【4/13-17週次】日経+2.73%堅調、木曜に史上最高値更新も金曜は半導体主導で急落
② 日本ケミコン +35.12%
③ HIOKI +34.42%
② 三機工業 -12.65%
③ 松竹 -12.39%
- 週の流れ:月曜の軟調な滑り出しから火〜木で急反発、木曜に日経平均59,518円の史上最高値を記録するも、金曜は半導体主導で大幅反落のジェットコースター展開
- 勝ち組セクター:情報・通信業/電気機器/繊維製品の3強。AIデータセンター関連と電子部品(MLCC)関連に資金集中
- 来週の焦点:4/24(金)の大型決算集中日(キーエンス・ファナック・ルネサス・中外製薬・野村HD他)と、日経60,000円の節目突破可否
週間マーケットサマリー
まず今週の主要指標の動きを確認しておきましょう。日経平均は週初56,502円から週末58,475円まで+1,551円(+2.73%)と堅調、途中で木曜の59,518円という史上最高値を記録しました。グロース250は+3.33%と日経を上回る強さを見せ、新興市場のAI関連テーマが活況でした。一方で注目すべきはWTI原油の急落(105→90ドル、-14.2%)で、ホルムズ海峡情勢の後退が資源セクターを直撃しています。
| 指標 | 週初(月) | 週末(金) | 週間変化 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 56,502.77 | 58,475.90 | +1,551.79円 (+2.73%) | 木曜59,518円で週間最高値タッチ。最終日反落 |
| TOPIX | 3,723.01 | 3,760.81 | +20.96pt (+0.56%) | 日経対比で小幅上昇。大型バリューは出遅れ |
| グロース250 | 759.78 | 790.28 | +25.44pt (+3.33%) | 新興市場堅調。AI関連の資金流入継続 |
| VIX(恐怖指数) | 23.50 | 17.95 | ▼-5.55 (-23.6%) | 週を通じて恐怖感が大幅後退、リスクオン鮮明 |
| ドル円 | 159.72 | 159.40 | -0.32円 (-0.20%) | レンジ内の小幅円高。ただし160円台定着の気配 |
| 米10年金利 | 4.38% | 4.315% | -0.065pp | 小幅低下でグロース株追い風 |
| ナスダック総合 | 22,917 | 24,102.70 | +1,185.70 (+5.17%) 🏆 | 史上最高値更新。米ハイテクの勢い強い |
| WTI原油 | 105.0 | 90.09 | -14.91 (-14.2%) | 急落。商社・資源株圧迫/コスト減の両面影響 |
| 騰落レシオ25日 | – | 108.54 | 木→金 +4.58 | 中立→やや過熱圏の手前。120超の警戒水準は未達 |
シクリカル累計+0.17%・ディフェンシブ累計-1.60%で「シクリカル-ディフェンシブ差 +2.01pp」→ リスクオン判定。
グロース(IT)累計+5.46%・バリュー(金融)累計+0.08%で「グロース-バリュー差 +4.51pp」→ グロース優勢判定。
日経-TOPIX週間差+2.17pp・グロース-TOPIX週間差+2.77ppで中小型・グロース優勢の週でした。
業種別 週間資金フロー概況
今週の業種フローを一言でまとめると、「グロース+シクリカルが並走する強気ローテーション」です。首位は情報・通信業(+5.62pt)で、ソフトバンクグループ(+19.83%)やさくらインターネット(+22.95%)などのAI関連が牽引しました。2位の電気機器(+4.36pt)はMLCC値上げ・半導体物色がテーマで、太陽誘電(+25.14%)・日本ケミコン(+35.12%)・HIOKI(+34.42%)などのAIデータセンター関連が急騰しています。3位の繊維製品(+3.27pt)はTSIホールディングス(+27.35%)の再編観測・アパレル買いが主役、4位の非鉄金属(+2.96pt)は半導体部材と銅需要で堅調、5位のサービス業(+1.50pt)は決算サプライズ銘柄が支えとなりました。勝ち組5業種すべてが5日連続プラスを記録しており、週を通しての方向性は非常に明確です。
一方で負け組は資源・インフラ勢が上位を占めました。最下位の卸売業(-6.43pt)は原油急落で商社軟調、鉱業(-5.98pt)は資源安・INPEX直撃、石油・石炭製品(-5.06pt)はWTI 82ドル台で収益懸念、建設業(-4.85pt)は金利上昇観測で全面安、医薬品(-3.71pt)は中外製薬決算前で様子見という構図です。背景にはWTI原油の急落(105→90ドル、-14%)があり、商社・資源・機械セクターを直接圧迫しました。建設業は-21社の安値更新と33業種中最弱の動きで、タマホーム(-11.95%)・三機工業(-12.65%)・新日本空調・朝日工業社・日揮HDなどが全面安となっています。なおバリュー系では銀行+0.88pt・証券+0.97ptが踏ん張った一方、保険-3.03pt・不動産-2.81ptは軟調で、同じバリュー内でも明暗が分かれた週となりました。
