今日の日本株|2026年5月11日の市場資金フロー|寄り高からダラダラ安、それでもTOPIXとグロース250はプラスのバリュー優位相場

今日の日本株|2026年5月11日の市場資金フロー|寄り高からダラダラ安、それでもTOPIXとグロース250はプラスのバリュー優位相場

📌 今日を一言でいうと:
「値がさハイテク売り × バリュー4テーマ同時主役化」
週明け5月11日の日本株は、米ハイテク株高を引き継いで寄付きは高く始まったものの、その後は戻ることなく利確に押されてダラダラと値を消す展開でした。日経平均は-0.47%でしたが、TOPIX+0.30%グロース250+1.73%と相場全体の雰囲気は決して悪くなく、銀行・保険・食料品・エネルギーといったバリュー寄り業種が選別買いされたのが今日の主題です。米・イラン情勢の悪化を受け、原油は再度上昇しています。
📌 今日のポイント 3行まとめ
  • 日経平均は寄り高からの利確売りで-0.47%反落、ただTOPIX+0.30%・グロース250+1.73%でフロアは堅く、選別買いの1日でした。
  • 食料品+2.98%急騰、銀行業+1.95%・保険業+1.44%・その他金融業+2.33%とバリュー(金融)への資金集中、エネルギー(鉱業+1.48%)も買われました。
  • 米・イラン情勢悪化で原油WTI+4.28%急伸、エネルギー・素材セクターを後押し。一方でSBG-6.33%・任天堂-8.44%等の値がさ大型は反落となりました。
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マーケットサマリー

指標本日終値前日比水準・コメント
日経平均62,417.66-0.47%寄り高から利確売り。値がさ大型反落
TOPIX3,840.93+0.30%バリュー主導で底堅い
グロース250842.66+1.73%中小型グロースは元気
NT倍率16.25-0.126TOPIX優位に巻き戻し
ドル円157.10+0.31円円安進行、輸出株追い風
米10年金利4.386%+0.004pt4.38%台でやや高止まり
VIX17.07-0.42低位安定、リスクオン環境継続
NYダウ49,613.97+0.02%最高値圏で小動き
ナスダック26,247.08+1.71%史上最高値更新、AI関連物色
WTI原油98.81ドル+4.28%米・イラン情勢悪化で再上昇
騰落レシオ25日97.01中立圏(70〜125)

業種別資金フロー分析

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+0.30%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが+0.30%と小幅プラスの局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

今日のメインテーマは、ずばり「バリュー優位の選別相場」です。米ハイテク株高を受けて寄り高で始まったものの、SBG・任天堂・トヨタといった値がさ大型が利確に押されダラダラと値を消す中、代わりに買われたのが食料品+2.98%その他金融業+2.33%銀行業+1.95%鉱業+1.48%保険業+1.44%と並ぶ顔ぶれ。リスクオン狙いというより、米金利上昇+日米金利差再拡大を背景にした金融、それから米・イラン情勢警戒に伴う原油高を映したエネルギーが、地味に資金を吸い上げた1日でした。一方でその他製品-2.95%(任天堂-8.44%の影響大)・情報・通信業-2.10%(SBG-6.33%)といったハイテク・値がさ系がしっかり叩かれていて、強弱がはっきり分かれた選別相場という雰囲気が見えてきます。

業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は-0.56%とややディフェンシブ寄り、グロース-バリュー差は-2.99%でくっきりバリュー優位の1日です。2軸対比だけで見ても、リスクオフ寄りに振れた選別相場というのが分かります。本ブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ているので、本日の主題は本文後半の「3対立軸でみるマクロ文脈」セクションで改めて整理してみますね。

値上がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1食料品+2.98%+2.68ptハウス食品+12.76%・フィード・ワン+11.72%等で主役化
2その他金融業+2.33%+2.03ptプレミアグループ+11.28%、オリックス系も買われた
3銀行業+1.95%+1.65pt三菱UFJ+1.78%、米金利上昇+日米金利差再拡大が追い風
4鉱業+1.48%+1.18ptWTI+4.28%急伸を素直に映す
5保険業+1.44%+1.14pt金利上昇局面のバリュー買い継続

