今日の日本株|2026年5月19日の市場資金フロー|サービス業+4.77%で内需消費・金融が継続強

今日の日本株|2026年5月19日の市場資金フロー|サービス業+4.77%で内需消費・金融が継続強

今日の日本株は、日経-0.44%・TOPIX+0.63%・グロース+3.11%と、大型株が弱含むなか中小型グロースが牽引する二極化の1日でした。サービス業+4.77%や保険業+3.61%・銀行業+3.47%を軸に値上がり業種27/33・上昇銘柄比率71.3%で裾野は広く、リクルートHD+7.94%・三菱UFJ FG+3.77%が大型主力の上昇組です。ただ非鉄金属-8.29%(フジクラ-16.95%・古河電工-8.37%)が独歩安となり、テクノロジー軟調と相まって相場の中身は決して「全面リスクオン」とは言えない構図に見えてきます。
📋 本日の3行まとめ
  • 📈 サービス業+4.77%急騰がリクルートHD+7.94%・クオンツ総研HD+18.58%などで牽引、内需消費+金融+生活防衛で裾野広く27/33業種高
  • 📉 非鉄金属-8.29%独歩安でフジクラ-16.95%S安級・古河電工-8.37%、テクノロジーは精密機器-1.15%・電気機器-0.91%と軟調
  • 🎯 総合判定 +2/+11(やや強気)。グロース+3.11%vs日経-0.44%の小型主導×物色拡大型、ただし資金集中度44.0%でTOP3偏重に注意

マーケットサマリー

主要指標は次の通りです。米10年金利4.603%・ドル円159.06円と円安・金利上昇の地合いが続くなか、VIX18.0は15-25レンジ中央で大きな警戒感はありません。米株は前日NYダウ+0.32%・ナス-0.51%・S&P-0.07%で最高値圏から軽い調整入り。日本株は内部的には騰落レシオ25日82.35・上昇銘柄比率71.3%と需給が改善しています。

指標本日値前日比
日経平均60,550.37-0.44%
TOPIX3,850.67+0.63%
グロース250823.01+3.11%
ドル円159.06+0.20円
米10年金利4.603%+0.004pt
VIX18.00-0.97
NYダウ49,690.96+0.32%
ナスダック26,090.73-0.51%
WTI原油$103.21+$1.07
騰落レシオ25日82.35中立

業種別資金フロー分析

業種別騰落率・相対騰落 33業種 2026/05/19 サービス業最強 非鉄金属最弱 業種別騰落率(33業種・対TOPIX相対騰落) | 2026/05/19 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=+0.63%(基準線) -8% -6% -4% -2% +2% +4% サービス業 +4.77% (+4.14pt) 保険業 +3.61% (+2.98pt) 銀行業 +3.47% (+2.84pt) 水産・農林業 +3.31% (+2.68pt) 小売業 +3.21% (+2.58pt) その他製品 +2.67% (+2.04pt) その他金融業 +2.32% (+1.69pt) 食料品 +2.18% (+1.55pt) 電気・ガス業 +2.24% (+1.61pt) 証券・商品先物業 +1.75% (+1.12pt) 陸運業 +1.69% (+1.06pt) 倉庫・運輸関連業 +1.54% (+0.91pt) 空運業 +1.32% (+0.69pt) 鉱業 +1.32% (+0.69pt) 建設業 +1.16% (+0.53pt) 不動産業 +1.11% (+0.48pt) 繊維製品 +1.05% (+0.42pt) 情報・通信業 +0.75% (+0.12pt) 海運業 +0.62% (-0.01pt) 鉄鋼 +0.44% (-0.19pt) 医薬品 +0.42% (-0.21pt) 石油・石炭製品 +0.36% (-0.27pt) 金属製品 +0.36% (-0.27pt) ゴム製品 +0.38% (-0.25pt) 輸送用機器 +0.18% (-0.45pt) 化学 +0.14% (-0.49pt) パルプ・紙 +0.35% (-0.28pt) 卸売業 -0.04% (-0.67pt) 機械 -0.68% (-1.31pt) 電気機器 -0.91% (-1.54pt) ガラス・土石製品 -1.00% (-1.63pt) 精密機器 -1.15% (-1.78pt) 非鉄金属 -8.29% (-8.92pt) 📐 紫帯(相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(+0.63%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/05/19 | 市場資金フローレポート
💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
各業種の騰落率からTOPIX(+0.63%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+0.63%の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

本日のシクリカル-ディフェンシブ差は-3.07%とディフェンシブ優勢に大きく振れています。グロース-バリュー差は+0.31%で中小型グロースがやや有利な構図。シクリカル側ではテクノロジー(電気機器-0.91%・精密機器-1.15%)や素材(非鉄金属-8.29%)が大幅に売られる一方、ディフェンシブ側は食料品+2.18%・医薬品+0.42%・電気・ガス業+2.24%が買われています。

業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は-3.07%でディフェンシブ優勢に大きく振れ、グロース-バリュー差は+0.31%でややグロース寄りどまり。2軸対比だけでは「ディフェンシブとグロースが同時に買われる」やや矛盾した混戦の1日に見えてきます。本ブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ているので、本日の主題は本文後半の『3対立軸でみるマクロ文脈』セクションで改めて整理してみますね。