業種別 週間累積ランキング
勝ち組セクター TOP5(対TOPIX相対プラス)
| # | 業種名 | グループ | 累積対TOPIX | 週間騰落率 | 最強日 | コメント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 情報・通信業 | グロース(IT) | +5.62pt | +7.59% | 火 (+2.59pt) | 5日連続プラス。SBG・野村総研・AIインフラ関連が牽引 |
| 2 | 電気機器 | シクリカル | +4.36pt | +4.08% | 火 (+1.84pt) | 5日連続プラス。MLCC値上げ報道で電子部品急騰 |
| 3 | 繊維製品 | シクリカル | +3.27pt | +2.50% | 金 (+1.42pt) | 5日連続プラス。TSIHD急騰が押し上げ要因 |
| 4 | 非鉄金属 | シクリカル | +2.96pt | +0.01% | 火 (+3.25pt) | 5日連続プラス。ただし金曜の半導体売りに連動して週末失速 |
| 5 | サービス業 | グロース(IT) | +1.50pt | +3.33% | 金 (+2.65pt) | 5日連続プラス。マネーフォワード・ベイカレント・SHIFTがリード |
負け組セクター TOP5(対TOPIX相対マイナス)
| # | 業種名 | グループ | 累積対TOPIX | 週間騰落率 | 最弱日 | コメント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 卸売業 | 総合商社 | -6.43pt | -4.34% | 水 (-2.28pt) | 33業種中最下位。原油急落で商社株が全面安 |
| 2 | 鉱業 | 資源・エネルギー | -5.98pt | -3.25% | 水 (-3.88pt) | 原油105→90ドルの直撃。INPEXなど資源株軟調 |
| 3 | 石油・石炭製品 | 資源・エネルギー | -5.06pt | -3.34% | 木 (-1.58pt) | ENEOS・出光など精製各社が連日マイナス |
| 4 | 建設業 | 内需・インフラ | -4.85pt | -3.47% | 水 (-1.58pt) | 安値更新-21社で全33業種最弱。全面安 |
| 5 | 医薬品 | ディフェンシブ | -3.71pt | -1.33% | 火 (-1.53pt) | リスクオン相場でディフェンシブ売り継続 |
セクター総括としては、グロース系(情報・通信業・サービス業)+シクリカル系(電気機器・繊維製品・非鉄金属)の5業種が並走するリスクオン型ローテーションが特徴でした。かつ勝ち組5業種すべてが5日連続プラスを記録しており、週を通しての方向性は非常に明確です。他方で、負け組は資源・インフラ関連が総崩れで、原油急落と金利上昇観測が重石となりました。このローテーションは「原油安+VIX低下+米10年金利低下」という典型的なグロース追い風マクロ環境と整合的であり、来週もマクロが大きく崩れなければ継続する可能性が高いといえます。
個別銘柄 週間ハイライト
週間値上がり率 TOP10(東証プライム)
| # | コード | 銘柄名 | 週間RTN | セクター | 主な材料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3994 | マネーフォワード | +38.62% | サービス業 | 4/14 1Q決算で経常黒字転換・SaaS ARR+34.2%。4/15株主優待導入発表でストップ高 |
| 2 | 6997 | 日本ケミコン | +35.12% | 電気機器 | 26/3期純利益予想を2倍に上方修正・和解金17億円を特別利益計上。AIデータセンター向けMLCC需要 |
| 3 | 6866 | HIOKI(日置電機) | +34.42% | 電気機器 | 4/15 1Q決算で売上+16.0%・営業利益+27.8%。電子測定器はデータセンター・EV需要で+27.7% |
| 4 | 6740 | ジャパンディスプレイ | +32.53% | 電気機器 | 4/16東証プライム値上がり率1位。低位株で投機的売買が活発化 |
| 5 | 3608 | TSIホールディングス | +27.35% | 繊維製品 | 4/16年初来高値更新。アパレル業界再編観測が手掛かり |
| 6 | 6976 | 太陽誘電 | +25.14% | 電気機器 | 4/14台湾紙がMLCC・インダクタ等の5月値上げ報道。AIサーバー向け需要 |
| 7 | 6532 | ベイカレント | +24.40% | サービス業 | 4/14本決算発表で過去最高益見込み。4/15ストップ高+14.32% |
