今週の日本株|2026年5月18日〜22日の市場資金フロー|木金急反発で週間+3.14%、半導体主導の強気回帰

目次

今週の日本株|2026年5月18日〜22日の市場資金フロー|木金急反発で週間+3.14%、半導体主導の強気回帰

今週(5/18-22)の日本株は、月曜こそ米金利上昇を嫌気して3日続落、値上がり業種がわずか5/33という極端に狭い物色からのスタートになりました。ところが火曜には値上がり業種が27/33へ急回復して裾野が一気に広がり、水曜は一転してグロース250が-4.47%と小型成長株が総崩れになるなど、序盤は方向感の定まらない往復相場が続いています。流れが変わったのは週後半で、木曜は米株高を好感してSBG+19.85%を筆頭に全面反発し、金曜も日経+2.68%(63,338円)と続伸、非鉄金属・半導体・電子部品が主役となって強気回帰で週を締めくくりました。結果、日経平均は週間+3.14%、グロース250は+4.08%と堅調に着地しています。来週は決算シーズンが一巡して大型決算や主要経済指標が乏しいぶん、米株最高値圏の地合いと米・イラン情勢が最大の焦点になりそうです。
日経平均 週間
+3.14%
TOPIX 週間
+0.74%
グロース250 週間
+4.08%
勝ち組セクター首位
サービス業
負け組セクター首位
卸売業
週間値上がり銘柄TOP3
FIG +96.15%
アステリア +58.14%
クオンツ総研 +51.30%
週間値下がり銘柄TOP3
アーレスティ -27.80%
UMCエレ -19.23%
楽天銀 -19.22%
📌 今週3行まとめ
  • 週の流れ:月曜の極狭物色からの弱気スタート、火曜の裾野広い急反発、水曜のグロース急落を経て、木金で米株高を好感した半導体主導の急反発という、方向感が二転三転したのち週末に強気回帰した往復相場になりました
  • 勝ち組セクター:サービス業/情報・通信業/銀行業の3強。リクルートHDの好決算を起点とした内需グロースと、米金利4.5%台で選好されたメガバンク、そしてSBG急騰の情報通信に資金が集まりました
  • 来週の焦点:大型決算・主要指標が乏しいなかでの米株最高値圏の持続性と米・イラン情勢、そして日経60,000円台を固めての64,000円トライの可否です

今週の日本株:週間マーケットサマリー

指標週初(前週末)週末(5/22)週間変化コメント
日経平均61,409.0763,338.85+3.14%史上最高値圏。木金で+5.9%の急反発
TOPIX3,863.973,892.46+0.74%大型株の上昇は限定的
グロース250795.84828.32+4.08%水曜-4.47%後に急反発
ドル円158.42159.12+0.70円159円台の円安が継続
米10年金利4.544%4.572%+0.028pt4.5%台で高止まり
VIX18.6616.77-1.8916.8へ低下しリスクオン
NYダウ49,53150,291+1.53%5万ドル台で最高値圏
WTI原油102.1498.72-3.35%100ドル割れ・週末96ドル台

今週の日本株:業種別の資金フロー総括

週間累積対TOPIX相対騰落とは
今週5日間の各業種の相対騰落(pt)を合計したものが「週間累積相対騰落」です。プラスの値が大きいほど「今週は市場平均より強く買われた」、マイナスの値が大きいほど「今週は売られた」ことを示します。+5pt以上=圧倒的勝ち組、+2〜5pt=強い、-2〜-5pt=弱い、-5pt以下=圧倒的負け組と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

今週の業種別資金フローを見ると、勝ち組の主役はサービス業(+9.43pt)でした。リクルートHDの好決算が牽引役になって、内需グロースに資金が集まった1週間です。続く情報・通信業(+5.54pt)はSBGの急騰がテーマ外から逆行的に押し上げる形になり、銀行業(+4.28pt)・その他金融業(+4.11pt)は米金利4.5%台の高止まりを背景に、メガバンクやJPXなど取引所関連へ資金が向かいました。週後半には半導体・MLCC物色が加速して、電気機器(+3.17pt)も上位に浮上しています。

一方、負け組のトップは卸売業(-7.09pt)で、WTI原油の100ドル割れと資源安を受けて商社が軟調でした。建設業(-6.93pt)・不動産業(-5.15pt)は金利上昇観測が重しになり、石油・石炭製品(-6.90pt)もWTI下落による収益懸念から売られています。出遅れ・ディフェンシブ離れでパルプ・紙(-5.76pt)も下位に沈みました。総じて「内需グロース+金融」へ資金が回帰する一方で、資源・素材・金利敏感セクターから資金が抜けた、という色分けがはっきり見えてきます。

業種週間ランキング 2026/05/18-22 業種別の週間累積相対騰落(対TOPIX5日累計pt)。勝ち組はサービス業プラス9.43pt、情報通信プラス5.54pt、銀行プラス4.28pt。負け組は卸売業マイナス7.09pt、建設業マイナス6.93pt、石油石炭マイナス6.90pt。 業種別 週間累積相対騰落ランキング(対TOPIX 5日累計pt) サービス業 +9.43pt 情報・通信業 +5.54pt 銀行業 +4.28pt その他金融業 +4.11pt 電気機器 +3.17pt 不動産業 -5.15pt パルプ・紙 -5.76pt 石油・石炭製品 -6.90pt 建設業 -6.93pt 卸売業 -7.09pt 勝ち組TOP5(緑) / 負け組TOP5(赤)
▲ グラフ2:業種別 週間累積相対騰落ランキング(勝ち組TOP5・負け組TOP5)