業種フロー詳細と主役交代シグナル

本日の業種フローを「流入14業種/中立4業種/流出15業種」の3区分で整理し、主役交代シグナルとあわせて一覧化したのが下の図です。流入側は🔥本格8業種・🟢兆し5業種・○本日のみ1業種、流出側は❄本格7業種・🔵兆し7業種・○本日のみ1業種で、数では拮抗していますが、サービス業・保険業・銀行業の上位3業種がいずれも🔥本格流入で揃っており、質的には流入側が優勢な構図でした。

33業種資金流入シグナル 2026/05/19 流入14業種(🔥8/🟢5/○1) vs 流出15業種 中立4業種 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続性 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 化学 · · · 2 2 – — 非鉄金属 · · · · 1 1 – — 鉄鋼 · · · · · 1 0 – — テクノロジー 電気機器 · · · 5 2 – — 精密機器 · · · 4 2 – — 金融 銀行業 5 5 🔥 本格 ○ 5→5 保険業 5 5 🔥 本格 ○ 5→5 証券・商品先物業 · · · 3 2 – — 輸送・物流 空運業 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 海運業 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 倉庫・運輸関連業 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 製造業サイクル 機械 · · · 0 2 – — 輸送用機器 · · · · · 1 0 – — 不動産・建設 不動産業 · · · 2 2 – — 建設業 · · · 2 2 – — 生活防衛 食料品 4 5 🔥 本格 ○ 4→5 電気・ガス業 · · 2 3 – — 陸運業 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 医薬品 · · · · · 1 0 – — 内需消費 サービス業 5 5 🔥 本格 ○ 5→5 小売業 · 3 4 🟢 兆し ○ 3→4 商社 卸売業 · · · · 2 1 – — エネルギー 鉱業 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 石油・石炭製品 · · · · · 4 0 – — 除外 情報・通信業 · 5 4 🔥 本格 ○ 5→4 その他金融業 · 1 4 ○ 本日 その他製品 · 4 4 🔥 本格 ○ 4→4 水産・農林業 · · 3 3 🟢 兆し ○ 3→3 金属製品 · · · 1 2 – — ガラス・土石製品 · · · · 1 1 – — パルプ・紙 · · · · 2 1 – — 繊維製品 · · · · · 0 0 – — ゴム製品 · · · · · 1 0 – — 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 14業種 (🔥本格 8 / 🟢兆し 5 / ○本日のみ 1) vs ⚠ 流出計 15業種 (❄本格 7 / 🔵兆し 7 / ○本日のみ 1) / 中立 4業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/05/19 | 市場資金フローレポート

主役交代シグナルで注目したいのは、🆙主役化点灯の生活防衛・不動産建設テーマと、🆘脱落点灯のテクノロジーテーマです。内需ディフェンシブが主役の座を確立しつつあり、テクノロジー側は明確に物色対象から外れる過程に入ったと読み取れます。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

本日単日の動きだけでなく、直近5営業日の累積でどの業種に資金が定着しているかをヒートマップで確認します。サービス業(累積1位)、保険業、銀行業の連続上位がはっきり読み取れ、内需金融トリオの強さは1日限りではなく数日単位の傾向として裏付けられています。逆に非鉄金属の本日急落が色の濃さで強調されているのも目を引きます。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 直近5営業日 サービス業累積1位 業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日) | 2026/05/19 05/13 TOPIX +1.20% 05/14 TOPIX -1.03% 05/15 TOPIX -0.39% 05/18 TOPIX -0.97% 05/19 TOPIX +0.63% 本日 順位 素材 鉄鋼 -0.90pt +1.83pt +0.81pt -1.33pt -0.19pt 20 化学 -0.65pt +2.22pt -2.34pt +0.24pt -0.49pt 27 非鉄金属 +4.14pt -8.27pt -6.08pt -0.14pt -8.92pt 33 テクノロジー 電気機器 -0.98pt +0.80pt -0.69pt +1.08pt -1.54pt 30 精密機器 +1.41pt +0.73pt +0.52pt +2.88pt -1.78pt 32 金融 保険業 +1.55pt +0.77pt +3.11pt +1.16pt +2.98pt 2 銀行業 -0.05pt -0.44pt +1.00pt +0.85pt +2.84pt 3 証券・商品先物業 +0.91pt +0.23pt +1.04pt -0.52pt +1.12pt 10 輸送・物流 倉庫・運輸関連業 -1.09pt +0.35pt +0.76pt -0.56pt +0.91pt 12 空運業 -1.76pt +1.16pt +0.03pt -0.10pt +0.69pt 13 海運業 -0.63pt +2.06pt +0.34pt +1.33pt -0.01pt 19 製造業サイクル 輸送用機器 +1.59pt +2.42pt +2.96pt -3.35pt -0.45pt 26 機械 -0.20pt -2.00pt -1.84pt -1.12pt -1.31pt 29 不動産・建設 建設業 -2.93pt -3.33pt -1.25pt -1.86pt +0.53pt 15 不動産業 -0.95pt -4.24pt -1.37pt -1.99pt +0.48pt 16 生活防衛 電気・ガス業 -1.97pt +0.96pt +0.36pt -1.30pt +1.61pt 8 食料品 -0.26pt +1.56pt +0.37pt +0.77pt +1.55pt 9 陸運業 -0.39pt +1.02pt +1.60pt -0.15pt +1.06pt 11 医薬品 -0.67pt +1.80pt -0.25pt +0.14pt -0.21pt 21 内需消費 サービス業 +1.03pt +0.68pt +1.41pt +7.20pt +4.14pt 1 小売業 -0.68pt -0.13pt +0.97pt -0.54pt +2.58pt 5 商社 卸売業 +2.64pt +0.81pt +0.33pt -2.83pt -0.67pt 28 エネルギー 鉱業 -2.38pt +1.01pt +0.20pt +0.64pt +0.69pt 14 石油・石炭製品 -2.69pt -0.14pt +4.11pt -1.58pt -0.27pt 23 水産・農林業 -0.76pt +5.96pt +1.00pt +0.81pt +2.68pt 4 その他製品 -1.53pt -2.00pt +0.93pt +0.47pt +2.04pt 6 その他金融業 -0.93pt -1.35pt -0.40pt -0.12pt +1.69pt 7 繊維製品 +0.25pt +0.21pt -1.13pt -3.14pt +0.42pt 17 情報・通信業 -0.61pt -0.74pt +1.14pt +0.09pt +0.12pt 18 ゴム製品 -0.26pt +3.57pt +0.18pt -0.84pt -0.25pt 22 金属製品 -2.98pt +0.60pt -1.87pt -1.21pt -0.27pt 24 パルプ・紙 -0.77pt +4.05pt +0.66pt -2.24pt -0.28pt 25 ガラス・土石製品 +0.43pt +2.61pt -2.27pt -0.64pt -1.63pt 31 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