| 8 | 3046 | ジンズホールディングス | +23.84% | 小売業 | 業績堅調を背景に続伸 |
| 9 | 3778 | さくらインターネット | +22.95% | 情報・通信業 | AIデータセンター/GPUクラウド需要が背景。※PER1153倍の高PER |
| 10 | 4092 | 日本化学工業 | +21.82% | 化学 | 電池材料・電子材料関連の中期成長期待 |
なお11位以下も含めると、マニー(+21.66%)・SBG(+19.83%)・SHIFT(+19.43%)・ボードルア(+19.18%)・ラクス(+19.07%)と全てプラス20%近い高パフォーマンスで、上位15銘柄の顔ぶれからは明確に「AI関連+決算サプライズ+中小型グロース」というテーマの集中が読み取れます。
週間値下がり率 TOP10(東証プライム)
| # | コード | 銘柄名 | 週間RTN | セクター | 主な材料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2884 | ヨシムラ・フード・HD | -19.59% | 食料品 | 4/15 26/2期決算で経常-60.2%減益・事前予想下回る。ホタテ事業不振で営業利益-62.3% |
| 2 | 1961 | 三機工業 | -12.65% | 建設業 | 建設セクター全面安(建設業は週累積-21社で全33業種最弱) |
| 3 | 9601 | 松竹 | -12.39% | 情報・通信業 | 4/16東証プライム値下がり率3位。4月上旬の年初来高値から急落 |
| 4 | 2379 | ディップ | -12.17% | サービス業 | 求人市場の減速観測 |
| 5 | 1419 | タマホーム | -11.95% | 建設業 | 建設セクター全面安。※PER76.8倍の高PER調整 |
| 6 | 4676 | フジ・メディア・HD | -11.43% | 情報・通信業 | メディア関連の構造問題で続落 |
| 7 | 3678 | メディアドゥ | -11.34% | 情報・通信業 | 出版・電子書籍市場の減速 |
| 8 | 9716 | 乃村工藝社 | -11.00% | サービス業 | ディスプレイ・商業施設関連の減速 |
| 9 | 8061 | 西華産業 | -10.71% | 卸売業 | 商社セクター全面安(WTI原油105→90ドル急落) |
| 10 | 8237 | 松屋 | -10.71% | 小売業 | インバウンド株調整。※PER202倍の高PER |
値下がり上位には「決算失望+セクター連動売り+過熱調整」の3パターンが混在しました。最大の下落はヨシムラ・フード・HD(-19.59%)で、ホタテ事業不振により経常-60.2%の大幅減益となったことが直撃しています。次に目立つのは建設セクターの連動売りで、三機工業(-12.65%)・タマホーム(-11.95%)に加え、15位圏外では新日本空調・朝日工業社・日揮HDなども連日マイナスとなり、建設業全体の-21社安値更新という最弱セクターの構図を形作りました。さらに商社・機械も西華産業や三井物産、三菱重工、日本製鋼所などがWTI原油急落とイラン情勢の急変に巻き込まれて軟調でした。最後に、大阪チタニウムテクノロジーズ(-9.35%、15位)は25日乖離+43.6%の過熱圏からの反動調整で、テーマ株の過熱バブル終了を示唆する動きとなっています。
- 決算サプライズ:マネーフォワード・HIOKI・SHIFT・ベイカレント・日本ケミコン
- AIデータセンター/MLCC:太陽誘電・日本ケミコン・さくらインターネット
- 米ハイテク連動:SBG(Arm+6%・OpenAI投資益)
- 決算失望:ヨシムラHD(経常-60.2%)
- 建設・商社・機械の原油安直撃:タマホーム・三機工業・西華産業
- 過熱調整:大阪チタ(乖離+43.6%)・松屋(PER202倍)
今週の主役銘柄
🟢 主力値上がり組(3銘柄)
今週、売買代金TOP20に3日以上登場しながら、値上がり率ランキングにも顔を出した銘柄が3社ありました。アドバンテスト(6857)は金曜のSOX+7.14%を好感し、半導体テスト装置大手としての注目度を示しました。JX金属(5016)は銅・非鉄テーマで火曜に急騰、売買代金でも連日上位となりました。ソフトバンクグループ(9984)は4/14に+12.70%と大きく上昇し、Arm+6%・OpenAI投資益を材料に米ハイテク連動銘柄としての存在感を見せました。
| コード | 銘柄名 | セクター | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ストーリー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6857 | アドバンテスト | 電気機器 | ● | ▲ | ● | ● | ● | 金曜SOX+7.14%好感・半導体テスト装置大手 |