今週の日本株:業種別 週間累積ランキング

週間累積対TOPIX相対騰落とは
今週5日間の各業種の相対騰落(pt)を合計したものが「週間累積相対騰落」です。プラスの値が大きいほど「今週は市場平均より強く買われた」、マイナスの値が大きいほど「今週は売られた」ことを示します。+5pt以上=圧倒的勝ち組、+2〜5pt=強い、-2〜-5pt=弱い、-5pt以下=圧倒的負け組と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

勝ち組セクター TOP5

業種週間累積相対騰落週間騰落率属するテーマ一言コメント
1サービス業+9.43pt+10.2%内需消費リクルートHD好決算が牽引、内需グロースの主役
2情報・通信業+5.54pt+6.3%テーマ外SBG急騰でテーマ外から逆行上昇
3銀行業+4.28pt+5.0%金融米金利4.5%台でメガバンクに資金
4その他金融業+4.11pt+4.9%テーマ外JPX・取引所関連が堅調
5電気機器+3.17pt+3.9%テクノロジー半導体・MLCC物色が週後半に加速

負け組セクター TOP5

業種週間累積相対騰落週間騰落率属するテーマ一言コメント
1卸売業-7.09pt-6.3%商社原油安と資源安で商社軟調
2建設業-6.93pt-6.2%不動産・建設金利上昇観測で全面安が継続
3石油・石炭製品-6.90pt-6.1%エネルギーWTI100ドル割れで収益懸念
4パルプ・紙-5.76pt-5.0%テーマ外出遅れ・ディフェンシブ離れ
5不動産業-5.15pt-4.4%不動産・建設長期金利上昇で重し

今週は「内需グロース+金融」へ資金が回帰する一方で、資源・素材は週前半の急落が響いた1週間でした。サービス業(+9.43pt)はリクルートHDの好決算を起点に断トツの首位です。情報・通信業(+5.54pt)はSBGの急騰が押し上げ、銀行業(+4.28pt)・その他金融業(+4.11pt)は米金利4.5%台の高止まりで選好されました。電気機器(+3.17pt)は週後半の半導体・MLCC物色で浮上しています。逆に商社(卸売業-7.09pt)・建設業(-6.93pt)・石油石炭(-6.90pt)は原油100ドル割れと金利上昇観測で軟調でした。なお注目したいのが非鉄金属で、金曜は+6.83%と最強だったものの火曜の-8.29%急落が響いて週累計は-4.57ptの負け組。フジクラ主導のボラの大きさが象徴的だったと感じています。

今週の日本株:個別銘柄 週間ハイライト

週間騰落率とは
週間騰落率は「前週末終値」から「今週末終値」までの変動率です。エクセルの東証プライム全銘柄データベースからランキングを算出しています。TOP10には中小型株も含まれますが、記事では主要材料が判明している銘柄を中心に紹介しています。
過熱スコアとは
過熱スコアは本ブログ独自の5指標(RSI・サイコロジカルライン・25日乖離率・出来高倍率・信用倍率)を-2〜+2点で採点し、合計-10〜+10点で個別銘柄の買われすぎ/売られすぎを機械的に判定する手法です。+5以上で過熱(買われすぎ)、-5以下で過冷(売られすぎ)と判定。週次では金曜終値時点のスコアを基準値として記載します。
ℹ️
今週のエクセル週③シートには過熱スコア列がまだ整備されていないため、下記TOP10テーブルでは過熱スコア列を省略しています。代わりにPER・PBRと主な材料を併記しました。

週間 値上がり率 TOP10

コード銘柄名週間騰落率セクターPER/PBR主な材料
14392FIG+96.15%サービス業80.0/6.221Q営業益+55%・経常+64%。搬送ロボ/IoT決済で連日S高、上場来高値
23853アステリア+58.14%情報・通信業—/5.25出資先SpaceXの上場計画観測。26/3期も増収増益(営業益+31%)
39552クオンツ総研+51.30%サービス業14.8/7.45
45074テスHD+49.44%建設業70.0/1.70
54047関電化+48.29%化学25.6/2.4127/3期 増収増益・増配予想を好感しS高(関東電化)
66976太陽誘電+34.61%電気機器63.2/3.30MLCC・電子部品の半導体物色で急騰、売買代金上位
73656KLab+30.18%情報・通信業—/2.81
86191エアトリ+30.04%サービス業33.0/1.16
9285Aキオクシア+29.13%電気機器—/22.42半導体メモリー全面高。売買代金首位の今週の主役
107600日本MDM+28.41%精密機器354/0.84

週間 値下がり率 TOP10

コード銘柄名週間騰落率セクターPER/PBR主な材料
15852アーレスティ-27.80%輸送用機器32.1/0.2926/3期5.9%経常減益(コンセンサス未達)+来期減収減益予想で失望売り
26615UMCエレ-19.23%電気機器—/0.64
35838楽天銀-19.22%銀行業10.4/2.28出資・再編報道で乱高下、配当予想0円開示で急反落
44275カーリット-18.47%化学16.4/1.24
53150グリムス-17.44%サービス業10.4/2.86
65803フジクラ-16.65%非鉄金属51.5/14.33週前半-19%S安級の急落、金曜+7.75%も戻し切れず
74112保土谷-16.52%化学26.1/0.64
86369トヨカネツ-16.47%機械13.0/0.87
91871ピーエス-16.04%建設業12.3/1.47
106103オークマ-15.85%機械18.3/0.97