値上がり業種 TOP5

値上がり上位はサービス業・保険業・銀行業・水産農林業・小売業の5業種で、いずれもTOPIX+0.63%を大きく上回る相対騰落+2.58pt以上を示しています。サービス業はリクルートHD+7.94%・クオンツ総研HD+18.58%・ベイカレント+8.24%が牽引、金融2業種は三菱UFJ FG+3.77%・三井住友FG+3.66%・みずほFG+5.53%とメガバンク3行揃って強かった点が目を引きます。

順位業種名騰落率相対騰落コメント
1サービス業+4.77%+4.14ptリクルートHD・クオンツ総研HD牽引
2保険業+3.61%+2.98pt東京海上HD・第一ライフ・SOMPO揃って強い
3銀行業+3.47%+2.84pt3メガバンク+地銀(楽天銀行+2.51%等)が連動高
4水産・農林業+3.31%+2.68ptディフェンシブ+内需消費的な逃避先選好
5小売業+3.21%+2.58ptファーストリテイリング+4.93%・TOKYO BASE+11.75%が貢献

値下がり業種 TOP5

値下がりは非鉄金属の-8.29%が突出した独歩安で、フジクラ-16.95%(一時S安級の急落)・古河電工-8.37%・三井金属-5.35%が個別の元凶になっています。これに加え半導体・電子部品周辺で電気機器・精密機器・機械が連れ安し、化学やガラス土石製品も巻き込まれる形でテクノロジー+一部素材の業種選別売りが鮮明な1日でした。

順位業種名騰落率相対騰落コメント
1非鉄金属-8.29%-8.92ptフジクラ-16.95%・古河電工-8.37%が独歩安の主因
2精密機器-1.15%-1.78ptリガクHD-17.95%が業種全体の重し
3ガラス・土石製品-1.00%-1.63pt日東紡績-5.06%等で素材周辺軟調
4電気機器-0.91%-1.54ptキオクシアHD-3.27%・東エレ-4.26%等半導体軟調
5機械-0.68%-1.31ptハーモニックドライブ-11.32%・ディスコ-2.99%

5業種ごとに見ても、上位は「金融+内需消費+ディフェンシブ」、下位は「素材(特に電線・銅)+テクノロジー」というはっきりした色分けになっていますね。本日のセクター間ローテーションが「リスクオフ寄り+資源安+金融強」の3点セットで動いていることが、業種選別の中身からも伝わってきます。

このあと33業種の対TOPIX相対騰落を直近5営業日のヒートマップで眺めると、サービス業や金融3業種は5日通して上位継続、非鉄金属は5日のうち4日が下位という「セクターの地合いの粘り強さ」が見えてきます。下のヒートマップで本日と直近の流れをセットでご確認ください。

📚 ヒートマップの見方ガイド: ヒートマップ左端のテーマ分類について詳しく知りたい方は、33業種セクターマップ|東証分類×代表銘柄×3対立軸の早見表で各テーマの構成業種・代表銘柄・性格を一覧でご確認いただけます。

ヒートマップで5日間のptの推移が見えたところで、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を続けて掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日地力の5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。

本日は流入14業種(🔥本格8業種/🟢兆し5業種/○本日のみ1業種)に対して流出15業種(❄本格7/🔵兆し7/○本日のみ1)・中立4業種となり、ヒートマップ上の強弱とは別の「方向(増えているか減っているか)」の軸が見えてきます。サービス業・銀行業・保険業・食料品が5/5満点で🔥本格流入維持、一方で非鉄金属・電気機器・精密機器は流出側の常連という分布になっていますね。