| 5016 | JX金属 | 非鉄金属 | ● | ▲ | ● | ● | ● | 銅・非鉄テーマで火曜に買われ売買代金でも連日上位 |
| 9984 | ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | ● | ▲ | ● | ● | ● | 4/14 +12.70%、米ハイテク株高・Arm+6%・OpenAI投資益 |
⚪ 資金集中組(8銘柄)
値上がりも値下がりもランキング入りしていないものの、連日で売買代金TOP20に居続けた銘柄が8社ありました。フジクラ(5803)は光ファイバー/AIインフラテーマ、東京エレクトロン(8035)・ディスコ(6146)は半導体主力として連日売買代金上位を維持しました。ファーストリテイリング(9983)・任天堂(7974)・三菱UFJ(8306)・三菱重工(7011)・日立製作所(6501)などの日経寄与度大手にも連日の資金集中が続いており、これらが相場全体の方向感を左右する主力軍として機能しています。
| コード | 銘柄名 | セクター | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ストーリー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5803 | フジクラ | 非鉄金属 | ● | ● | ● | ● | ● | 光ファイバー/AIインフラテーマで連日売買代金上位 |
| 8035 | 東京エレクトロン | 電気機器 | ● | ● | ● | ● | ● | 半導体主力で売買代金5日連続上位 |
| 9983 | ファーストリテイリング | 小売業 | ● | ● | ● | ● | ● | 日経寄与度大手で連日資金集中 |
| 6146 | ディスコ | 機械 | ● | ● | ● | ● | ● | 半導体製造装置、4/22本決算を控えて連日注目 |
| 8306 | 三菱UFJ | 銀行業 | ● | ● | ● | ● | ● | 金利動向にらみで連日売買代金上位 |
| 7011 | 三菱重工業 | 機械 | ● | ● | ● | ● | ● | 防衛+中東情勢注視で連日資金集中 |
| 7974 | 任天堂 | その他製品 | ● | ● | ● | ● | ● | Switch 2関連で連日売買代金上位 |
| 6501 | 日立製作所 | 電気機器 | ● | ● | ● | ● | – | 総合電機主力、売買代金常連 |
🔴 主力値下がり組(7銘柄)
売買代金TOP20に3日以上登場しながら、値下がり率ランキングにも入った銘柄が7社ありました。最も目立ったのはキオクシアホールディングス(285A)で、「●▲▼●▼」という複雑な動きから分かる通り、火曜に急騰するも金曜は半導体主導急落で-9.86%と大きく売られ、週末の相場を象徴する存在となりました。レーザーテック(6920)も金曜の半導体主導急落で大幅反落、古河電気工業(5801)・住友電気工業(5802)はAI/データセンター関連として資金集中後に利確調整、イビデン(4062)は半導体パッケージ基板で月水に下落率上位入り、三井金属(5706)は銅価動向にらみで水曜に下落、日東紡績(3110)はガラス繊維・半導体CCLでの動きとなりました。
| コード | 銘柄名 | セクター | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ストーリー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 285A | キオクシアHD | 電気機器 | ● | ▲ | ▼ | ● | ▼ | AI半導体物色→金曜半導体主導急落で-9.86% |
| 5801 | 古河電気工業 | 非鉄金属 | ● | ● | ▼ | ● | ● | AI/DC関連で資金集中後、水曜に利確調整 |
| 6920 | レーザーテック | 電気機器 | ● | ● | ● | ● | ▼ | 金曜半導体主導急落で大幅反落 |
| 3110 | 日東紡績 | ガラス・土石製品 | ● | ● | ▼ | ● | ● | ガラス繊維・半導体CCLで売買代金上位、水曜反落 |
| 5802 | 住友電気工業 | 非鉄金属 | ▼ | ● | ● | ● | – | 電線・電池関連で主力級の流動性 |
| 4062 | イビデン | 電気機器 | ▼ | ● | ▼ | – | – | 半導体パッケージ基板、月水で下落率上位 |
| 5706 | 三井金属 | 非鉄金属 | ● | ● | ▼ | ● | – | 銅価動向にらみ、水曜に下落率上位 |
📈 値上がり常連(2銘柄)
