今日の日本株|2026年5月28日の市場資金フロー|半導体個別高でも内部は幅狭く小反落
本日の東京市場は、日経平均-0.47%・TOPIX-0.41%とそろって小反落しました。
ただ、後場に一段安となった場面でも下値は意外としっかりで、上は買われないけれど下がれば拾われるという底堅さが残った1日だったように見えます。中身を見ると非鉄金属-3.13%が独歩安となる一方、太陽誘電+17.00%・村田製作所+9.18%といった半導体・電子部品の個別物色が活発で、資金がごく一部に集中する幅の狭い相場でした。
- 指数は小反落、ただ下値は底堅い。値上がり業種は10/33・上昇比率48.9%と幅は狭いものの、後場の急落場面でも押し目買いが入って底堅く推移しました。
- 非鉄金属-3.13%が独歩安となる一方、半導体・電子部品は個別物色。太陽誘電+17.00%・村田製作所+9.18%が急騰し、業種では金属製品+1.12%が最強でした。
- 資金集中・大型はやや売り優勢。売買代金TOP3シェア40.0%・買い主導率25%と裾野が狭く、内需消費が相対的に下支えする展開でした。
業種別資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
本日プラスで終えたのは33業種中わずか10業種で、上昇したのは内需や素材の一部に限られました。それでも、地合いの弱い日に市場平均をしっかり上回ったという意味では、金属製品+1.12%・パルプ・紙+1.05%・小売業+0.77%あたりに資金が残っていたのが分かります。
顔ぶれを見ると内需・素材中間材・海運が中心で、派手さはないものの「下げ相場でも逃げない業種」が浮かび上がった印象です。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 金属製品 | +1.12% | +1.53pt | 本日の最強業種。SUMCO等が物色され、半導体周辺の素材として資金が向かいました |
| 2 | パルプ・紙 | +1.05% | +1.46pt | ディフェンシブ寄りの逆行高。シグナルも本日4点で🔥本格流入 |
| 3 | 小売業 | +0.77% | +1.18pt | 内需消費テーマの主役。連続上昇で下支え役に |
| 4 | 海運業 | +0.66% | +1.07pt | 5日続落のあとの反発。輸送・物流テーマの反転兆候 |
| 5 | ゴム製品 | +0.65% | +1.06pt | 素材中間材の中で逆行高。テーマ外の地味な買われ方 |
値下がり業種 TOP5
下げ側ではっきり目立ったのが、非鉄金属-3.13%の独歩安です。古河電気工業-7.32%・住友金属鉱山-7.26%・三井金属-5.89%と電線・銅まわりがそろって売られ、フロー上も-2.72ptと2番手を大きく引き離す弱さでした。
そのあとに保険業-1.84%・電気・ガス業-1.67%・銀行業-1.59%と続き、金融とディフェンシブの一角が重しになったのが見て取れます。前日まで強かった金融が、今日は一転して売られた格好です。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 非鉄金属 | -3.13% | -2.72pt | 独歩安。電線・銅の主力が軒並み急落し、素材テーマの足を引っ張りました |
| 2 | 保険業 | -1.84% | -1.43pt | 金融テーマ脱落の中心。前日の買いの反動が出た格好 |
| 3 | 電気・ガス業 | -1.67% | -1.26pt | 生活防衛の重し。東京瓦斯・中部電力が軟調 |
| 4 | 銀行業 | -1.59% | -1.18pt | メガバンク3行がそろって下落。金利低下が逆風に |
| 5 | その他製品 | -1.21% | -0.80pt | 任天堂など値がさの利益確定が重し |
色分けでまとめると、買われたのは内需消費+素材中間材+海運、売られたのは非鉄金属(電線・銅)+金融+電力・ガスという構図でした。
同じ「素材」でも、半導体周辺の金属製品が買われて非鉄金属(資源・銅)が売られるという、テーマ内での選別が起きているのが今日らしいところです。全体としては上値は重いけれど、押せば内需と一部素材に資金が戻るという、底堅さと幅狭さが同居した地合いという感じですね。
業種フロー詳細と主役交代シグナル
株価そのものは小反落でしたが、「方向(増えているか減っているか)」で機械的に数えると流入17業種 対 流出11業種と、じつは流入側のほうが多い1日でした。