値下がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1その他製品-2.95%-3.25pt任天堂-8.44%が業種を引きずる
2情報・通信業-2.10%-2.40ptSBG-6.33%・JMDC-20.80%・デジタルアーツ-14.17%等の値がさ反落
3鉄鋼-1.40%-1.70ptシクリカル内でも置いていかれた
4輸送用機器-1.32%-1.62ptトヨタ-1.48%・本田技研-1.42%、累積-10.75ptで33業種最弱継続
5空運業-1.29%-1.59pt原油高で燃料コスト警戒

値上がり上位はバリュー(金融・食料品)+エネルギーに集中していて、値下がり上位はグロース・値がさ大型でくっきり対照になっています。電気機器は+0.42%(相対騰落+0.12pt)と業種としては小幅プラスですが、ETF対比のキオクシア+3.26%・フジクラ+3.80%等が頑張る一方、アドバンテスト-3.70%・ホシデン-11.63%等は売られ、業種内の格差が大きく出ているのが特徴的でした。下のヒートマップで直近5営業日のテーマ別の流れも合わせてご確認ください。

📚 ヒートマップの見方ガイド: ヒートマップ左端のテーマ分類について詳しく知りたい方は、33業種セクターマップ|東証分類×代表銘柄×3対立軸の早見表で各テーマの構成業種・代表銘柄・性格を一覧でご確認いただけます。

テーマ別資金フロー

テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+0.30%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

本日の主役はエネルギー+金融+不動産・建設+生活防衛の4テーマがそろって🆙主役化判定に入ったことで、見事なバリュー優位の主役交代が出ました。中位の商社・素材・テクノロジー・内需消費は◐中立で方向感に欠け、最弱は製造業サイクルと輸送・物流が↘継続弱判定と、上位下位がはっきり別れた1日です。9カテゴリで見ると、主役化4・中立4・継続弱2という構造で、リスク軸が-1.11ptのリスクオフ局面下でディフェンシブ寄りバリューに資金が回った構図が見て取れます。

🔥 1位 エネルギー +1.01pt 🆙 主役化
鉱業+1.48%・石油・石炭製品+1.15%が揃って上昇し、原油WTI+4.28%急伸を素直に映しました。米・イラン情勢の悪化が背景で、明日以降の継続性に注目したいテーマです。連続+1日・本日pt+1.01で🆙主役化判定。流出基調から確実な反転入りといえます。
🔥 2位 金融 +1.01pt 🆙 主役化
銀行業+1.95%・保険業+1.44%・証券・商品先物業+0.54%と3業種そろってプラス。米金利上昇+日米金利差再拡大が直接的な追い風で、米長期金利4.386%の高止まりが効いています。連続+1日・本日pt+1.01で🆙主役化判定です。
🔥 3位 不動産・建設 +0.95pt 🆙 主役化
不動産業+1.24%・建設業+1.26%が揃って上昇しました。地味ですが内需の底堅さが見える組み合わせで、五洋建設+12.90%など個別の決算反応も光ります。連続+1日・本日pt+0.95で🆙主役化判定です。
🔥 4位 生活防衛 +0.54pt 🆙 主役化
食料品+2.98%が突出(ハウス食品+12.76%等の決算インパクトが大)、医薬品+0.32%・電気・ガス業+0.47%もプラス、陸運業-0.43%だけ重い。バリュー色のディフェンシブとして買われた格好で、連続+1日・本日pt+0.54で🆙主役化判定です。
→ 5位 商社 +0.07pt ◐ 中立
卸売業+0.37%のみで構成。代金上位のマクニカ+11.03%等が買われた一方、椿本興業-8.98%等もあって全体としては方向感なし。連続+1日でも本日pt+0.07が小さく、短長スプレッド-1.16pt(直近3日平均が長期10日平均をやや下回る)でローテーション判定は◐中立になっています。
→ 6位 素材 -0.01pt ◐ 中立
非鉄金属+1.18%(フジクラ+3.80%・JX金属+5.61%)は強かったものの、鉄鋼-1.40%が足を引っ張ってほぼ相殺。連続-1日・短長スプレッド+0.81ptで、3日平均ではまだ強さ残るがローテーション判定は◐中立に落ち着いています。
→ 7位 テクノロジー -0.38pt ◐ 中立
電気機器+0.42%(キオクシア+3.26%・ソニー+8.29%)と精密機器-0.57%でまちまち。SBG等の値がさ反落が重しに。連続-1日でも短長スプレッド+0.18ptと若干プラス側で、判定は◐中立に踏みとどまっています。
→ 8位 内需消費 -0.43pt ◐ 中立
小売業+0.49%(物語コーポレーション+16.65%等)は底堅いが、サービス業-0.76%が打ち消し。連続-1日・短長スプレッド+0.03ptでわずかにプラス、ローテーション判定は◐中立。10日累計-4.69ptで地合いの重さは残ります。
💧 9位 輸送・物流 -0.92pt ↘ 継続弱
空運業-1.29%・海運業-0.62%とディフェンシブ系の中で唯一の流出継続。原油高で燃料コスト警戒が直撃しています。連続-3日・本日pt-0.92で↘継続弱判定、地合いとして根強い流出傾向です。
💧 10位 製造業サイクル -1.35pt ↘ 継続弱
機械-0.78%・輸送用機器-1.32%(トヨタ-1.48%・本田-1.42%)でリスクオフの直撃を受けました。連続-1日でも本日pt-1.35と深く沈み、短長スプレッド-0.40ptで↘継続弱判定。10日累計-4.43ptと負け癖が継続しています。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の3対立軸はリスクオフ×資源高×金利中立という組み合わせです。リスク軸-1.11(リスクオフ)が一番強く出ており、原油急伸を反映した資源軸+1.04(資源高)が並走、金利軸は+0.06でほぼ中立どまり。米10年4.386%が高止まりしているのに金利軸が伸びきらないのは、銀行・保険が買われた一方で不動産・建設も同程度上昇したからです。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+0.06pt-0.16pt-1.60pt+1日中立
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2+1.04pt-0.07pt+4.54pt+1日資源高
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-1.11pt+0.85pt+2.91pt-1日リスクオフ

