今日の日本株|2026年5月20日の市場資金フロー|全面安・非鉄金属が独歩安
本日の東証は日経平均-1.23%・TOPIX-1.53%・グロース250-4.47%とそろって下落し、値上がり業種は33業種中わずか3業種、上昇銘柄比率も16.9%にとどまる全面安となりました。前日はTOPIXが相対的に粘っていたのですが、本日はそのTOPIXも崩れ、総崩れの一日という印象です。そのなかでもその他金融業+1.04%が逆行高となり、一方で非鉄金属-3.69%が独歩安と、明暗のはっきりした地合いでした。
- 🔴 全面安:日経-1.23%・TOPIX-1.53%・グロース250-4.47%とそろって下落、値上がりは3業種のみで上昇銘柄比率16.9%の総崩れでした。
- 🟢 逆行高:その他金融業が+1.04%と独歩高、内需消費・生活防衛のディフェンシブにも資金がにじみ、リスクオフ色が鮮明でした。
- 🔴 独歩安:非鉄金属-3.69%・建設業-3.53%が大幅安、なかでもフジクラ-8.52%の急落が指数の重しとなりました。
業種別資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
全面安のなかで相対騰落のプラスが目立ったのは、その他金融業(相対+2.57pt)と小売業(相対+1.76pt)でした。そのうえ鉱業・医薬品・海運業もTOPIX比ではプラスを確保しています。騰落率そのものはその他金融業の+1.04%だけがプラスで、ほかは下げながらも市場平均より強かった、というのが本日の実態でした。つまり「上がった業種」ではなく「下げ渋った業種」に資金が逃避した一日だったといえます。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| その他金融業 | +1.04% | +2.57pt | 唯一の上昇業種。オリックス+2.33%が牽引 |
| 小売業 | +0.23% | +1.76pt | 良品計画+3.48%など内需ディフェンシブが堅調 |
| 鉱業 | +0.07% | +1.60pt | 資源安のなかで小幅プラスを維持 |
| 医薬品 | -0.15% | +1.38pt | 大塚HD+2.52%などディフェンシブ買い |
| 海運業 | -0.31% | +1.22pt | 下げながらも市場平均比で底堅い |
値下がり業種 TOP5
下落の主役は非鉄金属-3.69%(相対-2.16pt)と建設業-3.53%(相対-2.00pt)でした。なかでもフジクラ-8.52%の急落が非鉄金属を押し下げ、半導体・電線関連の値がさ株が指数の重しとなっています。さらに石油・石炭製品、機械、情報・通信業も大きく沈み、景気敏感とハイテクの両面から資金が抜けた形でした。
| 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|
| 非鉄金属 | -3.69% | -2.16pt | フジクラ-8.52%が直撃、独歩安の最弱業種 |
| 建設業 | -3.53% | -2.00pt | 大成建設・清水建設など軒並み-5%超 |
| 石油・石炭製品 | -2.49% | -0.96pt | 原油の高止まり一服で利益確定 |
| 機械 | -2.35% | -0.82pt | オークマ-9.99%など設備投資関連が軟調 |
| 情報・通信業 | -2.25% | -0.72pt | ソフトバンクG-6.01%が重し |
本日の構図を色分けすると、その他金融+小売+医薬品といったディフェンシブ・内需が買われ、反対に非鉄金属(特に電線)+建設+機械の景気敏感が売られる、はっきりとしたディフェンシブ優位のリスクオフでした。グロース250が-4.47%と最も深く沈んだことからも、高PER・高ベータ銘柄から資金が抜けたことが読み取れます。シクリカル-ディフェンシブ差も後述のとおりマイナス側に振れ、守りに資金が向かった一日でした。
💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
業種フロー詳細と主役交代シグナル
ここで面白いのは、絶対値では33業種中30業種が下落したにもかかわらず、対TOPIX相対の方向で見たシグナルは流入16業種に対し流出14業種と、むしろ流入側がやや優勢だったことです。これは「全員が下げた一方で、相対的な強弱の選別は静かに進んでいた」ことを意味します。とりわけその他金融業が🔥本格流入(5段階の最強)へ格上げされ、金融・生活防衛・内需消費が継続して資金を集める構図が崩れていません。
📌 主役交代シグナルのポイント:本日は新たな🆙主役化も🆘脱落も点灯せず、内需消費(連続+6日)・金融(連続+8日)・輸送・物流(連続+5日)の継続強と、素材(連続-5日)・商社(連続-3日)・不動産建設の継続弱という既存の強弱関係がそのまま維持されました。物色の骨格は変わっていません。