テーマ別資金フロー

テーマ別資金フロー相対騰落 2026/05/19 内需消費+3.36ptが最強 素材-3.20ptが最弱 テーマ別資金フロー(10テーマ・相対騰落pt) | 2026/05/19 -3pt -2pt -1pt +1pt +2pt +3pt +3.36pt 内需消費 +2.31pt 金融 +1.00pt 生活防衛 +0.53pt 輸送・物流 +0.51pt 不動産・建設 +0.21pt エネルギー -0.67pt 商社 -0.88pt 製造業サイクル -1.66pt テクノロジー -3.20pt 素材 2026/05/19 | 市場資金フローレポート
💡 テーマ別平均騰落率って何?(初めての方向け)
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+0.63%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
💡 ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

本日のテーマ別資金フローは、最強が内需消費+3.36pt(連続+5日)・最弱が素材-3.20pt(連続-4日)で、両端のスプレッドが6.56ptと比較的広く開いています。ローテーション判定は内需消費+金融+輸送・物流が🆙主役化または⤴継続強、生活防衛+不動産・建設+エネルギーが🆙主役化/🆕反転兆候で新規流入兆し、テクノロジー🆘脱落と素材+商社+製造業サイクルの↘継続弱で2極化が鮮明な構図です。

金融が連続+7日・内需消費が連続+5日とディフェンシブ+金融が地力をつけており、明日以降も粘り強い動きが期待できそうです。一方で素材・テクノロジーの2テーマはまだ流出側の地合いが根強く、戻り売り警戒の方が先に立つ局面と読み取れます。

🔥🔥 強流入 1位 内需消費 +3.36pt ⤴ 継続強
サービス業+4.77%(リクルートHD+7.94%・クオンツ総研HD+18.58%)と小売業+3.21%(ファーストリテイリング+4.93%・TOKYO BASE+11.75%)が揃って上昇しました。連続+5日・10日累計+5.12ptで⤴継続強判定、内需サービス+小売は本格的な主役テーマとして根を張りつつあります。
→ 連続+5日・本日pt+3.36・🔥🔥 強流入で⤴ 継続強判定
🔥🔥 強流入 2位 金融 +2.31pt ⤴ 継続強
銀行業+3.47%・保険業+3.61%・証券先物業+1.75%まで揃って上昇、3メガバンクが揃って+3〜5%台、東京海上HD+4.22%等メガ保険も連動高でした。連続+7日・10日累計+2.9pt・短長スプレッド+1.22で⤴継続強判定、米10年金利4.603%の追い風が続く限り粘り強さが期待できる局面です。
→ 連続+7日・本日pt+2.31・🔥🔥 強流入で⤴ 継続強判定
🔥 流入 3位 生活防衛 +1.00pt 🆙 主役化
医薬品+0.42%・電気・ガス業+2.24%・食料品+2.18%・陸運業+1.69%まで揃って上昇しました。連続+1日・本日pt+1.00で🆙主役化判定、リスクオフ局面の典型逃避先として新たに資金が向かい始めた兆しです。
→ 連続+1日・本日pt+1.00・🔥 流入で🆙 主役化判定
🔥 流入 4位 輸送・物流 +0.53pt ⤴ 継続強
海運業-0.01pt・空運業+0.69pt・倉庫・運輸関連業+0.91ptで揃って上昇しました。連続+4日・短長スプレッド+0.55で⤴継続強判定、相対騰落は地味な大きさですが粘り強い継続が魅力です。
→ 連続+4日・本日pt+0.53・🔥 流入で⤴ 継続強判定
🔥 流入 5位 不動産・建設 +0.51pt 🆙 主役化
不動産業+0.48pt・建設業+0.53ptと小幅高ながら連続+1日・本日pt+0.51で🆙主役化判定。10日累計が-9.81と地力はまだ弱く、反転初期段階として明日の継続性確認が大事になります。
→ 連続+1日・本日pt+0.51・🔥 流入で🆙 主役化判定
→ 中立 6位 エネルギー +0.21pt 🆕 反転兆候
石油・石炭製品-0.27pt・鉱業+0.69ptでまちまちながらWTI+1.05%・原油100ドル台続伸が背景です。連続+1日・本日<+0.5ですが短長スプレッド+1.09でかろうじて🆕反転兆候判定、まだ本格化はしておらず継続性は要確認です。
→ 連続+1日・本日pt+0.21・→ 中立で🆕 反転兆候判定
💧 流出 7位 商社 -0.67pt ↘ 継続弱
卸売業-0.04%のみで構成(三菱商事-5.97%が主因)、本日pt-0.67で連続-2日・10日累計+1.67の中で↘継続弱判定。リスクオフ+資源安の二重逆風で資源株系の売り圧力が出ています。
→ 連続-2日・本日pt-0.67・💧 流出で↘ 継続弱判定
💧 流出 8位 製造業サイクル -0.88pt ↘ 継続弱
輸送用機器+0.18pt ↔ 機械-1.31ptでまちまちながら、ハーモニックドライブ-11.32%・ディスコ-2.99%等の半導体・装置系の売りが効いています。連続-2日・10日累計-5.66ptで↘継続弱判定、テクノロジー軟調と連動した構造的弱さが続きます。
→ 連続-2日・本日pt-0.88・💧 流出で↘ 継続弱判定
💧 流出 9位 テクノロジー -1.66pt 🆘 脱落
電気機器-1.54pt・精密機器-1.78ptまで揃って下落しました。連続-1日・本日pt-1.66で🆘脱落判定、キオクシアHD-3.27%・東エレ-4.26%・リガクHD-17.95%など個別の急落が業種全体を引き下げる典型的な脱落パターンです。
→ 連続-1日・本日pt-1.66・💧 流出で🆘 脱落判定
💧💧 強流出 10位 素材 -3.20pt ↘ 継続弱
鉄鋼+0.44% ↔ 非鉄金属-8.29%・化学+0.14%でまちまちながら、非鉄金属の独歩安が業種全体を-3.20ptまで引き下げました。連続-4日・10日累計-3.64ptで↘継続弱判定、フジクラ-16.95%・古河電工-8.37%の電線急落が主因です。
→ 連続-4日・本日pt-3.20・💧💧 強流出で↘ 継続弱判定