ヒートマップで5日間のptの推移が見えたところで、もう一段踏み込んで、明日以降のフローの方向を5項目シグナル+判定で整理した一覧を続けて掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、3日中2日以上+、累積10日の地力という5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。
本日は流入17業種(🔥10/🟢6/○1)に対して流出11業種・中立5業種となり、ヒートマップ上の強弱とは別の「方向」の軸が見えてきます。
📌 主役交代シグナルのポイント:内需消費の小売業・サービス業がそろって🔥本格流入で連続上昇の地力が出ている一方、金融では銀行業・保険業がそろって流出側へ転落(🆘脱落)。前日まで買われていた金融から、内需・素材中間材へと静かに資金が移り始めているように見えます。
業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日のpt推移を並べると、5/22〜5/25に強かった非鉄金属が、26日以降にマイナスへ反転しているのがひと目で分かります。
逆に、内需消費(小売業・サービス業)は5/27・5/28と連日プラスを維持しており、今週後半に入って物色の中心がじわりと入れ替わっているのが見て取れます。累積ではサービス業が対TOPIX相対で5日累積トップです。
年初来高値・安値更新の業種別分布
本日の年初来更新は高値44銘柄に対して安値75銘柄で、新高安差は-31と安値超過でした。
業種別のネット差(高値−安値)で見ると、電気機器が+12と突出して高値更新が多く、半導体・電子部品の個別物色がここにも表れています。一方でサービス業-10・情報・通信業-8・不動産業-7・建設業-7と、内需・グロース・不動産の一角で安値超過が目立ち、需給はまだら模様という感じですね。
なお、業界標準の2軸でみると、シクリカル−ディフェンシブ差は+0.49%とわずかに景気敏感株が市場平均を上回り、グロース−バリュー差も+0.81%とグロース優位でした。
ただ、どちらも+1%に届かない小さな差で、リスクオン・オフのどちらかにはっきり振れたわけではなく、あくまで補助的なサインとして見ておく程度の動きでした。
テーマ別資金フロー
本日の主題は、3対立軸から機械的に読むとリスクオン×資源安×金利低下の組み合わせでした。最強は内需消費+1.11pt(⤴継続強)、最弱は金融-0.91pt(🆘脱落)という構図です。
ローテーション判定を俯瞰すると、内需消費・製造業サイクル・エネルギーが⤴継続強、輸送・物流と不動産・建設が🆕反転兆候、対して素材が↘継続弱・金融が🆘脱落と、買われる側と売られる側の入れ替わりが進みつつあるという感じですね。なお素材は本来「脱落」判定でしたが、10日累計の弱さから安全装置が働いて「継続弱」に補正されています。
小売業が市場平均を大きく上回り、サービス業もそろってプラス。連続+3日・短長スプレッド+0.27で⤴継続強の判定です。地合いが弱い日でも内需2業種に資金が残っており、下支え役として粘り強い動きが期待できそうです。
電気機器は太陽誘電・村田製作所など個別の急騰が牽引した一方、精密機器はほぼ横ばい。連続+2日ですが短長スプレッドが+0.09と小さく、テーマとしては◐中立の判定です。物色が一部の大型に集中しており、テーマ全体に広がっているわけではないのが実情という気がします。
海運業が市場平均を上回って牽引。5日続落のあとの反発で、連続+1日・スプレッド改善から🆕反転兆候の判定です。流れが変わる手前の一服、という気がします。
輸送用機器が市場平均を上回る一方、機械はやや軟調。連続+2日・短長スプレッド+0.39で⤴継続強の判定です。テーマ内では自動車関連が相対的に底堅い動きでした。
建設業が市場平均を上回り、不動産業はやや重い。連続+1日・スプレッド+0.78で🆕反転兆候の判定です。値としては小幅ながら、下げ止まりの兆しが出始めています。
鉱業・石油石炭製品ともわずかにプラス圏。連続+3日で⤴継続強の判定ですが、本日pt+0.12と力強さは限定的でした。原油が90ドル台で軟調なこともあり、上値は重い印象です。
卸売業1業種で構成。連続-9日と流出が長引いていますが、短長スプレッド+0.43で🔄底打ち兆候の判定に変わりました。下げ幅は縮小傾向で、そろそろ底を試す局面なのかなと思います。
食料品はほぼ横ばいの一方、電気・ガス業が大きく売られて全体を押し下げ。連続-1日で◐中立の判定です。ディフェンシブの中でも電力・ガスが重しという格好でした。
鉄鋼はわずかにプラスでしたが、非鉄金属が-2.72ptと独歩安でテーマ全体を引き下げ。連続-1日・本日pt-0.91で本来は脱落判定のところ、安全装置で↘継続弱に補正されています。電線・銅の売りが一巡するまでは戻り売り警戒が先に立つ、という気がします。