中小型のモメンタム銘柄として、値上がり率TOP20に3日以上ランクインした銘柄が2社ありました。日本ケミコン(6997)は純利益2倍上方修正とMLCCテーマで週前半に連日値上がり、マネーフォワード(3994)は1Q黒字転換と優待導入の材料で火〜木と連日ランキング入りを果たしました。いずれも決算サプライズ起点で短期間に一気に上昇したパターンで、今週の小型グロース物色の象徴的な存在です。
| コード | 銘柄名 | セクター | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ストーリー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6997 | 日本ケミコン | 電気機器 | ▲ | ▲ | ▲ | ▲ | – | 純利益2倍上方修正・MLCCテーマで週前半連日値上がり |
| 3994 | マネーフォワード | 情報・通信業 | – | ▲ | ▲ | ▲ | – | 1Q黒字転換+優待導入で火〜木連日値上がり |
値上がり率ランキングTOP10(マネフォ・HIOKI・太陽誘電等)は「決算サプライズ」や「AIテーマ中小型」が主役でしたが、売買代金で見ると東エレ・ディスコ・フジクラ・ファストリ・任天堂・三菱UFJ・三菱重工・日立といった日経寄与度大手が相場の重心として機能していたことが分かります。つまり表面的なランキングの裏で、これら主力株の資金フローが相場全体の方向性を決めていたという構図です。金曜の反落局面ではキオクシアやレーザーテックといった半導体主力株が売りの中心となり、これも「主力値下がり組」として姿を現しました。
年初来高値・安値更新 週間集計
高値更新が多かった業種 TOP5
| # | 業種名 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 5日合計 | 日次平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 電気機器 | +12 | +19 | +19 | +15 | +8 | +73社 | +14.6社 |
| 2 | 銀行業 | +9 | +19 | +19 | +7 | +4 | +58社 | +11.6社 |
| 3 | 卸売業 | +4 | +5 | +5 | +5 | +3 | +22社 | +4.4社 |
| 4 | 機械 | +5 | +6 | +4 | +3 | +1 | +19社 | +3.8社 |
| 5 | 精密機器 | +4 | +5 | +6 | +2 | +1 | +18社 | +3.6社 |
安値更新が多かった業種 TOP5
| # | 業種名 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 5日合計 | 日次平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 建設業 | -2 | -3 | -4 | -4 | -8 | -21社 | -4.2社 |
| 2 | サービス業 | -2 | -3 | -4 | -1 | -1 | -11社 | -2.2社 |
| 3 | 海運業 | -3 | -2 | 0 | 0 | 0 | -5社 | -1.0社 |
| 4 | 鉄鋼 | -2 | -1 | 0 | 0 | -1 | -4社 | -0.8社 |
| 5 | 空運業 | -1 | -1 | 0 | -1 | 0 | -3社 | -0.6社 |
週間スコア推移(11因子モデル)
今週の週間スコアはまさに「ジェットコースター展開」の一言に尽きます。月曜は前週末の流れを引きずり、TOPIX-0.45%と弱含み、A群・B群ともに-2でスコア-5の全面安・警戒スタートとなりました。和平協議決裂・原油105ドル急騰を受けて安値更新も65銘柄に拡大しています。しかし火曜には非鉄金属・電気機器のシクリカル主導で値上がり業種が18/33に回復し、スコアは一気に+5へと10ポイント急改善、キオクシア1.64兆円・SBG+12.70%が牽引しました。水曜は勢いがやや鈍化して+2、そして木曜には非鉄+4.29%・電機+2.69%の急騰で今週最高の+8(強気・リスクオン)を記録し、日米3指数が史上最高値を同時更新する歴史的な局面を迎えました。ところが金曜には反動で半導体主導の急落となり(キオクシア-9.86%・アドバン-2.64%)、値上がり業種がわずか4/33の全面安でスコアは-4まで低下しました。結果、週合計では+6ptで着地し、ジェットコースター展開を締めくくった週となっています。
日次スコア推移テーブル
| 日付 | 総合 | A群 トレンド | B群 幅需給 | C群 勢い | D群 過熱 | E群 マクロ | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4/13(月) | -5/11 | -2 | -2 | -1 | 0 | 0 | 全面安・警戒 |