3対立軸でみるマクロ文脈

💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の3対立軸を機械的に読むと「リスクオフ×資源安×金利上昇」の3点セットになりました。金融が連続+7日の継続強で金利軸が+1.81pt(連続+5日)を継続、資源軸は-3.17pt(連続-4日)で非鉄独歩安が深く効き、リスク軸は-2.92pt(連続-4日)でディフェンシブ優勢の典型的なリスクオフが続いています。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+1.81pt+2.42pt+12.71pt+5日金利上昇局面継続
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送・物流+内需消費)/2-3.17pt-2.33pt-3.88pt-4日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-2.92pt-1.40pt-1.68pt-4日リスクオフ

テクノロジー🆘脱落と素材↘継続弱が同時発生したのは、リスク軸-2.92pt連続-4日のリスクオフ局面が背景にあります。半導体・電線・電子部品といったシクリカル成長銘柄から資金が抜けて、内需消費+金融+生活防衛のディフェンシブ+金利上昇受益セクターに資金が回流する典型的なローテーションが起きていますね。

一方で金融が連続+7日・内需消費が連続+5日で⤴継続強を継続できている理由は、金利軸+1.81pt連続+5日の地合いと、米10年金利4.603%の海外金利環境にあります。「米長期金利上昇+円安159円=金融追い風+資源・テクノ向かい風」というマクロ文脈が、足元のセクター選別に直結している1日でした。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1FIG4392情報・通信業+28.30%+27.67pt
2クオンツ総研ホールディングス9552サービス業+18.58%+17.95pt
3テスホールディングス5074建設業+16.13%+15.50pt

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス電気機器-3.27%2,537億円半導体メモリ調整、依然トップの売買代金
フジクラ非鉄金属-16.95%639億円電線急落の主役、年初来安値圏
ソフトバンクグループ情報・通信業-4.15%292億円大型値嵩株の調整継続

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

💡 過熱スコアって何?(初めての方向け)
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

本日のA最強モメンタム上位は内需消費+ディフェンシブ+金融周辺に集中しています。エイチワン・関東電化工業は過熱スコア+7と「⚠⚠ 強過熱」判定、押し目を待つほうが無難です。RSIの高い順に並べた上位5を掲載します。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
横浜冷凍2874+6.88%+6.25pt+4⚠ 過熱
レスター3156+3.43%+2.80pt+6⚠ 過熱
エイチワン5989+1.97%+1.34pt+7⚠⚠ 強過熱
WDB HLDG2475+3.23%+2.60pt+5⚠ 過熱
関東電化工業4047+8.63%+8.00pt+7⚠⚠ 強過熱

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種累積≥+1pt)

本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の累積相対騰落が+1pt以上の銘柄を抽出しました。サービス業+食料品+電気機器(一部)+金属製品の銘柄が中心で、テーマ的にも業種的にも追い風が揃った最も確度の高いシグナルです。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
横浜冷凍2874食料品+6.88%+6.25pt+4⚠ 過熱
リクルートHLDG6098サービス業+7.94%+7.31pt+5⚠ 過熱
エアトリ6191サービス業+5.46%+4.83pt+3△ やや強
エイチワン5989金属製品+1.97%+1.34pt+7⚠⚠ 強過熱
太陽誘電6976電気機器+7.98%+7.35pt+4⚠ 過熱
📉 売られすぎ反転候補(D条件・13銘柄)

RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の反転候補・逆張り向け。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
イーエムシステムズ48203.23-8.9%1.92倍-2.93%-3
大幸薬品457414.29-5.5%1.71倍+0.39%-3
東鉄工業183519.29-8.3%1.60倍-0.99%-2
WOWOW483919.82-9.5%2.31倍-5.80%-1
ピーエス・コンストラクション187123.95-9.8%1.80倍-4.46%-2
🚀 踏み上げ候補(E条件・15銘柄)

信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。空売り残高多×株価上昇でショートカバー発生候補。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア
マネーフォワード39940.84+10.83%+10.20pt-2
バリューコマース24910.75+8.04%+7.41pt+0
ホーチキ67450.76+7.49%+6.86pt+4
横浜冷凍28740.58+6.88%+6.25pt+4
マネジメントソリューションズ70330.67+6.02%+5.39pt+0
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・15銘柄)

業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。トップダウン買い候補。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア
クオンツ総研HLDG9552サービス業+18.58%15.3+4
エアトリ6191サービス業+5.46%9.88+3
エイチワン5989金属製品+1.97%37.00+7
WDB HLDG2475サービス業+3.23%4.97+5
ベイカレント6532サービス業+8.24%10.23+1
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・15銘柄)