保険業が大きく売られ、銀行業も軟調。連続-1日・本日pt-0.91で🆘脱落の判定です。前日まで買われていた金融が一転して流出側に回っており、金利低下が逆風になったように見えます。
まとめると、買われる側に内需消費を軸とした底堅いテーマが残り、売られる側で金融と素材(非鉄)が重しになる、という2極化が静かに進んだ1日でした。
明日以降は、内需消費の連続上昇がどこまで続くか、そして輸送・物流や不動産・建設の反転兆候が本物になるかが見どころという感じですね。一方で、非鉄を中心とした素材は戻り売り警戒の方が先に立つ局面なのかなと思います。
3対立軸でみるマクロ文脈
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
本日の3軸を符号で読むと、リスクオン×資源安×金利低下という組み合わせでした。
リスク軸が連続+2日でプラス圏を保つ一方、金利軸と資源軸がともにマイナスに沈んでいるのが今日の特徴です。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続日数 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | -1.10pt | -0.47pt | +5.27pt | -1日 | 金利低下局面 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 −(輸送物流+内需消費)/2 | -1.06pt | -0.61pt | -9.07pt | -3日 | 資源安 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | +0.55pt | +0.21pt | +2.43pt | +2日 | リスクオン |
本文③で見た金融の🆘脱落は、この金利軸-1.10pt(連続-1日)に表れています。米10年金利は上昇したものの国内では金利低下の見方が優勢で、銀行・保険が買われにくい構図が背景にあるように見えます。
同じく素材の↘継続弱は、資源軸が連続-3日・10日累計-9.07ptと弱さが根強いことと連動しており、非鉄金属(電線・銅)の独歩安がその象徴です。一方で内需消費やテクノロジーが相対的に堅いのは、リスク軸が連続+2日でリスクオンを保っているマクロ環境が下支えしているため、と読めます。つまり「なぜ内需と一部ハイテクが残り、金融と素材が重いのか」は、この3軸の符号がそのまま説明している、という感じですね。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 太陽誘電 | 6976 | 電気機器 | +17.00% | +17.41pt |
| 2 | トレックス・セミコンダクター | 6616 | 電気機器 | +14.16% | +14.57pt |
| 3 | 日本ケミコン | 6997 | 電気機器 | +13.32% | +13.73pt |
値上がり率の上位は、電子部品が3銘柄を独占する形になりました。太陽誘電+17.00%を筆頭に、コンデンサや水晶デバイスの中堅が軒並みストップ高に迫る急騰で、半導体・電子部品への物色が一段と強まったのが見て取れます。
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアホールディングス | 電気機器 | +1.21% | 2兆4,834億円 | 圧倒的な代金トップ。メモリー物色の中心 |
| ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | -2.02% | 5,553億円 | 値がさの利益確定。指数の重しに |
| 村田製作所 | 電気機器 | +9.18% | 3,931億円 | 電子部品の主力が急騰し代金上位に |
代金面ではキオクシアが2.4兆円超と突出し、上位は半導体・電子部品に集中しました。一方でソフトバンクグループ-2.02%が指数の重しになるなど、大型はやや売り優勢で、買い主導率は25%にとどまっています。資金が一部の半導体銘柄に集中する、典型的な選別相場という感じですね。
最強モメンタム上位(RSI≥60・乖離率≥+5%・相対騰落+1pt以上)