本文③でエネルギー・金融・不動産建設・生活防衛の4テーマが同時に🆙主役化、製造業サイクルと輸送・物流が↘継続弱という非対称な構図が浮かびましたが、その背景を3対立軸で読み解くと整理しやすくなります。リスク軸-1.11(リスクオフ・連続-1日)でグロース/シクリカル系から資金が抜け、その逃避先として金利軸+0.06(中立)の銀行・保険・不動産・建設、それから資源軸+1.04(資源高)のエネルギーがバリュー・ディフェンシブ含みで一斉に買われた、という資金の流れですね。私の見立てとしては、米株最高値更新の追い風がありながら値がさハイテクが利益確定で売られたという日本市場固有の事情が大きく、純粋なリスクオフではなく「米株強気の中での国内バリュー回帰」と読むのが妥当です。10日累計で見るとリスク軸+2.91pt・資源軸+4.54ptと両方プラス圏に残っており、流れは大きく崩れていません。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1日本トムソン6480機械+24.39%+24.09pt
2サンワテクノス8137卸売業+21.51%+21.21pt
3インターアクション7725精密機器+21.38%+21.08pt

機械セクター全体は-0.78%と弱い中で日本トムソン+24.39%が突出、これは決算インパクトと見られます。業種としては逆風だった3業種からの飛び抜けですので、個別要因の色が濃いです。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHD(285A)電気機器+3.26%1兆8,462億円SanDisk Q3決算を好感、半導体メモリへの資金回帰
ソフトバンクG(9984)情報・通信業-6.33%4,931億円値がさハイテク利食い、日経下落の主因の一つ
フジクラ(5803)非鉄金属+3.80%2,770億円非鉄金属+1.18%の中核、データセンター電線需要が継続テーマ

売買代金TOP3で全体の32.8%を占める集中型相場でした。キオクシア1銘柄で1.8兆円超という異例の代金規模で、半導体メモリ関連へのテーマ資金が一方向に集中しています。

最強モメンタム上位

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

RSI≥60・25日乖離率≥+5%・相対騰落+1pt以上の3条件を同時に満たした、トレンドが乗りに乗っている銘柄群です。ただし過熱スコアが+5以上だと反落リスクが付きまとうため、押し目を待つ姿勢が無難です。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
東海カーボン5301ガラス・土石製品+6.93%+6.63pt+6 (⚠ 過熱)
オーエスジー6136機械+1.46%+1.16pt+5 (⚠ 過熱)
FIG4392情報・通信業+18.65%+18.35pt+6 (⚠ 過熱)
DMG森精機6141機械+2.36%+2.06pt+7 (⚠⚠ 強過熱)
マクニカHD3132卸売業+11.03%+10.73pt+6 (⚠ 過熱)

