ストップ高・ストップ安の翌日はどうなる?東証プライム165件を実測してわかった「値幅制限の壁」
保有株がストップ安で張り付いた日も、狙っていた株がストップ高で買えなかった日も、頭に浮かぶのは「明日はどうなるんだろう」という一点だと思います。ネットで調べると「翌日も続く」「反動が来る」と両論が並んでいて、結局どちらなのかが分かりません。
そこで東証プライム全銘柄の日次データベースから、実際に値幅制限いっぱいまで動いた165件(ストップ高138件・ストップ安27件)を機械的に抜き出して、翌日・3日後・5日後を数えてみました。対象は2026年5月1日から8月21日までの76営業日です。
結果は、どちらも同じ方向に続いていました。ストップ高の翌日は平均+4.15%、ストップ安の翌日は平均−3.16%。ところが、あと一歩でストップ高に届かなかった「+10%以上の急騰」は翌日−0.43%と、逆に反落していたのです。
- ストップ高の翌日は続伸しやすい:138件の翌日は平均+4.15%・勝率63.2%。3日後・5日後も+5%前後を保っていました
- ストップ安の翌日は続落しやすい:27件の翌日は平均−3.16%・勝率38.5%。寄り付きの78%がマイナススタートでした
- 「あと一歩」は逆に戻る:ストップ高に届かなかった+10%以上の急騰(496件)は翌日−0.43%・勝率44.0%。値幅制限に達したかどうかで、翌日の方向が入れ替わります
- ただし取れる部分は薄い:実際に買える翌日の寄り付きを起点にすると、ストップ高の期待値は+4.15%から+1.60%へ縮みます。3件に1件はマイナスで引けました
以下、20の疑問に沿って、仕組みと実測データを順に見ていきます。
まず、値幅制限という仕組みを整理する
1日に株価が動ける幅の上限まで、上がりきった状態がストップ高、下がりきった状態がストップ安です。東証には値幅制限という仕組みがあって、前日の終値を基準に「今日はここまで」という上限と下限が決められています。
目的は急激な価格変動から投資家を守ることで、行き過ぎた売買に一晩の冷却期間を挟むためのブレーキだと考えると分かりやすいと思います。
実は%では決まっていません。値幅制限は「円」で決まっていて、株価が高い銘柄ほど%で見た制限は緩くなります。同じストップ高でも、株価によって+14%だったり+30%だったりするのはこのためです。
今回調べた165件でも、変動率は14%台から23%台まで幅がありました。「ストップ=◯%」と一律に覚えられないのが、この仕組みの分かりにくいところです。
本当です。ストップ高なら買い注文が、ストップ安なら売り注文が圧倒的に多い状態なので、値段が張り付いたまま取引が成立しません。引けまで残った注文は比例配分という方法で、証券会社ごとに機械的に割り振られます。
つまり判断はしていても、実際には翌日に持ち越さざるを得ない。だからこそ翌日どうなるかが切実な問題になるわけです。
今回の実測では、ストップ高の翌日は平均+4.15%・勝率63.2%、ストップ安の翌日は平均−3.16%・勝率38.5%でした。どちらも、その日の方向にそのまま続いています。
同じ期間の東証プライム全銘柄・全日を平均すると翌日は+0.14%・勝率51.8%です。ストップ高はそれより4ポイント高く、ストップ安は3ポイント以上低いところからのスタートになっていた計算になります。
ストップ高の翌日を分解する
東証プライム約1,450銘柄の日次終値データベースから、前日終値をもとに値幅制限を計算して、変動幅が制限いっぱいに達した日を機械的に抽出しました。期間は2026年5月1日から8月21日までの76営業日、延べ111,178件のデータが母数です。
「+15%以上上げた銘柄」といった大まかな条件ではなく、値幅制限に到達したかどうかで厳密に線を引いているのがポイントです。この線引きが、後で効いてきます。
138件の平均は翌日+4.15%・中央値+3.59%・勝率63.2%でした。3日後は+4.84%、5日後は+5.05%と、時間が経っても水準が落ちていません。