業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日の相対騰落の累積を見ると、サービス業・その他金融業・金融が一貫して資金を集める一方、不動産業・建設業・機械は累積で大きくマイナス圏に沈んでいます。本日の全面安でも、この数日来の強弱コントラストは塗り替わっていないことが色の濃淡から見て取れます。
年初来高値・安値更新の業種別分布
本日は新高値14銘柄に対して新安値19銘柄と、差し引き-5で安値側がやや優勢でした。業種別ではサービス業(高値優位+3)・電気機器・銀行業・保険業(各+2)が高値を更新する銘柄を抱える一方、建設業(-4)・機械(-3)では安値更新が目立ちました。全面安のわりに新安値が19にとどまったのは、大半が「下げたが年初来安値までは至らない」押し目水準だったためで、崩落というより調整の範囲に収まっています。
最後に相場の質を補助線で確認すると、シクリカル(景気敏感)はディフェンシブに対して市場平均を下回り、グロースもバリューに対して見劣りしました。景気敏感とグロースの両方が同時に弱含むのは典型的なリスクオフのサインで、本日のディフェンシブ・内需への資金逃避と整合的です。
テーマ別資金フロー
💡 テーマ別平均騰落率って何?(初めての方向け)
💡 ローテーション9カテゴリ判定って何?(初めての方向け)
テーマ別では、内需消費が+1.06ptで6営業日連続の継続強を維持し、輸送・物流(+0.85pt・5日連続)がそれに続きました。生活防衛・エネルギー・金融も相対プラスで、ディフェンシブと内需が資金の受け皿になっています。反対に素材-0.98pt(5日連続弱)・商社-0.56pt・不動産建設-1.25ptが継続弱で、流出側が地合いとして根強く残りました。ローテーション判定では主役化・脱落の点灯はなく、既存の強弱が淡々と継続する展開でした。
総じて本日は、内需消費・金融・生活防衛といった守りのテーマが粘り強く資金を集める一方、素材・不動産建設の景気敏感は戻り売り警戒の方が先に立つ局面でした。明日以降も、このディフェンシブ優位の構図が続くのか、それとも反発局面で景気敏感が買い戻されるのかが分かれ目になりそうです。
3対立軸でみるマクロ文脈
💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
本日の3対立軸を読み解くと、主題はリスクオフ×資源安×金利上昇局面でした。金利軸は金融が不動産・建設を上回る状態が続き、資源軸とリスク軸はそろってマイナス側に沈んでいます。つまり「金利は高止まり、資源は安く、リスクは取りにくい」という、株式にとって三重の逆風がかかった一日だったといえます。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続日数 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | +1.48pt | +1.90pt | +14.49pt | +6日 | 金利上昇局面が継続 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 | -1.36pt | -2.51pt | -5.05pt | -5日 | 資源安 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | -0.71pt | -1.24pt | -1.64pt | -5日 | リスクオフ |
なぜこの構図になっているのか、マクロドライバーから補足します。米10年金利が4.649%へ上昇したことで高PER・グロースに逆風が吹き、リスク軸のマイナス(リスクオフ)が5日連続で続いています。また原油の高止まり一服と非鉄金属の急落が資源軸を5日連続のマイナスに押し下げました。一方で金利軸が+6日連続のプラスを保つのは、金利上昇局面でも金融が選好され続けているためで、本文③で内需消費・金融が継続強となっている背景には、この金利高・リスクオフ下での消去法的な資金配分があると読み解けます。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | UBE | 4208 | 化学 | +20.92% | +22.45pt |
| 2 | 良品計画 | 7453 | 小売業 | +3.48% | +5.01pt |
| 3 | ARCHION | 543A | 輸送用機器 | +3.13% | +4.66pt |
全面安のなかでUBEが+20.92%の急騰と際立ちました。化学セクターは業種全体では下げているため、これは個別の材料による単独高とみられます。内需の良品計画+3.48%も逆行高で、本日のリスクオフ・内需選好の地合いを象徴する顔ぶれでした。
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアHD | 電気機器 | +3.05% | 約1.59兆円 | 半導体メモリ・売買代金断トツ首位の逆行高 |