値上がり上位は中小型の業績サプライズ(FIG・アステリア・関電化・ヨコレイ・Fスターズ)が席巻し、大型では太陽誘電・キオクシア・リクルートが主役になりました。半導体メモリー・電子部品(MLCC)とサービス業のグロースが二枚看板です。一方、値下がり上位はアーレスティの決算失望が突出し、フジクラ・UMCエレなど半導体周辺の過熱反動、楽天銀の再編思惑による乱高下が目立ちました。「業績の確かさ」が買われ、「過熱と思惑」が売られた、選別色の濃い一週間だったと見ています。

今週の日本株で主役となった銘柄

主役銘柄の抽出ロジック
今週の「主役銘柄」は、各営業日の値上がり率TOP20・値下がり率TOP20・売買代金TOP20に2日以上登場した銘柄を、出現パターン別に分類したものです。単純な週間騰落率ランキングでは見えない「売買代金首位に居座った主力株」「連日値動きTOPに名を連ねた銘柄」を可視化することで、今週の物色の中心を立体的に把握できます。
📖
登場パターンの記号:=その日の値上がり率TOP20入り(急騰)/=値下がり率TOP20入り(急落)/=売買代金TOP20のみ(方向感なく資金集中)。例えばフジクラの「●▼▼●▲」は、毎日売買代金上位の主力でありながら週前半に急落率上位へ沈み、金曜に急騰率側へ反発した値下がり主役だったことを表します。

🟢 主力値上がり組

コード銘柄名業種登場(月〜金)ストーリー
4062イビデン電気機器●●▲▲▲半導体パッケージ基板の本命。野村が目標株価1.86万円に引き上げ、週後半は連日急騰
285Aキオクシア電気機器▲●▲▲●売買代金首位の常連。半導体メモリー全面高で週間+29.13%、相場の主役
5706三井金属非鉄金属▲●●●▲半導体部材(微粒銅・パッケージ材)で堅調、売買代金上位を維持
6857アドバンテスト電気機器●●▲●●半導体テスター大手。売買代金トップクラスで資金の受け皿
6146ディスコ機械●●●▲●半導体製造装置の主力。売買代金上位の常連
6920レーザーテック電気機器●●●▲●半導体検査装置。大型半導体物色の一角で売買代金上位
8035東京エレクトロン電気機器●●●▲●半導体製造装置の最大手。売買代金上位の常連
8306三菱UFJ FG銀行業▲●●●●メガバンク代表。売買代金上位に毎日着座、金融の核
6981村田製作所電気機器●・・▲▲MLCC・電子部品。週末にかけ電子部品物色で買い直し
9983ファーストリテイリング小売業●●▲・●内需大型の代表。売買代金上位常連で指数寄与大
6098リクルートHDサービス業▲●●・・5/18の好決算でサービス業を牽引(+16.58%)、週間+25.10%の主役

⚪ 資金集中組(週中ずっと売買代金上位)

コード銘柄名業種登場(月〜金)ストーリー
7011三菱重工業機械●●●●●防衛・原子力の本命。値動きは限定的だが売買代金に5日連続着座
8316三井住友FG銀行業●●●●●メガバンク。方向感は乏しいが資金が常時集まる金融の柱

🔴 主力値下がり組

コード銘柄名業種登場(月〜金)ストーリー
5803フジクラ非鉄金属●▼▼●▲電線最大の主役。週前半は-19%S安級の急落→金曜+7.75%反発のボラ高
5801古河電気工業非鉄金属●▼▲▼▲データセンター向け電線。週内に上下動を連発した乱高下銘柄
9984ソフトバンクグループ情報・通信業●●▼▲▲木金で急騰(+19.85%→+11.89%)。指数を1社で押し上げた主役
8411みずほFG銀行業▼●▲●●メガバンク。金利動向に振られつつ売買代金上位を維持
7974任天堂その他製品●●●▼●ゲーム大型。売買代金常連だが週末は軟調

📈 値上がり常連(モメンタム中小型)

コード銘柄名業種登場(月〜金)ストーリー
543AARCHION輸送用機器・▲▲・▲中小型モメンタム。値上がり率TOP20に3日ランクインの常連

主役銘柄を眺めると、半導体製造装置(東京エレクトロン・ディスコ・アドバンテスト)とメガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ)が「資金集中組(●連発)」として相場の土台を作り、フジクラ・SBGがボラの中心になっていたのが見て取れます。値上がり主役はイビデン・キオクシアの半導体メモリー/パッケージ基板と、好決算のリクルートHD。値下がり主役はフジクラ・古河電工の電線勢が過熱反動で乱高下しました。指数を押し上げたのは少数の主力株で、裾野の広がりはまだ限定的──というのが今週の主役銘柄から浮かぶ構図です。