業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。ポジション縮小・売り候補。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア
フジクラ ※関連市況確認要5803非鉄金属-16.95%6.63-1
リガク・HLDG268A精密機器-17.95%264.08-1
SRE HLDG2980不動産業-3.45%9.12+0
東邦チタニウム ※関連市況確認要5727非鉄金属-5.80%5.44-1
グリムス3150電気・ガス業+1.05%3.73-1

市場体温計

年初来高値・安値更新業種別 2026/05/19 高値80銘柄 安値49銘柄 需給良好 年初来高値・安値更新(業種別) | 2026/05/19 12 サービス業 10 銀行業 9 情報・通信業 8 電気機器 7 保険業 14 非鉄金属 8 電気機器 5 機械 3 精密機器 3 化学 📊 高値80銘柄 > 安値49銘柄(差+31)|高安比率62.0%・需給良好 2026/05/19 | 市場資金フローレポート
💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の体温計はLayer 1合計+2/±5(☀ 微熱・やや強気)、Layer 2 高温シグナル 0/4・Layer 3 低温シグナル 0/4で、過熱でも底値でもないニュートラルゾーンに収まっています。上昇銘柄比率71.3%・値上がり業種27/33で広い物色がある一方、日経-0.44%・TOPIX+0.63%の方向不一致は減点でした。

Layer 1:日々の体温(合計 +2 / ±5 → ☀ 微熱・やや強気)

5項目のうち4項目が+1判定、日経-TOPIX方向の不一致のみ-1という構成です。広い物色(27/33業種)・新高安差+31の需給良好を素直に拾えていますね。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率71.3%≥55%≤35%+1
値上がり業種数27/33≥20≤11+1
新高値−新安値スプレッド+31≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向日経-/TOPIX+両方+両方- or 値嵩偏重-1
TOP10売買代金上昇数3/10≥8社≤3社-1
Layer 1 合計-5〜+5+2 / ☀ 微熱・やや強気

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

高温シグナルは4項目すべて未達で、過熱の心配はない局面です。一番進捗しているのは④信用評価損益率の85%(-4.82%が-3%閾値まで残り1.82pt)ですが、これは過熱ではなく「ベース指標としての健全レンジ内」と読むほうが妥当です。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率16.3%≥25%65%未達
日経225 25日乖離率+1.01%≥+8%13%未達
騰落レシオ25日82.35≥12566%未達
信用評価損益率-4.82%≥-3%85%未達
合計X/4点灯0/4 / 過熱なし

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

低温シグナルも4項目すべて未達で、底値圏の警戒は出ていません。Layer 2と異なり3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場では事実上ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率8.1%≥15%54%未達
日経225 25日乖離率+1.01%≤-6%50%未達
騰落レシオ6日103.52≤6027%未達
信用評価損益率-4.82%≤-15%32%未達
合計X/4点灯0/4 / 底値接近なし
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)

同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。本日は資金集中度44.0%が「極端集中」レベルで、TOP3売買代金(キオクシア・フジクラ・SBG)に偏った相場の脆弱性に注意が必要です。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)44.0%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)45.0%中立≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+1.64%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差-0.63pt正常≥+4ptで値嵩偏重
騰落レシオ6日(参考値)103.52中立≤60で超過冷/≤80で過冷

本日の総合解釈:体温計は+2の「☀ 微熱・やや強気」で、Layer 1の5項目のうち4項目が+1ヒット(上昇銘柄比率71.3%・値上がり業種27/33・新高安差+31)と裾野が広い動きです。一方で日経-0.44%・TOPIX+0.63%の方向不一致とTOP10売買代金上昇3/10の小型主導が減点要因。Layer 2/3とも0/4で過熱・底値圏ではないニュートラルゾーンで、明日以降は方向感より「資金集中度44.0%の偏りがどこに広がるか」が鍵になります。相場の質判定は「中立(集中・方向曖昧)」で、Layer 3点灯が2点以上に増える兆しがあれば下げ止まり警戒へ切り替えるタイミングとなります(反転確定ではない点は留意です)。

本日のマクロ環境

2026年5月19日の市場は、内外ともに方向感の食い違いが目立つ展開でした。日本株は二極化、米株は最高値圏からの調整入り、為替は円安継続と、それぞれが別々のシグナルを発しているんですよね。重要度別に整理していきます。