| フジクラ | 非鉄金属 | -8.52% | 約5,023億円 | 急落で非鉄金属安の主因、指数の重し |
| 古河電気工業 | 非鉄金属 | +1.21% | 約4,452億円 | 同じ電線でもフジクラと明暗が分かれる |
売買代金の上位は半導体・電線関連に集中しました。キオクシアHDが+3.05%と逆行高で資金を集めた一方、フジクラは-8.52%の急落と、同じAI・データセンター物色のなかでも明暗が大きく分かれています。資金集中度は37.4%と集中型で、物色の幅が狭い一日でした。
最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)
トレンドが強く維持されている銘柄群です。順張り・トレンドフォロー向けですが、過熱スコアが+5以上の銘柄は短期反落リスクも同居している点に注意して、押し目を待つのが安全です。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 横浜冷凍 | 2874 | +12.12% | +13.65pt | 5 | ⚠ 過熱 |
| PALTAC | 8283 | -0.02% | +1.51pt | 7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| ニッタ | 5186 | +0.54% | +2.07pt | 7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| WDB HLDG | 2475 | +0.88% | +2.41pt | 6 | ⚠ 過熱 |
| エディオン | 2730 | +0.04% | +1.57pt | 6 | ⚠ 過熱 |
高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)
個別の上昇と業種トレンドが両方そろった、最も確度の高いシグナルです。本日はその他金融・電気機器・サービス業の中核株が顔を出しました。全面安のなかでも年初来高値を更新できる地力は、相対的な強さの証といえます。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| オリックス | 8591 | その他金融業 | +2.33% | +3.86pt | 5 | ⚠ 過熱 |
| 太陽誘電 | 6976 | 電気機器 | +1.20% | +2.73pt | 5 | ⚠ 過熱 |
| 日本郵政 | 6178 | サービス業 | +0.81% | +2.34pt | 5 | ⚠ 過熱 |
| 第一ライフグループ | 8750 | 保険業 | +0.12% | +1.65pt | 4 | ⚠ 過熱 |
| セコム | 9735 | サービス業 | -0.20% | +1.33pt | 2 | △ やや強 |
🩹 売られすぎ反転候補(D条件・5銘柄)
投げ売り後の反転候補です。逆張り・底値拾い向けの参考で、RSIの低い順(最も売られすぎ順)に並べています。建設・機械・化学など本日の弱い業種が多く含まれます。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| イーエムシステムズ | 4820 | 3.14 | -19.2% | 2.08倍 | -1.70% | -3 |
| 東京都競馬 | 9672 | 7.87 | -10.7% | 1.62倍 | -0.70% | -2 |
| 極東開発工業 | 7226 | 9.76 | -18.2% | 1.76倍 | -2.87% | -4 |
| 大幸薬品 | 4574 | 13.46 | -11.8% | 1.71倍 | -1.92% | -3 |
| カーリット | 4275 | 16.58 | -20.9% | 1.67倍 | -3.21% | -4 |
🚀 踏み上げ候補(E条件・5銘柄)
信用倍率1.0倍以下(空売りが買い残を上回る)で前日比+2%以上の銘柄です。ショートカバーを誘発しやすく急騰に発展しやすいパターンで、信用倍率の低い順に並べています。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 横浜冷凍 | 2874 | 0.54 | +12.12% | +13.65pt | 5 | ⚠ 過熱 |
| ジェイ・エス・ビー | 3480 | 0.52 | +11.41% | +12.94pt | 0 | → 中立 |
| ニッコンHLDG | 9072 | 0.11 | +10.34% | +11.87pt | 0 | → 中立 |
| ニプロ | 8086 | 0.31 | +4.29% | +5.82pt | 2 | △ やや強 |