今週のテーマ別資金フロー

テーマ別フローとは
本ブログ独自の10テーマは、東証33業種から24業種を集約してまとめたグループ分類です(カバー24業種+除外9業種)。今週5日間の各テーマの平均相対騰落(pt)を合計した「週間累積テーマ別相対騰落」を表示します。プラス側上位は「今週、市場全体より強く資金が入ったテーマ」、マイナス側下位は「資金が抜けたテーマ」を示し、業種単独では見えにくい資金の大きな流れを把握できます。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ℹ️
今週のエクセル週②シートには10テーマの集約列がまだ整備されていないため、勝ち組/負け組セクターから手動で10テーマに集約し、各テーマの代表的な構成業種の週間累積相対騰落を目安として掲載しています。

強かったテーマ TOP3

テーマ週間累積pt(目安)主要構成業種牽引役・材料
1内需消費+9.43ptサービス業リクルートHD好決算が牽引、内需グロースの主役
2金融+4.28pt銀行業米金利4.5%台でメガバンクに資金回帰
3テクノロジー+3.17pt電気機器半導体・MLCC物色が週後半に加速

弱かったテーマ TOP3

テーマ週間累積pt(目安)主要構成業種牽引役・材料
1商社-7.09pt卸売業WTI原油100ドル割れと資源安で全面安
2不動産・建設-6.0pt前後建設業(-6.93)・不動産業(-5.15)金利上昇観測が重し
3エネルギー-6.90pt石油・石炭製品WTI下落で収益懸念

今週はテーマ単位で見ても「内需消費+金融+テクノロジー」へ資金が回帰する一方、「商社・不動産建設・エネルギー」という資源・金利敏感系から資金が抜けるローテーションが鮮明でした。内需消費はサービス業のリクルートHD好決算が起点、金融は米金利4.5%台の高止まりでメガバンクが選好、テクノロジーは週後半の半導体・MLCC物色が牽引役です。逆に、WTI原油の100ドル割れが商社・エネルギーを直撃し、金利上昇観測が不動産・建設に重しとなりました。なお、素材(非鉄金属)は金曜+6.83%と最強だった半面、火曜の急落が響いて週累計はマイナスと、テーマ内でのボラが極端に大きかった点が今週の特徴だったと感じています。

今週の日本株:年初来高値・安値更新 週間集計

高値・安値更新の5日累積とは
今週5日間の各業種について「年初来高値を更新した銘柄数 − 年初来安値を更新した銘柄数」を毎日集計し、5日分を合計したものです。プラスが大きいほど高値更新銘柄が多くて上昇モメンタムが強い、マイナスが大きいほど安値更新が多くて下落モメンタムが強い、という見方になります。週間騰落率が「価格の動き」を映すのに対し、こちらは「どれだけの銘柄が新高値・新安値を取ったか」という相場の地力を映します。

高値更新が多かった業種 TOP5

業種5日累計(高-安)評価
1電気機器+23+2+4+2+7+8強い高値モメンタム
2銀行業+150+13+200強い高値モメンタム
3保険業+9+2+4+2+10強い高値モメンタム
4精密機器+60+3+1+1+1強い高値モメンタム
5ガラス・土石製品+5+1+10+1+2強い高値モメンタム

※ 卸売業も+5(火曜+5が中心)で5位タイでしたが、業種の性格を考慮してTOP5には素材・金融寄りの上位を並べています。

安値更新が多かった業種 TOP5

業種5日累計(高-安)評価
1建設業-25-5-7-4-3-6安値更新が優勢で軟調
2機械-10-1-4-3-20安値更新が優勢で軟調
3不動産業-6-10-20-3安値更新が優勢で軟調
4鉄鋼-6-2-2-200安値更新が優勢で軟調
5輸送用機器-30-3000安値更新が優勢で軟調

高安バランスを見ると、今週は電気機器(+23)が高値更新モメンタムで断トツ、続いて銀行業(+15)・保険業(+9)・精密機器(+6)と並び、半導体と金融が高値圏を主導した構図がはっきり出ています。とくに電気機器は月曜から金曜まで一度もマイナスにならず、木曜+7・金曜+8と週後半に加速しているのが印象的でした。一方で安値側は建設業(-25)が最弱で、機械(-10)・不動産業(-6)・鉄鋼(-6)が続きます。金利上昇に弱い建設・不動産と、需要鈍化が懸念される機械・鉄鋼が新安値を出しやすい地合いでした。市場全体では金曜時点で高値12銘柄・安値16銘柄と高安差-4の拮抗で、指数が最高値圏にある割には「全面的に新高値が量産される」という強さまでは出ていない、という点は頭の片隅に置いておきたいところです。

今週の日本株:今週の3対立軸の動き

3対立軸とは
3対立軸は本ブログ独自の集約フレームで、10テーマ集約からさらに3つの基本対立構造を取り出したものです。金利軸(金融−不動産建設)/資源軸(エネルギー+素材+商社−輸送物流+内需消費)/リスク軸(製造業サイクル+テクノロジー+素材−生活防衛)の3つの差分pt値で、市場の主軸テーマを把握します。週次では各軸の累積pt値で「今週はどの軸が動いたか」を読み取り、テーマ別フローよりも一段抽象度の高いレンズで相場全体の構造を捉えます。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ℹ️
今週のエクセル週⓪シートには3対立軸の直近10日累積ptのみが記録されており、月〜金の日次5日内訳は現在データ準備中です。そのため下記テーブルでは10日累積pt(≒直近2週間の方向感)を提示しています。日次内訳は次回以降の対応予定です。
軸名構成(プラス側 − マイナス側)直近10日累積解釈
金利軸金融 − 不動産建設+15.6pt金融が圧倒的優位(金利上昇メリット)
資源軸エネ+素材+商社 − 輸送物流+内需消費-3.26pt資源系→内需へローテーション
リスク軸製サイ+テクノ+素材 − 生活防衛-1.01ptほぼ中立(リスクオン・オフが拮抗)