上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。トレンドフォロー向けですが、過熱スコアが+4〜+6と高い銘柄が多く、短期的にはすでに伸び切った位置にあるという気がします。深追いより、押し目を待つ姿勢が無難な局面でしょうか。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 太陽誘電 | 6976 | +17.00% | +17.41pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| トレックス・セミコンダクター | 6616 | +14.16% | +14.57pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 日本ケミコン | 6997 | +13.32% | +13.73pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| ヒロセ電機 | 6806 | +9.99% | +10.40pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| 村田製作所 | 6981 | +9.18% | +9.59pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| 三井ハイテック | 6966 | +6.27% | +6.68pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
高値更新×業種強し(年初来高値更新・業種の相対騰落+1pt以上)
個別と業種の両方が強い、最も確度の高い組み合わせです。本日は電子部品と内需サービスが中心で、太陽誘電・村田に加え、早稲田アカデミーやリクルートなど内需系も顔を出しています。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱 |
|---|---|---|---|---|---|
| 太陽誘電 | 6976 | 電気機器 | +17.00% | +17.41pt | +6 |
| トレックス・セミコンダクター | 6616 | 電気機器 | +14.16% | +14.57pt | +6 |
| TDK | 6762 | 電気機器 | +5.21% | +5.62pt | +5 |
| リクルートHLDG | 6098 | サービス業 | +2.81% | +3.22pt | +4 |
| 早稲田アカデミー | 4718 | サービス業 | +1.26% | +1.67pt | +5 |
📖 もっと詳しく:売られすぎ反転・踏み上げ・勝ち組/負け組セクター中核
売られすぎ反転候補(RSI≤35・乖離率≤-5%・出来高倍率≥1.5倍)
投げ売り後の反転を狙う逆張り向けです。出来高を伴って下げ止まったサインとして見ますが、本日は下げの勢いがまだ強い銘柄も混じるため、出来高を伴う反発が出た日を待つのが無難です。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東鉄工業 | 1835 | 13.6 | -14.6% | 1.51倍 | +0.23% |
| エーザイ | 4523 | 15.7 | -13.8% | 1.53倍 | -3.51% |
| シンクロ・フード | 3963 | 18.0 | -13.4% | 1.92倍 | +1.78% |
| 酉島製作所 | 6363 | 23.3 | -10.1% | 1.66倍 | -0.04% |
| 楽天銀行 | 5838 | 30.5 | -20.1% | 2.08倍 | -0.10% |
踏み上げ候補(信用倍率≤1.0・前日比+2%以上)
空売りが買い残を上回る中での上昇で、ショートカバーを誘発しやすいパターンです。信用倍率の低い順に並べています。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱 |
|---|---|---|---|---|---|
| 武蔵精密工業 | 7220 | 0.58 | +6.13% | +6.54pt | +2 |
| 河合楽器製作所 | 7952 | 0.83 | +5.07% | +5.48pt | +3 |
| いちよし証券 | 8624 | 0.85 | +3.73% | +4.14pt | -1 |
| カワチ薬品 | 2664 | 0.19 | +3.44% | +3.85pt | +0 |
| 福山通運 | 9075 | 0.47 | +2.66% | +3.07pt | +2 |
勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt・RSI≥50・乖離率≥0)
トレンドの強い業種の中核から、個別の上昇基調も確認できる銘柄を抽出しています。本日はサービス業・情報通信・電気機器が中心でした。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱 |
|---|---|---|---|---|---|
| ベクトル | 6058 | サービス業 | +4.14% | +4.55pt | +4 |
| 都築電気 | 8157 | 情報・通信業 | +2.37% | +2.78pt | +3 |
| 電算システムHLDG | 4072 | 情報・通信業 | +1.99% | +2.40pt | +3 |
| 日立製作所 | 6501 | 電気機器 | +4.31% | +4.72pt | +1 |
| 沖電気工業 | 6703 | 電気機器 | +10.09% | +10.50pt | +2 |
負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt・RSI≤50・乖離率≤0)
トレンドの弱い業種の中核から、個別の下落基調も確認できる銘柄を抽出しています。ポジション縮小・空売り戦略の参考情報です。鉄鋼・非鉄金属・卸売業は市況連動が大きいため、関連市況の確認をおすすめします。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 注記 |
|---|---|---|---|---|---|
| JX金属 | 5016 | 非鉄金属 | -3.03% | -2.62pt | ※関連市況確認要 |
| フジクラ | 5803 | 非鉄金属 | -2.39% | -1.98pt | ※関連市況確認要 |
| 三菱商事 | 8058 | 卸売業 | -1.68% | -1.27pt | ※関連市況確認要 |
| サンリオ | 8136 | 卸売業 | -3.35% | -2.94pt | ※関連市況確認要 |
| 日本空港ビルデング | 9706 | 不動産業 | -2.76% | -2.35pt | — |
市場体温計
本日の総合体温は-4「寒気」で、相場の質は「中立(方向感なし)」でした。高温シグナルは1/4、底値シグナルは0/4とどちらの極にも振れておらず、過熱でも底値でもないなかで内部だけが寒い、という状態です。
Layer 1:日々の体温(合計 -4 / ±5 → ❄ 寒気)
5項目のうち4項目がマイナスで、唯一上昇銘柄比率だけが中立圏(48.9%)に踏みとどまりました。値上がり業種・新高安・指数方向・大型株の広がりがそろって弱く、内部の弱さがそのまま温度に出ています。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 48.9% | ≥55% | ≤35% | ±0 |
| 値上がり業種数 | 10/33 | ≥20 | ≤11 | -1 |
| 新高値−新安値スプレッド | -31 | ≥+30 | ≤-30 | -1 |
| 日経・TOPIX方向 | 両方- | 両方+ | 両方- or 値がさ偏重 | -1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 3/10 | ≥8社 | ≤3社 | -1 |
| Layer 1 合計 | -4 / ±5 | ❄ 寒気 | ||
Layer 2:高温シグナル(1 / 4 点灯)
過熱を示すシグナルは④信用評価損益率の1点のみで、過熱感はほとんどありません。②(日経225 25日乖離率)が進捗63%、③(騰落レシオ25日)が進捗69%と高めですが、いずれも点灯ラインには届いていません。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 10.7% | ≥25% | 43% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +5.02% | ≥+8% | 63% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 86.66 | ≥125 | 69% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -1.38% | ≥-3% | 100% | ✅ 点灯 |
| 合計 | 1/4・過熱なし | ||||
Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)
底値を示すシグナルは0/4ですべて未点灯です。①(RSI30以下銘柄比率)が進捗85%とやや近づいていますが、まだ底値接近のサインは出ていません。