平均が中央値に近く、勝率も6割を超えているので、少数の極端な値に引っ張られた数字ではなさそうです。件数も138件あるので、ストップ安(27件)より傾向としては信頼できると見ています。
寄り付きが確認できた130件の平均は+3.19%で、58%がプラススタートでした。ストップ高で買えなかった注文が翌朝に出てくるので、寄り付き前の需給が買いに偏るのは自然な結果だと思います。
注意したいのは、寄り付き+3.19%に対して終値が+4.15%と、寄り付いた後もさらに水準を上げている点です。寄り天(寄り付きが高値)で終わる形ばかりではありませんでした。
138件のうち、翌営業日も再びストップ高になったのは10件(7.2%)でした。ストップ安側は27件中1件(3.7%)です。
どちらも「何日も張り付き続ける」という展開は例外的で、翌日にはたいてい値段が付いて売買できる状態に戻っています。
もちろんです。翌日の最大は日本トムソンの+26.14%、デクセリアルズ+22.23%、第一工業製薬+22.17%と大きく伸びた例がある一方、セグエグループは−13.75%、太陽誘電は−12.91%と翌日に大きく反落した例もあります。
勝率63.2%ということは、4割弱は翌日下がっているということでもあります。平均が示すのはあくまで全体の傾向で、個別の1件がどちらに転ぶかは別の話だと考えておきたいところです。
ストップ安の翌日を分解する
27件の平均は翌日−3.16%・中央値−4.00%・勝率38.5%でした。3日後も−2.27%と改善せず、5日後にようやく−1.45%(中央値+0.25%)まで戻ります。
ストップ高が3日後・5日後も+5%前後を保っていたのに対し、ストップ安は時間が経ってもマイナス圏に沈んだままでした。ただ、こちらは27件しかないので、傾向の確からしさはストップ高より落ちます。
寄り付きが確認できた23件のうち78%がマイナススタートで、平均は−4.88%でした。売れ残った注文が翌朝に出てくる構図は、ストップ高のちょうど裏返しです。
ここで面白いのは、寄り付き−4.88%に対して終値が−3.16%と、平均では寄り付きが最も安く、そこからいくらか戻して引けていることです。とはいえ寄りからさらに下げ続けた銘柄も複数あり、散らばりは大きいままでした。
76営業日・約1,450銘柄で27件ですから、3営業日に1回あるかどうかという頻度です。ストップ高の138件と比べると5分の1しかありません。
月別に見ると、ストップ安は5月15件・6月2件・7月5件・8月5件で、5月に集中しています。この期間の日経平均が上昇基調だったことを考えると、地合いによって発生数が大きく変わる点は頭に入れておく必要がありそうです。
ここが核心:「あと一歩」は逆に戻る
ここが今回いちばん驚いた点でした。ストップ高には届かなかったけれど+10%以上上げた496件を同じ方法で調べると、翌日は平均−0.43%・勝率44.0%と、むしろ反落していたのです。
つまり「急騰したら翌日も強い」は成り立っていません。翌日も強かったのは、あくまで値幅制限まで到達した銘柄だけでした。
起きていました。ストップ安に届かなかった−10%以上の下落(317件)は、翌日−0.53%のあと3日後+1.39%・5日後+2.43%と反発しています。ストップ安が3日後も−2.27%だったのとは正反対です。
上げ側でも下げ側でも、値幅制限に届いた銘柄はその方向に続き、届かなかった銘柄は逆に戻る。同じ構造が対称的に現れたことになります。
断定はできませんが、注文が消化されたかどうかの違いが効いている可能性が高いと考えています。+10%で止まった銘柄は、その日のうちに買いたい人が買え、売りたい人が売れています。一方ストップ高・ストップ安は、成立しなかった注文がそのまま翌日に持ち越されます。
つまり後者は「まだ出ていない注文」を抱えたまま翌朝を迎えるわけで、寄り付きがストップ高側で+3.19%、ストップ安側で−4.88%に偏るのも、その持ち越し分が出てくると考えれば筋が通ります。