3対立軸では、金利軸が+15.6ptと圧倒的に大きく振れているのが目を引きます。これは金融(銀行・保険・その他金融)が不動産・建設を大きく上回ったことを映していて、米10年金利が4.5%台で高止まりするなか「金利上昇でメリットを受ける金融」と「金利上昇が重しになる不動産・建設」のコントラストが鮮明だった、ということです。今週の業種別ランキングで銀行業(+4.28pt)・その他金融業(+4.11pt)が上位、建設業(-6.93pt)・不動産業(-5.15pt)が下位だった事実と、ぴたりと符合しています。資源軸は-3.26ptで、WTI原油の100ドル割れを受けて商社・エネルギーが売られた一方、内需消費(サービス業など)が相対的に強かったローテーションを反映しています。リスク軸は-1.01ptとほぼ中立で、これは週前半のリスクオフ(月・水の急落)と週後半のリスクオン(木・金の急反発)が打ち消し合った結果だと読んでいます。総じて今週は「金利軸=金融優位」が一番はっきりした構造で、本文②のテーマ別フローで金融が上位・商社が下位だったのと同じ現象を、より抽象度の高いレンズで捉えたものになっています。

今週の日本株:週間スコア推移(11因子モデル)

11因子モデル
11因子モデルは相場を5つの群(A:トレンド、B:幅・需給、C:勢い、D:過熱調整、E:マクロ)に分類して採点する手法です。各日の総合スコアは -9 〜 +11 の範囲を取り、+7以上で「強気・全面リスクオン」、-7以下で「全面安・警戒」と判定します。週次では5日分を合計して週全体の流れを見ます。
→ もっと詳しく知りたい方は:11因子モデルの詳細解説を読む

今週のスコア推移は、まさにジェットコースターのような展開でした。月曜は前週末の米金利上昇を引きずってTOPIXが-0.97%と3日続落、値上がり業種は33業種中わずか5業種という極端な全面安で、A群(トレンド)・B群(幅・需給)がともに-2に沈み、総合スコアは-5の弱気スタートになっています。ところが火曜は一転、銀行が+3.47%と買われて値上がり業種が27/33へ急拡大し、上昇比率も71.3%まで回復してB群が+3へ改善、総合は+2のやや強気へ。ただこの日は非鉄金属がフジクラ主導で-8.29%と急落しており、足元の不安定さも同居していました。水曜はそのグロース不安が表面化してグロース250が-4.47%の全面安、値上がり業種は3/33・上昇比率16.9%まで一気に縮小し、総合は今週最悪の-6まで沈みます。流れが変わったのは木曜で、米株高を好感してSBGが+19.85%と突出、情報通信が+4.87%と牽引して全面反発、A群が+2へ戻って総合+3。そして金曜は半導体・非鉄主導でさらに続伸し、日経は+2.68%(63,338円)、A群+3・C群(勢い)+2と勢いを増して総合+4の強気で週を締めくくりました。月曜-5から金曜+4へ、振れ幅9ポイントの荒い1週間だった、という総括になります。

日付総合スコアA:トレンドB:幅・需給C:勢いD:過熱調整E:マクロ判定
5/18(月)-5-2-200-1弱気
5/19(火)+2+1+3-1-10やや強気
5/20(水)-6-2-20-1-1弱気
5/21(木)+3+20+1-1+1やや強気
5/22(金)+4+30+2-10強気
週合計-2+2-1+2-4-1週末は強気回帰
📊 今週のスコア総括

5日合計は-2ptと数字だけ見れば小幅マイナスですが、中身は「週初の弱気(-5/-6)を週後半の強気(+3/+4)で取り返した強気回帰」の1週間でした。因子分解で見ると、A群(トレンド)が-2→+3と最大の改善幅を見せ、上昇のエンジンそのものは確かに復活しています。C群(勢い)も終盤+2へ。一方でD群(過熱調整)は週を通じて-1で居座り、少数主力株への資金集中(集中度39.8%)と25日乖離+4.58%が示す「狭く高い」相場の体質は残ったままです。上昇の力強さは本物でも、裾野(値上がり業種数)が20業種超へ広がるかどうかが、強気持続か高値もみ合いかの分岐点になると見ています。

週間スコア推移 2026/05/18-22 11因子モデル総合スコアの5日推移。月マイナス5、火プラス2、水マイナス6、木プラス3、金プラス4。週初の弱気から木金で強気へ回帰した往復相場。 週間スコア推移(11因子モデル・総合スコア) +9 +5 -5 +11 -9 0 月 5/18 火 5/19 水 5/20 木 5/21 金 5/22 -5 +2 -6 +3 +4 週合計 -2pt / 週末は強気回帰
▲ グラフ1:週間スコア推移(11因子モデル)月-5 → 金+4 の強気回帰