| PHCHLDG | 6523 | 0.77 | +3.22% | +4.75pt | 1 | → 中立 |
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・5銘柄)
業種の累積相対騰落が+2pt以上の強い業種から、中核となる銘柄を抽出しています。トップダウン方式での中長期の順張り候補です。本日はサービス業・その他金融・ガラス土石の中核が並びました。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 横浜冷凍 | 2874 | 水産・農林業 | +12.12% | +13.65pt | 5 | ⚠ 過熱 |
| リクルートHLDG | 6098 | サービス業 | -1.96% | -0.43pt | 5 | ⚠ 過熱 |
| NGK | 5333 | ガラス・土石製品 | -0.67% | +0.86pt | 5 | ⚠ 過熱 |
| 太平洋セメント | 5233 | ガラス・土石製品 | +1.40% | +2.93pt | 5 | ⚠ 過熱 |
| 日本郵政 | 6178 | サービス業 | +0.81% | +2.34pt | 5 | ⚠ 過熱 |
⚠️ 負け組セクター中核株(G条件・5銘柄)
業種の累積相対騰落が-2pt以下の弱い業種から、中核銘柄を抽出しています。ポジション縮小や空売り戦略の参考です。不動産・機械・非鉄金属の中核が並びました。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 住友不動産 | 8830 | 不動産業 | -5.23% | -3.70pt | -4 | ✕ 売られ |
| 日本製鉄 ※関連市況確認要 | 5401 | 鉄鋼 | -1.69% | -0.16pt | -3 | △ やや弱 |
| ディスコ | 6146 | 機械 | -0.42% | +1.11pt | -3 | △ やや弱 |
| 日本製鋼所 | 5631 | 機械 | +1.20% | +2.73pt | -3 | △ やや弱 |
| 三菱重工業 | 7011 | 機械 | -2.47% | -0.94pt | -3 | △ やや弱 |
市場体温計
💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
本日の総合体温はLayer 1合計-3/±5で「❄寒気(弱気)」でした。高温シグナル(Layer 2)・低温シグナル(Layer 3)はいずれも0/4で点灯ゼロ。つまり過熱でも底値でもない、寒いがニュートラルなゾーンに位置しています。物色の幅が狭く、方向感が曖昧なまま売りに傾いた一日でした。
Layer 1:日々の体温(合計 -3 / ±5 → ❄寒気)
5項目のうち上昇銘柄比率・値上がり業種数・日経/TOPIX方向の3つがマイナス点灯し、幅・需給・方向のすべてが弱気を示しました。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 16.9% | ≥55% | ≤35% | -1 |
| 値上がり業種数 | 3/33 | ≥20 | ≤11 | -1 |
| 新高値−新安値スプレッド | -5 | ≥+30 | ≤-30 | 0 |
| 日経・TOPIX方向 | 両方- | 両方+ | 両方- | -1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 4/10 | ≥8社 | ≤3社 | 0 |
| Layer 1 合計 | -3 / ±5 | ❄ 寒気 | ||
Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)
過熱を示す高温シグナルは1つも点灯していません。本日の弱い地合いを考えれば当然で、過熱からの調整という性格ではないことが分かります。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 12.0% | ≥25% | 48% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | -0.49% | ≥+8% | 0% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 82.16 | ≥125 | 66% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -4.47% | ≥-3% | 100% | 未達 |
| 0/4点灯 | 過熱なし | ||||
Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)