それを期待して調べたのですが、当日の出来高倍率(直近平均との比)はストップ高で中央値1.2倍、ストップ安で1.1倍にとどまりました。値段が張り付いて取引が成立しないため、むしろ出来高は膨らみにくいのです。
投げ売りや買い上がりが大商いを伴って一気に吸収される、いわゆるセリングクライマックス的な形とは、ストップ張り付きは別物だと考えたほうがよさそうです。
勝率6割の裏側:外したときはどれだけ動くのか
ここが平均だけ見ていると分からない部分です。ストップ高138件の翌日を勝ち負けに分けると、上がった86件の平均は+9.01%、下がった50件の平均は−4.20%でした。最悪でも−13.75%です。
つまり「4割の確率で−8%」といった構図ではありません。−8%以下まで逆行したのは138件中6件(4.4%)、−10%以下は2件(1.5%)にとどまりました。勝ったときの利益が負けたときの損失の約2.1倍あり、リスクとリターンの比率としては悪くない形をしています。
そのとおりで、ここが最も重要な注意点です。ストップ高で張り付いていれば引けでは買えないので、実際に買えるとしたら翌日の寄り付きになるのが基本です(引けの比例配分で当たる可能性については、次のQ19で数字を出します)。ところが寄り付きは平均+3.19%と、すでに上がったところから始まります。
そこで「翌日の寄り付きで買って、その日の引けで売る」という現実的な条件で計算し直すと、平均+1.60%・勝率61.7%まで下がりました。上がった79件の平均+5.01%に対し、下がった49件は−3.89%です。おいしい部分の6割は、寄り付きのギャップですでに消えている計算になります。
あります。ストップ高のまま引けを迎えて売り注文が足りない場合、取引所はストップ配分(比例配分)という方法で、出てきた売り物を分配します。まず取引所が注文数量の多い証券会社から順に1単位ずつ割り当て、そこから各証券会社が自社のルール(抽選、注文数量順など)で顧客に配分する二段構えです。会社によっては1単元も回ってこないこともあります。
そこで138件を、当日の始値・安値から「その日、ストップ高より安い値段で買うチャンスがあったか」で3つに分けてみました。判定できたのは始値・安値が取れた130件です。
| 当日の値動き | 件数 | 翌日終値までのリターン |
|---|---|---|
| 終日ストップ高の値段でしか売買が成立しなかった いわゆる「寄らずのストップ高」を含む。買う方法は比例配分か、ストップ高の値段で順番が回ってくるか | 42件 (32%) | 平均+7.36%・勝率75.0% 最良+22.2%/最悪−6.8% |
| 寄り付きはストップ高より安く、ザラ場で到達した ストップ高になる前に、安い値段で買えた | 81件 (62%) | 平均+2.86%・勝率58.0% |
| 寄り付きはストップ高、途中で剥がれて引けに再びストップ高 剥がれた場面で買えた | 7件 (5%) | 平均+1.71%・勝率57.1% 件数が少なく参考値 |
先に用語の整理をしておくと、いわゆる「ストップ高が剥がれた」に当たるのは3つ目の7件だけです。2つ目の81件は剥がれたのではなく、安く始まった株価が日中に上がっていってストップ高で引けた、という形になります。買う側から見ればどちらも「その日のうちに買えた」ですが、値動きの意味はまったく違うので分けておきます。
1つ目の42件がどれくらい極端かというと、40件はその日の約定回数が1回だけでした。一日で一度しか売買が成立していない、ということです。いわゆる「寄らずのストップ高」はここに入りますが、四本値と約定回数だけでは「まったく寄らずに引けの比例配分でだけ約定した」のか「寄り付きで一度約定して、そのあとは一度も売り物が出なかった」のかまでは判別できないので、この記事ではまとめて扱っています。残り2件はストップ高の値段で何度も約定していました(約定回数102回と774回)。