今週の日本株:市場体温計(先行指標)週間推移

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

今週の市場体温計は、日々の体温(Layer 1合計)が月曜-3(❄凍結)→火曜+2(☀微熱)→水曜-3(❄凍結)→木曜+4(🔥熱中症)→金曜+2(☀微熱)と、寒暖を毎日行き来する乱高下の1週間でした。ただ注目したいのは、過熱を示すLayer 2の高温シグナルが5日間ずっと0/4で一度も点灯せず、底値を示すLayer 3の低温シグナルも月曜に1つ点いただけで火曜以降は0/4だったことです。日々の体温こそ激しく振れましたが、相場の質(後述の補助指標)は5日間とも「中立」を維持しており、過熱でも底値でもない宙ぶらりんの中で指数だけが押し上げられた、という構図でした。

Layer 1:日々の体温(5項目・週間推移 −5〜+5)

Layer 1は5つの項目を-1〜+1で日々採点し、合計を-5〜+5の温度スコアにします。今週は上昇銘柄比率とプラスサイド業種数が月・水にマイナスへ振れ、木・金は日経-TOPIX差と売買代金TOP10集中度がプラスに転じる、という「週前半は地合い悪化・週後半は値がさ主導」の温度変化がはっきり出ています。

項目
上昇銘柄比率-1+1-1+10
プラスサイド業種数-1+1-1+10
高値安値差0+1000
日経-TOPIX差-10-1+1+1
売買代金TOP10集中度0-10+1+1
Layer 1 合計-3
❄凍結
+2
☀微熱
-3
❄凍結
+4
🔥熱中症
+2
☀微熱

Layer 2:高温シグナル(4項目・点灯式)

Layer 2は騰落レシオ25日 ≥125 やRSI70以上比率 ≥30% など、相場の「過熱の極端値」を点灯式で捉える4項目です。今週は5日間すべて0/4で、過熱警戒シグナルは一度も点灯しませんでした。指数は最高値圏まで上がっていますが、騰落レシオ25日が90台に留まるなど、過熱の量的サインはまだ出ていない、ということです。

指標群
高温シグナル点灯数(騰落レシオ25日 ≥125/RSI70以上比率 ≥30%/強気パーフェクトオーダー比率 ≥35%/GU高値圏比率 等の4項目)0/40/40/40/40/4

※ 今週のエクセル週⑤シートはLayer 2を点灯数(n/4)の集計値で記録しているため、4項目それぞれの点灯有無の内訳は省略し、日次の合計点灯数のみを掲載しています。

Layer 3:低温シグナル(4項目・点灯式)

Layer 3は騰落レシオ6日 ≤60 やRSI30以下比率 ≥30% など、相場の「底値の極端値」を点灯式で捉える4項目です。今週は月曜だけ1/4が点灯し、火曜以降は0/4で消灯しました。月曜の弱気スタートの局面で一瞬だけ底値シグナルがちらついたものの、火曜の反発で即座に解消した形です。なお3項目目に騰落レシオ6日を採用しているのは、「上昇はじわじわ・下落は急激」という日本株の特性に合わせた意図的な非対称設計です。

指標群
低温シグナル点灯数(騰落レシオ25日 ≤70/RSI30以下比率 ≥30%/騰落レシオ6日 ≤60/信用評価損益率 等の4項目)1/40/40/40/40/4
ℹ️
Layer 3の点灯は「下げ止まりを警戒し始めるタイミング」のサインであって、即座の押し目買いを推奨するものではありません。あくまでリスク管理の補助線として見ています。

補助指標と相場の質

同じ体温スコアでも「中身の質」が違う相場を見分けるための補助線です。今週末(5/22)の値で見ると、買い主導率が90%まで急改善する一方で売買代金集中度が39.8%と高く、「少数の主力株に資金が集中しながら指数が押し上げられた」典型的な資金集中相場だったことが読み取れます。

補助指標週末(5/22)値判定目安
売買代金集中度(TOP3)39.8%やや高め50%超で資金集中相場
買い主導率(値上がり比率)90%非常に高い70%超で買い優勢
騰落レシオ25日90.64中立125超で過熱・70未満で底値
日経25日乖離率+4.58%やや過熱気味+5%接近で過熱警戒
相場の質中立中立

今週の総合解釈をまとめると、Layer 1の体温は月-3→火+2→水-3→木+4→金+2と日替わりで激しく乱高下し、方向感の定まらない週でした。それでも高温シグナルは終始0/4、低温シグナルも木金は0/4で、過熱でも底値でもない「中立」圏をしっかり維持しています。騰落レシオ25日は82〜90台と過熱ライン(125)からは程遠い水準で、上値追いの余地そのものはまだ残っていると見ています。一方で買い主導率が木曜80%・金曜90%と週後半に急改善し、資金集中度も金曜39.8%と高めだったことから、少数の主力株への資金集中で指数を押し上げた「資金集中相場」の様相が強い1週間でした。先行指標としての体温計は「過熱はしていないが裾野は狭い」というやや危うい中立を示しており、来週はこの集中がほぐれて裾野が広がるか、それとも反動が出るかを注視したいところです。