底値を示す低温シグナルも点灯ゼロでした。Layer 2と異なり3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。信用評価損益率が-4.47%まで悪化している点は底値接近の芽ですが、まだ点灯基準には遠い水準です。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 9.9% | ≥15% | 66% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | -0.49% | ≤-6% | 8% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 86.16 | ≤60 | 100% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -4.47% | ≤-15% | 30% | 未達 |
| 0/4点灯 | 底値未接近 | ||||
📊 補助指標で相場の質を確認する(5項目)
同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。本日は資金集中度37.4%の集中型で、買い主導率も30.0%と売り主導でした。
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 37.4% | 集中型 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 30.0% | 売り主導圏 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +0.02% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | -0.51pt | 正常 | ≥+4ptで値嵩偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 86.16 | 中立 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
総合すると、本日はLayer 1が-3の寒気でありながら、高温も低温も点灯しない過熱でも底値でもないニュートラルゾーンでした。資金集中度37.4%・売り主導という質の悪さはあるものの、買われすぎの反動でも底打ちでもない、いわば方向感の乏しい調整です。日経・TOPIXとも25日線の上で取引を終えており、トレンドそのものが崩れたわけではない点は、明日以降の反発余地として残されています。ただしLayer 3が点灯していない以上、ここからの下げ止まりは確定ではなく、反転を確認してから動くのが無難な局面です。
本日のマクロ環境
本日のマクロ材料は、米株3指数の前日反落・米10年金利の上昇・円安の横ばいと、それぞれが別々のシグナルを発しながらも、総じて日本株には逆風として作用しました。以下、12指標のスナップショットと個別の注目点を整理します。
明日の注目ポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
明日の相場を、マクロ(環境・体温)・テーマ(10テーマの動き)・業種銘柄(33業種シグナル)の3層に分けて整理します。3つの層が同じ方向を示すほど、シナリオの確度は高まります。本日のスナップショットを確認してみましょう。
- 米株3指数が前日反落、最高値圏から調整
- 米10年金利4.649%へ上昇、グロースに逆風
- 市場体温計はLayer 1-3の寒気、高温・低温とも点灯ゼロ
- 日経・TOPIXとも25日線の上で終了
- 内需消費+1.06pt(連続+6日)が継続強の筆頭
- 金融+0.24pt(連続+8日)が最長の連続流入
- 素材-0.98pt(連続-5日)が最弱、商社・不動産建設も継続弱
- 主役化・脱落の点灯はなし、既存の強弱が継続
- 絶対値では30業種下落も、相対方向は流入16・流出14
- その他金融が🔥本格流入へ格上げ
- 非鉄金属・建設が独歩安、フジクラ-8.52%が象徴
- 新高値14/新安値19と安値やや優勢だが崩落ではない
内需・金融優位を保ったままの自律反発を主軸に置きます。
- 🟢 期待エリア:その他金融・内需消費・生活防衛。リスクオフ下でも資金が残り、反発局面でも先導しやすい。
- 🟡 継続性の試金石:非鉄金属・建設が下げ止まるか。フジクラの値動きが素材セクター全体の地合いを左右する。
- 🔵 底打ち待機:市場体温計Layer 3は点灯ゼロ。下げ止まりの確証はまだなく、反転確認後の押し目狙いが無難。
- 🟡 マクロ材料注視:明日早朝のエヌビディア決算。結果次第で半導体・ハイテク全体、ひいては日経の方向が大きく振れる。
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:ハイテク主導の続落
エヌビディア決算が市場予想を下回り、米半導体株が時間外で売られる展開。キオクシア・アドバンテストなど値がさ半導体が連れ安し、日経が再び25日線を割り込むケースです。