| 4/14(火) | +5/11 | +2 | +1 | +2 | 0 | 0 | やや強気 |
| 4/15(水) | +2/11 | +1 | +1 | 0 | 0 | 0 | 中立・様子見 |
| 4/16(木) | +8/11 | +3 | +2 | +3 | -1 | +1 | 強気・リスクオン |
| 4/17(金) | -4/11 | 0 | -2 | +1 | -3 | 0 | 弱気 |
| 週間累計 | 合計+6pt | +4 | 0 | +5 | -4 | +1 | やや強気 |
- 最高値の日:木曜 +8/11(強気・リスクオン)→ 日米3指数の史上最高値同時更新
- 最安値の日:月曜 -5/11(全面安・警戒)→ 和平協議決裂・原油急騰の影響
- 最も強かった群:C群(勢い)+5 ― 週の半ばでシクリカルが急伸したことが寄与
- 最も弱かった群:D群(過熱調整)-4 ― 木・金に資金集中と過熱シグナルが点灯
- 週間変化:前週金曜+3 → 今週金曜-4で前週比-7pt。ただし5日平均は+1.2ptでプラス圏を維持
市場体温計(先行指標)週間推移
市場体温計は2026/04/16(木)から運用開始のため、今週は木・金の2日分のみ蓄積されています。来週から5日推移で本格稼働となりますので、本セクションは試験運用の位置づけでご覧ください。
| 指標名 | 木(4/16) | 金(4/17) | 変化 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| RSI70超(過熱比率) | 10.4% | 24.5% | +14.1% | ⚠ 警戒域に向かって進行 |
| RSI30以下(売られすぎ比率) | 3.5% | 1.8% | -1.7% | ○ 底値警戒は改善 |
| RSI50以上(上昇維持比率) | 58.6% | 75.3% | +16.7% | ○ 強含み |
| 乖離率+10%超 | 10.2% | 7.9% | -2.3% | → 横ばい |
| 出来高1.5倍超の銘柄数 | 81 | 86 | +5.0 | ○ 強含み |
| 上昇銘柄比率 | 63.4% | 34.5% | -28.9% | ✗ 弱含み |
| 新高値/新安値比率 | 3.94 | 1.48 | -2.5 | ✗ 弱含み |
| 騰落レシオ25日 | 103.96 | 108.54 | +4.6 | 中立圏(過熱圏120の手前) |
木→金の2日間のみではありますが、動きは明確でした。RSI70超(過熱比率)が10.4%→24.5%と倍以上に拡大し、警戒域(20%超)へと突入しています。一方で上昇銘柄比率は63.4%→34.5%に急落、新高値/新安値比率も3.94→1.48と大幅に悪化しました。これは木曜の全面高の反動で金曜に全面安が来たため、「過熱」と「モメンタム喪失」が同時発生した典型的な反落パターンです。天底スコアでは金曜時点で天井スコア2/4(警戒)・底値スコア0/4(下値余地あり)となっており、シグナルとしては過熱側のリスクが優位な局面といえます。とはいえ騰落レシオ25日は108.54とまだ過熱圏(120超)の一歩手前で、来週も5日分のデータが蓄積されればより詳細なセンチメント分析が可能になる予定です。
週間マクロ環境の変化
今週最大のマクロ変化は原油の急落でした。週初はホルムズ海峡情勢の緊迫で105ドルまで急騰していましたが、トランプ氏の「イラン核開発停止合意」表明とホルムズ海峡再開を受け、金曜には82.59ドル(-12.78%)まで急落しました。このマクロ変化が商社・鉱業・石油・建設の弱さと、陸運・空運・化学・小売の潜在的な恩恵を生み出しています。
米ハイテク3指数は揃って史上最高値圏を維持し、特にナスダック+5.17%・S&P500+4.28%は大幅な上昇でした。VIXは23.50→17.95と-23.6%の大幅低下でリスクオンが鮮明化しています。米10年金利も4.38→4.32%と小幅低下し、グロース追い風のマクロ環境が整いました。
| 指標 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 週間変化 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 56,502 | 57,877 | 58,134 | 59,518🏆 | 58,475 | +1,551 (+2.73%) |
| TOPIX | 3,723 | 3,755 | 3,770 | 3,814 | 3,760 | +20.96 (+0.56%) |
| グロース250 | 759 | 770 | 776 | 791 | 790 | +25.44 (+3.33%) |
| NYダウ | 47,916 | 48,218 | 48,536 | 48,463 | 48,578 | +662 (+1.38%) |