今週の日本株:週間マクロ環境の変化

米株が最高値圏へ続伸(★★★):NYダウが週後半に5万ドル台へ乗せて最高値圏、ナスダック・S&P500も最高値圏を維持しました。金曜引け後(米現地)にはダウが取引時間中の最高値を更新、SOX指数は+1.99%と半導体が一段高に。この外部環境の強さが、今週の日本株の木金急反発を後押しした最大の追い風です。
ℹ️
VIX低下とWTI原油100ドル割れ(★★):VIXは18.66から16.77まで低下してリスクオン地合いを示し、WTI原油は週末96ドル台まで下落しました。原油安は商社・鉱業には逆風ですが、陸運・空運など内需・コスト敏感セクターには追い風になります。
⚠️
米・イラン情勢は前進も不確実性が残存:戦争終結に向けて一定の前進が見られたものの、濃縮ウラン・ホルムズ海峡をめぐる協議は継続中です。原油の地政学プレミアムが再燃すれば、資源株↑・内需株↓のリバーサルが起きる可能性があり、来週も最大の不確定要素として残ります。

日本市場・為替・金利の週間推移

指標5/185/195/205/215/22週間変化コメント
日経平均60,815.7360,550.3759,804.1961,683.9263,338.85+3.14%史上最高値圏。木金で+5.9%
TOPIX3,826.543,850.673,791.653,853.813,892.46+0.74%大型株は限定的な上昇
グロース250798.12823.01786.25796.92828.32+4.08%水曜-4.47%後に急反発
ドル円158.86159.06159.06158.98159.12+0.70円159円台の円安継続
米10年金利4.599%4.603%4.649%4.580%4.572%+0.028pt4.5%台で高止まり
VIX18.9718.0018.0217.3316.77-1.8916.8へ低下しリスクオン

米国指数・商品の週間推移(各日の前日終値ベース)

指標5/185/195/205/215/22週間変化コメント
NYダウ49,530.9449,690.9649,368.9550,013.9950,291.02+1.53%5万ドル台で最高値更新
ナスダック26,225.1426,090.7325,870.7126,270.3626,293.10+0.26%最高値圏で小幅高
S&P5007,408.497,403.047,353.627,432.967,445.73+0.50%最高値圏を維持
WTI原油102.14103.21102.9198.8898.72-3.35%100ドル割れ・週末96ドル台
4,550.804,554.104,486.904,534.204,522.80-0.61%4500ドル台で一服

今週の日本株:来週の重要イベント

重要度の凡例
来週の決算・指標は、時価総額1,000億円以下の小型銘柄を除外し、以下の基準で重要度を判定しています。
★★★(最注目)=時価総額1兆円超、またはセクター代表銘柄/FOMC・日銀会合・米CPI・PCE・雇用統計などの主要指標
★★(注目)=時価総額3,000億〜1兆円の中堅上位銘柄/中規模の経済指標
※時価総額はスクリーナー実測値に基づき、大まかな桁感で示しています。
📅
来週(5/25〜29)は決算シーズンが終了し、日程イベントが乏しい1週間です。時価総額1,000億円超の主要企業による決算発表予定はなく、FOMC・日銀会合・米CPI/PCE・米雇用統計といった★★★級の主要経済指標も予定されていません。個別の材料は中小型の業績修正・適時開示が中心になる見込みです。そのぶん、相場を動かすのは「日程外の変動要因」、つまり米株最高値圏の地合いと地政学ニュースへの感応度が高まります。

来週の要注意テーマ(日程外の変動要因)

カレンダー上の大型イベントが乏しいぶん、来週は以下の4テーマが相場の方向を左右しそうです。

テーマ内容と注目ポイント
🛢️ 米・イラン情勢戦争終結に向け一定の前進。ただし濃縮ウラン・ホルムズ海峡の協議は継続中。原油の地政学プレミアムが再燃すれば、資源株↑・内需株↓のリバーサルに注意。
📈 米株最高値圏の持続性ダウ最高値更新・SOX+1.99%。半導体高が続けば日本の電機・半導体装置に追い風。逆に米株が調整入りなら、過熱気味の日本株も反落リスク。
🌡️ 過熱の有無日経25日乖離+4.58%・騰落レシオ90と過熱圏には未到達。ただし少数主力株への資金集中(集中度39.8%)が進行中で、裾野が狭いままだと反落しやすい。
💴 為替159円台の円安継続が輸出株の支え。円高への転換は重しになる。
来週の最優先ウォッチ:日程イベントが少ないぶん、WTI原油・VIX・SOX指数・中東報道の4点を最優先で確認したい1週間です。とくに原油が地政学リスクで100ドル超へ回帰した場合は、資源株の逆行高と内需株の反落という「今週と逆の動き」が起きやすい点に注意しています。

今週の日本株:来週のシナリオ分析

金曜の日経平均は63,338.85円(+2.68%)で引け、引け後の日経先物は63,281とほぼ同水準で堅調を維持しています。米株が最高値圏・VIX16.7・円安159円・WTI96ドル台と外部環境は良好なまま週を越すため、来週の想定レンジは61,800〜64,500円と置いて、以下の3シナリオで考えています。

🟢 シナリオA:強気継続(45%)
  • 条件:米株最高値圏+SOX高が持続、円安159円維持、原油96ドル台で安定
  • 展開:半導体・電子部品・サービス業主導で日経64,000円トライ。押し目は浅く5日線(≒62,600)が下支え。値上がり業種が20超へ広がれば本格上昇
  • 注目:SOX・NYダウ・ドル円・25日乖離
押し目を拾うスタンスが有効な局面
🟡 シナリオB:調整・高値もみ合い(38%)
  • 条件:過熱(25日乖離+4.6%)の解消売り、資金集中の反動で裾野が狭いまま
  • 展開:62,000〜63,500円のレンジ。少数主力株は高値もみ合い、出遅れ内需・金融へ資金分散。指数は横ばいでも個別は循環物色
  • 注目:集中度・騰落レシオ25・値上がり業種数
出遅れ・循環物色を拾うスタンスが有効な局面
🔴 シナリオC:弱気転換(17%)
  • 条件:米・イラン協議の決裂(原油再騰)、または米株調整入り・円高転換
  • 展開:原油100ドル超回帰でリスクオフ、61,000円割れも。半導体・グロースの過熱反動が大きく、商社・資源は逆行高の可能性
  • 注目:WTI・VIX・米10年・中東報道
キャッシュ比率を高めるスタンスが有効な局面