高値更新×業種強し

本日年初来高値を更新した銘柄のうち、業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別の上昇と業種トレンドの両方が揃った、最も確度の高いシグナルです。本日は素材セクター(非鉄金属・金属製品)の集中度が際立ちます。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア
RS Technologies3445金属製品+39.09%+38.79pt+7 (⚠⚠ 強過熱)
トーカロ3433金属製品+12.90%+12.60pt+5 (⚠ 過熱)
三井金属5706非鉄金属+35.29%+34.99pt+6 (⚠ 過熱)
SWCC5805非鉄金属+17.97%+17.67pt+5 (⚠ 過熱)
大紀アルミニウム工業所5702非鉄金属+5.53%+5.23pt+2 (△ やや強)

売られすぎ反転候補

RSI≤35・25日乖離率≤-5%・出来高倍率≥1.5倍の3条件を満たした、底値圏で買い増しが入り始めている可能性のある銘柄です。逆張り・底値拾い向けの参考情報で、必ず順張りの押し目買いと組み合わせて検討してください。

銘柄名コード業種RSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
ピー・シー・エー9629情報・通信業4.33-18.02%1.93倍-2.18%-4 (✕ 売られ)
共英製鋼5440鉄鋼4.54-17.70%2.38倍+0.33%-4 (✕ 売られ)
ライフネット生命保険7157保険業5.62-19.07%1.84倍-5.72%-4 (✕ 売られ)
柿安本店2294食料品5.91-10.90%1.62倍-0.54%-5 (✕ 売られ)
シーティーエス4345サービス業6.96-8.30%2.15倍-0.48%-3 (△ やや弱)

踏み上げ候補

信用倍率1.0倍以下(空売りが買い残を上回る)かつ前日比+2%以上の銘柄を抽出しています。空売り残高が多い中での上昇は、売り方の損切り(ショートカバー)を呼び込みやすく、急騰に発展しやすいパターンです。信用倍率の低い順に並べています。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア
帝国繊維33020.29+14.18%+13.88pt+0 (→ 中立)
エン48490.47+4.47%+4.17pt-1 (→ 中立)
ケーズHD82820.45+4.44%+4.14pt+1 (→ 中立)
ニコン77311.00+4.38%+4.08pt+2 (△ やや強)
リコーリース85660.17+4.23%+3.93pt-3 (△ やや弱)

勝ち組セクターの中核株

業種の累積相対騰落が+2pt以上の業種から、時価総額が大きく(中核銘柄)、RSI≥50・乖離率≥0%でトレンドが乗っており、予想PERが同業種内で割安な銘柄を抽出しています。トップダウン方式での順張り買い候補で、中長期での参考情報になります。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア
RS Technologies ※関連市況確認要3445金属製品+22.00%-4.98+7 (⚠⚠ 強過熱)
SWCC ※関連市況確認要5805非鉄金属+21.00%1.77+5 (⚠ 過熱)
大紀アルミニウム工業所 ※関連市況確認要5702非鉄金属+11.95%-1.05+2 (△ やや強)
三井金属 ※関連市況確認要5706非鉄金属+31.92%2.50+6 (⚠ 過熱)
富士電機6504電気機器+19.85%1.39+6 (⚠ 過熱)

※「関連市況確認要」は鉄鋼・非鉄金属・金属製品・卸売業に該当する銘柄に付しています。商品市況・原油・銅・アルミ等の地合いが直接効くため、個別株のチャートだけでなく関連市況の確認を推奨します。

負け組セクターの中核株

業種の累積相対騰落が-2pt以下の業種から、時価総額が大きく、RSI≤50・乖離率≤0%で下落基調にあり、予想PERが同業種内で割高な銘柄を抽出しています。ポジション縮小や空売り戦略の参考情報です。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア
本田技研工業7267輸送用機器-1.42%9.50+0 (→ 中立)
極東開発工業7226輸送用機器-0.15%12.30-4 (✕ 売られ)
任天堂7974その他製品-8.44%19.74-3 (△ やや弱)
ペプチドリーム4587医薬品+0.44%28.50-1 (→ 中立)
SG HD9143陸運業-3.49%11.20-4 (✕ 売られ)

