- 資源軸 +1.02pt(連続+3日) 資源高(ただし原油は安い)
- 市場体温計:L1 +5「灼熱」/ L2 1/4 / L3 1/4
- 最強:製造業サイクル+1.46pt(⤴継続強・連続+2日・🔥流入)
- 次点:素材+0.77pt(⤴継続強・連続+3日の地力)
- 最弱:内需消費-3.42pt(↘継続弱・連続-3日・💧💧強流出)
- もう1つの敗者:エネルギー-3.06pt(資源安が重し)
- 🔥本格流入5業種に 鉄鋼・機械・電機・金属製品・ガラス土石 が並ぶ
- F勝ち組セクター中核に 銀行業5社 が並ぶ(高値更新主導)
- 精密機器・サービス業・小売業は❄本格流出 が継続
- A最強モメンタム上位は過熱スコア+5〜+7で 短期は伸び切った位置
明日も景気敏感・半導体主導のリスクオン地合いが続く公算が高い一方、Layer 1灼熱・TOP3集中44.9%で過熱の芽も同居しています。
- 期待エリア:機械・電気機器・金属製品(製造業サイクル⤴継続強・🔥本格流入の地力)
- 継続性試金石:キオクシア・太陽誘電など半導体大型(代金集中が持続するか剥落するか)
- 底打ち待機:内需消費・エネルギー(連続流出が止まり反転兆候が出るか)
- マクロ材料注視:米株最高値圏の調整有無・原油・ドル円160円の円安持続
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:半導体集中の剥落
指数を押し上げた値がさ半導体に利益確定が出ると、TOP3集中44.9%の偏りが逆回転し、指数だけ崩れる展開もあり得ます。中身は強くても見た目が弱くなるパターンですね。
⚡ 最弱気分岐B:和平観測の巻き戻し+米株調整
和平観測が後退して原油が急反発し、同時に米株の最高値圏調整が重なると、リスクオンの前提そのものが崩れます。円高反転を伴うと輸出株にも逆風です。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ 強いリスクオンと灼熱の体温
今日の出発点は、なんといっても米・イラン和平合意の観測でした。地政学リスクが後退するとの見方から、株は買い・原油は売り・VIXは低下という、教科書どおりのリスクオンが終日続きました。3対立軸でみると、リスク軸が+3.98ptと大きくプラスに振れ、連続+2日でリスクオンが定着しつつあります。
一方で金利軸は-1.93ptと金利低下方向で、これは銀行など金融が買われにくい地合いを意味します。資源軸は+1.02ptとプラスですが、これは素材の強さが効いているもので、原油-3.88%の資源安とは少しねじれています。市場体温計のLayer 1は5項目すべて+1の満点(+5・灼熱)で、日々の体温としては申し分ありません。ただし、これは「ここから一段の過熱に向かう入口」でもあるため、強さを素直に喜びつつ過熱の芽は意識しておきたいところです。
層2:テーマ層 ─ 景気敏感への資金集中
テーマ別では製造業サイクルが+1.46ptで最強、素材+0.77pt・テクノロジー+0.54ptと、景気敏感・半導体が上位を独占しました。いずれもローテーション判定は⤴継続強で、製造業サイクルは連続+2日、素材・テクノロジーは連続+3日と地力もあります。
逆に内需消費-3.42pt・生活防衛-3.06pt・エネルギー-3.06ptは強流出で、連続-2〜-3日と流出が根強く続いています。全面高なのにディフェンシブだけが逆行しているのは、リスクオンが本物であることの裏返しでもあるんですよね。テーマ単位でみると、上昇の裾野が広がったというより「景気敏感に資金が集中した」というのが実態に近い、という気がします。
気をつけたいのは、守りの業種からこれだけ一気に資金が抜けると、ちょっとしたきっかけで逆回転(リスクオフへの巻き戻し)も起きやすくなる点です。明日も景気敏感優位は続きそうですが、ディフェンシブの流出が止まって底打ち兆候が出るかどうかは、地合いの転換点を測るうえで見ておきたいポイントです。
層3:業種・銘柄層 ─ 半導体・装置の過熱と銀行の底堅さ
33業種の資金流入シグナルでは、鉄鋼・機械・電気機器・金属製品・ガラス土石製品の5業種が🔥本格流入を継続しました。空運業・建設業・ゴム製品が新たに「本日のみ」で流入入りし、買われる業種の裾野はじわり広がりつつあります。
個別では、A最強モメンタム上位の荒川化学・東京エレクトロン・大同特殊鋼などが過熱スコア+6〜+7と、短期では伸び切った位置にあります。勢いは本物ですが、ここから追いかけるより押し目を待つ方が分が良さそうです。一方でF勝ち組セクター中核には銀行業が5社並び、地銀を中心に静かに年初来高値を更新しているのは、地合いの底堅さを示しているように見えます。
負け組側は情報・通信業が中心で、アステリア-16.76%など個別の急落が目立ちました。精密機器・サービス業・小売業は❄本格流出が続いており、買う業種と売られる業種の方向ははっきり分かれています。
3層統合の読み方
マクロ層の「リスクオン」、テーマ層の「景気敏感集中」、業種層の「半導体・装置主導+銀行の底堅さ」は、いずれも景気敏感優位という同じ方向を指しています。3層が揃っているので、明日も景気敏感・半導体主導の地合いが続くというメインシナリオには一定の信頼が置けます。
ただし唯一の留保が、Layer 1灼熱・資金集中44.9%という過熱要因です。これは「シナリオの方向は正しいが、過熱でいつ反動が出てもおかしくない」という条件付きの強さを意味します。だからこそ、警戒トリガー(キオクシアの寄り付き-3%超、米10年4.5%超×ナス-1%超など)を月曜の朝のチェックリストとして用意しておき、出たら即座にサブシナリオへ切り替える構えで臨みたいですね。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):強気(スコア:+5/11)
スコア内訳:
- A トレンド:+1/3(TOPIX+3.03%・日経-TOPIX+1.96ptはプラスだが、グロース-TOPIX-4.62ptが差し引き)
- B 幅・需給:+3/3(値上がり25業種・新高安+66・上昇比率69.8%といずれも良好)
- C 内部エネルギー:+2/3(シ-デ差+2.25%・急増銘柄平均+4.85%が強い、RSI健全度は+0)
- ⚠ D 過熱調整:-1(TOP3集中度44.9%で資金集中リスク)
- E マクロ:+0/2(VIX16.69は中立、米株合算+0.81%も中立)
判定根拠:A〜C群がそろってプラスで、全面高の幅・需給はしっかり良好でした。一方でD群-1がTOP3集中44.9%の資金集中リスクを示し、E群±0でマクロは中立。合計+5で「強気」レンジに着地しています。指数は史上最高値ですが、強さの中身が一部の値がさ半導体に偏っている点は、引き続き割り引いて見ておきたいところです。












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