そのうえで結果を見ると、当たったときの価値はたしかに大きいという結論でした。終日ストップ高の値段でしか売買が成立しなかった組の翌日は平均+7.36%・勝率75.0%で、ストップ高全体の平均+4.15%をはっきり上回ります。ただし、当たりにくい理由も同じデータに出ています。この組の当日の売買代金は中央値10.3億円で、ザラ場で買えた組の47.7億円に対して約5分の1しかありません。分ける玉そのものが小さい状態です。
そして見落としがちなのが、残りの68%はその日のうちに買えたという点だと思います。「ストップ高=買えない」という印象がありますが、3件に2件はストップ高より安い値段で売買が成立していました。ところがその組の翌日は+2.86%・勝率58.0%と、張り付いた組より明らかに弱いのです。
つまり買えたストップ高ほど翌日は伸びず、買えなかったストップ高ほど伸びるという並びになっています。比例配分に当たるかどうかは運の要素が大きいうえに、当たりやすい銘柄ほど売り物が出ていた銘柄でもあるので、当たりやすさと期待値が逆を向いているところがあるんですよね。
こちらは数字が逆を向きました。ストップ安の翌日は寄り付きが平均−4.88%と大きく下から始まりますが、そこから引けにかけては平均+1.60%と戻しているのです。寄り付きで空売りして引けで買い戻すと、期待値はマイナスになります。
寄り付きから引けにかけてさらに下げたのは22件中6件(27.3%)だけでした。「ストップ安の翌日は下がる」のは事実ですが、その下げは寄り付きのギャップでほぼ完了していて、寄ってからは戻す側に傾くということになります。
ここで自然に出てくるのが、「では逆に、寄り付きで買って引けで売れば期待値プラスなのか」という疑問です。22件の内訳はこうなりました。
| ストップ安の翌日 寄り付き買い→同日引け売り | 実測値(n=22) |
|---|---|
| 平均・中央値 | 平均+1.60%/中央値+1.28% |
| 勝率 | 72.7%(22件中16件がプラス) |
| 勝ち平均/負け平均 | +4.28%/−5.55%(リスクリワード比0.77) |
| 最良/最悪 | +14.97%(キオクシア)/−12.47%(タツモ) |
| 3営業日後の引けまで持つと | 平均+1.20%・勝率52.4%と劣化 |
数字の上ではプラスでした。しかも勝率72.7%は、ストップ高の翌日を寄り付きで買った場合の61.7%より高い数字です。ただ1回あたりの負けのほうが勝ちより大きいのがこちらの特徴で、勝ち+4.28%に対して負けは−5.55%。勝率の高さで期待値を稼ぐ形になっていて、外したときの1発は重くなります。3日持つと平均+1.20%・勝率52.4%まで落ちるので、戻す動きはその日のうちに終わっているようです。
そしていちばん大事な但し書きが、これはたった22件の平均だということです。最悪の−12.47%が1件抜けるだけで平均は0.6ポイント動きます。ストップ高側の128件と同じ精度で読める数字ではないので、「そういう傾向が見えた」以上には踏み込めないところです。なお、ストップ高側の+1.60%とたまたま同じ数字になっていますが、別々に計算した偶然の一致です。
先に断っておくと、ここから書くのは「私のおすすめ」ではなく「集計結果がどちらを向いたか」です。特定の売買を勧めるものではありませんし、この4ヶ月のデータがそのまま次の4ヶ月に当てはまる保証もありません。そのうえで、165件を並べ替えて出てきた形を整理すると、こうなります。
| やり方 | 期待値 | 実測値 |
|---|---|---|
| ストップ高の翌日、寄り付きで買って同じ日の引けで手仕舞う | プラス | 平均+1.60%・勝率61.7% 勝ち+5.01%/負け−3.89% |
| 同じ入り方で、3営業日後の引けまで持つ | プラス | 平均+2.68%・勝率60.3% 勝ち+8.32%/負け−5.90%と振れ幅は拡大 |
| ストップ高の当日の引けで買う(比例配分に当たった場合) | プラス 当たるかは運 | 終日ストップ高の値段でしか売買が成立しなかった42件は翌日平均+7.36%・勝率75.0%。ただし配分される玉は小さい |
| ストップ安の翌日、寄り付きで空売りして引けで買い戻す | マイナス | 引けにかけて平均+1.60%戻す 下げ続けたのは22件中6件 |