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温は+2 ☀微熱(やや強気)、高温シグナル0/4・低温シグナル1/4の点灯です。Layer 1が+2と暖かいのは値上がり業種19/33や新高安+35が効いた結果で、Layer 3で①RSI30以下銘柄比率が点灯したのは下げの強さがあった一部銘柄群に底値兆候が出ているサインです。点灯はまだ1個ですので、底値確定ではなくあくまで警戒の入り口、と読むのが妥当でしょう。

Layer 1:日々の体温(合計 +2 / ±5 → ☀微熱)

5項目のうち、上昇銘柄比率55.5%(+1)、新高安スプレッド+35(+1)が点灯して+2を稼ぎました。値上がり業種19/33は中立圏、日経-/TOPIX+は値がさ偏重で-にはならず0判定、TOP10売買代金上昇は5/10で中立。バリュー優位の地合いを素直に反映しています。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率55.5%≥55%≤35%+1
値上がり業種数19 / 33≥20≤110
新高値−新安値スプレッド+35≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向日経- TOPIX+両方+両方- or 値がさ偏重0
TOP10売買代金上昇数5 / 10≥8社≤3社0
Layer 1 合計+2 / ±5 ☀微熱(やや強気)

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

本日は4項目すべて未達ですので、相場全体としては過熱警戒の段階に入っていません。ただし②(日経225 25日乖離率)が+7.64%で進捗96%まで詰まっており、もう一段の上昇があれば点灯ラインに乗ります。あわせて④(信用評価損益率-5.45%・進捗86%)も近い圏内ですので、ジリ高が続けば数日後に高温シグナル点灯の可能性が出てきます。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率11.4%≥25%46%未達
日経225 25日乖離率+7.64%≥+8%96%未達
騰落レシオ25日99.65≥12580%未達
信用評価損益率-5.45%≥-3%86%未達
0 / 4 点灯 過熱なし

Layer 3:低温シグナル(1 / 4 点灯)

本日は①(RSI30以下銘柄比率)が22.3%で点灯閾値15%を上回り点灯、進捗100%です。一方で②(日経225 25日乖離率)は+7.64%ですので-側の閾値からは遠く0%、③(騰落レシオ6日)も123.62で過冷とは正反対の過熱領域、④(信用評価損益率-5.45%)も進捗36%にとどまります。Layer 3でLayer 2と異なり3項目目に騰落レシオ6日(25日ではなく)を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場では事実上ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。本日のように①だけ点灯する状態は、地合い全体は底値圏ではないものの、一部の売られすぎ銘柄に逆張り妙味が出始めているサインです。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率22.3%≥15%100%✅ 点灯
日経225 25日乖離率+7.64%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日123.62≤600%未達
信用評価損益率-5.45%≤-15%36%未達
1 / 4 点灯 底値接近のごく初期サイン

補助指標と相場の質

補助指標は同じ体温スコアでも中身の質が違う相場を識別する補助線です。本日は資金集中度32.8%で集中型、日経−TOPIX乖離率差+4.95ptで値がさ偏重、騰落レシオ6日123.62で過熱と、表面上は微熱+2でも内側は「値がさ偏重×集中型×短期過熱」というやや偏った構造です。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)32.8%集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)50.0%中立≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+2.69%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+4.95pt値がさ偏重≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)123.62過熱≤60で超過冷/≤80で過冷

本日の総合解釈:総合体温+2(☀微熱・やや強気)、高温シグナル0/4・低温シグナル1/4。本日はバリュー優位(金利軸+0.06・資源軸+1.04・リスク軸-1.11)でTOPIX+0.30%は底堅いものの日経-0.47%で値がさ反落、資金集中度32.8%(集中)・買い主導率50%という中身でした。最強テーマはエネルギー・金融・不動産建設・生活防衛の4テーマ同時主役交代という珍しい構図で、米株最高値更新の中で値がさハイテクが利食いに押された結果として国内バリュー回帰が進んだ格好です。Layer 3でRSI30以下22.3%が点灯し、売られすぎ銘柄群には底値兆候が出ています。ただし点灯はまだ1/4で、底値確定ではなくあくまで「下げ止まりを警戒し始めるタイミング」のサインにとどまります。明日以降は、補助指標で値がさ偏重+4.95pt・集中度32.8%が残るうちは反発があっても上値の伸びには限界がある、というのが私の見立てです。