★★★ 日本株まちまち:指数間の二極化が鮮明
日経平均-0.44%・TOPIX+0.63%・グロース250+3.11%と、大型株は弱く小型・新興は強いという二極化が起きました。指数全体の値上がり業種は27/33と幅広く、上昇銘柄比率も71.3%まで上昇しているので、内部相場は良好なんです。一方で寄与度の大きい大型ハイテクの下げが日経を押し下げる構図が見えてきます。
★★★ 米株前日反落:3指数とも最高値圏から調整入り
NYダウ+0.32%・ナスダック-0.51%・S&P500-0.07%と、表面は小幅ながら、ナスダックとS&P500は最高値圏からの調整入りが意識されます。米10年金利は4.603%まで上昇し、ハイテクへの逆風が強まっているんですよね。VIXは18.00と低位安定ですが、調整の入口に立っている可能性は否定できません。
★★ サービス業+4.77%・保険業+3.61%・銀行業+3.47%が揃って上昇
内需ディフェンシブと金融が同時に買われる珍しい組み合わせが出ました。サービス業は本日の業種別騰落率トップで、+4.14ptの大幅なフロー改善を伴っているのが特徴です。金利上昇局面で金融株が選好される教科書的な動きが、内需強気と組み合わさっている格好なんです。
★★ 非鉄金属-8.29%大幅安:フジクラ・三井金属が崩落
非鉄金属は単独で-8.29%という極端な下げを記録し、業種フローも-8.92ptと大幅悪化しました。フジクラは-16.95%、売買代金上位にも顔を出しており、テクノロジー関連の象徴銘柄として注目度が高い分、影響範囲が広がる懸念があります。素材セクター全体(-3.20pt)も連続-4日の下落で、循環物色の対象から外れているのが分かります。
★ 円安進行:ドル円159.06円、米10年4.603%
ドル円は前日比+0.20円の円安進行で、159円台に乗せました。米10年金利の上昇(4.603%)が日米金利差拡大として円売り材料になっており、輸出株への資金流入余地が広がっています。ただし本日の市場では、円安メリット銘柄への明確な物色は確認できませんでした。
★ 内部指標:上昇銘柄比率71.3%・新高値80/新安値49(高安比率62.0%)
内部相場の健全性を示す指標は、いずれも良好な水準を維持しています。新高値80銘柄に対し新安値49銘柄で、高安差は+31と買い優勢です。指数の見た目以上に、市場全体としては底堅さが続いている解釈になります。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

私が明日の相場を考えるときに使うのが、マクロ・テーマ・業種銘柄の3層構造です。各層が同じ方向を向いているのか、それとも矛盾しているのかを確認することで、本筋シナリオと分岐リスクを切り分けられるんですよね。今日のデータから、3層がどう整合しているかを見ていきます。

3層構造の現状整理
層1マクロ環境
  • ドル円159.06円(+0.20円):円安進行、輸出株に追い風
  • 米10年金利4.603%:金融株支援、ハイテクには逆風
  • VIX18.00(-0.97):低位安定で過度な警戒は不要
  • WTI原油$103.21:資源軸-3.17ptで資源安継続
金利上昇・円安・資源安が同時進行、内需金融に追い風/資源と大型ハイテクに逆風
層2テーマ・対立軸
  • 内需消費+3.36pt(連続+5日)⤴継続強、首位継続
  • 金融+2.31pt(連続+7日)⤴継続強、最長連騰
  • 生活防衛+1.00pt(連続+1日)🆙主役化シグナル点灯
  • テクノロジー-1.66pt(-1日)🆘脱落、素材-3.20pt継続弱
内需+金融+生活防衛のトリオ強化、テクノ・素材の二大下落セクター
層3業種・銘柄
  • サービス業+4.77%(+4.14pt):本日首位、内需消費を牽引
  • 保険業+3.61%・銀行業+3.47%:金融2業種が同時上昇
  • 非鉄金属-8.29%(-8.92pt):フジクラ-16.95%が象徴
  • 上昇銘柄比率71.3%、高安差+31:内部相場は良好
指数の二極化の正体は「内需金融が買われ・素材ハイテクが売られる」業種ローテーション
3層の一致点:マクロの「金利上昇+円安+資源安」、テーマの「内需金融トリオ強化+素材テクノ脱落」、業種の「サービス・保険・銀行同時上昇+非鉄金属急落」が、すべて同じストーリーラインで結びついています。明日も内需金融優位の地合いが継続する公算が高いと私は見ています。ただし米株の最高値圏調整入りという外部要因が層1に下方圧力を加える可能性は残るんです。
★ 明日の本筋シナリオ:内需金融優位の継続、素材ハイテクの様子見
  • 継続期待:内需消費・金融・生活防衛・サービス業・小型グロース系(グロース250+3.11%の流れ継続)
  • 試される:非鉄金属の自律反発(フジクラの下げ止まり)、半導体大型(キオクシア・SBG)の押し目買い意欲
  • 様子見:素材セクター全般、商社、テクノロジー大型株(米株調整の波及確認まで判断保留)
  • マクロ条件:ドル円159円台維持・米10年4.6%台での推移、VIX20以下、米株の追随調整がなければ内需金融優位は維持

分岐リスクと警戒トリガー

本筋シナリオが崩れる場合の分岐パターンを2つ想定します。それぞれ観測可能な数値条件を警戒トリガーとして設定するので、寄り付き後にチェックしてください。

軟調シナリオ:日経-1%超の調整深化

米株の最高値圏調整が日本の大型ハイテクに波及し、SBG・キオクシア・東京エレクトロンといった寄与度の大きい銘柄が連れ安する展開です。内需金融の上昇では指数全体を支えきれず、日経は-1%超の下落が想定されます。

警戒トリガー:SBG寄り付き-2%超、または日経先物寄り付き-0.8%超

急落シナリオ:非鉄金属続落+金利急騰のリスクオフ加速

非鉄金属の-8.29%が単発で終わらず、フジクラの続落と素材セクター全体の崩落が連鎖する展開です。同時に米10年金利が4.7%を超えると、金融株のメリットを上回るリスクオフが進行し、内需金融の好調も巻き込まれる可能性が出てきます。