| ナスダック | 22,917 | 23,183 | 23,637 | 24,016 | 24,102🏆 | +1,185 (+5.17%) |
| VIX | 23.50 | 21.80 | 20.10 | 18.18 | 17.95 | -5.55 (-23.6%) |
| ドル円 | 159.72 | 160.50 | 158.77 | 158.86 | 159.40 | -0.32円 |
| 米10年金利 | 4.38% | 4.42% | 4.32% | 4.266% | 4.315% | -0.06pp |
| WTI原油 | 105.0 | 103.5 | 102.0 | 101.0 | 90.09 | -14.91 (-14.2%) |
来週の重要イベント
★★ = 時価総額3,000億〜1兆円の中堅上位決算/中規模経済指標
※決算は時価総額1,000億円以下の小型銘柄を除外しています。
国内主要決算スケジュール
| 日付 | コード | 企業名 | 時価総額 | 重要度 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 4/21 (火) | 4684 | オービック | 約2.1兆円 | ★★★ | IT大手。情報・通信業好調地合いで決算期待 |
| 4/21 (火) | 4733 | OBC | 約5,000億円 | ★★ | 会計ソフト大手。中堅IT代表 |
| 4/22 (水) | 6146 | ディスコ | 約7.9兆円 | ★★★ | 半導体製造装置大手。SOX+7.14%効果を確認する初の大型決算 |
| 4/22 (水) | 8060 | キヤノンMJ | 約8,000億円 | ★★ | キヤノン販社。キヤノン本体決算の先行指標 |
| 4/23 (木) | 7309 | シマノ | 約1.5兆円 | ★★★ | 自転車部品世界トップ。円安メリット代表銘柄 |
| 4/23 (木) | 7751 | キヤノン | 約6.0兆円 | ★★★ | 大型精密。日経225・精密機器セクター代表 |
| 4/24 (金) | 2801 | キッコーマン | 約1.4兆円 | ★★★ | 食品大手。海外展開動向 |
| 4/24 (金) | 3231 | 野村不動産H | 約9,400億円 | ★★ | 不動産大手。不動産セクター軟調地合いから方向感確認 |
| 4/24 (金) | 4307 | 野村総合研究所 | 約2.8兆円 | ★★★ | ITコンサル大手。情報・通信業代表銘柄 |
| 4/24 (金) | 4519 | 中外製薬 | 約14.0兆円 | ★★★ | 医薬品最大手。医薬品セクター軟調地合いから方向感 |
| 4/24 (金) | 6305 | 日立建機 | 約1.2兆円 | ★★★ | 建機大手。原油安・中国需要のバロメーター |
| 4/24 (金) | 6723 | ルネサスエレ | 約5.2兆円 | ★★★ | 車載半導体。SOX効果とEV需要のバロメーター |
| 4/24 (金) | 6861 | キーエンス | 約15.3兆円 | ★★★ | FA機器世界トップ。日経寄与度最大級の本決算 |
| 4/24 (金) | 6954 | ファナック | 約6.1兆円 | ★★★ | 産業ロボット世界トップ。中国需要バロメーター |
| 4/24 (金) | 8604 | 野村H | 約4.1兆円 | ★★★ | 証券最大手。金融セクター全体への影響 |
主要経済指標・金融政策
| 日付 | 時刻 | イベント名 | 地域 | 影響度 |
|---|---|---|---|---|
| 4/21 (火) | 21:30 | 米国小売売上高(3月) | 米 | ★★★ 米消費のバロメーター。強ければ金利上昇でグロース逆風、弱ければ景気懸念 |
| 4/23 (木) | 22:45 | 米国PMI速報(04月) | 米 | ★★ 50割れで景気後退懸念。強ければ米金利上昇でグロース逆風の可能性 |
【水 4/22】ディスコ本決算 ― 半導体製造装置リーダー。金曜SOX+7.14%の真偽を確認する初の大型決算
【木 4/23】キヤノン・シマノ決算+米PMI速報 ― 大型精密・円安メリット銘柄2件に加え、米景況感の速報。50割れで景気後退懸念
【火 4/21夜】米国小売売上高3月 ― 強ければ米金利上昇でグロース逆風、弱ければ景気懸念で株安リスク
来週のシナリオ分析
金曜の米国市場(SOX+7.14%・ダウ+1.79%・ナス+1.52%)とWTI原油82.59ドル(-12.78%)、夜間日経先物+1.51%・高値60,130円(日経平均初の6万円タッチ射程)を踏まえると、日経は想定レンジ54,500〜60,000円での推移が想定されます。ホルムズ海峡再開とトランプ氏「イラン核開発停止合意」表明で地政学リスクが急速に後退しており、現在は「原油↓=株↑」の負の相関が機能する体制下にあります。
60,000円ブレイク