なお、Layer 3の3つ目に騰落レシオ6日(≤60)を使っているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という相場の特性に合わせています。業界標準の25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 12.8% | ≥15% | 85% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +5.02% | ≤-6% | 0% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 108.27 | ≤60 | 55% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -1.38% | ≤-15% | 9% | 未達 |
| 合計 | 0/4・底値感なし | ||||
📖 補助指標と相場の質をみる
同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別するための補助線です。本日は資金集中度40.0%・買い主導率25%がそろって極端で、大型偏重・裾野の狭い相場であることを裏づけています。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 40.0% | 極端集中 | ≥30%で集中・≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 25% | 売り主導 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +1.99% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | -0.06pt | 正常 | ≥+4ptで値がさ偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 108.27 | 中立 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
総合すると、過熱でも底値でもないニュートラルなゾーンで、内部だけが寒気(-4)という状態です。資金集中40.0%・買い主導率25%が示す通り、大型の一部に資金が偏った裾野の狭い相場で、上昇比率48.9%・新高安-31という内部の弱さが残っています。
Layer 3が0/4のため底値接近のサインはまだ出ておらず、本格的な反発を見込むにはもう一段の需給改善が欲しいところ、という気がします。一方で過熱もないので、急落が連鎖するような地合いでもなく、押せば拾われる底堅さが当面続きそうという感じですね。
本日のマクロ環境
本日のマクロ環境は、それぞれが別々の方向を向いたまちまちの内容でした。米ハイテクは最高値を更新したものの小幅で、為替は小幅円安、金利は上昇、原油は反落と、強弱が入り混じっています。
明日の注目ポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。
- 金利軸 -1.10pt(連続-1日) 金利低下
- リスク軸 +0.55pt(連続+2日) リスクオン
- 資源軸 -1.06pt(連続-3日) 資源安
- 市場体温計:L1 -4「寒気」/L2 1/4/L3 0/4(信用評価のみ点灯)
- 最強:内需消費+1.11pt(⤴継続強・連続+3日・🔥流入)
- 次点:テクノロジー+0.48pt(電気機器の個別物色が牽引)
- 最弱:金融-0.91pt(🆘脱落・連続-1日・💧流出)
- もう1つの敗者:素材-0.65pt(↘継続弱・非鉄独歩安)
- 🔥本格流入10業種に 小売業・サービス業(5→5) が並ぶ
- F勝ち組セクター中核に サービス業・情報通信が複数
- 非鉄金属はG負け組中核に JX金属・フジクラ、戻り売り警戒
- A最強モメンタム上位は過熱スコア+4〜+6で 短期は伸び切った位置
明日も上値は重いものの、押し目は内需・素材中間材に拾われる底堅い地合いが続く公算が高い、と見ています。
- 期待エリア:小売業・サービス業・金属製品(内需消費の継続強+半導体周辺素材)
- 継続性試金石:テクノロジー(太陽誘電・村田の個別物色が大型全体に広がるか)
- 底打ち待機:商社・卸売業(🔄底打ち兆候・連続-9日の下げ縮小を確認)
- マクロ材料注視:米株最高値圏の小動き・米10年4.5%・原油90ドル台の動向
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:非鉄安の素材全体への波及
非鉄金属の売りが鉄鋼・化学など素材全体に広がると、テーマ「素材」の継続弱が一段と深まり、TOPIXの重しが増します。資源安の流れが止まらないかぎり、戻り売り優勢の地合いが続きやすくなります。