警戒トリガー:フジクラ寄り付き-3%超、または米10年金利4.7%超
信頼度評価
本筋シナリオの信頼度はです。3層の整合性は取れているものの、米株の調整局面入りという外部要因の振れ幅が大きく、寄り付き後の追加情報待ちの面があります。ドル円が158円台に押し戻された場合、または上昇銘柄比率が60%を割り込んだ場合は、内需金融優位のシナリオを早めに切り替えます。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

そもそも3層構造とは

私が明日の相場予想を立てるとき、いきなり個別銘柄から考えることはしません。マクロ(為替・金利・原油・VIX)→テーマ(10テーマと3対立軸)→業種銘柄(33業種・上場銘柄)の順で、上位から下位へ整合性を確認していきます。3層が同じ方向を向いていれば本筋シナリオの信頼度が高く、矛盾していれば分岐リスクが大きいという判断ができるんです。

層1:マクロ環境の現状把握

本日のマクロは「金利上昇・円安進行・資源安」という組み合わせでした。ドル円159.06円(+0.20円)は日米金利差拡大の素直な反映で、米10年4.603%の上昇とセットで動いています。この組み合わせは金融株(特に銀行・保険)にプラスに働き、輸出株にも追い風となる一方、長期金利上昇の影響を受けるハイテク株には逆風となります。

原油はWTI $103.21で、資源軸-3.17pt(連続-4日)と継続的な資源安局面に入っています。10日累計でも-3.88ptと、資源株への資金回避が定着している格好です。VIX 18.00は低位安定で、過度な恐怖感はないものの、米株の最高値圏からの調整入りという文脈では「これから上昇する可能性」も意識されます。

層2:テーマと3対立軸の解釈

10テーマランキングでは、内需消費(+3.36pt、連続+5日)が首位継続、金融(+2.31pt、連続+7日)が最長連騰中、生活防衛(+1.00pt、連続+1日)が🆙主役化シグナル点灯と、内需ディフェンシブ+金融のトリオが揃って強含みです。下位ではテクノロジー(-1.66pt)が🆘脱落シグナル、素材(-3.20pt、連続-4日)も継続弱と、対極の動きが鮮明になっています。

3対立軸では、金利軸+1.81pt(連続+5日、10日累計+12.71)が圧倒的に強く、金利上昇局面の継続を裏付けています。資源軸-3.17pt・リスク軸-2.92ptがいずれも継続マイナスで、資源安とリスクオフ要素が同時進行している珍しい組み合わせです。通常はリスクオフ時に資源も売られるので、整合的ではあります。

層3:業種・銘柄の確認

業種別では、サービス業+4.77%(フロー+4.14pt)がトップで、保険業+3.61%・銀行業+3.47%が続きました。テーマ層の「内需金融トリオ」が業種レベルでも明確に確認できる構図です。値上がり業種27/33、上昇銘柄比率71.3%、新高値80/新安値49(差+31)と、内部相場の指標もすべて買い優勢を示しています。

一方、最弱は非鉄金属-8.29%(フロー-8.92pt)で、フジクラ-16.95%が売買代金上位に顔を出す異常事態でした。テーマ層の「素材継続弱・テクノロジー脱落」が、業種レベルでは非鉄金属の崩落として表面化した格好です。資金集中度44.0%・買い主導率45.0%は、特定セクターへの集中買い・売りが進んでいることを示しています。

3層の整合性チェックと結論

層1の「金利上昇+円安+資源安」、層2の「内需金融トリオ強化+素材テクノ脱落」、層3の「サービス保険銀行同時上昇+非鉄金属急落」は、すべて同じストーリーラインに収まっています。マクロ環境が金融株を後押しし、それがテーマ層の金融セクター好調として現れ、業種レベルで保険・銀行の同時上昇として確認できるという、上位から下位へ綺麗に貫通している状態です。

このような整合性が取れている日は、本筋シナリオの信頼度が比較的高く、明日も同じ方向の流れが続く公算が大きいと私は判断します。ただし注意点として、米株が最高値圏からの調整入りという外部要因を抱えており、これが層1(マクロ)に下方圧力を加える可能性は残ります。米株続落が現実化すれば、層1から下位層への波及が起こり、内需金融優位のシナリオも揺らぐことになるので、寄り付き前の米株動向は必ず確認するようにしてください。

総合判定:やや強気 +2/+11(11因子モデル)

スコア内訳

  • A群(市況・内部指標):+1
  • B群(業種フロー):+3
  • C群(テーマ・対立軸):-1
  • D群(個別銘柄動向):-1
  • E群(先行指標):±0

判定根拠:業種フロー(B群)が内需金融トリオの強化で+3と最も寄与し、市況・内部指標(A群)も上昇銘柄比率71.3%・高安差+31で+1を確保しています。一方でテクノロジー脱落・素材継続弱(C群-1)と非鉄金属急落(D群-1)が下押し要因となり、総合では+2のやや強気判定に落ち着きました。

📖 用語解説:11因子モデル(5群構造)の詳細はこちら

本記事は個人の市場分析・学習目的の記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載内容は公開情報および独自集計に基づきますが、正確性・完全性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。本記事の情報により生じた損失について、一切の責任を負いません。

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