来週の注目セクター

判定セクター今週累積ptシナリオ別の見通し主な関連銘柄
◎継続電気機器+3.17A:半導体・MLCC続伸の本命。SOX高を素直に映す8035 東エレク/6857 アドテスト/6976 太陽誘電
◎継続サービス業+9.43A:好決算モメンタム持続。ただし過熱で短期は一服も6098 リクルート/4751 サイバー/4324 電通G
○堅調情報・通信業+5.54A:SBG次第。指数寄与大、ボラに注意9984 SBG/9433 KDDI/9432 NTT
○堅調銀行業+4.28B:金利高止まりで下支え。出遅れ分散の受け皿8306 三菱UFJ/8316 三井住友FG/8411 みずほ
△乱高下非鉄金属-4.57A/C:フジクラ次第でボラ大。金曜の急反発が続くか正念場5803 フジクラ/5801 古河電工/5802 住友電工
▲警戒卸売業(商社)-7.09C:原油安が逆風。ただし96ドル台安定なら底打ちも8058 三菱商事/8031 三井物産/8001 伊藤忠
▲警戒建設業-6.93B/C:金利上昇観測で重し継続1801 大成建設/1812 鹿島/1928 積水ハウス
▲警戒石油・石炭製品-6.90C:WTI次第。地政学再燃なら逆行高の芽5020 ENEOS/5019 出光/1605 INPEX
☆妙味陸運業-2.47原油安メリット。出遅れ内需として押し目拾い妙味9020 JR東/9022 JR東海/9021 JR西
☆妙味空運業+0.60原油安の最大受益。反転の初動を確認9201 JAL/9202 ANA

私のメインシナリオは、A(強気継続)を45%で最有力に置いています。米株は最高値圏で、金曜引け後もダウ最高値・SOX+1.99%と勢いが衰えず、VIX16.7・円安159円・WTI96ドル台と外部環境は良好。日経先物63,281は金曜終値とほぼ同水準なので、週明けは堅調なスタートを想定し64,000円トライを見込んでいます。スタンスは押し目拾いですが、25日乖離+4.58%・資金集中度39.8%という「狭く高い」相場なので、寄り付き高値の追随は避けたいところです。5日線(≒62,600円)への回帰や前場後半の押し目を待って、半導体(東エレク・アドテスト)・電子部品(太陽誘電・村田)・サービス業(リクルート)を拾う方針で見ています。原油安メリットの陸運・空運は出遅れ妙味として監視。最大のリスクは中東リバーサル(米・イラン協議が決裂して原油100ドル超回帰)と過熱の解消売りで、WTI・VIX・SOXと中東報道を最優先で確認し、原油急騰・VIX急伸が出たらC(弱気)へ重心を移して手じまいを早める、という心づもりです。

🏆 今週の総合判定:強気回帰(週合計:-2pt)

週次スコア推移:月-5 → 火+2 → 水-6(最悪) → 木+3 → 金+4(最高)

A〜E群 週次合計:

  • A トレンド:+2(週初-2から+3へ、最大の改善幅で上昇エンジン復活)
  • B 幅・需給:-1(火曜の裾野拡大も週前半の全面安が相殺)
  • C 勢い:+2(木金で半導体・非鉄主導の勢いが回復)
  • D 過熱調整:-4(週を通じて資金集中リスクが居座る)
  • E マクロ:-1(VIX低下は追い風も金利高止まりでニュートラル寄り)

今週の総括:月曜の極狭物色での弱気スタート、水曜のグロース全面安という底を経て、木金で米株高を好感した半導体主導の急反発で締めくくった「強気回帰」の1週間でした。5日合計こそ-2ptの小幅マイナスですが、A群(トレンド)が-2→+3と最も大きく改善し、上昇のエンジンそのものは確かに復活しています。一方でD群(過熱調整)が-4で居座り、集中度39.8%・25日乖離+4.58%が示す「狭く高い」相場の体質は残ったままです。指数は最高値圏でも、上昇の力強さと裾野の狭さが同居する、楽観しきれない終わり方になっています。

来週の焦点:米株最高値圏の持続性(SOX・NYダウ) / 米・イラン情勢と原油(WTI100ドル回帰の有無) / 資金集中がほぐれて値上がり業種が20超へ広がるか / 日経64,000円トライの可否

📊 スラッグ:japan-stock-weekly-20260522

免責事項:本記事は市場のデータを基にした情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘や特定銘柄の推奨を行うものではありません。対TOPIX相対騰落・週間累積相対騰落・11因子モデル・市場体温計・3対立軸は私が独自に運用している指標であり、学術的に検証されたものでもなければ、将来の相場を保証するものでもありません。投資判断は最終的にご自身の責任において行ってください。株式投資にはリスクが伴い、元本を毀損する可能性があります。

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