⚡ 最弱気分岐B:資金集中の剥落で買い手不在
代金集中40.0%を支える半導体・電子部品の個別物色が剥落すると、ほかに買い手がおらず全面安に転じやすくなります。資金集中相場は、主役が崩れたときの下げが速いのが弱点です。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ 寒気のなかの金利低下
本日のマクロ環境は、3対立軸でみるとリスクオン×資源安×金利低下の組み合わせでした。リスク軸が連続+2日でプラスを保ち、株式全体への資金回帰は崩れていない一方、金利軸が-1.10pt(連続-1日)に沈んだことが、この日の金融セクターの弱さに直結しています。米10年金利は上昇したものの、国内では金利低下の見方が優勢で、銀行・保険が買われにくい環境になっていました。
市場体温計はLayer 1が-4の「寒気」で、相場の質は中立。高温シグナルは信用評価損益率の1点のみ、底値シグナルは0点と、過熱でも底値でもないニュートラルな位置にあります。つまり「急騰の反動が出やすい過熱」でも「逆張りが効く底値」でもなく、内部だけが冷えている、判断の難しい局面でした。
層2:テーマ層 ─ 金融から内需消費への静かな交代
テーマ別では内需消費が+1.11ptで最強、金融が-0.91ptで最弱と、明確なコントラストが出ました。内需消費は連続+3日の⤴継続強で、小売業・サービス業がそろって🔥本格流入。地合いが弱い日でも資金が逃げていないのが強みです。
対して金融は🆘脱落の判定で、保険業-1.43pt・銀行業-1.18ptと前日まで買われていた反動が出ました。素材も非鉄金属の独歩安で↘継続弱(安全装置発動)と、売られる側に回っています。テクノロジーは+0.48ptと2位につけたものの、電気機器の一部大型に物色が偏った◐中立判定で、テーマ全体に広がっているわけではありません。輸送・物流と不動産・建設に🆕反転兆候が出ている点は、明日以降の反発候補として頭の片隅に置いておきたいところです。
層3:業種・銘柄層 ─ 内需の地力と半導体の過熱
33業種シグナルでは流入17業種・流出11業種と、株価の小反落のわりに流入側が優勢でした。なかでも小売業・サービス業はスコア5→5の🔥本格流入で、連続上昇の地力がはっきりしています。F勝ち組セクター中核にもサービス業・情報通信が複数並び、内需系の強さが個別銘柄レベルでも確認できます。
一方で、A最強モメンタム上位は太陽誘電・村田など過熱スコア+4〜+6の銘柄ばかりで、短期的にはすでに伸び切った位置です。半導体・電子部品の個別物色は魅力的ですが、過熱ゾーンでの新規追随はリスクが高く、深追いは禁物という読みになります。非鉄金属はG負け組中核にJX金属・フジクラが並び、戻り売り警戒が続きます。
3層統合の読み方
マクロ層の「金利低下×リスクオン」、テーマ層の「内需消費継続強・金融脱落」、業種層の「内需に本格流入・素材は戻り売り」が、3層すべてで内需・ディフェンシブ優位、素材と金融は重しという同じ方向を指しています。3層が揃っているため、これはノイズではなく構造的なシグナルと読めます。
ただし、B群の幅・需給が-2と弱く、資金集中も40.0%と極端なため、方向感はあっても基盤は脆い相場です。メインシナリオ(内需優位の底堅さ継続)を軸としつつ、非鉄安の波及や半導体物色の剥落といった崩れの兆しが出たら、すぐにサブシナリオへ切り替える構えが現実的だと考えています。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):やや弱気(スコア:-3/11)
スコア内訳:
- A トレンド:+0/3(TOPIX-0.41%・日経-TOPIX-0.06pt・グロース-TOPIX-0.22pt、いずれも中立圏)
- B 幅・需給:-2/3(値上がり業種10/33・新高安-31・上昇銘柄比率48.9%)
- C 内部エネルギー:+0/3(シ-デ差+0.49%・急増平均-0.07%・RSI50+47.4%、いずれも中立)
- D 過熱調整:-1 ⚠(売買代金TOP3集中度40.0%で資金集中リスク点灯)
- E マクロ:+0/2(VIX16.69は中立・米株合算+0.09%で中立)
判定根拠:A・C・E群が中立圏にとどまるなか、B群の幅・需給が-2、D群の過熱調整が-1で合計-3に着地し、やや弱気の領域となりました。指数は高値圏にあるものの、値上がり業種10/33・資金集中40.0%と幅が狭く、内部はやや弱含みです。









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