| ストップ安の翌日、寄り付きで買って引けで売る | プラス n=22と少ない | 平均+1.60%・勝率72.7% ただし勝ち+4.28%に対し負け−5.55% |
| +10%どまりの急騰に、同じ手を使う | マイナス | 翌日平均−0.43%・勝率44.0%(496件) |
いちばん外しやすいのが最後の行だと思います。値幅制限に達したかどうかで、同じ「急騰の翌日」でも結論が反転しているので、見た目の上昇率だけで同じ扱いにすると、プラス側の形をそのままマイナス側に持ち込むことになります。
そして、この数字を使うときの前提も一緒に持っておきたいところです。
- 件数は寄り付き分析で128件(ストップ安は22件しかなく、幅の精度は期待できません)
- 期間は2026年5月〜8月の4ヶ月弱で、日経平均が上昇基調だった局面に偏っています
- 寄り付きと引けの単純計算で、手数料・スリッページ・貸株料は含んでいません。+1.60%はここを引くと目に見えて薄くなります
- 1件ごとの散らばりは大きく、3件に1件はマイナスで引け、最悪は−12.25%でした
私自身は、この結果を「勝てる形が見つかった」ではなく「値幅制限に達したかどうかで翌日の性質が変わる、という事実が確認できた」くらいの距離で受け取っています。期待値がわずかにプラスでも、1回ごとの結果はほぼ運に近い散らばりですし、そこに手数料が乗ります。「ストップ高の翌日は勝率6割」という言葉だけを持ち帰らないでほしいというのが、集計した側としての正直な気持ちです。
実例と、このデータの限界
165件の顔ぶれを見ると、大半が決算発表の翌営業日に集中していました。上振れ・上方修正でストップ高、増益でも市場予想に届かずストップ安、といった「期待値とのズレ」がきっかけになったケースが目立ちます。
たとえば5月14日のフジクラは、大幅増益にもかかわらず市場予想との乖離でストップ安になりました。この日の詳細は別記事で分解していますが、翌日はさらに−8.4%と続落しています。
ストップ高の138件は、傾向を見るにはまずまずの件数だと思います。平均+4.15%に対して中央値+3.59%と近く、勝率も63.2%と一貫しているので、少数の極端値で歪んだ数字ではなさそうです。一方ストップ安の27件(寄り付き分析は22件)は正直に言って少ないので、幅の精度は期待できません。
さらに大きな制約が、検証期間が2026年5月から8月の4ヶ月弱で、日経平均が上昇基調だった時期に限られることです。ストップ高がストップ安の5倍出ているのも、その地合いを反映している可能性があります。下げ相場では、同じ集計をしても違う数字が出るかもしれません。件数が増えたら更新していきます。
ストップ高は翌日+4.15%、ストップ安は−3.16%と、どちらもその日の方向に続いていました。あと一歩届かなかった+10%の急騰が−0.43%、−10%の急落が3日後+1.39%と中央に戻るのとは対照的で、上下で同じ構造が出た以上、成立しなかった注文が翌日へ持ち越される仕組みが効いていると見るのが自然に思えます。ただ、個人的にいちばん大事だと感じたのは、実際に売買できる翌日の寄り付きを起点にすると数字がかなり変わることでした。ストップ高は+4.15%が+1.60%まで縮み、ストップ安にいたっては空売りの期待値がマイナスに反転します。引けの比例配分に当たれば話は別で、終日ストップ高の値段でしか売買が成立しなかった42件は翌日+7.36%と強かったのですが、その42件は売買代金が5分の1しかなく、当たりやすい銘柄ほど翌日が弱いという当たりやすさと期待値が逆を向く構図になっていました。値幅制限の翌日に残っているのは、教科書的な「モメンタム」というより、寄り付きで大半が消化されたあとの薄い残りなのだと思います。件数を積み増しながら、下げ相場を含む期間で同じ集計をやり直したいところです。
















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