本日のマクロ環境

★★★ 米株3指数続伸、ナス+1.71%でハイテク主導の最高値更新
前週末NYは、ナスダック+1.71%・S&P500+0.84%でそれぞれ過去最高値圏を更新。NYダウは+0.02%と小幅高にとどまる中、半導体・大型ハイテクへの資金集中が鮮明でした。本日寄り付きの日経は米株を引き継いで高く寄りましたが、その後はジリ安で大引け-0.47%。米株最高値の追い風があっても日本株では値がさ反落(SBG-6.33%・任天堂-8.44%)が重しになり、東京市場固有の「米株強気の中での国内バリュー回帰」という構図が鮮明になりました。
★★★ TOPIX+0.30%・グロース250+1.73%、日経-0.47%のバリュー優位相場
本日の特徴は3指数のばらつきです。日経-0.47%・TOPIX+0.30%・グロース250+1.73%。NT倍率は16.25と前日比-0.13で縮小、値上がり業種は33中19業種でTOPIX側に味方しました。寄り高で始まり利食いに押されてダラダラ下落したものの、TOPIXとグロース250がプラスを保ったため相場の雰囲気は決して悪くありません。バリュー(銀行+1.95%・保険+1.44%・食料品+2.98%・その他金融+2.33%)への主役交代と、値がさ(情報・通信業-2.10%・その他製品-2.95%・輸送用機器-1.32%)の反落が同時進行した日でした。
★★ バリューの4テーマ同時主役化(エネルギー・金融・不動産建設・生活防衛)
10テーマ中の上位4テーマが揃って🆙主役化判定で、これは比較的珍しいパターンです。1位エネルギー+1.01pt(原油急伸)、2位金融+1.01pt(米金利上昇・銀行買い)、3位不動産・建設+0.95pt、4位生活防衛+0.54pt(食料品決算)。下位はテクノロジー・内需消費が◐中立、輸送・物流(連続-3日)と製造業サイクル(リスクオフ直撃)が↘継続弱という構図。
★★ ドル円157.10円(+0.31)・米10年4.386%で円安・金利高継続
ドル円は157円台で円安基調が続き、米10年金利4.386%も高止まり。為替・金利の組み合わせはバリュー(銀行・保険)を後押しする方向で、本日の主役交代と整合します。一方で円安進行は輸出株の支援にもなるはずですが、本日は値がさハイテクの利食いが優先された格好です。
★ WTI 98.81ドル(+4.28%)、中東情勢警戒で原油再上昇
米・イラン情勢が改善せず、原油は再度上昇しました。WTIは98.81ドルで前日比+4.28%、エネルギー関連(鉱業+1.48%・石油石炭+1.15%)を直接押し上げ、一方で空運業-1.29%・海運業-0.62%といった燃料コストに敏感な業種への重しになりました。100ドル台が定着するようだとインフレ・金利上昇経路にも影響し、警戒範囲です。

明日の注目ポイント

翌日のシナリオ分析

シナリオA(強気):バリュー主導の地固め継続
本日4テーマ主役化したバリュー(エネルギー・金融・不動産建設・生活防衛)が、ローテーション判定🆙主役化を維持して連続+2日以上に伸びるシナリオ。TOPIXが3,850超で続伸し、Layer 2②(日経225 25日乖離率・進捗96%)がもう一段詰まれば、相場全体としてもバリュー優位の地合いが固まります。米株3指数が最高値圏を維持できる前提で、米長期金利が4.4%前後で安定すれば、金融・保険への買いも継続しやすい環境です。
シナリオB(弱気):値がさ反落が止まらず日経が崩れる
SBG-6.33%・任天堂-8.44%といった値がさハイテクの利食いが翌日も続き、日経が一段安するシナリオ。本日のように日経-/TOPIX+で値がさ偏重+4.95ptの構造が続くと、ある時点でTOPIXも引きずられます。Layer 3①(RSI30以下22.3%)が点灯しており、底値兆候が広がれば一時的な強い反落も警戒範囲。原油100ドル超えが続けば、空運・海運・製造業サイクルへの圧力も強まり、↘継続弱テーマが拡大する展開もあります。
🟢 最注目セクター(連続流入×買い主導):金融・生活防衛
本日エクセル④先回りアラートで「流入×買い主導」判定が出たのが金融(買主率100%)と生活防衛(買主率86%)です。3対立軸とも整合(金利軸+0.06・リスク軸-1.11でバリュー回帰)し、ローテーション判定も両者🆙主役化。明日以降の継続流入が期待される筆頭候補です。