- 条件:月曜60,000円終値上抜け/SOX続伸/WTI 80ドル割れ/VIX18以下/米10年4.3%以下
- 展開:値がさ半導体(アドバンテスト・東京エレクトロン・SBG)が日経押し上げ主役。60,000〜60,500円の高値圏推移
- 注目:原油安で陸運・空運・化学・小売が恩恵/鉱業・石油・商社は底練り継続
60,000円の壁で押し戻される
- 条件:25日乖離率+7.52%の過熱が効く/WTI 80〜85ドル横ばい/D群-4・天井スコア2/4継続
- 展開:月曜強く寄るが60,000円の壁で売りに押される。火〜水は利確売り、水〜金は押し目買いで行って来い
- 注目:マネフォ・HIOKI・ベイカレント等の押し目買いが主戦場。レンジ58,000〜60,000円
25日線54,500円まで調整
- 条件:中東ヘッドラインリバーサル(核合意後退・停戦違反)/WTI 85ドル超/主力決算失望
- 展開:月曜60,000円届かず反落→上ヒゲ形成。火水で原油反騰により逆回転。鉱業・石油・商社がV字反発・半導体は売りの標的
- 注目:58,000→57,000円と切り下げ、週後半に25日線54,500円到達
来週の注目セクター
| 判定 | セクター | 今週累積pt | シナリオ別見通し(A/B/C) | 主な関連銘柄 |
|---|---|---|---|---|
| ◎強 | 情報・通信業 | +5.62 | A:続伸(値がさ主導)/B:押し目買い対象/C:利確売り主役 | 9984 SBG・4307 野村総研・4684 オービック |
| ◎強 | 電気機器 | +4.36 | A:大幅続伸(SOX連動)/B:調整後反発/C:主力から売られ下限 | 6146 ディスコ・6723 ルネサス・6861 キーエンス・6976 太陽誘電 |
| ◎強 | 繊維製品 | +3.27 | A:続伸/B:上値重い/C:連れ安 | 3608 TSIHD・3104 富士紡 |
| ○やや強 | 非鉄金属 | +2.96 | A:レンジ/B:レンジ/C:V字反発候補 | 5726 大阪チタ・5727 |
| ○やや強 | サービス業 | +1.50 | A:AIテーマ続伸/B:堅調/C:利確売り | 3994 マネフォ・6532 ベイカレント・3697 SHIFT |
| ✗弱 | 卸売業 | -6.43 | A:底練り/B:下げ止まり/C:急反発(逆張り候補) | 8031 三井物産・8061 西華産業 |
| ✗弱 | 鉱業 | -5.98 | A:軟調継続/B:底練り/C:急反発(逃避買い候補) | 1605 INPEX |
| ✗弱 | 建設業 | -4.85 | A:地合い次第で反発/B:底練り/C:新安値更新 | 1419 タマホーム・1961 三機工業 |
| →中立 | 化学 | +0.44 | A:ナフサ安でマージン改善/B:レンジ/C:失速 | 4519 中外製薬(決算あり)・4911 資生堂 |
なお来週の戦略として最も重要なのが「月曜の寄り付きと引け」のチェックです。金曜米国の大幅高を受けて月曜は強く寄り付く公算が大きいため、そこで60,000円を終値ベースで上抜けできるかが最初の試金石となります。上抜ければシナリオA、60,000円で頭打ちして上ヒゲを形成すればシナリオB、60,000円に届かず反落すればシナリオCの可能性が高まります。最大のリスクは中東ヘッドラインリバーサルで、これが起きれば今週の勝ち負けが逆転し、商社・鉱業が急反発する一方で半導体・電機が売られる構図となる可能性があります。
🏆 今週の総合判定:やや強気(週合計:+6pt)
週次スコア推移:月-5 → 火+5 → 水+2 → 木+8(今週最高)→ 金-4
A〜E群 週次合計:
- A トレンド:+4(日経優位の上昇トレンドが週を通して主導)
- B 幅・需給:0(序盤の弱さと終盤の悪化が相殺)
- C 勢い:+5(週の半ばでシクリカルが急伸・週全体を支えた最大の因子)
- D 過熱調整:-4(木・金に資金集中と過熱シグナルが点灯)
- E マクロ:+1(VIX低下と米金利低下が追い風・ドル円は中立)
今週の総括:月曜弱気→木曜強気最高→金曜急落のジェットコースター展開となりました。シクリカル+グロースのダブルローテーションで日経は最高値圏(59,518円)に到達しましたが、週末の半導体主導の急落で過熱感も表面化しています。週合計+6ptで「やや強気」を維持したものの、単純な続伸継続とは言い切れない複雑な終わり方となっており、来週は60,000円突破のリトライと大型決算の反応が最大の焦点となります。
来週の焦点:情報・通信業/電気機器(続伸か調整か)/キーエンス・ファナックほか大型決算集中(4/24金)/日経60,000円の壁突破可否
今週の個別日レポート: 4/13(月) / 4/14(火) / 4/15(水) / 4/16(木) / 4/17(金)








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