⚡ 最弱気分岐B:金利上昇×素材総崩れ
米10年金利が4.7%台へ一段と上昇し、グロースに加えて非鉄・建設の景気敏感がさらに崩れる展開。フジクラの下げが止まらず、素材セクターの累積流出が加速するケースです。
メインシナリオの信頼度は中程度です。物色の骨格が崩れていない点とトレンド未崩壊は反発に有利ですが、最大の不確実性は明日早朝のエヌビディア決算で、この結果が出るまで方向感は読みにくいのが実情です。切り替え条件は、決算後の米半導体株の反応と、米10年金利が4.7%を超えるかどうかです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ・体温の論理
本日のマクロは、米株3指数の前日反落から始まりました。NYダウ-0.65%・ナスダック-0.84%・S&P500-0.67%はいずれも最高値圏からの調整で、過熱の反動という性格が強いものです。これを受けた日本株は全面安となりましたが、市場体温計のLayer 1は-3の寒気にとどまり、高温シグナル・低温シグナルはいずれも0/4で点灯していません。これは「相場が冷えてはいるが、過熱の反動でも底値圏の投げ売りでもない」というニュートラルな状態を意味します。加えて日経・TOPIXとも25日移動平均線の上で取引を終えており、中期トレンドそのものは崩れていません。米10年金利が4.649%へ上昇したことはグロースへの逆風として残りますが、VIXは18.02と低位で、パニック的な売りには発展していない点も押さえておきたいところです。
層2:テーマの論理
テーマ別では、内需消費(連続+6日)・金融(連続+8日)・輸送物流(連続+5日)の継続強が崩れず、リスクオフ下でも守りのテーマに資金が残り続けています。反対に素材(連続-5日)・商社(連続-3日)・不動産建設は継続弱で、景気敏感からの資金流出が地合いとして根強い状態です。ローテーション判定では主役化・脱落の新規点灯がなく、数日来の強弱関係がそのまま維持されました。これは「物色テーマの地図が書き換わっていない」ことを示し、反発局面が来た場合も主役は内需・金融になりやすいと推測できます。3対立軸では金利軸が+6日連続のプラス、資源軸・リスク軸が5日連続のマイナスで、「金利高・資源安・リスクオフ」という三重の逆風がテーマの強弱を方向づけていました。
層3:業種・銘柄の論理
業種・銘柄レベルでは、絶対値で30業種が下落したにもかかわらず、対TOPIX相対の方向シグナルは流入16・流出14と拮抗しました。これは「全員が下げたが、相対的な選別は静かに続いていた」ことを意味します。その他金融業が🔥本格流入へ格上げされ、金融・内需・生活防衛の中核株は年初来高値を更新する地力を見せました。一方で非鉄金属・建設は独歩安で、特にフジクラ-8.52%の急落が素材セクター全体の地合いを象徴しています。新高値14/新安値19と安値がやや優勢でしたが、差は-5にとどまり、崩落というより押し目水準での調整でした。
3層統合:明日への含意
3層を統合すると、「全面安だが過熱・底値どちらでもなく、トレンドは25日線の上で維持され、物色の骨格は内需・金融優位のまま」という像が浮かび上がります。したがって明日のメインシナリオは、内需・金融優位を保ったままの自律反発です。ただし最大の変数は明日早朝のエヌビディア決算で、これがハイテク全体の地合いを左右します。決算が好感されれば半導体主導で反発が広がり、逆に失望なら弱気分岐Aの続落リスクが高まります。市場体温計のLayer 3が点灯していない以上、ここからの下げ止まりは確定ではありません。反転を確認してから内需・金融の押し目を拾うのが、現時点でもっとも無難な戦略だと考えます。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-6/11)
スコア内訳:
- A トレンド:-2(TOPIX-1.53%・日経-TOPIX差0・グロース-TOPIX-2.94pt)
- B 幅・需給:-2(値上がり業種3/33・新高安差-5・上昇銘柄比率16.9%)
- C 内部エネルギー:+0(シ-デ差・急増勢い・RSI健全度いずれも中立)
- D 過熱調整:-1 ⚠(資金集中度TOP3=37.4%で集中リスク点灯)
- E マクロ:-1(米株合算-2.16%で-1、VIX18.02は中立)
判定根拠:A群トレンドとB群幅・需給がそろって-2と全面安を映し、D群の資金集中リスクとE群の米株安が重なって合計-6の弱気に着地しました。一方で市場体温計の高温・低温シグナルは点灯ゼロで、日経・TOPIXとも25日線の上を維持しており、過熱反動でも底値投げでもないニュートラルな調整という性格です。明日のエヌビディア決算が方向を左右する点には警戒が必要です。




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