🟢 新規流入期待:エネルギー
本日pt+1.01・連続+1日・買主率100%(代金TOP100で1銘柄ながら全員買い)。原油WTI98.81ドル(+4.28%)・中東情勢警戒という素直なマクロ材料があり、まだ大型株への波及は限定的ですので、新規流入余地が残っています。

🔴 警戒(流出×売り主導):製造業サイクル
代金TOP100で16銘柄・シェア9.4%、買主率25%(売り主導)、⑦pt=-1.35pt。連続-1日でしたが、本日のように深く沈むと地合いとして根強い流出が続きやすく、トヨタ-1.48%・本田-1.42%・三菱重工-2.79%といった主力どころが揃って売られている点に注意が必要です。

🟡 翌日の注目点:原油・米株動向・米長期金利
①WTIが100ドル台に定着するか(インフレ・金利再加速リスク)、②米株が最高値圏を維持できるか(日本値がさへの追加売り圧力)、③米10年4.4%水準の安定(金融セクター継続買いの前提)。この3点が翌日以降のシナリオを大きく左右します。

→ セクターローテーションの実践への落とし込みは セクターローテーションで勝つ3つの原則を読む

総合判定(11因子モデル) +1 / 11 やや強気

11因子モデルでの本日の総合スコアは+1 / 11、判定はやや強気です。A〜E群の内訳は以下のとおりです。

  • A群(指数間の力関係):±0 TOPIX+0.30%は横ばい圏、日経-TOPIX差-0.77ptでTOPIX優位、グロース-TOPIX差+5.00ptで小型優位(+1)。日経の値がさ反落が-1要因として相殺し、A群はトータル±0。
  • B群(市場全体の広がり):+1 新高安スプレッド+35(+1)が主因。値上がり業種19/33・上昇銘柄比率55.5%は中立圏でしたが、需給の良好さがB群をプラスにしました。
  • C群(資金の質):±0 売買代金急増銘柄の平均+3.08%で勢いあり(+1)、一方でRSI50超銘柄が35.6%にとどまり勢い不足(-1)。シクリカル-ディフェンシブ差-0.56%は中立圏で相殺。
  • D群(過熱・偏重リスク):-1 ⚠ 警戒要因 売買代金TOP3シェアが32.8%で30%超え、大型3銘柄(キオクシア・SBG・フジクラ)への極端な集中。RSI70超や騰落レシオは過熱閾値未達ですが、相場全体の幅が狭いことには注意が必要です。
  • E群(外部環境):+1 VIX17.07で中立、ナス+1.71%・S&P+0.84%の合算+2.55%でリスクオン援護(+1)。米株最高値圏の追い風がしっかり効いています。

一言まとめ:米株最高値の追い風を受けながらも、日経は値がさ反落で-0.47%。一方でTOPIX+0.30%・グロース250+1.73%は底堅く、バリュー優位の主役交代相場(エネルギー・金融・不動産建設・生活防衛が同時🆙主役化)が地味に進行しました。総合判定+1(やや強気)は需給と外部環境の良好さに支えられていますが、D群の代金集中度32.8%は警戒要因として明示しておきます。明日以降は、シナリオAのバリュー地固めが優勢と見ますが、値がさハイテクの反落が止まらないとシナリオBへの転換もあり得ます。

翌日の注目セクター3つ:金融(連続+1日🆙主役化・買主率100%・米金利下支え)、②生活防衛(連続+1日🆙主役化・買主率86%・食料品決算継続)、③エネルギー(原油急伸・買主率100%・大型株波及余地)。

→ 11因子モデルの各因子の意味・判定基準・スコア解釈について詳しく知りたい方は:11因子モデルの読み方を読む

本記事は私個人の市場分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。記載のスコア・指標は本ブログ独自の分析手法に基づくもので、投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。データは大引け値ベースで、見落とし・誤記の可能性があります。本記事の情報を用いて損失が発生した場合でも、当方は一切の責任を負いません。

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